2012年2月22日水曜日

11'-12' Offseason Boston Red Sox -Feb.-

2月です。ストーブリーグも一段落で動きがなくなってきました。投手陣があと一歩足りないのは明白ですが、このまま動かないのでしょうか(前記事はこちら)。


[Transaction]

○ 2/1
DET signed IF Brent Dlugach to a minor league deal.

Brent DlugachがDETに出戻り。


○ 2/5
Signed RHP Alfredo Aceves to a one year deal.

Acevesと調停回避。$1.2Mにインセンティブが付く。5/10/15/20 GSもしくは55/60/65/70 Gでそれぞれ$25K。調停申請額のほぼ中間で、昨季の働きぶりなら安いもんでしょう。あとはPapiだけ。


○ 2/6
Signed a Int. FA LHP Daniel McGrath.

Doncaster Dragonsというチームで投げていた、オーストラリアでNo.1のProspect McGrathと契約。契約金は$400Kとか。17歳の左腕で、体格が良く、最速91 mphの速球を持つ。オーストラリアの各年代の代表に選ばれている。WJRさんとこの情報によると、ここ10年のオーストラリアで最も注目の選手だとか。元々USにカレッジ進学を希望していたようだが、MLBの15チームから興味があり、その中から絞られた3チームの中からBOSファンということで、他のもっと良いオファーを蹴って契約したそうな。12年は高校の学業を終える必要があるため、オーストラリアのアカデミーに留まるでしょう。BOSデビューは、13年にGCLかSS-Aとなりそう。

Theoさん時代は、特にInt. FAは近年競合を避けてSecond-Tierな選手を狙う傾向にあったし、今季もRonald GuzmanやNomar MazaraをTEXに譲っていたので、競合の激しい選手をモノにできたのは評価される。Cherington GMは海外スカウトも担当していたし、新CBAもありますが、こんな感じで、良い選手をしっかり確保してもらいたい。


Signed RHP Sean White to a minor league deal.

右腕のWhiteと契約。HaegerがTJになったことも関係あるのか?SEA時代が記憶にあるけど、平凡なリリーフ。昨季はCOLにいた。


Outrighted RHP Scott Atchison to AAA.

AtchisonがWaiverを通過しAAAへ。Claimもされないような選手を置いておいても仕方ないような気もしますが、現状のデプスではいた方が良いというのが悲しい。


LAA signed LHP Greg Smith to a minor league deal.
CHC signed LHP Trever Miller to a minor league deal.
TEX signed UT Conor Jackson to a minor league deal.

昨季のAAAのリリーフ左腕2人がMinor契約。Trever MillerはTheoさんが気に入ってるのでしょうか。またConor JacksonがTEXとMinor契約。BOSを気に入っていたそうですが。


○ 2/9
Signed 1B Mauro Gomez to a minor league deal.

27歳の1B。昨季はATLのAAAで.304/24 HR。Minorの成績的にはそこそこというところ。AAAに行くと思いますが、Larsがいるのでどうするか。Larsは良ければトレード候補になるでしょうけど。以前に噂にあったLarsのLFチャレンジなんかも面白そうですが。


○ 2/13
Signed DH David Ortiz to a one year deal.

調停当日になってPapiと調停回避。互いの調停申請額($16.5M/$12.65M)のちょうど中間となる$14.575Mだそう。今の市場価値から言うと$14.5Mは非常に高いけど、負ける可能性が高そうと言われていたし、取りあえずリスクは回避した形。

今季は既にLuxuary Taxの基準額をオーバーしているそうですが、来季ボーダー以下にしたいなら、額を落として複数年にするよりも、1年契約の方が好都合なのかも。来季のFAのTypeに関して、DHがどうなるかはわかりませんが、今季のDH市場とPapiの動きを見る限り、どのみち調停を申し込むことは不可能でしょう。FAで出ていってもらったとしても、Lavarnwayが成長するかもしれないし、まぁ売れ残って安くなれば、再契約を持ちかけてもいい。

GMが変わって早々調停までもつれて負けた日にゃ、また自分の怒りを買うところでしたが(笑)。ただえらく時間をかけた割には、ちょうど中間額となってて、もうちょっと早く折り合えなかったのか、とも思ったり。


○ 2/16
Signed RHP Ross Ohlendorf to a minor league deal.

OhlendorfとMinor契約。MLBロスター入りすれば、$900Kだそうです。気前のいいことで。一応Minor Option持ち。Princeton大出身で、MLB屈指のインテリ系として知られているとか。もうそろそろデプスはいいんじゃないか?そんなことより、先発獲らないなら、無駄に放出したMarco Scutaroの穴埋めでも探した方が良いんじゃないかな。


○ 2/17
RHP Tim Wakefield retired.

詳細はまた追って書きますが、BOSの生ける伝説Tim Wakefieldが引退。本当にお疲れ様でした。何とか200勝を達成できて、本当に良かった。


○ 2/21
Received RHP Chris Carpenter and a PTBNL from CHC as compensation for Theo Epstein and a PTBNL.
Placed RHP Bobby Jenks on the 60-day DL.

4ヶ月もの間、延ばし延ばしになっていた、Theo Epstein前GMの補償がやっと決まりました。BOSはCHCから40人ロスター内のリリーフPropsect Carpenterを受け取ります。またこれに付随して、当初の予想より長引きそうなJenksが60日DLに移動。本日から60日DLが適応されるみたいです。

BOSはさらにPTBNLを受け取るが、BOSからもPTBNLを1人送る。ただこれはManegerなどと違って、Theoさんが直接はMLBに属していないため、トレードと言う形式で補償を行う上で、BOSから何らかのものを出すという形にしないといけないからだと思われる。大きな価値のあるProspectの移動はないだろうとのこと。

Carpenterは08年のドラ3で、Seniorで契約だったのか既に26歳。Minorでは先発で育てられてきたが、昨季はAAAでリリーフに移っている。最速101 mphというパワーアームで、平均でも96~97 mphを計測する。加入と同時に傘下で最速の選手になる。4シームがメインで、ムーブはまずまずと言われていたが、昨季はリリーフに移って、球速で相手をねじ伏せようとしたのか、そちらの評価はやや落とした。コマンド・制球は良くない。88~89 mphの高速スライダーは球速があり、優れたピッチだが、コマンドのせいで不安定だ。チェンジアップも一応はもっているが、平均を大きく下回り、リリーフに移った現在ではほとんど投げない。今季はリリーフに移ったにしては冴えない成績だが、ケガがあったのもある。

AFLではなかなか良かった。球威はあるし、一応コマンドを修正して上手く育った場合はセットアップクラスになると言われるており、まずまず上限の高さはあるが、その分リスクもある。何にせよも"Significant"な見返りが、MLBに定着できるかわからないリリーフとは。わざわざこんな記事まで書いてたのに。何も具体的なことを決めずに、Theoさんの移籍を許可したLucchinoさんの責任も重いですが、さんざん交渉に労力を割いた揚句、この程度の見返りしか得られなかったCherington GMの交渉手腕にはやはり疑問が。海千山千のTheoさんに粘られて寄り切られた感が強い。


Purchased the contract of LHP Rich Hill.
Placed RHP John Lackey on the 60-day DL.

Hillが40人枠入り。当初MLB契約を探していると言われていたのが、Minor契約で落ち着いたのはこれを約束していたのだろうか。しかしHillはOut of Optionで、25人枠に入れないならWaiverに掛けることになる。下手したらロスター入りボーナスだけ払ってWaiverで獲られるなんてことも。Hillは既に投げれる状態まで回復しているそうですが、TJ後という不利な条件で、比較的左腕の候補の多い今季の枠争いに勝てるのか?個人的にはDLスタートを予想していて、ひとまずその判断を先送りにすることはできるが。約束があったのなら仕方ないとはいえ、できればMinorスタートで、状態が上がって来ればロスター入りという風にしたかった。


○ 2/22
LF David Mailman Retired.

David Mailmanが引退。高校生を多く指名した07年組で、美しいスウィングを持つので有名だったけど、ケガが多くて、うまく伸びなかった。引退してUSCに進学するようです。Good Luck !


○ 2/23
Signed LHP Hunter Jones to a minoe league deal.

左腕リリーフのH. JonesがBOS復帰です。カレッジでのケガが原因でUDFAでBOSと契約し、そこから09年にMLBに辿り着いた。シーズン後にJeremy Hermidaの見返りとしてFLAへ。10年はTJで全休し、リリースされていました。以前はブレイキングボールが今一つで、左をあまり抑えられなかった。再起に期待。

2 件のコメント:

BF さんのコメント...

こんばんわ。
パピ単体で考えるとあれだけ打ったんだし昇給も当然だとも思うけど
BOSの他の地味なオフシーズン全ての動きをみるとパピの$14.5Mはさすがに場違いな感は否めませんね(笑)
さすがに財布の中まではファンも読めないしなあ。でも調停仕掛けたこと自体は責められないかな。自分はその時はそれ自体には疑問もなかったです。
来年のDHはユーク、ミドルブルックス、ラバーンウェイの状態にもよるかな。ラバーンウェイは打撃だけはMLBでも証明してほしいところですね。


いろんなランキング見ても
イグレシアスの急降下は著名なところのランキングはどこも共通してますねー。まだ若いけどこの評価ってことはBOS以外のスカウトではたぶんどこもOPS.700程度も打てるようになるとは思われてないんだろうなあ。なんとか覆してほしいですけどね。

ララ さんのコメント...

BFさん

調停は難しいですね。それまでの期間、成績より安めに働いてると判断されるから額が上がるんだろうとは思うんだけど。

調停を仕掛けるのは、まぁ自分でもそうしたと思うから仕方ないですね。ドラフトピックも欲しかったし、まさか受けられるとは。TORあたりと契約してくれるかな~、なんて甘くみていました。

Papi残る以上、DHでLavarnwayが多く機会を稼ぐような状態は御免ですが(汗)。

Lavarnwayは守備でもNapoliくらいにはなってもらいたいですけどね。

Iglesiasは守備だけでも価値があるけど、それだけじゃ上にはランクしづらいんでしょうね。打撃しかないMonteroはあんなに上なのに、なんて思ったりもしますが。

BOSファンの言い分ではBABIPが低かったからというのはあるけど、Minorではやっぱりしっかり打てる選手はBABIPも高い傾向にあるし、やっぱり強く捉えられていないんじゃないかと心配です。