2011年7月21日木曜日

Former Sox Prospect Review: Travis Shaw, 3B/1B

今回は、08年に続き、11年のドラ9としてBOSから2回目の指名を受けて入団した、Travis Shaw。二世選手で、SS-A Lowellでしっかり打っており、下位で良い指名をしたと話題になっています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Travis Shaw (トラヴィス・ショー)
Full Name: Travis R. Shaw
Positions: 3B/1B/2B/LF
Born: April 16, 1990
Birthplace: Washington Court House, Ohio
Height: 6-4
Weight: 225
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: 9th round, 2011; 32nd round, 2008 by Boston
How Acquired: (1) Draft; (2) Claimed off waivers from Milwaukee
Signing Bonus: $110,000
College: Kent State
High School: Washington Court House HS (OH)
MLB Debut: May 8, 2015 (Boston)
How Left: (1) Traded to Milwaukee with Mauricio Dubon and Josh Pennington for Tyler Thornberg (December 2016); (2) Minor league free agency (May 2022)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

カレッジのC-IFらしく大柄で頑健な身体つきをしている。その身体から期待されるように高いパワーを持ち、ディシプリンも素晴らしい。上のレベルで打てるかはわからないが、コンタクト能力もしっかりしている。一方、運動能力は高くなく、横方向のレンジに欠ける上に大柄なため、多くのスカウトに1Bで確定と言われる反面、ポジショニングに優れ、また反応も体格から予想されるほど悪くなく、最低限は3Bを守れる選手になると言うスカウトも。肩は強い。


[Background]

父はMLBで203 SVを挙げたクローザーのJeff Shaw。08年にドラ32でBOSから指名されるも、カレッジに進学。11年にドラ9で2度目の指名を受けて入団した。カレッジの成績は素晴らしく、木のバットでも良く打ったが、1Bだろうと見られていたことが評価を引き下げていた。


[Profile]

11' : SS-A Lowellでプロデビュー。やや尻すぼみになったものの序盤よく打った。Garin Cecchini離脱後は3Bへ。終盤Low-A Greenvilleで少しプレーした。

12' : ドラ9から、傘下のNo.1 1B Prospectへと大出世。High-A Salemで素晴らしい選球眼を見せた後、早くもAA Portlandへ。そちらではコンタクトにやや苦しんだものの、パワー・選球眼は悪くなかった。

13' : AAで4、6月は好調だったのだが、1年を通じてコンタクトに苦しんだ。パワーは今季も十分に見せたし、忍耐強くボールも選ぶ。論外なほどの三振をしている訳ではないので、来年は向上して来るとは思うが。

14' : 3年目でようやくAAを攻略し、AAA Pawtucketに昇格。パワーは見せたが、さすがにK/BBも落ち、下のクラスのようにはいっていない。好調で、成績が一気に上がってくる時期もあるが、やや不安定な印象。オフにRule 5ドラフト対策で40人ロスター入り。

15' : AAAで開幕し、さほど打てていなかったが、Allen Craigが不振、Mike NapoliとDaniel Navaの放出で空いたMLBの1Bに入ると、素晴らしいパワーを見せてブレイク。

16' : 前年の勢いのままにSTで大暴れを見せ、Pablo Sandovalから3Bのレギュラーを奪取。3B守備も意外な好守を見せたが、打撃は前半戦好調だったものの、シーズン終盤に掛けてかなり下降。

16' Dec. : Pablo Sandovalと立ち位置が被っていたこともありトレード。

17' : MIL移籍が転機になりブレイク。最終的に31 HRを放つなど、MLB屈指の3Bへ成長し、Sandovalを選択したBOSの完全に失敗トレードとなった。

18' : アベレージはやや落ち込んだが、32 HRと相変わらずのパワーを発揮。またMike Moustakasをフラッグディールで獲得したため、後半戦は2Bを守ることに。

19' : 春先から結果が出ず、マイナー落ちを経験。AAAでは多くのHRを放ち、夏場に再昇格したが、MLBでは印象的な働きができずに終わった。

20' : TORと契約。アベレージは低めだが、出塁、選球眼では持ち前の能力を発揮。

21' : MILへマイナー契約で出戻り。AAAでは好調も、MLBでは更にコンタクトが悪化し、夏場にDFA。

21' Aug. : BOSがクレームして4年以上ぶりにBOSへ復帰。

21' : 限られた機会で7悪くない結果を残すも、終盤戦はBobby Dalbecの適応、POではKyle Schwarberの1B起用により出番は限られた。オフにFAになったものの、ロックアウト解除後、マイナー契約で再契約。

22' : 開幕前に40人枠入りし、控え1Bとしてロスター入り。

22' Apr. : 開幕から1本の安打も出ないままDFAに。マイナー行きを拒否してFAに。


[Comment]

SS-Aでは1Bが多いが、これは3BにGarin Cecchiniを擁するためであり、実際にプレーを見ていた人は、しっかり3Bをこなしていると言っている。3BのProspectは多く、どれだけ機会があるかはわからないが、左打ちだし、ある程度3Bを守れるなら面白い選手だと思う。

(16年追記)よく伸びてMLBに到達し、一時は3Bを手中にしたけど、不振とSandovalという粗大ごみのせいでトレードされ、同期の11年ドラフト組と別れることに。残念。

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