24' Draft Results - Day 3

最終日3日目です。Day 2までの指名を見る限りオーバースロットのある選手のセレクトはConrad Cason (RHP/SS, Rd.8)の保険の1、2名をダメ元で一応というくらいになりそう。


[24' Draft Day 2 Results (July 16, 2024)]

11. Steven Brooks, RHP, Cal Poly (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: これまた大柄な選手だが、速球は最速93 mphとイマイチ。一方で5種類の球種と制球の高さで勝負するタイプ。沈むボールでゴロを打たせるのも得意としているよう。


12. Brady Tygart, RHP, Arkansas (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 215
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #181/BA #175/PG #116

Comments: 6'4"以上の投手に絞ってドラフトして来た今季では一番小柄な部類だが、こちらは残った選手の中でランキング高めという点を重視したか。速球は常時90~93 mph、最速95~96 mph。浮き上がるムーブが良い。スピンの多いカーブもアウトピッチになる。リリーフとしてはそれなりに実績があるが、先発転向をケガで棒に振った形で評価が伸び切らなかった。ケガの懸念や投げ方、制球など磨くところはあるが、ケガが癒えれば、特にリリーフで球威が上がればそれなりの上限はありそう。


13. Shea Sprague, LHP, North Carolina (Jr.)

B/T: R-L
Height: 6-3
Weight: 195
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 地元Massachusett州出身の左腕。HSはBoston College HS。カレッジの最初の2年はElon大でプレーし、今季UNCへトランスファー。速球は90 mph前後と球威がないが、優れた制球とチェンジアップとの球速差で打たせて取る軟投派。


14. Alex Bouchard, RHP, Lehigh (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 210
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 最速98 mphの速球はエクステンションも良く、空振りを奪えるボール。TJを受けて今季をほぼ棒に振るまでは、3.2 IPで8 Kを奪う試合を含め、6.2 IP/11 Kと上昇の気配があった。スウィーパーなど複数の球種を使いこなせる。


15. Joey Gartrell, RHP, Portland (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 215
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 速球は常時93~94 mphとなかなかの威力。変化球の向上があれば伸びる可能性もと言われていたが、今季は20 IP程度投げて離脱。6月にTJを受けている。ケガが癒えればまずはリリーフで期待か。


16. Griffin Kilander, RHP, Wayne State (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: D-IIのカレッジだが、そのカンファレンスでセカンドチームに選ばれる活躍。奪三振、制球とソリッド。速球は最速94 mphと平凡だが、制球が良い。もう少し筋肉が付きそうなので、リリーフに集中してトレーニングを積めばあるいは。


17. Yan Cruz, OF, Presbiteriana HS, PR (HS)

B/T: L-L
Height: 6-1
Weight: 180
Commitment: Culf Coast State
Ranking: None

Comments: あまりデータの無い選手だが、2006/10/31生まれなので今季終了時にもまだ17歳とトップクラスに若い選手であることも指名の背景にありそう。出身的にも原石だろうが上手く体格が成長すれば。


18. Cole Tolbert, RHP, Mississippi (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 200
Last Drafted: Never Drafted
Commitment: Troy
Ranking: None

Comments: MLB公式ではシニアーになっているが、21年のHS卒で飛び級でなければジュニアーのはず。トランスファーポータルを使って来季はTroy大へ編入のコミットがある。過去2年はあまり出番に恵まれていない。サマーリーグでは30 IP/44 Kと優れた成績だが、カレッジで投げていないのはケガのせいかも。動画を見ても割と良さそうなボールを投げている。


19. D'Angelo Ortiz, 3B, Miami Dade CC (JC-So.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: ご存じBig Papiの息子。NBAではLeBron Jamesの息子がLos Angeles Lakersにドラフトされ、今季はManny Ramirezの息子とPapiの息子がドラフトに。時代の流れを感じます。取り立てて大物とは見られていないが、BOSはFenwayでのワークアウトを見て有望株として指名したと。カレッジでの成績はまずまず。体格などは父の遺伝子を強く感じるような印象ではないが。


20. Ben Hansen, RHP, Brigham Young (So.)

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 210
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: None

Comments: 速球は最速96 mphと威力があり、体格による伸びしろもある。またカッター、カーブ、チェンジアップも操る。一方で制球が明らかに難。ソフモアだが、HS卒は21年なので通常のジュニアーと同じクラス。


[Summary of Day 3]

Yan Cruz (OF, Rd.17)とD'Angelo Ortiz (3B, Rd.19)を除けば全員が投手の指名。大柄な投手重視は昨日も書いた通りで、最終日もそのストラテジーでできる限り投手を積み増した印象。

加えてもう一点今季の体制変更によるストラテジー面の特徴は、Cruzの指名でも見られる通り、若い選手を重視しているという点。Conrad Cason (RHP/SS, Rd.8)もクラスでかなり若い選手だった。

更には昨日のドラ10までと、今日のドラ11以降の両方でシニアーをできるだけ避けてジュニアーの投手を指名したのも恐らくはそこがキーと思われる。伸びしろという点を考えて、ということなのかと思うが。

3日目で唯一それなりの上位ランカーのBrady Tygart (RHP, Rd.12)を含めて、Casonを除いて13人のカレッジ投手を指名した中で、フロアーとシーリングの両方を兼ね備えた大物はいないが、これもストラテジーだと思うので、まずはこれらの投手陣のプロデビューを楽しみにしたい。

最終評価は昨日同様75~80/100としたい。