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[Player Data]
Name: Mookie Betts (ムーキー・ベッツ)
Full Name: Markus Lynn Betts
Positions: RF/2B/CF/SS
Born: October 7, 1992
Birthplace: Brentwood, Tennessee
Height: 5-9
Weight: 155
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 5th round, 2011
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Announced ($750,000 deferred over five years)
High School: Overton HS (TN)
MLB Debut: June 29, 2014 (Boston)
How Left: Traded to Los Angeles Dodgers with David Price for Alex Verdugo and Brusdar Graterol in a three-way deal with Minnesota (February 2020)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube
[Scouting Report]
非常に小柄なアスリート。コンパクトなスウィングで、優れたヒッティングスキルを持つ。13年シーズンから足を上げるのをやめると、飛躍的にコンタクト能力が上がった。ボールをよく見る選手としては異様に三振率が低い。選球眼は高卒選手としてはズバ抜けている。強く打球を叩けるようになり、パワーも大きく伸びている。スピードはプラスと言われ、彼の最高のツール。そのスピードとスムーズな動きに柔らかなグラブ捌きを持つ。肩は平均的で、2B向きと見られていた。SSではエラーが多かったが、2Bに移り、送球の負担が減ったことは2B守備全体に好影響を及ぼし、このポジションでは非常に優れたディフェンダーとなっている。14年の開幕時にAAでプレーした時は、SSのDeven Marreroとの二遊間はマイナー最高の守備と言われた。Dustin Pedroiaの存在もあり、OFへの転向が噂されていたが、14年のシーズンにMLBのOFが酷かったこともあり、OFでもプレーするように。そのスピードを生かしてCFを十分に守る力があるし、素早く適用している。FenwayならRFとしても有用だろう。
[Background]
各誌のランキングでは上位には入っていなかったものの、11年のドラフトで、BOSのIFでは最高位で指名された。州の3rd-teamに選出されているバスケットボールやボーリングなど4つのスポーツをプレーしていたアスリート。Tennessee大のコミットの前に、Vandy大のリクルートを断っていたそう。2スポーツのコミットだったため、契約金の$750Kは5年間に分割されて支払われる。進学をちらつかせていたが、最終日に契約。
[Profile]
11' : GCLでSSで1試合だけ出場し、プロデビュー。最初の打席でタイムリーを放ち、いきなり盗塁も決めたが、その1試合で3エラー。秋のFILでは2Bへ転向。
12' : SS-A Lowellでスタート。終盤成績を落としたが、高卒2年目としてはまずまずか。パワーはさっぱりだが、それなりにボールも見ている。守備はSSでスタートしたが、Deven Marreroが加わってからは予定通り2Bへ移行。
13' : Low-A Greenvilleで序盤しっかりボールを見たものの、BABIPの低さもあり、なかなかAVGが上がらなかったが、徐々に調子を上げると、AVGを3割近くまで上げて、High-A Salemに昇格。しばらく適応期間を要したが、そこからは圧巻の打撃を見せた。終盤15試合でたった1三振のコンタクト能力は言うに及ばず、15 HRと一気に開花したパワー、K/BBが1を切る、素晴らしい選球眼、そして38 SBでたった4 CSとスピード、盗塁技術も文句無し。傘下の最優秀オフェンシブプレイヤーに選出。秋はAFLに派遣。
14' : 前年のブレイクに引き続き、AA Portland/AAA Pawtucketを圧倒し、2BのProspectとしては、全マイナーでもNo.1との評価を確固たるものに。コンタクト・選球眼はもちろん、マイナーで400 AB程度で11 HRとパワーの覚醒がフロックではなかったことを証明した。また守備面では2B守備には問題がないものの、Dustin Pedroiaの存在もあり、OF転向は確定的といわれていたが、あまりの打撃の進歩に、予定を早めてOFコンバートを行った。6/28にコールアップされ、6/29の敵地NYY戦でMLBデビュー。その第2打席でMLB初安打を放ったが、直後に盗塁失敗。後半戦はJackie Bradley, Jr.の不調もあり、多くのプレータイムを得ている。
15' : 開幕から1番CFでプレー。しばらく打てずに一旦打順を下げたが、徐々に本領発揮。22歳という年齢ながら50長打を超えるなど、パワー面でも期待通りの成長を見せた。終盤はJ. Bradley, Jr.と入れ替えでRFでもプレー。
16' : BradleyがCFで、BettsはRFに。出足は一瞬鈍かったが、すぐに調子を上げ、BOSの若手コア陣の中でも中核を担うように。オールスターに出場。後半戦は、チームが勝つと、OFの3人でパフォーマンスをする"Win Dance"が話題となった。30 HRに到達するなど、MVPの有力候補に。
17' : Papiが抜け、チームの大黒柱として期待が掛かるも、AVG .264と彼にしては不振。三振数等は変わっておらず、四球は増加。責任が増え、少し自分のスタイルを見失ったのかも。
18' : キャリア初の30-30など文句無しの成績でチームもWS制覇と完璧な一年。投票関係も初のMVPにGG、SSなど総なめ状態。Mike Troutを超えた年に。
19' : Andrew Benintediと打順を入れ替えてのスタートはあまり良い結果になると思えなかったが、やはり開幕から低空飛行。不調のチームを盛り上げることができなかった。1番に戻って以降、すこしずつ数字を上げて、最終的には.295/29 HRとさすがのラインに戻したが、飛ぶボールという環境も含めて、ややインパクトに欠ける1年となった。
20' Feb. : ペイロールが苦しい事情と残り1年で契約延長が厳しいこともあって、三角トレードでLADへ。直後に史上最大の契約で契約延長。
20' : COVID-19に見舞われたシーズンだったが、定位置の1番RFでLADをWS制覇に導き、MVP投票2位、ゴールドグラブ、シルバースラッガー受賞。
21' : オールスター出場に、リーグの平均以上の成績も、故障がやや多く、少し不完全燃焼気味のシーズンに。
22' : 35 HRなど、今季もリーグを代表する選手としてチームを引っ張った。
23' : Gavin Luxをケガで失ってこともあり、2Bでのプレーが増え、更にはSSでもプレーするなど、負担が増えたが、オフェンスはその影響を感じさせずキャリアハイレベルの活躍ぶり。オールスターにも選出。
24' : チーム事情もあり、SSへコンバートされ開幕。大谷翔平、Freddy FreemanとのMVPトリオは注目を集め、出足も素晴らしかったが、ケガで離脱の後は負担も考えて、RFへ復帰。
[Comment]
11年のデビューはSSだったけど、間違いなく2Bに移りそう。それとパワーの無さを考えれば、現状ではIF-UTが上限となってしまう。この点が個人的にはあまり気に入らなかったピックだし、その割には契約金も結構高くついたが、コンタクト能力自体はしっかりしてそうだし、うまく磨けば、守備固め、代走を兼ねたM-IF/CFなんかで有用な選手になる可能性はあり。
(14年追記)契約時はあまり高く評価していませんでしたが、完全に自分の見る目がありませんでした。13年のブレイクの後、14年は一気にチームのNo.1 Prospectまで上り詰め、大注目の新人として、先頃MLBデビューを飾っています。これからも期待を良い方向にさらに裏切って、大選手になって欲しいです。
(20年追記)生え抜きのMVPと一度も契約延長できずにトレードで出すとは情けない。できればBOSのキャップでHOFになって欲しいけど、残りのキャリアを考えると厳しいでしょうね。
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