2011年1月17日月曜日

Former Sox Prospect Review: Kason Gabbard, LHP

今回は一度はBOSでしっかりとした戦力になったものの、Eric Gagneのトレードで放出、その後はケガもあり、さえないキャリアになっている、Kason Gabbardを紹介いたします。軟投派だけど、一時期BOSの貴重な戦力になった選手で、ちょっと思い入れがあった。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Kason Gabbard (ケイソン・ギャバード)
Full Name: Kason Ronald Gabbard
Positions: LHSP/LHRP
Born: April 8, 1982
Birthplace: Royal Palm Beach, Florida
Height: 6-3
Weight: 200
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 29th Round, 2000
How Acquired: (1) Drafted; (2) Acquired from Texas for cash considerations (April 2009)
Signing Bonus: $550,000
High School: Royal Palm Beach HS (FL)
MLB Debut: July 22, 2006 (Boston)
How Left: (1) Traded to Texas with David Murphy and Engel Beltre for Eric Gagne (July 2007); (2) Released (July 2010)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

典型的な軟投派の長身レフティー。シンカー系の速球は80 mph後半と遅く、支配力に欠けるが、高い制球力を持ち、低めに集めることで、打たせて取る。70 mph前半のカーブにチェンジアップ、時折スライダーも投げる。BOSに入団後は、一貫してスターターだったが、どちらかと言えば左を得意としており、再獲得後は、リリーフとして見ていた。TEXでのケガの後、制球力が落ち、コマンドに苦しんだ。


[Player Profile]

01' : GCLでプロデビュー。

02' : Low-A Augustaで7 Gに先発。ケガがあったのかな?

03' : High-A Sarasotaで復帰し、2 Gに投げた。

04' : High-Aで、2.70 ERAを残すと、AA Portlandに昇格。ここでは打たれた。

05' : 2年目のAAも平凡な成績。

06' : AAでついにしっかりした成績を残すと、AAA Pawtucketに昇格。MLBデビューを飾る。

07' : Curt Schillingの離脱の穴を埋める活躍で、7 GS/W4-L0/3.73 ERAと、チームに大きく貢献。

07' July : SchillingやJon Lesterの復帰。NYYにEric Gagneを渡したくなかったBOSが、Jonathan Papelbon、岡島に負担がかかるブルペン事情を踏まえて、Gagneをトレード獲得。見返りにDavid Murphy、Engel Beltreと共に、TEXへ移籍。良くご存じだと思いますが、Theo Epsteinさん最大のクソトレードの1つとなりました。

07' : TEXのローテで投げるものの、BOS時代が出来過ぎだったのか、打者有利のTEXで苦戦。

08' : TEXも12試合に先発も安定感を欠いた。後半戦は肘を痛めた。

09' Apr. : 左腕のデプスを必要としていたBOSが、キャッシュの見返りで取り戻した形に。

09' : BOS傘下に復帰してマイナーで投げるも、復帰しては、再びDLを繰り返し、ケガが完全に癒えていないようでした。

10' : リリーフに移るも制球もメチャクチャ。

10' July : シーズン半ばにしてリリース。


[Comment]

ちょうど、MLBに興味を持ち、BOSを応援し始めたころに活躍していた選手で、それだけにGagneのトレードは残念でした。帰ってきた時は嬉しかったけど、結果的には焦らず、しっかりケガを治した方が良かったなと。再びどこかで投げることはあるのかな。

2 件のコメント:

BF さんのコメント...

懐かしいなあ。そういえば帰ってきたんですよね。
この失敗を教訓に(?)それ以降
シーズン中にリリーフにまともなプロスペクト出すこともなくなりましたね。ちょっと当時のシーズン中のSPのランキング覗いてみたけどバックやジャコビー、ラウリー、バード、モス、ベイツ、ラーズ君、ボウデン、マスターソン
なんかが前にいるけどその後ろあたりにギャバードとマーフィーがいましたからドリューと松坂取ったしレスターも戻ってきてたし2人とも
BOSでレギュラーや先発としての場所がなかったっていうのはあるんだろうけど
トップではないにしろしっかりしたプロスペクトではあったんですよね。

怪我が癒えてれば昨年あたりなんか
きっとリリーフでチャンスあったんでしょうけど残念です。

ララ さんのコメント...

BFさん

こういうのがあるから、やっぱりリリーフは育てて欲しいですね。

最近はドラフトに結構な額つぎ込んでるけど、MossとBatesはともかく、この当時のメンバーの方が、妥当なメジャーリーガーになってる気がしますね(汗)。

MurphyはTEXでがんばってますよね~。彼はKalishとちょっと被るなぁ。Kalishの方が、肩やスピードはちょっと上なんだろうけど、CFにはレンジが足りないし、LFとしてはパワーが、みたいなとこが。

Gabbardは、せっかくリサインしたんだし、もうちょっとじっくり調整し直せなかったのかなぁ。残念です。