現時点でのMLB最強リリーバーの1人Mike Adamsが上原浩治を獲得したばかりのTEXへ。代わりにJoe WielandとRobbie Erlinという、名前の知れたレベルの高いProspectが2人がSDへ。これは正直評価が難しい。最近のリリーフの見返りの高さは正直絶句ものだが、現在の市場なら妥当と言えるところかも。ただ個人的にはこれをやるなら、上原は余計だったのではと。セットアップを2人固めて絶対的に優勝を狙うというのももちろん頷けるのだが。一方SDは文句なし。
[Player (to TEX)]
☆ Mike Adams, RHP
元々01年にMILがUDFAで契約した選手。今季が2度目の調停で$2.535M。FAまでもう1年。06年でMILでMLBデビューした頃までは平凡な投手だったが、SDに移って開花。3年ほど素晴らしい活躍を続けている。速球は平均92~93 mphと球速的にはズバ抜けてはいないが、平均88 mphに達する高速スライダーが絶対的な決め球で今季は投球の半分以上がこのボールとなっている。フライボーラーではないが、ニュートラルに近い。
[Player (to SD)]
☆ Robbie Erlin, LHP
TEXの09年のドラ3。近年優秀な投手を多く輩出しているTEXのMinor組織の典型例だ。速球は87~92 mphというところだが、制球力とカーブが非常に良い。TEXは割と左腕はパワーピッチャーよりもこういうセカンドピッチに優れた洗練された選手やや小柄な選手を好む。チェンジアップも平均以上だが、フライボーラーで被弾が多い。今季はHigh-Aで素晴らしいK/BBを残し、AAに上がったが、同じ傘下の左腕のMartin Perezもそうだったけど、ややここで躓いている。若いということもあり評価が高いが、さほど球威がなく、うまく育って先発3番手かと思える。
☆ Joe Wieland, RHP
08年のドラ4。昨季までは全国的に名前が売れてるというほどでもなかったが、今季はHigh-Aで2.12 ERA/96 K/4 BBと驚異的なコントロールを見せて一気にブレークした。この選手が目立つから、ウチのWeilandはたまにWielandだと間違えて書かれることがある。こちらもどちらかと言えば、素晴らしいコマンドが最大の武器で、速球は88~92 mphと球速は平凡。スライダー、カーブも良いが、チェンジアップは今一つ。制球の良さでローテ下位にハマりそうな選手。
[Team Analysis (TEX)]
上原の加入に伴い、ブルペンで唯一悪かったArthur Rhodesを外したが、上原の投稿でも書いたけどセットアップに適した人材が少ないし、上原の加入で1枚埋まったけど、WSを絶対的に狙うために、2枚実績のあるセットアップを擁しておきたかったのだろう。それに本音を言えば、少しフライボーラーの上原のTEXへの適性に不安を持ってるんじゃないかと個人的には思ってる。AdamsもPetco Parkをバックに投げていただけに、少し不安もあるけど、実力的に抜けており、得られる中では最高クラスの選択肢だ。
出したものも、通常の組織であれば出すのは苦しいと言えるレベルだが、現時点でのローテの豊富さ、Perezなど先行Prospectの存在、上限が低めというところを踏まえれば、TEXなら凄く痛いということもないと思う。Adamsはあと1年ちょいあるし、金額も安めだ。普通に投げればType Aにもなるだろうし、そうなればむしろ出したものよりも場合によっては大きなものを得られる可能性もある。
ただ一方で、個人的には上原の適性に難を感じるし、こう動くならErlinに上原のトレードで出した2人をくっつけてAdamsを獲得する方が個人的は良かったかと。Wielandはもうぼちぼち上げれなくもないと思うし有用だった。ブルペンの状態は悪くないし、7回を日替わりで投げさせるくらいの面子は揃ってる。
[Team Analysis (SD)]
Adamsはあと1年残っているし、残して延長という手もあった。FAになっても、リリーフではあるが、Type Aでもどこかが獲るくらいの選手だし、額もさほどではないから調停を仕掛けやすい。ただHeath Bellとの延長を目指しているようで、Luke Gregersonなどリリーフは揃ってるから、優れた先発のProspect2枚との交換であれば出すのに躊躇はなかっただろう。どちらもやや球威には欠けるが、コマンドに優れ、Petcoで投げるなら十分に先発が務まるはず。短期的にも代役は十分だし、文句なしの動き。Jed Hoyer GMは、さすが元Theo Epsteinさんの右腕だけあってトレードうまいな。
2011年8月6日土曜日
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