恒例の個人的なBOSのProspect Rankingを作りました。野手はMichael Chavisが卒業となり、Dalbec、CasasがC-IF、DuranとG. JimenezがCFで被っている。捕手やM-IFが弱く、バランスはイマイチな一方、Mata、Houck、Song、Groomeあたり、投手も面白い選手の層がやや厚くなってきた印象。その下もWard、Liu、Zeferjahnなどがいる。20年は更に開花する選手が増えて欲しい。
*26歳以下の選手が対象。( )内は昨季のランキング。NRは昨季はTop 30圏外だった選手、Newは今年度からの新加入選手。
[20' BOS My Top 30 Prospects]
1 (5). Bobby Dalbec, 3B/1B : Rank B+。打率の低さと空振りの多さは問題ではあるが、パワー、出塁に加えて、3B守備の評価も高い。BOSの3Bの状況からすると、他チームの方が輝ける可能性もあるが、一方で1BやRFとしても十分な選手になれる可能性もある。リスクは高めだが、AFLやプレミア12など、大舞台での強さも魅力的。
2 (6). Triston Casas, 1B/3B : Rank B+。パワーは本物で選球眼も年齢の割には洗練されている。調子の波があり、打率的には少し物足りないレベルではあったが、高卒2年目としては合格点だろう。Dalbecより下にしたのは、守備面の差を考慮してだが、打つ方だけならCasasの方が少し上かも。
3 (4). Bryan Mata, RHSP : Rank B+。昨年はスタッフが大きく向上したものの、制球が大荒れで、売りの完成度が少し下がった印象だったが、今季は少なくともHigh-Aではほぼ完璧。一時ケガもあったし、AAではもう一歩だったが、20歳にしては十分だろう。球速も97~99 mphまで出るようになり、変化球もソリッド。このまま順調に行けば、No.2~3、平均球速、コマンドや変化球でもう一段成長できればエースの可能性も。
4 (New). Noah Song, RHSP : Rank B+ (Borderline B) : 才能はドラ1と言われながらも、シニアーの年齢に加えて、2年間の兵役の問題で他チームが敬遠した中、ドラ4の$100Kでこの選手を捕まえたのは、Dave Dombrowski最後の功績になるかも。ショートイニングなら99 mphを連発できる腕があり、プレミア12では、日本のプロ選手を全く寄せ付けない投球を見せ、リリーフなら今季中にもMLBで通用していたかもとも。残念ながら兵役免除にはならなかったようで、22年まではまともにプレーできなそうだが、本人もプロキャリアに意欲的になってきているようで、いつかMLBで見られる可能性は高そう。
5 (3). Tanner Houck, RHSP/RP : Rank B (Borderline B+)。夏にMLBの状況から場当たり的にリリーフに移されて少し調子を崩したりもしたし、カレッジからのドラ1とすると文句なし、とまでは言えない内容に終始してきてはいるが、直近のAFLではスライダーを上手く使うことで素晴らしい投球を見せるなど、才能は感じる。アームスロットをいじったり、制球がやや難だったり、プロフィールからするとやや完成度が低く、リスクも高めだが、成長率は悪くない。
6 (14). Jarren Duran, CF : Rank B (Borderline B+)。夏頃までは文句なしに傘下のTop 3だと思っていたが、AA/AFLでやや苦戦し、少し評価を下げた。パワー面にはやや難があり、フリースウィンガーではないが、やや早打ち気味。上のクラスでも継続的に打てることを示す必要がある。スピードは圧巻で、昨年はやや苦戦したCF守備にも今年は適応した。ドラフトから1年ちょいでHigh-Aを完璧に打ち込み、AAまで到達したという点も含めて期待には十二分に応えているが。
7 (2). Jay Groome, LHSP : Rank B。ドラフト時の期待からすると随分回り路にはなってしまっているが、ようやくコースに戻って来た。投げれる限りは、やはり圧倒的な才能を随所に見せるし、TJからの復帰期間を考えても、来春以降が非常に楽しみ。
8 (27). Gilberto Jimenez, CF : Rank B。打撃面に関しては昨年のDSLのNo.1から、今季は傘下全体のNo.1だったかも。パワー面は売りにはならなそうだが、コンタクト、スピード、守備と良く、Duranと合わせて、将来のCFは埋まりそう。SS-Aで開幕から打ちまくっていたし、シーズン中にもLow-Aに上げても良かった気もするが。
9 (NR). Thad Ward, RHSP : Rank B-。上位8人とその後ろは少し間がある印象。全体としても投手としても第2グループの筆頭になりそうなのが、このWardか。ドラフト時は良いところリリーフかと思っていたが、球威が少し伸び、90 mph中盤を投げられるようになったことと、カッターの取得でローテ下位の候補になって来た。このタイプとしては少し制球が悪いので、もう少し精密な制球とコマンドが身に付けば。
10 (11). C.J. Chatham, SS/2B : Rank B-。入団後2年はケガばかりで完璧に外れと思っていたが、ここ2年で順調に成長。何度も書いているが、パワー、出塁に欠け、アベレージ以外の貢献度は低いが、M-IFとしてはソリッドに守り、そこそこ当てられるのであれば、控えIFから緊急時のレギュラーとしては十分。Marco Hernadnez、Tzu-Wei Linがケガ等もあって、MLBに適応し切れておらず、20年以降の控えIF候補として有力になってきている。
11 (New). Matthew Lugo, SS : Rank B-。今季のドラ2の2人で薄かったSSを補強したはずだが、デビューはどちらもやや苦戦。こちらは守備もまだまだ磨く必要があるが、SSとしてのツールはあり、打撃も高いポテンシャルがあるが、如何せんしっかり打てるのか未知数。上限は高いが、今のところ不安が大きい。
12 (New). Chih-Jung Liu, RHSP : Rank B- (Borderline C+)。まだ実績のない選手を上にしすぎたくはないが、他の選手は成績かツールのいずれかに今のところ弱点があり、それとLiuの上限を比較すれば、こちらを評価せざるを得ない。90 mph後半を投げる力があり、運動能力も確か。投手経験が浅く、安定して球威を見せられるかが鍵になりそう。
13 (New). Cameron Cannon, SS/2B : Rank C+ (Borderline B-)。打てるなら多少守備に目をつぶるつもりでSSとして獲ったと思うが、カレッジでも2B/3Bがメインだった選手で今のところ、SS守備はかなり厳しそう。FILでどの程度磨かれたか。また打力の方もフロアーは高いと見られていたが、ケガもあり、ここまではイマイチ。トップピックだけにもう少しガンバってもらいたいところ。
14 (New). Marcus Wilson, CF/RF/LF : Rank C+。Blake Swihartの見返りでやって来た直後はAAで悲惨な打撃だったが、High-A降格でフォームを取り戻し、後半戦はHigh-A~AAで活躍。AFLもケガがあり、打席数が少なかったものの、まずまずのプレーをも見せた。身体ツールは高いものがあり、最低限打てるなら4th OFにはなれる。Rusney Castilloも使えない状況だし、OFデプスとしても重要な立ち位置に。
15 (9). Durbin Feltman, RHRP : Rank C+。何もいじらなければ、とっくにMLBデビューしていたと思うが、将来的なところを見据えた指導が吉と出るかどうか。Brandon Workmanがあと1年、Matt Barnesがあと2年の中で、クローザー補強をせずに済ますには、20年中に上がって来てもらい、それなりの実績を残してもらう必要がある。
16 (8). Mike Shawaryn, RHSP/RP : Rank C+。MLBで打たれたこともあり、評価を落としているが、先発とリリーフを行ったり来たりしながら、それなりに順調にAAAで投げ、MLBでも三振を奪えるところを見せたこともあり、個人的にはまだ割と期待している。MLBの先発としてはやはり少し厳しいかな、という意見は同意だが、少し崩している制球を取り戻せば、上手く行けばセットアップくらいにはなれるのでは。
17 (17). Nick Decker, RF : Rank C+。ドラ2としては、未だにSS-Aでプレーしており、成績も十分ではないというところで合格点とは言えないが、パワー面も含め、全体的なツールバランスに優れ、打てるようになればソリッドなC-OFレギュラーにはなれる能力はありそう。来年の飛躍を期待している選手の一人。
18 (13). Denyi Reyes, RHSP : Rank C+。球威の無さと三振の取れなさであまり評価の高くない選手だが、ここまではしっかりマイナーの階段を上がって来ている。AAでも序盤は打たれたが、適応してからは安定した投球を毎試合見せていた。BOS傘下のこの手の選手がこれまでMLBで上手く行った実績は少ないが、40人枠に登録されるなど、フロントもそれなりの扱いをしており、期待したい。
19 (New). Ryan Zeferjahn, RHSP : Rank C+。速球一本槍で、入団後しばらくの内容もイマイチ。Dombrowskiらしい指名ということもあり、個人的にはあまり買っていなかったが、Brian Bannisterの指導を受けたとかで、シーズン終盤は別人のように好投。球威があるだけに、他の部分が成長すれば面白い選手になってくる。リスクは高めだが、ブレイクの可能性を持った選手の一人。
20 (20). Brandon Howlett, 3B : Rank C+。一時はLow-Aへの適応を見せ始めていたように感じたが、シーズン中盤以降は再び失速。ある程度パワーも示したし、ボールを選ぶ姿勢もあるが、まだ自分の打撃スタイルを掴み切れていない印象。Northcut、D. Diazが苦戦しており、Casasも1Bに移ったので、じっくり3Bで育てられる環境は追い風になりそう。
21 (12). Antoni Flores, SS/2B : Rank C+。ケガがあり、前半戦しか出場できなかったものの輝きを見せた18年から一転、試合には出ているものの打てない日が続く19年となった。ジキルとハイドのようにどちらが真の姿か未だに掴み切れていないが、さすがに来年は少し向上すると期待したい。M-IFにはCannon、Lugoも加入して争いは激化するが。
22 (15). Travis Lakins, RHRP : Rank C+。MLBにデビューした以外はあまり大きく成長を感じなかった1年にはなったが、スタッフのバランスは良く、一皮むければMLBに定着できる可能性は感じる。MLBとAAAを行ったり来たりしている内に、劣化していく投手にならないように。
23 (23). Kutter Crawford, RHSP : Rank C+ (Borderline C)。19年はケガもあって、やや伸び悩みとなったが、AAまで到達し、奪三振率はなかなかの数字を残し続けている。クラスが上がるごとにK/BBの数字が落ちているのが懸念だが、来期AAに適応できれば、MLBが見えてくる。
24 (16). Josh Ockimey,
1B : Rank C+ (Borderline C)。対右投手、パワー、待球に優れる反面、対左投手のコンタクト、走力、守備あたりはからっきしという極端なタイプ。打率.204はさすがに厳しいものがあるが、それでもOPSは8割を超えており、良い相方が見つかればプラトーンで使える可能性はある。右打ちで左投手に強く、1BとOFもしくは3Bをこなせる利便性があるような選手が理想か。
25 (NR). Brainer Bonaci, SS : Rank C (Borderline C+)。DSLの実績しかない選手を評価するのはなかなかに難しいが、ここまでのところを見る限りでは面白そうな選手。SSの守備についてはまだよくわからないが、コンタクト能力に加え、ノーパワーではなさそうだし、スピードもトップクラスではないのかもしれないが、積極的に盗塁を狙っていく姿勢は見える。
26 (New). Chris Murphy, LHSP : Rank C (Borderline C+)。ドラ6で$200Kと契約時までは、大物として扱われてはいなかったが、入団後の投球で評価はうなぎ登りに。さほど体格はないが、カレッジ左腕としては最速95 mph前後とスタッフも悪くなく、カレッジ時代にはやや課題だった制球の問題が出なければ、早く階段を上がって来れそう。シーズンまとめにも書いたが、TBに出したJalen Beeksに似たパッケージという印象。
27 (NR). Pedro Castellanos, 1B/OF : Rank C。19年の打率.276がキャリアローと、優れたコンタクトが持ち味な一方、ポジションと体格の割にはパワーが異様になく、フリースウィンガーということもあって、評価はイマイチだったが、今季は終盤戦に突如パワーが開花。選球眼は相変わらずだが、複数ポジションをこなせる利便性と今季は10盗塁とベースランニングにも取り組んでい。パワーの開花が本物なら面白い存在になれるかも。
28 (NR). Brayan Bello, RHSP : Rank C。プロ2年目だが、海外FAとしては高い年齢もあり、Low-Aへ。球威の成長もあり、注目のブレイク候補に挙げられていたが、球速の割に簡単に捉えられる場面が目立った。四球が比較的少ないことを考えると、球筋が素直すぎたり、変化球やコマンドが未熟な可能性が高いが、そこが成長すればジャンプアップしてくる可能性は高い。
29 (19). Nick Northcut, 3B : Rank C。D. Diazと共に、期待外れ以外の何物でもなかった。あれだけ獲った3BもCasasが1Bに、DiazとNorthcutは外れ気味、Howlettもまだまだと、現状ではDalbec以外はさっぱりだが、幸いRafael Deversがいて、じっくり育てられる環境にはある。身体的ツールは十分で仕切り直しに期待。
30 (NR). Bryan Gonzalez, RF : Rank C。プロデビューとなったシーズン開幕戦で3 HRと、特大のインパクトでスタートしたが、尻すぼみに。パワーは申し分ないが、コンタクトの安定感に欠く、ここ数年のDombrowski政権での野手Prospectの多くが抱える難点と共通している。上限はその分魅力的だし、今のところ、そのタイプの中では結果が出ている方だが。
Honorable Mention : RHSP Aldo Ramirez; RHSP Chase Shugart; RHSP Roniel Raudes; RHSP Brock Bell; RHSP Wikelman Gonzalez; RHSP Luis Perales; LHSP Kyle Hart; RHRP Eduard Bazardo; RHRP Joan Martinez; RHRP Zach Schellenger; LHRP Yoan Aybar; C Jaxx Groshans; 1B/OF Albert Feliz; 3B Danny Diaz; 3B/2B/SS Ceddanne Rafaela; SS/2B Chad De La Guerra; CF Eduardo Lopez; CF Juan Chacon
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2 件のコメント:
そろそろ次のコアになるような選手が出てきてほしいですね(笑)
投手は常にだけどベッツやJBJにかわる外野や1B,2B.SSなんかもね(笑)
昨年のドラフト組はまだわからないけど自分は野手だとCasasやDuranがきそうな予感がしてるけど(笑)
Cameron Cannonは2Bではまってくれないとな困るな(笑)
MLB公式でAFLの選手の記事だったかなNick Deckerがブレイク候補でのってました(笑)
ちょっと期待したくなってしまいました(笑)
投手はNoah Songがよさそうです(笑)Bryan Mataは今年成績出してくれないかな(笑)
Jay Groomeはそろそろ本領発揮してほしいです(笑)
Chih-Jung Liuポテンシャルはあるから楽しみだけど台湾の投手で成功した選手
凄い少ないのがな(笑)
日本BOSさん
DD時代に得た選手は開花した選手があまりいないですね。DuranやDalbecがMLBに到達してようやく、というところですし。
Deckerはどうなんですかね~。ツールはあるけど、北東部出身の選手で、高いレベルで揉まれてきていないので、一番肝心な、打つところがどうかな、と。
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