2025年12月5日金曜日

25'-26' Offseason Boston Red Sox -Dec.-

12月です。先発はS. Gray、Oviedoと獲得してむしろ余剰気味なくらいですが、バットの補強はまだ先が見えないところ(前記事はこちら)。


[Transaction]

〇 12/1
Colorado signed RHP John Brebbia.

John BrebbiaがCOLへ。マイナーシーズン終了後に契約したけど、意味なかった。


〇 12/4
Acquired RHP Johan Oviedo, LHP Johan Samaniego, and C Adonys Guzman from Pittsburgh for RHP Jesus Travieso and OF/1B Jhostynxon Garcia.
Designated RHP Cooper Criswell for assignment.

先発補強は打ち止めかと思ってましたが、PITからOviedoを獲得。見返りはメインピースがJhostynxon Garciaで、100 mphアームのJesus Traviedoも付ける代わりに、AAの左腕リリーフのSamaniegoと今季プロ入りの捕手A. Guzmanも獲得。$800Kを保証することでマイナー行きを受け入れる可能性が高いCriswellをDFA。

個人的には既に先発は十分と思っていた中で、最初はスタッツだけ見て冴えない投手をもう一枚獲った印象はイマイチだが、レポートを読むと、今季途中にTJから復帰で、元々6'6"の長身に加えて、よりエクステンションを増したことで、速球は縦方向の動きも良くなり、奪三振率が急上昇。

先発としての実績は物足りないし、TJ明けなのもあるかもだが、四球の多さは気になるが、なんせ26年の予想が$2Mと格安であと2年雇える。Quinn Priester (MIL)のようにBuy Lowになる可能性もあるし、個人的には計算できる3枚(Crochet、S. Gray、Bello)にケガ明けのSandoval、Crawford、Dobbins、MLBで使える段階にあるHarrisonとEarly、そして超有望株のTolleから2枚でも十分とは思うが、実績のある選手を4枚としたいステディー派もわからなくはないのでその点では良い補強だろう。

Jh. Garciaは個人的には伸びしろを感じさせる好きな選手だが、SO/BBという点で不安もあり、Sell Highになる可能性もありそう。またK. Campbellが今季2Bディフェンスで苦戦して、ウィンターリーグはOFに集中する様子なので、短期的には右打ちのOFのデプス筆頭はCampbellにブロックされているとも見れる。

Traviesoにしても100 mphアームで大化けの可能性はあるが、もともと$10Kと格安で見つけた掘り出しもので、同じようなRkクラスでブレイクした若手で昨季出された選手も今のところ上手く伸びていないことから、今は損失になるリスクも多少あるというくらいの見方になるだろう。

また合わせて得たものも左腕のSamaniegoは今季球速が最速97 mphと伸び、こちらもBOSが重視するエクステンションの良いアーム。制球も悪くなく、まだAAまでしか来ていない割に40人枠を占めるのがややネックだが、シーズン序盤は先発有望株にイニングを稼がせたいので、AAAからすぐ上げていけるデプスとしては悪くない。

GuzmanはNew York州生まれだが、HS、カレッジの一時期でニューイングランドでプレーした半ローカルボーイ。非常に肩の強い選手で守備が良く、パワーもそれなりの様子。有望株と言えるだろう。Heyman、R. Hernandezと先のトレードも含めて、やや薄くなった捕手有望株層に少してこ入れしたかったのかも。


〇 12/5
New York Mets claimed RHP Cooper Criswell off waivers.

$800Kの契約はクレームさせないのと、マイナーアサインを受けてもらいやすくするということで狙いは悪くなかったが、結果的にはNYMが年俸と40人枠の価値ありと判断してクレーム。


〇 12/9
Acquired OF Isaiah Jackson from Los Angeles Angels for IF Vaughn Grissom.

Vaughn GrissomをLAAへ放出し、OFのI. Jacksonを獲得。Jacksonは今季ドラ8でLAAに入団。下位指名だが、少しオーバースロットの$300Kで契約した選手で優れたパワーを誇るミッドレベルの有望株。打球速度ではカレッジの上位(Godbout、M. Martinに、この前獲得したA. Gunzmanと4人が打球速度のTop 11に入っていたそう。)

Chris Saleのトレードは個人的にその時点では悪くないと思ったものの、損切りのつもりが結果的にはSell Lowで見返りのGrissomは完全失敗しということで、Breslow政権下では最大の失敗トレードとなっているが、オプション切れで待てばDFAの中、まだロッタリーレベルとは言え、それなりに面白そうな選手を見返りに得られただけでこれ単体は大成功だろう。


〇 12/10
Acquired Rule 5 pick RHP Ryan Watson from the Athletics for UT Justin Riemer.

Rule 5 Draft関連はこちら。ATHからRule 5ドラフト指名のWatsonをトレード獲得。見返りはJustin Riemer。K. Campbellとほぼ同じ位置で指名した選手ですが、パワーレスでイマイチで大きな損失はない。

Watsonは球威は平凡だが、長身でエクステンションが良く、最近BOSが重視している部分に優れた選手。右腕のミドルリリーフ枠をZ. Kellyあたりと争い、Kellyはマイナーオプションが残っているので、悪くないならKellyを取りあえずマイナーに置いてMLBで使ってみるような形が理想か。


Selected LHP Caden Vire (from Milwaukee), C Raudelis Martinez (from Tampa Bay), and 1B/OF Matt Lloyd (from St. Louis) in the minor league phase of the Rule 5 Draft.

マイナーフェーズのRule 5ドラフトでは、左腕のVireをMILから、捕手のR. MartinezをTBから、1BのLloydをSTLからそれぞれ指名。Vireは6'6"の長身左腕リリーフでこれもエクステンションが売り。Martinezはパワーのない控え捕手タイプ。Lloydは典型的な1Bで恐らく数合わせ。


Chicago White Sox selected RHP Jedixson Paez in the Rule 5 Draft.

MLBフェーズではCWSがJedixson Paezを指名。MonegroかMullinsはリスクがあると思っていましたが、まだAAでも投げていないPaezはプロテクトは難しかったし、制球は素晴らしいのでリリーフで使うならひょっとすると、というのはあるけどCWSとは言えリターンの可能性は高め。


Texas selected RHP Jonathan Brand in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
Tampa Bay selected RHP Alvaro Mejias in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
Los Ageles Angels selected RHP Eybersson Polanco in the minor league phase of the Rule 5 Draft.

マイナーフェーズでは、Jonathan Brand、Alvaro Mejias、Eybersson Polancoがそれぞれ指名。中でもMejiasは悲しい。TJなどケガが続いてまともに投げていないが、TBが注目する潜在能力は間違いないと思うので。


〇 12/11
Released RHP Yohandry Gonzalez.

DSLの選手をカット。


〇 12/15
Acquired LHP Jake Bennett from Washington for RHP Luis Perales.

レアな投手有望株同士のトレードでLuis PeralesをWASへ放出し、左腕のBennettを獲得。まず有望株としての評価は少しPeralesが上だろう。全体Top 100にやや漏れる程度でBOSのTop 4~5。BennettはWAS傘下でMLB公式の#6だったが、Peralesは#5に入った。上限では100 mphを連発できるPeralesの方が圧倒的だが、フロアーはBennettだろう。

一方で、価値の差し引きという点では、BennettはRule 5の直前で40人枠に入った選手なので、マイナーオプションは3つ丸々残るのに対し、Peralesは来季が最後の1つの消化になるかも(4つ目の対象とも言われているが)。TJから復帰したてで、来季中盤以降にようやくMLBで見られるようになるくらいで、オプション切れのリスクは高い。
 
再建期のWASにとってはそれでも良いので上限をと言うことだろう。元BOSのPaul Toboniが編成トップに就任したのも恐らくは関係しているだろう。BennettはBreslowの好む長身でエクステンションに優れた投手。速球は最速95 mph程度と平凡で、これをEarlyやTolleのように2 mph程度は伸ばせるならチェンジアップと合わせて先発三番手の可能性。そうでなければ先発四~五番手。

トレード単体としては悪くないとは思うが、Peralesの上限や思い入れだけではなく、チーム事情的にも先発左腕としてはHarrison、Early、Tolle、Drohanと渋滞している中で、いくら先発の方が付加価値があると言っても、昨今リリーフ投手の獲得も相当の痛みを伴うことも多い中で、場合によっては来季にもハイエンドのリリーフになる可能性があったPeralesを出すのもちょっと疑問ではあるが。


〇 12/16
Released C Caleb Berry.

マイナーの捕手をリリース。


Tampa Bay signed LHP Steven Matz.

Steven MatzがTBへ。2年$15Mで額としては高くない気はするし、左腕リリーフが欠けている状況下でみすみすライバルに行かれるのはちょっと微妙ではあるが。ただTBは先発でも使えるかもということでの契約のようなのでリリーフ専門と見るならもう少し低い額だったら再契約というイメージだったかな?


〇 12/17
St. Louis signed RHP Dustin May.
New York Yankees signed C Ali Sanchez.

Dustin MayがSTLへ。またAli SanchezはNYYへ。


〇 12/18
Signed LHP Alec Gamboa to a minor league deal.

左腕のA. Gamboaと契約。19年のLADのドラフティーで、今年は韓国リーグでまずまず。トータルは平凡だが、前半は素晴らしい内容だったので、先発歴の浅さによるスタミナ切れの可能性。左のリリーフとして見るだろうからデプスとしてはまずまず。


〇 12/19
Kansas City signed IF Ahbram Toro.

Ahbram ToroがKCへ。


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