まさかのMarcelo Mayerの指名で最高のスタートを切った21年ドラフトは2日目/Rd.2~10に入ります。Mayerがオーバースロットになりそうなこともあり、恐らくは強気の指名はほとんどなさそうですが、ドラ2くらいはTop 50近辺の選手を狙って欲しい。投手が希望で理想はBen Kudrna (HS-RHP)。
[21' Draft Day 2 Results (July 12, 2021)]
2 (#40). Jud Fabian, OF, Florida (So.)
B/T: R-L
Height: 6-1
Weight: 180
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #23/BA #27/PG #37
Comments: カレッジで3年目だが、2年目のソフモアという扱い。Red-Shirtでもないようだが。5ツールタイプの選手で、Mookie Betts (LAD)とも比較されるバットスピードの持ち主。パワーもゲームで発揮できるようになって来ており、20 HR以上を期待できるだろう。三振が多く、上のレベルで十分にコンタクトできるかは不安も。飛び抜けた走力はないが、平均以上のスピード。CFでプレーできる可能性はあるが、ナチュラルなCFではないかも。シーズン前はTop 5候補と見られていたが、打席の1/3以上が三振というラフなスタートで評価大幅下落。少しスウィングを整えたのか、上り調子でシーズンを終えている。カレッジの選手としてはハイリスクハイリターンなタイプ。
3 (#75). Tyler McDonough, 2B/OF, North Carolina State (Jr.)
B/T: S-R
Height: 5-10
Weight: 180
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #112/BA #127/PG #88
Comments: HS時代は捕手だった選手で、カレッジではCFを中心に、2Bや3Bでもプレーしている。SSに対応できるかは不明だが、小柄な点も含めて両打ちのBrock Holtという評価。元々はコンタクト重視のスウィングだったが、今季はより強くボールを叩いており、カレッジでも好成績。将来的に15 HR以上打てる可能性があると言われる。ディシプリンも高い選手。スピード自体は平均的だが、CFに対応できる守備スキルはあり、UTとしてスペックは高い。
4. Elmer Rodriguez-Cruz, RHP, Leadership Christian Academy, PR (HS)
B/T: R-L
Height: 6-3
Weight: 160
Commitment: Oregon
Ranking: PG #302
Comments: まだ成長途上の体格から速球は最速94 mph。少し力の入った投げ方に見える。カーブは発展途上。
5. Nathan Hickey, C, Florida (So.)
B/T: L-R
Height: 6-0
Weight: 210
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #141/BA #132/PG #78
Comments: Florida大でJud Fabianの同僚。オフェンス型の捕手で、ややオーバースウィングだが、20~25本以上打てるパワーに、しっかりとしたコンタクト、選球眼を見せる。Florida大入学後、20ポンド以上体重を落としており、身体の切れ味は上がっているが、それでも将来的に捕手に留まる可能性は低く、1B転向が既定路線とも。肩は強い。比較的各誌の評価が高く、カレッジでも成績を残しており、ソフモアなので契約が少し心配。
6. Daniel McElveny, SS/OF, Bonita Vista HS, CA (HS)
B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 190
Commitment: San Diego State
Ranking: None
Comments: BOSの好む小柄だがエネルギッシュな選手。各誌のランキング圏外だが、ショーケースなどでは良いプレーを見せているよう。HRヒッターにはならないだろうが、ギャップに打てるパワーはある。肩は平凡でSSにはならないだろうが、2BやOFでプレーできるだろう。史上初のポジション=UTとして指名された選手となった。プロ入りに前向きなよう。
7. Wyatt Olds, RHP, Oklahoma (Jr.)
B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 185
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #420/PG #519
Comments: アームスロットの低めな選手で、過去2年はブルペンで実績を残し、今季はフライデーナイトスターターとして開幕を迎えたが、開幕から打ち込まれてブルペンへ戻っている。速球は先発時は91~94 mphだったが、ブルペンでは93~97 mphとショートイニング向き。一旦は先発で試すかもしれないが、80 mph中盤から後半のスライダーで、リリーフとして期待はできそう。
8. Hunter Dobbins, RHP, Texas Tech (Jr.)
B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 185
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None
Comments: 今季はUCLのケガで全休。ケガ前には98 mphも投げていた選手で、力の入った投げ方だが、ケガが癒えれば100 mphを投げる可能性も。
9. Tyler Miller, 3B/1B/OF, Auburn (Jr.)
B/T: L-R
Height: 6-2
Weight: 195
Last Drafted: 23rd round (18') by PIT
Ranking: MLB #231/BA #397/PG #338
Comments: HS時代と、East Mississippi CCのフレッシュマンの時はSSでプレーし、昨季はOF、今季は1Bを中心に、3BとSSでプレー。指名の発表は3Bとしてだった。バレリングが良く、25 HR以上打てる可能性も。選球眼もしっかりしている。スピードと肩は平凡で、SS、CF、RFあたりのポジションではやや不足もあるが、基本的には内外野守れるUTになりそう。
10. Matt Litwicki, RHP, Indiana (Sr.)
B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 220
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #213/PG #412
Comments: 速球は93~95 mphが多いが、この春は試合によっては96~98 mphを記録することも。内容の割にあまり多くの試合で投げていないのは理由は不明。K/BBも良いが、一方で1 IP当たり1コ近い死球数で少しイップスだったりするのかも。シャープなスライダーも良い。制球ができればリリーフに慣れる可能性はありそう。
[Summary of Day 2]
初日にMayerを指名したこともあり、控え目な2日目を予想していましたが、ドラ2でJud Fabianの指名には驚きました。正直コンタクトの粗さでリスクが高く、このリスクと、要求額も高いような雰囲気を考慮すれば、Kudrnaでなくても、ドラ2も強気にHS投手でも良かった感はありますが。
ドラ1、2でかなり要求の高い選手を指名したことで、トップクラスの投手を指名できるチャンスはほとんどなくなり、投手は最終的に、伸びしろはあるが、年齢の若い原石で、一般的にボーナスを抑えやすいプエルトリコ出身のElmer Rodriguez-Cruzと、いずれも球威があって、上手く行けばリリーフになれそうなカレッジアーム3人(Wyatt Olds、Hunter Dobbins、Matt Litwicki)という形に。
一方で野手の方は、SSのMayer、CFのFabian、捕手(1Bになるかもですが)のNathan Hickeyのセンターライン3人を除く、Tyler McDonough、Daniel McElveny、Tyler Millerの3人はかなりUTな選手で、近年のロスター構成の流行り(Bloomさん自身の志向もあるでしょうが)を取り入れた形に。
超大物はいませんが、ドラ3以降の野手4人については、割と個人的には良い印象を持っています。少し気になるのは、Mayerと契約した上で、$2Mを超えるとも言われるFabianの要求額を捻出し、更にはソフモアのHickeyなど、全体的に物凄くディスカウントしないといけない状況にない指名選手が多い中、全員と上手くまとめることができるのかという点。
FabianもあまりBOSから頻繁なコンタクトは無かったと語っており、事前に額で折り合っている訳でもなさそう。Bloomさんのいた時代のTBでは、以前にもオーバースロットを連発して、上位指名選手(Drew Rusmussen)と契約できなかったりしていたので、ちょっと不安もある。
Fabianは夢はあると思うけど、コストの割に失敗率が高そうで、正直このピックはあまり好みではないが、全員と契約できるなら、95~100/100の評価で良いと思います。
2021年7月12日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
2 件のコメント:
#40 BOS - Jud Fabian
抑えめで行くかと思っていましたが、かなり攻めたピックに。元々今季前は全体Top 5級の評価でBOSも全体#4で彼を追っていたようでしたが、三振の多さが懸念して、ドラ1後半以降に評価が落ちていました。
シーズン中盤以降は少しスウィングを整えて成績が向上しており、上手くプロにも適応して欲しいところです。
#75 BOS - Tyler McDonough
NC州立大のCF/2B/3Bの選手。Brock HoltのようなUTタイプと見られています。投手が指名できていないのは残念ですが、このピック自体はなかなか良いと思う。
コメントを投稿