2024年12月8日日曜日

24'-25' Offseason Boston Red Sox -Dec.-

12月です。左腕リリーフ2人とは契約したものの、Juan Sotoとの交渉次第なのか、他の契約は今のところ動き無し。Sotoを釣り逃した場合はどんなプランなのか今のところ見えてこないが(前記事はこちら)。


[Transaction]

〇 12/7
Baltimore signed OF Tyler O'Neill.

Tyler O'NeillもDanny Jansenに続き同地区のライバルへ。QOしておけばBALは取らなかっただろうし、3年$49.5Mの評価の選手にQOしなかったのはもったいない。


〇 12/10
Signed LHP Aroldis Chapman to a one-year deal.

元世界最速の男、Chapmanと1年$10.75Mで契約。未だに平均で100 mph近いボールを投げ、三振も取れるが、四球の多さもあってか、以前のようにどのチームでもクローザー確定という選手ではなくなっている。

クローザーでない選手にしては高めだが、衰えの兆候があまり無く、単年なら仕方ないのか。セットアップからクローザーの一角では当然使えるし、J. Wilsonとも契約したものの、左の勝ちパターンは必要だったとは思うが。


〇 12/11
Acquired LHP Garrett Crochet from Chicago White Sox for RHP Wikelman Gonzalez, C Kyle Teel, IF Chase Meidroth , and OF Braden Montgomery.

傘下Top 5の内の2人を費やし、エース候補のCrochetを獲得。ドミナントさで言えば、サイヤングのTarik Skubalにも勝るとも劣らないが、なんせフルの先発一年目でケガの懸念もあり、オールスター以降は4 IPも投げない起用法で、トータル140 IP。

来季いきなり200 IPは難しいと思う一方残り2年なので延長は必須。実績的にいきなり$200M級のオファーは難しいだろうから、オプションやOpt. Outでフレキシビリティーを残しながらの最大5年/$100M程度までで延長し、2年くらいの間で想定通りの活躍ならさらに$200M程度の延長を仕掛けるイメージかと。


Acquired C Carlos Narvaez from New York Yankees for RHP Elmer Rodriguez and $250,000 in 2024 international bonus pool space.
Designated 2B Enmanuel Valdez for assignment.

宿敵から捕手のNarvaezを獲得。最初守備が良くないとパッと調べた限りで書きましたが、肩、フレーミング共に評価は高いよう。NYY傘下ではブロック気味でしたが、AAA実績はまずまずでパワー、選球眼も良い。ただコンタクトがイマイチ。

Kyle Teelを失ったこともあるので、近い未来にバックアップで使える選手としては最有力。ただDanny JansenがFAになって、開幕控え捕手が空いているが、いきなり使うにはやや実績不足だが、ひとまず守れれば良いと考えるのか。見返りはElmer Rodriguez-Cruz。下層では期待度の高い選手だが、昇格ペースが上がらず、核と考えられている感じではなかった。

E. ValdezをDFAへ。海外FAのボーナスプールを$250Kほど譲って、日本では佐々木朗希の獲得準備か?とか書かれていたが、24年のプールなので一切関係無しです。


Toronto selected RHP Angel Bastardo in the Rule 5 Draft.

Rule 5ドラフトのまとめはこちら。BOSは指名枠無し。一方でAngel BastardoをTORが指名。TORはコンテンダーなので恐らく帰って来ると思うが、リハブ等の間に負けシーズンになったらわからないが。


Selected RHP Hobie Harris, RHP Darvin Garcia, RHP Jack Anderson, and LHP Manuel Medina in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
Chicago Cubs selected RHP Robert Kwiatkwoski in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
Kansas City selected 1B/OF Bryan Gonzalez in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
Philadelphia selected 1B/OF Eduardo Lopez in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
St. Louis selected OF Miguel Ugueto in the minor league phase of the Rule 5 Draft.

マイナーフェーズのRule 5ドラフトでは、投手デプスを他チームから確保一方で4人の選手が他チームへ。元有望株もいるが目ぼしい損失は無い。


〇 12/12
Tampa Bay signed C Danny Jansen.

Danny JansenがTBへ。代役はどうするかな?


〇 12/13
Signed an international free agent RHP Robert Moreno.

今季最後の海外FA契約になりそう。


〇 12/15
Acquired RHP Joe Vogatsky from Pittsburgh for 2B Enmanuel Valdez.

DFAしていたEnmanuel ValdezをPITが獲得。見返りのVagatskyは昨年下位指名のシニアーサイン。サイドアームが特徴だが、マイナー下層で終わる可能性は高い。ValdezはNYYに40枠内選手ということで出せなかったのかな?多少の投手有望株をプラスしてでも。


〇 12/18
Fukuoka Softbank Hawks (NPB) signed RHP Naoyuki Uwasawa.

上沢直之は一年でNPBへ。


〇 12/20
Invited RHP Isaiah Campbell, RHP Michael Fulmer, RHP Bryan Mata, RHP Wyatt Mills, C Seby Zavala, and UT Nate Eaton to Spring Training..

傘下にいる選手の内で有望株外のNRIが発表。投手の4人はパフォーマンスが良ければ25年にMLBで投げる可能性はありそう。


Signed RHP Noah Davis to a minor league deal.

前COLの右腕とマイナー契約。環境を考えると多少の可能性はあるのか。


〇 12/21
Acquired RHP Yhoiker Fajardo from Chicago White Sox for LHP Cam Booser.

P. Sandovalのロスター枠捻出目的でCam BooserをCWSへ放出。見返りはDSLで今季デビューしたての18歳の右腕Fajardo。ドミナントとまでは言えないが、制球面も安定していて順調なデビュー。$400Kのボーナスベイビーで体格・球速も向上してきているのでまだまだロッタリーではあるものの、有望株と言って良い選手だろう。

苦労人のBooserは年齢の割にまだ実績は欠けるが、オプションが2つ有り、球速やスタッツ面でも今後上手くいけばセットアップなどの可能性もある選手なので、DFAやむなしで、というよりは恐らくはCrochetのトレードの際に、先方が興味を示していたことなどを総合的に判断してということか。Bernardinoよりも伸びしろはあると思うが、その立ち位置もPenrodや復帰のMurphyと比較して、という面もあるだろう。


〇 12/23
Sign LHP Patrick Sandoval to a two-year deal.

左腕先発のP. Sandovalと2年契約。1年目がやや軽い総額$18.25Mで、25年はTJ明けで夏前まで戻れない。素質はある選手だと思うが、LAAガ$6M程度の予想でノンテンダーなので、割安感はない。

同じ左腕のCrochetがまだフルイヤーで投げれるかわからないところでオールスター明けにブースターになれる可能性があると考えているのだとは思うが。


〇 12/24
Acquired LHP Jovani Moran from Minnesota for C/IF Mickey Gasper.

Walker Buehlerのロスター入りに備えてだろうが、40人枠内の捕手兼1BのMickey GasperをMINへ放出し、左腕リリーフのMoranを獲得。

Moranはやや長めの下積みを経て21年からMINで左腕としてまずまずのリリーフだったが、23年途中にTJで24年は全休。40人枠を外れている。球威は平凡で制球は今一つだが、奪三振、ゴロ率共に高い。

GasperはUT性もあり、3rd捕手で便利なイメージだったけど、24年はMLBデビューでマイナーでの打棒をアピールできなかった。Narvaezが控えかと思ったが、彼が半有望株の第三捕手でバックアップ捕手はまた別に獲るつもりなのかも。


〇 12/28
Signed RHP Walker Buehler to a one-year deal.

WSの胴上げ投手、Buehlerと1年$21.05Mで契約。これにインセンティブが付くようだが、ベース額はQOと全く同じ。かつてはリーグで最も支配的な投手の一人であったが、今季はTJ明けで本来の姿からは遠い内容。

ただPOでは復調した姿を見せており、来季は全盛期の70~80%程度のパフォーマンスは期待できると見込んでいるかと。ただ元々先発としては華奢な身体からパワーのあるボールを投げており、かつてのTim Lincecumのようにケガが原因で耐久力が落ち、支配力を失う可能性も無くはないかも。

(追記)正式発表に。26年は$25Mの相互オプションだったようです。Opt. Out付きの2年契約とほぼ同義なのでこれならBOSを選んだのも理解できなくはない。BOS側からするとあまりメリットのない条件なので当初より評価はややネガティブ側だろうが。

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