2011年12月28日水曜日

11'-12' Offseason Boston Red Sox -Sep.~Oct.-

てっきりポストシーズンがあるものと思ってたので、なかなか書いてませんでしたが、BOSのシーズンは唐突に終わって長いオフシーズン開始です。(前記事はこちら)。


[Transaction]

○ 9/30
LHP Randy Williams and LHP Dennys Reyes declared free agency

今季MLBの対左リリーフとして少し投げたRandy WilliamsとDennys ReyesがMiLFAに。Reyasは開幕ロスターを与えられたけど、1ミリも役に立たんかったな。GCLで最初の試合だったかに投げて以来姿を看なかったけど半年ほど何してたんでしょうね。


○ 10/3
LHP Hideki Okajima and UT Drew Sutton declared free agency.

岡島とDrew SuttonもMiLFA。岡島も全く役に立たなかった。枚数重ねりゃ良いってもんでもないですな。


○ 10/21
Outrighted OF Joey Gathright to AAA.

Gathrightが40人枠を外れてAAAへ。60日DLから復帰する選手に枠を空けることになります。MiLFAになるでしょう。


○ 10/25
Resigned RHP Charlie Haeger to a minor league deal.

ナックルボーラーのHaegerと再契約。AA/AAAでは良かったけど、有事にどこまで戦力となるかは疑問。


○ 10/30
Exercised the 2012 option on SS Marco Scutaro.

Scutaroの$6Mのオプションを行使。多少守備も落ちてきており、健康面も不安と言うことで、わずかに高めには思えるが、終盤はオフェンスでも良く貢献したし、未だにしっかりしたレギュラークラスということで、行使するだろうと言われていました。市場にはJose Reyes (Type A, NYM)も出ては来るけど、これだけ失敗FAの大型契約を抱えている現状では手を出しづらい。また思ったより安めで得られるならScutaroはそれほど出しにくくもない。


LHP Erik Bedard, RHP Tim Wakefieldfiled, RHP Jonathan Papelbon, LHP Trever Miller, C Jason Varitek, OF JD Drew, UT Conor Jackson and DH David Ortiz for free agency.

PapとPapiがType A。TekがType B。TekとWakeはまだ引退はしなさそう。ゴタゴタもあったし、とうとう違うユニフォームの2人を見ることになるんでしょうか。


○ 10/31
Declined the 2012 options on RHP Dan Wheeler and RHP Scott Atchison, making Wheeler a free agent.

WheelerとAtchisonのオプションを破棄。WheelerはType Bでバイアウトなしということで破棄が濃厚だった。Type B FAなのでできれば調停を仕掛けたいが、地元出身ということで、少し受けられる可能性がある。MLB契約が提示されない選手ではないと思うが、ややリスクは高め。Atchisonは、オプションを破棄しても調停期間内のはず。Service Time的にはSuper 2に当たるが、今季のService Timeの関係でまだ調停に入らないはず。オプション切れではありますが、25人に残すなら最低年棒で雇えることになるのかな?


Activated RHP Daisuke Matsuzaka, RHP Bobby Jenks, LHP Rich Hill, 1B/3B Kevin Youkilis and OF Ryan Kalish off of the 60-day DL.

60日DLはオフの間は適用されません。松坂さんに枠を1つ割かないといけないんでしょうか?

2011年12月26日月曜日

12' BOS Prospect Ranking by Fan Graphs

BAより先にFGから出ていました。昨季はTop 10だったけど、今季は+5人とSleeperをピックアップ。


[FG: 12' BOS Top 15 Prospects]

1. Xander Bogaerts, 3B/SS

2. Will Middlebrooks, 3B

3. Garin Cecchini, 3B

4. Blake Swihart, C

5. Matt Barnes, RHP

6. Anthony Ranaudo, RHP

7. Jackie Bradley Jr., OF

8. Ryan Lavarnway, C

9. Henry Owens, LHP

10. Brandon Jacobs, OF

11. Jose Iglesias, SS

12. Bryce Brentz, OF

13. Kolbrin Vitek, 3B/OF

14. Junichi Tazawa, RHP

15. Miles Head, 3B

Sleeper Alert: Jose Vinicio, SS


上位はかなりCeiling重視のセレクション。またデータ解析に優れたサイトだけあって、MiddlebrooksやBrentzのようにディシプリンの悪い選手は低め。ポジションが将来的なことも含めて書いてるけど、Headが3Bになってるのは間違えたんでしょう。No.15まででCoyleが入ってないのは意外。

2011年12月22日木曜日

Former Sox Prospect Review: Noe Ramirez, RHP

今回は、11年のドラ4、Noe Ramirez。BOSには珍しい、素晴らしいチェンジアップを持った、実績十分のカレッジ先発投手。即戦力として大きく期待しています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Noe Ramirez (ノゥイー・ラミレス)
Full Name: Noe Ramirez
Positions: RHRP/RHSP
Born: December 22, 1989
Birthplace: Los Angeles, California
Height: 6-3
Weight: 180
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 4th round, 2011
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $625,000
College: California State-Fullerton
High School: Alhambra HS (CA)
MLB Debut: July 3, 2015 (Boston)
How Left: Claimed off waivers by Los Angeles Angels (August 2017)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

やや細身だが、比較的長身で投手体型をしている。速球は常時89~91 mphとさほど速くないが、素晴らしい制球力・コマンドを駆使して投げる。カレッジのジュニアのシーズンに少し球威が伸び、最速で93~94 mphを出せる。なんといっても素晴らしいのは82~84 mphのチェンジアップで、チェンジアップアーティストとも言われるほど。カレッジの先輩であるRicky Romero (TOR)から握りを教わったそう。スライダーも投げるが、こちらは平均以下。


[Background]

名門Cal State大Fullerton校でフレッシュマンの時からローテを張る実力派。レベルの高い地区にいながら、素晴らしい成績を残し続けているのは見事。Romeroから教えてもらったチェンジアップを、同じCalifornia州のカレッジUCLAのGerrti Cole (PIT、11年全体#1)に逆に教えたそうで、Coleはこれを機に一気にチェンジアップの評価を上げた。11年のドラフトでは、ドラ4まで落ちてBOSにピックされるが、例年ならサンドイッチピックで指名されてもおかしくなかった選手。Scott Boras物件であり、11年のドラフトデッドラインまで契約しなかった。契約後SS-A Lowellのロスターに入るも登板はなし。


[Profile]

12' : 出遅れたあと、Low-A Greenvilleでのプロデビュー戦でノーヒッターを達成。期待が高まったが、その後は、K/BBこのまずまずなものの、HRも多く打たれイマイチ。

13' : 早くもリリーフ転向。これが吉と出て、High-A Salem/AA Portlandで素晴らしい投球を見せた。しっかりした奪三振率に、制球も安定しているし、ゴロ率も高い。オフはAFLに傘下。

14' : 奪三振率は少し落ちたが、AAでクローザーを1年間務めて18セーブ。被打率、四死球率共に素晴らしく、申し分のない安定感を見せた。リーグのAll-Starゲームの出場者に選ばれるも出場せず。POでは途中でAAA Pawtucketに昇格。

15' : AAAではさすがの安定感で7月に初コールアップ。最初のコールアップ後はすぐにマイナーに戻ったが、8月末に再びMLBに上がってくると、ミドルリリーフでしっかりした投球を見せた。サイドアームながら、対左の成績も悪くない。

16' : 同じサイドアームで対右打者を得意とするCarson Smithが出遅れたことで代役として開幕MLBを勝ち取ったのは良かったが、MLBではコマンド・制球で物足りず、安定した投球を見せられなかった。

17' : AAAではイニング数以上の奪三振を奪うなど、安定した投球を見せるが、右腕リリーフが多く台頭したこともあり、MLBでの出番に恵まれず。

17' Aug. : DFAしたところをLAAがクレーム。

17' : LAA移籍後は少ない機会ながらMLBで好投を見せた。

18' : 後半戦にやや数字を落としたが、チームでも最も登板機会の多いリリーフとして安定した投球。奪三振率もよく、95三振を奪った。

19' : ケガで少し登板数が減ったが、各スタッツは前年同様に好成績。

20' : COVID-19の短縮シーズンの中、LAAでソリッドに投げるも、K/BBなどの内容は低下。

21' : 開幕からイマイチでマイナー落ち後、リリースされてARIと契約。ARIでは持ち前の投球を取り戻し好投。

22' : ARIでブルペンの一角としてフル稼働。やや安定感は低かったが。


[Comment]

MLBで先発としてやっていけるかどうかはチェンジアップに掛かっているという投手は非常に多い。BOSが近年、良い先発を輩出できていないのは、傘下にチェンジアップが良い投手が少ないというのも関係していると思う。その意味では彼には個人的には非常に期待している。さほど球威はないし、うまくいってもローテ下位だろうが、スライダーが平均レベルになれば、十分そうなれると思う。あとはColeに教えたように、BOSの多くの選手に必殺チェンジアップを伝授して上げて欲しい。

Former Sox Prospect Review: Justin Masterson, RHP

今回は、何で今さらというカンジですが、Justin Masterson。長身をギクシャクさせながらサイドから投げ込むシンカーは球威も素晴らしく、いわゆる技巧派サイドハンドとは全く別物。Victor MartinezはBOSで良く働いてくれましたが、失ったものも大きく、未だに先発補強でBOSが度々取り返したいという噂が立つほど出したのを悔やんでる選手。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Justin Masterson (ジャスティン・マスターソン)
Full Name: Justin Daniel Masterson
Positions: RHSP/RHRP
Born: March 22, 1985
Birthplace: Kingston, Jamaica
Resides: Beavercreek, Ohio
Height: 6-6
Weight: 250
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 2nd round, 2006
How Acquired: (1) Draft; (2) Free agent (December 2014)
Signing Bonus: $510,000
College: San Diego State
High School: Beavercreek HS (OH)
MLB Debut: April 24, 2008 (Boston)
How Left: (1) Traded to Cleveland with Nick Hagadone and Bryan Price for Victor Martinez (July 2009); (2) Released (August 2015)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

非常に長身で、ピッチャーらしい体格をしている。3/5スロットとも言われる、少し高めのサイドスローで、ややギクシャクとしたモーションで投げる。ベストピッチは言うに及ばず、素晴らしいプラスのシンカー。球速は84~94 mphとスピードを変えて投げることができる。現在は平均で93 mph。最速で98 mphまで出たことがあり、素晴らしく沈む。これが投球の7割を占める完全なシンカーボーラー。80 mph前半のスライダーも素晴らしいピッチで、右打者に対しては、シンカーとのコンボで威力を発揮し、多くのゴロを打たせる。77~81 mphのサークルチェンジアップは先発としては平均に届くかどうかというところで、かつては左打者を苦手にしていた。


[Background]

父親が教師で赴任していたジャマイカで生まれた。ちなみに母親も教師。当初はBethel大に入学するが、San Diego State大にトランスファーした。05年にCape Cod Leagueでリリーフとして投げ、10 SVを挙げてブレイク。カレッジでは2年までリリーフだったが、ジュニアーになってスターターに転向。この頃からカレッジのリリーフをスターターとして獲ることをしだしたBOSにドラ2でピックされる。カレッジの成績はしっかりしているが、素晴らしいというほどではなく契約金も抑え目。チームメイトに人気のあるキャラクター。


[Profile]

06' : SS-A Lowellでリリーフとして投げ。31.2 IP/0.85 ERA/20 H/2 BB/33 Kの素晴らしい活躍。シーズン後に、BOSが次シーズンの先発起用を決定した。

07' : High-A Lancaster/AA Portlandで先発として投げ、ERAは4点台とやや目立たない成績。Low-Aをスキップした上に、California Leagueの環境にもやや足を引っ張られた。

08' : AA Portlandでソリッドな活躍をし、Clay Buchholzなどの不調で先発の駒が足りなかったBOSへとコールアップ。スポットスタートでまずまずの活躍を見せた後、AAA Pawtucketに送り返されるも、シーズン中盤以降は、崩壊しかけのMLBブルペンの救世主としてセットアップに定着。夏の時点では、BOSのNo.1 Prospectと見なされるようになった。

09' : STではスターターとして好成績を残すも、Brad Penny、Tim Wakefield、John Smoltzなどのベテラン陣を外すわけにもいかなかったため、リリーフとして起用。悪くはないが、対左と言う弱点もあり、イマイチピリッとしない投球に終始。

09' July : Mike Lowell、Jason Varitek、David Ortizなどのベテラン陣にケガの不安もあり、POへの強化としてCLEからVictor Martinezを獲得。見返りとして、投のTop PrpspectだったNick HagadoneらとCLEへ。

09 : CLE移籍後はやや制球難。

10' : ローテは守ったものの、コマンド、対左といった弱点がもろに出て、やや不調。

11' : 再びPO争いをしたCLEの中でもローテの大黒柱の活躍。BOSが夏のフラッグディールで触手を伸ばすも、あっさり断られた。

12' : しっかりとイニングを稼ぎ、不振のチームの中で黙々と先発の仕事をこなした。

13' : 開幕からALトップクラスの素晴らしい投球。MLB No.1のゴロ率で、MLB全体でも有数の安定感を見せるエースの地位を固めている。

14' : CLEのエースとして開幕したが、足のケガを引きずって投げており、球速の低下もあって不振。夏のフラッグディールでSTLにトレード。

14' Dec. : Jon LesterとのFA契約に失敗した直後、同じく傘下出身のFA先発Mastersonとの1年契約が決まった。

15' : 先発ローテの一角として開幕したが、不調のチームに引き摺られたのか、自身も本来の姿を取り戻せず。DL入り後、ブルペンへ降格させられた。

15' Aug. : ブルペン移行で少し上向きにも見えたが、最終的にはDFA後リリース。

16' : PITとマイナー契約して再起を図るも、AAAで不振でブルペンへ。結局MLBには戻れず。

17' : LAD傘下のAAAで先発として投げるが、MLBでは出番なし。


[Comment]

BOSでは先発・リリーフどちらも対応できる器用さが逆に仇となり、不遇をかこった感。09年にPennyらを獲らずにしっかり彼を先発でガマンして使っていれば、今頃はしっかりとした生え抜きの先発になっていたんじゃないかと。そうすればJohn Lackeyなんて獲らなくても良かったかもな~とか。数字自体は凄く目立つわけではないけど、安定してイニングを稼げる若い先発はホントに重要。FAで帰ってきて欲しいな。

(15年追記)近年の下部組織が生み出したトップクラスの投手だけど、良い時期を他球団で過ごし、BOSでは目立った活躍ができずにBOSファンの人気者になれなかったのが残念です。

11' Weekly Topics -12/20~12/31

[12/21]

☆ 若干乗り遅れましたが、日本ハムのダルビッシュ有のポスティングはTEXが最高額で落札。かの松坂さんの$51.1Mを超える$51.7M程度だそうです。よりによってTEXかぁ。またALが厳しくなるというのと、打者有利の環境的にTEXには行って欲しくなかったですがね~。

色んなとこでちょこちょこ書いてるけど、個人的に不安視しているのは、やはりスライダーの曲りの早さと、平凡なチェンジアップですかね。NPBのように簡単にスライダーを振ってくれないと思うし。特に速球は良く動くけど、あまり精密なコマンドがあるわけでもないですし、より動きの大きい2シーム(?)はボールゾーンに外れることも多いイメージです。

松坂さんと同様、カウント球に少し苦労するんじゃないかなと。当然追い込めるなら、スライダーのキレ自体は素晴らしいし、三振を奪う能力はあるんですけどね。カッターや2シームを駆使して如何に有利なカウントに簡単に持っていくかでしょうね(当たり前っちゃ当たり前だけど)。


☆ Melanconのトレード後も動くと言っていたCherington GMだけど、やはり苦労しているみたいですね。Joaquim Soria (KC)やFrancisco Cordero (前CIN)などの名前もあがっていますが。ってか、やっぱMelanconのクローザーに不安を持ってるんじゃないか...。そこまでして獲るような選手だったのか?またペイロールがあまりないみたいな発言もちょっとなぁ...。トレードで足元見られるんじゃないの?


[12/22]

☆ CHCからのTheoさんの補償ですが、どうやらほとんど何も得られなさそうです。一応、これ以上BOSからスタッフを引き抜かないことで合意したそうですが、既にGarin CecchiniやAnthony RanaudoをスカウティングしたスタッフがCHCへ行っています。

何だかなぁ。これだけ交渉時間を掛けたのに。補償に合意もせず、TheoさんがCHCに行くことを許可したのはLarry Luchhino球団社長ではありますが。Cherington GMの手腕に疑問が募っていく今日この頃。


[12/23]

☆ 11年のラグジュアリータックスはNYYとBOSのみが支払うことになり、BOSは$3.4Mだそうです。まぁこのくらいならとも思うけど、これだけ使ってPOに出れなきゃ、そりゃ首脳は責任取らせられるわとも。


☆ Gio Gonzalez (元OAK)がWASへ。交換相手を見てみると、ウチのMinorじゃ話にならんと思いつつも、ずっと真剣に交渉してきたようで、Finalistだったとも。ただこれで方針転換で、黒田博樹 (前LAD)に猛チャージと(Yahoo Japan)が報じています。

斉藤隆 (MIL)の例を見ても、LADからAL-Eastへの移籍で十分な結果が残せるとは思えないし、単年契約とは言え$13Mは高すぎる気がします。ただLackeyが1年後に帰ってくるから、ベテランななら単年で、というのもわからなくはない。Roy Oswalt (前PHI)とどちらが安く済むでしょうか。


[12/29]

☆ 年末ですね。皆様今年も大変お世話になりました。良いお年をm(_ _)m

2011年12月15日木曜日

11'-12' International FA - Cuban FA Board

Int. FAの内、CubaからのProspectに関するスレッドを分けました。


[11'-12' Cuban Prospects]

-. Yoenis Cespedes, OF → OAK ($36M/4y) : 今季最高のCubaからのProspectと。年齢を食ってるけど即戦力。FLA、CHCなどが興味。(追記)FLAが熱心で、新球場を見せたりして、正式オファーまでしていたそうですが、急転直下OAKと契約。FLAのオファーと額もそう変わりませんが。15年後にFAになれるという条項が効いたか?

-. Jorge Soler, OF → CHC ($30M/9y) : 19歳のOF。素質はCespedesより上かも。CHCがフロントランナー。(追記)CHCと9年$30Mで確定。

-. Gerardo Concepcion, LHP → CHC ($7M+$1M incentive) : Theoさんは最近Cubaに熱心。18歳。速球は80 mph後半で、純粋なスタッフよりは、投球術の完成度への評価が高い。

-. Onelkis Garicia, LHP → LAD ($382K via draft (3rd round)) : 一応Cubaの選手ということで、このスレッドに挙げていますが、FAではなく、12年のドラフトにかかるようです。サンドイッチピックから3rd roundの可能性。

-. Adonis Garcia, IF/OF : 26歳と年を食っている。NYYはOFとして、OAKはIFとして興味とか。

-. Omir Luis Rodriguez, LHP → NYY ($4M) : 19歳のレフティ。93 mphほどまで出る速球を持つ。NYYと契約。

-. Armando Rivero, RHP : 23歳と年齢はやや高めだが、リリーフなら90 mph後半に達する球威がある。2シームも良い。

-. Yasel Puig, OF → LAD ($42M/7y) : Jorge Solerほどのツールはないが、プラスのランナーで、平均レベルの打撃・パワーもある。CFに留まれるかどうかはわからない。(6/28追記)LADと7年$42Mで決定。Cespedesより高いとは...。

11' Weekly Topics -12/13~12/19

[12/13]

☆ 今更ですがAlbert Pujols (前STL)とC. J. Wilson (前TEX)がLAAと契約しました。PO枠が拡大になるとは言え、またALが厳しくなりそうです。まぁそれはそれとして、Papiの調停受諾と残留が決まり、残りのドラフトピックの譲渡が必要なType A FAは、Prince Fielder (前MIL)、Jimmy Rollins (前PHI)の2人に。

RollinsはPHIと契約なら関係なしで、ウチが獲ることもないと思いますし、Fielderも両チームはないでしょう。BOSはドラ1が2つとサンドイッチピック1つはほぼ確定的。あとはDan WheelerがMLB契約してくれればサンドイッチピックがもう1つに。 ドラフトのボーナス制限が付いて、どんなドラフトになるのか予想がつきませんが、まぁピックは多いに越したことはないし。


[12/15]

☆ さよならWeiland。はぁ...。Nick Hagadoneがトレードされた時以来の喪失感です。HOUでガンバって。つ~か、Melanconにクローザーやらせる気?まぁBardが先発で、Jenksもあれだし、それしかないんだろうけど。悔しいけど、NYYの8回セットアップの方が数倍良いピッチャーだぜorz。

2011年12月14日水曜日

Former Sox Prospect Review: Joantoni Garcia, 2B/SS

今回は、昨冬にリリースされた、Jonatoni Garcia。契約時は結構期待度が高いと言われてたし、DSLをスキップした選手だったんですが。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Joantoni Garcia (ジョアントニー・ガルシア)
Full Name: Joantoni Garcia
Positions: 2B/SS/3B/1B
Born: September 9, 1990
Birthplace: Caracas, Venezuela
Height: 5-11
Weight: 165
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2007)
Signing Bonus: Not Announced
How Left: Released (November 2011)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

小柄なM-IFで、アスレティックだが、今後も大きくは成長しないだろう。滑らかなスウィングを持つが、ボールの見極めが悪く、オーバーマッチされやすい。パワーもほとんどない。優れた守備能力を持つ選手で、基礎がしっかりできており、しっかりボールの前に入ってプレーする。SSでも2Bでも動きは滑らかだ。グラブ捌きも良い。ただ肩があまり強くないので、現在は2Bの方が多くなっている。


[Profile]

08' : DSLをスキップし、GCLでプロデビュー。17歳ながら、AVG .253とそこそこのプレーを見せた。

09' : SS-A Lowellに昇格。しかしAVG1割台と苦戦。

10' : Low-A Greenvilleでも少しプレーしたが、ロスターフィル的なカンジ、シーズン半ばからSS-Aへ戻った。

11' : 同じく、一時期High-A Salemに上がるも、やはりSS-Aで進歩が見られず。

11' Nov. : リリース。


[Comment]

年齢から言えば、随分とアグレッシブに昇格させてみたけど、うまくいかなかった。南米系の選手は早打ちが多いし、早上げはあまり良くない気がする。

2011年12月13日火曜日

Former Sox Prospect Review: Seth Garrison, RHP

今回は、先日引退した、Seth Garrison。年齢は高いけど、先発としてもまずまず投げてて、リリーフならもしかしたらと思ってたけど、ここ2年はケガが多かった。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Seth Garrison (セス・ガリソン)
Full Name: Seth A. Garrison
Positions: RHRP/RHSP/(3B)
Born: August 13, 1985
Birthplace: Dallas, Texas
Height: 6-5
Weight: 220
Bats: Both
Throws: Right
Drafted: 23rd round, 2008; 25th round, 2007 by Boston
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Anounced
College: Texas Christian
High School: Coppell HS (TX)
How Left: Retired (November 2011)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

非常に大柄で理想的な投手体型。その長身を生かして、オーバーハンドから投げ込む。メカニクスは安定している。速球は大体90~92 mphで、最速で93 mph。少し動く。制球は平均的。78~80 mphのハードカーブと平凡な83 mph前後のチェンジアップを持つ。対左の成績が良い。カレッジで野手からコンバートされたため、さほど腕を酷使していない。


[Background]

TCUで3Bから投手にコンバートされた。07年にTJを受けており、BOSがそれでも指名したが、契約に至らず。しかし08年もBOSが再びピック。よほど気に入っていたのか。シニアーということもあり、この年に契約。


[Profile]

08' : SS-A Lowellでプロデビュー。クローザーを務め、9 SVを挙げた。

09' : Low-Aをスキップし、High-A Salemで開幕。しかもローテの席を得た。25 GSし、ERA 3.90とぼちぼちの成績。

10' : High-Aでプレーするもケガに悩まされる。Rk/SS-Aと合わせて16 Gしか投げれず、秋はAFLに参加。

11' : AA Portlandに昇格。リリーフで、40.0 IP/4.28 ERA/35 H/37 Kとまずまずも、ケガで多くプレーできず。

11' Nov. : ケガに悩まされて引退を選択。


[Comment]

11年の成績も、ケガがありながらAAでまずまずというカンジで、ここで引退というのはちょっともったいないようにも感じた。

2011年12月12日月曜日

12' BOS My Top 50 Prospect Ranking

そろそろWinter Leagueも終盤戦で、各誌からRankingもポロポロ出て来ています。BA、BP、JSあたりが出てくる前に個人的な傘下のProspectのTop 50 (!)を発表いたします。正直見たことのないProspectも多いので、一般的なリストに比べるとパフォーマンスの比重が強くなっているかも。


[12' BOS My Top 50 Prospects]

Five-Star Prospect

1. Will Middlebrooks, 3B : 今季は素晴らしい成長で一躍BOSのNo.1 Prospectに登りつめた。元々評価の高い肩・守備に加えて、全方向に安定してパワーを発揮できるようになった。現状でも良い時のJoe Credeのような、AVG .280に25-30本打てて、素晴らしい守備という平均以上のレギュラーになれると見られているが、それ以上のAll-StarクラスになるにはやはりK/BBの向上が不可欠。AFLでも変化球に対して身体が突っ込んでしまうという悪癖で多くの三振を重ねたし、個人的には来季AAAで苦戦すると思う。それを乗り越えて、13年にはレギュラーとして定着に期待。

2011年12月10日土曜日

Former Sox Prospect Review: Jordan Flasher, RHP

今回は、先日リリースされた、Jordan Flasher。カレッジのリリーフ右腕の中ではポテンシャルがあると思ってたけど、ケガばかりでダメだった。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jordan Flasher (ジョーダン・フラッシャー)
Full Name: Jordan Arthur Flasher
Positions: RHRP
Born: October 14, 1987
Birthplace: Manassas, Virginia
Height: 5-11
Weight: 165
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 22nd round, 2009; 39th round, 2008 by Toronto
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Announced
College: George Mason
High School: Osbourn Park HS (VA)
How Left: Released (November 2011)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

やや小柄な右腕。腕が強く、08年のTJ前は、92~94 mphの速球に12-to-6のカーブを投げていた。TJ後は少し球速を落としていたそう。


[Profile]

09' : GCLでプロデビュー。SS-A Lowellとあわせて12 Gに登板。

10' : Low-A Greenvilleで、ケガもあり、27 Gに投げ、45.1 IPで51 Kを奪う。

11' : やはりケガで出遅れ。Low-Aではまずまずも、High-A Salemに昇格後はコマンドに苦しんだ。

11' Nov. : リリース。


[Comment]

健康度が最悪だった。出ていればかなり三振を奪っていたし、それなりに面白いと思っていたのだが。

Former Sox Prospect Review: Mitch Herold, LHP

今回は、先日リリースされた、Mitch Herold。まずまずの左腕リリーフと思ってたけど、あっさりとリリース。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Mitch Herold (ミッチ・ヘラルド)
Full Name: Mitchell Todd Herold
Positions: LHRP
Born: June 18, 1986
Birthplace: Merritt Island, Florida
Height: 6-0
Weight: 200
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 16th round, 2008
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Announced
College: Central Florida
High School: Cocoa HS (FL)
How Left: Released (November 2011)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

平均的なサイズ。90 mph前半の速球に加えて、平凡なスラーブを投げる。チェンジアップはイマイチ。アグレッシブな投手で、積極的にストライクを投げ、ゴロを打たせる。時折コマンドに苦しむ。


[Profile]

08' : SS-A Lowellでプロデビュー。しっかりと三振を奪った。

09' : Low-A Greenvilleでイニング数以上の三振と素晴らしいゴロ率を記録。

10' : High-A Salemでは25.2 IPでたった12 Hだったが、AA Portlandでは少し打たれた。

11' : High-Aでまずまずも、ケガもありアピールするに至らず。

11' Nov. : リリース。


[Comment]

マイナー下層ではまずまずに見えたけど。ケガがあったのも残念。

2011年12月9日金曜日

11'-12' Offseason Boston Red Sox -Rule 5 Draft-

BOSにはあまり嬉しくないRule 5ドラフトの季節です。今季は多くの高校生を指名した07年高卒組と08年のカレッジ組が対象。去年あたりからプロテクトもかなり難しくなっていますが、Erik Bedardのトレードで何人か消費したので少しは守りやすくなりました(前記事はこちら)。


[11' BOS Rule 5 Draft Eligible Players]

RHP Anatanaer Batista, RHP Yeiper Castillo, RHP Miguel Celestino, RHP Caleb Clay, RHP Brandon Duckworth, RHP Justin Erasmus, RHP Ruben Flores, RHP Seth Garrison, RHP Miguel Gonzalez, RHP Charlie Haeger, RHP Jennel Hudson, RHP Brock Huntzinger, RHP Jeremy Kehrt, RHP Matt Kramer, RHP Michael Lee, RHP Leandro Marin, RHP Dennis Neuman, RHP Michael Olmsted, RHP Tony Pena, RHP Eammon Portice, RHP Ryan Pressly, RHP Charle Rosario, RHP Pete Ruiz

LHP Drake Britton, LHP Cesar Cabral, LHP Mitch Herold, LHP Will Latimer, LHP Manny Rivera

C Josue Peley, C Matt Spring

1B/3B Michael Almanzar, SS/2B/CF Ryan Dent, 2B/SS Joantoni Garcia, 2B Zach Gentile, IF Jon Hee, 3B Will Middlebrooks, IF Roberto Ramos, 1B/LF Reynaldo Rodriguez, 2B Nate Spears, 2B Tony Thomas

OF Ronald Bermudez, OF Mitch Dening, CF Che-Hsuan Lin, LF David Mailman, LF/RF Daniel Nava, OF Wilfred Pichardo


ピックされる可能性がある選手を太字にしてます。Middlebrooksは確実。次にBrittonは今季は酷かったけど、スタッフへの評価と左腕というところを考えれば、やはりプロテクトしたいところ。LinもAAAでは打てなかったけど、プロテクトが濃厚と見られています。それとリリーフ左腕のCabralまでが候補。昨季のRule 5でも指名されたCabralは個人的にはピックされる可能性はBrittonやLinより上だと思うし、個人的にLinより優先したい。

その次はAAまで来ているR. RodriguezかMLB経験のあるNavaあたりかと言われているが、さすがにここまでプロテクトすることは不可能。個人的にはAFLでリリーフとして良く投げているClayは彼らよりピックの可能性が高いと思ってるし、できればプロテクトしたいが、シーズンの成績を見ればAFLの成績だけではプロテクトは厳しいところ。

あとは同じくAFLで投げているHuntzingerやPortice、あとはまだHigh-Aだが左腕と言うことでRivera辺りもリリーフとしてピックされる可能性が無くはない。CelestinoやDentはさすがに可能性は無いかな。


[Roster Move]

○ 11/18
Purchased the contracts of 3B Will Middlebrooks and CF Che-Hsuan Lin from AAA and LHP Drake Britton from High-A.

Rule 5対象者のプロテクトのために、Middlebrooks、Lin、Brittonが40人枠に入りました。4人は厳しいかとは思っていましたが、やはりCabralは入らず。ピックされる可能性は非常に高いと思います。正直Linが来季MLBで打てると思えないし、NLで5th OFとして使われる可能性もなくはないですが、Cabralを優先してもらいたかった。もうすぐ使えて、オプションもフルに残す左腕リリーフは貴重だと思うし、オプション切れのHill、Bowden、Atchisonらを外してでもプロテクトする価値があると思いますが。正直個人的には松坂さんを外してでもプロテクトして欲しかったなと。STでリターンされる方に賭けたのでしょうか。また他チームですが、一昨季TEXへ行ったRoman Mendezや、昨季のErik Bedardのトレードで移籍のStephen Fife、Chih-Hsien Changなども各チームの40人ロスターに入っています。


[11' Rule 5 Draft Board]

Steve Johnson, RHP, BAL
Cesar Cabral, RHP, BOS
Pat Venditte, BHP, NYY
Marquis Fleming, RHP, TB
Nick Barnese, RHP, TB
Cole Figueroa, 2B, TB
John Anderson, LHP, TOR

Terry Doyle, RHP, CWS
Jordan Danks, OF, CWS
Jay Voss, LHP, DET
Brandon Sisk, LHP, KC
David Bromberg, RHP, MIN
Angel Morales, OF, MIN
Cole DeVries, RHP, MIN

Loek Van Mil, RHP, LAA
Trevor Reckling, RHP, LAA
Shane Peterson, OF, OAK
James Simmons, RHP, OAK
Johan Yan, RHP, TEX
Ryan Kelly, RHP, TEX
Erasmo Ramirez, RHP, SEA

Paul Gran, IF, MIA
Jake Smolinski, UT, MIA
Peter Andrelczyk, RHP, MIA
Collin McHugh, RHP, NYM
Rhiner Cruz, RHP, NYM
B.J. Rosenberg, RHP, PHI
Jiwan James, OF, PHI
Brad Meyers, RHP, WAS

Dae Eun-Rhee, RHP, CHC
Ryan Flaherty, UT, CHC
Jeffry Antigua, LHP, CHC
Kody Hinze, 1B/DH, HOU
Dan Merklinger, LHP, MIL
Daniel Meadows, LHP, MIL
Diego Moreno, RHP, PIT
Aaron Pribanic, RHP, PIT
David Kopp, RHP, STL
Tommy Pham, CF, STL

Parker Frazier, RHP, COL
Ethan Martin, RHP, LAD
Nick Schmidt, RHP, SD

SP.comから拾ってきた、Rule 5でプロテクトされなかった有力選手のリストです。今季良くなかったようですが、PITのDiego MorenoやLADのEthan Martin、LAAのTrevor Recklingは昨季までは評価の高い選手でした。リリーフ候補として、TBのNick BarneseやMarquis Fleming、WASのBrad Meyersなんかも悪くないかも。野手ではOFのJiwan Jamesが最も有力かな?これを見るとやはりCabralはピックされそうな気がします。


[11' Rule 5 Draft (MLB Phase)]

1. Astros - RHP Rhiner Cruz from Mets.
2. Twins - RHP Terry Doyle from White Sox.
3. Mariners - LHP Lucas Luetge from Brewers.
4. Orioles - UT Ryan Flaherty from Cubs.
5. Royals - LHP Cesar Cabral from Red Sox; traded to Yankees for cash.
6. Cubs - RHP Lendy Castillo from Phillies.
7. Padres
8. Pirates - SS Gustavo Nunez from Tigers.
9. Marlins
10. Rockies
11. Athletics
12. Mets
13. White Sox
14. Reds
15. Indians
16. Nationals
17. Blue Jays
18. Dodgers
19. Angels
20. Giants
21. Braves - LHP Robert Fish from Angels.
22. Cardinals - OF Erik Komatsu from Nationals.
23. Red Sox - 3B Marwin Gonzalez from Cubs, traded to Astros for RHP Marco Duarte.
24. Rays
25. Diamondbacks - RHP Brett Lorin from Pirates.
26. Tigers
27. Brewers
28. Rangers
29. Yankees - RHP Brad Meyers from Nationals.
30. Phillies


#5でKCがCesar Cabralをピック。こちらも元BOSのYamaico NavarroをPITにトレードして枠を空けたし、Cabralを好んでるという話だったけど、Cabralをキャッシュと引き換えにNYYにトレード。今一つKCの意図は分からないが、NYYで活躍されるのは悔しいな。昨年もRule 5でセレクトされてWaiverに掛かっているので、今季25人枠を外れたらMiLFAになるそう。絶対プロテクトしなかったのは失敗だと思う。

またBOSは#23でCHCからMarwin Gonzalezをセレクト。AA/AAAで打撃成績はまずまずで、IF-UTとして使うのかと思いきや、HOUへトレード。見返りは、HOUがAAA Phaseの#1でCOLからセレクトしたMarco Duarte。HOUは2巡目でGonzalezが欲しかったのだろうか?ってかCHCって、Theoさんの補償じゃないよね?イマイチ意図の掴みづらいRule 5 Draftでした。

見返りのDuarteは24歳のRHPで速球は94 mph程度まで。制球は難あり。COL傘下に属していたが、数年前にLow-Aで少し投げただけで、主にMexican Leagueで投げていた。ここはAAA相当と言われるし、25人枠はもちろん40人ロスターにも入れる必要はないので、Gonzalezを使う気がなかったのならまずまずの動きでしょう。


[12' Rule 5 Draft (AAA Phase)]

1. Astros - RHP Marco Duarte from Rockies, traded to Red Sox for 3B Marwin Gonzalez.
23. Red Sox - C Gerardo Olivares from Rays.


HOUがBOSにトレードするDuarteをピックしたのに加えて、BOS自身も捕手のOlivaresをピック。23歳でSS-Aでプレーしていたこともあり、ピックの意味は良くわからない。

2011年12月8日木曜日

TOR and CWS; Sergio Santos Trade

CWSのクローザーだった、Sergio SantosがTORへ。見返りは今季大きくブレークしてTOR傘下のTop Pitching Prospectの1人に成長した、Nestor Molina。CWSはファイヤーセールモードで、Prospectを奪いに掛かっているが、個人的にはSantosの割安な契約を考えるとTORがうまくやったと思う。Alex Anthopolous GMはやはりトレード上手。一方、CWSのKenny Williams GMは相変わらずセンスがない。


[Player (to TOR)]

Sergio Santos, RHP

ARIの02年のドラ1。12年から始まる3年$8.25M契約があり、12年が$1M、13年が$2.75M、14年が$3.75Mと格安。さらに3年のオプションが付き、15年$6M、16年$8M、17年$8.75M。バイアウトは各年で$0.75M。まだ28歳だし、今のレベルでクローザーを務められるなら全部行使しても十分割に合う。やや制球難と、クローザー経験が1年というのはあるが、10年もセットアップとしてハイレベルだし、実力的にはクローザーとして申し分ない。

ドラフト時はSSだったが打撃が酷く、CWS傘下で投手転向して大成功。元々強肩で有名だったのはあるが、ここまで伸びるとは。ARIからTroy GlausのトレードでTORに移籍したことがあり、出戻りとなる。速球は平均で95 mphを越え、100 mph近く出る。これに切れ味鋭いスライダーで多くの三振を奪う。チェンジアップもそれなりに投げる。未だにBBは多いが、三振も多く奪い、FIPはここ2年は3点前後。


[Player (to CWS)]

Nestor Molina, RHP

TORの06年のInt. FA。09年に投手転向をするまでは、C-OF/C-IFだった。投手転向後、2年間はリリーフ。BBは少なくERAも良いが、奪三振率も平凡で、さほど期待度の高い選手ではなかったが、今季先発転向しHigh-A/AAで大ブレイク。層の厚いTOR傘下でもトップクラスの投手Prospectとなった。奪三振率も向上したが、何と言ってもBB/9が異常に低い。

速球は最速93~94 mphと割と平凡だが、スプリッターが良く、これで三振を奪う。チェンジアップもまずまずだが、ブレイキングボールは目立たない。これらをコマンドを駆使して投げる。元野手だけに年齢をやや食っており、今オフにRule 5対象だったため、40人枠入りしている。先発での伸びしろに期待する声も多いが、2ピッチ投手で、来季のTORのクローザー候補にも挙がっていたように、リリーフが適性というようにも思える。


[Team Analysis (TOR)]

今季はクローザーに悩まされた。とは言え、Type A/BのFA補償を重視して、Jon RauchやFrank Franciscoなどをクローザーとしたから当たり前と言えばそうなのだが。その彼らもFAになり、Marc Rzepczynski、Octavio Dotel、Jason Frazorなんかもトレードで出してしまったから、後ろを任せる投手は実質Casey Jansen1人のみ。補強は必須だった。セットアップクラスは頭数は多い先発から誰か回したりでなんとかなるのかもしれないが、クローザーはなかなかそうはいかない。

その意味では大きな補強だった。Molina自体をクローザーで使おうかなんて話もあったが、MLB経験0ではさすがにムリだろうし、Santosの割安かつ長い保有期間を考えれば、Molinaを出してもお釣りが来る。Molinaは先発のデプスと言う意味もあったが、上限は高めとは言え、現実的に先発3番手以上になれる可能性はさほど高くないという点では、Henderson AlvarezやDeck McGuireなど、AA以上にもまずまず層はあるし、凄く響くということはないだろう。むしろ実質今季のみの実績で、来季如何では評価が最も高い時に売れたということもあり得るし。


[Team Analysis (CWS)]

これまでMinorを破壊し続けながら戦い続けてきたが、そろそろ限界を悟ったようで、John DanksやGavin FloydからGordon Beckhamまで、多くをトレード候補としてファイヤーセールに踏み切るようだ。これでProspectをかき集めたいのだろうが、如何せん悲しいかなWilliams GMに見る目がない。夏もしっかりした先発のEdwin Jacksonを出して得たのは、Frazorと、Prospectで言えば、賞味期限切れが近づいているZack Stewartのみ。

今回も残り最大6年でまだそれなりに若く、今が最も美味しい時期のSantosを出して得たのが、現時点では評価が高いとは言え、まだ実績1年で、将来性も振れが大きいMolinaただ1人。これなら自分ならSantos保持をしたいとこだが。一応代役では、こちらも放出候補とは言え、まだMatt Thorntonが残っているし、先発転向を予定してはいるが、Chris Saleもいる。再建期に入るのであれば、評価向上を狙ってFrazorに任せるのも悪くない。まぁ、見返りが妥当なら出すのは問題ないのだが、残り6年なら、再建期を終えてもまだ契約が起こっているだろうし、これだけあっさり出したのはイマイチピンとこない。

11' Weekly Topics -12/6~12/12

[12/7]

☆ Valencia CFはアウェーでChelsea FCに3-0で敗れ、11'-12' Champions League敗退が決定いたしました。今季のチームはビッグネームはいないですが、なかなか良いと思うんですけどね。ただ、こういう大舞台では、組織力はあってなんぼで、個の力が勝敗を決することも多いし、早く借金返済が終わって欲しいなと。ELもあると思いますが、Ligaに集中してもらいたいですね。


☆ BOSがOAKのクローザーAndrew Baileyに興味と言われています。恐らく現状では対価が高すぎて手が出ないでしょうが、かなり本気で欲しがっているように見えます。Ryan Madson (前PHI)やFrancisco Rodriguez (前MIL)は値段が高すぎると思っているのでしょうか。良いリリーフというだけではなく、クローザー経験者に絞ってるようなカンジで、ひょっとしたら本気でD. Bardの先発転向を考えているのかも。すでにCherington GMがBardに先発/リリーフの希望をヒヤリングしたようですし。


☆ 後で否定されましたが、一時BOSが西武ライオンズからポスティングされた中島裕之のビッドで最高額をつけたという噂が出ました。兵庫県出身ということもあり、個人的には現時点でのNPB・MLBを問わず、日本人の野手で最も好きな選手。MLBでSSを十分に守れるレンジがあるかはやや疑問ですが、以前は悪かった守備も改善しており、現時点のNPBでヤクルトスワローズの青木憲親に次ぐ2番目と高く評価される打撃技術に、逆方向に長打を放つパワーもまずまず。

スピードも西武の中軸打者ながら毎年15 SB程度決めているし、何より日本人の打者にしてはまずまずボールを見る。二塁打を稼げそうだし、MLBで見てみたい選手ではありますが、BOSは既にScutaroのオプションを行使しているし、UTとしてはLowrie、Avilesと2人いるのでややフィット感は低い。いずれかにトレード価値があるならともかく、首脳陣が否定したこともあるけど、可能性は低そう。


☆ Papiは調停受諾の構えを見せているそう。3年契約を待っていると言われていたけど、BOSへ戻りたいのが大きいみたいで、調停を受けられると、昨季の$12.5MからさらにUPして、$15M程度になるだろうから、BOSは少なくとも2年で単年の額を落とした契約を提示せざるを得ないというのを見越しているよう。BOSは既に2年$18Mを提示したが、Papi側の最低ラインは2年$25Mだそう。$20~22M辺りでまとまる気がしてきました。


[12/8]

☆ 中島裕之選手のビッドはNYYが最高額だったみたい。好きな選手と書いた直後によりによって...。複雑ですが、纏まるなら、彼だけは一応応援しようかと思います。


☆ OAKのAndrew Baileyの見返り要求は依然高く、Reddick+Prospectを拒否られたそうな。Middlebrooks要求という噂は間違いだったみたいだけど、OAKならこれくらい要求されても不思議じゃない。ただ今季はクローザーのFAが多かったこともあり、今のところクローザーの市場価値は低い。Ryan Madson (前PHI)さえ、職を未だに見つけられていない有り様だ。

TORのSergio Santosのトレードを見ると、さすがにMiddlebrooksを要求されるなら諦める方が良いと思う。他では、Lowire、Workman、R. AlcantaraをOAKが好んでるらしいが、前2人のパッケージならともかく、R. Alcantaraは出したくない。


☆ 脳の手術で1年半以上も戦列を離れているWestmorelandが、ドミニカのInstructional Leagueでゲームの打席に立ったそうです。嬉しいニュースですね。まだ守備・走塁はムリみたいだけど、今季中にDHで帰って来られるかも。ガンバって!


[12/12]

☆ Cherington GMが正式にD. Bardの先発転向を認めました。取りあえずSTで様子を見てということではありますが。まぁこれが吉と出るか凶と出るかは結果論にはなってしまいますが、個人的には戦略としては悪くないと思っています。コマンドとかイニング数の増加など不安はあれど、今季の先発・クローザーそれぞれの市場を見ると、リリーフ補強の方が選択肢は多いだろうし。

ただそれをするならBardに代わるクローザー候補を確保してから発表すべきだった気がします。こうなってしまえば、Andrew Bailey (OAK)など足元を見られるのは当然。かつてのJonathan PapelbonのようにSTでまたリリーフに戻る可能性もあるけど、本気で先発で考えるのなら、そろそろRyan Madson (前PHI)あたりを決めないと。


☆ BOSがScutaroのトレードを検討しているとか。?。きっちりした代役がいるわけでもないし、そもそもそれならオプション破棄で、Type B FAで補償をもらえば良かったのでは?全く価値のない選手じゃないけど、サンドイッチピックよりも良い見返りが得られるようには見えないし、多少年棒負担も付くと思うし。調停申請すれば受けられると思っていたのか?ピンとこない噂です。

2011年12月3日土曜日

11' Weekly Topics -11/29~12/5

[11/30]

☆ 新監督はBobby Valentineさんでほぼ決まりなようです。日本で千葉ロッテの監督をやってて日本人の知名度は高い。61歳でMLBで最後に監督をしたのは、02年のNYM。オーナー側の強権発動な雰囲気もあるし、あまりいい印象がないのですが...。新GMのCheringtonさんは、Theo Epsteinさんと異なり、熟考型だそうですが、確かに動きが重いカンジがしますね。 (追記)2年契約で確定しました。


[12/3]

☆ Heath Bell (前SD)がMIAと契約(MIAってまだ慣れませんね)。BOSが興味ありと言われていた大物リリーフがまた1人消えました。Jonathan BronxtonもKCみたいですし。BOSはRyan Madsonの値下がりを待っているのでしょうか?あとはDETからFAのJoel Zumayaに真っ先に声を掛けたそうです。1年$1~1.5M程度ならまずまずかと思います。

2011年11月30日水曜日

The Official Wine of Valencia CF



この前行ったスペイン料理のお店で、偶然Valencia CFのオフィシャルワインに出会いました。ロゴも入っていて、思わず写真に撮らせてもらいました。味は、よくわかりませんでしたが、白ワインにしては酸味の少ない、少しタンニンの香りのするワインだった気がします。

2011年11月24日木曜日

11' Weekly Topics -11/22~11/28

[11/22]

☆ AL MVPが発表になりました。Cy Young賞のJustin Verlander (DET)が投手にも関わらず280 pointで初受賞。おめでとうございます。Ellsburyは244 pointで惜しくも2位。やはりPOに出れなかったのが響いたんでしょうか。3位はJose Bautista (TOR)。A-GonとPedroiaも10位までに名を連ねています。


☆ 一昨季MLBデビュー、昨季はSEAで35試合に出場した、Greg Halmanが故郷オランダで、刺殺体で発見されました。オランダの警察は彼の弟Jasonを逮捕したそうです。08年オフに発表された、09年のランキングで、BAを始めとした各誌から、SEA傘下のNo.1 Prospectに選ばれていた選手。

低打率で三振が多いものの、素晴らしいパワーとスピードのパッケージを兼ね備えたCFで、最大限成長すればCurtis Granderson (OF, NYY)のようになるかもと思っていました。SEAとのトレードの噂が出ると、いつも気になっていた選手。弟も元オランダ代表の野球選手だったそうな。何があったのでしょうか。享年24歳。本当に残念です。お悔やみ申し上げます。


[11/24]

☆ MLBの新労使協定(CBA)が合意に至りました。ドラフトやInt. FAに関しては基本的に順位やピック数に応じて、ボーナス総額にラインがあり、それを超えるとラグジュアリータックスのような追加支払いとドラフトピックの剥奪と言ったペナルティがあるようです(詳細は書きませんが)。1年に一度の楽しみが、ちょっとつまらなくなりそう。


☆ FAへの調停申請の締め切りがありました。BOSはType AのPapiとType BのWheelerに調停をオファー。同じくType BのTekにはオファーしませんでした。Tekは現役を続ける意向ですから、受けられると割高ということなんでしょう。Papiは再契約に動いてるとも言われていましたが、現時点ではまとまらなかったよう。

Wheelerは賭けになるけど、まぁ拒否する可能性の方が少し高いと思うし(拒否することに合意しているという噂も)、健康ならまだ全く役に立たない選手ではないと思うので、個人的にもどっちかと言うとオファーして欲しい側でした。これで既に契約済みのJonathan Papelbonの補償も併せて、最も上手く行けば、ドラ1、ドラ1sで6つのピックが入ります。


[11/25]

☆ 書き忘れていましたが、BOSのフロントオフィスに昇格人事がありました。Assistant GMだったBen CheringtonさんがGMになったことを受け、スカウトと育成部門のトップだったMike HazenさんとVice PresidentだったBrian O'Halloranさんの2人がAssistant GM兼VPに昇格。

この他にも多くの異動がありました。また海外FA担当のトップだったCraig Shipleyさんは職を外されています。松坂さんの失敗やら、最近はInt. FAであまりパッとしないこともあり、この動きは好意的に取られているようです。


[11/28]

☆ 監督も決まらず、動きがありませんな。どうやらGMはDETのGene Lamoutを推しているのに対し、オーナー側がBobby Valentineさんを好んでるみたいですね。おいおい新GM就任の出だしからこんなんでいいのか?オーナーが口出すとロクなことにならないイメージが...


☆ Ligaの話題ですが、今季開始前にMalaga CFに強奪された元ValenciaのIscoが2試合連続ゴール。ここ4試合連続でスタメンを飾っているし、既に主力となりつつあるようです。あぁ...

2011年11月22日火曜日

11' Weekly Topics -11/15~11/21

[11/17]

☆ John SickelsさんのMinor League BallにXander Bogaertsに関する記事が出ていました。内容的には、来季High-Aで同様に成績を残せば、3BのProspectとしても全体Top 20になるだろうし、SSとしての可能性を見せればTop 10もあり得るというカンジ。これは嬉しい記事だけど、まぁさすがにそれは上手く行き過ぎな気もしますが。


☆ BAから12年ドラフトのHS Top 25が出ています(一瞬Top 100が見れたのですが、今はサブスクライブがないとTop 25のみ)。No.1はOF Byron Buxton。個人的にお気に入りのSS Gavin CecchiniはNo.8で、このクラスで最もSSに留まる可能性が高いと評されています。

12年ドラフトは弱いと言われているけど、HSに関していえば、11年にトップ層は劣るけど、全体の層的にはむしろ厚いとも。結局来季の補償制度は変わらなそうだし、HSの選手をしっかり見抜いて蓄えて欲しいなと。最近評価急上昇のLHP Matt Smoralなんて魅力的かも。


☆ AFLでショートリリーフとして使われ、11 G/14.1 IP/1.26 ERA/12 H/5 BB/10 Kとガンバっている、06年ドラ1のClayですが、速球は常時90 mph前半で、最速95 mphを出しているそう。同じく派遣組のHuntzingerもショートイニングではまずまずの結果を出しているし、来季この辺りがリリーフとして出て来てくれると嬉しい誤算になりますね。

2011年11月14日月曜日

Former Sox Prospect Review: Jonathan Papelbon, RHP

久しぶりにこのコーナーに帰ってきました(笑)。今回は、つい先頃正式にPHIとの契約が決まった、Jonathan Papelbon。PHIに行ってもBOS史上最高の生え抜きクローザーということは変わらないし、これからも応援したいと思います。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jonathan Papelbon (ジョナサン・パペルボン)
Full Name: Jonathan Robert Papelbon
Positions: RHRP/RHSP
Born: November 23, 1980
Birthplace: Jacksonville, Florida
Height: 6-4
Weight: 215
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 4th Round, 2003; 40th round, 2002 by Oakland
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $264,500
College: Mississippi State
High School: Bishop Kenny HS (FL)
MLB Debut: July 31, 2005 (Boston)
How Left: Free agency, signed with Philadelphia (November 2011)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

理想的な投手体格で素晴らしい腕を持つ。速球はMLBに到達後は主にリリーフで平均95 mph、最速98 mphと、クローザーとしては最高クラスではないが十分な威力がある。非常に伸びのあるボールで知られており、多くの空振りを奪っていたが、近年は球速こそ変わっていないものの、わずかに威力が落ちている印象。制球は速球派クローザーにしては例外的に非常に良く、四球は少ない。ただコマンドに関しては、勝負どころでやや甘く入ってしまうこともあり、近年はセーブ失敗が多い。ルーキーイヤーの06年シーズンに肩を疲労脱臼したため、負担がかかりにくいように少しメカニクスをいじったのが、コマンド・球威に影響を与えているとも言われている。セカンドピッチはスプリッターで、これを05年のSTでCurt Schillingに伝授されたことは、彼の投手としてのレベルを別次元に引き上げた。ケガ後しばらく使用をやや減らしていたが、ここ2年は再び決め球として使用している。またスライダーも切れ味の鋭い、質の高いピッチではあるが、MLBでは思ったほど効果的でない。コマンドがやや不安定というのが大きい。マイナーでは先発だっただけあり、かつてはチェンジアップやカーブも投げていたが、近年は投げていない。


[Background]

弟二人もドラフトされており、CHCの06年ドラ19のJeremyは左腕。BOSの06年ドラ48のJoshはサブマリン投手だったが、いずれもMLBに辿り着くことなく、10年のシーズン後にリリースされている。カレッジでは主にクローザーを務めた。02年にOAKがドラ40で指名もカレッジに戻ったが、これはその年のCollege World Seriesで敗退したため、再挑戦を希望したからだろう。PHIも契約できるなら、ドラ6で指名する予定だったそう。03年のドラフトではシニアーだったため、ドラ4まで落ちてBOSと契約。ここ10年でMLB全体でも最高のドラ4とされている。


[Profile]

03' : 03年のドラフト直後に契約し、SS-A Lowellでプロデビュー。カレッジではリリーフだったが、先発への転向に挑戦した。

04' : High-A Sarasotaで129.2 IP/2.64 ERA/153 Kと素晴らしい成績を残し、Jon Lesterと共に傘下のTop Prospectと認識されるようになった。

05' : AA Portlandでも文句なしで、AAA Pawtucketに昇格。崩壊するMLBリリーフ陣の補強として、リリーフ経験を積ませた後、7/31にMLBデビュー。印象的な投球を続け、3試合に先発した。

06' : 04年のWS制覇に貢献したクローザーKeith Foulkeがオフの手術から不安定な投球に終始したため、彼に代わりBOSのクローザーに就任。68.1 IP/0.92 ERA/35 SV/75 Kと文句なし。ただシーズン終盤に肩の疲労で脱臼したことから、連投能力に疑問符が付き、先発転向が打診された。

07' : STでしばらく先発として投げ、順調にいっていたように見えたが、Julian TavarezやJoel Pineiroといったクローザー候補の不甲斐なさを見かねたのか、本人が志願してクローザーに復帰。37 SVを挙げるなど、前年と遜色ない活躍で、WS優勝に貢献。優勝を決めた瞬間は上の写真の通りで、捕手のJason Varitekを抱き上げる、通常とは反対の光景は多くのBOSファンの目に焼き付いている。MLBでも最高クラスのクローザーと認識されるようになった。

08' : キャリアハイとなる41 SVを挙げるものの、前2年に比較するとやや支配力を失った感。

09' : 内容的には前年と似たような形で、PO-ALDSの、LAA戦でセーブ失敗。PO敗退に導いてしまう。また長期延長を拒否していることから、トレードの噂なども出始めた。

10' : ギリギリERA 3点台で37 SVを挙げるものの、キャリアワーストと言える成績。Daniel Bardの成長もあり、11年オフの流出が確実視されるようになった。

11' : 序盤ややもたつくも、中盤戦はほぼ完璧な投球で、6年連続30 SV。また87 K/10 BBと内容も素晴らしかったが、最終戦で9回2アウトから悪夢の2失点で、POを目前で逃す歴史的崩壊の当事者となってしまった。

11' Nov. : PHIと4年$50M+オプションで契約。

12' : 環境の変化を物ともせず、これまでで最多のシーズン70登板で38 SVを挙げ、改めて史上有数のクローザーであることを印象付けた。

13' : チーム状況が悪く、放出の噂などでモチベーションを落とした影響もあるのかもしれないが、やや奪三振率を落とし、キャリアで初めて9.00を切った。

14' : さかんに球威低下が言われるようになっているが、奪三振率こそ以前の水準ではないにしろ、防御率・被打率・与四死球率などでもキャリアでトップクラスの成績を残している。パワーだけではなく、総合力で抑えられるようになっており、今後もキャリアを築いて史上でもトップクラスのクローザーになりそう。

15' : PHIで安定して投げていたが、厳しいファンと悪いチーム状況から、チームを出たいと希望を見せ、デッドラインでWASへ。リーグ有数のクローザーだったDrew Storenを差し置いてクローザーとして投げ、本人はしっかり投げたものの、WASブルペン全体としてはむしろ悪化。シーズンの最後にチームの顔であるBryce Harperに掴みかかるなどして、ファンの印象も最悪に。

16' : 開幕からそこそこの投球を見せるも、ファンの怒りは冷めず、夏場に連続で打たれたところでリリース。BOS復帰も噂になったが、結局どことも契約せずにシーズンを終えた。


[Comment]

BOSで229 SVを挙げた偉大なクローザーというだけでなく、精神的に非常にタフで、なんやかんや言っても最後に彼が控えているという安心感はありました。多少変わり者だけど、キャラクターもBOSに良く合っていたし、マイナーからの生え抜きでもあるので、他球団に去ってしまうことも非常に残念です。PHIも非常に働き甲斐のあるチームだろうし、これまでのキャリアを比較されている、Mariano RiveraやTrevor Hoffmanのような歴史に残るクローザーになれるよう応援したいです。

2011年11月8日火曜日

KC and SF; Jonathan Sanchez and Melky Cabrera Trade

KCは豊富なMinorを持つけど、Prospectを含めない形で動いてきた。どちらもチームのニーズに合わせたしっかりした動きな反面、Top Prospectを要求できないという部分からも判るとおり、市場価値的には今一つという選手同士の交換。SFからProspectが1人付く。後釜的にはSFの方が充実してはいるが、一応それなりの先発投手を出すにしてはCabreraはレギュラーとしては今一つ。方向性としてはどちらも合っており、イーブンに近いか。


[Player (to KC)]

Jonathan Sanchez, LHP

SFの04年のドラ27。プエルトリコ出身。11年は調停回避で$4.8M。Super 2だった気がするので、FAまであと2年かな。速球は平均91 mph前後とすごく速くはないが、荒れ球で知られており、スライダー、チェンジアップと併せて奪三振率が高い。今でも9を超える数値を記録しているけど、BBが多くて、対戦打者が多いという面もある。11年はケガもあり、いつも以上にBBが多く、今一つのシーズンだった。昨季を除けば、健康度にも優れているし、まだ29歳とそれなりに若い。ただ一方でイニングを安定して稼げないし、これ以上年棒が上がるなら、コストパフォーマンスは今一つになってくるかも。


Ryan Verdugo, LHP

08年のドラ9。24歳でAAと年齢的にはやや高めながら、今季は130.1 IP/115 H/133 KとERAよりは良く見える。10年まではリリーフで投げていて、奪三振率はキャリアを通じて高い。BBに関してはやや多めではあるが、左のリリーフ、もしくは最大限育てば先発5番手にハマることもあるかも。


[Player (to SF)]

Melky Cabrera, OF

01年にInt. FAでNYYと契約。Javier VazquezのトレードでATLに移ったあと、10年オフにATLからリリース(Non-tender ?)されて、11年はKCと$1.25Mで契約。彼もSuper 2だっけ?FAまであと1年かな?OF3ポジションを守る利便性とハッスルプレーで、使い勝手の良さがある反面、CFとしての守備スタッツは平均を大きく割るし、パワーも平凡。早打ちの傾向も強い。強いチームなら4th OFが適性だろうが、11年はAVGは残した。


[Team Analysis (KC)]

昨季の最強Minorから、Eric Hosmerなど野手のProspectの昇格があったのに加え、Alex Gordonがやっと本来のポテンシャルを開花させるなど、野手に関しては目途が立ち始めたシーズンだったが、一方で先発に関してはZack Greinkeの放出、Luke Hocheverの伸び悩みなどに加えて、評価の高かった投手Prospect陣も、John LambがTJ、Mike Montgomery、Chris Dwyerが不振で、昇格したDanny Duffyもまだ安定にはほど遠い。リリーフ陣に関しては駒が揃いつつあるので、先発を整えることがオフの重要ポイントだった。

Sanchezの補強は、先発の強化という面では、個人的にはそこまで大きくはないと思うが、まだMinorを大きく削って、勝負に打って出るには少し早いか、という気もするし、無難と言えば無難か。Verdugoも左腕ということで、リリーフになるとしてもそれなりに有用。Cabreraは大きなトレード価値があるのなら、Top Prospectを見返りに要求したのだろうが、そこまでの価値は付かなかったのだと感じる。後釜には不安もあるけど、一応Lorenzo Cainがいるし、それなりの先発との交換というのは理に適ってる。


[Team Analysis (SF)]

Tim Lincecum、Matt Cain、Madison Bumgarnerに昨季日本から帰ってきて開花した、Ryan Vogelsong、契約がまだ残るBarry Zitoがいて、MLBで起用段階に入っているEric Surkampが控えているから、ローテの層はSanchez抜きでも申し分ない。昨季はPOを逃したが、来季もPOを目指すだろうし、ほどほどのProspectと交換するよりかは、未だにBuster PoseyとPablo Sandoval以外は平均以下の野手陣の強化に充てたいだろう。

OFはCarlos Beltranを失うし、必要だった。先発投手を出したにしてはCabreraは良いレギュラーではないし、今一つだが、守備を我慢してCFで使うなら攻撃面はなんとか平均水準には達していると思うし、他にも強化を狙いたいポジションも多いから、取りあえずの動きとしては悪くないか。より優れた選手を得ることができるなら、4th OFとしては申し分ないし。

2011年11月2日水曜日

11' Weekly Topics -11/1~11/7

[11/1]

☆ Elias Rankingが発表になっています。Type Bになる予定だったScutaroは予想通りオプション行使。PapiとPapがType A。WheelerとTekがType B。Tekはそういう予想だったっけ?Type Aの2人は取りあえず調停を申し込んで断られるでしょうが、あとの2人はどうですかね。Wheelerは地元出身だし、BOS希望も少し匂わせているけど、それ以上に自分を戦力として欲しているところに行きたいみたいだし、調停を申し込む方が有力か?


☆ NYYがC. C. Sabathiaと契約延長。まぁ抜けるとシャレにならないだろうし。Robinson Canoともそろそろ延長を考えないといけないし大変ですな。


[11/2]

☆ Gold Gloveが発表になり、BOSからはA-Gon、Pedroia、Ellsburyの3人が受賞。おめでと~。


☆ ちょっと前の話題になりますが、日本のNPBでもドラフトがありましたね。MLBではドラフト狂の自分ですが、NPBは応援してるチームもないし、軽くチェックするくらいなんですが。今季は、その中でも目玉の菅野智之投手は巨人の原監督の甥ということもあり、巨人が一本釣りか、と言われていたのが、日本ハムがまさかの交渉権獲得。

まぁ、色々言われているけど、ルールに則ってやっている以上、とやかく言ってもねぇ。本人もどうしても巨人に行きたいなら、リスクを負ってでも浪人して来年、再来年に賭ければいいわけで。しかし、より人材の限られる日本で、なぜウェイバー制で戦力の均衡を図るようにルールを変えていかないんでしょうね。


[11/3]

☆ Silver Sluggerも発表になりました。BOSからは、A-Gon、EllsburyがGold Gloveと同時受賞。PapiもDH部門で受賞しています。PedroiaはNYYのRobinson Canoに負け。TEXに行ったAdrian BeltreもGold Gloveと同時受賞ですね。おめでとうございます。


[11/6]

☆ CHC、BOS、LAAと次々にGMが決まっていく中、Andy MacPhailさんの後任がなかなか決まらなかったBALですが、どうやらTheo Epsteinさんの前のBOSのGM (94'~02'、その前はMontreal ExposのGM)のDan Duquetteさんと契約間近なようです。やや対人スキルに難があると言われますが、Hanley Ramirezの発掘など選手を見極める目には優れていると言われているし、その手腕に注目です。(追記)3年契約で合意したようです。

Josh Byrnesさんが新GMに昇格したSD。Kevin TowersさんがGMを務めるARI。ARIの前GMのJerry DiPotoさんを新GMに引き抜いたLAA。Theoさんに加えて、SDからJed HoyerさんをGMに、Jason McLeodさんをSenior Vice Presidentに迎えたCHCと、BOSにゆかりのあるチームがまた増えましたね。お互いにメリットのあるトレードなんかを積極的にできればなと。


[11/7]

☆ Michael Cudyer (UT, Type A FA, 前MIN)はPHIが熱心だそうで、ATLのMartin Prado (UT)にターゲットを変更しているよう。11年はやや低調だったけど、元々はコンタクトに優れたアベレージヒッターで内外野守れるUT。って、あれAvilesは?

PradoはUTと言っても、SSは守れないし、昨季は2Bすら守ってない。C-IF/C-OFとしてはパワーがない。ただFAで長期契約をこれ以上抱えるのはイヤなのは確かで(Cudyerならドラフトピックも失うし)、そこそこの見返りで得られるならありかな。

CLE and ATL; Derek Lowe Trade

オフシーズンのトレード第1号で、元BOSのDerek LoweがCLEに移っています。$10M程度をATLが負う。先発豊富なATLは年棒削減が主目的。見返りは平凡な左腕リリーフの若手で、少しでも年棒を負ってもらう代わりに、若手を諦めた形。どちらも素直な動きだけど、Loweの本質的な価値を考えればCLEがやや印象が良い。


[Player (to CLE)]

Derek Lowe, RHP

91年のSEAのドラ8。09年にFAでやや割高と言われた4年$60Mで契約。最終年の12年は$15M。Jason Varitekと共にBOSにトレードされてきたあと、先発、クローザーとして活躍。04年までBOSにいた。BOSで人気のある選手。未だに健康度に優れ、妥当な先発下位して十分な力がある。

今季はW9-17L/5.05 ERAとやや冴えなかったが、GO/AOは相変わらず2を越えているし、FIPも4点未満と、そう下り坂というカンジではない。BABIPが高めだったのとBBが若干増えたのが響いた感。速球は平均88 mphの素晴らしいシンカーで、ほとんど球速は変わっていない。ややカッターやスライダーの比率が上昇しており、シンカーの割合が減っていて、これもやや成績が下降したのと関係しているのか?


[Player (to ATL)]

Chris Jones, LHP

CLEの07年のドラ15。速球は最速で91 mph程度。10年にリリーフに転向し、まずまず三振は獲っているが、一方四球率なども平凡で、あまり特色がない。またHigh-Aに上がって既に3年目で、成績を残しているにも関わらずAA以上の経験がない点も気になる。投手を育てるのが上手いATLだし、こんな選手でもモノになったりすることはあるのか。


[Team Analysis (CLE)]

11年は野手の若手が育ったが、Drew Pomerantz、Alex Whiteという2人の元ドラ1を諦めて、Ubaldo Jimenezを得たにも関わらず、POを逃した。この点から言えば、やはり少し勝負を急ぎ過ぎたようにも映るが、一方でJimenezは今季も残るし、今季もPOを目指すシーズンになるだろう。Grady Sizemoreは抜けそうだが、Michael Blantleyを使えるし、LFかMatt LaPortaが期待を裏切っている1Bに主砲を迎え入れれば、オフェンスはMLBでも最強クラスになる。あとは先発を埋めればということで素早く動いて1枚埋めてきた。

Loweは未だに先発下位としては十分な力があるし、健康面も問題なく、計算しやすい選手だ。今でも$8M程度の価値はあるだろうし、実質$5Mで得られたのはうまくやったと思う。見返りのJonesも将来構想に響くような若手じゃないし、そもそも若返りの最中で、$5M程度を負ったが、ペイロールにはまだ余裕があるはず。


[Team Analysis (ATL)]

相変わらず投手の育成に非常に長けたチームで、投手は明確に余っていた。Lowe、Tim Hudson、Tommy Hanson、Jair Jurrjens、Brandon Beachyと既に5人いた上に、Mike Minor、Julio Teheran、Arodys Vizcaino、Randall Delgadoの既にMLBデビュー済みのBig 4が控える。Vizcaino、Delgadoはもう少し下で使うとしても、もうMinorやTeheranはAAAで育てる段階を過ぎている。

ということで残り1年で、戦力的にも価値が薄いLoweをまず出すのはわかる。ただ確かにLoweは成績を落としていたし、ある程度年棒を負うのは仕方ないとしても、少し足元を見られた感を受ける。もう少し年棒負担を減らすか、良い若手を奪えたような気はするが。得た見返りはさほど意味はない。次の動きとしてはOFの強化か?場合によってはJurrjensなんかを動かしてもおかしくはない。BOSも彼か残り1年のHudsonを狙えばいいんじゃないかな?

2011年10月30日日曜日

11' Weekly Topics -10/25~10/31

[10/26]

☆ John LackeyがTJだそうです。肘が悪そうみたいな話は出てましたが、さっさと手術してくれてれば、POに出られていたかも。

15年にリーグ最低額でこき使えることが決定。AAVがこれに伴い$3M前後下がるみたいですが、これで先発1人を獲るのは難しいな。ペイロール自体は変わらないわけだし。


[10/30]

☆ STLがワールドチャンピオンに輝きました。STLはBOSと全く同勝ち星でWCからの優勝。今年のWSは歴史に残る良い戦いだったんじゃないかな。TEXは2年連続で無念のWS敗退。最後の最後で、ここまでチームを支えてきたエースのC. J. Wilsonとリリーフ陣に誤算が出てしまったけど、優勝しても何もおかしくない素晴らしい戦いぶりでした。


☆ WSでMVPに輝いたDavid Freeseですが、SDの06年のドラ9で、たったの$60Kで契約した選手でしたが、それは入学5年目のSeniorだったためで、ドラフト前にBOSは彼と$90Kで合意していたそうですね。MLB機構に却下されて契約には至らなかったそうですが、ホントに縁とは不思議です。

2011年10月24日月曜日

11' Minor League Stats - Ex-Sox Prospects

今季はトレードなどでBOSから離れたEx-Prospectの成績もまとめてみました。基本的にマイナーを卒業した選手は除きますが。ざっと見ると、A-Gonのトレード以外でBOSを離れたProspect以外は何となくあまり活躍してないようなカンジです。トレード的には評価の高い時にうまくトレードしたことにはなる反面、もっとガンバってと、何となく寂しい気持ちになります。


[Pitchers]

Casey Kelly (SD), RHSP (08'-1st)

11' Stats (AA San Antonio): W11-L6/3.98 ERA/27 G/27 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/142.1 IP/153 H/74 R/63 ER/8 HR/46 BB/105 K/1.66 GO/AO

SDにトレードされて、AAで2年目のシーズンを過ごし、3.98 ERAとまずまずも、K/9が大幅に悪化した。ゴロは打たせているが、被打率も平凡。SDの環境と若さもあり、今でもそれなりのイニングイーターになるだろうとは思われてはいるものの、評価は逓減傾向。

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Roman Mendez (TEX), RHSP (07'-Int. FA)

11' Stats (A Hickory): W9-L1/3.31 ERA/26 G/20 GS/0 CG/0 SHO/1 SV/117.0 IP/117 H/44 R/43 ER/7 HR/45 BB/130 K/0.80 GO/AO

Low-Aで2年目とは言え、コマンドが向上し、ポテンシャルを発揮し始めている。まだコマンドは凄く良い訳ではないし、被打率は平凡で、フライボーラー気味ではあるが、安定して三振を奪えるようになっている。層の厚いTEXでもNo.10前後に入ってきそうだ。やはりトレードは惜しかった。

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Stephen Fife (BOS to LAD), RHSP (08'-3rd)

11' Stats (AA Portland): W11-L4/3.66 ERA/19 G/18 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/103.1 IP/107 H/47 R/42 ER/7 HR/37 BB/70 K/1.23 GO/AO
11' Stats (AA Charlotte): W3-L0/4.01 ERA/6 G/6 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/33.2 IP/36 H/18 R/15 ER/2 HR/15 BB/25 K/1.50 GO/AO

ゴロを多く打たせるし、被弾が少なく、被打率もまずまずで大崩れはしない一方、K/BBがHigh-Aまでの数字から大幅に悪化しており、支配的な投球はできていない。速球と変化球のどちらも目立つボールがないのが難。

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Fabian Williamson (OAK), LHSP/RP (09'-Acquired from SEA)

11' Stats (High-A Stockton): W3-L5/7.53 ERA/12 G/10 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/49.0 IP/60 H/41 R/41 ER/8 HR/29 BB/40 K/1.07 GO/AO
11' Stats (AA Midland): W0-L1/6.35 ERA/10 G/2 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/22.2 IP/29 H/17 R/16 ER/3 HR/16 BB/17 K/1.67 GO/AO

AAスタートも途中でHigh-Aに降格したみたい。ゴロ率が少し高いくらいで、あとのスタッツはいずれも悪い。やはりコマンドが良くないのが問題。リリーフではまずまずだし、対左の方が良いので、リリーフに専念させればもしかしたら。

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Nick Hagadone (CLE), LHRP (07'-1st Supp.)

11' Stats (AA Akron): W2-L1/1.59 ERA/12 G/0 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/22.2 IP/14 H/4 R/4 ER/0 HR/7 BB/24 K/0.79 GO/AO
11' Stats (AAA Columbus): W4-L3/3.35 ERA/34 G/0 GS/0 CG/0 SHO/4 SV/48.1 IP/42 H/27 R/18 ER/5 HR/15 BB/53 K/1.14 GO/AO
11' Stats (MLB Cleveland): W1-L0/4.09 ERA/9 G/0 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/11.0 IP/4 H/6 R/5 ER/0 HR/6 BB/11 K/0.33 GO/AO

今季からフルのリリーフに転向し、一気にMLBデビュー。初勝利も挙げている。先発でも相当期待されていた選手にしては奪三振率は凄まじいというほどではないが、被打率が低く、来季にはしっかりとしたリリーフとして貢献しそうだ。昨季苦しんだ制球面もリリーフに移って少し落ち着いている。今季に限ればややフライボール比率が高かったのが気にはなるが。

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Kendal Volz (BOS to KC), RHRP (09'-9th)

11' Stats (High-A Salem): W2-L3/3.33 ERA/31 G/0 GS/0 CG/0 SHO/2 SV/51.1 IP/42 H/19 R/19 ER/6 HR/12 BB/56 K/1.61 GO/AO
11' Stats (High-A Wilmington): W1-L0/1.64 ERA/6 G/0 GS/0 CG/0 SHO/1 SV/11.0 IP/11 H/3 R/2 ER/0 HR/1 BB/7 K/1.20 GO/AO
11' Stats (AA NW Arkansas): W0-L0/6.75 ERA/3 G/0 GS/0 CG/0 SHO/1 SV/6.2 IP/5 H/5 R/5 ER/1 HR/4 BB/7 K/1.60 GO/AO

Avilesのトレードで何が気に入らなかったって、Yamaico Navarroもそうだけど、このVolzを出したことも大きい。今季リリーフに移り、やや好不調の波はあったが、被打率、K/9、K/BB、GO/AOと全てのスタッツで素晴らしい数字を残していた。まだRule 5対象でもなく、傘下上層のリリーフProspectでもトップクラスのポテンシャルがあると思っていたのに。

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Juan Rodriguez (BOS to LAD), RHRP (08'-Int. FA)

11' Stats (Low-A Greenville): W2-L4/5.19 ERA/32 G/0 GS/0 CG/0 SV/59.0 IP/57 H/38 R/34 ER/3 HR/32 BB/88 K/0.85 GO/AO
11' Stats (Low-A Great Lakes): W1-L1/1.59 ERA/12 G/0 GS/0 CG/0 SHO/1 SV/17.0 IP/6 H/5 R/3 ER/0 HR/10 BB/20 K/0.72 GO/AO

やや年齢が高めなこともあり、今季リリーフ転向。序盤からK/9が18に近い圧倒的な奪三振力を示していたが、徐々に制球とコマンド面の不安が現れ、5月以降はかなり捕まるように。リリーフとしてはなかなか上限は高いと思うが、年齢が高いこともあるし、来オフにRule 5の資格を得るほどだから、まぁトレードで出すのも仕方なかった。上に行けるかどうかはコマンド次第。

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Dustin Richardson (ATL), LHRP (06'-5th)

11' Stats (AAA New Orleans): W3-L1/3.66 ERA/23 G/0 GS/0 CG/0 SHO/2 SV/32.0 IP/31 H/13 R/13 ER/2 HR/20 BB/35 K/1.07 GO/AO
11' Stats (AAA Gwinnett): W1-L0/6.00 ERA/23 G/0 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/30.0 IP/30 H/21 R/20 ER/4 HR/22 BB/29 K/0.97 GO/AO

Andrew MillerとのトレードでFLAに行ったが、シーズン半ばに、40人枠の確保のためにDFA。ATLがClaimして、もう一度DFAされた。まずまず三振は奪っているし、被打率も悪くはないけど、相変わらず四球病に悩んでいる。左だし、来季はまだチャンスをもらえそうだが、そろそろ正念場か?

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Bryan Price (CLE), LHRP (08'-1st Supp.)

11' Stats (AA Arkon): W2-L3/2.79 ERA/28 G/1 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/51.2 IP/50 H/20 R/16 ER/5 HR/15 BB/33 K/0.95 GO/AO

リリーフに転向して2年目で、この2年間をAAで過ごしているが、今季は被打率がやや改善されたものの、K/9が大幅に悪化。CLE傘下で、リリーフのProspectとしてまずまず名前が挙がるくらいだったのが、これでは厳しい。

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Robert Coello (CHC), RHRP/SP (08'-UDFA)

11' Stats (AA Tennessee): W1-L2/3.00 ERA/4 G/4 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/21.0 IP/19 H/7 R/7 ER/1 HR/7 BB/16 K/0.77 GO/AO
11' Stats (AAA Iowa): W6-L6/4.45 ERA/30 G/11 GS/0 CG/0 SHO/1 SV/95.0 IP/85 H/48 R/47 ER/11 HR/41 BB/94 K/0.66 GO/AO

今季も先発・リリーフでスウィングマン的な起用。三振はしっかり奪えているが、四球の多さとフライボーラー傾向は気になる。

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Daniel Turpen (COL), RHRP (10'-Acquired from SF)

11' Stats (AA Tulsa): W2-L4/4.83 ERA/48 G/1 GS/0 CG/0 SHO/11 SV/59.2 IP/63 H/34 R/32 ER/5 HR/35 BB/33 K/1.75 GO/AO

Rule 5からリターンされたあと、McKenryとのトレードでCOLへ。今季もよくゴロを打たせているが、AAですらK/BBは平凡。

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Hunter Strickland (PIT), RHSP: 今季はプレーせず。TJ?

Jose Alvarez (FLA), LHSP: Aレベルでは良く投げている。元々球威がなく、上では苦しむだろうと思っていたし、実際AAでは平凡。

Andrew Dobies (CWS), LHRP: CWSにトレードされて以降、凡庸以下の成績に終始している。

Derrick Loop (PHI), LHRP: High-Aまでは素晴らしい成績なのですが、AA以上では今一つ。

Pedro Perez (DET), RHRP: Dlugachの見返りでDETへ。今季は再びSS-Aに戻り、K/9などはまずまずも、制球がダメ。

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[Hitters]

Tim Federowicz (BOS to LAD), C (08'-7th)

11' Stats (AA Porland): 90 G/339 AB/94 H/20 2B/0 3B/8 HR/138 TB/46 R/52 RBI/32 BB/63 SO/1 SB/0 CS/.277 AVG/.338 OBP/.407 SLG/.745 OPS
11' Stats (AAA Albuquerque): 25 G/83 AB/27 H/7 2B/0 3B/6 HR/52 TB/17 R/17 RBI/15 BB/20 SO/0 SB/0 CS/.325 AVG/.431 OBP/.627 SLG/1.058 OPS
11' Stats (MLB Los Angeles (NL)): 7 G/13 AB/2 H/0 2B/0 3B/0 HR/2 TB/0 R/1 RBI/2 BB/4 SO/0 SB/0 CS/.154 AVG/.313 OBP/.154 SLG/.466 OPS

過去2年、守備はともかく、打撃ではLavarnwayに差をつけられてきたが、今季はAAでまずまずの成績を残していた。フラッグディールで、捕手不足のLADが熱望する形でトレード。PCL効果が大きいとは言え、AAAで83 AB/.325 AVG/6 HRとよく打ち、MLBデビューを飾っている。来季中にはMLBに定着できそうなカンジ。チームは分かれたけど、Lavarnwayも同じくらいに定着して、ライバルになれるといいですね。

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Michael McKenry (BOS to PIT), C (11'-Acquired from COL)

11' Stats (AAA Pawtucket): 29 G/95 AB/26 H/5 2B/0 3B/3 HR/40 TB/10 R/12 RBI/14 BB/24 SO/1 SB/0 CS/.274 AVG/.369 OBP/.421 SLG/.790 OPS
11' Stats (MLB Pittsburgh): 58 G/180 AB/40 H/12 2B/0 3B/2 HR/58 TB/17 R/11 RBI/14 BB/49 SO/0 SB/1 CS/.222 AVG/.276 OBP/.322 SLG/.598 OPS

M. Wagner、Expositoのデプスに不安を覚えたBOSが開幕直前に獲得。しかしLavarnwayの成長もあり、捕手不足のPITへトレード。守備の成熟度は高いと言われていた通り、MLBでプレーし続けてはいたが、打撃面はこれといった押しがなく、控え捕手がいいところか。

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Anthony Rizzo (SD), 1B (07'-6th)

11' Stats (AAA Tucson): 93 G/356 AB/118 H/34 2B/1 3B/26 HR/232 TB/64 R/101 RBI/43 BB/89 SO/7 SB/6 CS/.331 AVG/.404 OBP/.652 SLG/1.056 OPS
11' Stats (MLB San Diego): 49 G/128 AB/18 H/8 2B/1 3B/1 HR/31 TB/9 R/9 RBI/21 BB/46 SO/2 SB/1 CS/.141 AVG/.281 OBP/.242 SLG/.523 OPS

昨季Larsを追い抜いた感はあったが、今季も開幕から移籍したSDのAAAで凄まじい打棒を発揮。万を持してMLBに昇格し、そのまま1Bに定着すると思われたが、MLBではコンタクトに苦しんだ。SDのAAAは打者に相当有利なPCLなのに対し、SDは投手天国のPetco Parkという落差に悩まされた感がある。やはり三振はもう少し減らしたいが、ボールはしっかり見ているし、そのうち適応してくるでしょう。

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Chris McGuiness (TEX), 1B (09'-13th)

11' Stats (Rk AZL): 2 G/5 AB/1 H/0 2B/0 3B/1 HR/4 TB/3 R/2 RBI/1 BB/1 SO/0 SB/0 CS/.200 AVG/.429 OBP/.800 SLG/1.229 OPS
11' Stats (High-A Myrtle Beach): 53 G/196 AB/42 H/10 2B/0 3B/2 HR/58 TB/19 R/26 RBI/30 BB/51 SO/1 SB/0 CS/.214 AVG/.320 OBP/.296 SLG/.616 OPS

TEXにトレードされて以降、思ったように打てていない。元々パワー面も平凡だし、これでは来季の保証も厳しいのでは。

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Argenis Diaz (DET), SS (03'-Int. FA)

11' Stats (AAA Toledo): 98 G/340 AB/95 H/17 2B/2 3B/0 HR/116 TB/45 R/25 RBI/41 BB/61 SO/3 SB/5 CS/.279 AVG/.356 OBP/.341 SLG/.697 OPS

今季はDETへ移っていたんですね。元々BOSにいた時から、守備は既にMLBのGGクラスと言われていたし、今季はAAA International LeagueでAVG .279と打っており、まずまずに見えますが、なんせここ3年間で0 HRと絶望的にパワーがない。今季は少しK/BBも改善したし、デプスとしては悪くはないと思いますが。

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Yamaico Navarro (BOS to KC), UT (05'-Int. FA)

11' Stats (AAA Pawtucket): 34 G/128 AB/33 H/8 2B/2 3B/5 HR/60 TB/25 R/13 RBI/17 BB/25 SO/3 SB/2 CS/.258 AVG/.362 OBP/0.469 SLG/.831 OPS
11' Stats (AAA Omaha): 25 G/92 AB/25 H/3 2B/1 3B/2 HR/36 TB/11 R/9 RBI/7 BB/18 SO/3 SB/4 CS/.272 AVG/.317 OBP/.391 SLG/.708 OPS
11' Stats (MLB Boston/Kansas City): 22 G/60 AB/15 H/3 2B/0 3B/1 HR/21 TB/8 R/9 RBI/5 BB/14 SO/0 SB/0 CS/.250 AVG/.303 OBP/.350 SLG/.653 OPS

今季はOFなどでも試され、UT候補として開幕を迎えたが、直後にケガで離脱。復帰後はBOSへ呼ばれるものの、Avilesとの訳のわからないトレードでKCへ。引っ張った時に限られますが、まずまずパワーも発揮しているし、もうMinorでやることはあまりない。もう少し選球眼が改善されれば、長いMLBキャリアを送ると思います。

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Reymond Fuentes (SD), CF (09'-1st)

11' Stats (High-A Lake Elsinore): 124 G/510 AB/140 H/15 2B/9 3B/5 HR/188 TB/84 R/45 RBI/44 BB/117 SO/41 SB/14 CS/.275 AVG/.369 OBP/.369 SLG/.711 OPS

今季はHigh-Aで1年を過ごし、AVG .275としっかり打って、さすがドラ1は伊達ではなかったかとちょっと今になって惜しい気も。意外なことに対左の方が打ってる。やはり非力感は否めないが、5 HRとパワーはゼロではないし、9 3B/41 SBと相変わらずスピードはある。選球眼も改善してきているし、もう少し2Bを稼げるようになれば、及第点のリードオフになれそう。ただCalifornia Leagueでの成績だし、ドラ1の真価が問われるのは、来年AAに上がってからか。

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Engel Beltre (TEX), CF (06'-Int. FA)

11' Stats (AA Frisco): 118 G/437 AB/101 H/15 2B/6 3B/1 HR/131 TB/64 R/28 RBI/28 BB/101 SO/16 SB/6 CS/.231 AVG/.285 OBP/.300 SLG/.584 OPS

Eric GagneのトレードでTEXに行ったあと、08年にLow-Aで.283を打ち、非常に評価が上がって、悔しい思いをしたが、それ以降ツールを発揮できておらず、評価も逓減。昨季はまだHigh-Aで打っていたが、今季はAAでさっぱり。相変わらずフリースウィンガーで、パワーも発揮できていない。Tejedaといい、Almanzarといい、BOSのInt. FAの大物はMinor上層では伸びませんね。

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Bubba Bell (NYM), CF/RF (05'-39th)

11' Stats (AAA Columbus): 8 G/24 AB/7 H/2 2B/0 3B/0 HR/9 TB/2 R/2 RBI/2 BB/3 SO/1 SB/0 CS/.292 AVG/.346 OBP/.375 SLG/.721 OPS
11' Stats (AA Binghamton): 6 G/23 AB/6 H/0 2B/0 3B/1 HR/9 TB/4 R/3 RBI/1 BB/7 SO/2 SB/0 CS/.261 AVG/.292 OBP/.391 SLG/.683 OPS
11' Stats (AAA Buffalo): 67 G/162 AB/37 H/10 2B/0 3B/1 HR/50 TB/15 R/18 RBI/12 BB/23 SO/9 SB/1 CS/.228 AVG/.284 OBP/.309 SLG/.593 OPS

もっと機会のありそうな組織に、ということでCLEへ出したのだが、その後NYMへ。しかしポジションを掴み切れず、イマイチな1年に終わった。もしかしたら最後のチャンスだったかもしれない。

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Chih-Hsien Chiang (BOS to SEA), RF/LF (05'-Int. FA)

11' Stats (AA Portland): 88 G/321 AB/109 H/37 2B/4 3B/18 HR/208 TB/68 R/76 RBI/25 BB/61 SO/6 SB/2 CS/.340 AVG/.402 OBP/.648 SLG/1.050 OPS
11' Stats (AA Jackson): 32 G/130 AB/27 H/7 2B/0 3B/0 HR/34 TB/11 R/10 RBI/6 BB/30 SO/1 SB/2 CS/.208 AVG/.255 OBP/.262 SLG/.517 OPS

昨季も密かに後半戦よく打ってはいたが、前半戦は傘下最大の驚きとなった。打撃成績各部門でリーグをリード。オフにRule 5になるというというのも大きかったが、Bedardのトレードの目玉としてSEAへ。しかし、そこから急失速。BOS歴の長い選手だけに環境の変化も大きかったのかも。期待も大きかっただろうし、風当たりがキツくならないといいんですが。

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Dusty Brown (PIT), C: PITの捕手不足もあり、序盤MLBで機会をもらったものの、やはり打てず。PITはBOSからMcKenryを獲得することになった。AAAでの成績は申し分ないのだが。

Aaron Bates (MIN), 1B/OF: BOSをリリースされたが、MINのAAAでAVG .316と良く打った。パワーはやはりあまり示せていないが、1B/LFのデプスとして考えるチームもありそう。

Jorge Jimenez (CIN), 3B/1B: リリース後、CINに拾われたものの、High-Aでも打ててない。

Jason Place (NYY), OF: NYYに拾われたもののやはり打てず。元ドラ1のキャリアはこれで終わりでしょう。

Kris Negron (CIN), UT: 昨季はAAで良く打ったが、今季はAAAで凄まじい三振数。上で十分なコンタクトはできなそう。

Luis Urena (KC), UT: シーズン開始後にリリースされてKCと契約。よく打ってはいるが、DSL4年目では。

2011年10月19日水曜日

12' Preseason Position Outlook -Outfield-

12'シーズンの各ポジションのデプスチャートOF編です。ここ数年のドラフトで多くの人材を確保し、各クラスは非常に込み合ってます。今季は多くのクラスでOFの選手でDHを占めることになりそうです(*は40人ロスター登録選手)。


[MLB]
Starter (LF) : OF Cody Ross*
Starter (CF) : CF Jacoby Ellsbury*
Starter (RF) : OF Ryan Sweeney
Backup : OF Darnell McDonald*, UT Mike Aviles*
DL : LF Carl Crawford*
Depth : OF Ryan Kalish*, CF Che-Hsuan Lin*, LF/RF Daniel Nava, OF J. C. Linares, LF/RF Alex Hassan, OF Jeremy Hazelbaker

不本意だがLFはCrawfordで確定。ただ今の状態で、レギュラー確約と言うのは納得がいかない。RFがどうなるか次第だが、場合によってはLF専門の右打ちでも良いから獲って、その場合はCrawfordにRFも守ってもらうのでもいいと思う。昨季の成績で文句言うなよってカンジで。CFはEllsburyで確定。

今季の左右の偏りから、右打ちのしっかりした打者が欲しく、もしPapiと再契約するなら、LFはCrawfordとして必然的にRFとなってしまうので、その場合はReddickは控えとなってしまう。ただ個人的にはここでまたムリして確定カードを増やすよりも、ここは1年Reddickを使い続けて欲しいと思う。今のBOSに必要なのは、若さとハングリーさとコストパフォーマンスの良さと柔軟性。Reddickを多少辛抱して使わざるを得ない状態だったとしても、他のポジションでそれを補えるくらいの投資はしてるはず。

とは言え、Reddickを使うにしろ、(できれば)両翼をこなせる右打ちのOFは一枚必要。McDonaldは安価だし、後半戦はそれなりにガンバっていたがやはり役不足。Crawfordを固定して、Reddickとプラトーンというよりも、Crawfordと3人でシェアする形で良いと思う。また現在の確定メンバー3人が左で、右を1枚足すとしても、もう1枚右打ちでOFをこなせる選手は欲しい。昨季のようにMcDonaldを5th OFにするよりも、STでAvilesの両翼守備を鍛える方が良いだろう。

デプスは昨季AAにいたメンバーまでほぼ全員可能性ありか?取りあえずKalishがいるので、他の出番はあまりないと思うが、右打ちのLinaresなどは活躍すれば機会があるかもしれない。また40人枠に入りそうなLinも(トレードがなければ)来秋には見れそう。

(追記)Josh Reddickをトレード。交換でSweeneyを獲得。対右に強い彼と、左を打てるMcDonald、Avilesを併用することになりそう。
(追記)Rossと契約。Crawfordが出遅れるので開幕の両翼をSweeneyと務めそうです。


[AAA]
Starter (LF) : LF/RF Alex Hassan or LF/RF Daniel Nava
Starter (CF) : CF Che-Hsuan Lin
Starter (RF) : OF J. C. Linares
Backup : OF Jason Repko, LF/RF Daniel Nava or LF/RF Alex Hassan
DL : OF Ryan Kalish*, OF Josh Kroeger

KalishはSTでよほど良くない限り、まずAAAスタートだろう。Linと交代でCFを務める形になりそう。もう1枠はLinaresが有力だが、HassanがAAAスタートを窺っているし、Navaもいる。Navaも下手すりゃリリースの可能性があるくらいだ。OF5人態勢になるならDHを占めるのは確定だろう。利便性の良いBermudezはAAかこちらかかな。

(追記)Kalishの出遅れが確定的。HassanがAAAスタートの可能性が高くなり、DHを絡めてNavaと4人で回すことになりそう。
(追記)Repkoと契約。
(追記)Koegerと契約。


[AA]
Starter (LF) : OF Jeremy Hazelbaker
Starter (CF) : CF Peter Hissey
Starter (RF) : RF Bryce Brentz
Backup : RF Mitch Dening or LF Shannon Wilkerson, OF Ronald Bermudez, 1B/LF Reynaldo Rodriguez, 1B/LF Jorge Padron, SS/CF/2B Ryan Dent

Brentzは少し早いかもしれないが、下もかなり詰まっているので。それにHazelbakerは確定。HassanがAAAならHisseyがポジションを得るか。そろそろ開花してもらいたいのだが...。控えはDening、Mailman、Wilkersonらが生き残りをかけて争うでしょう。いずれもSTで悪ければリリースの可能性もある。あまりやらないと思いますが、R. RodriguezやPadronもOFをこなすし、DentがCFを練習しているから、OF専門を5人置くことはないんじゃないかと。

(追記)David Mailmanが引退。


[High-A]
Starter (LF) : LF Brandon Jacobs
Starter (CF) : CF Jackie Bradley Jr.
Starter (RF) : RF/CF Henry Ramos or OF Lucas LeBlanc
Backup : OF Matty Johnson or OF Wilfred Pichardo or Lucas LeBlanc

LFはJacobsで確定。あとはLow-A/High-Aで悩ましい選手が多い。Bradley Jr.、H. Ramos、LeBlancの内誰かはLow-Aになりそうだが。昨季ケガだったLeBlancかなとも思うが、H. RamosもLow-Aをしっかり打ちこなせてはいないし、Bradleyも数試合に出ただけだ。控えはM. JohnsonかPichardo辺りか。もしかしたらMailmanやWilkersonもあり得るかもしれないが。


[Low-A]
Starter (LF) : LF Kendrick Perkins
Starter (CF) : CF/RF Keury De La Cruz
Starter (RF) : RF/CF Henry Ramos or OF Lucas LeBlanc or CF/RF Felix Sanchez
Backup : LF Matt Marquis or LF/RF Seth Schwindenhammer
XST : CF Ryan Westmoreland

De La Cruzは確定だろう。Bradleyがこちらにならない限りCFを務めるはず。RFはLeBlancかH. Ramosか。F. Sanchezも可能性あり。LFはPerkinsが有力だが、SS-Aをスキップすることになるので、XSTスタートならMarquisだろう。Schwindenhammerはリリースの瀬戸際かと思う。またWestmorelandの復帰も気になる。XSTから夏前にここに来て、守備には就かせず、2日に1回DHで出場とかになりそうな気はする。


[SS-A]
Starter (LF) : LF Seth Schwindenhammer or OF Jesus Loya
Starter (CF) : CF Williams Jerez
Starter (RF) : OF Cody Koback
Backup : OF Jose Colorado, OF Drew Turocy, LF Moko Moanaroa

CFはドラフト次第だが、基本的にはJerezだろう。あとはLoya、KobackともしかしたらSchwindenhammerなどがいるが、いずれも二線級ではあるので、ドラフト上位で契約が早い選手がいればレギュラーを譲りそう。


[GCL]
Starter (LF) : OF Roberto Del Rosario
Starter (CF) : CF Manuel Marcos
Starter (RF) : RF Yoel Aguero
Backup : UT Dreily Gerrero

M. Marcosは今季のInt. FAでBOSが契約した最大の選手。5ツールタイプのCFという話だが、DSLの可能性も高い。残りは適当。


[DSL]
Starter (LF) : 2B/LF Andres Garcia
Starter (CF) : OF Jeremias Pineda
Starter (RF) : OF Anthony Amaya
Backup : OF Osvaldo Almengo, UT Aly Gonzalez

こちらもめぼしい選手はいない。

12' Preseason Position Outlook -Thirdbase-

12'シーズンの各ポジションのデプスチャート3B編です。近年の主砲Youksは昨季フルタイムの3Bに戻ったものの、近年のケガがちの傾向が加速し、守備も動きの悪さが目立った。今オフにはトレードも囁かれている。しかしBOSのTop Prospectに成長したMiddlebrooksが台頭してきて、後釜としては申し分ない。ただ選球眼がやや未熟で、もう少し適応に時間がかかりそうだから、12年はここに関しては過渡期になりそうです(*は40人ロスター登録選手)。


[MLB]
Starter : 1B/3B Kevin Youkilis*
Backup : IF Nick Punto*, UT Mike Aviles*
Depth : 3B Will Middlebrooks, 3B Kolbrin Vitek

Middlebrooksの存在もあるし、MLB全般的に質の良い3Bが不足気味だから、Youksを出して、新しい3Bを迎え入れる可能性は基本的には低いでしょう。ただPapiが残留した場合は再びDHが数年埋まることになるので、場合によっては放出して、適当な3BとLowrieかAvilesを併用し、Middlebrooksを待つということもあり得るかも知れない。

デプスはMiddlebrooksが最大。オフにはRule 5対策で確実に40人枠に入るだろうし。逆に枠や守備の悪さを考えればVitekは可能性が低いが、仮にもドラ1だし、コンタクトやディシプリン自体はしっかりしているので、場合によってはなくはないかもしれない。

(追記)Jed Lowrieがトレード。Puntoと契約。


[AAA]
Starter : 3B Will Middlebrooks
Backup : 2B/3B Brad Emaus

Middlebrooksで確定。控えはIFの控えが担うでしょう。

(追記)Emausを獲得。


[AA]
Starter : 3B Kolbrin Vitek
Backup : IF Jon Hee

VitekはさすがにHigh-Aに戻ることはないと思うけど、今季はパワーを磨いて欲しい。エラーがあまりにも多いので、コンバートも噂になるが、さすがにまだないか?


[High-A]
Starter : 3B David Renfroe
Backup : 1B/3B Michael Almanzar or IF Heiker Meneses

Renfroeはやや不安もあるが、取りあえず平凡ながらLow-Aで1年を過ごしたし、期待度的には昇格させないと、Cecchiniの枠が作れない。DHにするのももったいないし、昇格させるのではないかと。控えはAlmanzarがいるなら、まだ少し使うかもですが、IF控えや場合によってはMenesesなんかも色々守る練習をさせられるかも。


[Low-A]
Starter : 3B Garin Cecchini
Backup : 1B/3B Travis Shaw

Cecchiniは確定。今季は守備の向上にも期待したい。控えはShawをもう少し3Bでも使ってみるか。


[SS-A]
Starter : 3B Nick Moore
Backup : 2B/3B Matt Gedman

Mooreは比較的良くボールを見ていたし、こちらに来るのではないかと思う。カレッジの3Bはまず獲らないと思うし。


[GCL]
Starter : UT Dreily Gerrero
Backup : C/3B Roberto Reyes

A. Peraltaは昇格しなさそうだし、現状ではあまり候補はいない。

(追記)Nick Robinsonがリリース。


[DSL]
Starter : 3B Aneudis Peralta
Backup : 3B Roberto Duncan

A. Peraltaはちょっと期待していたけど、1年目はやや期待外れ。

2011年10月18日火曜日

12' Preseason Position Outlook -Secondbase/Shortstop-

12'シーズンの各ポジションのデプスチャートM-IF編です。Lowrieもあまり伸びていないし、J. Iglesiasも同様。Yamaico Navarroはトレードされたし、SSが少し薄くなってきました(*は40人ロスター登録選手)。


[MLB]
Starter (2B) : 2B Dustin Pedroia*
Starter (SS) : IF Nick Punto*
Backup : UT Mike Aviles*
Depth : 2B Oscar Tejeda*, SS Jose Iglesias*, 2B/3B Brad Emaus, UT Nate Spears

2BはPedroia。問題はSSで、Scutaroが相互オプション持ち。年齢とケガの不安はあるけど、後半戦は良く活躍していて、未だにLowrieよりは総合力で上回っている。ただType B FAになるし、判断が難しい。市場にJose Reyes (NYM, Type A)が出てくるのもある。ただBOSがオプションを破棄した場合、調停申請は間違いなくするだろうから、Scutaroが単年でも残りたいと思ってるなら、プレイヤーオプションより割高になる調停を受諾されてしまう可能性がある。現状ではオプションを行使するんではないかと思えてきた。

Scutaroか別のSSを獲るのなら、Lowrieはバックアップだろうが、SSをこなせる控えにはAvilesもいて、ややベースボールIQに難があるが、わざわざトレードで獲ったのだし、控えの1枠は堅い。Scutaroが流出で、誰も獲らないならLowrieとAvilesの併用となるが、共に対左の方が得意だし、守備の安定感に欠けるということで、イマイチ使い分けしづらいのが難点。Youksが1B控えをこなせるので、場合によってはLowrieとAvilesで控え2枚ということも考えられるが、Lowrieはトレードチップになるかもしれない。

傘下のデプスは、できれば夏頃までにIglesiasの準備ができていればいいのだが、打撃面ではまだ課題が多い。2BはTejedaがいるが、やはり攻守に未完成だ。DentやGibsonはMLBでやれるレベルにはならないだろう。適当なM-IFをMiLFAなどで契約してAAAに置くことになりそうだが、それならY. Navarroを置いておけば良かったのに。

(追記)Scutaroのオプションを行使。レギュラーは彼になりそう。
(追記)Jed Lowrieがトレード。同時に控えとしてPuntoと契約。守備の良いPuntoに、OFを練習中のAvilesがUTとして控える形に。
(追記)Marco Scutaroをトレード放出。SSはPuntoとAvilesに。


[AAA]
Starter (2B) : 2B/3B Brad Emaus
Starter (SS) : SS Jose Iglesias*
Backup : UT Nate Spears, IF Tony Thomas or IF Pedro Siriaco

SSはIglesiasで確定。今更降格はできないし、オプションの残りを考えても、そろそろAAAには適応してもらわないと。2BはMLBのデプスも兼ねるM-IFを置くだろう。Tejedaを上げるには少し早い。控えは今のところはT. Thomasだが。攻守に粗く、もう1枚控えを別に獲ることも考えられる。DLなどを活用して厚くしておくだろう。

(追記)Spearsと再契約。2Bは彼とThomasでシェアか。
(追記)Siriacoと契約。DL作戦になりそう。
(追記)Emausをトレード獲得。2Bのレギュラーになりそう。控えはSSを守れるのはSiriacoなので彼は入りそうだが、SpearsとT. Thomasはどうするのかな。


[AA]
Starter (2B) : 2B Oscar Tejeda*
Starter (SS) : SS/CF/2B Ryan Dent or SS Derrik Gibson
Backup : IF Jon Hee or SS/CF/2B Ryan Dent

2Bはコンバートがない限りTejeda。SSは今のところDentだが、彼は失敗Prospectの可能性が高く、もう守備の良さを生かしてMinorの控えで使うくらいでもいいのではとも思っている。Gibsonは昨季High-Aで後半適応のあとを見せたし、AAスタートでもいいのかもしれないが、X. BogaertsがHigh-Aでない限りもう少しHigh-Aか。場合によってはMenesesもどちらかのポジションで候補かも。


[High-A]
Starter (2B) : IF Heiker Meneses or 2B Sean Coyle
Starter (SS) : SS Derrik Gibson or SS Xander Bogaerts
Backup : 2B Zach Gentile or IF James Kang

ST次第の部分が大きいかもしれないが、それぞれCoyle、X. BogaertsをLow-Aかどちらでスタートさせるかによる。X. Bogaertsは選球眼も全くない訳ではないが、さすがに年齢とLow-Aで半年しかプレーしていないことを考えればLow-Aスタートの可能性が高い。Coyleはボールは見ているが、ややコンタクトで苦しんだので、Low-Aスタートかもとも思う。その場合はGibsonとMenesesがポジションを得るだろう。


[Low-A]
Starter (2B) : 2B Sean Coyle or 2B/3B Jason Thompson
Starter (SS) : SS Xander Bogaerts or SS Jose Garcia
Backup : SS Jose Garcia or IF Drew Dominguez

2BはCoyleがHigh-AならThompsonが席を得るだろう。SSはX. Bogaertsの可能性が高いが、もしHigh-AスタートならJos. Garciaだろう。Jos. GarciaやThompsonはSS-Aに戻ることはないと思うし、場合によっては機会をシェアせざるを得ないかもしれない。

(追記)Joantoni Garcia、Roberto Ramosがリリース


[SS-A]
Starter (2B) : 2B/SS Mookie Betts
Starter (SS) : SS Jose Vinicio
Backup : IF Nick Natoli, 2B/3B Matt Gedman

Vinicioはショートシーズン3年目というのは少しがっかりだが、X. BogaertsがHigh-Aに行った上で、Jo. Garciaを上回らなければいけない。XSTスタートとなりそう。Bettsは昨季のプロデビューはSSだったが、FILでは2Bを練習しているようで、元々2B向きと言われていたし、ここの2Bと思われる。


[GCL]
Starter (2B) : 2B Aneuy Tavarez
Starter (SS) : SS Raimel Flores
Backup : UT Dreily Gerrero, UT Bryan Johns

DSLから昇格がないなら2BはA. Tavarezか。SSはInt. FAで契約したRa. FloresがDSLとどちらになるかというところ。できればドラフトで良い高卒のSSも欲しいが。

(追記)Nick Robinsonがリリース。


[DSL]
Starter (2B) : 2B/SS Deiner Lopez
Starter (SS) : SS Cleuluis Rondon
Backup : 2B/LF Andres Garcia

昇格がないなら、もう1年D. LopezとRondonだろう。いずれもそこそこ期待されているようだし、今季はガンバって欲しい。

2011年10月15日土曜日

Who comes to BOS for Theo Epstein ?

補償が決まるまで、正式決定ではありませんが、TheoさんがCHCへ。5年$18.5Mだそうです。(Lackeyに比べれば)安いな。お金で解決したいCHCとProspectを要求しているBOSの間にはまだ隔たりはあるようですが、補償のことで決裂することはないだろうという話。

補償で選手を得るなら、Minorの選手だと言われていて、こちらからすれば2枚は優れたProspectが欲しいけど、CHCはかなり拒んでいるみたいだし、うまくいって1人+金銭とかなんじゃないかと思う。

そうは言っても、正直現在のCHC傘下にはとても心躍るPropsectは少ない。投手が良くなかった今季を踏まえても、良い投手Prospectが皆無に近いのは非常に残念。この前のCWS ⇔ FLAのOzzie Guillen監督のトレードを考えれば、下のリストが候補になるか。


[List of compensation candidates for Theo Epstein]

Brett Jackson, CF : 09年のドラ1。今季AAA/AAで20 HRと、5ツールのバランスに優れたCF。CHCのNo.1 Prospectになるはず。今季はAAでイマイチも、AAAで.297/.388/.551と良く打った。ただAAAはPCLだし、この通りに受け取って良いものか?恐らくBOSが最も強く要求するProspectで、12年オフにFAとなるEllsburyの後釜候補となれるが、左打ちということもあり、BOSへはややフィット感にも欠ける。

Trey McNutt, RHSP : 09年のドラ32ながら、昨季Low-A/High-Aで素晴らしい成績を残し評価を上げた。Matt GarzaのトレードでChris Archerが抜けて、傘下のNo.1投手Prospectだった。90 mph中盤の速球にカーブが良いと言われていてまずまずスタッフを持った選手だが、今季はAAで不振。JC出身だし、若干急がされている感はあるが。評価も少し逓減し、リリーフかもとも言われるようになったが、体格が良く、リリーフとしてもそれなりに価値はある。投手で選ぶなら彼くらいしかいないか。

Matt Szczur, OF : 10年のドラ5。今季評価を大きく上げたOF。ドラフト後もフットボールをプレーしていたが、今季からベースボールに集中しているんだったかな。パワーは今のところ平凡だが打てる。EllsburyのFAが近くないなら、B. Jacksonより好みだが。

Josh Vitters, 3B : 07年の全体No.3。年齢相応のリーグで良く打っているが、非常に早打ちで、パワーも3Bとしては平凡。3B守備も悪く、AFLでは1Bを守っている。あまり名前が挙がってこないけど、一応獲れると思う。ただMiddlebrooksがいるし、あまりニーズにフィットしない。

D. J. LeMahieu, 2B/3B : 09年のドラ2。コンタクトに優れ、トントン拍子に今季MLBまで昇格した。選球眼も良いが、さほどパワーがなく、SSを務められない上に2B/3B守備も平凡。

Welington Castillo, C : 04年のInt. FA。一応既にMLBまで来ている選手だが、個人的には良いのではないかと思っている。強肩で有名で、Minorでは良く打っている。パワー面もまずまず。早打ちなのが少し残念だが。

Hayden Simpson, RHP : Division IIのカレッジでプレーしていたし、10年のドラ1(全体No.16)で指名されたときには驚きを誘った。プロデビューの今季は、Low-Aで冴えない投球で、Rkまで降格したものの、制球がさっぱりで評価を落とした。93 mph程度の速球を含め4球種を投げるが平凡。成績が悪くても、高卒で、長身で、球威がある、とくれば元ドラ1だし、と魅力的なのだが、その正反対と来ては...

Andrew Cashner, RHP : 08年のドラ1。既にMLB昇格済み。100 mph近い、非常に球威のある速球で有名だが、リリーフ向きと言われる通り、サードピッチ、コマンドに大きく難がある。今季は回旋筋のケガであまり投げていないが、最近のレポートでも96~99 mphと球威は問題なさそう。CHCでは未だに先発候補かもしれないが、リリーフとしてはポテンシャルがある。

Jeff Baker, IF : COLの02年のドラ4。今季はMLBで多くの時間を過ごしてはいるが、BOSの夏の補強候補にも挙がっていて、結構気に入っていると言われている。まずまず当てるが、パワー・選球眼に欠け、さほどの上限はない。パッケージの2人目ならありかもしれないが。

Jay Jackson, RHSP : 08年のドラ9。09年に評価を上げた選手だが、ここ2年はAAAで平凡な成績に終始している。PCLで投げていることもあるし、リリーフに移せばもしかしたら、というくらい。

Chris Carpenter, RHRP : 08年のドラ3。昨季AAAまで昇格して、評価を上げたが、今季はリリーフに転向して平凡な成績に終わり評価下落。長身で100 mphに達する球威があるが制球が悪い。

Ryan Flaherty, IF : 08年のドラ1s。Vandy大からドラフトされているが、元々メイン州の出身で、ホームタウンはBOSのAAがあるPortland。M-IFとしてはパワー・選球眼に優れた選手だが、3Bに移っており、そこでは平凡か。今季はAAで良く打ったが、AAAではやや調子が上がらなかった。

Reggie Golden, OF : 10年のドラ2。ツールはあるが、まだSS-Aなのでどうなるかはわからない。

Jeimer Candelario, 3B : 10年のInt. FAで18歳。DSLで.337に50 BBを選んでいる。先は長いがツールはある。

Casey Coleman, RHSP : 08年のドラ15から今季MLBまで昇格。制球・コマンドを駆使するタイプで、ドミナントなスタッフはない。

Micah Gibbs, C : 10年のドラ3。ドラフト直前で株を下げたが、一時期はYasmani Grandal (CIN)より評価の高い捕手だった。成熟した守備にシュアな打撃と言われていたが、今のところ打撃で苦戦している。まずまずボールを見るが、パワーもほとんどなく、育って控え捕手か?

Rafael Dolis, RHP : 04年のInt. FA。今季からリリーフに移っており、よくゴロを打たせてはいるが、K/BB等は平凡。スタッフはある程度あるのかもしれないが、大きな価値のあるProspectではない。

Pierre LePage, 2B : 10年のドラ13。コネチカット州出身で、カレッジはU-Conn。さほど上限はないが、コンタクトに優れたソリッドな2Bタイプ。選球眼はそこそこだが、パワーがなく、育ってIF控えだろう。

Ben Wells, RHP : 10年のドラ7。今季プロデビューでSS-Aで投げた。今のところさほど三振は奪えていないが、ゴロ率が非常に高く、スタッフはありそう。

2011年10月12日水曜日

12' Preseason Position Outlook -Firstbase-

12'シーズンの各ポジションのデプスチャート1B編です。A-Gonもいるし、MinorにはLarsとHeadの2人がいて、一般的な感覚で言えばしっかりとした層があると言えるのかもしれませんが、1Bなんだしさらに打撃で上を目指して欲しい(*は40人ロスター登録選手)。


[MLB]
Starter : 1B Adrian Gonzalez*
Backup : 1B/3B Kevin Youkilis*
Depth : 1B Lars Anderson*, 1B Mauro Gomez, 1B/LF Reynaldo Rodriguez

TekがFA。フロントを含め、全体的に刷新の雰囲気があるし、連れ戻すかは微妙。まだまだ攻守に不安定だが、一応今季を戦ったSaltyと誰かを組み合わせるのが濃厚だ。昨季ポテンシャルを見せつけたLavarnwayは打撃面はもう使える状態だし、肩は悪くないが、やはり将来を見据えれば、もう少しMinorで守備を鍛えたいと思うだろう。

Minorでは守備の良かったTim Federowiczを出してしまったけど、Butlerが良くやっている。強肩で守備全般で成熟しているし、UDFAでの入団という経歴ながら、コンパクトなスウィングでシュアな打撃を見せている。Exposito、M. Wagnerといったあたりが伸び悩んでるし、来季のデプスチャートでLavarnwayに次ぐ位置につけるかも。

(追記)Jed Lowrieがトレード放出。A-GonとYouksが守らないときは、PuntoかAvilesに練習させるのか?


[AAA]
Starter : 1B Lars Anderson*
Backup : 1B Mauro Gomez, UT Tony Thomas

トレードされなければLarsがレギュラーを務めるでしょう。ロスター枠が24人と少ないので、バックアップはIFのバックアップが兼ねることになりそう。

(追記)M. Gomezと契約。


[AA]
Starter : 1B/LF Reynaldo Rodriguez
Backup : 1B/LF Jorge Padron or IF Jon Hee

R. RodriguezはLarsがAAAならこちらでスタートでしょう。もう少しAAで打席を稼がせて、夏頃にはAAAに引き上げれたら。バックアップはPadron、Heeらが務めるか。


[High-A]
Starter : 1B/3B Michael Almanzar or 1B/LF Jorge Padron
Backup : 1B/LF Drew Hedman

レギュラーはHeadで確定。昨季は昇格後やや適応に苦しみましたが、今季はしっかりとここを打ち込んで、できればAAに上がれたら。控えはリリースされなければAlmanzar。もしリリースかLow-AならHedman辺りか?

(追記)Miles Headがトレード。取りあえずはAlmanzarの首の皮がつながったのかも。Padronという選択肢もなくはないが。


[Low-A]
Starter : 1B/3B Travis Shaw
Backup : 1B Boss Moanaroa or 1B/3B Michael Almanzar

Almanzarはかけたボーナスの額を考えると、守備の負担の少ない1Bで、最後のチャンスを与えたい気もするけど、リリースも十分に考えられる。現状で最有力はShawだろう。控えは基本B. Moanaroaかと思うが、Shawは3Bもこなせるので、まだ期待しているなら併用に近い形になるかも。


[SS-A]
Starter : 1B/LF Zach Kapstein
Backup : 1B David Chester

明確な1B候補がいないので、ドラフトで獲ったりも考えられるけど、現状のメンバーだと、昨季まずまず打ったKapsteinか?ポジションが未だにはっきりしないけど、Cに戻ることはないんじゃないかと思う。控えはChesterあたりだろう。


[GCL]
Starter : 1B Jair Bogaerts
Backup : UT Nick Robinson

J. BogaertsはFILに参加していないからDSLの可能性もあるけど、できればこちらで見てみたい。控えはドラフトで適当に獲りそう。


[DSL]
Starter : 1B Juan Ugas
Backup : UT Aly Gonzalez

現状のメンバーではUgasとAl. Gonzalezくらい。どちらもProspectのステータスは失った。

11' Minor League Stats - Pawtucket Red Sox (AAA)

ちょっと間が空きましたが、今季のAAA Pawtukcetで今季を終えたProspectのスタッツです。あとはできればEx-Prospectのスタッツまとめもやろうと思ってます。ここは前半戦は近年になく、Prospectの多いクラスだったんですが、トレード、ケガ、昇格でやはり後半戦はAAAAタイプのデプス選手が多くなってしまった。特に投手は、ローテが一時期、Kevin Millwood、T. Pena、M. Fox、Duckworthなんて悲しすぎる。全体のスタッツはこちら


[Pitchers]

Kyle Weiland, RHSP (08'-3rd)

11' Stats (AAA): W8-L10/3.58 ERA/24 G/24 GS/0 CG/0 SHO/0 HLD/0 GF/0 SV/128.1 IP/108 H/54 R/51 ER/10 HR/8 HB/55 BB/126 K/1.27 WHIP/1.38 GO/AO

評価:A。例年スロースタートなカンジの投手だったが、今季は開幕からほぼ完璧な投球を続けて、傘下のデプスチャートでも最上位まで登ってきた。カーブの使い方と、再びレパートリーに戻したカッターが効果を発揮し、彼の持ち味である、被打率の低さ、ゴロ率という部分に加え、奪三振率も向上。これまではリリーフが濃厚と言われていたのが、今では先発としても何とかやっていけるのでは、と言われている。一方MLBに初昇格したあたりから、ややコマンド面が不安定となり、AAAに復帰後もピリッとしない投球。セプテンバーコールアップ後は、ケガ人続出のMLBローテに入っているが、不運な面はあれど、やはりコマンドはまだMLBでしっかり戦えるレベルにないことを伺わせている。もう少しスタミナを付けて欲しいのと、コマンドが磨かれれば、先発でも十分通用するはず。来季はさらなる進化に期待したい。

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Alex Wilson, RHSP (09'-2nd)

11' Stats (AA): W9-L4/3.05 ERA/21 G/21 GS/0 CG/0 SHO/0 HLD/0 GF/0 SV/112.0 IP/103 H/42 R/38 ER/8 HR/1 HB/37 BB/99 K/1.25 WHIP/1.06 GO/AO
11' Stats (AAA): W1-L0/3.43 ERA/4 G/4 GS/0 CG/0 SHO/0 HLD/0 GF/0 SV/21.0 IP/19 H/8 R/8 ER/2 HR/0 HB/7 BB/24 K/1.24 WHIP/0.95 GO/AO

評価:B。今でも将来はリリーフと言われるが、取りあえずAAAまで昇格し、自分を保って投げれていることは評価できる。今季の傘下の最優秀投手に選ばれた。一方で、速球のムーブ、コマンド、サードピッチと難があり、左打者はやや苦手そう。今季すでにMLBのSTに招待されたし、傘下上層ではトップを争うSPのProspectではあるが、やはりいつ頃リリーフに移すか、というのが気になる。先発のデプスも薄い状況で、なやましくはあるが。ちなみにAAのAll-Starでは9回にリリーフで登場も、1回を投げ切れず、当時まだ傘下の同僚だったStephen Fife (LAD)のリリーフを仰いでいる。

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Felix Doubront, LHSP/RP (04'-Int. FA)

11' Stats (SS-A): W0-L0/0.00 ERA/1 G/1 GS/0 CG/0 SHO/0 HLD/0 GF/0 SV/2.0 IP/0 H/0 R/0 ER/0 HR/0 HB/0 BB/4 K/0.00 WHIP/1.00 GO/AO
11' Stats (AA): W1-L0/1.80 ERA/1 G/1 GS/0 CG/0 SHO/0 HLD/0 GF/0 SV/5.0 IP/4 H/1 R/1 ER/0 HR/0 HB/0 BB/9 K/0.80 WHIP/2.00 GO/AO
11' Stats (AAA): W2-L5/4.22 ERA/18 G/16 GS/0 CG/0 SHO/0 HLD/1 GF/0 SV/70.1 IP/65 H/37 R/33 ER/10 HR/2 HB/26 BB/61 K/1.29 WHIP/1.19 GO/AO

評価:D。ケガに祟られたのはあるが、昨季の進歩からすれば、今季は退化に近い。速球の力自体は落ちていないようだけど、コマンド面がまだ甘い。昨季はリリーフとしての可能性を見せたけど、今季は同じ役割でも打たれている。先発としても、AAAをドミネイトできてないし、来季オプション切れだから、リリーフとして使うしかないか。先発としてのポテンシャルは依然あると思うんですが。

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Junichi Tazawa, RHRP (08'-Int. FA)

11' Stats (High-A): W0-L1/6.05 ERA/6 G/6 GS/0 CG/0 SHO/0 HLD/0 GF/0 SV/19.1 IP/20 H/13 R/13 ER/4 HR/3 HB/6 BB/13 K/1.34 WHIP/0.68 GO/AO
11' Stats (AA): W3-L2/4.70 ERA/8 G/2 GS/0 CG/0 SHO/0 HLD/2 GF/0 SV/23.0 IP/20 H/12 R/12 ER/3 HR/2 HB/7 BB/27 K/1.17 WHIP/0.72 GO/AO
11' Stats (AAA): W1-L1/2.51 ERA/8 G/0 GS/0 CG/0 SHO/1 HLD/0 GF/0 SV/14.1 IP/14 H/4 R/4 ER/1 HR/0 HB/3 BB/19 K/1.19 WHIP/1.20 GO/AO

評価:C。TJ明けで、今季はリリーフがメインに。復帰直後はイマイチも、徐々に球威も戻り、終盤はリリーフの水にも慣れたカンジ。Minorでは相変わらずK/BBが良く、特に文句はなし。ただMLBではやはりドミナントなスタッフはなく、来季の契約をどう扱うかは難しいところだ。

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Michael Bowden, RHRP (05'-1st Supp.)

11' Stats (AAA): W3-L3/2.73 ERA/41 G/0 GS/0 CG/0 SHO/1 HLD/35 GF/16 SV/52.2 IP/43 H/19 R/16 ER/5 HR/1 HB/18 BB/61 K/1.16 WHIP/0.64 GO/AO

評価:C。今季からリリーフに完全転向し、AAAのクローザーを務めた。AAAのスタッツ自体は素晴らしく、奪三振率も向上し、文句なしなのだが、詳しく見るとかなりフライボーラーで左打者に良く打たれている点が気になる。MLBにコールアップ後も、まずまず投げているるが、やはり一歩間違えれば被弾というカンジで、安心して見られる状態ではない。スライダーはかなり良くなり、右打者からは空振りを奪えているが、来季はオプション切れで、トレードされなければ使うしかないが、これらの欠点を克服しない限り、長く活躍するのは難しいのでは?

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Tommy Hottovy, LHRP (04'-4th)

11' Stats (AA): W0-L0/1.93 ERA/8 G/0 GS/0 CG/0 SHO/1 HLD/2 GF/1 SV/18.2 IP/12 H/4 R/4 ER/0 HR/0 HB/4 BB/18 K/0.86 WHIP/1.00 GO/AO
11' Stats (AAA): W2-L0/2.75 ERA/24 G/0 GS/0 CG/0 SHO/7 HLD/6 GF/1 SV/36.0 IP/23 H/13 R/11 ER/8 HR/1 HB/9 BB/29 K/0.89 WHIP/1.17 GO/AO

評価:B。MiLFAでの再契約から、サイドアームに転向。そしてR. Hillの離脱もあり、29歳にして、とうとうMLBデビューのシンデレラストーリーを飾った。AAAでも15.1 IP/4 H/3 BB/12 Kと、ほぼ完璧に左は抑えており、対左のワンポイントとしてはまずまずも、さほど球威がなく、シーズン後半は出番がなかった。もう少しコマンドが良ければ上でも何とかやれると思うけど。

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Charlie Haeger, RHSP: AAではさすがに格が違うか。Wakeに教えを乞う機会はあまりなかった。

Gregg Smith, LHSP: MLBで実績があって、それなりに若いということで、ちょっとは期待していたんだけど。やはり平凡の域を出ない。

Matt Fox, RHSP/RP: Minorでの成績は申し分ないんですがね。

Brandon Duckworth, RHSP/RP: 何もかもが平凡。この程度の選手をがロスター枠を占め続けるのは遺憾極まりない。

Tony Pena, RHSP/RP: リリーフのデプスだった選手が、ローテに入らざるを得ないなんて。

Hideki Okajima, LHRP: かつてMLBでもトップクラスのセットアッパーだった面影はない。上と行ったり来たりなのは、本人にその力しかないわけで、それを拒否する選手はさっさとリリースすべきだったと思うが。

Scott Atchison, RHRP: 今季も上との行ったり来たりだったが、上で印象に残り投球はできなかった。オプションも切れる来季は、枠を作るためにロスターを外れるのが濃厚。

Randy Williams, LHRP: MLB昇格時は、ノーコンながら威力のある速球で、まずまず投げてはいたが、似たような左腕で若いMoralesがいたし、枠を割られなかった。

Trever Miller, LHRP: 可もなく不可もなくではあるが、さすがに経験豊富で、ぼちぼち投げてはいる。Minorの左のデプスとしてはそれなりではある。

Royce Ring, LHRP: 何の印象も残せず出番なし。

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[Hitters]

Ryan Lavarnway, C (08'-6th)

11' Stats (AA): 55 G/208 AB/59 H/5 2B/0 3B/14 HR/106 TB/35 R/38 RBI/25 BB/47 SO/0 SB/0 CS/.284 AVG/.360 OBP/.510 SLG/0.869 OPS/1 E
11' Stats (AAA): 61 G/227 AB/67 H/18 2B/0 3B/18 HR/139 TB/40 R/55 RBI/32 BB/60 SO/1 SB/1 CS/.295 AVG/.390 OBP/.612 SLG/1.002 OPS/1 E

評価:A。開幕はAAで迎え、出足不調だったが、徐々に本来の姿を取り戻し、AAAに昇格。終盤戦はMLBにコールアップされ、インプレッシブな打撃を見せた。打力に関しては、既にいつでもMLBでやれる状態になっている。守備に関しては未だに疑問を呈されているけど、肩は良く、阻止率もここ2年は安定しているし、エラーも少ない。後はリードとブロッキングと言われているが、現時点でもSaltyより良いんではないかと思う。まぁ先を見据えて、守備に磨きをかけるために来季はAAAで開幕を迎える気はする。

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Luis Exposito, C (05'-31st)

11' Stats (AAA): 89 G/330 AB/80 H/17 2B/0 3B/8 HR/121 TB/33 R/36 RBI/26 BB/79 SO/0 SB/2 CS/.242 AVG/.298 OBP/.367 SLG/.665 OPS/4 E

評価:D。期待度の高かった捕手Prospectの面影はない。昨季のAAで見せた選球眼の改善は逆戻りで、パワーも発揮できないまま。後半戦は.282打ったし、対左は.330と打ち込んでいるので、何よりも右投手の変化球の見極めでしょう。守備スキルはまずまずだし、MLBに上がれるかもそれのみにかかってる。

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Dan Butler, C (09'-UDFA)

11' Stats (High-A): 91 G/312 AB/77 H/20 2B/0 3B/11 HR/130 TB/39 R/66 RBI/45 BB/56 SO/4 SB/1 CS/.247 AVG/.350 OBP/.417 SLG/.766 OPS/3 E
11' Stats (AA): 21 G/66 AB/14 H/5 2B/0 3B/0 HR/19 TB/4 R/2 RBI/9 BB/11 SO/0 SB/0 CS/.212 AVG/.316 OBP/.288 SLG/.604 OPS/3 E
11' Stats (AAA): 1 G/3 AB/1 H/0 2B/0 3B/1 HR/4 TB/1 R/3 RBI/0 BB/2 SO/0 SB/0 CS/.333 AVG/.333 OBP/.1333 SLG/1.667 OPS/0 E

評価:C。ディシプリンとまずまずのパワーは見せたものの、昨季ほど印象的な活躍はできなかった。AAでやや苦しんでいるくらいならいいんですが、High-Aでも序盤は良く打ったものの、徐々に失速。ただM. WagnerやExpositoがどうなるかわからないし、SaltyやLavarnwayは攻撃型だから、場合によっては来季出番があるかもしれない。来季はAA開幕でしょうが、しっかり準備して、機会に備えて欲しい。

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Lars Anderson, 1B (06'-18th)

11' Stats (AAA): 136 G/491 AB/130 H/31 2B/2 3B/14 HR/207 TB/65 R/78 RBI/80 BB/120 SO/5 SB/0 CS/.265 AVG/.369 OBP/.422 SLG/.791 OPS/9 E

評価:D。後半戦は.288/.396/.482。守備の評価も上昇中で、まずまずなのだろうが、元々の評価を考えれば悲しい限りだ。14 HRと相変わらず冴えないし、左も打てていない。夏にはOAKへのトレードが決まりかけていた。オフにトレードされる可能性は高めだが、個人的にはPapiとの契約を疑問視しているので、STでガンバって、夏にはDH/3BをYouks、Middlebrooksとシェアして欲しいと思っています。

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Will Middlebrooks, 3B (07'-5th)

11' Stats (SS-A): 4 G/12 AB/4 H/1 2B/0 3B/3 HR/14 TB/4 R/6 RBI/2 BB/1 SO/1 SB/0 CS/.333 AVG/.400 OBP/1.167 SLG/1.567 OPS
11' Stats (AA): 96 G/371 AB/112 H/25 2B/1 3B/18 HR/193 TB/54 R/80 RBI/21 BB/95 SO/6 SB/0 CS/.302 AVG/.345 OBP/.520 SLG/.865 OPS/13 E
11' Stats (AAA): 16 G/56 AB/9 H/0 2B/0 3B/2 HR/15 TB/4 R/8 RBI/3 BB/18 SO/3 SB/1 CS/.161 AVG/.200 OBP/.268 SLG/.468 OPS/3 E

評価:A。これまで着実に1クラスずつMinorの階段を登ってきたが、今季はAAを打ちこなしてAAAまで昇格。一気に全国区になった。傘下のNo.1 Prospectと言って差し支えないだろう。これまでも、パワー自体は常に高く評価されてきたが、今季は23 HRとしっかり数字に残してきた。守備の評価も非常に高く、来季中にはMLB昇格、13年にはレギュラーの期待がかかる。一方で、速球は打てるものの、未だに変化球に対してしっかりと見ることができておらず、AAAでは苦しんだ。この課題さえ克服すれば、AAAを支配するのは時間の問題でしょう。AAA/MLBでは少し適応に時間がかかりそうなタイプですが、素質は疑いなし。MLBで活躍する日が楽しみです。

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Jose Iglesias, SS (09'-Int. FA)

11' Stats (AAA): 101 G/357 AB/84 H/9 2B/0 3B/1 HR/96 TB/35 R/31 RBI/21 BB/58 SO/12 SB/4 CS/.235 AVG/.285 OBP/.269 SLG/.554 OPS/12 E

評価:E。昨季のAAではさすがに出来過ぎだろうとは思ってたけど、ここまで打てないとは。パワーや選球眼はそれほど伸びるとは思えないので、最低限.300近く打てないと、いくら守備が良くても話にならない。左はそこそこ打ててはいるが、MLBのレギュラーはムリだと思う。

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Daniel Nava, LF/RF (07'-UDFA)

11' Stats (AAA): 121 G/441 AB/118 H/27 2B/2 3B/10 HR/179 TB/69 R/48 RBI/70 BB/88 SO/10 SB/3 CS/.268 AVG/.372 OBP/.406 SLG/.778 OPS/1 E

評価:D。8月には.319/.414/.649/7 HRなど後半戦は盛り返した印象だが、昨季既にMLBにデビューした選手としては、MLBに全く貢献できなかったというだけで期待を裏切った。何とか2ケタに乗せはしたが、相変わらずパワーも平凡。ボールを選ぶことにも磨きがかかってるし、好きな選手だけにガンバって欲しいが。

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Che-Hsuan Lin, CF/RF (07'-Int. FA)

11' Stats (AA): 34 G/138 AB/37 H/5 2B/2 3B/0 HR/46 TB/23 R/11 RBI/20 BB/14 SO/12 SB/3 CS/.268 AVG/.373 OBP/.333 SLG/.706 OPS/1 E
11' Stats (AAA): 85 G/328 AB/77 H/11 2B/1 3B/2 HR/96 TB/49 R/25 RBI/38 BB/51 SO/16 SB/4 CS/.235 AVG/.325 OBP/.293 SLG/.618 OPS/3 E

評価:D。やはりパワーがない。ボールは選んでいるが、逆に消極的すぎると言われている。HRを打てとは言わないが、速球に力負けしているようでは厳しい。守備の評価は高いが、走塁に関しても、そこそこ走っているが、もう少し磨いて欲しい。

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Ryan Kalish, CF/RF (06'-9th)

11' Stats (SS-A): 2 G/6 AB/3 H/0 2B/0 3B/0 HR/3 TB/2 R/3 RBI/1 BB/1 SO/0 SB/0 CS/.500 AVG/.571 OBP/.500 SLG/1.071 OPS/1 E
11' Stats (AAA): 22 G/86 AB/18 H/6 2B/0 3B/0 HR/24 TB/9 R/9 RBI/8 BB/20 SO/4 SB/3 CS/.209 AVG/.271 OBP/.279 SLG/.550 OPS/1 E

評価:E。今季はケガで停滞。せっかくDrewの後釜への道が見えかけていたのだが。SPでは未だに評価が高いけど、故障前の今一つだったし、個人的には評価を引き下げざるをえない。

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J. C. Linares, RF/CF (10'-Int. FA)

11' Stats (AAA): 17 G/60 AB/14 H/5 2B/1 3B/3 HR/30 TB/8 R/12 RBI/4 BB/12 SO/0 SB/1 CS/.233 AVG/.281 OBP/.500 SLG/.781 OPS/0 E

評価:D。STで評価を上げて、AAAスタートを勝ち取ったが、春先から調子が上がらず、ケガでほぼ1年を棒に振った。パワーは比較的ありそうだし、右打ちなので、来季も成績を残していれば機会は回って来るはず。仕切り直してガンバって。

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Hector Luna, IF: Sutton昇格後、AAAの3Bとしてまずまずガンバってが、AAAAプレイヤーの域を脱してはいない。

Brent Dlugach, IF: MiLFAならともかく、何らかの見返りを払ってトレードするような選手ではなかった。

Joey Gathright, OF: POに向けた走塁強化も実らず。

Brett Carroll, OF: Linares、Kalishの離脱、Reddickの昇格があって急遽契約。Hassanでも上げて欲しかったな。

Drew Sutton, UT: 前半戦は内外野を守れるUTとしてMLBでも重宝されたが、役割の被るYamaico Navarroに押し出されてMinorに。Avilesの存在もあり、後半戦は出番がなかった。SSを十分に守れないのが痛い。

Nate Spears, UT: 昨季のAAでは予想外のパワーを見せて、SPなどでは評価が上がっていたが。所詮はMinorのUTだった。

Tony Thomas, UT: やはりパワーとスピードはまずまずも、打撃が粗すぎる。

12' Preseason Position Outlook -Catcher-

12'シーズンの各ポジションのデプスチャートC編です。Saltyでは不安だけど、Lavarnwayの存在を関上げれば、ムリしてどっかから連れて来るのも悩ましい。守備型で若めの選手をそこそこの見返りで得られるなら最高ですが(*は40人ロスター登録選手)。


[MLB]
Starter : C Jarrod Saltalamacchia*
Backup : C Kelly Shoppach
Depth : C Ryan Lavarnway*, C Luis Exposito*, C Dan Butler

TekがFA。フロントを含め、全体的に刷新の雰囲気があるし、連れ戻すかは微妙。まだまだ攻守に不安定だが、一応今季を戦ったSaltyと誰かを組み合わせるのが濃厚だ。昨季ポテンシャルを見せつけたLavarnwayは打撃面はもう使える状態だし、肩は悪くないが、やはり将来を見据えれば、もう少しMinorで守備を鍛えたいと思うだろう。

Minorでは守備の良かったTim Federowiczを出してしまったけど、Butlerが良くやっている。強肩で守備全般で成熟しているし、UDFAでの入団という経歴ながら、コンパクトなスウィングでシュアな打撃を見せている。Exposito、M. Wagnerといったあたりが伸び悩んでるし、来季のデプスチャートでLavarnwayに次ぐ位置につけるかも。

(追記)Schoppachと契約。彼がバックアップを務め、LavarnwayはAAAスタートが確実。Jason Varitekの復帰もなさそう。


[AAA]
Starter : C Ryan Lavarnway*
Backup : C Luis Exposito*
DL : C Max St. Pierre

LavarnwayはMLBスタートでない限り、AAAで開幕マスクを被るだろう。控えはDFAでClaimされない限り、Expositoでしょう。DHでも機会を得ると思う。

(追記)St. Pierreと契約。DL待機となるでしょう。


[AA]
Starter : C Dan Butler
Backup : C Matt Spring or C Adalberto Ibarra

正捕手はButlerでほぼ決まり。AAAでLavarnwayかExpositoが入らない場合でもWagnerかMiLFAあたりで枠を埋めて、ButlerはAAで多くのプレータイムをもらうと思います。控えはWagnerかと思うけど、Ibarraをどこで使うかが難しい。High-AではC. Vazquezを使いたいし。AAかHigh-Aで少しプレータイムを得るか、Low-Aで使うか?

(追記)Mark WagnerはMiLFAでした。Springと再契約。彼がバックアップを務めるのが濃厚。


[High-A]
Starter : C Christian Vazquez
Backup : C Adalberto Ibarra or C Josue Peley

昨季Low-Aで目覚ましい成長を遂げたVazquezを正捕手で使うことはほぼ確定だろう。控えはIbarraでシェアするのが有力だろうが、そうでなければPeleyあたりを入れておくか。


[Low-A]
Starter : C Blake Swihart or C Adalberto Ibarra
Backup : C Carson Blair or C Leonel Escobar or C Jayson Hernandez

Swihartは打撃面はLow-Aで問題なさそうだが、ネックはやはり守備。経験が浅く、FILでもゲームでは守備に就いていない。高卒の昇格に慎重なBOSが、これでいきなりLow-Aで捕手として使うかは疑問もある。SwihartがXSTスタートなら、Ibarraにここで少し多めに打席を稼がせるかもしれない。控えはリリースされなければBlairをもう1年見てみるだろうが、諦めるならJ. Hernandezが有力。Escobarもリリースが近そう。


[SS-A]
Starter : C Jordan Weems or C Blake Swihart
Backup : C Oscar Perez, C Tim Roberson, C Gerardo Olivarez

Swihart次第か。SwihartがLow-AならWeemsだろうし、Swihartがこちらなら、機会をシェアするためにWeemsはGCL行きかな。控えはO. PerezやRobersonがいるが、足りなければドラフトで適当に獲るだろう。

(追記)Rule 5 DraftでOlivaresをピック。


[GCL]
Starter : C Beau Bishop or C Jordan Weems
Backup : C/3B Roberto Reyes, C Carlos Coste

Weemsがこちらなら彼がメインになるだろう。そうでなければ難しいが、R. ReyesかBishopなのか。ドラフトで上位で捕手を獲ることはあまりないと思っている。元ソフトボールプレイヤーのBishopはどこまで試合で使える段階なのかはわからない。Costeは控えだろう。


[DSL]
Starter : C Alixon Suarez
Backup : C David Sopilka

Suarezは昨季後半やや適応を見せた。2年目の成長に期待かと思う。控えは今季もSopilkaだろう。