19' Draft Results - Day 3

二日目も例年に比べかなり攻めた印象。ドラ5のJaxx GroshansまではれっきとしたProspect。ドラ6以降も制球難だけど球威のある投手を多く指名し、純粋なシニアーサインはドラ10のStephen Scottのみで、それもまずまずの選手の可能性。三日目は$125K強で契約できる可能性のある、掘り出し物のHS選手を狙って行きたい。


[19' Draft Day 3 Results (June 5, 2019)]

11. Sebastian Keane, RHP, North Andover HS, MA (HS)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight:165
Commitment: Northeastern
Ranking: MLB #140/BA #140/PG #190

Comments: 昨年まではサッカーとバスケットボールで目立っていたが、今季はベースボールに集中して評価を上げている。速球は現状で90~92 mphだが、最速は95 mphまで出ている。筋肉が付けば伸びそう。スライダーとカーブの中間のスラービーなブレイキングボール。チェンジアップは未熟。地元Massachusetts州で最高の選手で、指名は滅茶苦茶嬉しい。11年のTyler Beede (SF)に縁が無かった時以来、ローカルボーイの若い有望株の指名を心待ちにしていたので。ただ、父親が元々New York州からの移住で、熱狂的なNYYファンということもあり、本人も熱心なNYYファンであるが、地元という環境に加えて、友人は皆BOSファンということもあり、ドラフトされたいチームとしては、NYYとBOSを挙げていたよう。現状では、進学の予定とのことだが、なんとか説得してもらいたい。


12. Brendan Cellucci, LHP, Tulane (So.)

B/T: L-L
Height: 6-4
Weight: 200
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: ソフモアだが、チームのクローザーを務める。速球は最速95 mphと左腕にしてはなかなか。カーブは不安定だが、だいぶ向上してストライクを投げられるようになり成績アップ。現状ではジュニアーイヤーに戻る予定のよう。各誌のランキング圏外だが、BAによるとLouisiana州で#25。


13. Blake Loubier, RHP, Oviedo HS, FL (HS)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 190
Commitment: Wake Forest
Ranking: None

Comments: 非常に優れた体格。レポートが少なく、速球は80 mph後半となっているが、更新されていないかも。ドラフト前にFenwayでワークアウトをしており、本人もBOSファンらしく、契約するかも。


14. Jordan Beck, 1B/OF, Hazel Green HS, AL (HS)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 215
Commitment: Tennessee
Ranking: PG #400

Comments: 優れた体格で、パワーポテンシャルが売りだが、コンタクトへのフィーリングも優れる。チームではOFを務めているようだが、BOSは1Bとして指名。1B/LF/RFタイプか。やはりFenwayでのワークアウトに参加していたそう。


15. Aaron Roberts, RHP/3B, Desert Oasis HS, NV (HS)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 220
Commitment: California
Ranking: BA #369/PG #421

Comments: 優れた2way選手だが、投手になると見られる。比較的筋肉が付いており、最速は既に95~96 mph。ブレイキングボールは平均的。力の入った投げ方で、制球はイマイチ。打者としてはやはりパワーに優れた選手。


16. Oraj Anu, OF/1B, George Wallace, CC (JC-So.)

B/T: S-R
Height: 6-3
Weight: 210
Last Drafted: 28th round (17') by BOS
Commitment: Kentucky
Ranking: PG #277

Comments: 父はフットボール選手で、母はオリンピックの短距離ランナー。2年前にBOSが指名した選手で二度目の指名。優れた身体ツールで、パワー、スピード、肩に優れている。今季JuCoで19 HRと素晴らしい成績。スピード自体はあるものの、守備の評価は低く、LFか1Bが適正と言われる。契約は本人によると50/50だそう。


17. Alex Erro, 2B, Northwestern (Jr.)

B/T: S-R
Height: 5-10
Weight: 180
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: ツールは平凡だが、カレッジでは良い成績を残している。恐らくM-IF中心のロスターフィラーとしての指名だろう。


18. Jacob Herbert, C, George Jenkins HS, FL (HS)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 220
Commitment: State College of Florida
Ranking: None

Comments: コミット先はドラ7のBrock BellがプレーするJuCo。優れた体格でパワーポテンシャルが高く、ゲームでもそれを発揮している。ドラフト前にFenwayでワークアウトを行ったようで、その印象が良かったのか、コミットを蹴って契約すると言っているよう。


19. Joe Davis, 1B, Houston (Sr.)

B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 230
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: PG #406

Comments: カレッジレベルでは文句なく打って来ており、特にパワーに優れ、今季は18 HR。守備は1B専門だろう。打力が全ての価値で、プロでどの程度打てるかは未知数だが、もし十分にコンタクトできるなら面白い。


20. Reed Harrington, RHP, Spokane Falls CC (JC-So.)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 200
Last Drafted: Never Drafted
Commitment: Boise State
Ranking: None

Comments: 優れた体格だが、JuCoのチームではクローザーを務めている。速球は91~94 mphとまずまず。Idaho州出身ということで、年齢の割には未成熟な感じ。


21. Dylan Spacke, RHP, Long Beach State (Jr.)

B/T: S-R
Height: 6-0
Weight: 180
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None
Comments: Long Beach州立大で、Jarren Duranの後輩。サマーリーグでは先発も経験したが、基本的にはリリーフ。今季はチームで良い投球を見せた。


22. Dominic D'Alessandro, 1B, George Washington (Sr.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 225
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 以前はRowan Collegeでプレーしていた。D-IIIの選手だが、打撃成績は素晴らしく、D-IIIのオールスターチームに二度選ばれている。パワーが売り。過去には3Bや捕手でもプレーしたが、ずんぐりした体格でほぼ1B専門だろう。BAからWashington DCで#2の選手とされている。


23. Leon Paulino, CF, Florida Virtual School, FL (HS)

B/T: S-R
Height: 6-3
Weight: 205
Commitment: Florida International
Ranking: None

Comments: 現在はFlorida州に住んでいるが、出身はMassachusetts州のよう。ツールに恵まれたアスリートで、パワーポテンシャルが高く、また肩、スピードも高く評価され、守備も平均以上のCFになれるとも。左打席の方が得意。気になる選手ではあるが、カレッジで磨かれれば評価を上げることはできそうだし、コミットを蹴らせるのは難しそう。BAからFlorida州で#72の選手とされている。


24. Dean Miller, CF, California-Riverside (Sr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 235
Last Drafted: 37th round (17') by ATL
Ranking: BA #495

Comments: 2年前にRiverside JCでプレーしていた時にATLから指名されたが契約せず。今季14 HRを放ったように、パワーのある選手で、チームメイトのConnor Cannonとのデュオは屈指のパワーヒッターコンビ。CFとして指名したようだが、動きが堅く、また体重もかなりあるので、C-OFが適正と見られる。


25. Karson Simas, SS, Clovis West HS, CA (HS)

B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 175
Commitment: None
Ranking: None

Comments: 19年は春先はケガでプレーできず。スピードは平均的だが、走塁技術は高い。HS選手にしては珍しくコミットが無いため、プロ入りの可能性はありそう。


26. Brandon Walter, LHP, Delaware (rJr.)

B/T: L-L
Height: 6-2
Weight: 200
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 17年にTJを経験している。速球は90 mph前後と平凡だが、カーブ、チェンジアップ、スライダーを投げ分け、制球も良いため、イニング数以上の三振を奪っている。


27. Devon Roedahl, RHP, Houston (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 225
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: PG #467

Comments: Houston大なので、ドラ19のJoe Davisとチームメイト。以前はJuCoの名門、San Jacinto JCでプレーしていた。90 mph半ばとまずまずの球威がある。スライダーは平均的で、スプリッターも投げるそう。チームではリリーフで、その役割が適しているだろう。


28. Daniel Bakst, SS/RHP, Stanford (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 190
Last Drafted: 27th round (16') by BAL
Ranking: None

Comments: HS時代から高く評価されていた選手で、カレッジでも2way選手としてプレー。一応SSとリストされているが、それもあってDHでの出場が多い。ドラ3までに呼ばれる才能と言われて来たが、今季は個人的な理由でプレーしておらず、このような評価となっている。引退したとの情報もあるが、BOSはスカウトがプレー可能との情報を得ており、指名に踏み切ったよう。


29. Luke Bandy, CF, Dallas Baptist (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 185
Last Drafted: 32nd round (16') by KC
Ranking: PG #574

Comments: HS時代から高く評価されていたが、コンタクトの面で伸び悩んできた。守備の方は既に評価が高く、スピードもある。今季はオフェンスも向上しており、ランキング以上の選手になる可能性があるとも。


30. Nathan Martorella, 1B, Salinas HS, CA (HS)

B/T: L-L
Height: 6-1
Weight: 215
Commitment: California
Ranking: None

Comments: フットボールもプレーする選手。優れた打撃ポテンシャルで、パワー、コンタクトの両面に優れており、体格的なところを含めて、Kyle Schwarber (CHC)に似ているとも。Fenwayのワークアウトに参加した選手の一人。


31. Feleipe Franks, RHP, Florida (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 245
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: Florida大に所属するが、フットボールチームのQBとして。HS時代は2スポーツアスリートとしてならし、90 mphの速球を投げていたが、元々LSUで2スポーツをプレーするコミットを翻し、Florida大では3年間ベースボールはプレーしていない。過去にもフットボールメインの選手を身体能力に期待して指名したが上手く行かなかった。ただ打撃よりは投球の方が勘を忘れにくそうなので、入団するならどの程度やるか見てみたいが。


32. Bradley Blalock, RHP/3B, Grayson HS, GA (HS)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 190
Commitment: Kennesaw State
Ranking: None

Comments: 優れた身体能力を誇る2way選手で、パワー、肩に優れるが、投手としての方が評価が高い。速球は最速92 mphで、11-to-5のカーブもまずまず。チェンジアップは平均的。


33. Thayer Thomas, CF, North Carolina State (rFr.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 195
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: フットボール中心の選手の2人目。こちらは、一応19年は14試合だが、ベースボールもプレーした。身体能力は高いのだろうが、カレッジでも少ないサンプル数とは言え、あまり打ててないので厳しそう。


34. Ryan Berardino, 1B, Bentley (Jr.)

B/T: R-R
Height: 5-11
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: BOSの過去の名選手、Dwight Evansの孫で、同じくDick Berardinoの孫でもある。所属カレッジは、D-IIだが、地元Massachusetts州の大学。1Bだが、体格は小さめでパワーはあまり無い。コンタクトとアプローチに優れるが、血筋は良いもののロスターフィラーレベルだろう。


35. Chris Mauloni, RHP, Jacksonville (So.)

B/T: L-R
Height: 6-1
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 1年目からクローザーを務め、20セーブを挙げて全米No.1となり、オールアメリカンなどにも選ばれたが、今季はERA 7点台と大暴落。速球は90 mph強となっており平凡だが、以前はもう少し出ていたのだろうか。1年前の投球を取り戻せるなら面白いが。


36. Caleb Hill, LHP, Montana (Sr.)

B/T: L-L
Height: 6-4
Weight: 235
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 3人目のフットボーラー。HS時代は2way選手としてそれなりに評価され、2スポーツのオファーもあったようだが、Montana大に進み、同校は現在ベースボールチームが無いため、17年からベースボールはプレーしていない。アームの強さは過去から評価されているよう。


37. Connor Prielipp, LHP, Tomah HS, WI (HS)

B/T: L-L
Height: 6-2
Weight: 170
Commitment: Alabama
Ranking: PG #232

Comments: さほどフィジカルには恵まれておらず、速球は現状86~89 mph、最速でも91 mphと平凡。ただカーブのスピンが3100 rpmにも達しており、これはMLBの平均以上。指名後すぐに進学の意志を見せており、カレッジで成長してまた将来縁があれば。


38. Cameron Meeks, RHP, Sam Houston HS, LA (HS)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 190
Commitment: McNeese State
Ranking: BA #240/PG #301

Comments: 優れた体格で、速球は90 mph前半から最速で93~94 mph。ブレイキングボールはスラービー。制球が良く、積極的にストライクを投げる。


39. Sammy Faltine III, RHP/SS, Travis HS, TX (HS)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 185
Commitment: Texas
Ranking: BA #89/PG #142/FG #118

Comments: Sebastian Keane (Rd.11)を除けば、3日目で最も評価の高い選手。2way選手で、投手としては最速92 mphを投げる。変化球は今のところ平均的だが、コマンドも悪くない。野手としては、身体能力に頼った選手ではなく、守備の読みや動きに優れる。パワーはあまりない。指名後すぐに進学の意志を示している。


40. Garrett Irvin, LHP, Riverside CC (JC-So.)

B/T: L-L
Height: 6-0
Weight: 180
Last Drafted:Never Drafted
Commitment: Arizona
Ranking: None

Comments: 体格はさほど良くなく、速球も87~89 mphとイマイチだが、カーブで空振りを奪える。投球術にも優れる。Arizona大へ進学予定。


[Summary of Day 3]

まだ最後までしっかり選手のチェックをできていないですが（10人ずつ日を分けてレポートを書いていきます）、何よりもSebastian Keane (Rd.11)の指名が嬉しかった。Matt Barnes以来、ローカルボーイの大物を近年はことごとく無視してきたが、今回は三日目のトップピックで指名。

残念ながらNYYファンで、今のところ進学の予定を変えてはいないが、ドラ11で指名したということは、チームもそれなりに力を入れて交渉する可能性はあるし、昨年はドラ11でVandyコミットだった、Nick Northcutを当初は厳しいかなと思ったいたけど、最終的には射止めた。

$125Kをちまちま超えるくらいのHS選手が何人か欲しいと書いたが、もし余裕があるなら、取りあえずKeaneにチャレンジして欲しい。できるだけドラ1~10をさっさと決め、可能ならドラ8~10を少し削り、5%オーバースロットの分を合わせて、Keaneに提示して欲しい。Top 2ピックのCameron CannonとMatthew Lugo合わせてスロット程度なら可能性は無くはないのではないか。

一方その下では、ドラ37以降は記念指名的なところで、ある程度可能性があって、少し楽しみなのはドラ13~16、18、23、25あたりのHS/JuCoの選手か。既に入団の意志を見せている選手もおり、上手くロッタリーピックになってくれれば。 評価自体はKeaneはさすがに契約の可能性が低そうなので、前日同様の75~80/100とするが、Keaneと契約できるなら、80か85でも良いかもしれない。