フラッグディールのデッドラインを前に、市場のトップリリーフの1人、Francisco RodriguezがMILへ。見返りはPTBNLが2人ぽっきりで、MILには$5Mの金銭負担まで付いてくる。デッドラインまで時間がまだあるにも関わらず、一見してMILの有利なトレードとなっていますが、これはVesting Optionの関係が大きい。
[Player (to MIL)]
☆ Francisco Rodriguez, RHP
言わずと知れた近年のトップクローザーの1人。08年オフに結んだ3年$37Mの最終年。もうデビューして10年になるが、若くしてデビューしただけあってまだ29歳。かつては90 mph後半の速球と大きく渦をまくようなカーブで三振を奪いまくっていたが、勤続疲労なのか近年は少しずつ球速を落としている。ただそれに伴いチェンジアップを整備し、今でも妥当なクローザーとしてやっている。昨季の逮捕騒動は評価を落とす原因になったが。
[Player (to NYM)]
☆ 2 PTBNLs
[Team Analysis (MIL)]
What Have They Get ?
特に文句のつけ様のない動きだ。ブルペンはJohn Axfordは今季もしっかりとクローザーを務めているし、LaTroy Hawkinsなんかもガンバっているが、如何せん他が弱すぎる。斉藤隆も復帰したてだし、健康面は不安だ。チームはNL-CentralでSTLと激しく首位を争っており、Prince Fielderが今オフにFAになる以上、今季に全てを賭けるしかない。そのためにオフも多くの出血を払ってチームを整えたのだし。Axfordとどちらがクローザーを務めるかはまだ決めていないそうだが、K-Rodはセットアップロールに興味がないそうだし、キャリアを通じて9回の1回のみという起用法が多かっただけに、Axfordを火消し役にして、K-Rodへという使い方になってしまうのだろうか。オプションの問題はあるが。
What Have They Lose ?
PTBNLが2枚だが、さしたる候補もいない。5人ほどの候補から9月までに選ばせるようだ。問題があるとすれば、55 GFで自動行使される来季の$17.5Mのオプションか。現在34 GFでこのままクローザーで使えば、確実に行使されてしまう。Axfordを抱えてるし、これはどう考えても高すぎる。$3.5Mで一応バイアウトできるし、実際そうなったらバイアウトするしかないだろうが、TypeBにも入らないようだし無駄なお金を使うことになる。(追記)バイアウトを$4Mにすることで、GF条件はなくなったよう。行使されてから$3.5M払う方が安いように見えるが?
[Team Analysis (NYM)]
What Have They Get ?
ドラフト指名権も期待できないし、POもほぼムリということで、ファイヤーセールに入るんでしょう。Jose Reyesなんかも売ろうとしてますし。本来ならギリギリまで待って、競合で釣り上げたかっただろうけど、Vesting Optionの関係で、待っていればどんどん価値が下がるから、もう出すしかなかった。ただそれにしてもこの見返りはどうかと。Minorが最弱クラスのMILからPTBNL2人とは。Billy Wagnerに続いて、酷いトレードとなっている。BAのリストでシーズン前に#1だったMark Rogerなんかも評価を落としているけど、復活期待で獲るとかなのか?$5M付けるとは言え、$3M前後は浮くでしょうから、それだけのためと言っても過言ではない。
What Have They Lose ?
今季を投げた上に指名権が得られる見込みがない以上、今季限りのK-Rodを出すのは何も問題はないが、$5Mはかなりふんだくられた気もする。しっかりした成績を残している選手を出すわけだし、せめて良いProspectが得られないのなら、もう少し金銭負担を減らせたのでは?と思うのだが。
2011年7月13日水曜日
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