2010年12月3日金曜日

Former Sox Prospect Review: Tim Federowicz, C

今回は、その守備力でMLBの捕手たちも驚かせたという、Tim Federowiczです。 以前に紹介したRyan Lavarnwayとは同期で、08年のドラフトではドラ6、7と近い順位で指名。守備型と攻撃型という対極のスタイルのライバルとして楽しみです。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Tim Federowicz (ティム・フェデロヴィッチ)
Full Name: Timothy Joseph Federowicz
Positions: C/1B
Born: August 5, 1987
Birthplace: Erie, Pennsylvania
Resides: Apex, North Carolina
Height: 5-10
Weight: 215
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 7th round, 2008
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $150,000
College: North Carolina
High School: Apex HS (NC)
MLB Debut: September 11, 2011 (Los Angeles Dodgers)
How Left: Traded to the Los Angeles Dodgers with Stephen Fife and Juan Rodriguez in a three-way deal in which Boston also sent Chih-Hsien Chiang to Seattle, Los Angeles sent Trayvon Robinson to Seattle, and Seattle sent Erik Bedard and Josh Fields to Boston (July 2011)
Player Link: MLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

打撃面に優れたLavarnwayと異なり、守備に優れた捕手。5'11"とやや小柄であることもあり、クイックネスが非常に高い。ブロッキングについてはリファインが必要とも言われるが、捕球スキルや特に肩への評価が高い。地肩の強さに加え、精度、リリースのスピードも素晴らしい。MLBレベルでも平均を上回る守備力を持つようになると言われる。リードへの評価も高く、また捕手としてはまずまず走力も高い。問題はオフェンスがどのレベルに達するかで、コンタクトはまずまずと評価をされるものの、High-A以上でやや苦しんでいる。パワー面は平凡で、多くHRを打つタイプではないが、ギャップに打つ程度のパワーはあるし、まずまずスピードもあるから2Bはそれなりに稼ぐ。ある程度選球眼にも優れたタイプと言われ、BBも少しずつ増やしている。


[Background]

SP.comではNorth Carloina州出身となっているけど、正式には北東部Pennsylvania州出身のよう。名門North Carolina大の正捕手としてプレー。06年にはBAからフレッシュマンのAll-Starに選ばれている。ドラフト前にFenway Parkにて行われたワークアウトにも参加しており、Jason Varitekの後釜に悩むBOSが興味を持っていると言われていました。ドラフト時のランキングはBA #169。Lavarnwayのすぐ後の7巡目で指名。


[Profile]

08' : SS-A Lowellでプロデビュー。 打撃面では平凡なものの10 SBには驚いた。

09' : Lavarnwayと同じくLow-A Greenvilleで開幕。C/DHをLavarnwayと分け合い、やや捕手での出場は多めだった。55 G/226 ABで.345/.393/.562/10 HRとやや早打ち気味なものの素晴らしい打撃成績を残し、All-Starに選出。一足先にHigh-A Salemに昇格。ここまではとても順調で、パワー面でも想像以上に打ったから、期待度を上げたんですが、High-Aでトーンダウン。

10' : STでMLBの捕手陣が驚くほど完成した守備を見せますが、High-A Salemで.253/.324/.371と平凡成績の1年を過ごし評価下落。43 BBと選球眼では少し成長を見せるものの、Lavarnwayに追い抜かれた形。

11' : AA PortlandでやはりLavarnwayとチームメイトに。Lavarnwayが先にAAAに昇格したが、こちらもAVG .277としっかり打っていた。

11' July : 捕手不足のLADは前から彼に目を付けていたそうで、評価の高かったTrayvon Robinsonを出す見返りのセンターピースとしてLADへ。

11' : LADの傘下AAAでPCLの環境もあり、良く打った。8月にMLBデビュー。

12' : A. J. Ellisのブレイクもあり、レギュラーの座を奪えず。

13' : 前半戦はベテランのRamon Hernandezが控えとして優先されたが、後半になりMLB定着。控えとしてはまずまず打てている。

14' : マイナーでは十分に打っているものの、MLBの控え捕手の座をDrew Buteraに奪われ、またもMLBではあまりチャンスをもらえず。オフにBOSがDFAしたLavarnwayをLADがクレームし、チームメイトとして再会できたが、直後に今度は自身がMatt Kemp、Yasmani GrandalのトレードのパッケージでSDへ。

15' : Derek Norrisの存在に加え、シーズン途中からTop ProspectのAustin Hedgesが昇格したことで昇格チャンス無し。AAAでも不振だった。

16' : 元BOS選手好きのTheo Epsteinさんの誘いでCHCへ。Kyle Schwarberのケガもあり、控え捕手としてプレーするも、昇格してきたWilson Contrerasに席を奪われてDFA。

17' : SF傘下のAAAで打撃好調。MLBでもプレーした。

18' : CINとHOU傘下でプレー。トータルでAVG .297と好調。スポットでMLBでもプレー。

19' : CLE-TEXとAAAでの成績はイマイチも、TEXのMLBで控えとして29試合にプレー。それなりのチャンスをもらったので、もう少しアピールしたかったが。

20' : COVID-19によりシーズンキャンセル。

21' : KC傘下でプレーもMLBでのプレー機会は無し。


[Comment]

平均以上の守備力を持つし、レギュラーになれなくても、控えとして有用な選手にはなれるはず。打撃以外は問題がないので、パワー面はともかく、最低限しっかり当れるようになれば。打撃面のツール的には平凡な選手ですが、もう少し打てるだろうと思うし、来季の巻き返しに期待したいです。

(12年追記)Rule 5ドラフトの兼ね合いもあり、BOSはLavarnwayを残し、彼を出す決断に至った。チームは別れましたが、お互いにMLBでそろそろ本格的に起用が始まりそう。刺激し合って活躍してもらいたいですね。

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