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[Player Data]
Name: Matt Barnes (マット・バーンズ)
Full Name: Matthew D. Barnes
Positions: RHRP/RHSP
Born: June 17, 1990
Birthplace: Bethel, Connecticut
Height: 6-4
Weight: 205
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 1st round, 2011
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $1,500,000
College: Connecticut
High School: Bethel HS (CT)
MLB Debut: September 9, 2014 (Boston)
How Left: Traded to Miami for Richard Bleier (January 2023)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube
[Scouting Report]
バランスの取れた、投手として理想的な体格をしている。素人目にも、リラックスしたルーズな良いフォームをしていると思える。カレッジからマイナーの先発時代は、速球は92~96 mph、最速で98 mph。16年はリリーフに集中し、一時は常時98~99mph、最速100 mphも記録した。現在は平均で95~96 mph程度となっている。以前はカーブとチェンジアップを投げていたが、リリーフに移り、スライダーとスプリッターを投げるようになった。速球派で、苦しい時は変化球のリリースが不安定になる傾向はあるが、リリーフとしては、変化球の質も高い選手だ。先頭打者に四球を与えることが多いのが弱点。
[Background]
U-Conn.の同期で、同じく11年のドラ1(#12)でHOUと契約したGeorge Springerと共に、Connecticut州出身のローカルボーイ。高校時はドラフトされなかったが、ソフモアのシーズン前に6~8 mph球威を伸ばして評価を上げた。Cape Cod LeagueでもNo.3のProspectに選ばれ、Team USAでもGerrit Cole (PIT)らと投げてトップクラスのカレッジピッチャーという評価を手にした。ドラフト時のランキングは、BA #13/PG #11/DSS #14。最高でTop 5の可能性があるとも言われていた。NYY、特にJoba Chamberlainのファンである点が最大の課題。
[Profile]
12' : 昨季デビューしなかったため、Low-A Greenvilleで開幕を迎えたが、予想以上の超絶ピッチングを見せ、あっさりとHigh-A Salemへ。ここでも2ヶ月ほど相手を圧倒し続け、AAへの昇格も近いかと思わせたが、そこから突如ピリッとしない登板に。All-Star後のERAは5.74と悪く、シーズン終了まで序盤の状態に戻ることはなかった。
13' : AA Portland初挑戦でやや停滞のシーズンに。STからしばらく球威が出ず、開幕後しばらくは打ち込まれた。その後は三振は取れるものの、やや被打率が高い状態が続いた。最終登板はAAA Pawtucketに昇格し好投も、POではイマイチ。チェンジアップは大きく進歩したし、 Brandon Workmanに教わったカーブも試合によっては良い変化を見せているようだが、オフスピードピッチの安定感がなく、速球頼りになって打たれる癖がなかなか直らない。
14' : 肩のケガでSTから少し出遅れ、4月末にAAAに合流。しかしその影響からか、ピリッとしない登板が続き、前年まで高かった奪三振率も急落。前半戦を防御率5点台で終えた時は、次の年に仕切り直しかと失望したが、All-Star明けの登板から別人のようにドミナントな投手に。被打率が一気に落ち、K/BBも大きく改善。結局POまで全ての登板で課題だった深いイニングまで相手打者を圧倒し続けた。POで1度登板した後、MLBにコールアップ。対BALのデビュー戦では3.0 IPを無失点に抑え、BOSでの10年以上振りの記録となっている。
15' : 何となく起用法に泣かされた一年に。WorkmanのTJもあり、STからリリーフ調整になり、MLBと行ったり来たりの期間も多かった。終盤戦はAAAで先発調整となったが、しっかり調整する前に、今度はMLBで先発。随所に才能は見られるが、MLBでは速球のコマンドとムーブ、そして組み立てを確立できず、被弾の多さに悩まされた。終盤は少し肘に違和感を抱えていたよう。
16' : 先発のデプスに不安を抱えるチーム事情ながら、速球でねじ伏せられるブルペンアーム不足により、MLBのブルペンで年間を通じて起用。それもあってか、速球は常時97~99 mph、最速100 mphというレベルまで向上。前半戦、ランナーを背負って登板しても、ほとんどランナーを返さず、セットアップクラスへと成長したが、ブルペンでフルに働いた経験の不足か、後半は少し安定感を欠いた。
17' : Carson Smith、Tyler Thornburgと二年連続で獲ったセットアップがケガで投げられない中、前半戦からセットアップとして安定した投球を披露するが、MLB全体でも稼働率の上位に名前を連ねる酷使もあり、後半戦は調子を大きく落とした。アウェーでよく打たれたのも少し印象が悪い。不調でPOのロスターから外れるという羽目に。
18' : やはりC. Smith、Thornburgが使えない中、前半戦から不動のセットアップとして活躍。一時は18近いK/9の数字を記録し、リーグでも最高クラスの投球を見せていたが、終盤は前年同様に疲労からやや不安定に。股関節を痛め、少しDLにも入った。しかし前年とは異なり、POでは復帰し、ソリッドに投げてWS優勝に貢献した。
19' : Craig Kimbrelが抜けたブルペンは、正式なクローザーを置かずにシーズンイン。その中では実績的にはNo.1で、Ryan Brasierと共にクローザーの有力候補で、実際開幕から圧巻の投球を見せたが、セーブ場面では失敗が目立ち、切り札のセットアッパーの位置に。中盤はやはり少し乱れたが、終盤戦は復調し、Workmanにつなぐ役割を担った。
20' : 負けシーズンということで、クローザーとして鎮座したという形ではないにしろ、チームトップのセーブを挙げた。
21' : 例年通り春先は素晴らしい内容でリーグトップクラスのリリーフに。クローザーとして定着し、オールスターにも初選出。チームとの契約延長も決まるなどキャリアイヤーになると思われたが、シーズン終盤戦は滑り止めについてのルール変更と疲労、それに左手指の骨折もあり投球を見失い、POでもチームの戦力になれなかった。
22' : 春先から前年の不振を引きずる投球でこのまま不良債権として表舞台から消えていくかと思われたが、一度ILに入って復帰後は、まずまずの安定感を見せ、勝ちパターンの一角へ復帰。球速が若干落ち、カーブのキレもかつてのものではないものの、それなりに相手を打ち取っている。
23' Jan. : 開幕を前にDFAされてMiamiへトレード。
23' : 出足は酷くなかったが、やはりかつての輝きは戻らず、シーズン半ばにILに入ってシーズンを終えた。
24' : WASと契約し、11試合に投げるも輝きは取り戻せず早々にリリース。
[Comment]
ドラフトの半年以上前からこのサイトにずっと欲しいと書き続けていたけど、まさか本当に指名して契約できるとは思わなかった。世間の評価的にはClay Buchholzはもちろん、Anthony Ranaudoに劣ると言われていますが、セカンドピッチはコマンド次第では彼らに勝るとも劣らないポテンシャルを秘めていると思います。15年にはJon Lester、Buchholzに続く、ローテ三番手として活躍してると期待しています。
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