2023年7月11日火曜日

23' Draft Results - Day 2

今季は前もって記事を作ることができませんでしたが、ドラ3~10の指名結果です。ドラ4の後に、Xander Bogaerts、Nathan Eovaldiの補償ピックが2つありますが、贅沢税を数M抑えていればドラ2の後で、もう少し大物を狙えたのに理解しがたい。


[23' Draft Day 2 Results (July 10, 2023)]

3 (#83). Antonio Anderson, SS/RHP, North Atlanta HS, GA (HS)

B/T: S-R
Height: 6-3
Weight: 205
Commitment: Georgia Tech
Ranking: MLB #77/BA #75/PG #68

Comments: 両打だが、シンプルなスウィングの左打席の評価が高い。体格もあり、オフェンスの上限は非常に高い。少なくとも20 HRを打てそうなパワーに加えて、ブレイキングボールの対応やディシプリンも高い才能を持つ。HSではSSを務め、投手としても91 mphを投げる肩も申し分ないが、長身に加え、運動能力も平凡で、恐らく3B/1Bがメインになるだろう。


4. Matt Duffy, RHP, Canisius College (Jr.)

B/T: L-R
Height: 6-2
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #474

Comments: 速球は90 mph前後、最速は95 mphとなっているが、多くは93 mph程度まで。あまり球威はない。スライダーとチェンジアップに投球術で打ち取る。シニアーイヤーはSouth Carolina大へトランスファーするコミットがあるよう。


Comp. Kristian Campbell, SS, Georgia Tech (So.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #255/PG #131

Comments: ゲームパワーは平凡だが、優れた身体能力を誇るアスリートで、優れたヒッティングスキルを持つ。守備も磨かれていないが、SSを中心に2B/3B/OFいずれでもプレーできそうなツールはある。長身なのでフルタイムのSSは難しそうだが、伸びしろもあり、ジュニアーイヤーも同様以上の成績を残せば、来季はかなり上位の有望株になる可能性もありそう。


Comp. Justin Riemer, SS, Wright State (Jr.)

B/T: S-R
Height: 6-0
Weight: 170
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: PG #138

Comments: 安定したコンタクトが売りだが、さほど身体能力は高くなく、パワーやSSを務める肩・スピードを欠く。2BかLFが適正だろう。平凡な選手に見えるが、Baseball AmericaとMLB公式以外では軒並みTop 150程度の評価をされており、Jim Callisさんも高く評価しているよう。


5. Connelly Early, LHP, Virginia (Jr.)

B/T: L-L
Height: 6-3
Weight: 195
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: Kyle Teelの同僚の左腕。取り立てて目立つ選手ではないが、最速90 mph前半のホップする速球にチェンジアップが良いセカンドピッチ。カーブも投げる。左腕だし、成績は良いのでリリーフでも使えればもうけもの。


6. C.J. Weins, RHP, Western Kentucky (rSr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 225
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: カレッジで5年目なので、もうすぐ23歳。ソフモアまではJoCoの名門Wabash Valley CCでプレー。ジュニアーとシニアーはSouth Carolina大でプレー。21年は球威とホップする球筋で少し注目されていたが、昨年アームスロットを落として球速が低下。ただ今季は再び93~94 mph、最速96 mphと戻って来たよう。88 mphに届く、スライダーも悪くない。


7. Caden Rose, OF, Alabama (Jr.)

B/T: R-R
Height: 5-10
Weight: 185
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: ボールを見る選手で、今季はケガに悩まされながらもパワー面も向上。三振はやや多く、コンタクトはさほど目立たない。カレッジではCFを務めている。


8. Trennor O'Donnell, RHP, Ball State (Sr.)

B/T: R-R
Height: 6-7
Weight: 240
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 非常に巨大な体格。過去2年はリリーフだったが、今季は先発としてまずまずの結果。


9. Blake Wehunt, RHP, Kennesaw State (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-7
Weight: 240
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 一つ上のTrennor O'Donnel同様の非常に巨大な体格。以前はSouthern Mississippi大でプレーしていた。速球は97 mphが最速だが、かつては制球難だったのが今季はK/BBが比較的良く、少し抑えて投げているのかも。チェンジアップが武器のよう。


10. Ryan Ammons, LHP, Clemson (Sr.)

B/T: L-L
Height: 6-0
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 今季はチームのエースとして開幕したが、腕のケガで2ヶ月ほど休み、ブルペンで復帰したものの、乱調であまり投げず。速球、スライダー、スプリッターを投げるよう。


[Summary of Day 2]

ドラ1のKyle Teelは予想外に落ちて来たのを捕まえた形なので、本来ドラ1で誰が候補だったのか判然としないが、ドラ2のNazzan Zanetelloに加え、2日目もドラ3で再びSSのAntonia Anderson。

その後もドラ4を挟んで、補償ピックに指名した中では、やや評価の高いカレッジのSSを2人指名。残りの指名は、ドラ7のOFのCaden Roseを除き、カレッジのジュニアーもしくはシニアーの投手で、お金を掛けるのは野手という姿勢がはっきりと。

HS投手に至っては、21年ドラ4のRodriguez-Cruz以降一度も指名していないとのこと。掘り出し物狙いということで、どうしても投手についていえば、ワクワクするような指名がない形にはなりますが、最近でもDobbinsを筆頭に、TroyeやUberstineなど面白い選手も指名できているので、これはこれで良いのか。

SSのポジション被りは1日目にも言及したけど、更に激しくなり、A. Andersonは3Bでも使うにしろ、F. Encarnacionとまる被り。ZanetelloをOF側でカウントして何とか常時出場機会をシェアできる形に。

更にカレッジSSの2人も加わり、特にアドバンストなRiemerは早期にLow-Aに行くかもしれないが、2BとしてもM. Romero、C. Coffey、Liendo、Raveloあたりもいる。YorkeをAAAに、BonaciとE. PaulinoをAAに、RomeroやCoffeyをHigh-Aに上げて行く可能性も健闘しないと厳しい。

とは言え、将来的に見るとZanetello、CampbellはOF、Andersonは3Bや1B、Riemerは2Bなどになる可能性が高く、SSで獲った上で、他ポジションに選手を供給していくのも考え方ではあるだろう。既に海外FAは捕手兼1BかSSかOFくらいのカテゴリー分けで選手を見ている印象。ポジションニーズでなく、ベストアベイラブルと見た場合は、仕方ないことなのかも。

多少気になるのはボーナスプール的にももう一人くらい攻められらのでは、というところ。Teelもスロット以下で既に合意との話があり、Zanetello、Andersonがそれぞれ$2.5M、$2Mくらいになったとして、あと$1~1.5M程度の選手を獲る余裕はありそうだが。

Campbellもソフモアなので少し高いかもだが、ピック数の割には、プレミアムな指名選手数が少し足りない印象を受ける。ドラ11以降で指名する予定かもだが、OF側が少し手薄い気もするので、Aidan Smith (HS-OF)あたりを指名して欲しかったが。

今日時点では前日から-5点で60~70/100というところだが、3日目にもう一人有望株を釣れるなら、逆に+5点で70~80/100になるかも。

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