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オフが始まり、各ポジションのデプスチャートや展望等をまとめた記事を投稿しましたが、OFについて、広島東洋カープからポスティング見込みの鈴木誠也選手が良いのでは、というコメントを何件かいただきましたので、そのあたりについて少し。
自分はあまりNPBを見ないので、あまり詳しくは知らなかったですが、走攻守に優れた5ツールのOFで今季は38発。ちなみにMLBTRでは(ポスティングですが)FAランキングで#20となっており、ポスティングフィーが$10M程度、契約は5年$55Mと予想されています。またWEEIのRob BradfordさんもBOSが鈴木を注視しているとの記事を出していました。
このオフの野手の補強箇所を考えると、まずはC. Vazquezのオプションを行使した捕手、J.D. MartinezがOpt. outしなかったDH、それにCFのE. Hernandez、OFの一角のVerdugoの4ヶ所はほぼ確定と見て良いでしょう。
ポジション別の記事でも書いた通り、SS/3BはSSをFAで獲得しての玉突きでX. Bogaertsの3B、Deversの1Bの可能性は無くはないでしょうが、Martinezの残留でDHが空かなかったことと、Casasの存在により、可能性は低いかと。
23年度以降のBogaertsのOpt. outによる流出もしくは守備指標のダウンによるコンバートの可能性を考えるとSSが豊富な今オフに先を見据えて動いておくというのも一つの可能性ではありますが、22年を考えると大きな不満のないポジションに過剰な補強をする形になるように思う。
SS/3BがBogaerts、Deversとした場合に、残る補強箇所は1B、2B、C-OFの一角となるが、1Bは上にも書いたようにCasasが控えるので、22年はDalbecと左のヘルプでスタートし、途中でCasasを上げていくのが理想的。
2Bはこれもポジション別で書いたが、22年だけ見ればアップグレードして良いポジションではあるものの、守備位置のヒエラルキー的な優先度の高くないポジションで、2BもこなせるHernandezがいて、近い未来にはYorkeも控えていることから、ストップギャップ気味の補強で済ませても良いかと思う。
勿論SSもこなせるMarcus Semien (TOR)やUTでOFもこなせるChris Taylor (LAD)のようなアップグレードもフィットしていると思うが、個人的にはドラ2の補償があり、比較的良い年と言われる来年のドラフトで今後の長期的な競争力を維持するためのベースになる有望株の獲得を見込んでいるし、今季まではQOを受けたFAは出来る限り回避したいという考えがある。
そうなるとC-OFの一角をRenfroeからアップグレードしたいというのが希望。一案としてはKyle Schwarberと再契約するのが手だろう。この場合、良い右投手に対して左の有力打者を多く揃えられる利点があり、また、1Bで開幕当初はDalbecのヘルプで使いつつ、Casasが上がって来ればLF/DHをメインに、そして来季以降はDH/LFでMartinezの後釜という流れになる。一方でポジション別でも書いたがLF/DHあたりが厚くなる反面、RFがかなり薄くなりVerdugoの負担もしくはケガへの対応が難しくなる。
FA市場を見ると、Taylorは上記した通りだが、あとはKris Bryant (SF)はQOがなく、魅力的なターゲットではある。3B/1Bでも使える点も魅力的ではあるが、そちらに持って行くとやはり上と同じくCF/RFが手薄気味になるのは否めないが。ただ問題はやはりコストの方だろう。MLBTRの予想は6年$160Mだが、Scott Boras物件でもあり、ギリギリまで粘った上にかなりのコスト高になるのは見えている。
有力FAがAAVで$20Mを超える可能性が高い中、AAVで$10M程度になりそうな鈴木は非常に魅力的な選択肢に思えてくる。RFメインでCFのバックアップも務まり、右打ちなので、Duranとの相性も良い。投手の補強次第で余裕があるなら、鈴木を獲った上でSchwarberあたりを組み込むのも不可能ではない。USへの適応という部分は読みづらいものの、積極的に追って良い気がしてきました。
また12/1までにそれを決めた場合、Renfroeをテンダーせずにコストカットもできるし、来季予想の$7.5Mの内の$3M程度の負担と少しの有望株もしくはD. Hernandezあたりを付けることで、リリーフの補強などに使うことも不可能ではないかと思う。Bloomさんの決断に期待します。
2021年11月10日水曜日
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