2016年7月21日木曜日

Former Sox Prospect Review: Bobby Dalbec, UT

今回は、最近傘下に少ない希少なパワーヒッター、Bobby Dalbec。長らく3Bとして注目されてきた選手ですが、16年のカレッジでは三振が非常に多く不振。一方でシーズン終盤から、カレッジワールドシリーズでは投手として大活躍してチームを優勝に導く活躍。プロでも三振病に陥るなら、投手転向のタイミングが気になりそうです。

Photo from BoSox Injection

[Player Data]

Name: Bobby Dalbec (ボビー・ダルベック)
Full Robert Vernon Dalbec
Position: 3B/1B/RF/SS/LF/2B/(RHRP)
Born: June 29, 1995
Birthplace: Parker, Colorado
Height: 6-4
Weight: 225
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 4th round, 2016
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $650,000
College: Arizona
High School: Legend HS (CO)
MLB Debut: August 30, 2020 (Boston)
How Left: Minor league free agency (October 2024)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

大柄な体格で、非常にフィジカルに優れた選手。特に75~80とも言われるパワーはトップクラス。ただ、かなり大物狙いの大きなスウィングで当たれば飛ぶが、三振も非常に多い。プロで打てるようになるかは疑問視されている。選球眼も良くない。守備もスピードとレンジに欠け、1B転向の可能性が高いとも。投手も務めており、常時 90 mph前半を計時する肩の強さも十分。マウンドでは、最速96 mph程度を投げ、カーブ・チェンジアップも使いこなせる。リリーフだけではなく、先発も務まる可能性も。


[Background]

15年夏のTeam USAで優れたパワーを発揮し、一躍カレッジでもトップクラスの選手との評価を得ていたが、16年はカレッジレベルでもコンタクトできていなかった。一方序盤からチームのクローザーとしても活躍。シーズン終盤戦は先発に移ると、カレッジワールドシリーズではチームを優勝に導く好投を見せ、投手としても評価を上げた。ただ本人はピッチングが好きではないそうで、野手としてプロ入りした。ドラフト時のランキングはBA #118/PG #112/MLB #88/MB #63。


[Profile]

16' : プロ入り後は予想以上の大活躍。SS-A Lowellで、確かに三振は少なくないし、早打ち気味だが、132 ABで7 HRと凄まじかった。カレッジよりスタンスをコンパクトにしたことで、コンタクトが向上したよう。

17' : Low-A Greenvilleで、まずまずの出足ながらも、序盤はHRが出ず。その後一気に成績を落としDLへ。この時点でかなり評価を下げたが、復帰後はHRを量産し、まずまずポジティブにシーズンを終えた。

18' : 良い面も悪い面もはっきりとした成績。とにかく三振が非常に多く、アベレージも低いが、そこそこボールを選び、当たれば長打。HRの出にくいHigh-A Salemで半分ちょっとのシーズンで26 HRは凄まじい。AA Portlandでも遺憾なくパワーを発揮しており、成長は見せたシーズンだった。

19' : 打率を見ると不安にはなるものの、じっくりボールを見て出塁し、甘いボールはスタンドへ、ということはできている。シーズン中も波はあったが、少ないサンプル数とは言え、途中昇格したAAA Pawtucketでもそこそこ打った。

20' : Michael Chavisの不振と、フラッグディールでMith Morelandを放出し、終盤戦に1Bとしてコールアップされ、5試合連続HRなど、予想以上のデビュー。

21' : 前年デビューはやはり出来過ぎだったかという感じでがっつり2年目のジンクスにハマるも、夏以降成長を見せ、25 HRと合格点のシーズンに。1B守備も良いものを見せている。

22' : STでは悪くない状態に見えたが、大苦戦。終盤はマイナー落ちも経験。

23' : 序盤SSの状況のあまりの苦しさに、DalbecもSSで起用されることになり、そこそこ守ってはいたものの、オフェンスの方もさほど貢献できないことから、Pablo Reyesなどに席を譲ることに。その後は、Triston Casasの離脱までAAAで塩漬けになったが、もくもくとプレーし、AAAでは33 HR。

24' : マイナーではパワーを中心にそれなりに打ったが、MLBではダメ。開幕MLB帯同、その後もCasasのケガもあり、アピールの機会はあったのだが。

24' Oct. : シーズン中に40人枠を外れれMiLFAに。


[Comment]

投手としても魅力的な選手ですが、やっぱりパワーの可能性は希少。ただ投手としての才能も捨てがたいし、1年半くらい見てダメそうなら、早めにピッチングにシフトさせたいところ。

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