2022年1月1日土曜日

22' BOS My Top 50 Prospect Ranking

皆様明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

昨年のランキング作成時に、組織も厚くなって来たので、来年はTop 50になるかも、と書きましたが、実際この1年もMayerをプライズとするドラフトに加え、海外FA、トレードによる有望株の獲得により層が厚くなっているのは間違いないでしょう。

また先発有望株にはケガが相次いだものの、Yorke、Belloを筆頭に大きな飛躍を見せた有望株も多いし、WalterやW. Gonzalezのような下層のダークホースも楽しみな選手が多い。21年のMLBシーズンもポジティブだったし、そこにこれらの有望株が加わって今年以降黄金時代になると期待しています。

*26歳以下の選手が対象。( )内は昨季のランキング。NRは昨季のTop 30圏外だった選手、Newは今年度からの新加入選手。


[22' BOS My Top 50 Prospects]

1 (New). Marcelo Mayer, SS : Rank A。21年ドラフト最高の選手と言われた超期待株はプロデビューも順調。5ツールに加え、メイクアップやリーダーシップにも優れる、将来のリーダー候補です。できれば彼が上がって来るまではX. BogaertsにSSを務めてもらえれば向こう10年SSは安泰なのですが。

2 (3). Triston Casas, 1B : Rank A。オリンピック出場などもあり、少しマイナーシーズンに集中しきれない環境だった感は受けるが、2年前は少しコンタクトに悩んでいたのが、昨季ATSでの経験か、余裕を感じさせる内容。2ストライク後にスタンスを広げてヒット狙いを見せるように、優等生過ぎる部分もあるように思うので、来年は強引なHRも多く見たいところ。

3 (6). Jarren Duran, CF : Rank A-。MLBで走攻守にやや落ち着かないプレーを見せてしまい、少し評価を落としたが、パワー面でも昨年に引き続き大きな向上を見せており、スケール・上限の大きな夢のある選手。周りが盛り上がり過ぎて自分を見失ったところもあっただろうから、落ち着いて課題の克服に取り組み、来季半ば以降に再度レギュラー奪取を期待したい。

4 (11). Nick Yorke, 2B : Rank A-。一言の文句も付けようのない最高のシーズンとなった。ドラフト時は散々「ドラ3でも指名できただろうからもったいない。」と書いたが、これに関してはBloomさんを始め、チームの慧眼に脱帽。5年後にMayerとYorkeのコンビはMLB最高の二遊間になる可能性は十分にあると思います。

5 (1). Jeter Downs, SS/2B : Rank B+。酷いシーズンの後、AFLでは素晴らしいスタートを切ったが、そちらも途中からバットに当たらなくなり、結果は合格点とは言い難い内容。調子の良い時期はあるのでツールが足りないとは思えないし、環境が変わったり、COVID-19明けだったという言い訳も多少あるだろう。これ以上ないくらい評価は落ちたので、22年は上昇するのみ。2Bは突き上げがあると大きいポジションだし、まだ期待している。

6 (9). Jay Groome, LHSP : Rank B+ (Borderline B)。Belloとは僅差だが、球威が一時より少し落ちていての結果なので、それが戻れば伸びしろがあると考えて上にした。だいぶ精神面も向上したと想像はしているが、それでも体形を見ると少し甘い部分も感じるので、精神的にもう一皮剥けて良いオフを過ごしてくれることを期待している。

7 (30). Brayan Bello, RHSP : Rank B+ (Borderline B)。去年まではスタッフはあるものの、結果が出ていないということで抑えめの評価をしていたが、今季文句なしの内容で、傘下でトップを争う投手有望株へと成長。春先の奪三振まとめ動画は、速球、チェンジアップ、スライダーのいずれもが非常にハイクオリティ。コマンドが磨かればローテ上位を狙える可能性がある。

8 (8). Gilberto Jimenez, CF/RF : Rank B (Borderline B+)。昨年秋から筋力アップした姿を見せ、春先は良いスタートだったこともあり、一時はDowns、Casas、DuranとTop 4に近い評価を受けていたが、そのパワーアップが試合では全く生かされず、単打は出るものの、それ以外パワー、出塁、盗塁、守備とあまり見どころのないシーズンを送って評価を下げた。いずれの面でもツール自体は評価されているので、来季は向上してくれると期待しているが。

9 (4). Bryan Mata, RHSP : Rank B (Borderline B+)。気がつけば19年のHigh-Aで投げた前半戦以降、AA以上で結果が出ないまま2年以上が経過。100 mph近いボールを投げる才能は傘下でもトップを争うが、既に40人ロスターに入って1年以上が経過しており、まずはリリーフで使うことも視野に入れないといけなそう。クローザーのポテンシャルはあると思うので、そちらで戦力になるなら悪いことではないが、傘下先発有望株でも最も期待していただけにそうなるなら少し残念ではあるが。

10 (14). Connor Seabold, RHSP : Rank B。昨秋からSTに掛けて、元々高い評価を受けていた制球とチェンジアップ以外に、球威が少し伸び、スライダーも向上と評価を上げていたが、春先の故障で球威が落ち、チェンジアップも感覚を失うなど、レッドフラッグが。AAAでは目の覚めるようなアウティングもあったし、出遅れの一時的な影響だったということになれば良いが。

11 (7). Noah Song, RHSP : Rank B (Borderline B-)。19年の11月から2年の訓練と聞いていたが、今のところいつ戻って来るのかはっきりしたことは不明。能力は問題なくともさすがに2年も実戦を離れると、勝負勘とかが少し心配にはなって来る。来春から戻れるなら、シーズン中にはリリーフとして上げて行くことも不可能ではないと思っていただけに見通しが立たない状況は残念。

12 (13). Blaze Jordan, 3B/1B : Rank B (Borderline B-)。Yorkeほどではないにしろ、これ以上ないデビューを飾り、パワー面の上限もあって評価はうなぎ登り。Low-Aでは少し穴も見えていたようだが、まぁ年齢と1年のブランクからしても仕方ないところか。

13 (18). Chris Murphy, LHSP : Rank B (Borderline B-)。奪三振率が素晴らしく、元々懸念されていた制球も悪くない。左腕としては球威がしっかりしており、空振りを奪える変化球もある。被HRが多くて防御率が今一つな点が少し玉に傷で、それはコマンドの向上が必要なことを意味するだろうが、それが克服できればMLBは目の前だろう。

14 (New). Josh Winckowski, RHSP : Rank B (Borderline B-)。AAでの序盤は傘下投手有望株の中でもBelloに次ぐレベルのパフォーマンスだったが、その後少し三振を奪うのに苦労した。AFLでは100 mph近いボールを投げていたように、球威は文句なしも、平凡なコマンド、制球に加え、アウトピッチとなる変化球を欠いているのが要因だと思う。勿論先発に定着するなら何も文句はないが、プロフィール的にはリリーフの可能性も感じる投手ではある。スプリッターが進化すればクローザー候補かも。

15 (16). Connor Wong, C/2B : Rank B- (Borderline B)。順風満帆のシーズンとは言えなかったが、良い点もあった。Taxi SquadでのMLBへの帯同やケガもあり、AAAで十分な打席を得られなかったが、その影響もあって、終盤まではイマイチだったものの、MLBデビュー以降は自信を深めたか、AAAでも良い打撃。守備の動き自体も悪くなかったし、長じれば悪くないメジャーリーガーになるんじゃないかと思っている。ただし、フリースウィンガーな点は懸念で、コンタクトも器用な選手とは言い難く、それなりに我慢する時間を与える余裕があるかどうか。

16 (NR). Kutter Crawford, RHSP : Rank B- (Borderline B)。今季の最大の上昇株の一人。TJ明けながら、一気にMLBデビューまで突き進んだ。スタッフも悪くないが、制球が素晴らしく、三振も取れる。シーズンに続いてドミニカでのウィンターリーグでも出色の出来。来季はリリーフでも良いので、MLBでしっかり使って行きたい。

17 (10). Thaddeus Ward, RHSP : Rank B-。飛躍のシーズンとなるはずが、痛い痛いTJに。せっかく伸びていたスタッフを手術から復帰後も維持できているかが最大の問題。それさえクリアしていれば、少しのキャリアの遅れは大きな問題にならないだろうが。

18 (NR). Wilkelman Gonzalez, RHSP : Rank B-。才能自体は元々評価されていたが、今季は球威が伸び、年齢の若さもあって、傘下有数の上限を持った有望株に。今季のドラフトのHS選手と同じ年齢で、今季のドラフトに出ていればHS投手でNo.2だったと評するほど高く買っている識者も。勿論若いだけにまだまだ振れ幅はあるだろうが、非常に楽しみ。

19 (NR). Brandon Walter, LHSP/RP : Rank B-。最近何度か書いているのでクドくなって来てしまったが、どこからともなく突如現れたブレイク株。左からの球威とキレを増した変化球。それに制球もズバ抜けており、このままの勢いで、AA以上でもう少し実績を積めば、傘下の投手有望株のトップに駆け上がることも不可能ではないだろう。左腕だけに勿論リリーフとしても有用だろうし、スタッフの後戻りされなければ、近い将来にMLBで見れるのは確実だろう。

20 (New). Ronaldo Hernandez, C : Rank B-。コンタクト面で懸念があり、しかもタダ同然のトレードでTBからやって来たこともあり、有望株としてのステータスは高くとも、正直ダメ元くらいの印象を持っていたが、AAで十分な打撃を見せたことで、評価して良いだろう。ただ打てたとしての、選球眼や守備の懸念は残り、まだまだハードルはあるが。

21 (New). Tyler McDonough, CF/2B : Rank B-。Mayer、Jud Fabian (契約せず)の後のドラ3ということもあり、少し地味な入団だったが、プロ入り後も良いスタートを切っており、またBOSで人気の高いBrock Holtに比較されるユーティリティー性もあって、評価は上昇傾向。意外なパンチ力もあり、打撃面ではハイフロアー、ミッドシーリングという感じ。CFやできれば少しSSも守れれば価値が高くなりそう。

22 (NR). Brandon Howlett, 3B : Rank B-。シーズン中盤以降の失速もあったし、もう少し低く評価する専門誌が多いだろうが、21歳でHigh-Aで序盤はOPSでリーグトップと可能性を見せたし、パワー面、出塁もしっかりしている。実績重視で比較して、Binelasより少し上として付けた。

23 (New). Alex Binelas, 3B/1B : Rank B-。Howlettとは対照的に今季のカレッジでの出足は悲惨だったが、尻上がりに調子を上げ、プロ入り後も絶好調ということで評価が上がっている。打撃はパワーは申し分ないものの、穴があると言われるし、守備面もさほど良いところがないので、個人的には少しオーバーレイレッドと見て評価を付けた。とは言え、非常に高い上限を持つし、上手い方向に伸びてくれることを期待している。

24 (21). Cameron Cannon, 2B/SS : Rank B- (Borderline C+)。SSより2Bでのプレーが多くなって来ていることや、AAでの数字を見ると、HamiltonやLugo、Bonaciと比べて上にすべきか微妙な部分もあるが、High-Aではかなり良い打撃を見せていたし、AAでもBABIPやIsoPの数字を見るともう少し良い成績でもおかしくなく、パワー面を考慮した。ただ有望株の重なりや年齢などを加味するととにもかくにも結果を残し続ける必要はあるだろう。

25 (New). David Hamilton, SS/2B : Rank B- (Borderline C+)。MILから同時にトレードされて来たBinelasの方が目立ってはいるものの、SS守備、スピードに加えて、まずまずのパワーと出塁、ユーティリティー性もあり、有用な選手になれる可能性の高そうな選手だ。COVID-19によるシーズンキャンセルもあり、いきなりHigh-Aからスタートしたこともあって、AAでは少しコンタクトに苦しんだが、適応して来るなら面白い。

26 (20). Chih-Jung Liu, RHSP : Rank C+ (Borderline B-)。使い減りの傾向の強いアジア選手で、それによって投げない時期があり、また入団後の昨秋には入団時の謳い文句だった球威の低下もあって、少し厳しいかと思っていたが、今季は再び球威が上昇傾向。育成環境による制球や変化球の完成度もあり、期待度を取り戻して来ている。体格の小ささを運動能力で補っており先発の可能性もあるが、将来的にはリリーフでも面白いかも。

27 (15). Matthew Lugo, SS/2B : Rank C+ (Borderline B-)。課題のパワー面であまり成長が見られていないことで、少し評価を引き下げているが、SSの選手で、今季は少なくともコンタクト面で成長。出塁もまずまずと言うことで、確かな進歩は見られている。身体的なツールはあると思うので、もう一歩スケールの大きな選手への成長を期待したい。

28 (24). Brainer Bonaci, SS/2B : Rank C+ (Borderline B-)。19年、21年と出足は素晴らしいもののシーズン中に失速の傾向。守備面を中心にしたファンダメンタルで高い評価を受けるものの、ツール自体は平凡ということもあり、大きく評価を上げるまでには至っていない。比較的早めの昇格ペースでガンバっている点は評価したいが、LugoやMayerとクラス、ポジションが被り気味だし、あまり急がせない方が良い気も。

29 (25). Nick Decker, RF/LF : Rank C+ (Borderline B-)。21年はコンタクト、出塁、パワーのいずれも悪くない数字を残し、合格点のシーズンに。さほど昇格ペースが速くない点と、マイナーなケガが多い点を差し引いて大きなジャンプアップまでは至っていないが、今のレベルの成績で階段を上がっていけば、最低限プラトーンタイプにはなれそう。

30 (NR). Jeremy Wu-Yelland, LHSP : Rank C+ (Borderline B-)。同期で同じ左腕のDrohanとは好不調の波があった部分も含め、非常に似た内容のシーズンを過ごしたが、最後先にHigh-Aに昇格した点で鼻先前に出た形。球威面では上回るものの、制球や、特に変化球の安定感を欠き、リリーフの方が有用というように見える部分も。

31 (NR). Ceddanne Rafaela, CF/3B/SS : Rank C+ (Borderline B-)。18、19年はIFの3ポジションがほとんどだったが、今季はCFでの出場が最も多くなり、守備の評価は決して低くないG. JimenezをRFに追いやることが多くなり、傘下の最優秀ディフェンダーにも輝いた。守備面に加えて、スピード、意外なパンチ力もあり、コンタクトできれば更に評価は上がるだろう。あまりボールを選ばないこともあり、その点は少し懸念があるが、21年終盤はよく打ったので期待したいところ。

32 (27). Durbin Feltman, RHRP : Rank C+。リリーフでAA/AAAで十分な成績を残したにも関わらずRule 5ドラフトでプロテクトされなかったのは、やはりドラフト時の見通しからスタッフが落ちているところによるだろう。良かった時から既に3年が経過しており、かつてのような90 mph後半のボールとスライダーでクローザーに、という期待は最早難しそうだが、それでも傘下上層ではMLBレディーに近いリリーフということで、戦力として貢献してくれることを期待したい。

33 (NR). Kole Cottam, C : Rank C+。18、19年と傘下捕手の中ではまずまずの好打を見せていたが、今季はHigh-A/AAで更に成績を引き上げた。AFLでもよく打ったし、もう少し評価されても良いかと思ってこの位置に。パワーはしっかりしているが、AAでは致命的に早打ちが目立ち、守備の評価もさほど高くないということで、今のままではまだ使いどころがあまり無いという評価なのか。

34 (26). Shane Drohan, LHSP : Rank C+。同期のWu-Yelland同様、制球はやや難が見られたが、1年目としては合格点の投球。体格やスタッフで大きな弱点が無く、個人的には買っている選手だが、飛び抜けたコマンドや制球が無いので、球威面でもう一歩上のレベルが欲しいところなのは確かだが。

35 (NR). Devlin Granberg, RF/LF/1B : Rank C+ (Borderline C)。18年のドラフト選手だが、シニアーサインで既に26歳という点で他誌の評価はあまり高くないが、21年は傘下有数の打力を見せた。Casasの存在も影響してだろうが、今季は1BからC-OFメインに。少しCFも守ったように、OFとしてプレーできる能力は十分ありそうで、Fenway向きの右のラインドライブヒッターということで個人的には高く評価している。

36 (NR). Stephen Scott, 1B/C/RF : Rank C+ (Borderline C)。21年は特にHigh-A昇格後の猛打が印象的。同じシニアーでBOS入りした同期のJ. Davisとは左右で良いコンビとなっていた。Vandy時代に捕手からOF/1Bメインに移ったが、プロ入り後に再度捕手に取り組んでおり、昨季はシーズンキャンセルとなったが、今季はある程度捕手も守った。捕手を多少でも務められるならこの打力は大きな魅力だが、今の起用法からするとマイナー上層以上では緊急事態に守る程度にになりそう。

37 (26). Eduard Bazardo, RHRP : Rank C (Borderline C+)。球威アップとカーブの良さでロスター入りを掴み、MLBデビューまでは順調だったが、ケガで躓いた。TJは回避したし、終盤復帰して普通には投げていたようだが、良い時のスタッフに戻っているのか?上限はさほど高くないだろうし、スタッフが少しでもダウンすると厳しい。

38 (NR). Eddinson Paulino, 3B/2B/SS : Rank C (Borderline C+)。契約時に著名な選手ではなかったが、19、21年と非常に優秀な打撃を見せている。滅多に三振をせず、それなりに四球も選ぶため、BB/SOが非常に優秀。身体ツールはさほどないようで、HRパワーに欠けており、それでいて守備の方もやはりツールの関係か、SSよりは3B/2Bが多いということで、Bonaciよりも更に少し上限が落ちる印象。ただ打てるのは何にも代えられないし、フルシーズンで結果を残して来れば上昇も。

39 (New). Victor Santos, RHSP/RP : Rank C (Borderline C+)。支配力は欠けるものの、飛び抜けた制球力を誇り、C.J. ChathamのPTBNLというさほど期待できなそうなトレードでやって来たにしては十分すぎるパフォーマンス。移籍直後はリリーフで投げた影響もあったのか、最速94~95 mphと聞いていたよりも球威も出ていたようだが、その後は再度90 mph前半に。それでも結果は出ているし、ウィンターリーグでも好投している。リリーフで球威が上がるならそちらでも面白いが。

40 (NR). Jaxx Groshans, C : Rank C (Borderline C+)。そこそこ打力の上限があるとは見られていたが、19年のデビューがイマイチで、カレッジ捕手としては守備の完成度が低いということで評価を落としていたが、21年前半はLow-Aで素晴らしい打撃を見せた。まずまずのパワーに加え、選球眼も良好。High-A昇格後は少し出場機会がまばらになったことも影響したのか、もう一歩の内容だが、上のクラスでも21年前半の打撃を見せられれば期待度は大きく上がって来るだろう。

41 (NR). Bradley Blalock, RHSP : Rank C (Borderline C+)。90 mph中盤まで球威が伸び、期待されて迎えたシーズン序盤はセカンドピッチ以降の未完成度を伺わせる内容だったが、終盤に掛けてやや内容が向上。実質高卒2年目でLow-Aでしっかり投げたと思えば、下位のロッタリーピックとしてはスティールになる可能性がある。焦らず、一歩ずつ階段を上って欲しい。

42 (New). Miguel Bleis, CF : Rank C (Borderline C+)。一般的な評価はもっと上だろうが、DSLまでの実績の選手はまだまだ海千山千なので、少し抑えめに付けている。少しケガなのか出遅れたが、パワー、スピードも含めてソリッドな滑り出し。過去にはMichael AlmanzarやDanny Diazなど大物と見なされて大きなボーナスで入団しながら、マイナー下層でも苦しんだ選手もいる中でポジティブな結果だろう。22年の本格ブレイクを期待している。

43 (New). Nathan Hickey, C : Rank C。ビッグプログラムでの高い実績があり、打撃に関してはハイフロアーな選手で、実績を残した上で、捕手の可能性が高まれば大きくランキングは上がりそう。

44 (NR). Pedro Castellanos, LF/RF : Rank C。傘下でも指折りの安定したコンタクトを誇るが、1Bにしてはパワー、選球眼に欠けるというイメージだったが、その短所もここ数年はクラスを上げながら向上を見せている。守備もGranberg同様、Casasとの共存の目的もあっただろうが、C-OFでのプレーを増やしてユーティリティーとしての存在価値を高めている。右打ちなのでGranberg同様、Casasをメインに考えた場合の控えとしてはフィットするものの、MLBで既にある程度実績のあるDalbecが動かない限りは機会がそもそも訪れない可能性は高いが。

45 (New). Frank German, RHRP/SP : Rank C。Adam Ottavinoがしっかり働いてくれたので、損はなかったものの、ちょっと期待外れの1年目となった。ただ終盤リリーフでは好投。元々リリーフ向きな印象もあり、そちらで来年ブレイクしてNYYに更に痛い思いをさせてくれるとBOSファン的に人気が出そう。

46 (NR). Tyler Dearden, LF : Rank C。Howlett同様、中盤以降少し失速したものの、24 HRとパワーポテンシャルが開花。選球眼もあり、打力の総合力は良いものを持っていると思うし、個人的には買っている選手だが、LF専門で少し昇格ペースが遅いこともあり、デプスチャートを上っていくには、AA以上での実績を見せて欲しい。

47 (NR). Joe Davis, 1B : Rank C。1Bとしては若干早打ちな点はマイナスだが、Low-Aでは特に圧巻の打撃だった。High-Aでもパワーはコンスタントに発揮。右打ちの1B専門選手なので、MLBに到達するには打ち続ける必要があるが、今のところ合格点の内容だろう。

48 (NR). Nicholas Northcut, 3B/1B : Rank C。18、19年とショートシーズンでも苦戦して、終わった選手かと思ったが、21年は尻上がりに調子を上げ、結果を残した。ただAクラスは1BにS. Scott、J. Davis、Kavadas、3BにNinelas、T. Miller、Rafaela、Jordan、E. Paulinoと非常に混み合って来ており、DHを活用しても結果を出し続けないと満足に機会をもらえなくなるリスクがある。

49 (NR). Christian Koss, SS/2B : Rank C。タダ同然のトレードでCOLからやって来た選手だが、21年は15 HRと意外なパンチ力を見せている。パワー自体は平凡と見られるが、19年頃にスウィング軌道を変えてその年も190 ABで11 HRなので、あながちフロックとも言えないだろう。フルタイムのSSになるほどのツールは無いと見られるが、守備スキル自体はしっかりとしており、AA以上でもこの打撃を見せるなら、半レギュラーやUTとしては非常に有用になりそう。

50 (New). Niko Kavadas, 1B : Rank C。ScottやJ. Davis同様、シニアーサインのパワーのある1Bで、指名順位的にも少しでも戦力になれば大きな儲けものに。


Honorable Mention : RHSP Brock Bell; RHSP Nathanael Cruz; RHSP Luis De La Rosa; RHSP Juan Daniel Encarnacion; RHSP Grant Gambrell; RHSP Francis Hernandez; RHSP/RP Wyatt Olds; RHSP Luis Perales; RHSP Elmer Rodriguez-Cruz; RHSP Cesar Ruiz; RHSP Chase Shugart; RHSP Brian Van Belle; RHSP (23) Ryan Zeferjhan; RHRP/SP Andrew Politi; RHRP (29) Jacob Wallace; C Enderso Lira; 1B Tyreque Reed; 2B/SS Karson Simas; 2B/3B/SS Nick Sogard; 3B Lyonell James; 3B/1B Tyler Miller; 3B (17) Hudson Potts; SS Luis Ravelo; SS Jhonfrank Salazar; LF Bryan Gonzalez; CF/RF Juan Chacon; CF/RF Jhostynxon Garcia; CF/RF (19) Jeisson Rosario; RF/LF/CF Allan Castro; RF/CF Eduardo Lopez; RF/LF/CF Miguel Ugueto; RF Freddy Valdez

4 件のコメント:

フェンウェイパーク さんのコメント...


明けましておめでとうございます。
いやー、とても楽しみです。
少しでも投手層を厚くしていきたいですね。

redsoxboy さんのコメント...

あけましておめでとうございます。
Top4の野手プロスペクトは本当に期待が膨らみます。
今年はマイナー含めて楽しみです。

ララ さんのコメント...

フェンウェイパークさん

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

上層も結構厚くなって来ていますが、下層も海外FAを中心に面白そうな選手が目白押しで来季が待ちきれないです。

上層の選手もリリーフでもなんでもどんどんMLBで試して言って欲しいですね!

ララ さんのコメント...

redsoxboyさん

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

Casas、Yorke、Mayer、Devers(Jordan)の内野陣がそのままオールスターに出る年も来るんじゃないか、と思うくらいワクワクしています。

MLBの方もリリーフの補強と右打ちのC-OFが入れば昨年からの良い流れを維持できる可能性のある良い布陣になると思っていますし、いよいよ黄金時代の幕開けになって欲しいですね。