2011年9月1日木曜日

Former Sox Prospect Review: Raul Alcantara, RHP

今回は、今季GCLをドミネイトしてSS-A Lowellに昇格した、Raul Alcantara。SS-Aでも最初の登板は打たれたものの、その後は適応を見せています。最近、競合するような大物Int. FAを獲得していないBOSですが、近年のInt. FAの投手では一番の大当たりかも。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Raul Alcantara (ラウル・アルカンタラ)
Full Name: Raul Alcantara
Positions: RHSP/RHRP
Born: December 4, 1992
Birthplace: Barahona, Dominican Republic
Height: 6-4
Weight: 220
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2009)
Signing Bonus: $500,000
MLB Debut: September 5, 2016 (Oakland)
How Left: Traded to Oakland with Miles Head and Josh Reddick for Andrew Bailey and Ryan Sweeney (December 2011)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

まだ非常に細身だが、比較的長身で、体格的に成長する余地は大きい。理想的な高めのスリークォーターから投げる。メカニクスは滑らかで良いが、球速を出そうとしてややハードに投げている。11年に球速が3 mphほど伸び、常時91~92 mph、最速で95 mphに達する。手元で動き、良く沈む。まだ若いというのもあるが、深いイニングでは球速が落ちる傾向にあり、スタミナをつける必要があるだろう。コマンドはまだ悪く、プレートのサイドに投げ分けることができていない。82~83 mphのスライダーはまだ不安定でだが、タイトな変化を常に保てるようになれば、プラスのピッチになるだろう。83~86 mphのチェンジアップはさらに磨かれておらず、速球と球速差が小さいが、腕の振りは速球と同じで投げられており、手の感覚を掴めば、平均以上のピッチになるかも。マウンド上では自信に満ちている。


[Profile]

10' : DSLでプロデビュー。13 GSで3.28 ERAとまずまずも、60.1 IP/8 BB/34 Kとやや奪三振率が低く、印象的な活躍とまではいかなかった。

11' : GCLで0.75 ERAとほとんどアンヒッタブル。SS-A Lowellにも最後やや適応を見せた。95 mphに達したということで評価急上昇。

11' Dec. : Andrew Baileyの見返りとしてOAKへ。

12' : Low-Aでやや苦しんでいる。

13' : Low-Aで昨年から大きく進歩を見せ、昇格したHigh-Aでも順調に投げている。奪三振率も上がってきたし、着実に評価を伸ばしている。A. Baileyのトレードはさらに大損に。11月にRule 5ドラフト対策で40人ロスター入り。

14' : 昨季の活躍で、OAKでもNo.1の投手Prospectとなっていたが、AAで順調なスタートを切り、いよいよ本格的にブレイクかと思った矢先にTJを受けることになりシーズンエンド。

15' : TJからの復帰がイマイチなのか、High-Aに戻されている上に、イニング数がかなり少ない。三振率が低い。

16' : AAではもう一歩平凡だったが、AAAでは少ないサンプル数ながら好投。リビルドチームということもあって、9月MLBデビューを飾った。球速は悪くなさそうだが、如何せん三振が少し少なく、MLBでは打たれている。

17' : 先発、ブルペン両方で試されているが、恵まれた才能を開花させるまでには至っていない。

18' : OAK-AAAでも三振がほとんど取れず、散々な投球。このままフェードアウトしていくのか。

19'-20' : 韓国球界で先発として大活躍。リーグでもトップクラスの助っ人に。

21'-22' : NPBの阪神タイガースへ移籍。

23'-24 : 再び韓国リーグでプレー。

[Comment]

今季は順調なUSデビューを飾り、期待度が膨らんでいる。Stolmy Pimentelと比べると、もう少し完成度は劣るし、同年齢での成績的にも劣っているけど、もう少し球威が伸びれば、Pimentel以上になるかも。来季はできれば、Low-A Greenvilleで見たい。

(12年追記)面白くなってきたところでトレード。結果、A. Baileyは12年の大半をケガと酷いトレードとなっている。

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