2012年2月23日木曜日

12' BOS Prospect Ranking by Perfect Game USA

PGからもTop 10が出ました。筆者はDavid Rawnsleyさん。去年までは各組織のProspect Rankingはやってなかったような気がするけど。どこの組織を見ても、そこまでアグレッシブなカンジはなく、取りあえず無難に来ているカンジかな。


[PG: 12' BOS Top 10 Prospects]

1. Xander Bogaert, SS
2. Will Middlebrooks, 3B
3. Blake Swihart, C
4. Brandon Jacobs, OF
5. Anthony Ranaudo, RHP
6. Matt Barnes, RHP
7. Bryce Brentz, OF
8. Sean Coyle, 2B
9. Ryan Lavarnway, C
10. Garin Cecchini, 3B

2012年2月22日水曜日

11'-12' Offseason Boston Red Sox -Feb.-

2月です。ストーブリーグも一段落で動きがなくなってきました。投手陣があと一歩足りないのは明白ですが、このまま動かないのでしょうか(前記事はこちら)。


[Transaction]

○ 2/1
DET signed IF Brent Dlugach to a minor league deal.

Brent DlugachがDETに出戻り。


○ 2/5
Signed RHP Alfredo Aceves to a one year deal.

Acevesと調停回避。$1.2Mにインセンティブが付く。5/10/15/20 GSもしくは55/60/65/70 Gでそれぞれ$25K。調停申請額のほぼ中間で、昨季の働きぶりなら安いもんでしょう。あとはPapiだけ。


○ 2/6
Signed a Int. FA LHP Daniel McGrath.

Doncaster Dragonsというチームで投げていた、オーストラリアでNo.1のProspect McGrathと契約。契約金は$400Kとか。17歳の左腕で、体格が良く、最速91 mphの速球を持つ。オーストラリアの各年代の代表に選ばれている。WJRさんとこの情報によると、ここ10年のオーストラリアで最も注目の選手だとか。元々USにカレッジ進学を希望していたようだが、MLBの15チームから興味があり、その中から絞られた3チームの中からBOSファンということで、他のもっと良いオファーを蹴って契約したそうな。12年は高校の学業を終える必要があるため、オーストラリアのアカデミーに留まるでしょう。BOSデビューは、13年にGCLかSS-Aとなりそう。

Theoさん時代は、特にInt. FAは近年競合を避けてSecond-Tierな選手を狙う傾向にあったし、今季もRonald GuzmanやNomar MazaraをTEXに譲っていたので、競合の激しい選手をモノにできたのは評価される。Cherington GMは海外スカウトも担当していたし、新CBAもありますが、こんな感じで、良い選手をしっかり確保してもらいたい。


Signed RHP Sean White to a minor league deal.

右腕のWhiteと契約。HaegerがTJになったことも関係あるのか?SEA時代が記憶にあるけど、平凡なリリーフ。昨季はCOLにいた。


Outrighted RHP Scott Atchison to AAA.

AtchisonがWaiverを通過しAAAへ。Claimもされないような選手を置いておいても仕方ないような気もしますが、現状のデプスではいた方が良いというのが悲しい。


LAA signed LHP Greg Smith to a minor league deal.
CHC signed LHP Trever Miller to a minor league deal.
TEX signed UT Conor Jackson to a minor league deal.

昨季のAAAのリリーフ左腕2人がMinor契約。Trever MillerはTheoさんが気に入ってるのでしょうか。またConor JacksonがTEXとMinor契約。BOSを気に入っていたそうですが。


○ 2/9
Signed 1B Mauro Gomez to a minor league deal.

27歳の1B。昨季はATLのAAAで.304/24 HR。Minorの成績的にはそこそこというところ。AAAに行くと思いますが、Larsがいるのでどうするか。Larsは良ければトレード候補になるでしょうけど。以前に噂にあったLarsのLFチャレンジなんかも面白そうですが。


○ 2/13
Signed DH David Ortiz to a one year deal.

調停当日になってPapiと調停回避。互いの調停申請額($16.5M/$12.65M)のちょうど中間となる$14.575Mだそう。今の市場価値から言うと$14.5Mは非常に高いけど、負ける可能性が高そうと言われていたし、取りあえずリスクは回避した形。

今季は既にLuxuary Taxの基準額をオーバーしているそうですが、来季ボーダー以下にしたいなら、額を落として複数年にするよりも、1年契約の方が好都合なのかも。来季のFAのTypeに関して、DHがどうなるかはわかりませんが、今季のDH市場とPapiの動きを見る限り、どのみち調停を申し込むことは不可能でしょう。FAで出ていってもらったとしても、Lavarnwayが成長するかもしれないし、まぁ売れ残って安くなれば、再契約を持ちかけてもいい。

GMが変わって早々調停までもつれて負けた日にゃ、また自分の怒りを買うところでしたが(笑)。ただえらく時間をかけた割には、ちょうど中間額となってて、もうちょっと早く折り合えなかったのか、とも思ったり。


○ 2/16
Signed RHP Ross Ohlendorf to a minor league deal.

OhlendorfとMinor契約。MLBロスター入りすれば、$900Kだそうです。気前のいいことで。一応Minor Option持ち。Princeton大出身で、MLB屈指のインテリ系として知られているとか。もうそろそろデプスはいいんじゃないか?そんなことより、先発獲らないなら、無駄に放出したMarco Scutaroの穴埋めでも探した方が良いんじゃないかな。


○ 2/17
RHP Tim Wakefield retired.

詳細はまた追って書きますが、BOSの生ける伝説Tim Wakefieldが引退。本当にお疲れ様でした。何とか200勝を達成できて、本当に良かった。


○ 2/21
Received RHP Chris Carpenter and a PTBNL from CHC as compensation for Theo Epstein and a PTBNL.
Placed RHP Bobby Jenks on the 60-day DL.

4ヶ月もの間、延ばし延ばしになっていた、Theo Epstein前GMの補償がやっと決まりました。BOSはCHCから40人ロスター内のリリーフPropsect Carpenterを受け取ります。またこれに付随して、当初の予想より長引きそうなJenksが60日DLに移動。本日から60日DLが適応されるみたいです。

BOSはさらにPTBNLを受け取るが、BOSからもPTBNLを1人送る。ただこれはManegerなどと違って、Theoさんが直接はMLBに属していないため、トレードと言う形式で補償を行う上で、BOSから何らかのものを出すという形にしないといけないからだと思われる。大きな価値のあるProspectの移動はないだろうとのこと。

Carpenterは08年のドラ3で、Seniorで契約だったのか既に26歳。Minorでは先発で育てられてきたが、昨季はAAAでリリーフに移っている。最速101 mphというパワーアームで、平均でも96~97 mphを計測する。加入と同時に傘下で最速の選手になる。4シームがメインで、ムーブはまずまずと言われていたが、昨季はリリーフに移って、球速で相手をねじ伏せようとしたのか、そちらの評価はやや落とした。コマンド・制球は良くない。88~89 mphの高速スライダーは球速があり、優れたピッチだが、コマンドのせいで不安定だ。チェンジアップも一応はもっているが、平均を大きく下回り、リリーフに移った現在ではほとんど投げない。今季はリリーフに移ったにしては冴えない成績だが、ケガがあったのもある。

AFLではなかなか良かった。球威はあるし、一応コマンドを修正して上手く育った場合はセットアップクラスになると言われるており、まずまず上限の高さはあるが、その分リスクもある。何にせよも"Significant"な見返りが、MLBに定着できるかわからないリリーフとは。わざわざこんな記事まで書いてたのに。何も具体的なことを決めずに、Theoさんの移籍を許可したLucchinoさんの責任も重いですが、さんざん交渉に労力を割いた揚句、この程度の見返りしか得られなかったCherington GMの交渉手腕にはやはり疑問が。海千山千のTheoさんに粘られて寄り切られた感が強い。


Purchased the contract of LHP Rich Hill.
Placed RHP John Lackey on the 60-day DL.

Hillが40人枠入り。当初MLB契約を探していると言われていたのが、Minor契約で落ち着いたのはこれを約束していたのだろうか。しかしHillはOut of Optionで、25人枠に入れないならWaiverに掛けることになる。下手したらロスター入りボーナスだけ払ってWaiverで獲られるなんてことも。Hillは既に投げれる状態まで回復しているそうですが、TJ後という不利な条件で、比較的左腕の候補の多い今季の枠争いに勝てるのか?個人的にはDLスタートを予想していて、ひとまずその判断を先送りにすることはできるが。約束があったのなら仕方ないとはいえ、できればMinorスタートで、状態が上がって来ればロスター入りという風にしたかった。


○ 2/22
LF David Mailman Retired.

David Mailmanが引退。高校生を多く指名した07年組で、美しいスウィングを持つので有名だったけど、ケガが多くて、うまく伸びなかった。引退してUSCに進学するようです。Good Luck !


○ 2/23
Signed LHP Hunter Jones to a minoe league deal.

左腕リリーフのH. JonesがBOS復帰です。カレッジでのケガが原因でUDFAでBOSと契約し、そこから09年にMLBに辿り着いた。シーズン後にJeremy Hermidaの見返りとしてFLAへ。10年はTJで全休し、リリースされていました。以前はブレイキングボールが今一つで、左をあまり抑えられなかった。再起に期待。

12' Top 100 Prospect Ranking by Baseball America

BAからとうとう全体Top 100が出ました。No.1は2年連続でWASのBryce Harper。ここでもTop 3はズバ抜けていると。ダルビッシュ有がNo.4。まぁやっぱりここのが一番しっくり来ます。


[BA: 12' Top 100 Prospects]

1. Bryce Harper, of, Nationals
2. Matt Moore, lhp, Rays
3. Mike Trout, of, Angels
4. Yu Darvish, rhp, Rangers
5. Julio Teheran, rhp, Braves
6. Jesus Montero, c, Mariners
7. Jurickson Profar, ss, Rangers
8. Shelby Miller, rhp, Cardinals
9. Trevor Bauer, rhp, Diamondbacks
10. Dylan Bundy, rhp, Orioles

47. Anthony Rizzo, 1b, Cubs
51. Will Middlebrooks, 3b, Red Sox
58. Xander Bogaerts, ss, Red Sox
72. Blake Swihart, c, Red Sox
76. Casey Kelly, rhp, Padres


BOSからは今年も3人がランクイン。BOSのTop10で見た上から3人です。各選手の一言コメントでMiddlebrooksはYoenis Cespedes (OF, OAK)が入る前はちょうど"Middle" of Top100だったとかいういらない情報も。Anthony RizzoとCasey Kellyもランクイン。2人とも一時期の期待に見合う選手になるには来季は正念場かも。

2012年2月21日火曜日

12' Weekly Topics -2/20~2/26

[2/20]

☆ Pitchers/CatchersのReport Dayです。いよいよSTが本格開始。


☆ 昨週末のカレッジベースボールの開幕シリーズですが、注目のMark Appel (Jr.-RHP, Stanford)はCS-Fullerton相手に、7.0 IP/2 H/0 ER/5 K。ただ速球は初回の97 mphが最速。コマンドもイマイチだったそう。

VandyのTyler Beede (Fr.-RHP)はStanford相手に、4.1 IP/9 H/9 R/5 ER/1 BB/2 Kと散々なカレッジデビュー。4エラーの味方にも足を引っ張られました。エースのKevin Ziomek (So.-LHP)も打たれてる。

Floridaの3人(Hudson Randall (Jr.-RHP)、Karsten Whitson (So.-RHP)、Brian Johnson (Jr.-LHP/1B))や、Kevin Gausman (So.-RHP, LSU)、Chris Beck (Jr.-RHP, Georgia Southern)、Michael Wacha (Jr.-RHP, Texas A&M)らは順当なスタート。


[2/21]

☆ 新CBA下での初ドラフトとなる12年のドラフトで、BOSの10th roundまでのボーナス総額のキャップは大体$6.9Mになるそうです。う~ん、ドラ1に2つもピックがあるし、もう少し使えると思ってたのですが。

ドラ1-#24で$1.7M、ドラ1-#31で$1.1M、ドラ1s-#36で$1M、ドラ2で$800K、ドラ3-5で$500K、ドラ6-10で$150Kでギリギリ予算内。これでもまずまずのドラフトはできるだろうけど、ドラ1で$2Mを超えるような大物を獲るのはほぼ不可能だし、例年のようにドラ6-8で残った大物高校生をピックというのも難しい。

今季はカレッジの選手がイマイチだし、ドラ1/1sで高校生の投手と野手を1枚ずつ獲って欲しいのですが。例年、1st pickはConservativeに行くことが多いですが、今季は上位集中で、1st pickからベストのセレクションをしてもらいたい。


[2/22]

☆ ST情報ですが、CookとOhlendorfは昨季のケガの影響でまだ本来のメニューに戻れていないそう。またPimentelも広背筋のケガで出遅れているみたい。Lester、松坂さん、Albers、DoubrontらはシェイプアップしてSTにやって来たみたいですね。


☆ 過去数年と異なり、顔ぶれがなかなか見えてこない今季の投手陣。サイドバーの予想ロスターメンバーをちょこちょこ更新していますが、ここまでの情報を踏まえてについて少し。

まず先発は、3本柱に続く4、5番手が確定していない。何人かで2枠を争うが、D. Bardは基本的に確定と見て良いでしょう。イニング増加が不安ですが、やれるやれないではなくて、取りあえず彼には1枠を埋めてもらわないと話にならない。

あと1枠は、Aceves、Padilla、Cook、Doubrontらで争います。一応、A. MillerやC. Silvaもいるにはいるけど、前者はロングリリーフ待機、後者はAAAのデプスが濃厚。またCookが昨季のケガの影響でやや出遅れており厳しそう。実質Aceves、Padilla、Doubrontの3人の誰かになるかと思います。

いずれもリリーフとしても対応できるけど、PadillaとAcevesはリリーフ待機してもらいたい。逆にDoubrontは今季は状態良くSTに入っており、リリーフの左腕も比較的豊富なので、彼が先発として定着してくれるのが理想。

比較的回復が早そうと言われている松坂さんは、Bardのイニングを抑える目的でDL入りさせたいから、その時に穴埋めの形で戻ってもらうんじゃないかな。松坂さんと、No.5 Starterが安定するようなら、Bardを後半戦はリリーフにと言う、皮算用もできる。

いずれにせよ、先発枠から外れた2人はリリーフに回るでしょう。リリーフで確定なのは、クローザーのA. Bailey、セットアップのMelanconの2人。Jenksは計算外として、AlbersとF. Moralesも絶対的とまでは言えないが、現状では有力。

残り1枠はBowden、Miller、HillらのOut of Option組になる可能性が高い。Mortensen、Carpenter、A. Wilson、Atchison、田澤も可能性は0ではないが。一応HillはTJ後だし、しばらくはリハビリの名目でAAAに置いておく可能性が高いと思う。Bowden、Miller一騎打ちになる可能性が高そう。敗れた方は、Waiver行きかな。


[2/23]

☆ Twitter見てると、Westmorelandが婚約したようです!おめでとうWesty ! 今季はいよいよ試合で見れるかと、楽しみで仕方ありません。


☆ STの練習で、Lars、Tejeda、J. Iglesias、Middlebrooksの内野陣がBobby監督のノックを受ける場面があったようです。Bobby監督はIglesiasを抜くことができなかったそう。Iglesiasは体重も10ポンドほど増やして、良い状態みたいですね。


[2/24]

☆ SF大のJr.-RHP Kyle Zimmerの先週の初登板が素晴らしかったそうです。初球が97 mphで、最速99 mph。93 mph以下の速球は登板を通じて一度もなし。しかも最初の22球が全てストライクだったそう。スカウトの間では、全体No.1の有力候補と言われ始めているよう。

昨季は、スタッフは素晴らしいが、カレッジ投手にしては荒削りと言われていて、その分伸びしろは大きく、個人的にBOSの#31か#36でカレッジの投手を狙うなら彼かな、と思ってたけど、これじゃ無理ですね。


☆ 今週末のカレッジベースボールで面白そうなカードは、Texas (12) @Stanford (2)くらいかな。Vandy (17)はホームでOregon大と。Fr.-RHP Tyler Beedeの2戦目に注目です。


[2/25]

☆ ST情報をいくつか。Padillaは先発をやりたいそう。また何人かのMinor LeagueがBPに立ったそうで、中でも昨季GCLでプレーしたKapsteinがBeckettからレフトフェンスオーバーのHRを放ったそうです。

2012年2月17日金曜日

Former Sox Prospect Review: Jose Vinicio, SS

今回は、日本・キューバを除けば、BOSの海外FA史上で最高のボーナスを受け取っている、Jose Vinicio。守備の才能は素晴らしいのですが、打撃成績は今一歩でTop Prospectになりきれていない。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jose Vinicio (ホセ・ヴィニシオ)
Full Name: Jose Vinicio
Positions: SS/2B/3B/LF/RF/CF
Born: July 10, 1993
Birthplace: Santo Domingo, Dominican Republic
Height: 5-11
Weight: 150
Bats: Both
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2009)
Signing Bonus: $1,950,000
How Left: Minor league free agency, signed with Chicago White Sox (November 2016)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

小柄でまだしっかりした筋力は付いてきていない。両打席から素晴らしいプラスのバットスピードを持つが、筋力不足で、バットヘッドがブレる傾向にある。下半身の使い方もまだまだ。右打席ではややスウィングが大きく、左打席の方が優れたメカニズムだそう。パワーはほとんどなく、今後も平均以下のままだろう。南米の若手らしく、早打ちだが、多少アプローチを改善している。スピードは平均以上。守備は彼の最大のツールで、SSに留まっていくだろう。若いだけに多少プレーを急ぎ過ぎるが、自信を持ってプレーしており、平均以上のレンジとクィックなグラブ捌き、平均的な肩の強さを持つ。


[Background]

7/2のProspect RankingではBA #5。Miguel Sano (MIN)やJurickson Profar (TEX)と同期。BOSと噂になっていて、$1.95Mですんなり契約。それまでMichael Almanzarが持っていた、日本とキューバ以外の海外FAの球団のボーナス記録($1.5M)を塗り替えた。


[Profile]

10' : DSLをスキップし、GCLでプロデビュー。出足は良かったが、AVG .253とイマイチなデビューイヤーとなった。

11' : 再びGCLに戻ってプレー。AVG .291と当てることはできるようになり、19 SBとスピードも見せている。

12' : SS-Aをスキップして開幕からLow-A Greenvilleでプレー。後半ケガであまり出れなかったが、元々高かった守備の評価に加え、AVG .277と打撃でも数字を残し、期待度を上げた。

13' : 前年と同じLow-Aで、どうしたのか?と思うほどの成績低下。スピードこそ見せているものの、8月以降はさらに壊滅的。K/BBも悲惨。

14' : High-A Salemで、8月の復帰後はアベレージ3割と打ったが、欠場も多かったし、このサンプル数では何とも。期待してはいけないのだろうけど、パワーや選球眼は全く無く、盗塁センスにも欠ける。

15' : マイナーの控えIFに降格。High-Aでは意外とアベレージを残したが。数試合AA Portlandでプレー。

16' : AAA Pawtucketで、彼にしてはそこそこの打撃を見せたが、控え扱いは変わらず。

16' Nov. : MiLFAでCWSと契約。

17' : CWSのAA/AAAでUTとしてプレーも打席ではやはり打てず。

18' : ARIのAクラスでUTとしてプレーも打撃はダメ。


[Comment]

ドミニカンだし、身体的な成長はあまり不安視していない。SSに残れると言われている守備に加えて、まずまず当てれるというところでは、そんなに悲観することはないのかもしれないが、何と言っても、これだけのボーナスをもらいながら、GCLで2年を過ごしているのはいただけない。12年もショートシーズンの可能性が高く、そうであれば、かなりしっかり打ってもらわないと。同期のJ. Profarに水をあけられていますし、BOSのスカウティング・育成はイマイチと言われないようにガンバって欲しい。

2012年2月16日木曜日

Former Sox Prospect Review: Chris Carter, 1B/OF

今回は、12年は日本の埼玉西武ライオンズでプレーすることになった、Chris Carter。選球眼にヒッティングスキルも高く、守備を要求されなければ、NPBにフィットしてそうな選手で、ちょっと応援しようかと思っています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Chris Carter (クリス・カーター)
Full Name: William Chris Carter
Positions: 1B/LF/RF
Born: September 16, 1982
Birthplace: Fremont, California
Height: 6-0
Weight: 230
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 17th round, 2004 by Arizona
How Acquired: Acquired from Washington for Wily Mo Pena (August 2007)
College: Stanford
High School: De La Salle HS (CA)
MLB Debut: June 5, 2008 (Boston)
How Left: Traded to the New York Mets with Eddie Lora for Billy Wagner (October 2009)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

幅広の体格で、アスレティックとは言い難い。ヒッティングスキルは高く、ボールを良く見るし、パワーに関しても高いポテンシャルを持つが、1Bとしては少し物足りない。特に左を苦にすることもない。スピードはなく、守備は本来の1Bでも凡庸だが、08年に、1B/OFの控えとして使うために、OFに移ってからはそちらをメインにプレーしている。肩はまずまず強く、両翼でプレータイムを得ているが、多少向上したとは言え平均以下だ。Stanford大出身で、インテリジェントな選手として知られている。


[Profile]

07' : シーズン中に移籍してきて、AAA Pawtucketに配属。

08' : AAAで24 HRを放つなど1Bのデプスとしてアピール。Jeff Baileyがいたこともあり、OFとしてプレータイムを得るようになった。

09' : 出遅れのMark Kotsayの代役として、STでJ. Baileyとのポジション争いに勝ち、1B控えとして開幕MLBを勝ち取った。ただシーズン中は多くの機会がなく、AAAに送り返された。

09' Oct. : Billy WagnerのトレードのPTBNLとしてNYMへ。

10' : NYMでキャリア最多の160 ABに立った。アベレージはまずまずもパワーを示せず。

11' : TB、ATL傘下でプレー。

12' : NPBの埼玉西武ライオンズでプレー。

13' : 全休。

14' : メキシカンリーグでプレーし、長打こそ少ないもののよく打っている。


[Comment]

W. Mo PenaはArroyoの見返りとしてはイマイチだったけど、B. Wagnerでドラ1を2つゲット(Kolbrin VitekとBryce Brentzをピック)して取り返せた感がある。

2012年2月15日水曜日

Former Sox Prospect Review: Seth Schwindenhammer, LF/RF

今回は、三振が多過ぎてなかなかショートシーズンから這い上がれない、Seth Schwindenhammer。非常にパワーのあるOFで、何と言っても、MLBに昇格したら、Jarrod Saltalamacchia(14文字)を抜いて、史上最長の名前(15文字)になるということで、ガンバってもらいたいですが。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Seth Schwindenhammer (セス・シュインデンハマー)
Full Name: Seth J. Schwindenhammer
Positions: LF/RF
Born: July 1, 1991
Birthplace: Bartonville, Illinois
Height: 6-2
Weight: 205
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: 5th round, 2009
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $140,000
High School: Limestone Community HS (IL)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

高卒選手だが、比較的完成に近い体格をしている。非常に優れたパワーを持ち、平均を大きく超えると言われている。外角の甘い速球に強い。スウィングはアッパーカット気味で、極端なプルヒッター。芯で捉えれば、大きな飛距離を生むが、球速のある速球を捉えるのには苦労している。スウィングの穴が多く、ヒッティングツールは平均以下で、選球眼も良くない。スウィングの際の体重移動等のメカニクスにも改善が必要だ。平均的なレンジと平均をやや超える肩を持つが、OFのディフェンスは平均以下で、LFがナチュラルポジションだ。


[Profile]

09' : GCLでプロデビュー。契約が早かったため、比較的打席を稼いだが、AVG .194と苦戦。

10' : XSTに居残り、SS-A Lowellで開幕を迎えるが、やはり1割台のAVGに終始。

11' : 再びSS-Aへ。LFで多くの機会をもらい、207 ABで9 HRとパワーの素質を見せるが、なんと106 Kと50%を超えるSO%を記録してしまう。

12' : SS-Aでまたも三振率50%超えの上に、ケガで離脱。オフにリリーフされるのはほぼ確定でしょう。

12' Nov. : 予想はしていましたがリリース。

13' : 独立リーグでプレー。


[Comment]

パワーとそれなりにボールを見ようという姿勢は見えるが、とにかくバットに当たらな過ぎる。そろそろ正念場。

(12年追記)さすがに打てなすぎましたね。

Former Sox Prospect Review: Engel Beltre, CF

今回は、TEXで伸び悩んでる、Engel Beltre。Eric GagneのトレードからしばらくはGagneのダメさに加えて、David Murphyと彼の活躍で悔しい思いをしましたが。今から振り返れば、BOSはWSを制覇したし、結果オーライだったのかも。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Engel Beltre (エンジェル・ベルトレー)
Full Name: Engel Manuel Beltre
Positions: CF/RF/LF
Born: November 1, 1989
Birthplace: Santo Domingo, Dominican Republic
Height: 6-2
Weight: 180
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2006)
Signing Bonus: $575,000
MLB Debut: June 26, 2013 (Texas)
How Left: Traded to Texas with Kason Gabbard and David Murphy for Eric Gagne (July 2007)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

CFとしては理想的なサイズで、非常にアスレティック。凄まじいスウィングスピードを誇るが、選球眼が全くなく、非常に早打ちなため、変化球に脆い。スピードもCFとしてしっかりしているが、盗塁のセンスはイマイチ。肩や守備のツールは評価されている。


[Background]

BOSが海外FAにボーナスをつぎ込みだした年の7/2に契約。同じドミニカンのOscar Tejedaより$50K多い、$575Kで契約。


[Profile]

07' : ボーナスベイビーらしく、DSLをスキップし、GCLでプロデビュー。AVG .208と苦戦も、125 ABで5 HRを放つ。

07' July : BOSで1年もプレーせず、Eric GagneとのトレードでTEXへ。当時MLBでよく投げていたKason Gabbardに加えて、David Murphyと彼というのは、リリーフには高い見返りと言われたもの。

07' : TEXのRk/SS-Aでプレー。

08' : 18歳で、Low-AでAVG .283を打ち、BOSファンを悔しがらせた。

09' : 早打ちの欠点が出始め、TEXのHigh-AでAVG .227と苦戦。

10' : TEXのHigh-AでAVG .331とよく打ち、AAに昇格。ここでもAVG .254とまずまずで、少し評価を回復。

11' : 再びTEX-AAでAVG .231と苦戦。

12' : TEX-AAでAVG .261とようやく見れる成績を残したものの、OBPは.301と平均。

13' : オフにWBCのスペイン代表としてプレー。TEXのAAAで3割近く打ち、13年6月にMLBデビューを飾った。

14' : ケガだったのか、マイナーで10数試合に出ただけでシーズンを終えた。

15' : CWS/SF傘下でプレーするも、全く成長が見られず。OBP .276では使いようがない。

16'-18' : メキシコのリーグでプレー。


[Comment]

まだ21歳と若いけど、あまり成長が見られず、そろそろ立ち位置が怪しくなっている。パワーも発揮できていないままだ。これだけの身体能力を持つし、ひょっとしたらそのうち一気にブレイクと言うこともあり得るけど、その可能性は低そうだ。

2012年2月14日火曜日

12' BOS Prospect Ranking by Baseball Prospectus

Top 101が出て、BOSのTop 11+9は明日発表ということで、例によって予想してみました。No.4まではTop 101に入ってるのでそのまま。あとはKevin Goldsteinさんは、その年のドラフト組やカレッジの投手を比較的上位に持ってくる傾向からBarnes、Swihartを上位にしてみました。


[BP: 12' BOS Top 11+9 Prospects]

Five-Star Prospect

1. Xander Bogaerts, SS (Expected: Xander Bogaerts (5))

Four-Star Prospect

2. Brandon Jacobs, OF (Expected: Brandon Jacobs (4))

3. Will Middlebrooks, 3B (Expected: Will Middlebrooks (4))

4. Ryan Lavarnway, C/DH (Expected: Ryan Lavarnway (4))

Three-Star Prospect

5. Blake Swihart, C (Expected: Matt Barnes (3))

6. Bryce Brentz, OF (Expected: Blake Swihart (3))

7. Matt Barnes, RHP (Expected: Garrin Cecchini (3))

8. Garin Cecchini, 3B (Expected: Anthony Ranaudo (3))

9. Anthony Ranaudo, RHP (Expected: Bryce Brentz (3))

10. Jose Iglesias, SS (Expected: Jose Iglesias (2))

11. Sean Coyle, 2B (Expected: Alex Wilson (2))

Nine More

12. Jose Vinicio, SS

13. Jackie Bradley, OF

14. Henry Owens, RHP

15. Alex Wilson, RHP

16. Brandon Workman, RHP

17. Drake Britton, RHP

18. Stolmy Pimentel, RHP

19. Williams Jerez, OF

20. Cody Kukuk, LHP


毎年のことながら、ポジション間違いが酷い。Owens、Brittonの2人もRHPと間違えられている。A. Wilsonの予想はイマイチだったけど、No.10のJ. Iglesiasまでは順番は少し違うが、そこそこ良い予想だったかな。ただNo.11のCoyleまで3つ☆が付くとは思わなかったけど。Coyleも他のリストより高いカンジですが、VinicioがNo.12はちょっと高すぎじゃ。あとは、JerezとかKukukとかやっぱりドラフト組が高い。

Former Sox Prospect Review: Edwar Garcia, RHP

今回は、今季USデビューして来るだろう、Edwar Garcia。ここ数年のDSLのトップピッチャーでは、Stolmy Pimentelは昨季大乱調。Roman Mendez、Raul Alcantaraはトレードと、あまりモノになっていないので、彼にはすくすく育ってもらいたいです。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Edwar Garcia (エドワー・ガルシア)
Full Name: Edwar Bacilio Castillo Garcia
Positions: RHSP/RHRP
Born: November 19, 1993
Birthplace: Santo Domingo, Dominican Republic
Height: 6-4
Weight: 175
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (September 2010)
Signing Bonus: $200,000
How Left: Released (March 2016)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

まだ少し細いが、既に6'4"の長身でアスレティックな体格だ。もう少し筋肉が付いてくるだろう。腕が強く、速球は常時90~91 mphで、最速で94 mphと現状でもまずまず威力があるし、筋肉が付けば、安定して球速を出せるようになるだろう。現状では、ややハードに投げ過ぎている傾向があり、深いイニングになると、少し球威が落ちる傾向にあり、スタミナも強化したい。コマンドは平均以下だ。ブレイキングボールは、74~78 mphとやや球速が遅く、時折ルーピーなスラーブタイプとなっている。手首のスナップが不安定で、タイトなカーブへと整えていきたい。チェンジアップも練習を始めたところでまだまだだ。


[Profile]

11' : DSLでプロデビュー。制球は粗いものの、被打率、K/9とまずまず。

12' : 前年にDSLで十分な成績を残し、FILにも呼ばれ、今季はUSデビューだろうと楽しみにしていたのだけど、DSLをもう1年繰り返した挙句、制球に苦しみ、前年よりも数字を落とした。33 K/30 BBというのが全てを表している。

13' : DSLで3年目の開幕を迎えたが、GCLの開幕に合わせて昇格。Piggy-Back中心だが、被打率、奪三振率は悪くない成績を残した。

14' : SS-A Lowellで、ある程度三振は奪うものの、制球・コマンド難でランナーを溜める癖が直らずボロボロ。

15' : SS-Aから途中でLow-A Greenvilleに昇格。リリーフに専念し、SS-Aではまずまずの奪三振率を残したが、制球の粗さは変わらず。

16' Mar. : リリース。残念。


[Comment]

上で挙げたような、そこそこ著名な海外FAだった選手達と比べるとさすがに大物感には欠けるし、セカンドピッチ、コマンド共にさらに未熟な感はありますが、体格と球威は魅力十分。USデビューが楽しみです。

12' Top 101 Prospect Ranking by Baseball Prospectus

BPから全体Top 101が出ました。No.1はMLB.comと同じくTBのMatt Moore。Top 3は安定しています。注目のNo.4はTEXのJurickson Profar。順番はともかく、Top 10の顔ぶれはまずまず妥当に思える。


[BP: 12' Top 101 Prospects]

1. Matt Moore, LHP, Rays
2. Bryce Harper, OF, Nationals
3. Mike Trout, OF, Angels
4. Jurickson Profar, SS, Rangers
5. Julio Teheran, RHP, Braves
6. Dylan Bundy, RHP, Orioles
7. Jesus Montero, C, Mariners
8. Manny Machado, SS, Orioles
9. Gerrit Cole, RHP, Pirates
10. Shelby Miller, RHP, Cardinals

32. Xander Bogaerts, SS, Red Sox
46. Brandon Jacobs, OF, Red Sox
55. Will Middlebrooks, 3B, Red Sox
75. Anthony Rizzo, 1B, Cubs
78. Casey Kelly, RHP, Padres
98. Ryan Lavarnway, C, Red Sox


BOSからは4人がランクイン。あとはトレードされたAnthony RizzoとCasey Kellyも。何と言ってもJacobsがTop 100どころかTop 50に食い込んでいるのが驚き。さすがにアグレッシブ過ぎる感が強いですが、彼のオフェンスへ非常に高い評価をしているスカウトもいるというのがこれを後押ししている。このランキングが期待外れでないよう、来季も引き続きガンバって欲しい。

12' Weekly Topics -2/13~2/19

[2/14]

☆ Yoenis Cespedesが決まりました。FLAが熱心で、新球場を見せたりして、正式オファーまでしていたそうですが、急転直下OAKと契約。4年$36Mだそうで、FLAのオファーと額もそう変わりませんが、15年後にFAになれるという条項が効いたか? CFでプレーできるとは言われているけど、OAKではCoco Crispもいて、RFでの起用になりそう。Cubaの選手は概して早打ちだし、即戦力とは言え、この値段だとやっぱりちょっと高く感じる。


☆ BOSとCHCが、TheoさんのCompensationに関して、Bud Seligコミッショナーに最終決定を任せる旨のレターを送ったそうです。今週中にも決まるでは、と言われているけど、果たしてどうなるやら。一応Seligさんは、このような契約期間中での移籍を控えさせる意味で、それなりに重要な補償を指定するのではと言われていますが。

ただこの時期までもつれたことで、もう一つ影響が出てくることがあります。それは、11年のドラフト組がPTBNLとしてeligibleになるということ。PTBNLは、それが決まってから、実際の移籍までの期間は最大で6ヶ月。あと数日で、11年のドラフトデッドラインから1年経つまで(つまりトレードできるようになるまで)の期間が6ヶ月を切るため、11年のドラフト選手を含むPTBNLのリストをもらい、8月15日が来れば移籍ということができるようになります。ただ6ヶ月の間、CHC傘下で試合に出て、ケガをされるリスクもあるし、実際のところそれを選ぶ可能性は低いと思いますが。

一応CHCの11年ドラフトで気になる選手としては、さすがにJavier Baezはムリとして、パワーヒッターのDan Vogelbach (1B, round 2)、以前BOSが指名したZeke DeVoss (2B/OF, round 3)、11年のカレッジトップクローザーTony Zych (RHP, round 4)、オーバースロットのShawon Dunston Jr. (OF, round 11)、BOSが興味と言われていたDillon Maples (RHP, round 14)、こちらも以前のBOSのドラフト選手Rock Shoulders (1B, round 25)などがいます。DeVossやZych、Maplesがもらえるならすごく嬉しい。


☆ BAのJim CallisさんとWEEIのAlex Speierさんが、BAのBOSのTop30についてのPod Castを配布しています。内容は1/4くらいしか聞き取れなかったけど、発音でいくつか気付いたことが。Cecchiniはチェッキーニ、Swihartはスワイハート、Kukukはクーカクみたいですね。あとShoppachはショパックではなくて、ショピックと言っているようです(まぁ日本語は好きに呼べば良いと思うんですが)。しかし、日本人向けではないのでしゃべるのが早すぎです(汗)。


[2/17]

☆ STのNRI (Non-Roster Invitee)が以下の通り、発表になっています。

RHP: Scott Atchison, Aaron Cook, Brandon Duckworth, Justin Germano, Will Inman, Doug Mathis, Ross Ohlendorf, Vicente Padilla, Tony Pena Jr., Carlos Silva, Chorye Spoone and Alex Wilson
LHP: Jesse Carlson, Rich Hill and Justin Thomas
C: Daniel Butler and Max St. Pierre
IF: Pedro Ciriaco, Mauro Gomez, Nate Spears
OF: Alex Hassan, Josh Kroeger, J. C. Linares, Jason Repko

Prospectで言えば、昨年に引き続きA. WilsonとLinaresが呼ばれてます。あとはButlerとHassanが初参加。この辺りは今季中の戦力として考えられてるのでしょう。

他はAAAAタイプばかりですが、KroegerはSP.comでもまだ情報が出てなかった選手ですね。Repkoといい、いつの間に契約してたのやら。


☆ MLBのSTももうすぐ開始ですが、カレッジのシーズンも今週末に開始です。今週末の注目カードは、Ole Miss (22) @TCU (15)、CS-Fullerton (25) @Florida (1)などもありますが(()内はBAのランキング)、なんといってもVandy (10) @Stanford (2)が最大の見どころ。

Stanfordは12年の全体No.1最有力候補Mark Appel (RHP)で開幕。昨季の全体No.1 Gerrit Cole (PIT)と同じく、スタッフの割に成績が今一歩という選手で、今シーズンの成績に注目されています。

Stanfordの残り2人の先発は、昨季のドラフトで、ケガでスリップし、WASの指名を蹴ってカレッジに戻ったLHP Brett Mooneyham (Sr.)と10年のカレッジに進学したHS投手でBAでランクが4番目に高かったRHP A. J. Vanegas (Fr.)が予定されています。

一方のVandyは何と言っても、RHP Tyler Beedeが投げる。11年の全体21位を蹴っており、当然ながら、現在のFreshmanでNo.1のProspectと見られています。今のところ14年の全体1位最有力候補。ただカレッジに入学してからは、最速93 mphと少し球威が出ていない模様。土曜日にNo.2 Starterとして投げる予定。

ちなみにVandyのエースはこちらもMassachusetts出身のLHP Kevin Ziomek (So.)。彼も注目ですね。今季はちょこちょこカレッジベースボールの話題も取り上げる予定です。

今Vandy大のHPを見てたのですが、Beedeは同じくMassachusetts出身のRHP Adam Ravenell (Fr.)とルームメイトで非常に仲が良いみたいです。そして共にRed Soxファン。あぁ欲しい、セットで欲しい。14年のドラフトが待ちきれません。

Former Sox Prospect Review: Andy Marte, 3B/1B

今回は、今は懐かしの、Andy Marte。BOSにやってきた時は、今をときめくTop Prospectでしたが、1ヶ月足らずで、Coco Crispの見返りにCLEへ。その後は言うに及ばず、MLBに定着できていません。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Andy Marte (アンディ・マーテ)
Full Name: Andy Manuel Marte
Positions: 3B/1B/2B
Born: November 21, 1983
Birthplace: Villa Tapia, Dominican Republic
Height: 6-1
Weight: 205
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not Drafted
How Acquired: Acquired from Atlanta for Edgar Renteria (December 2005)
MLB Debut: June 7, 2005 (Atlanta)
How Left: Traded to Cleveland with Kelly Shoppach, Guillermo Mota, and Randy Newsom for Coco Crisp, David Riske, and Josh Bard (January 2006)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

C-IFとしてはさほど大きくないが、素晴らしいパワーを誇る。ただATLの早上げもあり、選球眼が未熟なままで、いつまでたってもMLBでは打てない。守備に関しても、肩が強く、そこそこ素質は評価されていたが、完成せぬまま。


[Background]

Edgar RenteriaのトレードでBOSにやってきた、元ATL傘下のTop Prospect。すぐにまたCoco CrispのトレードでCLEに行ってしまったのでBOSの選手としてはプレーせずじまい。


[Profile]

06' Jan. : 傘下にいたのもつかの間、ほぼ素通りでCLEへトレード。

06' : AAAではまずまずもMLBでは打てず。

07' : MLBでは前年よりも酷い成績。

08' : MLBで235 ABの機会をもらうも、AVG .221と低迷。

09' : 175 ABで6 HRとパワーは見せたが、やはりAVGは伸びず。

10' : CLEは相当ガマンして機会を与えてきたものの、結局全く向上せず。

11' : PITと契約するも、MLBでの機会は無し。

12' : 全休。

13' : 独立リーグでのプレーが評価され、LAAと契約。

14' : 30歳のシーズンはARI傘下のAAAでよく打ったが、MLBではたった16 AB。

15' : 韓国リーグでプレー。

17' Jan. : 母国ドミニカで交通事故に遭い、帰らぬ人に。R.I.P。


[Comment]

パワーはあるけど、打撃が粗く、MLBになかなか定着できていません。11年はAAAでも打てなくなっており、そろそろ野球選手としての岐路を迎えていますが、比較的若いのと、数年前と比べてオプションどうこうの問題がなくなったので、そのうち開花することがあるかもしれませんね。

2012年2月13日月曜日

Former Sox Prospect Review: Kendrick Perkins, LF/RF

今回は、BOSの大好きな2スポーツアスリート、Kendrick Perkins。その伸びしろに期待して、結構な額を費やして契約したときは喜びましたが、ここまでは荒削りすぎで、上手く育つか不安の方が先に来てます。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Kendrick Perkins (ケンドリック・パーキンス)
Full Name: Kendrick Artez Perkins
Positions: LF/RF/(CF)
Born: September 12, 1991
Birthplace: La Porte, Texas
Height: 6-2
Weight: 225
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: 6th round, 2010
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $600,000
High School: La Porte HS (TX)
How Left: Released (March 2015)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

フットボールのトップスターだっただけあって、高卒ながら非常に完成に近い、がっちりした体格だ。その体格から想像されるように、プラスの高いパワーポテンシャルを秘め、将来的には30 HR以上打てるようになるとも。ただ現状ではスウィングのメカニクスが荒削りだし、上半身のパワーに頼る傾向にある。変化球や釣り球に簡単に引っかかりやすく、ディシプリン・アプローチを改善している最中。引っ張り癖も直さないといけない。スピードはHS時代はCFだっただけあって体格の割にはしっかりしていて、全体でも平均レベルということだが、スウィングの大きさもあり、打席から1Bまでは遅く、走塁に関してもあまり積極的でない。肩はしっかりしており、RFもこなすが、ディフェンスも相応に荒削りで、LFがベストと言われている。


[Background]

高校ではフットボールのRBとしてもプレーしており、Texas A&M大に2スポーツのコミットがあった。ドラフト時のランキングはBA #99/PG #79。ツールに関する評価は高かったが、ボーナス要求を懸念され、BOSのドラ6までスリップ。


[Profile]

10' : GCLでプロデビュー。7 ABで1 BB/7 K。

11' : 再びGCLでプレー。三振の多さは相変わずで、AVGも伸び悩んだものの、少しボールを見る姿勢が付いたと言われた。

12' : 3年目もショートシーズンで、SS-A Lowellへ。パワーは見せているし、それなりにボールを見る姿勢も見せているが、三振率40%と、コンタクト力が酷過ぎる。

13' : Low-A Greenvilleで開幕後、XSTへ降格し、SS-Aへ。その後Low-Aに再昇格して、8月はAVG .261とまだマシだったが、とにかくバットに当てられず。

14' : Low-Aでようやくまともなアベレージを残し、High-A Salemへ昇格するも、またもオーバーマッチ。High-Aでは三振率が50%だが、そもそもLow-Aでも三振率が高すぎだった。

15' Mar. : 全く輝きを見せることなくリリース。


[Comment]

こういう荒削りな選手を磨くのはBOSの不得意なところで、プロ初年度のGCLでのバットへの当たらなさを見る限り、非常に不安視していたし、2年目もそれを覆すには至ってない。来季もショートシーズンのクラスでプレーするようなら失敗感が強まってくる。

2012年2月11日土曜日

12' Weekly Topics -2/6~2/12

[2/12]

☆ 今日は待ちに待ったTruck Dayです!すでにLesterなど、Fort Myersの新施設に着いている選手たちもいるみたいです。新シーズンに向けて動き出した感じがしますね!最悪だった11年のことはこれで忘れて、新シーズンに期待しましょう!Go Sox !

2012年2月10日金曜日

Former Sox Prospect Review: Anibal Sanchez, RHP

今回は、新生Miami Marlinsでローテを担う、Anibal Sanchez。Josh Beckettのトレードは、BOSにとっても大成功だったけど、失ったものも大きかった。今マイナーのスタッツを見てたけど、やっぱりMLBでしっかりした先発になる選手はマイナーの数字も違いますね。昨夏先発補強で噂になったときは帰ってきて欲しかった。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Anibal Sanchez (アニバル・サンチェス)
Full Name: Anibal Alejandro Sanchez
Positions: RHSP
Born: February 27, 1984
Birthplace: Marcay Aragua, Venezuela
Height: 6-0
Weight: 205
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (January 2001)
Signing Bonus: Not Announced
MLB Debut: June 25, 2006 (Florida)
How Left: Traded to Florida with Hanley Ramirez, Jesus Delgado, and Harvey Garcia for Josh Beckett, Guillermo Mota, and Mike Lowell (November 2005)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

身長はさほど高くないが、まずまずがっしりとしている。速球は最速90 mph中盤で、平均は91~92 mphというところ。MLB昇格以来、少しずつ上昇している。セカンドピッチはスライダーで、MLBでも安定して効果を発揮している素晴らしいピッチ。カーブもやや割合は少ないものの、スライダーと投げ分けて使える。チェンジアップもしっかりしたピッチで近年効果を増している。速球のパワーで押すよりも、切れ味の鋭い変化球を交えて、空振りを奪うタイプ。ゴロ率も比較的高い。マイナー時代は素晴らしいK/BBを誇ったものの、MLB昇格以降はやや四球が多く、あまり多くのイニングを消費できていない。


[Profile]

01' : 今は傘下にはないVSLのチームでプロデビュー。

02' : VSLでERA 3.50など素晴らしい成績。

03' : TJで1年プレーせず。

04' : GCLをスキップし、SS-A LowellでUSデビュー。76.1 IP/1.77 ERA/101 Kと文句なし。VWLへ派遣。BOSのTop Prospectと見なされるようになる。

05' : High-A Wilmingtonで開幕、Low-Aをスキップしたにも関わらず、全く問題なく、シーズン中にAA Portlandに昇格。こちらでも素晴らしい成績。

05' Nov. : Josh Beckett、Mike Lowellを獲得した見返りに、Hanley Ramirezらと共にFLAへ。

06' : MLBデビュー。デビュー戦はNYYとのダブルヘッダーで、5.2 IP/7 H/0 R。デビュー13試合目のARI戦でノーヒッターを記録。それまでは、04年のRandy Johnson以来、延べ6364 Gもノーヒッターがなかったそう。

07' : 順風満帆なキャリアだったが、この年は肩を痛めてほぼ1年間アウト。

08' : ケガ明けでやや不安定。元の状態に戻るのに時間がかかった。

09' : 16試合にしか登板できなかったが、徐々に本来の姿に戻っている。

10' : 久しぶりに1年間ローテを守り、キャリアハイの13勝。

11' : 200コを超える奪三振を奪うなど、個人的には充実するもチームは低迷。放出の噂が出始める。

12' : シーズン半ばでJacob Turnerなどとの交換でDETへ移籍。やっとPO争いに絡むチームで投げた。

13' : オフのFAの目玉投手だったが、DETが再契約に成功。強力先発陣の一角で、ALでもトップクラスの成績を残している。

14' : 終盤離脱したが、さすがの安定感。30歳になったが、高い奪三振率を維持している。球威はズバ抜けていないが、スライダー・チェンジアップのどちらも高い効果を発揮している。

15' : DETでやや防御率が悪化するも、他のスタッツは例年通り。しっかりした先発として投げている。

16' : DETでERAが6点近くまで悪化。後半戦はリリーフに回ることも。

17' : 更に成績下降。途中で志願してマイナーに降格するも、調子を取り戻せず。

18' : ATLで24 Gのほとんどで先発として投げ、ERA 2.83と復活の年に。若いチームの精神的支柱として活躍。

19' : WASと契約し、前年の復活がフロックでないことを示した。WSでもHOUに行きかけた流れを止める活躍で、WS優勝に貢献。

20' : WASでの2年目は被打率が高く、やや打ち込まれた内容に。

21' : ケガで全休。

22' : 38歳になったが、ケガから復活し、WASで14試合に先発。


[Comment]

ここ2年は健康に投げているが、やや燃費が悪いというか、200 IPを越えたことがない点は少し気になる。ただ逆にケガが懸念されてそこまで高くならないかもしれない気もする。来オフにまだ29歳になるくらいで、これから数年は全盛期を迎えるかもしれない。昨季の成績向上も、スタッフの劣化がなさそうということで心強い。来オフにFAに出て来て、3年$36M+オプションくらいで収まるのなら、狙ってもいいかなと思う。

Former Sox Prospect Review: Heiker Meneses, UT

今回は、昨季ブレイクした、Heiker Meneses。DSLで2年を過ごしていた頃は、名前すらちゃんと表記してもらえない、目立たたない選手だったのに、昨季の活躍で一気にBAのBOSのTop 30入り。来季以降もサクセスストーリーを続けてもらいたい選手。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Heiker Meneses (ヘカー・メネーシズ)
Full Name: Heiker Albert Betancourt Meneses
Positions: SS/2B/3B/1B/LF/RF/(C)
Born: July 1, 1991
Birthplace: Caracas, Venezuela
Height: 5-9
Weight: 200
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: (1) International free agent (February 2008); (2) Minor league free agent (December 2016)
Signing Bonus: Not Announced
How Left: Minor league free agency, signed with Minnesota (November 2014); (2) Minor league free agency, signed with Philadelphia (November 2017)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

小柄で細身の身体。コンパクトなスウィングで、バットスピードは平均的。インサイドの球は対応できるが、アウトコースの球を逆方向に打つ技術がイマイチ。パワーは平均以下。プラスのスピードがあり、ギャップへ打てば、二塁打は稼げるようになるだろう。クィックなファーストステップで、SSでも平均レベルのレンジを持ち、2Bや3Bではそれ以上。動きは滑らかだが、ややプレーを急ぐ傾向にある。平均的な肩の強さで、時折送球が不安定になる。マイナーのレギュラーシーズンではIFのみでプレーしているが、OFや、13年オフには捕手も経験した。


[Profile]

08' : DSLでプロデビュー。IFの3ポジションでプレー。MiLBのサイトでは、Mensesとスペルを間違えられていた。

09' : DSL 2年目もさほど打てず。ただ25 SBとスピードを見せた。

10' : GCLでUSデビュー。終盤調子を落としたが、3Bをメインに務め、3 HRを放つなどまずまず。またMiLB.comの登録名が正しいMenesesにやっと直る。

11' : XSTでシーズンを開始するが、Jose Gariciaの離脱などもあり、Low-A Greenvilleへ呼ばれると、AVG .277と予想外の好成績。Xander BogaertsがLow-Aデビューを飾ると、20歳にしてAA Portlandへ。ここでもそれなりの対応を見せると、High-A Salemへ移動後は101 ABで.356と打ちまくった。

12' : 21歳にして、AAで開幕したが全く打てずでHigh-Aに降格。ただそちらではしっかり打てることを示した。

13' : AAでスタートし、終盤AAAPawtucketへ昇格。まずまず当てているが、さすがにマイナー上層になって厳しくなってきた。パワーは無いのはもちろん、選球眼もなかなか向上せず。

14' : 前年オフのFILやウィンターリーグでは捕手やOFでもプレーしたが、シーズン中はIFでプレー。打撃はさっぱり。

14' Nov. : MiLFAに。MINと契約。

15' : MIN傘下でプレー。 マイナーのロスターフィラーになっている。

16' : 前年に引き続き、MIN傘下でIF控えとしてプレー。

16' Dec. : MiLFAで出戻り。

17' : AA/AAAの控えとしてプレーし、フリースウィンガーだが、アベレージは良かった。

17' Nov. : BOSから二回目のMiLFAに。

18' : PHI傘下のAA/AAAで控えとしてプレーも打率1割台。


[Comment]

まだ昨季の成績を完全に信用はしていないけど、ここ2年の成長は確かだと思う。複数のポジションを守れるのも強みだし、12年にHigh-A/AAで成績を残せば、本物のProspectとなれる。

2012年2月9日木曜日

Former Sox Prospect Review: Mookie Betts, OF/2B

今回は、11年のドラ5、Mookie Betts。Blake Swihartで11年のドラフト組は終了と書いてたけど、彼のことを完全に忘れてました。Julius Gaines (11年ドラ32、契約できず)が欲しかったからって、わざとじゃありません。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Mookie Betts (ムーキー・ベッツ)
Full Name: Markus Lynn Betts
Positions: RF/CF/2B/SS
Born: October 7, 1992
Birthplace: Brentwood, Tennessee
Height: 5-9
Weight: 155
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 5th round, 2011
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Announced ($750,000 deferred over five years)
High School: Overton HS (TN)
MLB Debut: June 29, 2014 (Boston)
How Left: Traded to Los Angeles Dodgers with David Price for Alex Verdugo and Brusdar Graterol in a three-way deal with Minnesota (February 2020)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

非常に小柄なアスリート。コンパクトなスウィングで、優れたヒッティングスキルを持つ。13年シーズンから足を上げるのをやめると、飛躍的にコンタクト能力が上がった。ボールをよく見る選手としては異様に三振率が低い。選球眼は高卒選手としてはズバ抜けている。強く打球を叩けるようになり、パワーも大きく伸びている。スピードはプラスと言われ、彼の最高のツール。そのスピードとスムーズな動きに柔らかなグラブ捌きを持つ。肩は平均的で、2B向きと見られていた。SSではエラーが多かったが、2Bに移り、送球の負担が減ったことは2B守備全体に好影響を及ぼし、このポジションでは非常に優れたディフェンダーとなっている。14年の開幕時にAAでプレーした時は、SSのDeven Marreroとの二遊間はマイナー最高の守備と言われた。Dustin Pedroiaの存在もあり、OFへの転向が噂されていたが、14年のシーズンにMLBのOFが酷かったこともあり、OFでもプレーするように。そのスピードを生かしてCFを十分に守る力があるし、素早く適用している。FenwayならRFとしても有用だろう。


[Background]

各誌のランキングでは上位には入っていなかったものの、11年のドラフトで、BOSのIFでは最高位で指名された。州の3rd-teamに選出されているバスケットボールやボーリングなど4つのスポーツをプレーしていたアスリート。Tennessee大のコミットの前に、Vandy大のリクルートを断っていたそう。2スポーツのコミットだったため、契約金の$750Kは5年間に分割されて支払われる。進学をちらつかせていたが、最終日に契約。


[Profile]

11' : GCLでSSで1試合だけ出場し、プロデビュー。最初の打席でタイムリーを放ち、いきなり盗塁も決めたが、その1試合で3エラー。秋のFILでは2Bへ転向。

12' : SS-A Lowellでスタート。終盤成績を落としたが、高卒2年目としてはまずまずか。パワーはさっぱりだが、それなりにボールも見ている。守備はSSでスタートしたが、Deven Marreroが加わってからは予定通り2Bへ移行。

13' : Low-A Greenvilleで序盤しっかりボールを見たものの、BABIPの低さもあり、なかなかAVGが上がらなかったが、徐々に調子を上げると、AVGを3割近くまで上げて、High-A Salemに昇格。しばらく適応期間を要したが、そこからは圧巻の打撃を見せた。終盤15試合でたった1三振のコンタクト能力は言うに及ばず、15 HRと一気に開花したパワー、K/BBが1を切る、素晴らしい選球眼、そして38 SBでたった4 CSとスピード、盗塁技術も文句無し。傘下の最優秀オフェンシブプレイヤーに選出。秋はAFLに派遣。

14' : 前年のブレイクに引き続き、AA Portland/AAA Pawtucketを圧倒し、2BのProspectとしては、全マイナーでもNo.1との評価を確固たるものに。コンタクト・選球眼はもちろん、マイナーで400 AB程度で11 HRとパワーの覚醒がフロックではなかったことを証明した。また守備面では2B守備には問題がないものの、Dustin Pedroiaの存在もあり、OF転向は確定的といわれていたが、あまりの打撃の進歩に、予定を早めてOFコンバートを行った。6/28にコールアップされ、6/29の敵地NYY戦でMLBデビュー。その第2打席でMLB初安打を放ったが、直後に盗塁失敗。後半戦はJackie Bradley, Jr.の不調もあり、多くのプレータイムを得ている。

15' : 開幕から1番CFでプレー。しばらく打てずに一旦打順を下げたが、徐々に本領発揮。22歳という年齢ながら50長打を超えるなど、パワー面でも期待通りの成長を見せた。終盤はJ. Bradley, Jr.と入れ替えでRFでもプレー。

16' : BradleyがCFで、BettsはRFに。出足は一瞬鈍かったが、すぐに調子を上げ、BOSの若手コア陣の中でも中核を担うように。オールスターに出場。後半戦は、チームが勝つと、OFの3人でパフォーマンスをする"Win Dance"が話題となった。30 HRに到達するなど、MVPの有力候補に。

17' : Papiが抜け、チームの大黒柱として期待が掛かるも、AVG .264と彼にしては不振。三振数等は変わっておらず、四球は増加。責任が増え、少し自分のスタイルを見失ったのかも。

18' : キャリア初の30-30など文句無しの成績でチームもWS制覇と完璧な一年。投票関係も初のMVPにGG、SSなど総なめ状態。Mike Troutを超えた年に。

19' : Andrew Benintediと打順を入れ替えてのスタートはあまり良い結果になると思えなかったが、やはり開幕から低空飛行。不調のチームを盛り上げることができなかった。1番に戻って以降、すこしずつ数字を上げて、最終的には.295/29 HRとさすがのラインに戻したが、飛ぶボールという環境も含めて、ややインパクトに欠ける1年となった。

20' Feb. : ペイロールが苦しい事情と残り1年で契約延長が厳しいこともあって、三角トレードでLADへ。直後に史上最大の契約で契約延長。

20' : COVID-19に見舞われたシーズンだったが、定位置の1番RFでLADをWS制覇に導き、MVP投票2位、ゴールドグラブ、シルバースラッガー受賞。

21' : オールスター出場に、リーグの平均以上の成績も、故障がやや多く、少し不完全燃焼気味のシーズンに。

22' : 35 HRなど、今季もリーグを代表する選手としてチームを引っ張った。

23' : Gavin Luxをケガで失ってこともあり、2Bでのプレーが増え、更にはSSでもプレーするなど、負担が増えたが、オフェンスはその影響を感じさせずキャリアハイレベルの活躍ぶり。オールスターにも選出。


[Comment]

11年のデビューはSSだったけど、間違いなく2Bに移りそう。それとパワーの無さを考えれば、現状ではIF-UTが上限となってしまう。この点が個人的にはあまり気に入らなかったピックだし、その割には契約金も結構高くついたが、コンタクト能力自体はしっかりしてそうだし、うまく磨けば、守備固め、代走を兼ねたM-IF/CFなんかで有用な選手になる可能性はあり。

(14年追記)契約時はあまり高く評価していませんでしたが、完全に自分の見る目がありませんでした。13年のブレイクの後、14年は一気にチームのNo.1 Prospectまで上り詰め、大注目の新人として、先頃MLBデビューを飾っています。これからも期待を良い方向にさらに裏切って、大選手になって欲しいです。

(20年追記)生え抜きのMVPと一度も契約延長できずにトレードで出すとは情けない。できればBOSのキャップでHOFになって欲しいけど、残りのキャリアを考えると厳しいでしょうね。

Former Sox Prospect Review: Frankie Montas, RHP

今回は、傘下で唯一100 mphに達する速球を投げれる、Frankie Montas。成績はまだまださっぱりというところですが、そのパワーアームは魅力的。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Frankie Montas (フランキー・モンタス)
Full Name: Francellis Luna Montas
Positions: RHSP/RHRP
Born: March 21, 1993
Birthplace: San Cristobal, Dominican Republic
Height: 6-2
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (December 2009)
Signing Bonus: Not Announced
MLB Debut: September 2, 2015 (Chicago White Sox)
How Left: Traded to the Chicago White Sox with J. B. Wendelken and Cleuluis Rondon in a three way deal in which Boston sent Jose Iglesias to the Detroit, Chicago sent Jake Peavy to Boston, and Detroit sent Avisail Garcia to Chicago and Brayan Villareal to Boston (July 2013)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

身長は平均的だが、年齢の割には比較的がっしりした体格で、特に下半身が強い。スリークォーターから投げ、速球は96 mphから最速で100 mphに達する。少し沈む動きをするが、球速の上限では浮き上がるように動くことも。ムーブ自体はさほど大きくはない。素晴らしいアームの強さを持つ選手だ。打者から視線を外して投げることが多く、コントロールは非常に悪い。モーションも大きく、改善が必要。80 mph中盤のスライダーも投げるが、変化は今一つ。


[Background]

USのファンからはアメリカ風に略されたニックネームのFrankで呼ばれているが、本人は正式な名前であるFrancellisという名前を好んで使っている。


[Profile]

10' : DSLでプロデビュー。まずまず三振を奪うものの、被安打とBBが多過ぎ。

11' : 2年目のDSLでやや被打率は改善されるも、四球の多さは相変わらず。FILで100 mphを投げて注目されるように。

12' : GCLでUSデビュー。7月に何試合か炎上したせいで、スタッツはまずまずというくらいになっているが、8月は非常に良い内容。被HRが0。GCLのシーズン終了後、SS-A Lowellで1試合先発。

13' : Low-A Greenvilleで開幕を迎える。三振は奪えるものの、被打率が高く、崩れる試合も多かった。ただシーズンが進むにつれて良い登板が増えていた。

13' July : Jake Peavyのトレードに絡んでCWSへ。

13' : CWS移籍後は被打率も大きく下がった。奪三振率、ゴロ率も移籍後は良く、スタッフの使い方に成長が見られる。

14' : 中盤一時離脱したが、リーグのAll-Starゲームに出場するなどブレイク。さすがの球威で、被打率・ゴロ率が良い。三振も奪えるようになってきた。オフにRule 5ドラフト対策で40人ロスター入り。

15' : CWS-AAでついに文句なしの成績を残し、マイナー全体でもTop 100にランクされる選手に成長。まだ四球は多いが、被打率が低く、優れた球威を発揮している。セプテンバーコールアップでMLB昇格。

16' : オフにトレードされたLADのAA/AAAで7試合に投げただけ。内容は良いがケガか?夏場に、Aaron Hill、Josh Reddickの見返りでOAKへトレード。

17' : ケガから復帰後、マイナーでは先発、MLBではリリーフで投げているが、制球難気味で今一つ。

18' : OAKで13 G/11 GSに登板。少しずつ適応してきている様子。

19' : 恵まれた才能をようやく安定して発揮することができるようになり、スタッツ的にはエース級の数字だが、ケガの多さは相変わらずで16試合しか投げられず。

20' : COVID-19で短縮シーズンの中、ローテを守り、11試合に先発。防御率はイマイチも内容は悪くない。

21' : シーズンを通してローテを守り、リーグでも上位の投手に。持ち味の速球を軸に、被打率、奪三振率と優秀。

22' : OAKで好投のあと、フラッグディールでNYYが獲得。NYYではやや成績低下。

23' : ケガでほぼ投げられず、最終戦で復帰。


[Comment]

優れた速球の球威はあるけど、セカンドピッチやコマンドがまだ最低限を大きく下回っており、現段階ではMLBに到達できる可能性も高くはないかもしれない。上手く育ってもリリーフの可能性が高いが、それでも球速だけは教えてもどうにもならない天性のものだし、うまく磨いて欲しいです。

(13年追記)100 mphは魅力だけど、球速の割には打たれやすく、MLBに辿り着くまでにはまだまだ改善が必要でした。Rule 5ドラフトもネックになりそうだし仕方ないか。

2012年2月1日水曜日

Former Sox Prospect Review: Michael Bowden, RHP

今回は、今さらというカンジですが、Michael Bowden。忘れていた訳じゃなくて、MLBに定着したら書こうと思ってましたが、しっかりした地位を築く前にめでたくRookie資格を喪失してProspect卒業扱いに。オプション切れなので、今度のSTはBOSでの生き残りを賭けたものになるでしょう。しっかりと勝ち抜いてくれることを祈願して記事にします。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Michael Bowden (マイケル・ボウデン)
Full Name: Michael Matthew Bowden
Positions: RHRP/RHSP
Born: September 9, 1986
Birthplace: Aurora, Illinois
Height: 6-3
Weight: 215
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Supplemental 1st round, 2005
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $730,000
High School: Waubonsie Valley HS (IL)
MLB Debut: August 30, 2008 (Boston)
How Left: Traded to Chicago Cubs with Hunter Cervenka for Marlon Byrd (April 2012)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

がっしりした投手体型。速球は以前は88~92 mph程度だったが、リリーフに移って少し増し、安定して91~93 mphを計時する。現在では、平均で93 mph近くになっている。それでも最速は94~95 mphとリリーフにしては目立たない。フォーシーム系で、重く少し沈むが、基本的にはさほどムーブがなく、ゾーンの高めに浮くと長打を食らう。極端なフライボーラーだ。一応2シームも練習はしているよう。変化球は以前はカーブとサークルチェンジアップだったが、09年にスライダーをレパートリーに加えており、カーブはほとんど投げなくなっている。12-to-6のシャープなカーブはマイナー時代は評価が高かった。チェンジアップの方が評価はより高かったが、未だに叩きつけてしまうことも多く、安定した武器になっていない。それもあるのか、対左で苦しんでいる。現在ではスライダーが最もメインの球種となっており、右打者からはしっかり空振りを奪える。11年にはカッター気味に投げることも試している。マイナー時代から制球の評価は高い。担ぎ上げるようなメカニクスは評判が悪く、少しずつ修正している。練習態度は非常に熱心。


[Profile]

05' : GCLでプロデビュー。4 G/2 GSに登板し、無失点。

06' : Clay Buchholzと共にLow-A Greenvilleで開幕。高卒ながら107.2 IP/3.51 ERA/118 Kと素晴らしい成績を残し、High-A Wilmingtonに昇格。

07' : High-Aが打者有利のCalifornia League Lancasterへ移動するが、1.37 ERAと文句なしの成績で、AA Portlandに昇格。こちらでもまずまずの成績を残す。

08' : AA Portlandで開幕を迎え、ここをしっかりと支配すると、AAA Pawtucketに昇格。8/30のCWS戦でMLBデビューを飾り、その試合でMLB初勝利を記録。

09' : AAAでは順調に成績を残し、MLB定着が期待されるも、MLBでは打たれた。この頃からスタッフが平凡という点がクローズアップされ、評価が下がり始める。

10' : AAAでしばらく先発で投げるも、BOSでの将来を見据えて、本格的にリリーフに転向。終盤BOSに昇格し、まずまずの成績。VWLに参加。

11' : 開幕からフルのリリーフに。AAAのクローザーとしてMinorでは文句なしの成績もBOSではやはりまずまずというレベルに留まった。

12' : オプション切れのためMLBに。スプリッターを取得して、STではまずまずも、シーズンでは平凡。

12' Apr. : Jacoby Ellsburyの離脱を受けて獲得したMarlon Byrdの見返りとしてCHCへ。

12' : CHCでも今一つ。

13' : リビルドのCHCでチャンスをもらったが、奪三振率が低くイマイチ。シーズン終盤にDFA。

14' : NPBの埼玉西武ライオンズでプレー。西武は元BOSの選手が割と多いイメージ。日本ですらドミネイトできていない。

15' : BALとMIN傘下でプレー。久しぶりに先発でも多く登板し、マイナーでは十分に投げた。

16'-17' : 韓国に渡ってプレー。

19' : 独立リーグでプレー後、LAD傘下で5試合に先発。

21' : 独立リーグでプレー。


[Comment]

先発として期待されていた頃から言うと残念だけど、まだまずまずのリリーフになる可能性は残されている。ここ2年は平凡だが、MLBでも見れなくはない成績。対右に限れば、MLBでもそれなりのレベルだと思う。もう一歩、対左を改善できれば、有用なリリーフになれるだろう。ガンバって欲しい。

12' Weekly Topics -1/30~2/5

[1/31]

☆ Manny DelcarmenがNYYとMinor契約したそうです。BOS生まれのBOS育ち。昨季はLuis AyalaやCorey Wadeなんかが活躍しており、Delcarmenも復活してもらいたいけど、NYYで活躍されると複雑...。


[2/1]

☆ Roy Oswalt (前PHI)はBOSはすっかりトーンダウン。今でも伺っているでしょうが、自宅がMississippi州にあるということもあり、そこから近いSTLと契約しそうな雰囲気です。一方Edwin Jackson (Type B、前STL)はBALなど複数のチームから3年程度の契約をオファーされているようですが、単年を選びそうとのこと。BOSのオファーは1年$5~6Mだそうですが、さすがにもうちょっと出さないと厳しいのでは?


[2/3]

☆ Edwin JacksonがWASと単年で契約しました。ベースサラリーが$8Mで最大$12Mだそう。BOSのオファーでは全く届きませんでした。まぁWASはBorasと仲良しだし。

BOSは昨日Cherington GMが投手補強は恐らくないだろうと言ってました...。Marco Scutaroを放出だけしといて、補強なしとは、あきれたもんです。

Jacksonの獲得に伴い、WASはJohn Lannanが弾き出されるようで、トレード相手を探しているそう。調停は球団が勝利して$5Mで確定。額的にはフィットはするんですが。