2010年11月30日火曜日

Former Sox Prospect Review: Craig Breslow, LHP

今回も前回のDavid Pauleyに引き続きBOSを出て活躍している選手、Craig Breslowを紹介いたします。 パワフルメジャーリーグ(コナミ)っていう野球ゲームのBOSにもいる選手で、昨年のリリーフ補強で噂になったときはちょっと来てくれたらと思ってました。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Craig Breslow (クレイグ・ブレスロウ)
Full Name: Craig Andrew Breslow
Positions: LHRP/LHSP
Born: August 8, 1980
Birthplace: New Haven, Connecticut
Height: 6-1
Weight: 190
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 26th round, 2002 by MIL
How Acquired: (1) Minor league free agent (January 2006); (2) Acquired from Arizona for Matt Albers and Scott Podsednik (July 2012)
College: Yale
High School: Trumbull HS (CT)
MLB Debut: July 23, 2005 (San Diego)
How Left: (1) Claimed off waivers by Cleveland (March 2008); (2) Free agency (November 2015)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

速球は90 mph前後。制球が良く、これと左腕という部分でリリーフとしてやっている。セカンドピッチはカッターに近い85 mphのスライダー。速球との微妙な球速差と手元での変化で相手を打ち取る。74 mph程度のカーブはマイナー時代は評価が高かったが、現在はよりコントロールしやすいスライダーをメインに、カーブは見せ球気味に使っている。チェンジアップも比較的多く投げ、リリーフとしては球種が豊富な選手。これにより、右打者相手も苦労しないで投げることができる。


[Background]

Connecticut州出身のローカルボーイ。名門Yale大出身で、最もインテリジェントなメジャーリーガーと言われる。それほど強くない大学とは言え、Yale大ではキャプテンでした。プロ入り後から一貫してリリーフ。Rk~Aでの成績は平凡で、04年にはMILからリリース(?)され、Indy. Leagueで投げた。05年にSDに拾われると、AAで40 G/2.75 ERAと結果を残し、MLBデビュー、14 G/2.20 ERAとまずまず。


[Player Profile]

06' : MiLFAでBOSと契約すると、AAA Pawtucketで39 Gで2点台のERAを残し、MLBへコールアップ。 13 G/3.75 ERAとまずまずの成績を残し、左リリーフの争いに加わってくるかと思われた。

07' : キャリアでたった1度の先発も経験しましたが、AAAでの成績が後退。

08' Mar. : マイナーオプション切れで、25人ロスター枠に残るために、07年のチームMVPとも言える岡島に続く左腕二番手の座をJavier LopezとSTで争いますが、結局は経験に勝るLopezを選択。Minorに送るためにウェーバーにかけましたがCLEに奪われました。通過する確率は半分以下と言われてたし、10年はSFでセットアップの1人として活躍したJ. Lopezですが、正直AL-Eastを戦うBOSでは大きな戦力になってなかったし、ここでBreslowを残しておけばと。

08' : CLEではあまり出番がなかったが、MINに移ると、ERA 1点台の活躍。

09' : MIN成績を落としますが、今度はOAKに移ると、リリーフの柱の1人として君臨。

10' : 2年連続で好成績を残し、ここ2年間もっとも安定しているリリーフ投手の1人となっています。奪三振率もまずまずですが、特筆すべきは被打率の低さ。ここ数年IPよりもだいぶ少ない被安打数で推移しています。

11' : 被打率が上昇し、少し安定感を欠いた。

12' : トレードでARIに移り、被打率も再び低下。安定して投げていた。

12' July : トレードデッドラインにMatt Albers、Scott Podsednikとの交換でBOSに帰還。

12' : 崩壊中のチームにあっても、ベテランらしい落ち着きで黙々と仕事をこなし、オフには2年の契約延長。

13' : STをケガで出遅れるものの、復帰後は安定した投球で、左腕セットアップの地位を不動に。

14' : またもSTで出遅れ。加齢による衰えが見え、三振が奪えなくなっている。オフに$4Mのチームオプションを破棄されてFAになるも、1年$2Mで再契約。

15' : 懸念はされていたが、やはり加齢による衰えが顕著。最早同点やリードの場面で投げされられる選手ではなくなった。

15' Nov. : FAに。

16' : 前年の終盤戦に先発としてまずまずの投球を見せたことからMIAが先発候補として契約。しかし、STで席を勝ち取れず、ブルペンとして投げたが、シーズン中にDFAされた。

17' : MINで投げるも、今一つの投球でDFA。その後CLEが拾い、終盤のデプスとして投げた。

18' : TOR傘下で投げるも不振で、久方ぶりにMLB登板の無い年に。


[Comments]

BOSでセットアップを務められるかというと、疑問もあるけど、左をしっかり抑える上に、対右でも平均以上のリリーフで、ミドルリリーフ兼左殺しとしてすごく有用なリリーフの1枚となれるはず。ちょうど脂の乗った年齢だし、返す返すももったいない流出でした。

(14年追記)他チームで活躍してBOSに出戻り、何年か活躍してくれたというのは、BOSのマイナーを追っている者にとって非常に嬉しい存在。

(23年追記)CHCのAssistant GMを経て、編成トップのChief Baseball OfficerとしてBOSへ帰還。これからの活躍を楽しみにしています。

2010年11月29日月曜日

11' Draft Watch - Draft Board 3 (LHP)

調子良くLHP行っちゃいます。Matt PurkeとDaniel Norrisは凄いけど、全体的には上限は、No.3~5スターターというような、カレッジの左腕が目立つ。いい左腕欲しい...。(HS-RHP編はこちら)。


[11' Draft Board (LHP)]

Matt Purke, LHP, Texas Christian (So.)


B/T: L-L
Height: 6-4
Weight: 180
Last Drafted: 1st round (09') by TEX
Projection: Late 1st round to Supplemental 1st round

Comments: 96~97 mphまで出る速球と、ナスティーなスライダーの2つのプラスのピッチで評価の高い左腕。コマンドにも優れるそうです。左腕でNo.1なだけでなく、投手全体でもGerrit ColeとNo.1を争っていた。Coleと異なりSophomoreで、09年のドラフトではStephen Strasburgは別格としても、その次の評価を受けるHS投手5人衆(Tyler Matzek、Purke、Zack Wheeler、Jacob Turner、Shelby Miller)の1人。実力ならTop 5、最低Top 10で指名される力を持ちましたが、Sophomoreで再びドラフトに出れるということで強気な要求をしスリップ。TEXが#14で指名し、$6Mとも言われるボーナスで合意しましたが、当時のTEXは破産状態にあり、MLB機構から承認が下りず、カレッジに進学。狙った通り評価をさらに上昇させ再びドラフトへ。ただ以前は全体#2、#3はColeとPurkeと言われていたけど、マメに悩まされており、長いイニング投げていない上に、少し球威も落とした。さらに肩を痛めたようで、一時期は最速87 mphと危険水準に。健康ならば素質は疑いないが、健康面の不安とボーナス要求からどこまで落ちるかわからなくなってる。アームスロットが低く、以前からケガの懸念が強い選手だったし。最近やっとマウンドに戻り、92 mph程度までは戻っているようだが。

Former Sox Prospect Review: Luis Exposito, C

今回は、つい最近Rule 5ドラフト対策で40人ロスター入りした、Luis Expositoです。 攻守共に高いポテンシャルを持ち、ここ1年ほどは傘下で最高の捕手Prospectと認識されていますが、なかなか期待ほどには成長していません。年齢的にもまだまだ若いですが、そろそろMLBにつながる活躍に期待したいところです。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Luis Exposito (ルイス・エクスポジト)
Full Name: Luis Exposito
Positions: C/1B/RF
Born: August 8, 1989
Birthplace: Ft. Lauderdale, Florida
Height: 6-3
Weight: 210
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 31st round, 2005
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $150,000
College: St. Petersburg
Highschool: Champagnat Catholic HS (FL)
MLB Debut: May 4, 2012 (Baltimore)
How Left: Claimed off waivers by Baltimore (April 2012)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

がっしりした体格ながら、運動能力に優れ、特にブロッキングスキルが高く評価されている。肩の強さも評価され、平均以上のディフェンダーになれるツールは持ちますが、その一方でスキル的な部分(捕球、送球の精度、リード等)は磨き切られておらず、成長が必要。打撃に関しても、体格のある捕手らしくパワーがあり、年間に20発以上打てる力がある。コンタクト面では、スウィングの大きさや選球眼の部分で改善が必要で、特に選球眼は長いことフリースウィンガーというレッテルを貼られ続けている。キャプテンシーに優れ、フィールドのリーダーになれる素質を持つ。


[Background]

05年のドラフトで指名されているが、当時はDraft-and-Followという制度で、次のドラフトの1週間前まで契約できる)があったため、06年の5月に契約。31巡目という低い指名順位でしたが、JuCoでプレーした06年は素晴らしいプレーを見せており、そこで契約していなければ、06年のドラフトではトップクラスの捕手として迎えてたかもとも。


[Profile]

06' : JuCoでプレーした後、Draft-and-FollowでBOSと契約。SS-A Lowellでプロデビュー。

07' : ディシプリンの問題でチームから出場停止をくらい、Low-A Greenvilleで数試合プレーしただけでした。

08' : 出場停止はやや時間のロスでしたが、停止が明けると素晴らしく模範的な選手へと変貌し、チームのリーダーと、チームメイトから認められる存在に。Low-A GreenvilleでTy Weedenと併用されながらも、素晴らしい成績を残し、High-A Lancasterに昇格。Jon StillとC/DHをシェアしながら、こちらでも打ちまくり、Low-A/High-Aで21 HR。傘下でもトップクラスの捕手との評価が出始めます。

09' : High-A Salemに戻り、リーグが変わった影響もあってか、やや成績を落としますが、AVG .274とまずまず。AA Portlandへ昇格後はさらに好調でAVG .331を残し、傘下No.1捕手との評価を確立。AFLにも参加しました。

10' : さすがに09年のAAの成績は出来過ぎかとは思いましたが、想像以上にAAを打てず、.260/.339/.416/11 HRと平凡な成績に終始。打撃の良かったRyan Lavarnwayの方が評価が高くなったかも。ただ課題の四球を前年から倍増させています。 11月に、Rule5プロテクトのために40人ロスター入り。

11' : AAA Pawtucketに昇格しますが、ディシプリンが逆戻りで、変化球を打てず、パワーナンバーも落とした。一度、Jason VaritekのDLに伴いBOSに呼ばれるが出番なし。後半戦は昇格してきたRyan Lavarnwayに追い抜かれた形に。

12' : AAAでLavarnwayの控えとして開幕。

12' Apr. : Jacoby EllsburyのDLに伴いコールアップしたJason RepkoとNate Spearsの席を作るためにDFA。BALにクレームされて移籍。

12' : 5月にMLBデビューもあまり機会をもらえず。

13' : BALのAAAでも低調な打撃で、Matt Wietersの控えの座をTaylor Teagardenから奪えず。

14' : DETとOAK傘下でプレー。PCLのOAK-AAAではよく打った。1試合だけだが、初めてのOF守備に就いた。


[Comment]

攻守に素質はあるけど、リファインし切れていない印象。すごく若いという訳ではないし、そろそろ攻守に磨きをかけないと、未完のまま終わらないとも限らない。BOSの捕手のFuture Planは未だにはっきりと定まっていないし、そろそろ本格的にブレイクし、その座をがっちりと掴んでほしい。

(12年追記)やはり選球眼がないのが致命的だった。頑丈で健康な肉体、守備スキルと強肩、パワーと良い捕手になれるツールは持っていたのだが。Matt WietersがいるBALで機会を掴むのは大変ですが、BOSにいてもLavarnwayがいたし、環境が変わるのは悪いことではないかと思います。

2010年11月26日金曜日

Former Sox Prospect Review: David Pauley, RHP

BOSではチャンスがなかったりでMLBに定着できなかったProspectが他のチームで活躍してると、なんか誇らしい気持ちになりますね。今回は、10年にSEAのローテーション投手として活躍した、David Pauleyを紹介いたします。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: David Pauley (デビッド・ポーリー)
Full Name: David Wayne Pauley
Positions: RHSP/RHRP
Born: June 17, 1983
Birthplace: Longmont, Colorado
Height: 6-2
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 8th round, 2001 by SD
How Acquired: Acquired from San Diego with Jay Payton and Ramon Vazquez for Dave Roberts (December 2004)
High School: Longmont HS (CO)
MLB Debut: May 31, 2006 (Boston)
How Left: Traded to Baltimore for Randor Bierd (January 2009)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

90 mph前半の速球は少し沈み、沈みの大きいシンカーを併用する。速球もまずまずだが、シンカーのムーブは高く評価される。セカンドピッチとしてカーブとチェンジアップを投げ、どちらもまずまずだが平凡。マイナーでは良く投げるが、球威・セカンドピッチの決め手に欠け、またこの手のタイプとしては、制球・コマンドが平均以下で、MLBでは五番手の先発がやっと、リリーフの方が可能性は高いと言われていた。 また守備は良く、フィールディング・牽制共に評価が高い。


[Background]

SDからドラ8で指名・入団。 一昔前で単純に比べられないとは言え、$50Kだから、さほど期待はされていなかったんでしょう。02'-04'はLow-A/High-Aでまずまず。奪三振率は平凡で、クラスが上がるごとにやや成績を落としており、高くは評価されていなかったようです。04年のALDSの対NYYで、3連敗から奇跡の逆転劇となったきっかけの盗塁をMariano Riveraから決めた、Dave RobertsをSDへ放出。同じくOFのJay Payton獲得のおまけとしてSDからトレードされてきました。


[Player Profile]

05' : AA PorlandでBOS傘下デビュー。

06' : 崩壊気味のチームの中で、MLBデビューを飾ります。

07' : AAA Pawtucketの先発の柱の1人として活躍

08' : Charlie Zinkと2人で、チームをPOに導きました。シーズン後にマイナーオプション切れとなることから、08年の終盤はリリーフとして試されますが、リリーフ経験がほとんどなかったのもあってか適応できず。

09' Jan. : 25人ロスターに残すには厳しかったためウェーバーに掛けたところ、 BAL(ウェーバー順で4番目でしたが)がRandor Bierdを見返りに獲得。オプション切れだったため仕方ないとも思えるが、結果的にはBierdはほとんど役に立たずだたし微妙だった。

09' : 若手がひしめくBALでローテーション争いに勝つことができず、AAで1年を過ごし平凡な成績。

10' : このままAAAAプレイヤーとして終わっていくのかと思いましたが、SEAに拾われ、AAAでしっかりと成績を残すと、MLBにコールアップ。後半戦はローテに定着し、19 G/15 GS/90.2 IP/4.07 ERA/89 H/20 BB/51 Kを残した。

11' : リリーフに移り、前半戦はセットアップとして活躍。デッドラインでリリーフのヘルプを探していたDETへ移籍。しかしそこから成績を落とした。

12' : LAA、TORなどでMLBとマイナーを行ったり来たりに。

13' : ARIで少し投げた後、独立リーグでプレーしています。

14' : 引き続き独立リーグでプレー。


[Comment]

SEAは先発は厳しいだろうって言われてる若手がたまにしばらくしっかりローテで投げることがあって、これはSafeco Fieldの効果も大きいでしょう。このままMLBに定着するためには、向上を見せ続ける必要があると思います。スタッフ自体はまずまずだし、これからもガンバって欲しいです。BOSで出番を勝ち取るほどの力はなかったのかもしれませんが、MLBでもぼちぼち投げるポテンシャルはあるし、これからもそれなりの機会をもらえるんじゃないかと思います。

2010年11月25日木曜日

Former Sox Prospect Review: Anthony Rizzo, 1B

今回は、リンパ腫から立ち直り、Lars Andersonを評価で凌いで、傘下のNo.1 1B Prospectになった感のある、Anthony Rizzoです。マイナー全体で見れば、まだまだ過小評価されてる感がありますが、あと3年のうちに、どこに出しても恥ずかしくない、MLBの1Bのレギュラークラスになると思います。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Anthony Rizzo (アンソニー・リゾー)
Full Name: Anthony Vincent Rizzo
Positions: 1B/(LHSP)
Born: August 8, 1989
Birthplace: Ft. Lauderdale, Florida
Height: 6-3
Weight: 220
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 6th round, 2007
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $325,000
High School: Stoneman Douglas HS (FL)
MLB Debut: June 9, 2011 (San Diego)
How Left: Traded to San Diego for Adrian Gonzalez (December 2010)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

高卒ながら、しっかりした体格の1B。その体格から平均以上のパワーポテンシャルを持ち、バットスピードに優れ、年齢の割に素晴らしい選球眼を持つ。肩は平均的だが、サイズに見合わない、両側への動きの素早さを誇り、マイナー全体でもトップクラスの守備力を持つ1Bとして知られている。MLBでもゴールドグラブを獲れる資質がある。年齢が若く、年齢より上のリーグでプレーしているのもあるが、素晴らしいブレイキングボールにはさすがに苦しむ傾向にあり、対左の成績は落ちる。また10年はパワー面で大きく向上したが、1Bというポジションもあり、パワー面がMLBのレギュラーとして文句がないレベルまで到達するかは疑問も持つ人も。


[Background]

高校時代は投手としても有名だった。07年は高校生を多く指名した年だったが、その中でもWill Middlebrooksの次くらいの評価を受けていた。


[Profile]

08' : Low-A Greenvilleスタートで、 やや長打が少ないものの、18歳で.373と驚異的な成績を残し、評価も急上昇中でしたが、5月にHodgkin'sリンパ病(ガンの一種)が発覚、闘病生活に入る。11月に、投薬治療が実りガンを克服し、フィールドへ復帰。

09' : まる1年のブランクにも関わらず、Low-Aで.298/.365/.494を残し、あっさりHigh-A Salemへ昇格。こちらでは長打力を落としたものの、.295/.371/.420としっかり打ち込み、改めて打撃力の高さを示した。また守備力に関しても、多くのスカウトから高い評価を受けるようになり、LarsがAAで不調だったことから、彼に並ぶ評価を受けるようになった。

10' : LarsがAAスタートとなったことから、High-Aでスタート。HRを意識したのか、三振が増え、AVGも.248とやや似つかわしくない成績でしたが、LarsのAAA昇格に合わせ、AA Portlandに昇格。こちらでもやはり、三振と対左面で難を残したが、AAで20 HR、シーズントータルで25 HRと傘下のHR王になり、傘下のOffensive Player of the Yearを受賞。シーズン後半に成績を上げていることもあり、Larsを評価で上回った。

10' Dec. : Casey Kellyらと共に、Adrian GonzalezのトレードでSDへ。

11' : PCLを支配し、MLBデビューを飾るものの、MLBでは打てず。オフにTheo Epstein-Jed Hoyerさんがトップに入ったCHCへ、Andrew Cashnerとの交換でトレード。HoyerさんにはRizzoを3度獲得したことになる。

12' : CHCでMLBに定着。順調に主砲へと成長しつつある。

13' : 出足好調だったが、徐々にAVGが下がった。パワー、選球眼では十分にMLB平均以上の1Bとなっているが、もう少しAVGは上げる必要あり。

14' : 30 HRを達成し、押しも押されぬCHCの主砲に成長。オールスターゲームに出場し、MVP投票でも10位。

15' : AVG/OBP/SLGの全てが前年とほぼ同じ。MLB屈指の安定した主砲に。チームも若手が台頭し、良いムードに。二年連続でオールスターゲームに出場。

16' : いよいよ若手が揃い、船出を切ったCHCで、チームの主砲として開幕から絶好調。 三年連続でオールスターに出場するなど、MLBを代表する強打者に成長している。WS制覇にも貢献。

17' : 序盤から不振のチームに歩調を合わせるように、ややアベレージが上がらなかったが、徐々に成績を戻し、結果的には前年とほぼ同様の好成績。

18' : 序盤の不振が祟り、久しぶりに30 HRを切り、長打率も少し落ちたが、全体的には主軸として十分な打撃。

19' : 飛ぶボールでHR数を伸ばす選手が多い中、27 HRと若干パワー面には物足りなさが残るものの、出塁率が初の4割超えなど、相変わらず安定した成績にまとめた。ゴールドグラブ受賞。

20' : 下り坂のチームに引きずられるように、打率が2割2分台に下降。3年連続でゴールドグラブ受賞。

21' : 以前と比べると物足りない成績も少し復調。夏のトレードでBOSも1Bのアップグレード候補として調査をしていたが、最終的にはそれを宿敵に阻止され、NYYへ。

22' : NYYと再契約し、低打率だが、32 HRに8割を超えるOPSと貢献。

23' : NYYと2年契約。まずまずの打撃もパワーが激減。更にケガで夏以降プレーできず。


[Comment]

課題だったパワーが付き始め、あとは上のレベルにしっかりアジャストしていけば、攻守に隙のないレギュラーになると思います。守備もいいし、パワー・コンタクトがどこまで伸びるか。Petco Parkでプレーするのはかわいそうですが、彼ならAdrian Gonzalezクラスになっても不思議じゃないと思います。ガンバって欲しい。

2010年11月24日水曜日

11' Draft Watch - Draft Board 2 (HS-RHP)

やっぱりRHPは人数が多いので、HSとCollege/JuCoに分けました。こちらは高校生編。(Collge-RHP編はこちら)。


[11' Draft Board (HS-RHP)]

Archie Bradley, RHP, Muskogee HS (HS)


B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 210
Commitment: Oklahoma
Projection: Top 10, at Least Top 15

Comments: 今ドラフトでトップクラスの高校生投手と長らく言われている右腕。フットボールでもスターのアスリート。90 mph中盤に達する速球と、プラスのカーブを持つ。今だと同じオクラホマのDylan Bundyの方が評価が高いが、州のチャンピオンシップの試合で101 mphを記録したらしく、再び上昇してる。ボーナス要求は高いだろうけど、それでもTop 10かそれに近い位置でのピックが予想されている。

MIL and TOR; Shaun Marcum Trade

TORが比較的豊富なスターター陣からエース格のShaun MarcumをMILに放出。見返りはAAのIF Brett Lawrie。Marcumは残り2年。MILはエクステンションを狙うみたい。双方とも目的はクリアで、TORは完全に再建モードではないにせよ、先発の数は比較的豊富だから、出して若手を集めている。MILは弱い先発の補強。Marcumはスタッフは比較的平凡だけど、制球を中心に安定した先発投手に育った。これくらいのポテンシャルの先発をうまく働かせるのはTORの得意とするところ。Roy Halladayが去った後はTORの投手陣のリーダー格だった。ポツポツとケガをしてるし、純粋なエースではないけど、残り2年比較的安めに雇えるという意味ではMILが少しWinだと思う。出したLawrieは完全にブロックされてるわけでもないけど、Rickey Weeksがいるし、消費可能ではある。

TORは過去の例から言うともう少し吹っかけられたんじゃないかと思うけど、Lawrieはカナ ディアンだから、地元の選手を獲得できるならと少し譲歩したんじゃないでしょうか。Lawrieは08年ドラフトの高校生で、20歳そこそこの2BとしてはAAで良く打ってると思うけど、守備面での疑問も大きい選手で、元々ドラフト時は3B/Cとしてドラフトされていた。ただ3BにはMatt Gamelがいて2Bに移ったんだと思う。MLBで2Bとしてはキツく、若いだけに仕方ないけどやや早打ちだから3Bとしてもどうか。両翼が適性とは良く聞いている。2BになれるならJeff Kentのような素晴らしい攻撃的2Bになれるとも言われてはいますが。

2010年11月23日火曜日

10' Postseason Prospect Ranking -Reliever-

MLBのリリーフも惨状でしたが、できるだけ先発の可能性を探るBOSとあって、リリーフのProspectの中で、セットアップ以上になれる若手はほとんどいないですね。(前回(10年開始時)のランキングはこちら。)


[Ranking]

Left from Ranking : LHP Dustin Richardson (Traded to FLA)


Three-Star Prospect

- (-). (LHP Felix Doubront, MLB/AAA/AA) : もう少し先発で育てたいですけど。

1 (3). RHP Jason Rice, AA : Rule5でプロテクトしなかったけど、残るか。

2 (-). RHP Michael Bowden, MLB/AAA : リリーフなら何とか定着して欲しい。

Two-Star Prospect

3 (-). RHP Eammon Portice, AA : 後半良かったし、三振は獲ってる。

- (-). (RHP Robert Coello, MLB/AAA/AA) : もうちょっと修行が必要かな。

4 (-). LHP Cesar Cabral, High-A/Low-A : High-Aでは打たれたけど。

One-Star Prospect

5 (4). RHP Dennis Neuman, Low-A : リリーフだし、もう少し早く昇格を。

6 (-). RHP Mike Lee, High-A : フルのリリーフではないけど。

7 (-). RHP Daniel Turpen, AA : 個人的にはあまり買ってないけど。

8 (-). RHP Tom Ebert, Low-A : Piggy-backで素晴らしかった。

9 (-). RHP Ryne Miller, AA : もう少し上に戻れるスタッフはあると思う。

10 (7). LHP Mitch Herold, AA/High-A : AAで打たれた。


Others : RHP Seth Garrison (High-A), RHP Bryce Cox (AA), RHP Justin Erasmus (GCL)


[Comment]

今季はCoello、Lee、Ebertといった、Minorでは先発もやってるけど、MLBではリリーフだろうと言われている投手が、そこそこ投げていましたが、本格派リリーフという中で目立ったのはRiceくらい。彼はRule5ドラフトでプロテクトされなかったので、流出の可能性ありだし、来季もD. Bardのような選手が下から出てくるのは期待できないかもしれませんね。Dustin Richardsonもトレードされたし。Porticeが個人的には気に入ってるので、彼にはちょっと期待してますけどね。あとはA. Wilson、Volz、M. Priceあたりの最近のカレッジからドラフトされた選手をリリーフで使ってみたいとも思います。

ATL and FLA; Dan Uggla Trade

Uggla がATLへ。ATLはスマートな動きです。膝の故障で出遅れるChipper Jonesは復帰したとしてもケガの不安が絶えないので、3BのBack-up兼で、Chipperが出場する際は2Bで出れる。今のところ2Bに留まる ことを希望しているという話だけど、彼の守備を考えたら本格的に3Bに移すことを検討するかも。 ATLは長期契約を希望しているという話。

FLA は契約延長がうまくいかなかったから出すと見られていました。FLAのペイロールはいつ上がるんでしょうね。Andrew Miller、Cameron Maybinのトレードでリリーフを集めたけど、さらにDunnを獲った。彼はすでにMLBまで来てるし、リリーフとしては相当良くなる可能性があるし、 先発に戻すことを考えるかもしれない。代役的には、Ugglaのトレード前はOFから3Bに移ると言われていたChris Coghlanがいて、彼は元々2Bだし、出すのは構わない。ただUgglaの人気は高かったはずだから、少しLoseになるかも。InfanteもUT としては有用ですが、UTとしては比較的コストがかかるし、FLAにあっているのかな?


[Player (to ATL)]

Dan Uggla, 2B


[Player (to FLA)]

Omar Infante, UT

Michael Dunn, LHP

2010年11月22日月曜日

10' Postseason Prospect Ranking -Starter-

先発投手のランキングです。他の球団見てると、やっぱドラフトで上位ピックが欲しいなぁと。(前回(10年開始時)のランキングはこちら。)


[Ranking]

Left from Ranking : RHP Roman Mendez (Traded to TEX), LHP Fabian Williamson (Traded to OAK), RHP Michael Bowden (Converted to RP), RHP Ryne Miller (Converted to RP), RHP Eammon Portice (Converted to RP), RHP Seth Garrison (Converted to RP), RHP Mike Lee (Converted RP), LHP Cesar Cabral (Converted to RP)


Four-Star Prospect

1 (1). RHP Casey Kelly, AA : 今季はケガもあったけど、球速は伸びた。

2 (4). LHP Felix Doubront, MLB/AAA/AA : リリーフでも結果を残した。

3 (9). LHP Drake Britton, Low-A : スタッフが魅力。上のレベルで見たい。

Three-Star Prospect

4 (6). RHP Kyle Weiland, AA : 被打率が魅力的。K/9もまずまず。

5 (-). RHP Anthony Ranaudo, YTD : 投げてみるまではこの辺で。

6 (5). RHP Stolmy Pimentel, High-A : ドミナントさには欠けるが。

7 (-). RHP Brandon Workman, YTD : 彼はいいと思う。

Two-Star Prospect

8 (10). RHP Madison Younginer, SS-A : 球威は評判通り。

9 (2). RHP Junichi Tazawa, DNP : リリーフに移るかな?

10 (8). RHP Stephen Fife, AA : スタッツの悪化は気がかり。

11 (7). RHP Alex Wilson, AA/High-A : High-Aでは良かったが。

12 (-). RHP Chris Balcom-Miller, Low-A : ちょっと年齢は高め。

13 (22). RHP Kendall Volz, Low-A : ちょっと冴えない成績。

14 (-). LHP Chris Hernandez, SS-A : 先発でどこまでやれるか?

One-Star Prospect

15 (14). RHP Brock Huntzinger, High-A : K/9が低すぎる。

16 (-). RHP Mathew Price, YTD : リリーフ向きっぽいけど。

17 (15). LHP Manny Rivera, Low-A : まずまず投げてます。

18 (-). RHP Yeiper Castillo, Low-A : 年齢は高いが良く投げた。

19 (19). RHP Ryan Pressly, Low-A : 球威が少し伸びたそう。

20 (27). LHP Hunter Cervenka, SS-A : BBは多いけど。


Others : RHP Caleb Clay (High-A), RHP Juan Rodriguez (GCL), RHP Raynel Velette (GCL), RHP Sergio Gomez (GCL), RHP Raul Alcantara (DSL), RHP Tyler Wilson (SS-A), RHP Miguel Celestino (SS-A/GCL), RHP Renny Parthemore (YTD)


[Comment]

投手陣に関しては、ホントに伸び悩んだ1年でした。Kelly以下、ほとんど総崩れ。まともなのはBrittonくらいか。DoubrontやWeilandとか、ローテ下位ならもしかしたら、というのはいるんですけどね。Roman Mendezも出しちゃったし、ポテンシャルで言うと、Younginerが伸びてくれるかどうかと、Ranaudoがどこまで評判通りか、というのが頼みの綱です。

2010年11月21日日曜日

SD and FLA; Cameron Maybin Trade

かつてのTop Prospect MaybinがSDへ放出。前日のAndrew Millerのトレードに続き、Miguel Cabrera、Dontrelle Willisのトレードは完全なLoseとなってしまった感。調停にかかってきて、少し割高だから出したんでしょうが、FLAは明確なCFのレギュラーがいないからちょっと疑問。リリーフは安く済ませたいというのもあるんだろうけど。

一方SDもTony Gwynnなど候補は結構いるから、お互いに方向性としてはやや疑問。FLAが得た二人はSDでまずまず投げていたというくらいで、PFを考えるとちょっと弱いと思います。SDは若くて可能性のある選手を得たけど、ぼちぼち打っているとは言え、Petco Parkに移るし、彼の才能が開花するかはちょっと厳しい賭けになってきたようにも感じます。

2010年11月20日土曜日

11' Draft Watch - Draft Board 1 (College-RHP)

早すぎですが、結構色んなところか11年のドラフトのProspect Rankingが出始めてるので、いつもギリギリになっちゃうし、書き始めます。


[11' Draft Board (College-RHP)]

Gerrit Cole, RHP, UCLA (Jr.)


B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 215
Last Drafted: 1st round (08') by NYY
Projection: #1 or #2

Comments: 今ドラフトで最高の投手の1人。全体#1はAnthony Rendonと長いこと言われていましたが、Rendonにはケガがあり、それと近い評価になっている。Stephen Strasburgとも比較されるようになった。98 mphに達する速球に、カーブもいい。さらにはチェンジアップの評価も上げていて、20-80の70とも。日米野球でちょっと見たけど、ややサイド気味から投げてたかな?典型的なパワーピッチャーという感じですが、制球も悪くなく四球はそれほど多くない。ただコマンドがアバウトで、最近は少し打ち込まれてる。スタッフは疑いはないですが。08年にNYYが全体29番目(BOSの1つ前で、BOSもColeに興味はあったらしいが先に指名)でピック、しかしNYYファンだったにも関わらず逃げられ、スカウトが2人ほどクビになりました。獲れてたらヤバいことになってたんだろうな。

2010年11月19日金曜日

11' Draft Watch - Draft Prospect Ranking

ちょっと早いですが、11年のドラフトのProspect Rankingのリンク集を作っておきます。


[11' Draft Prospect Ranking]

Baseball America: HS Top 100, ver. Nov. 18, 2010

Baseball America: Midseason Top 50, ver. Apr. 12, 2011

Baseball America: Top 200, ver. May 25, 2011

10' Postseason Prospect Ranking -Outfielder-

OFのランキング。下層は結構獲ってるんですけど伸びてきませんね~。(前回(10年開始時)のランキングはこちら。)


[Ranking]

Left from Ranking : None


Five-Star Prospect

1 (1). CF/LF Ryan Westmoreland, DNP : 復帰に向けて頑張ってます。

Four-Star Prospect

- (3). (RF/CF/LF Ryan Kalish, MLB/AAA/AA : MLBでもポテンシャルは見せた。)

2 (2). RF/CF Josh Reddick, MLB/AAA : AAAにアジャストしてきたか。

Three-Star Prospect

3 (4) CF Che-Hsuan Lin, AAA : まずまず打ってるんだけどまだ疑問を持たれてる。

4 (5) CF Reymond Fuentes, Low-A : HS2年目のCFにしては良くやってる。

- (-). (RF/LF Daniel Nava, MLB/AAA) : 文句なしに打ってる。

5. (-). RF/LF/CF Bryce Brentz, SS-A : 少し期待外れだった。

Two-Star Prospect

- (-). (CF/RF Juan Carlos Linares, AA) : AFLで爆発中。CFだし。

6 (13). RF/LF Alex Hassan, High-A : パワーが欲しいが、今季は成長。

7 (9). CF/RF/LF Jeremy Hazelbaker, Low-A : コンタクトが伸びれば。

8 (15). CF Keury De La Cruz, GCL : バランスに優れてるし、ツールある。

9 (-). CF Felix Sanchez, SS-A : 今季はブレイク。スピードが素晴らしい。

10 (12). RF/CF Mitch Dening, High-A : コンタクトはいい。パワーが課題。

- (-). (CF/RF Bubba Bell (AAA)) : AAAで打っているのにもったいない。

- (-). (1B/LF Jorge Padron, AA/High-A (1B)) : 最低限守って欲しいけど。

11 (6). CF/RF Peter Hissey, High-A : 若いけど三振多過ぎ。

12 (-). RF Henry Ramos, SS-A/GCL : 思ってたより良かった。

13 (10). RF/LF Brandon Jacobs, SS-A : 出足は好調だったけど。

One-Star Prospect

14 (-). CF/RF Kendrick Perkins, GCL : ちょっと疑問を持っています。

15 (-). CF Lucas LeBlanc, YTD : まだ未知数。来季はLow-A?


Others : LF David Mailman (High-A), (RF/LF Zach Daeges (DNP)), CF/RF Ronald Bermudez (High-A/Low-A), RF/LF Shannon Wilkerson (Low-A), LF Seth Schwindenhhamer (SS-A), CF/RF Wilfred Pichardo (Low-A), RF/LF Bryan Peterson (AAA/High-A/SS-A)


[Comments]

Westyの離脱は本当に痛かった。復帰できるだけでも奇跡だけど、以前の能力を取り戻せると信じるしかありません。期待してた選手が伸び悩んだ(HisseyとかMailman)一方、F. SanchezとかDe La Cruz、Hassanとかそれ以外で伸びた選手がいた。Kalishが順調に成長したり、上層はまずまずだったかも。

10' Postseason Prospect Ranking -Shortstop-

SSです。もう少し上を期待してたんですが、守備的にはSSとしてOKなProspectが多いのはいいかも。(前回(10年開始時)のランキングはこちら。)


[Ranking]

Left from Ranking : 2B/SS Oscar Tejeda (Converted to 2B), 3B David Renfroe (Converted to 3B), 2B Jason Thompson (Converted to 2B)


Four-Star Prospect

1 (1). SS Jose Iglesias, AA : 打ってるけど、やはりパワー・ディシプリンが。

2 (3). SS/3B/2B Yamaico Navarro, MLB/AAA/AA : M-IFとしてはパワーあり。

Three-Star Prospect

3 (5). SS Jose Vinicio, GCL : ポテンシャルは凄い。

Two-Star Prospect

4 (-). SS/2B Derrik Gibson, Low-A : BBは選ぶけど、打ててない。

5 (-). SS/2B Ryan Dent, High-A : まだ期待はしているけど。


Others : SS Xander Bogaerts (DSL), SS Jose Garcia (SS-A)


[Comments]

DentとGibsonの2Bからの移行組はもう少しやると思ってたんですが。Vinicioもそこまで打ててないけど、若さとツールはある。Iglesias、Navarroは何とかそれなりに順調に育っており、Lowrieと併せて、何とか近い将来の構想はたてられている。X. Bogaertsは情報が少ないけど、DSLで活躍。

10' Postseason Prospect Ranking -Thirdbase-

3Bのランキングです。ここ1、2年でこのポジションは結構蓄えましたね。(前回(10年開始時)のランキングはこちら。)


[Ranking]

Left from Ranking : 1B Miles Head (Converted to 1B)


Four-Star Prospect

1 (1). 3B Will Middlebrooks, High-A : 波はあるけど、パワーも付いてきた。

Three-Star Prospect

2 (-). 3B Kolbrin Vitek, Low-A/SS-A : まずまずだけど、ドラ1だしもうちょっと。

3 (-). 3B/SS Garin Cecchini, YTD : ドラ1級と言われていて、すごく楽しみ。

- (-). (SS/3B/2B Yamaico Navarro, MLB/AAA/AA (SS)) : 3Bでもまずまず。

Two-Star Prospect

4 (3). 3B/1B Michael Almanzar, Low-A : 来季に期待か。

5 (-). 3B David Renfroe, SS-A : Middlebrooksのように来季以降の伸びに期待。


Others : (3B/1B Jorge Jimenez (AAA))


[Comments]

RenfroeやVitekが期待ほどうまくは行っておらず、Almanzarも完全に伸び悩み。ただ守備の評価も素晴らしいMiddlebrooksがパワー、選球眼でも少し進歩を見せており、期待してます。できれば今季中にAAで見たかったけど、まだ波もあるし、磨くところは多くあるので仕方ない。

10' Postseason Prospect Ranking -Secondbase-

2Bのランキングです。Pedroiaがいるので、どうしてもブロックということになってしまいますが。(前回(10年開始時)のランキングはこちら。)


[Ranking]

Left from Ranking : 2B/1B Jeff Natale (Released), SS/2B Ryan Dent (Converted to SS), SS/2B Derrik Gibson (Converted to SS)


Four-Star Prospect

- (-). (SS/3B/2B Yamaico Navarro, MLB/AAA/AA (SS)) : M-IFの守備力はあると思います。

1 (-). 2B/SS Oscar Tejeda, High-A : 選球眼はまだまだだけど、パワーも見せてる。

Three-Star Prospect

2 (-). 2B/SS Sean Coyle, GCL : コンタクトがすごくいいらしい。

Two-Star Prospect

3 (-). 2B Jason Thompson, GCL : パワーやスピードにも期待したい。

One-Star Prospect

4 (3). 2B Ken Roque, Low-A/GCL : Low-Aで打てれば、というところだったけど。

5 (4). 2B/SS Joantoni Garcia, SS-A : 若いけど、それだけになりつつある。


Others : None


[Comments]

DentやGibsonをSSに移したので薄いですね。2Bに移ったTejedaがようやく打撃のポテンシャルを見せているくらい。今季3BでスタートしたNavarroは3Bよりは2Bの方が価値が出ると思うけど、SSとしても悪くないし、今のところは色々守れるようにしとくみたい。あとはCoyleに期待したいのとThompsonはポテンシャルはあるはず。

10' Postseason Prospect Ranking -Firstbase-

続いて1Bのランキングです。来季はBeltre、Lowellはほぼ確実に抜け、Ortizも不安な年齢になってくるから、本当はLarsに定着してもらいたかったんですが。でもどうみても実際に戦力になるのは11年の中盤以降でしょうね。前回(10年開始時)のランキングはこちら。)


[Ranking]

Left from Ranking : 1B Chris McGuiness (Traded to TEX), 1B Mike Jones (Released)


Four-Star Prospect

1 (2). 1B Anthony Rizzo, AA/High-A : AAではもう一歩も、パワーも付いてきた。

2 (1). 1B Lars Anderson, AAA/AA : AAは支配したけど、AAAで長打が出ない。

Two-Star Prospect

3 (-). 1B/3B Miles Head, SS-A : Vitek、Renfroeに押し出されて1Bへ。

One-Star Prospect

- (-). (1B/LF Aaron Bates, AAA) : 最近はLFが多い。チャンスなんですがね。

4 (-). 1B/LF Jorge Padron, AA/High-A : 1Bになるほどのパワーはないか。

5 (5). 1B/OF Reynaldo Rodriguez, Low-A : 上のクラスで見たい。


Others : 1B Boss Moanaroa (GCL)


[Comments]

Lars、Rizzo共に、Minorの下のクラスでのように簡単には適応できてはいません。少しずつ対応はしていると思いますが。MLBまで最後の階段を登りきって欲しいですね。あとは1B/LFのデプスBatesがAAAで苦しんでいるのがちょっと残念。年齢は高いけどR. Rodriguezは良く打ったし、Top2以下のクラスの1Bは薄いから、期待したいです。

10' Postseason Prospect Ranking -Catcher-

各ポジションごとのMy Rankingですが、10年中間時は結局半分しか書き終わらなかったので、編集しなおして、今季最終版とします。まずは捕手から。(前回(10年開幕時)のランキングはこちら。)


[Ranking]

Left from Ranking : C Dusty Brown (MiLFA), C/1B Ty Weeden (Released), C Michael Thomas (Traded to TEX)


Four-Star Prospect

1 (4). C Ryan Lavarnway, AA/High-A : 捕手にはなれないと言われてるけど、打てる。

Three-Star Prospect

2 (1). C Luis Exposito, AA : 選球眼は改善中ですが、コンタクト・パワーが低下。

Two-Star Prospect

3 (2). Tim Federowicz, High-A : もう少し打って欲しい。

- (3). (C Mark Wagner, AAA) : チャンスだったが、ケガで離脱。

One-Star Prospect

4 (-). C/IF Adalberto Ibarra, High-A/GCL : まだポテンシャルは見せていない。

5 (-). C Dan Butler, AAA/High-A/Low-A : 年齢は高いけど、バットでも活躍。


Others : C Christian Vazquez (Low-A), C Oscar Perez (GCL), C/3B Carson Blair (SS-A/GCL), C Jair Bogaerts (DSL), Zach Kapstein (GCL)


[Comment]

Wagnerがケガ、Exposito、Federowiczは期待ほど打ててない、とちょっと誤算もありましたが、Lavarnwayは順調に成長。今だと彼をNo.1に推したいです。下のクラスではButlerが意外と良いのと、J. Bogaertsが面白そう。O. Perezにも期待してるんですが。Kapsteinは来季楽しみにしたいです。

2010年11月15日月曜日

Former Sox Prospect Review: Fabian Williamson, LHP

書くスピードより、選手の入れ替わりの方が多くて、なかなか進みませんが、何とか続けたいと思います。今回はシーズン中にトレードされたFabian Williamsonです。デプスを重視するBOSが他球団から、Prospectの範疇に入る選手を得ることはあまり多くありませんが、彼はそんな少ない例の1人。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Fabian Williamson (ファビアン・ウィリアムソン)
Full Name: Fabian Williamson
Positions: LHSP/LHRP
Born: October 20, 1988
Birthplace: Panorama City, California
Height: 6-2
Weight: 175
Bats: Right
Throws: Left
Drafted: 22nd round, 2006 by Seattle
How Acquired: Acquired from Seattle for David Aardsma (January 2009)
High School: Kennedy HS (CA)
How Left: Traded to Oakland for Eric Patterson (July 2010)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

速球は80 mph後半。さほど速くないですが、左腕とボールをよく隠すフォームだから、最低限の力はある。セカンドピッチに優れ、11-to-5のカーブはベストピッチ。これをアウトピッチとして三振を奪う。チェンジアップも比較的完成度が高く、ディセプティブなフォームで、マイナー下層では効果を発揮していた。コマンドは不安的で、BBを多く出す。まずまず体格はあるので、もう少し球速が伸びれば可能性はあるが、基本的にはリリーフとして見られている。


[Background]

06年のドラフトでSEAがピック。07年、08'年と、SEA傘下のRk~SS-Aで先発として投げた。スタッフが弱いということで、さほど期待はされていなかったが、比較的完成されたセカンドピッチを持ち、高い奪三振率を残した。09年に、David AardsmaとのトレードでBOS入り。Aardsmaは08年、低い見返りでCWSから獲ったにしては、よく投げたけど、ケガもあって終盤悪く、09年の構想に入っていませんでした。ウェーバーに掛けていましたが、速球に威力のある彼は人気が出ると踏んだSEA (#2のピックを持っていたが)が獲得。その見返りとしてBOS入り。


[Profile]

09' : Low-A GreenvilleでPiggy-Backシステムで投げ、ERA 2.42と素晴らしい数字を残した。

10' : 先発として投げるが、High-A Salemに移行でK/BBが悪化し、やや苦しんだ印象。

10' July : Dustin Pedroiaの離脱で薄くなっていた2Bのデプスとして得た、Eric PattersonとのトレードでOAK行き。なんとなく「外様」だからという印象が強かったですが、元々OAKは別のトレードでも彼を欲しがっていたらしく、彼を買っていた様子。

10' : OAKではHigh-Aでシーズンを終えた。

11' : OAKのHigh-A/AAで打ち込まれ、シーズン後にリリース。

12' : しばらくIndy. Leagueで投げていましたが、ATLに拾われて、MLB傘下に復帰しました。

13' : 前年同様、Indy. Leagueでプレーしていましたが、そこでのプレーが認められて、CIN傘下に途中加入。High-Aで7試合に先発しています。

14' : 前年に引き続きCIN傘下でプレー。AAで高い奪三振率を残した。

15' : MIA傘下のAA/AAAでプレー。AAでは奪三振率が良かったが、AAAではそれもイマイチ。

16'~18' : メキシコのリーグでプレー。


[Comment]

先発でずっとやっていけるほどの選手ではないと思ってたけど、左腕だし三振を結構奪えるので、リリーフに移って適応できるなら面白いと思ってました。余剰だったAardsmaとのトレードで獲れて、まずまず活躍した時には儲けトレードかと思ったけど、AardsmaはSEAでクローザーになるほど活躍したし、Williamsonは結局Pattersonになったから、結果的にはSEAにうまいことやられたかなと。

2010年11月8日月曜日

10'-11' Offseason Boston Red Sox - Outlook

書き始めは早かったんですが、結局遅くなってしまいました。今オフスタート時の各セクションの布陣を軸にしたオフの展望です。書き終わってみると長い...。来年は、各セクションで分けてとうこうします。(黒字は基本的に確定メンバー。赤字は流出の可能性あり。緑字はMinorから枠を争う選手。灰色はFAなど流出がほぼ確定的な選手。 )


[Starter]

LHSP Jon Lester (11': $5.75M, 12': $7.63M, 13': $11.63M, 14': $13M option)
RHSP Clay Buchholz (11': min., 12': arb.1)
RHSP John Lackey (11'~14': $15.25M/y, 15': vesting option)
RHSP Josh Beckett (11'~14': $15.75M/y, 15': FA)
RHSP/RP Tim Wakefield (11': $2M, 12': FA)

RHSP Daisuke Matsuzaka (11': $10M, 12': $10M, 13': FA)

LHSP/RP Felix Doubront (11': min., 1 opt.)
RHRP/SP Michael Bowden (11': min., 1 opt.)
RHSP/RP Junichi Tazawa (11': $0.55M, 3 opt.)
*RHSP Adam Mills (under ML contract, Rule 5)
*LHSP Kris Johnson (under ML contract, Rule 5)
*RHSP Casey Kelly (under ML contract)
*RHSP Kyle Weiland (under ML contract)
 
*RHSP Stephen Fife (under ML contract)

先発5人は現時点でほぼ確定。文句なしにエース級の生え抜き2人に、額に見合った働きができていない高額契約者が3人。Lesterは今季も文句なしの働きで、サイヤング候補、MLBでも指折りの大エースです。わずかにBBが増えてますが、奪三振率はモンスター級の昨季の数字から全く落ちてないし、被打率、WHIP、GO/AOの数字はさらに上がっており、あとはケガなく来季も過ごしてくれればと。欲を言えば、もう少し無駄なBBを出さなくなればいいんですけどね。

Buchholzは今季大きく成長し、こちらもサイヤングの投票に入るレベルの成績。最優秀防御率のタイトルも激しく争っています。球種としては、かつてほどカーブに輝きが見られないものの、Lesterを上回る球威で凄まじく動く速球とチェンジアップにカッター気味のスライダーを併せて、ゴロを量産し、安定したピッチングを見せています。来季はLesterのように今季と同レベルのエース級の働きを続けられるかが気になるところ。奪三振率はそこまで高くなく、被打率等からも、少し落とすのではと見ている人も多いですが、Lesterも完全定着した08年は今ほど三振を獲れていなかったし、彼のようにさらなる進化を期待したいです。

Lackeyは先発3番手という最低限の期待をも裏切る働きぶり。各スタッツは目立って落ちてないですが、速球を少し打ちこまれていて、BABIPが高いのが目立ちます。Fenwayへの適応が要因で、来季少し改善できればいいんですけど。取りあえずIPは未だに稼いでいるし、何とかERAで4点を切るくらいに戻してくれれば。

Beckett、松坂は論外。特にBeckettは速球がダメで、被HRが酷すぎます。平均球速は1 mph程度の低下だし、奪三振率は高く、FIPなんかでは悪くないんですけどね。やはり彼もBABIPが異様に高く、ファーストストライクを取れずにカウントを悪くして、カウント球の速球を狙われている印象が強いです。

松坂も、中盤少しいい投球ができていましたが、終盤は炎上続き。今やファンからの信頼はゼロです。先発のデプスは弱いとしても、Beckett、Lackeyは出せないし、今の松坂ならWake+Doubrontでもさほど力量は変わらないと思うから、うまく出せればいいんですけどね。それでそこそこのミドルリリーフかミッドレベルのProspect、もしくは年棒肩代わりでもしてもらえるなら、喜んで出したいです。

Wakeはスウィングマンということになります。ただ以前はリリーフなどもやっていたけど、本質的に短いイニングで力を発揮するタイプでもないし、先発で使わないのなら微妙な感があります。それでも年棒の安さに、これまでの経歴、ケガの保険などを考えると残すだろうと思いますが。 さらにはリリーフで使う可能性もあるけど、一応先発で考えられているDoubrontがいて、ここまでは悪くない。Doubrontは例えばTBのJeremy Helicksonなどと比べると少し落ちるし、もう一段上のTop Prospectが控えていれば、動きやすいですが。

Bowdenは取りあえずしばらくは先発はなさそうで、Mills、K. JohnsonもAAAだからリストアップしてますけど、とてもMLBの先発は務まらないでしょう。ケガ明けの田澤もいますが、取りあえずリハブも兼ねてMinorからで、本格的にリリーフに移すかもしれません。 それよりはKelly、Weilandが良ければ、場合によっては起用開始に踏み切るかも。どちらも今季はAAで順調とは言えないですし、それぞれ鍛えたいところも残っているので、できれば夏以降まで待ちたいけど、スタッフへの評価は上がり気味でうまくいけば。

Cliff Lee (前TEX、TypeA FA)とか、要求は高いけど市場に出てくると言われるZach Greinke (KC)のようなエース級を一枚加えてBuchholzの成績下降時に備えておけば、強力な先発陣が揃うけど、現状の5枚は動かせない選手ばかりだし、可能性は低そう。松坂さんがトレードできればあり得るけど。基本的にはデプス候補を1、2枚AAAに加えて終了でしょう。


[Reliever]

RHSP/RP Tim Wakefield
RHRP Daniel Bard (11': min., 12': min./arb.1)
RHRP Scott Atchison (11': $0.40 option (exercised), 12': arb.1, 0 opt.)

RHRP Jonathan Papelbon (11': arb.3, 12': FA)
LHRP Hideki Okajima (11': arb.2, 12': arb.3, 13': FA)
 

LHSP/RP Felix Doubront
RHRP/SP Michael Bowden

RHSP/RP Junichi Tazawa
LHRP Dustin Richardson (11': min., 2 opt.)
RHRP/SP Robert Coello (11': min., 3 opt.)
RHRP Matt Fox (11': min.)
*RHRP Jason Rice (under ML contract, Rule 5)
*RHRP Ryne Miller (under ML contract, Rule 5)
*RHRP Eammon Portice (under ML contract, Rule 5)
*RHRP Daniel Turpen (under ML contract, Rule 5)

LHRP Rich Hill (DFA'd, FA)
RHRP Robert Manuel (DFA'd, FA)
*RHRP Fernando Cabrera (FA)
*LHRP Fabio Castro (FA)

リリーフは昨季中にRamon Ramirez、Manny Delcarmenを出したため、質的にも量的にも明らかに不足している。今オフに抜けるのはRich Hillなど、デプス程度の選手ばかりですが、終盤盛り返したとは言え、岡島は年棒も少し上がってくるし、年齢的にもそろそろ見切りをつけられてもおかしくはない。さらにはCLのPapelbonが今季不調。調停で$12Mに達するだろう年棒が重くなっており、Non-tenderの可能性も。 Carlos Beltran (NYM)との高額者同士のトレードの噂もありますが、それなら松坂さんとどうでしょう?

確定組ではリリーフ待機のWakeとオプション行使のAtcison。Atchisonはセットアップでは炎上するものの、ロングではまずまず投げてるし、オプションは安いから行使は妥当。ただ来季はMinorオプションが切れるようです。あとは現時点の信頼度ではBardとPapelbonに続くDoubrontがいます。Theoさんは彼の先発としてのポテンシャルを評価しているけど、現時点のMLBのリリーフ陣の弱さを考えると、こちらでMLBスタートの可能性も高いでしょう。

MinorのデプスではAAAで結果を残しているもののMLBへの適応に苦しんでいるBowden、Richardsonがいます。Bowdenは最後の数試合でよかったので、STでアピールできれば、ミドルリリーフとして入るかも。BowdenとDoubrontで1枚という計算をするかもしれない。Minorオプションは1つ残ってるみたいです。Richardsonは逆に弱点がはっきりしており、AAAで鍛えることになる。左なのでチャンスは来るでしょう。田澤は能力的にはリリーフならすぐにある程度MLBで投げる可能性ありだけど、Minorオプションもまだまだ残ってるし、TJ明けだからムリはさせないでしょう。40人枠に入っているCoelloにRice、PorticeあたりはAAA/AAで良ければ使ってみたい。

基本的にはDelcarmen、Ramirezの抜けた穴が埋まってないから、しっかりしたのが2枚は欲しい。FAならやはりTypeAはネックだけどScott Downs (前TOR)。あとはTORの同僚Jason Frasor (TypeA FA)。元クローザーのBrian Fuentes (前MIN)はクローザーとして迎えられたLAAでは良くなかったけど、TypeBだし、左は抑えているから狙い目かも。クローザー経験者なのも意味がある。2年$6~7Mくらいなら悪くないと思う。左はやや薄い市場なので、早めに確保しておきたい。BOSなら余剰戦力があればトレードも悪くないけど、そこそこ価値があって浮く可能性があるのはEllsburyか?ちょっともったいない気もするけど、調停期間に入るし、若手のいいリリーバーとなら交換もありかな。


[Catcher]

C Jarrod Saltalamacchia (11': $0.75M, 12': arb., 13': arb., 14': FA, 1 opt.)

C Mark Wagner (11': min., 2 opt.)
*C Luis Exposito (under ML contract, Rule 5)
*C Adalberto Ibarra (under ML contract)
*C Ryan Lavarnway (under ML contract)


C/1B Victor Martinez (11': Type A FA)
C Jason Varitek (11': Type B FA)
C Dusty Brown (DFA'd, FA)
C Kevin Cash (DFA'd, FA)
*C Gustavo Molina (FA)


Victor Martinez、Jason Varitekという10'の主軸が2人ともFA。V-MartはType Aだし、調停を仕掛けて断られることが確定的。双方再契約にも興味を示すものの、彼の守備を不安視するBOSが提示できる2~3年では契約は厳しいかと思います。COLかDETが有力と言われていて、どちらも高順位のUnprotected Pickを持っているから、行くならこちらへどうぞ。戦力的なものを考えたら、Beltreが抜ける3BでYouksを使うことも視野に入れて、1B/DH兼任で使えるので、契約したいところでもあるんですけど。

Tekは今季のサラリーが$3Mと、控えとしてはやや高く、調停を申込むかは疑問視する人もいるけど、取りあえずScott Borasだし拒否の方が可能性高いのと、残ったなら残ったで、まだ対左を中心に、それなりの控えではあると思うので、仕掛けてみてもいいと思います。Saltyはまだオプションも残ってて、どうにでもなる。

2人が残らないのなら、それを見越してか、今季得ていたSaltyと誰かを併用することになります。現在の彼のレベルを考えたら、最低限Saltyより一段上の選手とプラトーンを組ませたい。良く名前が出るのはLAA Mike Napoli、COL Chris Iannetta。ただいずれも戦力的には、浮いてるところだけど、見返りを考えたら微妙か。Saltyとそう大差ない感じもするし、Saltyを獲るのなら、もう少し色を付けてIannettaの方が良かったかも。

Minorの捕手ではWagnerが一番近いけど、昨年はケガもあって停滞で、あと半年は使えないでしょう。Rule 5ドラフト対策で40人に入るだろうExposito、それに打力だけなら傘下で最もMLBに近いかもしれないLavarnwayもさすがにまだまだMLBに使うレベルにはない。BOS歴の長いDusty BrownはMiLFAだけど、できれば再契約して、最低半年の保険にしておきたいところです。

補強は必須。FAならJohn Buck (前TOR、TypeB FA)、Miguel Olivo (前TOR、TypeB FA)あたりが候補だけど弱い。A. J. Pierzynski (前CWS、TypeA FA)は高くなければいいけど、TypeAで調停を仕掛けられると、ちょっと微妙になる。基本的にはV-Martと再契約できないとかなり選択肢が限られてきます。トレードも足元を見られるだろうし。


[Corner Infielder]

1B/3B Kevin Youkilis (11': $12M, 12': $12M, 13': $14M option)
SS/2B/3B Jed Lowrie (11': min., 12': arb.1, 2 opt.)
DH David Ortiz (11': $12.5M option (exercised), 12': FA)

1B Lars Anderson (11': min., 3 opt.)
*1B/LF Aaron Bates (under ML contract, Rule 5, 1 opt.)
*1B Anthony Rizzo (under ML contract)
*3B/1B Jorge Jimenez (under ML contract, Rule 5)


C/1B Victor Martinez
3B Adrian Beltre (11': Type A FA)
1B/3B Mike Lowell (11': Type B FA, retired)
UT Bill Hall (11': $9.75M option (declined))
3B/2B Felipe Lopez (11': option (declined), Type B FA)
*1B Carlos Delgado (FA)
*3B Jack Hannan (FA)


今季のMVPとも言えるAdrian BeltreがFAで離脱。Fenway以外でも良く打ったし、守備の良さもあるから、当然再契約を考慮してるでしょうが、その一方で、今オフはAramis Ramirez (CHC)が選手オプション行使で、有力な3Bがおらず、必然的に高めの契約になってしまうでしょうし、BOSはYouksが3Bにも対応できるため、高くなり過ぎれば諦めるのではないかとも。特にFA前年以外はパッとしない選手でもあるし。できれば3年+オプションで$50M前後くらいでまとめればと思うけど、4年$70Mくらいは堅いでしょう。DETに行って、最初のUnprotected Pickがもらえると嬉しいけど。

Beltreに加えて、Mike Lowellが引退。1BのオプションでもあったV-MartもFAです。またSuper UTとして活躍したBill Hallはさすがに$9.75Mは高すぎで、オプション破棄。一応低額で再契約を狙ってるそうですが、OFを兼ねれる2Bとしては高い打力を持つし、本人もレギュラー希望だから再契約の可能性は低い。逆に、TypeB FAになる予定だったFelipe Lopezを終盤獲得し、Supplemental Pickをもらうという作戦ですが、まず受けないと言われてるけど、調停を受けてF. Lopezが残留する可能性もあって、2B/3Bに加えて、一応OF経験もあるから、場合によっては彼を今季のHall役で使うかも。

1BはYouksがいて、3Bという可能性もあるけど、だんだんケガの増えてくる年齢だし、ちょいちょいケガで抜けてるから、できれば3Bを獲って、とは思っていると思います。Adrian Gonzalez (SD)が思ったより低い見返りで獲れるなら、無理してでも3Bに移すでしょうけど。あとはPapiと再契約。$12.5Mは守れず、左に苦戦し始めてるDHには高いでしょうけど、チーム的に左の長距離ヒッターがいないのでニーズは大きかったし、契約結び直しを考えてもいいから、取りあえずは無難な動き。ただ2年+オプションくらいを希望するだろうBOSと最低3年は欲しいだろうPapiの間でうまく折り合えるかな?

3Bでは現状のオプションでは、長引く病気やケガから回復し、想像以上のパワーを見せたLowrieがいますが、Scutaroの年齢もあるし、さすがにこの長打力を維持するとも思えないから、できればM-IF枠で考えたいと思う。あとは傘下にはLarsがいて、Rizzoも来季中には使えるかもしれませんが、どちらもMLBにはまだ適応を要しそうだし、場当たり的に上げるならBatesやJimenezもいるけど弱い。

戦力面を考えれば、Beltre再契約がベストでしょうね。それ以外では、Lance Berkman (前NYY、TypeB FA)とかDerek Lee (前CHC、TypeA FA)、Carlos Pena (前TB、TypeB FA)みたいな適当な1Bを獲って、Lowrieあたりと1B/3B変則プラトーンで使ってみるか、もしくはドラフトピックまたはProspectを失うだろうけど、Adam Dunn (前WAS、TypeA FA)とかAdrian Gonzalezのようなしっかりしたのを確保するかですね。ただ最後の場合はYouksを3Bに固定する必要がありますけど。


[Middle Infielder]

2B Dustin Pedroia (11': $5.5M, 12': $8M, 13'-14': $10M, 15': $11M option)
SS/2B Marco Scutaro (11': $5M, 12': $6M (player option) or $3M (club option))
SS/2B/3B Jed Lowrie

LF/2B Eric Patterson (11': min., 12': arb.1, 0 opt.) 

SS/2B/3B Yamaico Navarro (11': min., 3 opt.)
SS Jose Iglesias (11'-12': $0.55M, 13': min./arb., 3 opt.)
 

UT Bill Hall
3B/2B Felipe Lopez
*IF Niuman Romero (FA)
*IF Gil Velazquez (FA)
*IF Ray Chang (FA)
*IF Nate Spears (FA)


M-IFは2BのオプションだったBill Hallが抜けるくらいで、PedroiaとScutaroにLowrieという布陣は、BOSの各セクションの中でも、もっとも充実したポジションだと思います。大黒柱のPedroiaは来季は1年ケガなくやってくれれば。SSはScutaroですが、年齢とケガ、そしてLowrieの充実を考えれば、レギュラー交代、もしくは併用ということもありえそう。ただLowrieは3Bの可能性もあるし、トレード価値も上がっているから、消費される可能性もなきにしもあらず。

あとはFelipe Lopezが残るか残らないかはわからないけど、もう少し鍛える必要はあるけど、NavarroがAAAに控えており、Iglesiasも使えなくもない。またAAAに1人デプスを獲るだろうけど、大きな補強は必要ないのセクションでしょう。


[Outfielder]

RF/CF J. D. Drew (11': $14M, 12': FA)
CF/LF Mike Cameron (11': $7.25M, 12': FA)

LF/CF Jacoby Ellsbury (11': arb.1, 12': arb.2, 13': arb.3, 14': FA)
RF/CF/LF Darnell McDonald (11': arb.1, 0 opt.)
LF/2B Eric Patterson


RF/CF/LF Ryan Kalish (11': min., 3 opt.)
CF/RF/LF Josh Reddick (11': min., 2 opt.)

LF/RF Daniel Nava (11': min., 3 opt.)
*CF/RF Bubba Bell (under ML contract, Rule 5)
*1B/LF Aaron Bates
*LF/RF Zach Daeges (under ML contract, Rule 5)
*CF Che-Hsuan Lin (under ML contract)
*RF/CF Juan Carlos Linares (under ML contract)
 

UT Bill Hall

抜けるのはUTのBill Hallくらい。ただ今季貴重な戦力として活躍したMcDonaldはマイナーオプションがないので、25人ロスターに入らなければ、欲しがるところはあるだろうから出さざるを得なくなりそう。本人も今季の活躍で、最低限4th OFとしての席が保証される環境を望むはず。適当なリリーフの若手と交換できればベスト。あとはPattersonもオプションの回数がわからなかったけど、切れてるなら出すかも。オプションが残っていれば、AAAに行くでしょうが。

現状でDrew、Cameron、Ellsburyで一応のレギュラー陣は揃っていて、残りの1枠をKalish、McDonaldなら争わせるのもできなくはないですが、Cameronの年齢と手術、Ellsburyが今季はケガがちだったことを考えて、しっかりしたのを1枚獲るのが有力でしょう。DrewはBOS加入後は比較的健康は安定しているものの、力を落としており、特に今季は明らかに年棒に見合わなかった。今オフも出すのは難しいでしょう。

Cameronは今季はケガがあり、期待の守備は全く見せられなかった。$7.25Mは控えとしては高いにしろ、右打ちの少ない事情もあるし、控えで残る可能性が高い。Ellsburyはスピードという強みはあるものの、LFメインであれば、パワー・選球眼・肩で上回るKalishの方がフィットするし、調停期間に入るので、トレードに名前が挙がってくるでしょう。残るなら誰かを獲るとして、CF/LFでCameronとプラトーンに近い起用になるかも。

Minorのデプスは厚い。Kalishは場合によっては4th OFならMLBで使ってもおかしくないし、ReddickもAAAで適応を見せ始めている。Navaもいて、CFが若干薄いけど、Linaresなんかも来季中には使えるでしょう。すぐ使いたいならBellも使ってみないのが残念なくらいの成績をAAAで残している。多少トレードなどがあったとしても、特にデプスを追加する必要もないと思います。

ただ現状でも組めなくはないにしろ、守備重視のはずの今季は打撃の弱さだけじゃなく、守備も酷いものだった。Carl Crawford (前TB、TypeA FA)、Jayson Werth (前PHI、TypeA FA)の2大FAがいるから、このどちらかを加えるというのが、戦力的にはもっとも上積みが期待できるでしょう。Crawfordも悪くないですし、噂もありますけど、LFとしては守備が良く、スピードもあるとは言え、BOSで3~5番を打たすには、選球眼・長打力がないし、2番はPedroiaがいます。

逆に額的にはそうは変わらないだろうWerthの方は、獲得できれば、11年はLF(場合によってはCF)で使うでしょうけど、RF/CFも守れて、Drewが抜ける来オフにRFに戻すという自然な動きができるし、Ortiz、Youksとの並びがちょっと難しいけど、3~5番を打つ力があります。11年のドラフトは豊作だから、あまりドラフトピックを失いたくはないですけど、彼ならまぁ納得でしょう。すでにコンタクトを取ったと言われるBoras相手にうまく4年+オプションか5年程度でまとめられればいいんですけど。

2010年11月1日月曜日

10' Minor League Stats - Pawtucket Red Sox (AAA)

マイナー最上位AAAです。GMがEpsteinさんになってしばらくは、組織のリビルドのためにカレッジの選手を優先してピックしたわけで、それは昨年までにあらかたMLBに上がりました。そのためしばらくはAAAには人材を欠いていたものの、その後高校生のピックに力を入れ始めたのが06年で、今季はそのピックのLarsやKalishらがAAAまで到達しました。来季以降は少し楽しみなクラスになると思います。


[Pitchers]

Felix Doubront, LHSP/RP (04'-Int. FA)

10' Stats (AA) : W4-L0/2.51 ERA/8 G/8 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/43.0 IP/39 H/13 R/12 ER/0 HR/17 BB/38 K/1.13 GO/AO
10' Stats (AAA) : W4-L3/3.16 ERA/9 G/8 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/37.0 IP/36 H/13 R/13 ER/1 HR/16 BB/34 K/1.50 GO/AO
10' Stats (MLB) : W2-L2/4.32 ERA/12 G/3 GS/0 CG/0 SHO/2 SV/25.0 IP/27 H/16 R/12 ER/3 HR/10 BB/23 K/0.81 GO/AO

今季、MLBで唯一可能性を見せた投手Prospectと言ってもいい活躍。昨季、22歳という年齢とHigh-A経験がたった3試合ながら、AAで開幕し、1年間安定して投げた。今季は再びAAスタートだったものの、昨季がフロックでないことを示し、AAAに昇格。その後もドミナントとまではいかないものの、しっかりとした投球を見せ、Beckett、松坂らが離脱した際のスポットスターターとしてMLBデビューを果たしました。先発ではやはりまだ修行が必要かな、と思えるところですが、夏場以降は、総崩れのMLBリリーフ陣のヘルプとして、AAAでのリリーフ練習1試合で再昇格。被弾がいくつかあって、ERAはやや高いものの、安定して90 mphを叩き出す球威と、チェンジアップ、そしてカーブでも可能性を見せ、Papelbon、Bardにつづくポジションを獲得。来季もGMは先発として認めながらも、場合によっては開幕からMLBのリリーフで使うことになるかも。

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Adam Mills, RHSP (07'-8th)

10' Stats (AAA) : W6-L13/4.88 ERA/28 G/24 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/132.2 IP/152 H/81 R/72 ER/15 HR/52 BB/79 K/0.97 GO/AO

スタッフはないと言われながらも、制球を武器にAAAまで上り詰めていましたが、とうとう壁にぶつかった印象。被打率、奪三振のスタッツが極端に悪く、完全に捉えられている感じです。速球に期待できないのはわかっているので、もう少し変化球を磨ければなぁと。リリーフに移して効果的な投手とも思えないし、来季もAAAで先発かな。

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Kris Johnson, LHSP (06'-1st supp.)

10' Stats (AAA) : W6-L13/4.88 ERA/28 G/24 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/132.2 IP/152 H/81 R/72 ER/15 HR/52 BB/79 K/0.97 GO/AO

もう誰も彼にドラ1の働きを期待していないと思います。今季はそろそろリリーフかもと言われていたけど、結果的には先発で、イマイチ。球威・アウトピッチの弱さに加えて、相変わらずコマンドも良くない。リリーフで使うべきと思うけど、不向きとみられているんでしょうかね。

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Michael Bowden, RHRP/SP (05'-1st supp.)

10' Stats (AAA) : W6-L4/3.66 ERA/31 G/16 GS/0 CG/0 SHO/1 SV/106.2 IP/84 H/43 R/43 ER/13 HR/37 BB/77 K/0.35 GO/AO
10' Stats (MLB) : W0-L1/4.70 ERA/14 G/0 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/15.1 IP/20 H/8 R/8 ER/2 HR/4 BB/13 K/0.50 GO/AO

シーズン半ばにとうとうリリーフに本格転向。STからフォームの矯正に取り組み、マイナーではこれは一応の効果を挙げました。AAAでの数字はGO/AOが低いにせよ十分。リリーフに移ってどうかな、と思っていたけど、これはさほど効果的でもなく、相変わらず、MLBで苦しんでいる。AAAAプレイヤーになる瀬戸際ですが、最後の数登板はMLBでまずまず投げたし、まだ来季はオプションがあるらしいので、わずかに期待を残してます。

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Robert Coello, RHRP/SP (08'-UDFA)

10' Stats (AA) : W4-L1/3.32 ERA/14 G/4 GS/0 CG/0 SHO/1 SV/43.1 IP/36 H/16 R/16 ER/4 HR/14 BB/51 K/0.51 GO/AO
10' Stats (AAA) : W3-L5/4.22 ERA/18 G/9 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/64.0 IP/44 H/33 R/30 ER/10 HR/30 BB/79 K/0.40 GO/AO
10' Stats (MLB) : W0-L0/4.76 ERA/6 G/0 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/5.2 IP/4 H/3 R/3 ER/0 HR/5 BB/5 K/0.09 GO/AO

かつてはCINにドラフトされてまずまず期待されてた捕手ですが、ケガもあってリリース。その後LAA傘下で投手転向し、独立リーグを経て、今季はMLBデビューと、シンデレラストーリーを歩みました。94 mph程度まで出る速球と、MLBでは珍しいフォークボールをアウトピッチに投げる。奪三振率が高く、つい最近までAA/AAAで先発をやっていたけど、MLBではリリーフのヘルプになることが期待されています。球威は遅くないけど、ドミナントではなく、極端なフライボールピッチャーなので、その辺がMLB定着へのカギ。秋冬リーグはDWLで先発をやっており、来季は先発かリリーフのどちらかな。

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Dustin Richardson, LHRP (06'-5th)

10' Stats (AAA) : W3-L0/2.66 ERA/32 G/0 GS/0 CG/0 SHO/2 SV/44.0 IP/27 H/14 R/13 ER/4 HR/31 BB/56 K/1.29 GO/AO
10' Stats (MLB) : W0-L0/4.15 ERA/26 G/0 GS/0 CG/0 SHO/0 SV/13.0 IP/15 H/6 R/6 ER/2 HR/14 BB/12 K/1.25 GO/AO

リリーフ転向後、マイナーでは素晴らしい成績を残しているものの、なかなかMLBに適応できていない長身左腕。AAAの成績だけ見ると、左のセットアップに、と期待してしまうんだけど。速球は出るときは、安定して91~93 mphを計測するのだけど、結構バラつきが大きく、ツーシーム中心になっているのかもしれないけど、90 mphに届かないことも多い。MLBでは左に打ち込まれており、対左で出てきて、四球という場面もよく目にします。コマンドの悪さが相変わらず課題で、少しフォームをいじったり、あとはアウトピッチのスライダーをもう少し鍛える必要ありですね。もう少しかかってもいいので、11年後半にはしっかり定着できるよう、鍛えてきてください。

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[Hitters]

Mark Wagner, C (05'-11th)

10' Stats (GCL) : 3 G/5 AB/3 H/0 2B/0 3B/0 HR/3 TB/1 R/0 RBI/5 BB/1 SO/0 SB/0 CS/.600 AVG/.800 OBP/.600 SLG/1.400 OPS
10' Stats (SS-A) : 1 G/2 AB/1 H/0 2B/0 3B/0 HR/1 TB/1 R/0 RBI/1 BB/0 SO/0 SB/0 CS/.500 AVG/.667 OBP/.500 SLG/1.167 OPS
10' Stats (AAA) : 36 G/127 AB/26 H/5 2B/0 3B/3 HR/40 TB/12 R/16 RBI/10 BB/25 SO/0 SB/0 CS/.205 AVG/.255 OBP/.315 SLG/.570 OPS

昨季はAAで爆発。そしてAAAではイマイチもDWLで結果を残し、今季のMLBのデプス、そして来季のバックアップ捕手に、という期待で臨みましたが、手の骨折で、半年ほど棒に振りました。ちょうどV-MartとTekが共に離脱していた時期もあったので、本来なら力を見せるチャンスだったのですが。対左は相変わらず打ち込んでるし、もうMLBを意識してもいいところだと思いますけどね。来季もAAA開幕でしょう。

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Dusty Brown, C (00'-35th)

10' Stats (GCL) : 1 G/2 AB/1 H/0 2B/0 3B/0 HR/1 TB/0 R/0 RBI/0 BB/1 SO/0 SB/0 CS/.500 AVG/.500 OBP/.500 SLG/1.000 OPS
10' Stats (SS-A) : 2 G/8 AB/4 H/1 2B/0 3B/1 HR/8 TB/1 R/1 RBI/0 BB/1 SO/0 SB/0 CS/.500 AVG/.500 OBP/1.000 SLG/1.500 OPS
10' Stats (AAA) : 71 G/238 AB/52 H/19 2B/0 3B/7 HR/92 TB/32 R/39 RBI/27 BB/66 SO/1 SB/0 CS/.218 AVG/.304 OBP/.387 SLG/.690 OPS
10' Stats (MLB) : 7 G/12 AB/3 H/1 2B/0 3B/0 HR/4 TB/0 R/2 RBI/0 BB/2 SO/0 SB/0 CS/.250 AVG/.250 OBP/.333 SLG/.583 OPS

とうとうBOSで10年目を迎えた捕手。Manny Delcarmenが抜けた今、WakeとTekに次ぐ古株になりました。守備の良さで、貴重なデプスとしてキャリアを積み、昨季ついにMLBデビュー。今季もWagnerが離脱したこともあって、何度かMLBに呼ばれています。来季のオプションはなく、今季終了後に40人枠を外れており、MiLFAになります。Wagnerはまだ少しかかるかな、という感じで、例年の流れもあるし、彼が望むなら、マイナー契約で再び加えるんじゃないかと思ってますけど。

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Lars Anderson, 1B (06'-18th)

10' Stats (AA) : 17 G/62 AB/22 H/5 2B/0 3B/5 HR/42 TB/13 R/16 RBI/7 BB/16 SO/1 SB/1 CS/.355 AVG/.408 OBP/.677 SLG/1.0086 OPS
10' Stats (AAA) : 113 G/409 AB/107 H/32 2B/3 3B/10 HR/175 TB/49 R/53 RBI/44 BB/109 SO/2 SB/2 CS/.262 AVG/.340 OBP/.428 SLG/.768 OPS
10' Stats (MLB) : 18 G/35 AB/7 H/1 2B/0 3B/0 HR/8 TB/4 R/4 RBI/7 BB/8 SO/0 SB/0 CS/.200 AVG/.326 OBP/.229 SLG/.554 OPS

昨季の不振で評価を下げ、今季もAAは支配したものの、AAAではイマイチ。かつての期待が期待だけに、若干裏切られている感じになっています。GO比率が高いと言われていて、今季も15 HRとそれなりに打っているものの、年齢・ポジションを考えればちょっと物足りない。左を全く打てないもの問題視されていて、Rizzoの突き上げもあって、そろそろ立場が危うくなりつつあります。ただBOSはRule 5ドラフト対応ということはあるにせよ、コールアップして使ってみてるし、まだ期待はもっているんじゃないかな。Rizzoとどちらかがトレードされてもおかしくはないけど、基本的には来季はAAAスタート。

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Aaron Bates, 1B/LF (06'-3rd)

10' Stats (AAA) : 122 G/429 AB/103 H/15 2B/2 3B/12 HR/158 TB/49 R/54 RBI/59 BB/119 SO/0 SB/1 CS/.240 AVG/.338 OBP/.368 SLG/.706 OPS

昨季はWagnerらとAAで爆発。AAAに昇格し、MLBも経験した。昨季からLFの守備経験も積んでおり、元々パワーヒッターでもないから、控えとしてなかなか有用と期待していたんですが、AAAで打ててない。40人枠も外されています。ILはなかなか投手有利で難しいのもあるんですが、左打ちの多いOF陣、1BのLarsとRizzoを考えると、是非控えとして戦力になれるようガンバってほしいです(と言っても対左キラーではないとは言われますが)。

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Jorge Jimenez, 3B/1B (06'-16th)

10' Stats (AAA) : 95 G/337 AB/73 H/10 2B/1 3B/3 HR/94 TB/37 R/33 RBI/32 BB/43 SO/1 SB/3 CS/.217 AVG/.290 OBP/.279 SLG/.569 OPS

ローレベルのProspectですが、昨季はAAで十分すぎる成績を残し、C-IFのデプスに、と思っていましたが、今季は不振。打てないのもそうですが、パワーが逆戻りし、これではC-IFはキツい。AA以上は3Bは薄いし、残ると思いますが、来季は正念場かなと思います。

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Yamaico Navarro, SS/3B/2B (05'-Int. FA)

10' Stats (AA) : 88 G/329 AB/90 H/19 2B/3 3B/8 HR/139 TB/49 R/55 RBI/42 BB/53 SO/16 SB/5 CS/.274 AVG/.358 OBP/.422 SLG/.781 OPS
10' Stats (AAA) : 16 G/53 AB/15 H/4 2B/0 3B/3 HR/28 TB/8 R/6 RBI/5 BB/6 SO/2 SB/1 CS/.283 AVG/.339 OBP/.528 SLG/.867 OPS
10' Stats (MLB) : 20 G/42 AB/6 H/0 2B/0 3B/0 HR/0 TB/4 R/5 RBI/2 BB/17 SO/0 SB/0 CS/.143 AVG/.174 OBP/.143 SLG/.317 OPS

なかなかブレイクしれずにいるけど、元々の期待(契約金$25K)に反して、順調に昇格、今季はMLBデビューを果たしました。STで筋肉の増加に多くの人が驚き、実際にM-IFとしてはかなりパワーを見せています。AAではJ. Iglesiasとの兼ね合いで、3Bでスタートも彼のケガもありSSに。しっかりとAAを打ちこなして、AAAに昇格後も序盤は苦しんだものの、最終的には数字を上げてきていました。今季は48 BBとこのカテゴリーの選手としてはまずまず。グラブ捌き等のセンスは認められながらも、MLBのレギュラーSSには守備がと言われますが、何にせよPedroia、Iglesias、Lowrie、NavarroとしばらくM-IFは安泰かなと嬉しく思ってます。

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Daniel Nava, LF/RF (07'-UDFA)

10' Stats (AAA) : 77 G/284 AB/82 H/16 2B/1 3B/10 HR/130 TB/41 R/48 RBI/28 BB/64 SO/4 SB/2 CS/.289 AVG/.372 OBP/.458 SLG/.830 OPS
10' Stats (MLB) : 60 G/161 AB/39 H/14 2B/1 3B/1 HR/58 TB/23 R/26 RBI/19 BB/46 SO/1 SB/1 CS/.242 AVG/.351 OBP/.360 SLG/.711 OPS

25歳で、ドラフト外から契約金$1で契約した選手がとうとうMLBへ、そして初球満塁HRという絵に描いたようなシンデレラストーリーを見せてくれました。AAAで開幕した今季もソリッドな成績。10 HRとパワーも 少し伸び、打撃は安定しています。来季もMLBのデプスとして計算できる存在でしょうが、守備に関してはKalishやReddickと比べると落ちるので、打撃面でアピールしていく必要があります。

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Josh Reddick, CF/RF/LF (06'-17th)

10' Stats (AAA) : 114 G/451 AB/120 H/28 2B/4 3B/18 HR/210 TB/59 R/65 RBI/25 BB/73 SO/4 SB/7 CS/.266 AVG/.301 OBP/.466 SLG/.767 OPS
10' Stats (MLB) : 29 G/62 AB/12 H/3 2B/1 3B/1 HR/20 TB/5 R/5 RBI/1 BB/15 SO/1 SB/0 CS/.154 AVG/.206 OBP/.323 SLG/.529 OPS

いつまでたっても選球眼がつかない上に、そのゾーンの判断の悪さもあり、AA以上で適応に苦しんでいることで、評価を下げ続けていますが、夏場以降AAAで大爆発。.200強をうろうろしていたAVGも一気に.270弱まで上げました。相変わらずフリースウィンガーですが、18 HRとパワーは素晴らしく、CFを守れる守備力と併せて、ポテンシャル的には未だ高いものを持っています。ただMLBでCFで使われることはあまりなく、やはり選球眼を含めて、もう少しリファインしたいところ。ある程度しっかりミートできるようになれば、他を鍛える余裕も出てくるかな。

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Bubba Bell, CF/RF (05'-39th)

10' Stats (AAA) : 104 G/351 AB/103 H/17 2B/1 3B/6 HR/140 TB/46 R/49 RBI/41 BB/62 SO/13 SB/7 CS/.293 AVG/.366 OBP/.399 SLG/.765 OPS

07年にCalifornia Leagueで大爆発したあとは、少しペースが落ちており、年齢の高さもあって、Propsectとしてはローレベルと見られていますが、今季はAAAで出足は鈍かったものの、McDonald、Nava、Kaish、Reddickと次々上に呼ばれることで機会を増やし、.300近いAVGを残しました。多少レンジに難があるにせよ、肩が強く、5ツールタイプで、それなりにCFを守るから使わないのはもったいないと思うんですけどね。コールアップしなかったから、多分Rule 5でプロテクトされないでしょう。どこかにピックされるかも。

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Ryan Kalish, RF/LF/CF (06'-9th)

10' Stats (AA) : 41 G/150 AB/44 H/9 2B/1 3B/8 HR/79 TB/35 R/29 RBI/28 BB/21 SO/13 SB/1 CS/.293 AVG/.404 OBP/.527 SLG/.931 OPS
10' Stats (AAA) : 37 G/143 AB/42 H/9 2B/1 3B/5 HR/68 TB/22 R/18 RBI/14 BB/32 SO/12 SB/2 CS/.294 AVG/.356 OBP/.476 SLG/.832 OPS
10' Stats (MLB) : 53 G/163 AB/41 H/11 2B/1 3B/4 HR/66 TB/26 R/24 RBI/12 BB/38 SO/10 SB/1 CS/.252 AVG/.305 OBP/.405 SLG/.710 OPS

AAで開幕を迎えた今季も、昨季に引き続き、しっかりした選球眼とコンタクトにスピードを示しMLBに昇格。パワーに関してもAA/AAAの300 ABで13 HR、MLBで4 HRと年々増している感じです。守備面では、OFの3ポジションをこなし、肩の強さも見せた。AAA/MLBではややBBが減りましたが、打席を重ねれば増えてくるでしょう。常に言われるように、両翼としてはわずかにパワー不足かもしれませんが、ともかくすでにMLBである程度やれそうという印象で、来季の外野のロスター争いに絡んで来るでしょう。FAやトレードで1人獲れば、マイナースタートが有力ですが、Ellsburyをトレードして使うかも。