2010年11月30日火曜日

Former Sox Prospect Review: Craig Breslow, LHP

今回も前回のDavid Pauleyに引き続きBOSを出て活躍している選手、Craig Breslowを紹介いたします。 パワフルメジャーリーグ(コナミ)っていう野球ゲームのBOSにもいる選手で、昨年のリリーフ補強で噂になったときはちょっと来てくれたらと思ってました。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Craig Breslow (クレイグ・ブレスロウ)
Full Name: Craig Andrew Breslow
Positions: LHRP/LHSP
Born: August 8, 1980
Birthplace: New Haven, Connecticut
Height: 6-1
Weight: 190
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 26th round, 2002 by MIL
How Acquired: (1) Minor league free agent (January 2006); (2) Acquired from Arizona for Matt Albers and Scott Podsednik (July 2012)
College: Yale
High School: Trumbull HS (CT)
MLB Debut: July 23, 2005 (San Diego)
How Left: (1) Claimed off waivers by Cleveland (March 2008); (2) Free agency (November 2015)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

速球は90 mph前後。制球が良く、これと左腕という部分でリリーフとしてやっている。セカンドピッチはカッターに近い85 mphのスライダー。速球との微妙な球速差と手元での変化で相手を打ち取る。74 mph程度のカーブはマイナー時代は評価が高かったが、現在はよりコントロールしやすいスライダーをメインに、カーブは見せ球気味に使っている。チェンジアップも比較的多く投げ、リリーフとしては球種が豊富な選手。これにより、右打者相手も苦労しないで投げることができる。


[Background]

Connecticut州出身のローカルボーイ。名門Yale大出身で、最もインテリジェントなメジャーリーガーと言われる。それほど強くない大学とは言え、Yale大ではキャプテンでした。プロ入り後から一貫してリリーフ。Rk~Aでの成績は平凡で、04年にはMILからリリース(?)され、Indy. Leagueで投げた。05年にSDに拾われると、AAで40 G/2.75 ERAと結果を残し、MLBデビュー、14 G/2.20 ERAとまずまず。


[Player Profile]

06' : MiLFAでBOSと契約すると、AAA Pawtucketで39 Gで2点台のERAを残し、MLBへコールアップ。 13 G/3.75 ERAとまずまずの成績を残し、左リリーフの争いに加わってくるかと思われた。

07' : キャリアでたった1度の先発も経験しましたが、AAAでの成績が後退。

08' Mar. : マイナーオプション切れで、25人ロスター枠に残るために、07年のチームMVPとも言える岡島に続く左腕二番手の座をJavier LopezとSTで争いますが、結局は経験に勝るLopezを選択。Minorに送るためにウェーバーにかけましたがCLEに奪われました。通過する確率は半分以下と言われてたし、10年はSFでセットアップの1人として活躍したJ. Lopezですが、正直AL-Eastを戦うBOSでは大きな戦力になってなかったし、ここでBreslowを残しておけばと。

08' : CLEではあまり出番がなかったが、MINに移ると、ERA 1点台の活躍。

09' : MIN成績を落としますが、今度はOAKに移ると、リリーフの柱の1人として君臨。

10' : 2年連続で好成績を残し、ここ2年間もっとも安定しているリリーフ投手の1人となっています。奪三振率もまずまずですが、特筆すべきは被打率の低さ。ここ数年IPよりもだいぶ少ない被安打数で推移しています。

11' : 被打率が上昇し、少し安定感を欠いた。

12' : トレードでARIに移り、被打率も再び低下。安定して投げていた。

12' July : トレードデッドラインにMatt Albers、Scott Podsednikとの交換でBOSに帰還。

12' : 崩壊中のチームにあっても、ベテランらしい落ち着きで黙々と仕事をこなし、オフには2年の契約延長。

13' : STをケガで出遅れるものの、復帰後は安定した投球で、左腕セットアップの地位を不動に。

14' : またもSTで出遅れ。加齢による衰えが見え、三振が奪えなくなっている。オフに$4Mのチームオプションを破棄されてFAになるも、1年$2Mで再契約。

15' : 懸念はされていたが、やはり加齢による衰えが顕著。最早同点やリードの場面で投げされられる選手ではなくなった。

15' Nov. : FAに。

16' : 前年の終盤戦に先発としてまずまずの投球を見せたことからMIAが先発候補として契約。しかし、STで席を勝ち取れず、ブルペンとして投げたが、シーズン中にDFAされた。

17' : MINで投げるも、今一つの投球でDFA。その後CLEが拾い、終盤のデプスとして投げた。

18' : TOR傘下で投げるも不振で、久方ぶりにMLB登板の無い年に。


[Comments]

BOSでセットアップを務められるかというと、疑問もあるけど、左をしっかり抑える上に、対右でも平均以上のリリーフで、ミドルリリーフ兼左殺しとしてすごく有用なリリーフの1枚となれるはず。ちょうど脂の乗った年齢だし、返す返すももったいない流出でした。

(14年追記)他チームで活躍してBOSに出戻り、何年か活躍してくれたというのは、BOSのマイナーを追っている者にとって非常に嬉しい存在。

(23年追記)CHCのAssistant GMを経て、編成トップのChief Baseball OfficerとしてBOSへ帰還。これからの活躍を楽しみにしています。

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