2013年4月5日金曜日

13/04/03 Game 2 @New York Yankees

今季初TV観戦。試合はAcevesがミソを付けたけど、Buchholzが安定して試合を作り、打線も良いところでタイムリーが出た。全体的に打線が軽量化したし、投手陣はもちろん、スピードやディフェンスも重要になってきそうですね。


Buchholz: STから状態が良かったと聞いていた通り、94球で7 IP/1 ERと安定感の光る登板となった。気温が0℃を下回る寒さの影響もあったのか、球速は最速でも92 mph程度とあまり出ていなかったが、大きく変化するツーシーム主体で、あまり捉えられた当たりはなかった。コマンド面でも、右打者の外角からゾーンへ鋭く変化させてストライクを稼いでおり、このあたりの成長が安定した投球につながっている印象。球速はかつては平均で94 mph程度出ていた時期もあったし、もう少し伸びてきて欲しいが、次回登板を見てみたい。

他のピッチでは、カッターは彼の場合、かなり沈む変化も大きく、"スラッター"とでも言うべきか。こちらは明らかにボールゾーンに外れることも多く、コマンドはもう一歩に思う。一方、MLB昇格後、Minor時代の輝きを失っていた感のあるカーブは、昨日の投球ではコンスタントにストライクを奪えており、コマンドの改善が見られる。12-to-6の垂直方向に鋭く変化し、打者が手を出せない場面が多かった。

ゾーンから落として空振りを奪うより、速球・チェンジアップと他の武器もあるのだから、このように打者を凍りつかせるような使い方が効果的だと思うし、今後も安定して使いこなして欲しい。チェンジアップに関しては、今季も問題なさそう。現状のレパートリーの中でも最も空振りを奪えるボールで、右打者相手でも素晴らしく効果的なのが、彼のチェンジアップの良い点だと思う。


A. Miller: 速球は95~96 mph程度まで出ており、昨季より少し伸びている印象。リリーフの水にも慣れてきたことが大きいと思う。制球はやはり荒れており、STであれだけ安定した成績を残していた割には最初の2登板はイマイチだが、荒れ球が逆に効果的なこともあるし、仕方ない面はある。それに彼の場合は対左のワンポイントよりは1 IPを頭から投げさせる方が良いと思うのだけど、現状左が1枚しかいないし、ガマンするしかないのか。それで投球を壊さないと良いけど...。


Hanrahan: 実際に見たのは初めて。非常にがっしりとした体格でクローザーらしい選手ですね。昨日も97 mph程度まで出ており、速球の球威は十分。スライダーも手元で大きくタイト変化する。解説者がスライダーでカウントを取るタイプと言っていたけど、結構明らかなボール球で見逃される場面も多く、個人的にはやはり速球でどれだけ押してカウントを稼げるかが重要なタイプに思える。


Middlebrooks: 2試合目も安打は出なかったが、最後の打席はあと数ミリ芯を食っていればHRだっただろう。その前は右方向のフェンス際まで飛ばしており、スウィングの状態は悪くない。手首のケガの影響もなさそう。ただ外角の逃げるボールや、内角の食い込むツーシームを簡単に振ってしまうのは変わらずで、このあたりの成長を見るにはもう少しガマンが必要そう。

昨季見た際は、もう少しアッパー気味な印象だったけど、少しスウィングを整えたのかな?レベルスウィング側に近づき、フォロースルーも若干小さくなったようにも見えた。守備は、最初のBrett Gardnerのバントを余裕を持って刺すなど、成長が見られる。肩の強さがあり、余裕を持ったポジションを取れるのが魅力。


J. Bradley Jr.: まずは初ヒット&初打点。思っていたよりもかなり小柄ですね。守備はさすがの一言。右翼より左翼が広いYankee Stadiumの左翼さえ狭く思えるほど、反応の速さと正確なルート取りで、一瞬で落下点に入れる。これからもっともっと素晴らしいプレーがたくさん見れるでしょう。打席では、ボールをしっかり見送る忍耐強さがあるけど、MLBレベルでのブレイキングボールの見極めはさすがにもう少し適応が必要そう。まぁこれからこれから。

2 件のコメント:

BF さんのコメント...

こんにちわ~(*^_^*) 試合見られましたかー。

球威自体はバックもレスターもあまり昨年と変わった印象はないですね。
レスターもバックもカーブとコマンドはともにSTでもよかったように思えたしST最終戦では左打者のフロントドアツーシームがバックの場合はかなり冴えていましたよ。腰引かせて見逃し三振取りまくってましたしね。バックのスプリッターは普通にシュート気味に落ちてるけどチェンジアップの方は右打者方向にテールしないんですよね。Pitch/fxなんか見てても逆に若干左打者方向に動いてる時もあるくらいで。
低めに決まれば打者は真下に沈むような錯覚に陥るのかな。
チェンジアップのタイミングのはずし方は本当にうまいけど高めに抜け始めるとやっぱり危ないですね。だいたい調子よくないときはチェンジアップが高めに浮いてる印象があります。それとちょっとフォームが以前より小さくなりましたよね。

何はともあれ勝ち越しスタートはうれしいですね。Brentzも今日打ったしJBJに続いてほしいです。

ララ さんのコメント...

BFさん

そうですね~。Hafnerだったかに投げていたボールはそんな感じでしたね。Lesterも右打者に対して内角のカッターと外角のツーシームだけじゃなくて、内角のツーシームを使いこなせられればもう少し攻めの幅も広がるのかなと思ったり。

バックのチェンジアップは手元でフッと消えるように落ちますよね。落差もしっかりしてるんだけど、腕の振りが良いのか、打者をよく欺けている印象です。

チェンジアップは所謂サークルチェンジのように親指と人差し指を付ける握りだとそこに力が掛かって利き腕側にムーブするカンジで、バックはむしろ5本の指で鷲掴みにするように握っているように見えるので、そういう変化になるのかもですね。

フォームは自分もちょっと思いました。捻りが少し小さくなったのかなと思います。腰を痛めることが多いし、今の方がシンプルに見えるので、これは結構ポジティブな変化かなと思います。

Gomes、Victorinoと入って、Brentzの競争相手が増えたカンジだけど、ケガの後遺症もなくST終盤から元気にプレーしているみたいだし、調子を維持してもらいたいですね。