QOを受けたFA選手も今年は早めに行き先が決まり、ドラフトオーダーが確定してからもうしばらく経ちます。ちょっと忙しかったのと、少しカレッジシーズンが進んでからという感じでしたが、このあたりでモックドラフトのver. 2を投稿します。BOSは全体#7ということで比較的考えやすいですね。Dillon Tateが急上昇していますが、個人的にはシーズン開始時のカレッジ投手三強(Michael Matuella、Nathan Kirby、Kyle Funkhouser)の誰かであれば良いかなと思っています。
[15' My Mock Draft ver.2]
1. Arizona Diamondbacks - Brendan Rodgers, SS : 今年は圧倒的な全体#1候補がいませんが、Matuellaがケガがちということもあり、現時点ではRodgersが#1かな?昨年全体#1のBrady Aikenや最近急上昇しているTateもいますが、Tateは昨年までリリーフということで若干実績面で劣る。シーズンが進んでくればわからないけど、現状ではまだ全体#1には推しづらい。投手と野手の比較はしづらいけど、AikenがフルフォームならRodgersよりも上かと思いますが、昨年のドラフト契約のゴタゴタからシーズンデビューが遅れている。ARIはここのところSS不足に悩まされていたし、投手は比較的層がある。Rodgersがフィットするように思う。
2. Houston Astros* - Dillon Tate, RHP : 実力的にはAikenだろうが、昨年揉めたことから、Aiken側がHOUの再ドラフトを拒否するだろう(あるチームに指名されて契約しなかった場合、同じチームが同選手を指名するには本人の事前の許可が必要)。Carlos Correaもいるとは言え、Rodgersが残るなら彼を指名しそう。となると現状ではTateか?Kirbyも有力かとも思うが、若干オーバードラフトにも思えるし、Tateは場合によっては早めにリリーフで戦力になれる。そろそろPOに向けて戦うチームにはフィットするだろう。
3. Colorado - Brady Aiken, LHP : こう来れば素直にAikenだろう。昨年の全体#1の実力を全体#3指名で手に入れられるなら儲け物。13年のNo.1投手だったJon Grayと強力な左右のエースコンビになれる。
4. Texas - Nathan Kirby, LHP : 今年は先発ローテの構築に悩んでいる。若い野手は豊富なだけに久しぶりの上位ピックで良い投手が欲しい。上限重視でMatuellaを指名しそうなチームにも見えるが、ここまでチームでケガが相次ぐと、ややケガの多いMatuellaを指名するのは少し躊躇われるか?となるとFunkhouserとKirbyの二択となるが、整った左腕を比較的好む印象があるし、安定感で言ってもKirbyがわずかに勝る。
5. Houston - Dansby Swanson, SS : もう一枚投手でも構わないとは思うし、Top 5に2つのピックがあることから、Matuellaのようなハイリスクだが上限の高い選手を指名することも可能ではある。ただ一方で、元々高かった評価を更に上げているSwansonも魅力的。SSの守備も全く問題無さそうだし、早めにMLBに上がれる整った選手だ。Correaがいるとは言え、SSは重要なポジションだし、Swansonは2B経験も豊富でそちらでも十分平均以上の選手になれる。投手野手一枚ずつというバランスを重視すれば十分に有りうるかと。TateとSwansonなら少しボーナスを浮かして下のピックに割り振れそうなのもある。
6. Minnesota - Kyle Funkhouser, RHP : Walker Buehlerなども好きそうなチームに見えるが、彼も少しケガで出遅れたし、素直に行くならFunkhouserかMatuellaになりそう。どちらでも構わないと思うけど、Alex Meyer、Kohl Stewartのような上限の高いエースタイプはいるし、どちらかというと健康面と実績で勝るFunkhouserかな?
7. Boston Red Sox - Michael Matuella, RHP : こう来たら、Funkhouser、Matuellaの内、MINが指名しなかった方で良いだろう。個人的には、ここまでの指名予想7人の内、TateとSwanson以外なら割と誰でも良い。Tateはまだ先発として信用し切れておらず、Swansonは良い選手だと思うが、Deven Marreroなどもブロックされている状況で、即戦力だが上限では一歩劣る選手を指名するのはフィットしないと思える。FunkhouserやKirbyでも十分満足だが、AikenやMatuellaのような多少リスクはあってもフロントラインスターターになれる人材の方が、現状の傘下には欲しい。Rodgers、Aiken、Matuella、Funkhouser、Kirbyの全員が指名されてしまっているなら、BuehlerやKolby Allardも候補だろうけど、個人的にはAshe Russellもかなり気になっている。現時点でHS-RHPでNo.1の投手だし、外見だけではなく、優れた痩身の体格や運動能力の高さもClay Buchholzに似ていると言われている点が好み。もう少し評価が伸びてこれば考えてもいいかも。
8. Chicago White Sox - Walker Buehler, RHP : どちらかと言えばOFのパワーヒッターが欲しい気はするが、野手はもう一歩目立つ選手がいないか?投手ならAllard、Buehler、Phil Bickfordあたりになるだろうか。昨年Carlos Rodonも獲ったし、オフは積極的に動いている。やや即戦力よりが理想かと。Buehlerはケガで出遅れたが、復帰後は問題なくスタッフを見せている。フロアーも高い。
9. Chicago Cubs - Phil Bickford, RHP : ここまで毎年予想を裏切り続けてヒッターを集めているが、いずれも大当たり。野手は各ポジションにスターになれる若手を抱える。昨年ドラ1のKyle SchwarberもOFになりそうだし、あえて言うなら捕手が欠けているがChris Bettsではオーバードラフトだし、彼も1B転向が話題になる。さすがに投手だろう。Buehlerなどはフィットしそうだが、こう来ればBickfordだろうか。JuCoの成績は当てにしづらいが、素晴らしい投球を見せている。上限に加えて、HSの選手よりは多少戦力化も早そう。
10. Philadelphia Phillies - Kolby Allard, LHP : 何となく今のところは野手よりも投手の方がめぼしい人材が多い。ここでも野手で残っている人材よりはHSのトップピッチャーであるAllardがベストか。カレッジの投手ならCarson FulmerかKyle Codyだろうが、再建中のチームだし、若くて伸びしろの大きい選手の方が合いそう。
11. Cincinnati Reds - Ian Happ, OF/2B : どうしても地元Cincinnati大のHappを合わせたくなる。今季はRFをメインに務めており、元々期待されていた「打てるM-IF」という選手ではなくなっているが、今のところ5割を超えるアベレージを残すなど、安定して打てる打撃面は魅力。元々パワーヒッターではないし、守備位置の優先度が落ちると価値が下がる選手ではあるが、ローカルスターという魅力と他の選手の秤にかけてどうか。
12. Miami Marlins - Carson Fulmer, RHP : 14年は全体#3ということで素直に大物のTyler Kolekに行ったが、元々ややボーナス要求の低めな選手を選ぶ傾向はある。チームは現在戦える時期に入ってきており、即戦力のカレッジ選手を獲る理由になるだろう。Fulmerは身長の低さと力の入ったフォームで若干先発適性に疑問もあるが、実績は疑いない。リリーフになるにしても十分クローザーの期待が持てる。
13. Tampa Bay Rays - Daz Cameron, OF : Cameronは半年ほど前は全体#1の候補だったが、他の選手の伸びもあり、多少は序列は下がったか?それでもトップクラスの高校生なのは間違いないし、ツール的な期待は下がっていない。TBも最近はあまりドラフトでヒットを出していないが、上手く賭けに勝てば大儲けできる。
14. Atlanta Braves - Kyle Cody, RHP : ここまでのカレッジシーズンで評価を上げている選手はTateとCodyだろう。夏のサマーリーグでも評価を上げてTop 20クラスの選手になっていたが、シーズンが始まってからも最速98 mphの速球でそれ以上に上がって来そう。体格も文句無し。リビルド期間のチームだけにやはり投手を蓄えたい。
15. Milwaukee Brewers - Ashe Russell, RHP : 昨年は荒削りながらツールに優れた高校生を多く指名した。そちらの方向を重視するようになっているなら、ここでもやはりハイシーリングな高校生を指名するのでは?Russellは優れた体格、スタッフに加えて、高い運動能力も売り。昨年ドラ1で指名したKodi Medeirosがまだ少ないサンプルながらどうかな?という感じだし、良いHS投手がピッタリだろう。
16. New York Yankees - Alex Bregman, SS : Bregmanもしっかりと打ってはいるが、一時期のように全体#1の候補に挙げられる選手としては少し平凡な打撃。一方今季の試合を見たスカウトが、MLBでも十分にSSを守れるとツィートしており、元々は2B向きかと言われていた守備面では進歩しているよう。それでもトップクラスのディフェンダーにはならないだろうが、Derek Jeterのようなオフェンス面に優れたSSになる可能性があり、NYYによく似合いそう。
17. Cleveland Indians - Justin Hooper, LHP : ここ数年良いドラフトを見せているチーム。上もマイナーも3Bの候補に欠けている印象はあるが、ピンと来る選手はあまりいないか。Kyler MurayやCornelius Randolphあたりが伸びてこればニーズ的にはフィットするが。比較的OFなども豊富だし、まずはベストアベイラブルで良いだろう。Hooperはやや変化球の完成度に難はあるが、左から最速97 mphの球威があり、体格もズバ抜けている。一時期はTop 10とも言われていたし、ここで獲るには十分魅力的。
18. San Francisco Giants - D.J. Stewart, OF : 黄金期を迎えているチーム。野手はBuster Poseyを除けば目立たないのだけど、投手の良さがカバーしている。その点で言えば常に投手重視の姿勢を見せるドラフト戦略を踏襲した方が良いのかとも思うが。一方パワー面の弱さは無視できないものがあるし、Stewartは安定してハイアベレージに、パワーを兼ね備えたセーフティーなピック。1Bはその内Poseyを移すことになるかもしれないし、3Bや両翼のヒッターの方がフィットするだろう。
19. Pittsburgh Pirates - Nick Plummer, OF : 近年は高校生の指名が多い。昨年はやや「おやっ?」と思うような指名だったが、基本的には若くて上限の高い選手を、というイメージ。こう来ればPlummerやTrenton ClarkのようなOF陣になるだろうか。ドラフトまでにはまた評価も大きく変わっているだろうがとりあえずは。
20. Oakland Athletics - Chris Betts, C/1B : またも昨年はMatt Chapmanと、個人的な予想の範囲から外れた指名。相変わらず全く予想ができない。運動能力自体にはあまり拘っていない印象だし、Bettsのようなポジションは限られるが打てる選手がフィットするチームには見える。
21. Kansas City Royals - Trenton Clark, OF : 14年は大躍進。投打に生え抜きが多く、育成面での自信を深めているだろう。CFに関してはかつての全体#5のローカルボーイBubba Starlingが期待を裏切っていることもあり、そろそろ大物が欲しい。Clarkでどうだろうか?
22. Detroit Tigers - Riley Ferrell, RHP : 前回同様Ferrellの予想。カレッジリリーバーと言えばここでしょう。スタッフ・実績は何も疑いない。カレッジリリーフをよく獲っている割には生え抜きクローザーが出てきていない歴史をそろそろ塗り替えられるだろうか?
23. St. Louis Cardinals - Josh Staumont, RHP : ここも前回と同じ予想で。まだドラ1でそれほど名前が挙がる選手ではないけど、D-IIの選手ながら今季のカレッジ組で唯一100 mphを投げているファイヤーボーラー。MLB、マイナー共に層があり、ギャンブルしやすいこのチームに向いていると思う。
24. Los Angeles Dodgers - Richie Martin, SS : ずっとPOを争っているし、トレードで若手を消費することも多いが、いつの間にやらマイナー全体でもTop 10に入るProspectをJulio Urias、Corey Seager、Joc Pedersonと3人も抱える屈指の組織となっている。昨年も高校生でトップクラスのアームであるGrant Holmesを獲るなど、充実の一途。資金があってトレードやFAで動きやすいし、あまりニーズを言っても仕方ないが、1Bを除く内野陣はスター揃いとも言い難い。Seagerが大方の予想通りいずれは3Bになるなら、できればM-IFが少し欲しい。Martinはスターにはならないだろうが、少なくともMLBまで上がってくる可能性は高そう。M-IF狙いならフィットするんでは?
25. Baltimore Orioles - Mike Nikorak, RHP : 比較的FAにも手を出すことも多く、ドラフトでは大盤振る舞いはしないチームだが、二年前のHunter Harveyなど、近年のドラフトで指名した右腕は上手くいっている印象を受ける。Nikorakはドラ1での指名を有力視されている高校生アームの一人で、Top 20前後での予想も多い。
26. Los Angeles Angels - James Kaprielian, RHP : 長らくトレードで多くのマイナー選手を出してきたし、このオフもマイナーに残された上位の選手だったRicardo Sanchezなども放出している。特に野手は壊滅的にProspectがいないが、このあたりでそれを言っても仕方ない。ベストアベイラブルならKaprielianなどか?優れた体格とスタッフを持つし、地元Los Angelesのビッグプログラムの出身だけに安心感もある。
*: For failure to sign 2014 draft pick Brady Aiken
4 件のコメント:
個人的にはFunkhouserもKirbyもピンと来ないので、Matuellaに現実味が出てきたのは非常に楽しみです!前者2人はRodonと比べれば物足りなく思えますが、Matuellaは夢を見られるので。
あと、Ian Happはピッツバーグ出身だと思います。
WJR5さん
失礼、HappはPittsburgh出身のOhio大でしたね。
まぁ自分はFunkhouserが大のお気に入りですが、エースにはならないでしょうね。Kirbyも昨年はTop 10圏外でピックされたSean Newcombの方が良いんじゃないかと思ってるくらいだし、BuehlerとAaron NolaでもNolaかな?
せっかくBOSが高順位のピック持ってる年に限ってエースタイプが少ないようにも感じていますが、隣の芝生は何とやらなんですかね。
まぁリスクは高いですが、Matuellaが獲れればベストシナリオですかね。
HappはCincinnati大です。
Jordan Bettsもいることですし、さらに2年後のJustin BellingerまでDukeとのお付き合いが続けば良いですね。
WJR5さん
これまた失礼しました(汗)。地元選手という何となくの記憶で書くは良くないですね(笑)。
J. Bettsもシニアーであまり期待していなかったけど、3B守備もすごく良いらしいので、15年は少し注目しています。
Justin BellingerはいつかLarsやRizzoの果たせなかった、生え抜き左打ちの主砲1Bになってくれないかな~。
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