2011年8月26日金曜日

Former Sox Prospect Review: Jackie Bradley, Jr., CF

今回は、先日SS-A Lowellでプロデビューした、Jackie Bradley Jr.。優れた守備力と平均以上の攻撃力を持つCFとして、豊作だった今季のドラフトでもTop 10級の評価を受けるProspectでしたが、ケガでスリップ。Twitterで色々コメントしてたり、結構キャラクター的にも人気者になりそう。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jackie Bradley, Jr. (ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア)
Full Name: Jackie Bradley, Jr.
Positions: CF/RF/LF
Born: April 19, 1990
Birthplace: Prince George, Virginia
Height: 5-10
Weight: 175
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: Supplemental 1st round, 2011
How Acquired: (1) Draft; (2) Acquired with Alex Binelas and David Hamilton from Milwaukee for Hunter Renfroe (December 2021)
Signing Bonus: $1,100,000
College: South Carolina
High School: Prince George HS (VA)
MLB Debut: April 1, 2013 (Boston)
How Left: (1) Free agency, signed with Milwaukee (October 2020); (2) Released (August 2022)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

比較的小柄で、カレッジでは毎年ケガをしており、ケガの多さは気になる。打撃はスウィングスピードはしっかりしているが、ケガもあり、カレッジではコンスタントには打ってこなかった。アグレッシブなヒッターだが、比較的成熟しており、選球眼自体は悪くない。基本はギャップヒッターだが、小柄ながらバックスピンをかけるのが上手く、最大限育てば20 HR打てるパワーが付く可能性がある。生来のスピードはズバ抜けてはいないが、守備の勘の良さで知られており、高い守備力を持つCFだ。肩も平均以上からプラスと評価されている。スーパースターではないが、5ツールのバランスの良いリードオフのCFになれる。


[Background]

二世選手。10年のCWSで優勝したチームのベストプレイヤーでサマーリーグでも活躍し、層の厚い11年のドラフトでもTop 10級の評価を受けていたが、バットの変更による成績低下と手首のケガで評価が下落。ドラフト時のランキングは、BA #34/PG #40/DSS #33。指名後、第1シードのViginia大や、決勝でFlorida大を破って2年連続でCWS王者に輝いた。


[Profile]

11' : SS-A Lowellでプロデビューし、すぐにLow-A Greenvilleへ。手首のケガでカレッジのジュニアシーズンを棒に振ったこともあり、顔見せ程度となった。

12' : カレッジのジュニアのシーズンに成績を残せず、やや懐疑的な見方もあったが、結果的には、大成功のピックになった。AVGはもちろん、High-Aでは、MLB/マイナー全カテゴリーを通じてOBPで首位を走り続け、守備に関しても言わずもがな。High-AのAll-Starゲームに選ばれ、終盤には満を持してAAに昇格。さすがにややトーンダウンしたが、昇格後HRも比較的出ていた。

13' : STで大活躍。あれよあれよという内にRyan Sweeneyなどを蹴落として開幕MLBロスターを掴んだ。背番号は44。4/1に、敵地でのNYYとのシーズン開幕戦で、8番LFで先発。C.C. Sabathia相手に0 for 2/3 BBというMLBデビューとなった。2戦目に初ヒット/初打点を記録。その後はしばらく適応に苦しみ、AAA Pawtucket降格。AAAでは長打力も見せた。

14' : AAAでは申し分のない打撃を見せるも、MLBでは内角という弱点を克服できず。シーズン後半には、Mookie BettsのCF転向とRusney Castilloの獲得があり、一気に厳しい立場に。

15' : AAAでは一人絶好調で打ちまくるも、7月のトレードデッドラインでは放出候補筆頭とも見られていたが、負けシーズンで特に戦力獲得トレードに動かなかったことと、Hanley RamirezがLF守備失格となったことで事態が急変。Betts、CastilloとOFトリオを組むと、とうとうMLBで打撃が開花。

16' : 実績という点で、打撃面で不安と見るファンも多かったが、開幕から前年のパワーがフロックでないことを証明。小柄な身体から想像以上のパワーを見せ、同じく生え抜き若手のBetts、Xander Bogaertsと三人の"キラーB's"としてオールスターにも出場。後半アベレージを落とすも、30本近くのHRを放つなど、打撃でも十分に戦力になることを証明した。

17' : 守備では数々のスーパープレーを披露するも、打席では好調な期間が長続きせず、アベレージ、出塁で物足りない結果に。もう一皮剥けて欲しいが。

18' : 良い時期が長続きしない状態で、前年をさらに下回る打撃成績に。ただ前半より中盤以降の方が良い打撃を見せ、またALCSでは良い打撃を見せてシリーズMVPに。WS優勝の印象もあったのかもしれないが、意外にも初のゴールドグラブに輝いた。

19' : STで少しスウィングを変え、飛躍を見せたが、シーズンに入ると悪癖の引っ張り癖が出て、21 HRは記録したものの、やはり打撃では大きな戦力とはならず。持ち前の守備もやや指標を落とし、年俸に釣り合わない選手となって来た。

20' : COVID-19に悩まされたシーズンで、トレードデッドラインを過ぎたあたりから調子を上げてフィニッシュ。FAに弾みをつけた。

20' Oct. : FAに。

21' : MILへ移籍も、Christian Yelich、Avisail Garcia、Lorenzo Cainとライバルも強力な中、打率1割台と苦戦。終盤は控えに。

21' Dec. : 選手オプションを行使したことでMILが放出を画策していたところで、Hunter RenfroeとのトレードでBOSへ復帰。

22' : RFのレギュラーとして開幕を迎え、守備ではさすがのプレーを見せるも、打撃は期待されたような揺り戻しがなく。

22' Aug. : リリース。

22' : TORが獲得も、BOS時代を下回る打撃。

23' : KCと契約するも、打率.133と前代未聞の数字に終わる。

24' : 独立リーグで良いプレーを見せて、NYM-AAA入りしたものの打てず。


[Comment]

攻撃面で少し疑問もあって、あまりにも高くなるなら契約しなくてもとも思ったが、フロント陣がScott Borasと粘り強く交渉し、妥当な金額で、本来はドラフトでTop 10と言われていた選手と契約できたことは素晴らしい。実際にプロのレポートを見るまではわからないが、守備面は問題なさそうで、あとはどれだけしっかり当てられるか。Jacoby Ellsburyの引き留めに失敗した場合の後継者候補No.1だし、期待通りに成長してもらいたい。

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