2010年12月13日月曜日

Former Sox Prospect Review: Anthony Ranaudo, RHP

今回は、Casey Kellyがトレードされた今、BOSファンが最も期待する投手ProspectのAnthony Ranaudoです。 ケガがあって評価が下落しましたが、それがなければ10年のドラフトで最高の投手、全体でも#2と言われた超大物で、そもそもBOSまで落ちてくることはなかったでしょう。ケガは治ったみたいで、本来の姿を早く取り戻してくれれば。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Anthony Ranaudo (アンソニー・ラナウド)
Full Name: Anthony R. Ranaudo
Positions: RHSP
Born: September 9, 1989
Birthplace: Jackson, New Jersey
Height: 6-7
Weight: 230
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Supplemental 1st round, 2010
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $2,550,000
College: Louisiana State
High School: St. Rose HS (NJ)
MLB Debut: August 1, 2014 (Boston)
How Left: Traded to Texas for Robbie Ross, Jr. (January 2015)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

6'7"と、とても大柄で、マウンド上での存在感がある投手。 速球は91~94 mph程度を常時計測し、パワースタッフを持つ投手と認識されている。ケガ前は、最速97 mphまで出ていた。10年の春はケガでやや球速が出ていなかったが、夏のCape Cod Leagueでは以前の水準に戻った。12年のSTでも97 mphを出したそうだが、シーズン中は80 mph後半のことも。長身とケガのコンビネーションで、メカニクスが不安定で、そのせいで球速も安定しない傾向が強い。先発としてはしっかりした球威を持ち、プラスと言う評価が強い一方、球速面では、本当のパワーピッチャーと比較すると劣り、球筋もフラット気味とは言われている。長身から投げ込むメリットもあるが、メカニクスには未だに悩んでいて、そのせいもあるのかアームスピードもトップの選手と比べると落ちるとも。コマンドはイマイチで、高めに浮きやすい。彼のベストピッチはプラスのカーブで、人差し指を立ててナックルカーブ気味に投げる。これはケガ後の不安定な時期でも十分に効力を持っていたし、MLBでも十分なアウトピッチになるはず。ただコマンド面はこちらも不安定。チェンジアップはカレッジではあまり投げなかったが、平均的とは言われている。年齢、元々の評価の割には未完成という印象の強い投手。特にケガもあったし、メカニクスには改良が必要と思われます。


[Background]

北東部New Jersey州出身。09年は、LSUをカレッジのWS優勝に導き、全米でもトップクラスの投手と言われた。10年のドラフトでは、Bryce Harperが全体#1としてもその次の#2、WASがHarperを敬遠すれば、全体#1になるかもとも言われていた。しかし、10年の春に肘を痛め、復帰してからもメカニクスが悪くなり、コマンドはメチャクチャで、球威も落ちた。これで評価を落とし、Scott Borasがついていたこともあったが、ドラ1からもスリップし、BOSがサンドイッチピック#39で捕まえた。ドラフト時のランキングはBA #26/PG #17。評価を取り戻すため、Cape Cod Leagueでプレーし、素晴らしい成績を残した彼を、スタッフも戻ってると見て契約。MLB契約になるのではという予想ほどではありませんでしたが、$2.55Mとかなりのオーバースロット。


[Profile]

11' : Low-A Greenvilleでプロデビュー。序盤順調に投げていたが、少し調子を下げ始め、10 GSに投げたところでHigh-A Salemに昇格。こちらではプロ1年目ということもあったのか、疲労で球威が落ち、平凡な成績に。

12' : オフにBrittonとトレーニングし、STでは97 mphまで出たと期待が高まったのだが。そこからケガで出遅れ、5月にAA Portlandでやっと試合に戻ったが、速球は80 mph後半のことも。9試合に投げただけで、デッドアームでシーズン終了。1年を完全にムダにした。

13' : 失望となって昨季から、大きく復活。STでは再び97 mph程度まで球威が戻り、昨季適応できなかったAAを支配。AAのAll-StarゲームとFutures Gameに出場。Eastern Leagueの最優秀投手とシーズンAll-Starチームに選出された。終盤AAA Pawtucket昇格後は、やや疲れもあったかもしれないが、数字ほどは良い印象はない。11月にRule 5ドラフト対策で40人ロスター入り。

14' : MLBで投げている姿を見ていても、そこまでドミナントなスタッフには見えないが、とにかくAAAでは被打率が低く、しっかり抑えているし、MLBデビューも順調だった。昨季に引き続き、成功のシーズンだったと言える。AAAのAll-Starゲームの出場者に選出されるも登板せず。International Leagueの最優秀投手に選出。

15' Jan. : Robbie Ross, Jr.とのトレードでTEXへ。

15' : TEX-AAAではソリッドも、MLBには適応できず。支配力の欠如が悩ましい。

16' : やはり前年同様、AAAではソリッドも、MLBには適応できず。シーズン中にDFAされてCWSがクレーム。

17' : 韓国に渡って投げるも、そちらでも打ち込まれた。


[Comment]

優れたスタッフを持つけど、球速面のことやケガもあって、今はエース級とは見られていないはず。BOSの投手Propsectの有名だった選手と比べると、Clay Buchholzの方が上で、Kellyと比較しても意見が分かれるといった感じ。それでも、ケガ前の状態に戻るなら、しっかりした二番手クラスにはなれる。取りあえずメカニクスの矯正は不可欠で、うまく磨いて欲しい投手です。

(15年追記)14年の9月のコールアップで何度か見たけど、投球も平凡だったし、被弾癖も印象が悪かった。ただ例年後半戦はメカニクスを崩してスタッフを落とす印象だったし、それが真の姿では無かったとは思う。上限は感じるし、若干惜しいようにも思うけど、一方でBOSの育成は彼を全く伸ばせなかったように感じるし、新天地で大きく羽ばたいて欲しい。

2 件のコメント:

ya さんのコメント...

ちょうど1年前はNo.2の評価でしたね。MAX97mphとも言われてたけど、その辺はどうなったかな?。たぶん、4月からLow-Aで投げさせるんじゃないっすか?w。

ララ さんのコメント...

YAさん

最速はそれくらいと自分も聞いてますけど、今だとどうでしょうね?一応High-Aの予想になってますけど、プロデビューしてないしなぁ。でもLow-Aも結構混み混みなんですよね(^_^;)まぁ嬉しい悩みなんでしょうけど。