10' South Africa World Cup: Qualify Round Quarter Final Argentina - Germany

書こう書こうと思いながら、１週間が過ぎてしまいましたが、優勝候補と言われていたアルゼンチンが敗れる波乱となったドイツ戦のマッチレビューです。なんと言っても、現在世界最高の選手と言えるLeonel Messiを擁し、Diego Maradonaが監督と言うことで、日本ではスペインと並んで優勝候補というカンジで報道されてましたけど、結果はドイツの前に完敗。

もちろんThomas Müllerの先制ゴールがなければ、こんな大差にはならなかったのかもしれませんが、まぁそれでも個人的に言わせてもらえば、ドイツの方がはるかにいいチームであったのは間違いないと思いますし、後からこんなことを言っても仕方ないけど、いずれにせよアルゼンチンは優勝できないと思ってました。

簡単に言えば、Maradonaという監督としては素人にも劣るような人間に指揮を委ねたことが原因。選手として、如何に素晴らしかったとしても、南米予選の惨状を見ていればねぇ。敗退が決まってから、原因を彼に求める声が大きくなったけど、そんなこと始まる前からわかり切っていたじゃないですか．．．

筋の通らない、意味不明な代表選抜、選手の個人能力に任せるだけで、チームとしての明確な方向性の見えない攻撃。勿論彼の姿を見て育った選手達への精神的な部分での寄与はあるでしょうけど、そういった部分以上にマイナスが大きすぎたと思います。Messiがキャリアベストと言える時期に迎えたW杯を無得点で終えることになったのも、チームとしての方向性が定まってなかったのが原因かなと。彼にチャンスメイクをさせたいのか、得点を獲らせたいのか、それすらも見ていてよくわからなかったです。

Juan Sebastián Verón（余談ですけど、彼を見てると、ドラゴンボールのナッパを思い出します（笑））を代表に呼び戻したり、トップ下での起用とかを見ると、多分前者なのかなと思うのだけど、前々から言ってますが、彼はいわゆる典型的なトップ下ではないし、パスでチームを操るタイプでもありません。フォーメーション的なことはともかく、BarcelonaでのXaviのような彼を生かすパサーが必要なんだと思います。贔屓目ではありますが、やはりアルゼンチンで最もMessiを生かすことのできる選手はPablo Aimarだと。年齢的にももうPabloがW杯でプレーすることはないでしょう。MessiとPabloのコンビをW杯で見たかったなぁ。

逆にドイツは、すでにスペインに敗れてしまい、決勝進出はなりませんでしたが、とてもいいチームだなぁと思います。今までドイツと言えば、どうしても無骨なチームという印象が強かったけど、最近は若手育成力を入れているみたいで、Mesut Özil、Toni Kroosなどテクニックでも世界トップクラスと言える若手が出てきてますし、今大会で経験を積んで、数年後のユーロやW杯ではもっと楽しみなチームになりそうですね。

特に個人的にはMüllerが気に入ってます。Bayernでの活躍は聞いていたけど、実際に見るのは初めてでしたが、すごくシンプルにプレーする点がいいなと。どうしても世間的にははドリブラーの方がインパクトがあるのだろうけど、こういうタイプの方が特に代表戦には向いてるんじゃないかと。長く代表を支えてきたMiroslav Kloseもそろそろ引退だろうし、味方のパスに合わせて、どんな形からでも得点を奪える点はなんとなく被るし、彼の後継者として大きく育って欲しいです。