2021年12月29日水曜日

21' Today's Topics - 12/28

[Today's Topics]

今年度も残りあと数日ですね。本年も皆さま大変お世話になりました。昨年よりは少し明るい兆しも出てきましたが、長引く自粛の疲労感もあり、つらい思いをされている方も多いかと思います。

来年は皆さまにとって良い年になりますように。また当ブログでも明るく、楽しい話題を多くできるといいですね。良いお年を!

22' Draft Watch - Draft Board 9 (Red Sox Linked Player)

今季のBOS関連の選手です。ニューイングランド出身者やニューイングランドのカレッジでプレーする選手。BOSの過去の指名選手、BOSでプレーした選手との血縁者のまとめ。個人的にBOSのドラ1に欲しいと思っている、Connor Prielipp、Reggie Crawfordの両左腕だけでなく、3年前に入団を熱望していたSebastian Keaneなど、気になる名前が多い。


[22' Draft Board (Red Sox Linked Player)]

Connor Prielipp, LHP, Alabama (Jr.)

Photo from blogspot.com

B/T: L-L
Height: 6-2
Weight: 170
Last Drafted: 37th round (19') by BOS
Ranking: MLB #25
Projection: Mid 1st round to Late 1st round
Connection: Former 37th round Pick (19')

Comments: HS時代の19年にBOSが指名。さほど大柄ではなく、球威は平凡だったが、ブレイキングボールのスピン量が非常に高く、才能はあると見られていた。カレッジ初年度は短縮シーズンとなったが、21 IPで失点0、多くの三振を奪うなど出色の内容。21年も素晴らしいスタートで22年の全体1位候補とも言われたが、TJに倒れた。速球は現在最速95 mphだが、定評のあるスライダーはカレッジ全体でもトップクラスのピッチ。最速90 mphと球速もある。チェンジアップは感覚は悪くないが、あまり必要としていない。6月にマウンドへ復帰。ひょっとするとBOSのピックまで残るかも。左腕であることと、上限、即戦力性もあり、ピック数があってリスクを取りやすいBOSのドラ1には最適な選手だと思う。

22' Draft Watch - Draft Board 8 (OF)

OFです。ポジション的には中軸を打てるOFが欲しいところですが、カレッジの選手はリスクが高めの選手が多い印象。HSの時に指名したJordan BeckはMock Draftでよく挙がっているが、個人的にはDylan Beaversの方が好みではあるが。


[22' Draft Board (OF)]

Druw Jones, OF, Wesleyan HS, GA (HS)

Photo from MaxPreps

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 180
Commitment: Vanderbilt
Ranking: MLB #1
Projection: Likely Top 3

Comments: 名選手Andrew Jonesの息子。その父やMike Cameronと比較される、ゴールドグラブレベルの守備とプラスプラスの走力を持つCF。同年齢時の父よりも痩身だが、筋肉が付けば、平均以上のパワーになるだろう。その守備力から高いフロアーがあり、血筋もあって、ドラ1上位指名は間違いなさそう。

2021年12月27日月曜日

22' Draft Watch - Draft Board 7 (M-IF)

2B/SSです。さすがにタレント豊富で気になる選手もちらほらいますが、Nick Yorkeや特にMarcelo Mayerがいるので、ややニーズは低くなってはいますが。


[22' Draft Board (M-IF)]

Jackson Holliday, SS, Stillwater HS, OK (HS)

Photo from Perfect Game USA

B/T: L-R
Height: 6-1
Weight: 175
Commitment: Oklahoma State
Ranking: MLB #2
Projection: Likely Top 5

Comments: Matt Hollidayの実子。やや大物狙いに行きがちだが、ディシプリン、コンタクトはクラスでも上位。今季はフィジカルが向上し、ナチュラルに長打を打っていけるようになった。筋肉が付いて鈍重になるのではなく、良い方向に進化しており、スピード、送球もその恩恵を受けている。スピードはプラス以上に。元々は2Bか3Bとも言われていたが、ベースボールIQも高く、SSになれる可能性は上がっている。

22' Draft Watch - Draft Board 6 (C-IF)

1B/3Bです。Cam Collierは凄く欲しかったけど、今の評価ならかなり上の指名になりそうですね。3BになれるならSal Stewartも良さそう。


[22' Draft Board (C-IF)]

Jacob Berry, 3B/OF, Louisiana State (So.)

Photo from Photo from Baseball America

B/T: S-R
Height: 6-0
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #7
Projection: Likely Top 10

Comments: 21年はArizona大で17 HRなど、新人王候補になるほどの活躍だったが、LSUに移籍したコーチを追って今季からLSUへ。パワー、コンタクト、出塁のいずれもレベルが高く、一方で将来的なポジションがやや不透明なことから、Andrew Vaughn (CWS)にも比較される。そのオフェンスのフロアーの高さから、Top 5の有力候補で、他の候補次第では全体1位の可能性も。守備は肩や動きは酷いということはないが、フレッシュマンの時は大半がDHで出場。3B/1B/C-OFのどこかではプレーできると見られるが。

2021年12月25日土曜日

Prospect Profile: Ceddanne Rafaela, UT

今回は、今季傘下の最優秀ディフェンダーに選ばれた、Ceddanne Rafaelaくん。小柄ながら意外なパンチ力もあり、ダークホースと見られていましたが、今季はCFを主戦場にして大きく飛躍。後半戦は打撃面でも進歩を見せた。

Photo from Old.Billionaireclubcollc.com

[Player Data]

Name: Ceddanne Rafaela (セダンネ・ラファエラ)
Full Name: Ceddanne Chipper Nicasio Marte Rafaela
Position: CF/SS/3B/2B/LF/RF
Born: September 18, 2000
Birthplace: Willemstad, Curacao
Height: 5-8
Weight: 145
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2017)
Signing Bonus: $10,000
MLB Debut: August 28, 2023 (Boston)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

元々小柄ながら意外なパンチ力を見せて来たが、22年に大きく開花。Mookie Bettsのようにバットを上手くしならせパワーを発揮する。早打ち気味なのが難点。守備、走塁はマイナー全体でもトップクラス。元々はIFだったが、21年にOFに移ると、CF中心に将来のゴールドグラブを予想させる守備。レンジに加え、飛びつきに優れ、数々のダイナミックなダイビングキャッチを見せている。一方SS守備も向上しており、そちらでも平均以上の存在になれる可能性。肩も強い。


[Background]

キュラソー出身で元BOSのマイナーの投手、Dennis Neumanが発掘してきた選手。12年のリトルリーグのWSでプレー。


[Profile]

18' : DSLでプロデビュー。中盤以降やや失速したが、3 HRも含め、チームではGilbert Jimenezと並ぶ、良いパフォーマンス。19盗塁とスピードも見せた。

19' : 開幕からGCLでやや打率は良くなかったが、6 HRと意外なパンチ力を発揮。GCLのシーズン終了後はSS-A Lowellで数試合プレー。

20' : COVID-19によりシーズンキャンセル。

21' : Low-A Salemで、アベレージは伸び悩んだが、低調だった6月以外は酷くはなく、尻上がりな終わり方でもあった。10 HRとまずまずのパワーも見せた。前年まではIF 3ポジションがメインだったが、決して守備の評価の低くないTop ProspectのG. JimenezをRFに追いやり、CFでの機会を多く得て、傘下の最優秀ディフェンダーを受賞。

22' : 元々ノーパワーではなかったが、序盤からHigh-A Greenvilleでパワーが大きく成長。早打ち傾向は強いが、AA Portlandでもしっかり打つなど、コンタクトも開花し、パワー、スピード、そしてそれ以上の武器でもある守備で一躍全体Top 100にまで上り詰めた。

23' : AAでややスロースタートのあと、一気にギアを上げて、AA/AAA WorcetserでHRを量産。Mookie Bettsに比較されるバット使いで小柄ながら、上層でも抜きんでた打力を証明した。


[Comment]

キュラソーは比較的マイナーな地域で、割安で原石を掘り出せる可能性があるし、Neumanのコネクションは将来的に重要になると思うので、まずは彼が成功例になるといいですね。

Former Sox Prospect Review: Ryan Fitzgerald, UT

今回は、UDFA出身ながらマイナーで着実に結果を残して来ている、Ryan Fitzgerald。27歳になったということでランキングの対象から外していますが、今季の活躍はインプレッシブでした。

Photo from SoxProspect.com, Credited to Kelly O'Connor

[Player Data]

Name: Ryan Fitzgerald (ライアン・フィッツジェラルド)
Full Name: Ryan Fitzgerald
Position: SS/2B/3B/RF/LF/1B/CF
Born: June 17, 1994
Birthplace: Hinsdale, Illinois
Height: 6-0
Weight: 185
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: Contract purchased from Gary of the American Association (May 2018)
Signing Bonus: Not Announced
College: Creighton
High School: Fenwick (IL)
How Left: Selected in the MiLB phase of the Rule 5 Draft by Kansas City (December 2023)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

フィジカルにはさほど恵まれていないが、コンスタントなコンタクトを見せる。生来のパワーは平凡だったが、スウィング軌道を変えて飛距離が出るように。インテリジェントな選手で、動き、グラブ捌きに優れ、SSとして問題のない守備を見せる。


[Background]

カレッジ時代は目立つ選手ではなく、ドラフトされずに独立リーグへ。スウィングの調整で結果を残し、BOSの目に留まった。


[Profile]

18' : C.J. Chathamの昇格があり、空席となったLow-A GreenvilleのSSに独立リーグから迎え入れた。なかなかの打撃を見せ、7 HRとパワーも示した。

19' : 開幕からJarren Duranと共にHigh-A Salemを猛烈に打ち込み、注目度を上げた。Duranが昇格した後半戦は大きく下落。パワー面はややトーンダウン。

20' : COVID-19によりシーズンキャンセル。

21' : AA Portland/AAA Worcesterで更に成長。安定したコンタクトと選球眼に、計16 HRとパワー面でも成長。SSを中心としたIF全般に加えてOFにも対応。

22' : MLB入りを争った素晴らしいSTの後、4、5月だけで10 HRと素晴らしいスタートダッシュでMLBデビューも間近かと思ったが、その後深刻な不振で、トータルで見るとイマイチなシーズンに。

23' : AAAでのプレーぶりは問題ないのだが、MLBではチャンス無し。SSで起用されることもなくなり、マイナーの穴埋めで終わるのだろうか。

23' Dec. : マイナーのRule 5ドラフトでSTLが指名。


[Comment]

左打ちで色々守れることから、特にJonathan Arauzを見切って動かすことがあるなら、22年にもMLBデビューの可能性を持っていると思います。ガンバってチャンスをつかんで欲しい。

22' Draft Watch - Draft Board 5 (C)

捕手編です。Kevin Paradaは無理として、Daniel Susacはドラ1で一番欲しい選手でしたが、評価が上がっているので無理かな。Dalton Rushingはドラ2くらいで指名できると良いかも。


[22' Draft Board (C)]

Kevin Parada, C, Georgia Tech (So.)

Photo from Georgia Tech University Athletics Official

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 195
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #6
Projection: Early 1st round

Comments: 20年ドラフトでも捕手全体の中で上位のHS捕手だったが、COVID-19の影響による短縮ドラフトになり、コミットもあって指名を受けなかった。守備はまだ評価が分かれるものの、21年はフレッシュマンながらカレッジ全体でも上位の成績を残し、Top 10かそれに近い指名の有力候補となっている。オーバースウィングせずにきっちり打っていくタイプ。出塁も良い。捕手としては比較的運動能力が高いが、守備の動きや送球面では改善を要する。

22' Draft Watch - Draft Board 4 (HS-LHP)

HSのLHPです。Jackson Ferris、Brandon Barreira、Robby SnellingのTop 3は現在のスタッフ、上限共にかなり良さそうに見える。その後はプロジェクションの選手になりそう。


[22' Draft Board (HS-LHP)]

Jackson Ferris, LHP, IMG Academy, FL (HS)

Photo from Youtube

B/T: L-L
Height: 6-4
Weight: 190
Commitment: Mississippi
Ranking: MLB #19
Projection: Mid 1st round to Late 1st round

Comments: 体格、レパートリー、球威と将来の先発三番手以上に求められる資質を高次元に備えた選手。速球は伸びる球筋で92~95 mph。もう少し筋肉が付いて伸びる可能性もありそう。IMG Academyの高いレベルでプレーしており、コマンド等の洗練度も高い。12-to-6のカーブ、チェンジアップも良い。

21' Today's Topics - 12/24

[Today's Topics]

皆さま、メリークリスマス。ロックアウト中ということで目立った動きがなく、ドラフトや海外FAの有望株の記事を作ったりくらいしかやることがなく、ちょっと更新が滞ってます。

40人ロスター外の動きはできるので、各チームマイナー契約はポツポツ見られますが、BOSはそのあたりも、既に情報が流れていた分以外はあまり動きがありませんね。

年明けまでは主なCBAの交渉は無いようですが、交渉が再開されても、何かがすぐに決まるような雰囲気もなく、下手したらSTやシーズン開幕もズレ込むのかも。

ポスティング交渉が中断されている鈴木誠也はどうなるんですかね?もしMLBシーズンが遅延するようなら、もう一年NPBでプレーして、なんてこともあるのかな?

2021年12月20日月曜日

22' International FA - Int'l FA Board

1/15から始まる海外FAのリストです。以前は7/2が解禁だったのが、COVID-19の影響で昨年から期間が変わった。MLBはロックアウト中ですが、アマチュア契約ということもあり、予定通りスタートのようです。


[22' International FA Board (MLB.com Top 30)]

Roderick Arias, SS, Dominican Republic → NYY ($3.5M) : MLB #1。17歳。今季のコンセンサスなNo.1。高いコンタクトスキルがあり、両打ちだが、特に右打席では高いパワーポテンシャルがある。ディシプリンも高いレベル。平均以上のスピードに素晴らしい肩の強さと柔らかいグラブ捌き。SSに留まるツールはあるだろう。NYYと契約予定。

22' Draft Watch - Draft Board 3 (College-LHP)

カレッジのLHPです。BOS関連選手のところで紹介する予定ですが、Connor Prielippは個人的にドラ1で指名して欲しい選手リストの上位。またReggie Crawfordも評価は落ちたけど気になる。


[22' Draft Board (College-LHP)]

Carson Whisenhunt, LHP, East Carolina (Jr.)

Photo from East Carolina University Athletics Offcial

B/T: L-L
Height: 6-3
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #30
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: 昨年のカレッジNo.1レフティーだった、Jordan Wicks (CHC)に似た投手との評価で高い完成度とまずまずのスタッフを持つハイフロアーな選手。速球は91~95 mph。82~85 mphのチェンジアップが彼のベストピッチで非常に多くの空振りを奪う。カーブは平凡。

2021年12月19日日曜日

22' Draft Watch - Draft Board 2 (HS-RHP)

HS-RHPです。Dylan LeskoがTJに。それでも落ちて来る可能性は低いと思いますが、魅力的な選手ではある。Brock Porter、Andrew Dutkanychの後はややランキングが離れていますが、上限の高そうな選手が一人くらい欲しい。


[22' Draft Board (HS-RHP)]

Dylan Lesko, RHP, Buford HS, GA (HS)

Photo from MaxPreps.com

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 195
Commitment: Vanderbilt
Ranking: MLB #14
Projection: Mid 1st round

Comments: 昨年くらいから今クラス最高のHS投手との評価を保つ右腕。バランスの良い体格から速球は常時92~95 mph、最速97 mph。沈む球筋。右腕ながらチェンジアップが素晴らしく、今クラスの投手の中で最も優れたチェンジアップを投げるとも。カーブは三番目のピッチだが、スピン量が多く、プラスになる可能性。メカニクスも安定しており、制球やコマンドも弱点がなく、フロアーと上限を兼ね備えた投手。カレッジと合わせても今季のNo.1投手だったがTJに。それでもドラ1中旬までには指名されそうだが、もし残っていれば指名して欲しい選手。

2021年12月18日土曜日

22' Draft Watch - Draft Board 1 (College-RHP)

元々飛び抜けた選手のいないクラスでしたが、Blade Tidwell、Peyton Pallette、Landon Simsと次々にケガに倒れ(Tidwellは復帰)、上位の薄いクラスに。Kumar Rockerは独立リーグでプレー開始。また個人的にGabriel Hughesは気に入っていますが。


[22' Draft Board (College-RHP)]

Kumar Rocker, RHP, No School

Photo from AP News

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 250
Last Drafted: 1st round (21') by NYM
Ranking: MLB #38
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: Vandyでの3年間全体1位候補として走り続けたが、21年は中盤に球速を落とし、ケガの懸念を受けた。NYMから全体#10で指名を受け、早々に合意の報も出たもののメディカルで揉め、結局は破談。ドラフト前に自分のメディカルレポートの提出を拒んていたとも言われ、またScott Borasクライアントで、このまま素直に来年のドラフトに出るのか、例えば日本経由のような手を使って来るのか、現時点では不明。良い時は99 mphにも達する速球とプラスプラスのスライダーで同年代のほとんどの投手を上回るスタッフと実績を持つが。

2021年12月8日水曜日

Prospect Profile: Alex Binelas, 3B/1B

今回は、Jackie Bradley, Jr.とHunter Renfroeのトレードでのメインターゲットだったと思われる、Alex Binelasくん。21年ドラフトでも一時はドラ1候補と言われた、優れたパワーを誇る選手で、期待通り未来の主砲になって欲しいですね。

Photo from SoxProspect.com, Credited to Kelly O'Connor

[Player Data]

Name: Alex Binelas (アレックス・ビネラス)
Full Name: Alexander James Binelas
Position: 3B/1B
Born: May 26, 2000
Birthplace: Oak Creek, Wisconsin
Height: 6-3
Weight: 225
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: 3rd round, 2021 by Milwaukee; 35th round, 2018 by Washington
How Acquired: Acquired from Milwaukee with Jackie Bradley, Jr. and David Hamilton for Hunter Renfroe (December 2021)
College: Louisville
High School: Oak Creek HS (WI)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

優れた体格からのパワーが最大の売りだが、コンタクトやアプローチもレベルが高く、広角に打ち分ける能力もある。守備は難があり、走力は比較的あるものの、守備のフットワークはイマイチで、送球モーションもスムーズでない。肩は3Bとしては平凡。1Bを守ることも多いが、そちらでも反応や動きに難がある。FenwayのLFが最適かも。


[Background]

ドラフト時のランキングはMLB #65。Louiville大でフレッシュマンの時に14 HRを放ち一躍21年のドラ1候補に。COVID-19で短縮となった20年はケガでほとんどプレーできなかったものの、Top 10候補として迎えた21年も開幕から不振で評価下落。ただ調子を上げてシーズンを終え、$700Kで入団したMIL傘下でもその打棒を見せたことで再び評価は上昇中。


[Profile]

22' : High-A Greenvilleで、序盤パワー面を含め素晴らしい出足で期待度を高めたが、その後一気にクールダウン。下降調子の中、AA Portlandに上げてみたものの、打率1割台という体たらくに終わった。ボールを見て、パワーはあるが、懸念のコンタクト不足は明らか。

23' : AA Portlandで、相変わらず当たりさえすれば長打にはなるが、満足にボールを捉えられていない。特にケガも無くフルシーズン帯同して300打席行かずでは、チーム内でも常時レギュラーとは言えないだろう。


[Comment]

こちらのMLB公式の写真はJ.D. Martinezに似ているような。彼のようなどっしりと存在感のある中軸になってくれれば。

Prospect Profile: David Hamilton, SS/2B

今回は、この前のトレードでJackie Bradley, Jr.と共にMILからやって来た、David Hamiltonくん。どちらかと言うとAlex Binelasの方がメインピースのような感じですが、スピードと左打ちという点で控えUTとしては便利な選手になりそうです。

Photo from SoxProspect.com, Credited to Kelly O'Connor

[Player Data]

Name: David Hamilton (デヴィッド・ハミルトン)
Full Name: David Lewis Hamilton
Position: SS/2B/CF
Born: September 29, 1997
Birthplace: San Marcos, Texas
Height: 5-10
Weight: 175
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: 8th round, 2019 by Milwaukee; 28th round, 2016 by Los Angeles Angels
How Acquired: Acquired from Milwaukee with Jackie Bradley, Jr. and Alex Binelas for Hunter Renfroe (December 2021)
College: Texas
High School: San Marcos (TX)
MLB Debut: June 21, 2023 (Boston)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

小柄で運動能力の高い選手だが、プラスプラスとも言われるスピード以外は飛び抜けたツールは無い。コンパクトなスウィングでラインドライブヒッタータイプ。比較的選球眼も良い。守備面でもスピードは長所だが、グラブ捌き、肩と平均的で、フルタイムのSSよりはSS/2B/CFという形になりそう。


[Background]

HS時はLAAからドラフトされている。Texas大進学後、ジュニアーの年はアキレス腱のケガで全休もMILから指名を受けて、$400Kと順位の割には高めのボーナスで入団。20年がCOVID-19でキャンセルになった後、21年はいきなりHigh-Aからスタートし、途中からAAというペースだったが、まずまずの打撃内容を見せている。


[Profile]

22' : AA Portlandで出足好調も、5、6月は深刻な不振で一時は打率2割ちょっとに。7、8月もイマイチだったが、9月に爆発してシーズンを終えた。70盗塁は傘下記録。ボールもしっかり選ぶし、ノーパワーでもない。

23' : AAA Worcesterで、前年同様出足は素晴らしく、MLBのM-IFが壊滅的だったこともあり、MLBに呼ばれたがオーバーマッチ。


[Comment]

写真が髭のせいか、Mookie Bettsに似ている気がしますね。Bettsのように小柄ながらパワーが付けば面白そうです。

2021年12月6日月曜日

21' Today's Topics - 12/5

[Today's Topics]

SoxProspect.comで、J. Bradley, Jr.とHunter Renfroeのトレードのスレッドが盛り上がってて、別に投票のスレッドも立っていましたが、そのコメントの1つで、鈴木誠也と契約できれば、一連の動きとしてA評価だし、契約できないならCとかD評価、みたいなコメントも。

現地でもRenfroeのトレードは右打ちのRFのトレードの布石という印象を持たれているようで、そんな中で今日はMLBTRに、鈴木を最もアグレッシブに追っているのはBOS、NYY、TORのAL東の3チームという記事が出ていました。

その内容とコメントを見ているところ、NYYはAaron Judge、Giancarlo Stanton (DHメインでしょうが)、Joey Gallo、Aaron HicksとOFがいて、Hicksがケガ明けなことから欲しいのはCFだとも(鈴木をCFで使っても問題ない気もしますが)。

また、TORはラインナップが右に偏っており、更に不良債権化しているRandall Grichukをこれも狙いはBOSと同じで左のBradley, Jr.と交換しようとMILと話していたようですが、結果BOSが鼻先を入れてレースに勝った形になったことから鈴木を受け入れるにはロスターの別のムーブが必要になりそうとも。

更には個人的に確認はしていませんが、鈴木のインスタグラムでMLBチームの中でBOSのアカウントを唯一フォローしているよう。既にポスティングから10日ほど経ち、鈴木自身も渡米していくつか既にチームと面談していると思いますが、既にBOSは獲得希望を真剣に伝えているのではないかと思いますし、鈴木も情報が本当ならBOS入りの選択肢は強く考えているのではないかと。

日本の選手にはやはり気候が良く、日本に近い西海岸のチームは魅力でしょうし、その意味でSFやSEAは競合になりそうですが、代償や日本での露出という面も加味して、BOS側としては最重要ターゲットなのは間違いないでしょう。既にチームに沢村がいるのもプラス面になるでしょうし、上手く落札して欲しいところですね。

2021年12月3日金曜日

21' Today's Topics - 12/2

[Today's Topics]

ロックアウト中は動きがないのでしばらくは少し更新頻度が空くかもしれませんが、昨日までの動きについてBloomさんのインタビュー等があったので、少し補足とまとめを。

Wacha、Paxton、Hillと加えた先発陣ですが、Wachaはもしかするとロングリリーフが向いているかも、というコメントがあり、現時点では彼をロングリリーフ/バルクリリーフへ持って行く感度か。

となると先発は、Eovaldi、C. Sale、Pivetta、Hillの順で5番手をHouckとWachaが争うような序列で、現状は少しHouckが上と見ているのかと。まぁそれだとWachaの$7Mは$4~5M+インセンティブで良かった気はしますが。

後ろのリリーフがもう1枚必要というコメントもあり、リリーフはロングリリーフがWachaかHouck、後ろをクローザー経験のあるJeurys Familiaのような選手とBarnesを競わせ、それにWhitlockが21年のような勝ちゲームでのマルチを担当するイメージか。

J. Taylor、Brasierまでで6枚。残り2枠の左腕枠をD. Hernandez、A. Davisが争い、更にもう一枠を掛けて、沢村やP. Valdez、もしくはマイナーデプスも含めて争っていく形。夏にはPaxtonがローテに入り、誰かがリリーフへ。

野手は右打ちが必要とのことで、昨日書いたように鈴木誠也かKris Bryantあたりを追うのだと思う。C. Vazquez、Plawecki、Dalbec、Arroyo、Devers、X. Bogaerts、IF控え(Arauzか、できればJose Iglesias)、Verdugo、E. Hernandez、新RF、J. Bradley, Jr.、J.D. Martinezで12人。Kyle Schwarberまで手を伸ばすかは不明ですが、それに左の1Bで13人という形になるでしょう。

2021年12月2日木曜日

21' Today's Topics - 12/1

[Today's Topics]

やはりロックアウトとなり、しばらくは選手のトレーニングも含めて動けない状況になりますが、BOSも他チームに負けじとデッドライン間際に立て続けに動きを見せた。

Hunter RenfroeとJ. Bradley, Jr.のトレードについては下のトランザクションのところに詳しく書きましたので、そちらを見ていただければ。

もう一件は相思相愛だったようで、Hillを1年$5Mで契約合意。昨日のPaxtonに続き、これで3人目の先発補強。既に42歳のHillですが、まだまだ先発としてガンバっているし、一方で昨日書いたような先発/バルクリリーフの厚みを増やす戦略がよりはっきりと見えた印象。

昨日のPaxtonやその前のWachaの動きと合わせて考えると非常に良い印象を受ける。勿論絶対的なエースの獲得は夢が大きいけど、ケガなどのリスクもある訳で、誰でも先発できるし、誰でもリリーフできるというのは面白い戦略だと思う。

小予算のTBでは勿論そういったような戦略を取るしかない部分もあったでしょうが、BOSでもブレずにそういった戦略をEovaldiやC. Saleと組み合わせて戦力を底上げしつつ、大きいペイロールを生かして、野手を厚くしたり、昨季のAdam Ottavinoや今回のJ. Bradley, Jr.のような金銭負担による有望株の補強も上手くこなしている。2年連続で結果が出るならBloomさんの手腕への評価はうなぎ登りになるでしょう。

21'-22' Offseason Boston Red Sox -Dec.-

12月です。労使協定の期限切れと新契約の合意が間に合わず、ロックアウト濃厚ということで期限前に各チーム大きく動きました。BOSも大型契約こそなかったものの、懸案の1つだった先発を開幕アウトのPaxtonも含めて3枚確保。あとはロックアウト明けにまずはRF、そしてリリーフと2Bの補強があれば。(前記事はこちら)。


[Transaction]

〇 12/1
Signed LHP James Paxton to a one-year contract with two option years.

Paxtonと契約。1年目$6Mに残り2年のオプションが各$13M。23年オプションを破棄すると$4Mのプレイヤーオプションが付き、$10Mはほぼギャランティーという内容のようです。

オプション破棄はAAVにカウントでしたっけ?そうなると$10Mがカウントになるので、ちょっとペイロールを圧迫しますが、その分2年目あたりは少し余裕が出て来る形かな?

2021年12月1日水曜日

21' Today's Topics - 11/30

[Today's Topics]

Wachaに続き、先発強化でJames Paxtonと単年$10M+2年のオプションで合意。オプションが行使されれば、最大で3年$35Mになるよう。

カレッジ時代から球威はあるものの、身体がそれに耐えられないのか、やや故障の懸念が強い投手で、MLBでも瞬間風速的には良いパフォーマンスもあるものの、通年健康ということがなく、160 IP程度がこれまでの最高。

19年まではそういった部分がありながらも、SEA、NYYでで先発を務めていましたが、20年の故障離脱に次いで、21年は最初の試合の2 IP目に負傷。キャリア2度目のTJを受けています。

復帰は来年の中盤程度が妥当なところということで、ここ2年ケガに苦しんでおり、来年も半分程度しか働けないにしては$10Mは高いですが、一方でかつての力を取り戻した場合に残り2年は少し割安で使える可能性とそのフレキシビリティーという部分に保険を払った形でしょう。

それを含めて考えても$10Mは少し高い印象は受けるし、2度目のTJからの復活の可能性という部分も含めると、Paxtonの力量にはやや疑問もありますが、上手く復活するなら、守銭奴Scott Borasを相手にお互いにメリットが出る可能性のある面白い契約をまとめたように思います。

Bloomさんの頭の中のストラテジーを勝手に想像すると、Paxtonの復帰する予定の夏には先発、リリーフともにヒエラルキーがある程度できているでしょうから、そこから下位のブルペンをドロップし、先発にPaxtonを入れて、先発から誰かをバルクリリーフに、という算段ではないかと。

昨今のフラッグディールでのリリーフ補強の高くつきようは尋常ではない一方で、ある程度先発として実績のある選手であれば、先発としてはイマイチでもリリーフに移せばパフォーマンスを上げる可能性が高いことはGarrett Richardsも証明してくれた。

夏場からPOに掛けてのバルクリリーフの価値も高くなっているし、極端な話をすれば、ペイロールが許すなら、先発を13人揃えて、良い選手から順番に投げさせてもよい訳で、リリーフ専門の選手の補強に拘る必要はないのかもしれない。

Paxtonが戻ってきたら、Wacha、Houck、Pivetta、あとはこうなるとリリーフスタートかとは思うけど、もし先発で投げているならWhitlockの内の誰かをリリーフで起用、という絵を描いているのではないかと。