2011年12月12日月曜日

12' BOS My Top 50 Prospect Ranking

そろそろWinter Leagueも終盤戦で、各誌からRankingもポロポロ出て来ています。BA、BP、JSあたりが出てくる前に個人的な傘下のProspectのTop 50 (!)を発表いたします。正直見たことのないProspectも多いので、一般的なリストに比べるとパフォーマンスの比重が強くなっているかも。


[12' BOS My Top 50 Prospects]

Five-Star Prospect

1. Will Middlebrooks, 3B : 今季は素晴らしい成長で一躍BOSのNo.1 Prospectに登りつめた。元々評価の高い肩・守備に加えて、全方向に安定してパワーを発揮できるようになった。現状でも良い時のJoe Credeのような、AVG .280に25-30本打てて、素晴らしい守備という平均以上のレギュラーになれると見られているが、それ以上のAll-StarクラスになるにはやはりK/BBの向上が不可欠。AFLでも変化球に対して身体が突っ込んでしまうという悪癖で多くの三振を重ねたし、個人的には来季AAAで苦戦すると思う。それを乗り越えて、13年にはレギュラーとして定着に期待。

2. Ryan Lavarnway, C : Middleborooksよりも上にするか、結構迷った。プレミアムな捕手というポジションの選手としては桁外れの打力を持ち、既にある程度MLBでやれる状態になっている。一方だいぶ向上したとは言え、未だに送球・捕球スキルには疑問を呈されているし、Mike Napoliのような週に1、2回捕手の守備に就くC/1B/DHと見られている。ただ肩も良さそうだし、これでも十分な価値のある選手だと思う。個人的には来季開幕ロスターに入るんじゃないかと思っている。

Four-Star Prospect

3. Matt Barnes, RHP : 近年の投手ピックの中でも、個人的には別格だと思っている。11年のドラフトがあまりにも豊作で、運良く手に入ったローカルボーイ。FILでも96 mph程度を既に見せており、球威に関しては疑問はない。やや手首をコックして投げる癖が若干気になるくらいで、しっかりとしたチェンジアップを身につければ、No.3投手は堅いだろう。ただもうわずかに身体的成長の余地があると言われているし、急がせる必要はないと思う。来季はHigh-Aくらいまでで、しっかりとメカニクスを固め、コマンド・チェンジアップを磨いて欲しい。

4. Xander Bogaerts, SS : 今季はさすがに少し出来過ぎだったかとも思うが、凄まじく若く、ポテンシャルに関しては傘下でもトップを争う。265 ABで16発のペースを来季維持できるとは考えづらいが、パワーは3Bになるにしても十分と言われているし、まだまだとは言え、年齢とベースボールがマイナーな地域出身という割には、それなりにボールを見ることができている。守備面では大きく成長したとは言われるが、長身でスピードも平凡なので、将来的にはやはり3BかRFだろうとも。

5. Bryce Brentz, RF : フルシーズン1年目で30発を放ったパワーはインプレッシブ。MLBでも30 HR以上打てる選手になれそうという点で、個人的な評価は上がっている。やや年齢が高めではあるし、ディシプリンが問題ではあるが、パワーのある右打ちの両翼は今のBOSにとって非常に重要。今季はOFとしては異常にエラーが多かったが、強肩だし、経験を積めば平均的なRFになれると見られている。

(-. Kyle Weiland, RHP (Traded to HOU)) : MLBで結果を残せなかった点で多くのリストではそこまで評価は高くないだろう。ただ不運な面も強かったし、MLBでもすぐにセットアップクラスになれるという点では、比較的高めに評価してもおかしくないと思う。スタッフに関して言えば、今季はカーブが良く伸びたし、カッターもポテンシャルは見せている。コマンドがもう少し向上すれば、MLBで先発でもやれなくはないと思う。ただ個人的にはやはりまだスタミナ不足が心配。先発に残れるかどうかは、この面が大きいと思う。オフにしっかり筋トレをして、STで先発を奪うくらいの活躍を見せて欲しい。(追記)HOUにトレード。

6. Anthony Ranaudo, RHP : 多くのProspect Listでは今も評価が高いが、個人的には、昨年からやや批判的な目で見ている。素晴らしい身体と、優れたカーブを持つが、イマイチ速球・チェンジアップのスタッフが、本当にそれだけの評価を受けるレベルなのかという疑問が強い。プロ1年目で疲れもあっただろうが、シーズン半ばからは速球が80 mph後半だったとも。成績はともかく、スタッフも見せていないということで、個人的には評価を引き下げた。とは言え、スタミナ面の問題があったのは確かで、来季には期待している。

Three-Star Prospect

7. Blake Swihart, C : 11年のドラフトNo.1捕手で、捕手での可能性に問題がなければ、Top3は堅いのだが、経験の浅さと体格の小ささは少し気になる。伸びしろは大きいし、運動能力・肩・アジリティなどツールは捕手として申し分ないのだが。コンタクトに関しては多くのスカウトから高く評価されており、疑問はないが、パワーがしっかりつくかどうかということも含めて、体格の成長は重要だろう。

8. Jose Iglesias, SS : 守備は文句なし、こちらも未だに多くのListでは傘下のTop5に入るだろう。ただまだ21歳とは言え、パワー・選球眼の伸びが期待できそうにない以上、最低限当てはしないと、評価を上げることはできない。Scutaroの契約が切れる来オフには、MLBでの準備を整えて欲しいが。

9. Brandon Jacobs, LF : 今季は大ブレイク。若いが、比較的ボールをしっかり見る上に、コンタクト・パワー・スピードと、オフェンス面のツールを存分に見せつけた。HR数に関してはやや伸びきらなかったが、生来のパワーは申し分なく、来季さらに数字を伸ばすことも不可能ではない。LF限定な点と、Low-Aに留まったこと、それに三振の多さでこの位置にしたが、守備の数値自体も非常に良く、さらに上に行ける素材だ。

10. Garin Cecchini, 3B : Coyleとの評価は分かれるところだろう。ケガが多いし、1レベル下でプレーしており、ポジション的にもより高いものが求められる。ただそれを差し引いても、体格で勝り、オフェンスの上限は無限大。ケガがなければ傘下のTop5でもおかしくなかった。来季はLow-A開幕、High-A昇格を最低目標に、今季は酷いと言われた守備の向上が見れれば。

11. Sean Coyle, 2B : 10年のドラフトでもトップクラスと元々高く評価されていたコンタクトにやや苦しんだが、フルシーズン1年目のLow-Aで、しっかりボールを見れているのは素晴らしい。小柄な体格に似合わず、パワー・スピードのツールも非常に優れている。2B守備もポテンシャルは十分だし、Cecchiniより1歳ほど若い。

(-. Miles Head, 1B (Traded to OAK)) : ややHigh-Aで足踏みしたが、こちらもブレイク。BOSのProspectらしく、しっかりボールを見るし、パワーも十分。1B守備もBAからLow-Aのベストに選ばれたほど。1Bだけに当然要求は高いし、上のレベルでしっかり当てられるかが最大の焦点(追記)OAKにトレード。

12. Jackie Bradley Jr., CF : ケガも癒え、層の厚い11年のドラフトでもTop10と言われた選手がこの位置というのが、BOSの層の厚さを示している。守備の動きはさすがのようで、打席での成熟度も高く、早期の昇格が見込まれるが、やや引っ張り癖が強く、インサイドのボールにやや苦しんでいるみたいだから、来季には成績を残せなくてもおかしくはないと思ってもいる。パワーもまずまずだし、3年後にはソリッドなレギュラーCFになれると思う。

13. Alex Wilson, RHP : 将来的に先発になれるなら十分Top10に入るだけの成績を残したが。球速自体は問題ないが、やはりコマンド・ムーブ、それにチェンジアップが伸びない限りはリリーフでしょう。速球とスライダーの質はセットアップ以上になれるに十分。フロントがリリーフで考えているなら、来年夏にはMLBに上がって来ると思う。

Two-Star Prospect

14. Felix Doubront, LHP : 11年は足踏みのシーズンだった。スタッフは落ちている気配はなく、リリーフでは安定して95 mph近くまで出ているし、カーブ・チェンジアップも高いクォリティーがある。最大限成長すれば、先発3番手になれるだけのスタッフは持っている。ただ球筋がフラットなせいか、球速の割には簡単に打たれているようなイメージがある。ムーブかコマンドの進歩がないと、先発はおろか、リリーフでも厳しい。来季はオプション切れだし、コンディションを整えてSTに臨んで欲しい。

15. Henry Owens, LHP : 素晴らしい体格を誇り、HSでも最もハードな地域で、文句なしの成績を残してきている。長身で、左腕である点や、体格的な伸びしろ、カーブに加えて、比較的チェンジアップやカッターも使いこなせるということで、これまで見たHS投手の中でベストというスカウトもいるほど高い評価がある。一方やはり速球の球速は未だに平凡で、カーブもやや鋭さに欠ける点や、ショートアーム気味のメカニクスは気になる。評価の難しい選手だが、ドラフト時よりは個人的には印象が良くなっている。

16. Alex Hassan, RF/LF : 大爆発のスタートダッシュから、やや調子を落としてシーズンを終えたし、AFLでもパッとしなかったが、コンタクト・選球眼は素晴らしいものを持っている。右打ちだし、今季中にAAAに上がっていれば、開幕MLBの可能性もなくはなかった気がするが、両翼メインだし、もう少しパワーの向上は見たいところ。今のままでも、CFは守れないが、元BOSのDavid Murphy (TEX)のような選手になれるのでは?と思っている。

(-. Raul Alcantara, RHP (Traded to OAK)) : 今季さっぱりだった、BOSの投手Prospect陣における数少ない収穫。まずまず体格もあり、既に95 mphまで届いている。もう少し球速が伸びる可能性もあるし、来季は是非フルシーズンクラスで見たい。コマンドはかなり不安定だし、あまり奪三振率は高くなく、セカンドピッチ以降の安定も課題ではあるが、ポテンシャルは非常に高い。(追記)OAKにトレード。

17. Christian Vazquez, C : Low-Aで2年目とは言え、攻撃面で大きな進歩を見せたし、守備の評価は、BAからLow-AのリーグでNo.1と評価されるほど高く、捕球、ブロック、送球などいずれも高いレベルを誇る。この打撃力が本物であれば、Top 10にしてもおかしくないほどだが、まだ今季1年しか好成績を挙げていないのと、スウィングスピードなどのツール面から、完全に今季の成績を実力と捉えるのは難しい。年齢はすごく若くはないが、捕手だしまずまず。選球眼などもしっかりしているので、個人的な評価は高めに付けた。

One-Star Prospect

18. Stolmy Pimentel, RHP : 今季はコマンドを完全に見失い、酷い有り様ではあったが、何といってもかなり急激に身体が成長して、フォームのバランスを失ったことが大きい。ドミニカンは20~22歳くらいで身体が大きくなることが多いですね。変化球に関してもコマンドが定まらなかったようで、来季のより戻しが絶対に来るともいいづらい状況ではあるが、体格が大きくなったのはプラスの面もあり、BAによると、速球は以前の94 mphから、最速97 mphまで出たそう。これに懲りてしっかりコンディショニングをし、メカニクスを取り戻したらという期待込みで。

19. Chris Balcom-Miller, RHP : 上限は低いが、今のところ先発として良くやっている。球速はないが、素晴らしいムーブでゴロを量産するし、チェンジアップが非常に良く、三振を奪える。やはり先発にはチェンジアップは重要だ。一方、COLからの移籍時は評価の高かったスライダーはあまり良くないという情報もあるし、速球の球威も今一つ上がって来ないようで、最速80 mph後半と危険水準。この辺でAAでやや苦戦したのかと思う。先発に残れるかは来季次第だが、あまり大崩れしないという点では割と買っている。

20. Kolbrin Vitek, 3B : 一昨季のドラ1-#20がこんなところでは困るのだが。デビュー2年目でHigh-Aスタートだったとは言え、最大の売りであるコンタクトも素晴らしいというほどではなかったし、パワーに関しては、低めの予想のはるか下を行った。ある程度選球眼はあるが、3Bというポジションでこの長打力のなさは致命的だし、その3B守備ですらエラーが酷く怪しい。ただ後半戦は攻守ともやや上向きだったし、来季の盛り返しに期待したい。

21. Henry Ramos, RF/CF : プエルトリコ出身で、ベースボール経験が浅く、かなり荒削りと言われたが、高卒デビュー2年目でLow-Aでプレーした。パワーポテンシャルを評価されていたけど、15 SBに、F. Sanchezを差し置いてCFで多くプレーするなど、スピードもありそう。選球眼はまだまだも、ある程度ボールを見る姿勢も見せている。あまりレポートの多くない選手で、最初の評価的には将来CFになれるとは思えないけど、もしCFでも行けるということになれば、来季は大きく評価を伸ばしうる選手。じっくり磨きたい選手だ。

22. Jeremy Hazelbaker, RF/CF : 打撃に関しては、三振が多いし、ドラフト時の評価からすれば、ややコンタクトが物足りないけど、かなりいいペースで昇格しているし、想像以上のパワーを発揮している。スピードは今季も素晴らしく、ツールパッケージ的にはエキサイティングな選手。一時期に比べて、少し順位を落としたのは、やや年齢が高めなのと、AAでLinの昇格後しばらくCFを務めていたが、シーズン後半にRFに回されたことから。スピードは十分なはずだが、守備の勘は今一つ向上していないよう。RFになれるほどの肩はないと思うし、できればCFでプレーして欲しいが。良かった点は、AAで終盤大爆発していたこと。

23. Drake Britton, LHP : フロントライン級に、という期待で臨んだ今季は、失望のシーズンとなった。Pimentelと同様、コマンドを見失い、評価の高かったカーブも全く生かせず。球速が出ていないわけではなく、今でも96 mph程度まで出ているようだが、チェンジアップの進歩も見られず、先発としての将来性に疑問符。40人ロスターにも入ったし、来季途中までに結果を残せなければ、リリーフ転向を考えないといけなくなるだろう。

24. Noe Ramirez, RHP : BOSは一部のInt. FAを除き、あまりチェンジアップの良いProspectがおらず、これがBuchholz以降、しっかりとした先発を輩出できていない原因の1つだと個人的に思っている。その意味ではチェンジアップアーテストと言われる彼には、個人的にかなり期待をかけている。豊作だった11年のドラ4ではあるが、名門Cal. State-Fullertonでエースとして素晴らしい活躍をしていた選手で、例年のドラフトならサンドイッチピックには呼ばれてしかるべき選手だと思う。球速も少し伸ばしているし、ブレイキングボールが伸びれば、先発4、5番手で十分期待できると思う。

25. Brandon Workman, RHP : ドラフトでBAでTop20に入っていたトップカレッジの投手というところから想像される元々の期待度からすれば、Low-Aでそこそこという昨季の成績は誉められたものではないが、スタッフ自体はまずまず想定通りに来ているように見える。多くのカレッジ選手と同じく、やはりコマンド・チェンジアップの伸びが必要だろう。ただブレイキングボールもさほど高く評価されていないし、リリーフと言うのも手かもしれない。

26. Lars Anderson, 1B : 今季もやはりパワー、対左というところで大きな進歩が見られなかった。International Leagueは投手有利ではあるが、MLBで1Bになる選手ならば、しっかり打ってもらわないと困る。一応後半戦は1Bとして見れるレベルの成績を見せたし、OAKなど興味を持つチームはありそう。個人的にはPapiが抜ける予定だったから、Youksの健康度もあるし、1B/DHで少し機会をもらえるかなとも思っていたが、Papiが残留したことで、さすがに使いどころがないと思う。

27. Dan Butler, C : レギュラーシーズンはHigh-Aで今一つ、AAで打てずとやや評価を下げかけていたが、AFLでインプレッシブな選球眼を見せた。パワーは平凡だが、バットコントロールが良くて三振が少ない。守備は捕球の動き、送球と十分な能力を持つし、Lavarnwayが攻撃型だけに、彼を補完できる存在として注目している。来季はAAで開幕だろうと思うが、しっかり当てることができればMLBが視野に入ってくる。

28. Oscar Tejeda, 2B : 昨季はSTでの大爆発から、一体どうしたんだ、と言いたいほど良いところのないシーズンを送った。早打ちは全く改善されないまま、コンタクト・パワーを失い、High-A/AAの壁にぶち当たった形。ツール自体失っているわけではないと思うが、2B守備もそこに留まれるか怪しいレベルだし、来季は正念場かも。

29. Chris Hernandez, LHP : 同期のRanaudoやWorkmanがやや期待外れな1年目を送る中、High-Aでシーズン開幕を迎え、1年間先発でしっかり投げ切った。球威はないが、非常に良く動く速球で、ゴロを量産。個人的には割と高く評価しているが、このタイプとしては比較的コマンドが悪いと言われているし、三振があまり獲れていない点は難。多く三振を奪うタイプではないだろうが、もう少し変化球を磨いて空振りを奪えるようにならないとAAでは厳しいと思う。変化球・コマンドの両方が伸びれば、先発下位も考えられるが、現時点ではリリーフか。

None-Star Prospect

30. Williams Jerez, CF : 評価は分かれるとは言え、パワー・スピード・肩などツールは持っているが、なかなか試合に生かせていないタイプ。年齢がホントに19歳なら、まだまだしっかり磨けばいいのだが、23歳ならどうだろう。ディシプリンもかなり悪いし、面白いけど、現時点ではまだ高く評価はしづらい。

31. Kyle Stroup, RHP : まだ目立たないが、ケガから復帰した今季はLow-Aで、特に後半戦はソリッドな成績を残した。最近、BAのJim Callisさんから組織のベストの投手Prospectの1人と評されていた。非常に体格が良く、速球も95 mph程度まで出るし、ナックルカーブ、スプリッターもポテンシャルを秘める。スタッフを持ったダークホース。

(-. Cesar Cabral, LHP (Rule 5 Draft)) : やはりRule 5でピックされ、Waiverを通過してもFAになれるということで、リターンの可能性はほとんど消えた。NYY自体左腕不足だし、MLBに定着する可能性も低くない。90~95 mphの速球はリリーフに移って安定しているし、チェンジアップとの組み合わせで、三振・ゴロを多く奪える。スライダーも対左に効果を発揮している。High-A/AAに続き、Winter Leagueでも素晴らしい活躍をしており、あれだけリリーフが不安定だった中で、Atchisonなどを外してでもプロテクトする価値があったと思う。残念。

32. Junich Tazawa, RHP : 球速はずいぶん戻ったし、変化球・制球の安定感はさすが。Minorでは順調に戻ってきていることをアピールしたが、やはりMLBでは輝きを放てず。ただまだオプションは残しており、上と下の行ったり来たりさせるのに便利という点はある。Bowden、Atchisonがオプション切れだし、取りあえずMinorでは文句なしということで、AAAに置いておく価値はあると思う。

33. Cody Kukuk, LHP : 体格が良くて、若い左腕というだけで魅力があるし、Lesterと比較されるようにフォームはスムーズ。凄く大きな期待をされていて、個人的にもうまく磨いて欲しい選手だが、意外と体格的に細いというほどではなく、現時点で最速94 mphの速球がもう少し伸びてくれないと、先発上位というほどには届かないかもとも思う。

34. Che-Hsuan Lin, CF : バットコントロールが良く、三振は少ないし、選球眼は傘下でもトップクラスで守備も文句なし。盗塁技術はイマイチだがスピードもある。ただパワーが全くなく、強いコンタクトができないため、AA以上では苦しんでいる。昨年までは肯定派だったけど、いつまで経っても全くパワーが伸びないということで、かなり不安を感じる。40人ロスターに入れたのはいいが、現状では代走・守備固め程度にしか使いようがない。

35. Reynaldo Rodriguez, 1B/LF : ソリッドに打っているし、懸案のパワーもそれなりにある。1Bとしてはスピードもあり、OFも一応守れる。Rule 5 Draftでピックされなかったのは朗報で、Larsがトレードされるなら、1Bのデプスとして価値が出てくると思う。AA/AAAできっちり打つことと、パワー・選球眼をもう少し磨ければ。

36. Jose Vinicio, SS : $3M近いボーナスを受け取った選手が2年間もGCLにいてもらっては困るのだが。来季もショートシーズンだろうし、いくら若いSSとは言え、それなりにバットでも可能性を見せないと、まだまだ先は長いのに。守備に関してはある程度高く評価されているし、SSには残りそうなので、最低限当てれるようにはして欲しい。

37. Keury De La Cruz, CF/RF : 悪くないが、今のところブレイクはし切れていない。5ツールのバランスに取れているが、スピード・パワーと強力な押しがなく、CFから外れると評価が難しくなる。Bradley Jr.やF. Sanchez、LeBlancなどとのポジション争いに勝てるか?

38. J. C. Linares, RF/CF : 昨季のSTでは、すぐに使えそうな右打ちのOFとしてブレイクしかけたが、春先から低調。その後のケガで1年を棒に振った。年齢も高く、今季は言い訳抜きに結果が求められる。Reddick、Kalish、Linらがいて、CFの機会をもらう場面が少ないけど、実際どの程度守るのかは気になる。OF3ポジションをそこそこ守れるのであれば、打力自体は比較的パワーもあり、申し分ないと思うが。

39. Caleb Clay, RHP : AFL前ならTop60にも入れなかっただろうが。アームスロットが安定し、速球は95 mphまで出るようになった。比較的沈む球筋で、AFLではリリーフとして予想外の活躍。先発に戻ることはないだろうけど、MLBのブルペンも不安なだけに、ちょっと期待して見ている。もう一歩三振を獲れる変化球がしっかり身につけば、MLBで使ってみたい。

40. Heiker Meneses, SS/3B/2B : 3年間Rkクラスで平凡だったが、今季突如開花。若干20歳にして、Low-A/High-Aを打ちこなし、AAでもそれなりに対応していた。パワー・選球眼は限られているし、上限はIF-UTだと思うが、来季も成績を残すようだと思わぬ掘り出し物になるかも。

41. Derrik Gibson, SS : 後半戦は割と打っていたし、個人的には割と好きな選手だが、他のSSのProspectと同様にパワーの伸びが全く見られない。選球眼が比較的良いというのは長所だけど、逆に肩や守備はさほど目立たず、将来的に毎日SSを守れるレベルにはないと言われている。やはりコンタクトをしっかりすれば、IF-UTになれるポテンシャルはあると思うが。

42. Miguel Celestino, RHP : 変化球・コマンドにはさほど見るべきものがないが、腕の強さは比較的評価が高く、最速で95 mph程度まで出る。長身から投げ下ろし、ゴロを打たせられるし、大崩れしない。さほど若くもないし、先発として大きな可能性があるようには思えないけど、うまくいけば、ミドルリリーフなんかにハマるかも。

43. David Renfroe, 3B : フルシーズン1年目もやや期待外れ。パワー・守備などポテンシャルの大きさは感じさせるものの、あまりにも三振が多く、ドラフト時は評価されていたディシプリンもプロではさっぱり。Middlebrooksも遅咲きな方だったが、同時期の彼と比べてもさらに磨かれていない。個人的にはまだ期待しているが、そろそろ来季はなんらかの結果を出してもらわないと。

44. Frank Montas, RHP : 96 mphから最速で100 mphを投げるというレポートで、ファンの間で名前が出るようになった右腕。過去2年DSLでも、まともな成績を残していないが、秋にはUSでのFILに参加させたということで、BOSも期待しているように見える。速球のスタッフだけなら、もちろんもっと上に行けるものは持っているが、まともな変化球・コマンドはないし、現時点の実績から言えばこの辺りが自分的には限界。

45. Keith Couch, RHP : ドラフト時の期待度はさほど高くなかったが、リリーフで実績を積み、Ranaudoの昇格以降先発に定着した。シンカーが良く、スタッツに関しては素晴らしかった。年齢が高く、スタッフも平凡だが、結構気に入っているファンは多い選手。ただLow-Aでこの被打率だと、まだこれより上にランクはしづらい。

46. Kendrick Perkins, LF : ドラフトイヤーから、ちょっと不安の目で見ていたが、今季もその印象は覆らず。アスリートで、スピードとパワーを兼備するとの触れ込みだったが、現時点では、プロ2年間をGCLで過ごしている、三振の多い、早打ちのLFというところで、来季よっぽど進歩しないと、ドラフト時の評価は取り戻せないだろう。一応少しボールを見るような姿勢は見せてきているが、それもGCLでだし。

47. Brock Huntzinger, RHP : 被打率・フライボール比率が相変わらず高く、なかなか安定しないが、今季は奪三振率で大きな進歩を見せた。AFLでもショートイニングで投げた際には95 mph近く出ていて、リリーフに移せばもしかしたらと思わせる。スライダーも少し進歩したそう。

48. Sergio Gomez, RHP : 昨季16歳でGCLの開幕投手を務めたが、2年間をGCLで過ごし、メチャクチャ若いというほどではなくなってきている。GCLではまずまずのパフォーマンスを見せられるようになってきているし、身体が成長してくれば開花の可能性も。

49. Mookie Betts, 2B/SS : GCLで1試合SSでプレーしたが、FILで2B転向しているよう。スピードとコンタクトに優れたアスリートだが、パワーがなさそうで、SSならともかく2Bとしては正直凄く良いレギュラーにはならなそう。コンタクトが良いということで、リスクは低めだが、ドラフトではSS守備が良いと言われていたJulius Gainesと契約して欲しかった。

50. Josh Fields, RHP : 元ドラ1でErik Bedardにくっついてやってきた。カレッジ時代からクローザーとして有名な選手だったが、意外と速球の球速は平凡で、今のところセットアップ以上になれるようには見えない。コマンドを改善できればミドルリリーフクラスにはなるかもしれないが。AA/AAAまでは来ているし、何とか戦力になってもらいたいが。

Other Ten Notable Prospects : RHP Madison Younginer, C Luis Exposito, SS Jose Garcia, LHP Miguel Pena, LHP Manny Rivera, 1B/3B Travis Shaw, C Jordan Weems, RHP Edwar Garcia, RHP Luis Diaz, CF Manuel Margot

6 件のコメント:

BF さんのコメント...

お疲れ様でした。
今の層の薄さなら
Weilandはとりあえず先発向きのレパートリーを信じて先発で待機させてほしいですがウィルソンはもしST
でもいいならすぐにでもMLBでリリーフでチャンス与えたいくらいです。

個人的には今期のドラフトの中ではHenry Owensにかなり期待してるんですよね。やっぱサイズは魅力だしまだひょろ長いし球速は
これから伸びてくれるんじゃないかと期待して。
Middlebrooks、いい状態のJoe CredeならMLBでも上位クラスですね。
アグレッシブな打者だからBB少ないのはいいけどもう少し三振は減らせないと上では厳しいのではないかな。
そこはBOSの哲学をしっかり通して波の小さい打者に育ててもらいたい。
個人的にはパワーってプロスペクトの評価としてはやや過大評価されたスタッツなんじゃないかと思っててディシプリンのいい選手のほうが最終的にはMLBにしっかり適応してるというか極端なハズレが少ない印象があります。
ジャコビーとかもマイナー通してそのあたりもまずまずいいしペドロイアとユークなんかはそのあたりはマイナー時代から別格って感じだし。なんだかんだいって
三人とも最終的に予想されてたよりパワー面も伸びて数字に表れてるんですよね。
そういう意味では小さなユークのHassanに来年は期待してますがAAAでどれほど適応できるかな。かといってK/BBはまずまずなんだけどリンみたいに強くコンタクトできなくて成績に直結しないタイプもいるし難しいところですね。しっかり見えてりゃいいってだけでもないし。

まあでもやっぱ一番は先発投手ですね。
AA,AAAに期待できる投手がたくさん蓄えられるといいですね。

スクータロ放出?ハンリー本当に来るんですか?

ララ さんのコメント...

BFさん

リリーフは多少未完成でも、状態の良い時に使ってみて欲しいです。WilsonのMLBでの成績は読みづらいですね~。安定した選手になって欲しいですが。

Minorで打てるって言っても、やはりMinorの投手相手ですしね。Brandon Woodみたいな選手もいるし、成績だけでは推し量れない部分も大きいですよね。

やっぱりMinor上層に差し掛かってきたら、しっかりボールを見極められるようになってもらいたいです。

確かに選球眼が良い選手は、MLBに上がってからもパワーが伸びてる気がしますね。Middlebrooksがそうなったら凄いな。そういう意味ではHassanはいずれ使ってみてもらいたいですね。

ここまでは自分のシナリオ通りですね(^_^;)まぁ本当に来るなら、混乱のロッカールームをさらにかき回さないようにしてもらいたいですが...

よつや さんのコメント...

すごく読み応えのある記事ですね。勉強になりました。

ところで、SoxProspects.comのProjected 2012 Rostersで、ハッサンはいつまで経ってもSea Dogsなんですけど、Pawtucketに昇格させられない理由とかあったりするんでしょうか?もうAAですることなんてないように思うんですけど…、それに彼のvs Leftの成績を見てると、今すぐでもMLB戦力になるはず。
ご存知でしたら教えてください

あと、今回の記事とあんまり関係ないですけど、ダルビッシュのポスティングの結果がもう少しで分かりますね。あんまり積極的ではないと報道されてるBOSですが、個人的には可能性あるんじゃないかと思います。
ただし、ベケットのトレードとセットで。クラブハウスの件以降、もう特別な存在ではないし、トレードできれば、年俸総額も下げられるし。ないかなぁ~?

ララ さんのコメント...

よつやさん

こんにちは~(^-^)マニアなもので、長々と書いてしましました。

Hassanは単純に、AAA-PawtucketにはKalish、Lin、LinaresにNavaと先行している4人がいるからだと思います。この4人と比べてHassanが劣っている訳ではないですが、単純にリリースするにはもったいない選手ばかりですし。

ただトレードやケガがある可能性だってあるし、Linなんかはもう一度AAに戻しても変ではないですし。あくまで人数の都合上AAでプロジェクションしているだけで、AAAに行く力はあると思います。まぁ欲を言えば、もう少しパワーを見せられると文句なしなんですが。

AAからMLBに直接上げるのは、彼のようなタイプではあまりやらなそうですが、上層の右打ちはLinとLinaresがAAAで不振なので、来季中にHassanに出番が来る可能性はあると思います。

個人的にはダルビッシュをあまり買ってはいませんが、現状のスタッフを考えると、入札しても不思議ではないですね。ポスティングフィー自体は贅沢税には加算されないし。ただすでに贅沢税とペイロール限界まで来ているので取る余裕があるかがわからないです。

Beckettは引き取り手はあるでしょうが、年齢も年齢だし、契約年数が長いから、半額くらいは負担しないといけないと思うし、そこまでして出すには先発陣が弱いですしね...もちろんTBみたいに、若い投手Prospectがいっぱいいれば出すこともありなんですが。

よつや さんのコメント...

素早いご回答をいただきましてありがとうございます。御礼申し上げます。Kalishはレギュラー候補なんでしょうがないですが、私にはLin、Linares、NavaがBOSの選手として活躍してる姿が想像できないので、未来の4th OF Hassanを優先させておくれって思ったりします。

KalishはSoxProspects.comのMLB ComparisonがDarin Erstadってなってるのが気に入りませんが(前はKousuke Fukudomeでしたよね)、私の中で足の速いTrot Nixonってイメージなんで、ReddickよりRFのイメージにピッタリって勝手に思ってたりしてます。

ダルビッシュには入札しなかったようで、予想大外れでした。とりあえず入札だけして、トレードがうまくまとまるようなら、ダルビッシュの交渉も真剣に行うってイメージだったんですけど。

ララ さんのコメント...

よつやさん

そうですね~。昨季の成績からすれば、Hassanの育成を優先しても不思議ではないですね。BOSがそう考えた場合は、Navaあたりが外れることになるんでしょうね。

ただNavaは一応MLB経験者なので、その辺を重視すれば残るかも。まぁDHを併用して、OF5人体制も不可能ではないですし、50/50でAAAスタートでもおかしくはないと思いますよ(^-^)

Erstadは肩の良いCFということなんでしょうかね。足の速いNixsonというイメージはピッタリだと思いますよ。RFとしてパワーは最高クラスではないですが、20発は十分打てるようになれると思うし。以前はNick Markakisなんかとも比較されてましたね。

そうですね~。獲る余裕がなくても、入札に参加するそぶりを見せるなり、ひとまず最低限の額を入札してみても良かったとは思います。自分はCherington GMには今のところ良いイメージがないです(--;)