2024年7月7日日曜日

24' Season Boston Red Sox -July-

7月です。投手陣に引っ張られた開幕のあと、ケガ人もあり打線が振るわず5割を行ったり来たりでしたが、夏の到来から若手野手陣が成長を見せ始め、WCを狙える位置に。ドラフトにフラッグディールとイベント満載の7月を迎えました(前記事はこちら)。


[Transaction]

〇 7/2
Released C Roberto Perez.

ベテランのRoberto Perezをリリース。いたの忘れてた。


〇 7/5
Placed RHP Chris Martin on the 15-day IL.
Recalled LHP Cam Booser from AAA Worcester.

C. Martinが右ひじの痛みでILへ。これは痛い。MRI等を受けないようなのでプレコーションだとは思うが。Booserをコールアップ。


〇 7/6
Acquired RHP Trey Wingenter from Detroit for RHP C.J. Weins.

DETからリリーフアームのWingenterを獲得。見返りは昨年ドラフトしたてのC.J, Weins。100 mphを投げるが、速球のムーブがあまりなく、MLBでもAAAでも捉えられている。A. Baileyマジックに期待か。


Released RHP Elvis Soto.

Low-Aの右腕をリリース。


〇 7/9
Selected RHP Trey Wingenter to the active roster.
Designated RHP Naoyuki Uwasawa for assignment.
Optioned 2B Enmanuel Valdez to AAA Worcester.
Recalled IF Jamie Westbrook from AAA Worcester.

Wingenterがロスター入り。上沢をDFAした40人枠を確保。またE. Valdezを一旦マイナーに送り、Westbrookをコールアップ。Valdezは開幕直後より良くなって来た感だが、オールスター明けに向けてAAAで打席を稼がせる形か。


〇 7/12
Placed RHP Justin Slaten on the 15-day IL.
Recalled RHP Cooper Criswell and LHP Cam Booser from AAA Worcester.
Optioned RHP Trey Wingenter to AAA Worcester.

Slatenが右ひじを痛めたとのことで最悪も予想しましたが、一応安全を見てとのことのよう。Wingenterの実験も1試合で終了し、CriswellとBooserをコールアップ。


〇 7/13
Released RHP Sal Romano.

Sal Romanoをリリース。ジャーニーマンのAAAA選手でしたが、Connecticut州のHSに通っていたローカルボーイなのでガンバって欲しかったが。


Outrighted RHP Naoyuki Uwasawa to Worcester.

上沢がウェーバーを通過してAAAへ。


〇 7/12
Returned RHP Bryan Mata from his rehab assignment without activating him.

MataがBOSのロッカーにいるという情報も流れ、MLBで見れるかもと思いましたが、またも右ひじに炎症があるようでリハブをキャンセル。


〇 7/20
Placed 2B Vaughn Grissom in AAA Worcester on a rehab assignment.

Grissomがリハブ終了開始。Storyと彼が戻って来ると、ちょっとM-IFが過剰気味になるかも。


〇 7/22
Released LHP Helcris Olivarez.

球は速いがやはり使えなかった。


〇 7/26
Acquired LHP James Paxton from Los Angeles Dodgers in exchange for IF Moises Bolivar.
Transferred RHP Bryan Mata to the 60-day IL.

LADがDFAしていたPaxtonをトレード獲得。見返りはDSLの3BのMoises Bolivar。Mataを60日ILへ移動して枠を確保。昨年の在籍から半年で出戻りとなったPaxtonは単年$7Mに$6Mのインセンティブは既に達成済みだが、LADの贅沢税調整の契約もあり、サインボーナス等も含まれているようで、BOSは$1.4M強を残りシーズンで払うよう。

昨年に比べ、少し球速も落ちているがボチボチは投げていたのでDFAは驚きもあったが、POで投げるにはやや弱い一方で、ブルペン経験があまりないことやマイナーデプスとして使うことも難しいことから早めに整理して少しでも見返りを得たいということだったか。

見返りのBolivarも1月契約で1年たたずにトレードに。$25Kと低めのボーナスだったが、DSLのBlueチームの正3Bとして良い打撃を見せていた。このオフに先発をもう一枚という話もあって再契約の噂も流れたが、チームの魅力の差もあってだろうがLADを選んだ印象もあり、モチベーションがやや心配だが、どのみちFAで職探しもあるので引退でないならガンバってくれるかも。


Released RHP Willian Colmenares and RHP Yonfi Rodriguez.

DRL(支配下選手リスト)の制限もあってかFCLから2選手をリリース。Willian Colmenaresは該当年度の投手契約の中では一番の大物でしたが。


〇 7/27
Acquired C Danny Jansen from Toronto in exchange for RHP Gilberto Batista, IF Cutter Coffey, and IF Eddinson Paulino.
Designated RHP Alex Speas for assignment.

同地区TORから捕手のD. Jansenを獲得。見返りはGilberto Batista、Cutter Coffey、Eddinson Paulinoの3人で、残り半年のレンタル選手で成績も平凡なJansenに対しては出し過ぎ。SpeasをDFAして枠を確保。

Jansenは下位指名選手だが、優れたブロッキングスキルなど、守備面でのアドバンテージを武器に、オフェンスを成長させてTORの正捕手に成長したたが、近年はAlejandro Kirkなどに押されて出場機会が減り、オフェンスも波がある状況。今季も出足は良かったが、6月以降打てていない。

見返りで言うと、Paulino、Coffeyのどちらか1人でも十分ではないかと思うが、いずれも各層で混み合ったIFの有望株の中で、より上位の選手に押されてSS以外の出場が多くなっている上、MLB/MiLBのRule 5ドラフトでタダで失う可能性も高くなっていた選手でもあった。ただCoffeyは先月からパワー面を含めてオフェンスの向上もあり、もう少し見てみたい選手でもあったが。

Batistaはボーナスは小さいが、入団直後からDSLで台頭。昨年のラテンプログラムの最優秀投手で、今季はさほど印象的ではなかったが、先頃Varela、VargasとLow-Aに昇格したことで少し期待していたが。下層の投手も枚数重視なので、誰が当たるかもわからないし、全員を維持するのも難しい状況ではあるが。

釣り合いはともかく、傘下の状況を踏まえると、強化につながるトレードであれば良いとは思うが、この点についてもどういう狙いなのか今ひとつ判然としない。右打ちなのは間違いないが、既に右のWongがいる捕手。Wongを1BやDHで起用することも視野にいれているのだろうか。

良い悪いは別にして、それこそいずれTeel時代が来ることを想定して、Jansenと延長、Wongをトレードの有力なパーツにして別のポジションでもう一歩右を補強とかならわからなくもないが。今現時点ではあまり評価は出来ない印象。


Signed 2024 draft picks RHP Blake Aita, RHP Alex Bouchard, RHP Joey Gartrell, RHP Ben Hansen, RHP Griffin Kilander, RHP Brandon Neely, RHP Cole Tolbert, LHP Brandon Clarke, C Hudson White, IF D'Angelo Ortiz, OF Yan Cruz, OF Zach Ehrhard, and OF Will Turner.
Signed and undrafted free agent RHP Calvin Bickerstaff.

最大の3人以外の多くのドラフティーとUDFAの1名と契約確定。左腕のClarkeなども少し安く契約できたし、ここまでは順調。


〇 7/28
Designated RHP Chase Anderson and C Reese McGuire for assignment.

Paxton、D. Jansenの代わりにロスターを外れることになったのはC. AndersonとMcGuire。捕手はひょっとすると3人体制かと思いましたが、WongをDH、1B、2Bあたりでほぼ常時使う前提で、吉田、D. SmithやD. Hamiltonを変則プラトーン気味にJansenを使う形になりそう。


Claimed RHP Yohan Ramirez off waivers from Los Angeles Dodgers.

LADをDFAされていたY. Ramirezをクレーム。


〇 7/29
Acquired RHP Quinn Priester from Pittsburgh in exchange for 2B/LF Nick Yorke and optioned him to AAA Worcester.

PITからPriesterを獲得。19年のドラ1で、見返りはBOSの20年ドラ1のNick Yorke。Priesterはマイナー時代も評価が高かったが、まだMLBでは本来の素質を示していない。球威もかつて期待されていたレベルからするともう一歩だが、それなりに球種もあり、先発のポテンシャルはある。

見返りのYorkeは21年の初年度素晴らしい打撃を見せたが、22年はケガで散々。23年ももう一歩だが、今季に掛けて、ケガが癒え、打球データは上昇。守備も少し良くなっており、かつて期待された攻撃型2B兼LFという期待は持てるようになって来ている。

BOSとしても右打者を欠いている中、使ってみても良い段階に来ていたが、適応に失敗して評価が下がるよりも先にSell Highということか。これはYorkeの問題というよりは、Breslowは自分が獲って来たGrissomの存在がある上に、K. Campbellが好調でAAを早くも卒業しようかというところまで来ているのもあるだろう。

Priester自身以前のような期待が持てるかは何とも言えない状況もあるが、A. Baileyの存在もあるし、傘下の状況を踏まえると、結果どうなるかはともかく、狙いの良いトレードだと思う。先発でなくともセットアップやクローザーまでなってくれるなら儲けものという印象だが、まずはどう育てるのか。


Optioned RHP Greg Weissert to AAA Worcester.
Recalled RHP Trey Wingenter from AAA Worcester.

Weissertをマイナーに落とし、Wingenterをコールアップ。正直いってWingenterなどなんの足しにもならないが、Weissertもまだフルシーズンの実績がない中、開幕直後の投球からは状態が落ちているので一旦リセットか。


Signed 2024 draft picks RHP/SS Conrad Cason, LHP Payton Tolle, and OF Braden Montgomery.

ドラ1のMontgomery、ドラ2のTolle、ドラ8ながらHSの大物2way選手のCasonと契約。この3人で$11M中$8.25M。あとはドラ10のDevin Futrellとの契約と、残りではドラ12のBrady Tygartが少し大物だが、$450Kほどあるので契約できそう。


〇 7/30
Acquired RHP Lucas Sims from Cincinnati in exchange for RHP Ovis Portes.
Designated LHP Brandon Walter for assignment.

今季下層での成長株だったOvis Portesを出して、CINからSimsを獲得。残り半年でレンタルとなるSimsに対して、Portesは少し惜しい気もあるが、セットアップとしては実績のある選手なので、傘下状況を考えるとまずまず。

今季の数字はもう一歩だが、スタッフ上は良いデータになっており、CINのホームも投手にそこそこ厳しいので、現在欠いているセットアップで期待はできる。POに進めるなら文句なしの補強だろう。WalterのDFAは他に切れる選手はいるが、TJなのでオフの枠を考えても今外すのが得策ということか。


Acquired RHP Luis Garcia from Los Angeles Angels in exchange for RHP Yeferson Vargas, RHP Ryan Zeferjahn, 1B Niko Kavadas, and OF Matthew Lugo.
Optioned RHP Trey Wingenter to AAA Worcester and designated him for assignment.

M-IF補強の噂もあったが、結局はもう一枚リリーフへ。LAAからミドルリリーフのL. Garciaを獲得。Wingenterをロスターから外している。

Garciaはどこと言って平凡なリリーフだが、実績の少ない若手の多い今のブルペンでは存在価値があるか。一方見返りは4枚。

Matthew Lugoが最大で、これも昨日のNick Yorke同様に40人枠クランチを前にSell Highという狙いなのだろう。ポジションと今季前半の打撃、また右打ちという点も踏まえて、個人的にはMLBで見てみたかったが、本人にはむしろチャンスか。

Ryan Zeferjhanもリリーフなので、Rule 5ドラフト対策という意味では同様の狙い。一方でNiko KavadasはAAAでも良かったので、D. Smith獲得の前に試して欲しかったが、Smithもこのところはまずまずだし、Casasの復帰も近づく中チャンスは閉ざされた。こちらも本人には良い移籍だろう。

Yeferson VargasはOvis Portes、昨日のGilberto Batista同様に若手の海外FA選手。チームはJ. Varelaを最も買っているということかもだが、球威のあるロッタリーピックなので化ける可能性も。正直こちらは出し過ぎな気もする。POに行けないなら無駄な消費にはなるが。


Placed 1B Triston Casas in AAA Worcester on a rehab assignment.

Casasが待ちに待ったリハブ開始。


Outrighted RHP Alex Speas to Worcester.

Speasがウェーバーを通過。


Signed 2024 draft picks RHP Steven Brooks, RHP Brady Tygart, LHP Devin Futrell, and LHP Shea Sprague.

短縮だった20年以外で初めての指名選手全員契約。


〇 7/31
Desginated RHP Yohan Ramirez for assignment.
Optioned IF Jamie Westbrook to AAA Worcester.
Selected UT Nick Sogard from AAA Worcester.

Simsがアクティブロスターに入り、Y. Ramirezが1試合でカット。またWestbrookをマイナーに送り、Sogardがコールアップ。ポジションや右打ちは同じなので、このタイミングで入れ替えるのは今一つわからないが、Sogardにチャンスが回って来たのは良かった。

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