2011年2月24日木曜日

Index 1: Prospect Profile

Abreu, Wilyer
Alcantara, Marvin
Anderson, Antonio
Anthony, Roman
Bastardo, Angel
Binelas, Alex
Bleis, Miguel
Bonaci, Brainer
Brannon, Brooks
Broadway, Taylor
Campbell, Isaiah
Campbell, Kristian
Castro, Allan
Chacon, Juan
Coffey, Cutter
Coffey, Issac
Dean, Noah
Decker, Nick
Dobbins, Hunter
Duffy, Matt
Encarnacion, Freili
Encarnacion, Juan Daniel
Ferguson, Max
Fitts, Richard
Gambrell, Grant
Garcia, Johanfran
German, Franklin
Gonzalez, Bryan
Gonzalez, Wikelman
Guerrero, Luis
Hamilton, David
Hickey, Nathan
Hoppe, Alex
Jackson, Gabriel
James, Lyonell
Jimenez, Gilberto
Jordan, Blaze
Kavadas, Niko
Koss, Christian
Liu, Chih-Jung
Lopez, Eduardo
Lugo, Matthew
Mata, Bryan
Mayer, Marcelo
McDonough, Tyler
Meidroth, Chase
Monegro, Yordanny
Murphy, Chris
Paez, Jedixson
Paulino, Eddinson
Penrod, Zach
Perales, Luis
Politi, Andrew
Rafaela, Ceddanne
Riemer, Justin
Rodriguez-Cruz, Elmer
Rogers, Dalton
Romero, Mikey
Rosier, Corey
Sandlin, David
Scott, Stephen
Shugart, Chase
Sogard, Nick
Song, Noah
Teel, Kyle
Uberstine, Tyler
Ugueto, Miguel
Walter, Brandon
Wu-Yelland, Jeremy
Yorke, Nick
Zanetello, Nazzan
Zeferjhan, Ryan

Bold: MLB debuted

11' Top 100 Prospect Ranking by Baseball America

BAからとうとう全体Top 100が出ました。No.1はWASのBryce Harper。プロデビュー前(AFLではプレーしていますが)なので、Mike Troutとどっちが上になるか注目していましたが。TroutがAAでプレーしていれば彼だったかもですね。あとは個人的にはあまり異論ない。KCからTop 10の3人を含め、9人がランクイン。新記録だそうです。


[BA: 11' Top 100 Prospects]

1. Bryce Harper, of, Nationals
2. Mike Trout, of, Angels
3. Jesus Montero, c, Yankees
4. Domonic Brown, of, Phillies
5. Julio Teheran, rhp, Braves
6. Jeremy Hellickson, rhp, Rays
7. Aroldis Chapman, lhp, Reds
8. Eric Hosmer, 1b, Royals
9. Mike Moustakas, 3b, Royals
10. Wil Myers, of/c, Royals

31. Casey Kelly, rhp, Padres
52. Jose Iglesias, ss, Red Sox
67. Anthony Ranaudo, rhp, Red Sox
75. Anthony Rizzo, 1b, Padres
97. Drake Britton, lhp, Red Sox


BOSからはJ. Iglesiasを筆頭に3人がランクイン。最高がNo.52というのはちょっと低めだけど、3人というのは平均レベルで悪くない。Casey KellyとAnthony Rizzoを含めれば5人で、これだったら平均以上だった。KCが抜けてて、その後は、TBがダントツの2番手。ATLもかなり良くて、あとはNYY、TOR、CLEといったところが挙がるかと思います。来季はTop 100に10人を目指してがんばりましょう(笑)。

2011年2月23日水曜日

Former Sox Prospect Review: Jair Bogaerts, 1B/C

今回は、昨日紹介したXander Bogaertsの双子の兄弟、Jair Bogaertsくん。Xander程は活躍できなかったけど、ポテンシャルはありそうで期待しています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jair Bogaerts (ジェイア・ボガーツ)
Full Name: Jair Bogaerts
Positions: 1B/C
Born: October 1, 1992
Birthplace: San Nicolaas, Aruba
Height: 6-2
Weight: 230
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (August 2009)
Signing Bonus: $180,000
How Left: Traded to Chicago Cubs to complete the compensation deal for Theo Epstein in which Boston received Chris Carpenter and Aaron Kurcz (March 2012)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball ReferenceSP.com


[Scouting Report]

アスリートタイプのXanderと異なり、がっちりとした捕手体型をしている。未成熟で、コンタクト・ボールの見極めに課題を残すが、高いパワーポテンシャルを持つ。未整備だが、守備スキルも向上するのではないかとも。1Bでも起用されており、守備が向上しなければ、体格的にそこに移るかも。11年には1Bに本格転向し、守備はまずまず良いと言われてる。プレーへの情熱は高い。


[Background]

双子の兄弟Xanderと共に契約。Moanaroa兄弟と言い、双子の両方と契約するのが好きですね。契約金を見るとXanderほどは評価されていなかったみたい。


[Profile]

10' : Xanderほどの活躍はできなかったが、10%を超えたBB%にパワーもありそうという印象。SSも難しいポジションですが、オランダ領アルバ出身の17歳に捕手の負担は大きいだろうと思う。

11' : 再びDSLでプレーし、1Bに転向。Low-Aでプレーした双子のXanderとは差がついたが、AVG .288/OBP .387とまずまず。

12' Mar. : Theo Epsteinの移籍の際にCHCに送るPTBNLに選ばれてCHCへ。

12' : CHC傘下をリリースされたようです。


[Comment]

契約金はXanderよりもかなり低く、目当てはXanderだったのかなともちょっと思った。ただツール的には悪くないと思うし、慣れてくればOBP/SLGは向上するんじゃないかな。11年はDSLリターンが濃厚ですが、早くUSに来て、兄弟で活躍してもらいたい。

(12年追記)TheoにくっついてCHCへ。今のところXanderほどのポテンシャルは見せていないけど、血筋が血筋だけに開花されてしまうともったいないと思ってしまう。いつかMLBでXanderと共にプレーできるようガンバって欲しい。

Former Sox Prospect Review: Xander Bogaerts, SS

今回は、昨季デビューした新人たちの中で、最も印象的な活躍をした、Xander Bogaerts。オランダ領アルバから契約した双子の片割れで、今季のUSデビューが楽しみです。

Photo from elfildeo.com

[Player Data]

Name: Xander Bogaerts (ザンダー・ボガーツ)
Full Name: Xander Jan Bogaerts
Positions: SS/3B
Born: October 1, 1992
Birthplace: San Nicolaas, Aruba
Height: 6-2
Weight: 220
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (August 2009)
Signing Bonus: $410,000
MLB Debut: August 20, 2013 (Boston)
How Left: Free agency, sigend with San Diego (December 2022)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

細身でアスリートタイプの体型をしている。スムーズなスウィングで広角に打球を飛ばし、非常に高いパワーポテンシャルを持つ。選球眼・ディシプリンも飛躍的に向上。どのポジションでも常時オールスターになりうるだけの打力を示す可能性がある。生来のスピードは平均的だが、走塁へのインスティンクトも素晴らしい。肩はプラスの強肩。SSとしては長身のため、キャリア初期は3Bへの転向を強く示唆されたが、持ち前の向上心の高さで、年々評価を上げている。プラスのディフェンダーにはなれないかもしれないが、20歳台半ばまでは、MLBのSSとしてプレーできると言われるようになってきた。並外れたメイクアップの持ち主で、弱点の克服や一段上のレベルで求められる技術の取得に自分から積極的に取り組む。非常にインテリジェントな選手。


[Background]

双子の兄弟Jairと共に、あまりベースボールの盛んでない地域オランダ領アルバから契約した。体格と優れた打力で、元BOS傘下のTop ProspectだったHanley Ramirezと比較される。


[Profile]

10' : 契約した時から、ちょっと楽しみにしていた選手ですが、DSLでのプロデビューは予想以上だった。パワー・選球眼もまずまずだったし、何より月別、左右別、その他のスプリットがほとんどないのが良い。とても安定していた。

11' : XSTでスタートも、中盤戦から、二階級をスキップして、直接Low-A Greenvilleへ。AVGはやや伸び悩んだものの、265 ABで16 HRと凄まじいパワーを見せた。

12' : 前年に引き続き、年齢よりはるか上のリーグを完璧に打ちこなし、傘下No.1 Prospectの座を不動にした。前年ほどのペースではないにしろ、中盤以降数字を伸ばし、20 HRに到達。年齢の割には波が小さく、そこそこ四球も選べていた。High-A Salemだけでなく、AA Portland昇格後も素晴らしく打っており、打力に関してはもはや疑いないレベルに。

13' : WBCオランダ代表のメンバーに選ばれ、Jurickson Profar (TEX)がいる中で出場機会を得るために、STでは3Bの練習を開始。AAで開幕を迎えると、ややHRのペースが上がるのに時間がかかったが、.300/.400/.500というラインを突破し、AAA Pawtukcetへ昇格。AAAで最も若い選手だったが、すぐに適応を示し、AAAでも順調に成績を伸ばした。Futures Gameにフル出場し、インテリジェントな走塁でも話題をさらった。8/21の敵地SF戦で、7番SSとしてMLBデビュー。20歳でのMLBデビューは、BOSではDwight Evans以来。デビュー時点で、Bryce Harper (WAS)、Profarに次ぐMLBで3番目に若い選手だった。デビュー戦は3 AB/0 H/1 K。次の日には3Bとして途中出場。9/7にはMLB初HRを放った。

14' : 開幕から正SSとして大きな期待を受けるが、低調なスタート。その後暖かくになるにつれて、成績が上向きになるが、Will Middlebrooksの故障もあって、BOSは未契約のままだったStephen Drewと契約し、Bogaertsは3Bへ。そこからまた不振に喘いだ。チームがPO戦線から離脱した後半戦は、S. DrewのトレードでSSに戻り、最後は調子を上げてシーズンを終えた。成績は期待されたようなものではなかったが、12 HRはさすが。

15' : 再び正SSとしてシーズンに臨むと、パワー・選球眼で伸び悩むも、アベレージで開花。安打数・アベレージでリーグ上位に食い込み、チームでも三番を任されるように。守備面でも劇的な向上を見せ、むしろ守備の良いSSとなった。オールスターでは最終投票候補まで残るも惜しくも出場を逃した。シルバースラッガー受賞。

16' : 前半戦、前年同様の好打を発揮し、打率リーグトップを独走。オールスターに出場。後半戦はやや打率に伸び悩むも、HRも20本台に乗せ、いよいよSSだけでなく、全ポジションをリーグを代表する若手となっている。2年連続でシルバースラッガーに。

17' : 前半戦はやはり好調で打率はリーグトップを走るも、なかなかHRが出ず。オールスターへは、最後の投票枠に残るも、Mike Mousutakas (KC)に敗れ、出場ならず。オールスター明けに手首に受けた死球の影響で後半戦は絶不調。最後の最後に少し調子を戻したが、停滞気味の一年に。

18' : 開幕から絶好調でチームを引っ張るが、ケガでDLへ。復帰後は開幕直後ほどのインパクトはなかったが、コンスタントな打撃を見せ、チームをWS制覇に導いた。MVP投票でも得票を記録。

19' : 守備指標は落ちて来てはいるが、3割30本50二塁打など、オフェンス面でキャリアハイ。Carlos CorreaやFrancisco Lindorらのライバルにケガがあったこともあり、名実ともにMLBの最強SSに。オールスター出場に、MVP投票5位、シルバースラッガー受賞。

20' : COVID-19での短縮シーズンになり、チームも低迷したが、安定した打撃でMVP投票17位。

21' : Rafael Deversとの三遊間の守備については指標が悪く、守備に関しては懸念の声も強くなってきているが、オフェンスについては後半戦は若干トーンダウン気味も例年通り安定した打撃を披露。オールスター出場。MVP投票12位、シルバースラッガー受賞。

22' : HRは減ったが、終盤まで首位打者を争う打撃で、オールスター出場。守備面もスタッツは比較的良好な年に。

22' Dec. : Opt. Outを行使してFAとなり、11年契約でSDへ移籍。

23' : 巨額で迎えられたSDでの一年目はホームの影響か、少し数字は下がったものの、不振のチームにあって安定した打撃でチームを引っ張った。


[Comment]

現状でもスピードは平均的で、残念ですがSSには残らないだろうと言われています。ほぼ同じ年齢で、守備に高い評価を受けるJose Vinicioがいるので、なおさらコンバートの可能性が高い。できれば2Bに行って欲しいけど。DSLでは素晴らしかったけど、やはりUSはレベルが違うし、最初は苦しむでしょうが、順調に成長して欲しいですね。

(22年追記)生え抜きのスーパースターを後釜もいない状況で引き留められなかったのはフロントの不手際でしょうね。年数とノートレード条項から活躍している間に再度BOSのユニフォームを着る可能性はなくなったのは寂しいですが、良い契約を得てくれたのは嬉しいし、感謝して送り出したい。

2011年2月22日火曜日

Former Sox Prospect Review: David Mailman, LF

今回は、個人的に期待しているOF、David Mailman。美しいスウィングが持ち味で、毎年STでは印象的な活躍をしているんですが、ケガ等もありブレイクできてない。下位でスティールしたProspectが伸びて欲しいんですけどね。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Davis Mailman (デビッド・メイルマン)
Full Name: David Mailman
Positions: LF/CF/RF/(1B/LHSP)
Born: October 17, 1988
Birthplace: Charlotte, North Carolina
Height: 6-2
Weight: 180
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 7th round, 2007
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $550,000
High School: Providence HS (NC)
How Left: Retired (February 2012)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

クィックなリストで、絵に描いたような完璧なスウィングと言われるほど、美しい滑らかなフォームを持つピュアヒッター。三振はやや多いが、まずまずアプローチは高卒としては成熟している。パワーは現状でイマイチだが、身体が成長すれば、平均的にはなるだろう。高校時は1Bを守っていて、BOS入り後は基本的にLFを守っているが、アスレティックな選手で、スピードも平均以上。肩もまずまず強いが、常時RFやCFを務められるほどではない。LFとしてはややパワー面で押しに欠けるが、一応OF 3ポジション守るし、David Murphyのようになるかもしれない。


[Profile]

07' : GCLでプロデビュー。

08' : 完成度の高い打撃を評価され、08年にはSS-Aをスキップし、Low-A Greenvilleへ。後半戦に成績を向上させた。

09' : 再びLow-Aで開幕した09年は、STでBrad Pennyの速球を完璧にHRするなど、前半戦から好調。しっかりと適応し、All-Star後にHigh-A Salemに昇格。ここまでは順調でしたが、昇格後は苦戦。

10' : STでは調子が良かったみたいですが、High-Aで開幕から調子が上がらず、骨折でDL入りした後、復帰はできませんでした。

11' : High-Aで、Shannon WilkersonとLFでプラトーンで使われるが、次第に機会を減らした。

12' Feb. : ケガのため引退。


[Comment]

High-Aより下はOFが少し苦しんでいる。彼もちょっと立場が怪しくなっているけど、才能的には素晴らしいし、年齢的にもまだ期待できるはず。Pete Hisseyらと厳しい争いですが、それを勝ち抜いてこそ活躍できるはず。ケガを治して活躍して欲しい。

(12年追記)ケガのため引退を選択。引退後はUSCに進学するようです。残念ですが、ガンバってください。

Former Sox Prospect Review: Brandon Moss, OF/1B

今回紹介するのは、Jason Bay、Manny Ramirezの三角トレードで放出された、Brandon Moss。BOSらしい地味ながら良いProspectでしたが、今のところMLBでは活躍できず。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Brandon Moss (ブランドン・モス)
Full Name: Brandon Douglas Moss
Positions: RF/LF/1B/CF/3B/2B
Born: September 16, 1983
Birthplace: Monroe, Georgia
Height: 6-0
Weight: 210
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: 8th Round, 2002
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Announced
High School: Loganville HS (GA)
MLB Debut: August 6, 2007 (Boston)
How Left: Traded to Pittsburgh with Craig Hansen in a three way deal that sent Manny Ramirez to Los Angeles Dodgers, with Los Angeles sending Andy LaRoche and Bryan Morris to Pittsburgh, and Pittsburgh sending Jason Bay to Boston
Player Link: MLB.com, Fan GraphsBaseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

見た目とポジションで鈍重なイメージがありますが、比較的アスレティックな選手。コンタクトにやや難を抱えるものの、洗練されたディシプリンで、ソリッドなパワーがある。非常に肩が強く、まずまずのスピードとレンジを持ち、典型的なRF。ただBOSでの出場機会を考えて、07年の後半から1Bにも挑戦。まずまず守るが、やや動きが硬く、こちらでは平均以下だった。


[Player Profile]

02' : GCLでプロデビュー。

03' : SS-A Lowellで、AVGは低いものの7 HR。

04' : Low-A Augusta/High-A Sarasotaで大爆発。

05' : AA Portlandで、AVG .268とまずまず。AFLに参加。

06' : AAでAVG .285としっかり対応できるようになった。

07' : MLBデビューイヤーとなりました。この年は、AAA Pawtucketで .282/.363/.471/16 HRとしっかりと成績を残し、BAからInternational LeagueのTop 20に選ばれています。

08' : 1Bにも対応してMLBの席を窺うも多くの機会を得られず。

08' July : Jason Bay、Manny Ramirezの三角トレードでPITへ。

08' : PITでAVG .222と不振。

09' : AVG .236と打てず、HRも7本と持ち前のパワーを見せられなかった。

10' : MLBに適応できず、再びマイナーが主戦場に。

11' : AAAAプレイヤーとしてPHI傘下に移ってプレー。

12' : OAKで後半戦にブレイク。打席数は少ないものの、三冠王になったMiguel Cabrera (DET)にも引けをとらない打棒を披露。

13' : 低打率ながらも、まずまずの出塁率とパワーで貢献。

14' : 前年同様にパワーを見せ、前半戦はMLBトップの成績で突っ走ったチームを引っ張った。その活躍もあり、オールスターゲームに出場。しかし後半戦は臀部の故障もあり失速。オフにCLEへトレード。

15' : CLEでアベレージを落としたが、パワーを買われてフラッグディールでSTLへ。見返りはマイナー有数の左腕Rob Kaminskyと高い評価。

16' : STLで1B/OFでプレーし、AVGは低いながらも27 HRとパワー面で貢献。

17' : KCで低打率ながら22 HR。こういうスタイルに定着したよう。


[Comment]

BOSでは少ない機会で結果を残してたし、目立たないが実力のある選手と思っていたけど、PITでは輝けなかった。選球眼はまずまずなんだけど、もう少し器用にコンタクトできれば十分に準レギュラークラスになれる選手なんだけど。少しずつマイナーの成績も落としているけど、まだしっかりと打ってるし、去年のDarnell McDonaldのように機会を得てブレイクする選手もいるからガンバって欲しい。

2011年2月21日月曜日

Former Sox Prospect Review: Matt Price, RHP

今回は、昨年秋にTJを受けていたことがわかった、Matt Price。今季末にもしかしたらプロデビューできるかもしれませんが1年間お休みです。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Matt Price (マット・プライス)
Full Name: Matthew Alexander Price
Positions: RHRP
Born: July 8, 1989
Birthplace: Marietta, Georgia
Height: 6-3
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 8th round, 2010; 34th round, 2008 by Atlanta
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $415,000
College: Virginia Tech
High School: Walker HS (GA)
How Left: Released (May 2014)
Player Link: MiLB.comFan GraphsBaseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

細身で長身の右腕。優れた腕の強さを持ち、沈む速球は平均で92~93 mph。最速で97 mphまで出る。カーブとチェンジアップを持ち、現時点ではチェンジアップの方が平均以上と上の評価をされているが、カーブもポテンシャルは悪くないとも。現時点でブレイキングボールが平凡なので、リリーフ向きと見られている。制球はまずまず。10年の9月にTJを受けた。


[Background]

ソフモアで、成績的にも平凡でしたが、腕の良さで高評価。ドラフト時のランキングはBA #68。Georgia州出身で、高校時にはATLがピックしたり、本人もATLからの指名を待っているという話もあり、契約せずにジュニアーで再びドラフトに出るかと思ってましたが$415Kで契約。その頃にはすでに腕に問題があったのかもしれませんね。


[Profile]

10' : 9月にTJ。

11' : リハブのGCLでプロデビュー。Low-A Greenvilleでも少し投げた。

12' : 復帰に向けてガンバっているかと思いきや、ドラッグテストで陽性となり、50試合の出場停止。停止処分が解けた後も、Restricted Listに入っており公式戦では投げず。

13' : High-A Salemでリリーフとしてブレイク。奪三振率こそ少し伸び悩んだものの、被打率、ゴロ率は優秀。

14' May : 開幕からHigh-AのDLに入っていたと思いきや、投げることなく5月になってリリース。


[Comment]

ソフモアで契約したから、12年デビューでもすごく遅れている訳ではないけど、もともとリリーフ向きという声もあるし、TJを受けたからなおさらそうかも。球威はあるタイプなので、TJから順調に回復するなら、セットアップ以上のリリーフとして期待したいと思います。TJで少し球威が伸びる選手もいるし、彼もできればそうなってくれれば。

(14年追記)前年リリーフとして良いパフォーマンスを見せていただけに残念。素行の問題なのか、健康の問題だったのか。スタッフはあっただけにもったいない。

Former Sox Prospect Review: Keury De La Cruz, OF

今回は、マイナー下層の若きCF、Keury De La Cruz。ズバ抜けたツールがある訳ではないけど、トータルバランスに優れていて、楽しみな選手です。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Keury De La Cruz (クーリー・デ・ラ・クルーズ)
Full Name: Keury Santana De La Cruz
Positions: LF/CF/RF
Born: November 25, 1991
Birthplace: La Romana, Dominican Republic
Height: 5-11
Weight: 170
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (March 2009)
Signing Bonus: $120,000
How Left: Minor league free agency, signed with Minnesota (November 2015)
Player Link: MiLB.com, Fan GraphsBaseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

いずれのツールもソリッドで5ツールタイプに分類される。スムーズなメカニクスのスウィングで、年齢の割には優れた選球眼を持つ。コンタクト後のエクステンションが良く、体格の割に高いパワーを発揮している。肩・レンジ共に平均的だが、しっかりCFをこなしている。12年には筋肉を付け、両翼がメインポジションに。スウィングスピードが増し、パワーも向上した。


[Profile]

09' : DSLでプロデビュー。AVG .259は平凡だが、最近のDSLはとかくあまり打てる選手がおらず、その中ではまずまず。42 BB/43 Kと選球眼もしっかりしていた。

10' : GCLでUSデビュー。四球がかなり減ったものの、198 AB/10 2B/7 3B/6 HRと予想以上のパワーを見せ、BAからGCLのTop 20にランクインした。

11' : SS-A Lowellに昇格。AVGはほぼ前年通りも、K/BBが年々悪化し、やや評価を下げた。

12' : Low-A Greenvilleで開幕。元々はCFだったが、この年に筋肉を付けて両翼へ転向した。その代わりにバットスピードが大幅に向上し、飛躍的に打撃成績を伸ばした。05年以来のBOS傘下での20 HR/20 SBを達成。

13' : High-A Salemで苦戦。まずまずのパワー、スピードは見せているが、フリースウィンガーの欠点がもろに出て、K/BBが悪く、AVGも伸び悩んだ。

14' : ケガで出遅れた後、AA Portlandでプレー。コンタクトは良いし、パワーもまずまずだが、選球眼が伸びていない。スピードも年々発揮できなくなっている。

15' : AAで開幕直後好調だったが、そこから調子を落とした。フリースウィンガーがなかなか改善しない上に、打席成績もマイナー上層で逓減傾向。

15' Nov. : MiLFAに。12年の後に売っておくべきでしたね。

16' : 独立リーグで18 HRなど、好成績。


[Comment]

まだSS-Aにも達しておらず、どこまで数字を信用できるかはわからないが、今のところ順調な成長を見せています。BAが評価をしているということで、ある程度ツールへの期待もできるのかなと。守備ポジションがどうなるかも含めて、上のクラスで見てみたいですね。

2011年2月18日金曜日

Former Sox Prospect Review: Eammon Portice, RHP

今回は、去年からリリーフのダークホースになって欲しいと期待してた、Eammon Portice。こういうProspectをAAAに置いて欲しいんだけど。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Eammon Portice (イァモン・ポーティス)
Full Name: Eammon E. Portice
Positions: RHSP/RHRP
Born: June 18, 1985
Birthplace: Oakland Park, Florida
Height: 6-2
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 12th round, 2007; 17th round, 2004 by Minnesota
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Announced
College: High Point
High School: Ft. Lauderdale HS (FL)
How Left: Released (May 2012)
Player Link: MiLB.comFan GraphsBaseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

平均的なサイズで、やや細身。何といっても、最も特徴的なのは、トルネード投法と呼ぶに相応しい、完全に後ろを向くまで、身体を捻り込んで投げるフォームです。基本的にこういうスタイルでは、ケガの危険性が高いと不評ですが、ボールを良く隠せ、彼の奪三振率の高さにつながっている。ただ10年は、そのフォームをやめてスタンダードなフォームに変えていたらしい。速球は90 mph前半のツーシームのシンカーをメインに投げ、沈みの良さで、ゴロを打たせる。80 mph前半のスプリッターがアウトピッチで、速球とこのボールのコンビネーションで三振も奪える投手だ。スライダーも投げる。K/BBが高く、制球力はまずまずだが、速球のコマンドがやや甘く、被打率は低くない。


[Background]

Eammonという少し変わったファーストネームは、アイルランドのオリンピック金メダリストのランナーから取った名前だそう。


[Profile]

07' : SS-A Lowellでデビュー。32.1 IP/43 Kと良いデビュー。

08' : Low-A Greenvilleで投げまずまず。K/BB、被打率も良かったが、それ以上に2.40 GO/AOが素晴らしかった。

09' : High-A Salemで25 GS/128.1 IPで36 BB/141 Kと素晴らしいスタッツを記録。傘下の奪三振王にも輝きました。ただ被打率がやや高く、ERAも平凡。

10' : シーズン前のインタビューでは本人が、BOSのProspect層を考えれば、リリーフに移るのもやむを得ない、と語っていた通り、AA Portlandでリリーフへ移行。特に前半戦は期待されたほどの働きができませんでしたが、後半戦に復調。93.0 IP/25 BB/96 Kとまずまずの成績に落ち着いています。

11' : 再びAAで投げ、80.0 IP/72 H/87 Kとしっかり投げる。ただ好不調の波があるカンジで、良い時はスプリッターで三振を奪うが、悪い時は簡単に打たれるという印象。

12' : AAで3シーズン目を迎えるが、前年より劣るパフォーマンスに終始。

12' May : 5月に入ってリリース。

12' : LADに拾われてHigh-A/AAで投げるも平凡な成績。


[Comment]

09年のHigh-Aでは、K/9、K/BB、GO/AOといった、サイバーメトリクスで注目されるスタッツが軒並み良く、先発としてはローレベルでも、リリーフに移ったらかなり面白いんじゃないかと思ってたProspect。10年中にもMLBデビューするかも、と密かに注目していたんですが、結果的にはリリーフへの移行やフォームの見直しがあって、思ったほどのブレイクはならなかった。それでもそういった部分を考慮すれば、AA初挑戦でまずまずだったんじゃないかと思います。来季こそ、リリーフの戦力になれるように期待したい。

(12年追記)三振とゴロのコンビネーションでリリーフとしては面白いと思ってたし、AAでもまずまず投げてはいたけど、インプレッシブな投球を安定して続けることができなかった。トルネードから普通のモーションに戻したそうだけど、リリーフならそのままでも良かったんじゃないかと。

Former Sox Prospect Review: Kris Negron, UT

今回紹介するのは、Alex Gonzalezのトレードで放出された、Kris Negron。バッテリーを除く7ポジションを守れるUTで、今となってみると、ちょっと惜しい放出だったかも。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Kris Negron (クリス・ネグロン)
Full Name: Kristopher David Negron
Positions: 2B/SS/CF/3B/LF/RF/1B
Born: February 1, 1986
Birthplace: Vacaville, California
Height: 6-0
Weight: 195
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 7th round, 2006
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $105,000
College: Cosumnes River
High School: Vanden HS (CA)
MLB Debut: June 7, 2012 (Cincinnati)
How Left: Traded to Cincinnati for Alex Gonzalez (August 2009)
Player Link: MLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

本職はM-IFだが、投手・捕手を除く全てのポジションを守れるスーパーユーティリティー。BOS傘下では、他の有望なProspectとの関係で2Bがメインだったが、 毎年30 SBを決めるほどスピードがあって非常にレンジが広く、またトップクラスと評されるグラブ捌きをしており、SSを十分に守れる選手。実際CINではほとんどがSSでの出場になっています。タイプがタイプだけにパワーは平凡だが、10年は11 HRを放っているし、スピードとベースランニングの上手さでXBHを稼ぐこともできる。このカテゴリーの選手としては選球眼も悪くない。ただコンタクトに関しては、年齢より少し下のクラスで、まずまずの成績を残しているものの、昇格時には苦戦する傾向があり、マイナー上層~MLBでどこまで打てるかは疑問もある。年齢が高めなこともあるが、チームメイトに慕われるムードメイカーだ。


[Player Profile]

06' : GCLでプロデビュー。GCLとSS-A Lowellで悪くない成績を残す。

07' : Low-A Greenville/High-A Lancasterで苦戦。Top Prospectにはならないだろうと見られるように。

08' : AA Portlandを含めて、便利屋に近い扱われ方をされる。

09' : High-A Salemで平凡。

09' Aug. : ウェイバートレードで得たA. Gonzalezの見返りにCINへ。

09' : CIN傘下High-A/AAでプレー。

10' : 主にCIN-AAでプレーし、AVG .272としっかりしたコンタクト能力を見せた。

11' : CIN-AAAでAVG .216と苦戦。

12' : AAAでの成績は向上しなかったが、CFとしてMLBデビューを飾った。

13' : AAAでも平凡で、MLBでのチャンスをもらえず。AAAではこれまでのキャリアでバッテリー以外で唯一出場の無かった1Bで初めてプレー。シーズン中に、バッテリー以外の7ポジション全ての守備に就いた。

14' : AAAでしっかりした成績を残し、CINでも控えとして100 AB以上に立った。マイナーでは敗戦処理だが、とうとうマウンドにも立ち、残すは捕手を守るだけとなった。

15' : UTとして野手7ポジションで起用されるも、打撃成績が大きく落ち込んだ。マイナーでも打てておらず、厳しい立場に。

16' : Theo Epsteinはこの選手も覚えていたようで、CHCのAAAでUTとしてプレー。

17' : 今度はMike Hazenの方に誘われてARIへ。MLBでも少しプレーした。

18' : ARIとSEAでMLB/AAAのバックアップとしてプレー。相変わらず多くのポジションでプレー。

19' : SEAとLADで控えとして40試合でプレー。シーズン後引退を表明したが、その人柄と長くMLB/MiLBで生き抜いてきた実績を買われ、SEA傘下のコーチとして招聘。


[Comment]

A. Gonzalezも良く働いたので、トレードとしては悪くなかったが、Negronも10年にCINでSSとしてはなかなかの成績を残し、評価を上げたので、放出自体は少し惜しいと感じてしまう。John SickelsのTop 20 Prospectをディスカッションする場でCINのTop 20の候補に挙がってたくらいだし。SSを本職としてIF-OF全て守れるUTだし、打力が本物なら、Willie Bloomquistのようになれるかもと思って見てます。

2011年2月17日木曜日

Former Sox Prospect Review: Michael Almanzar, 3B/1B

今回は、前回のOscar Tejedaに続いて、ドミニカンボーナスベイビーのMichael Almanzar。ポテンシャルは最高クラスなんですが、荒削りで徐々に評価を下げてきてます。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Michael Almanzar (マイケル・アルマンザー)
Full Name: Michael Gabriel Campo Almanzar
Positions: 3B/1B
Born: December 2, 1990
Birthplace: Santo Domingo, Dominican Republic
Height: 6-3
Weight: 180
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2007)
Signing Bonus: $1,500,000
High School: Dominican Baseball Academy
How Left: Traded to Baltimore with Kelly Johnson for Jemile Weeks and Ivan De Jesus, Jr. (August 2014)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

若いだけにやや細身だが、長身で良い体格になるだろう。攻撃面、特にパワーポテンシャルに絶大な評価を受け、プラスプラスになるとも言われている。若い南米選手にはありがちだが、しっかりした環境でベースボールをした経験が浅く未熟。タイミングのステップが大きく、安定してスウィングができていない。ただ10年はタイミングステップを小さくし、この点で少し向上したらしい。スウィングスピードは素晴らしいが、アグレッシブなプルヒッターで、選球眼が悪く、オフスピードピッチに苦しんでいる。スピードは平均以下で、元々SSだったにしては動きも堅く、フットワーク、グラブワーク共に未熟だ。守備に限らないが、ツールに頼ってプレーをしており、エラー数も非常に多い。肩は非常に強いが、1Bに投げる際には、送球が乱れる傾向にある。優れた才能を持つが、基礎がしっかしと染みついておらず、また、向上心が低く、トレーニングに向かう姿勢の悪さが指摘されている。


[Background]

元メジャーリーガーのCarlos Almanzar(BOSにいた選手と同一人物かな?)の息子。$1.5Mと、当時の南米からの海外FAでは最高額のボーナスをもらって入団。


[Profile]

08' : 当然のごとく、DSLをスキップし、GCLでデビュー。 .348/.414/.472と素晴らしい打撃を見せ、17歳にしてLow-A Greenvilleへの昇格を果たす。オフスピードピッチのレベルの違いに苦しんだが、年齢とポテンシャルの高さで、組織のTop 10の評価を受ける。

09' : 08年にSS-Aをスキップしたのは、同じ3BのWill Middlebrooksと機会を奪い合うのを避けたためというのがあったそうで、Middlebrooksが出遅れた09年もLow-Aで開幕を迎えるが、イマイチ打てず。Middlebrooksの復帰もあり、夏前にはSS-A Lowellに降格。

10' : Low-Aで3年目に突入し、それでもAVGが.246と不振。ただ上記のステップの改善があったし、すこしずつだがBBも選び始めており、10 HRと期待のパワーも見せている。ただエラーの凄まじさもあり、1B転向が噂になったり、トレーニング態度の問題もあって、かなり評価は下がった。

11' : High-A Salemでプレーするも全く打てず。シーズン半ばでLow-Aに降格。

12' : High-Aで開花。まだパワー・選球眼は物足りないけど、AVG 3割超え。後半戦はパワー・選球眼も成長を見せた。

13' : 昨季やっと本来のポテンシャルの一端を見せたあと、今季もAA Portlandで、まずまず悪くない打撃を見せた。特に序盤は完全開花かというカンジでよく打ち、AAのAll-Starゲームに出場。選球眼はまだまだも、パワーも少しずつ発揮できるようになってきた。

13' Dec. : Rule 5ドラフトの全体#16でBALからセレクト。

14' : STで25人ロスターに入るのは難しいという判断になったが、ケガがあったため、リターンされるのではなく。DLに登録。DLから復帰後はマイナーで少しプレー。

14' July : BALからリターン。

14' : 復帰後AAでプレー。爆発とはいかないまでも、AAではしっかり打てることを示した。

14' Aug. : BALは気に入っていたのか、今度は正式なトレードの形でBALに完全移籍。

14' : BALのAAAでシーズンを終えた。オフにMiLFAになるも、BALと再契約。

15' : BAL傘下AAAでフルシーズン3Bで起用されるも、AVG .225/4 HRと悲惨。

16' : BALのAAAでプレー。向上は見られず。

17' : マイナーキャリアで初めてSSを守ったりもしたが、打撃は今季も平凡。

18' : WAS傘下でイマイチ。リリースされて独立リーグでプレー。


[Comment]

1Bとしてもパワーは十分だと思うけど、練習態度が悪いのはいただけない。Tejedaも少し自信過剰だと言われるけど、それ以上に酷い。ただTejedaもMLBが近づいて、少し精神的にも成長したみたいだし、そういう部分は見習って欲しい。そろそろHigh-Aに行かさざるをえないと思うけど、そこでブレイクし、Tejedaの後を追えるでしょうか。

2011年2月16日水曜日

11' BOS Prospect Ranking by Fan Graphs

Fan Graphsからもランキングが出ました。 組織のランキングで下位から順に発表されていて、BOSはNo. 11の組織となっています。これでNo.11?と言っている人もいたけど、やはりデプスに対する評価が高い。ちょっと高めな評価だと思いますが、A-Gonのトレード前ならNo.5だったそうです。


[FG: 11' BOS Top 10 Prospects]

1. Jose Iglesias, SS

2. Drake Britton, LHP

3. Anthony Ranaudo, RHP

4. Josh Reddick, OF

5. Stolmy Pimentel, RHP

6. Felix Doubront, LHP

7. Kolbrin Vitek, 3B

8. Lars Anderson, 1B

9. Oscar Tejeda, 2B

10. Ryan Lavarnway, C

ちょっとした順位の違いはあるけど、個人的には無難なリストに見えます。Lavarnway以外はBAとかなり近い。#10とか下位はCecchini、Middlebrooks、Workmanらが入ってもおかしくなかったらしい。Lavarnwayの打撃は高く評価されていて、捕手としてなら全体のTop 10でもいいとも言っている。ただ捕手にはならないだろうからこの位置にされているらしい。

10'-11' Offseason Boston Red Sox -Transaction3-

年が明けたので、スレッドを変えました。細かい動きも得意なTheoさんだけに、もうちょいちょいは何かあるでしょう(前記事はこちら)。


[Transaction]

○ 1/3
Signed UT Hector Luna to a minor league deal.

UTのLunaとマイナー契約。投手・捕手以外は守った経験がある。AAAAタイプだけど、ここ2年ほどはAAAでまずまず。IF/OFとしてはすでにSuttonを確保してたのですが、念には念を入れてか。一応LowrieやScutaroのケガに備えてということですが、Scutaroの肩があまり良くないのかな?ただSS専門でもないのでどうか。


NYM signed RHP Taylor Buchholz.

TORからClaimした後、Non-tenderしていたTaylor BuchholzがNYMとMLB契約。制球の良い、BOSにはあまりいないタイプだっただけに戻ってきて欲しかったが、MLB契約を提示されたら仕方ない。でもAlbersにMLB契約なら、彼の方が良かったな...


○ 1/5
Claimed C/1B Max Ramirez off waivers from TEX.
Designated RHP Matt Fox for assignment.

Adrian Beltreとの契約に伴い、TEXをDFAされていた、C/1B/DHのM. RamirezをClaim。守備は捕球・肩共に良くないが、選球眼・パワーに優れ、元々結構なProspectでした。昨オフに一度決まりかけた、Mike Lowellとのトレード話があったように、BOSは割と好きみたいです。Out of Options。岡島に席を譲るかと思っていたM. FoxがDFA。岡島がオフィシャルになれば、もう1枠必要。

捕手としては守備が弱いけど、Salty/Tekという打撃不安のある捕手陣だったので、代打を使いやすくなるという意味では第3捕手はいてもいいし、現状だと、A-Gon/Youksで1Bを回すことになっていたから、1B控えとしても使える。対左に苦戦しているPapiの代わりに時折DHで使うこともできるでしょう。 ただこれでもう1段階何らかの動きが必要になってきます。

素直にM. RamirezをMinorに落とそうとするかもしれませんが(TEXが再びClaimしてきそうですが)、最も可能性が高いのは、5人いるOFから誰かを外すか。その場合ロスター枠の確保も含めてMcDonaldというのがありそうですが、そうすると残る4人の内、2人(DrewとCameron)がかなり健康に難を抱えており、慎重な起用が必要ということで、OFの起用法が少し難しくなる。

Scutaroを何とか出して、Jerry Hairston Jr.やWillie BloomquistのようなIF/OFを加えようとするかも。OFはMinorのデプスもあるので、単純にMcDonaldを出して終わりというのもあり得るでしょうけどね。ただM. Ramirez自体、Minorは打ち込んでいるけど、MLBでまだ確実に計算できる選手でもない。Minorに送れるなら、素直に送って、少し様子を見たいだけという話なのかも。守備の悪さがあって、なかなかまとまった機会をもらえないのも大きいんでしょうけどね。


Signed RHP Tony Pena Jr. to a minor league deal.

右腕のT. Pena Jr.とMinor契約。元々はSSでATLのProspectだった。守備の良さで知られており、UTや弱いチームが時折レギュラーとして使ったりもしてたけど、打撃が限度を超えている。肩の強さがあるから、昨季投手に転向し、再びキャリアを切り開こうとしているみたいです。キャリアの浅さにしては、SFのAAAでぼちぼち投げていたから、それなりかなと。


TEX signed 3B Adrian Beltre.

TEXがAdrian Beltreと6年$96Mで合意。フィジカルがまだみたいだけど、もうオフィシャルになっている。まさかの額で、TEXはCliff Leeを逃して、お金が余ってるみたい。3BにはMichael Youngがいるけど、彼の守備はイマイチだから、一応は戦力UP。Youngは2B→SS→3Bと来て、DH/UTに移ることになった。打てるけど、パワー・選球眼は今一つで1BやDHとしてはちょっと弱いが、ノートレード条項もあるし、取りあえずは残留で動いてるみたい。YoungがドラフトされたチームであるTORなんかも面白いとは思うんだけど。

1Bは取りあえずChris DavisとMitch Morelandで回すみたいですが、Davisもイマイチ伸び悩んでるから、そのうちNon-tenderされるかも。 Beltreは、ずっとLAAかOAKと言われていたし、ドラ1は半分諦めていたけど、TEXの名前が浮上して、あれよあれよと決まった。TEXがRafael Soriano(TypeA、前TB)と契約しない限り、TEXからドラ1(#26)が譲渡され、サンドイッチピック(Carl Pavano次第ですが、#40か#41)が入る。これはかなり大きい。Crawfordとの契約で失った元々の#24とそれほど変わらないし。Beltreは、1年前にTypeBで特に失うものなく、$7Mと安めの額で契約し、1年間の貢献に加えてドラフトピックを置いて行ってくれました。ホントに感謝感謝。あとはSorianoがTEX or DETに行かないのと、Felipe Lopezがお勤め先を探してくれることだけですね。


LAA signed IF Gil Velazquez to a minor league deal.

Gil VelazquezがLAAへ。大した意味はない。


○ 1/10
Resigned LHP Hideki Okajima.

岡島の復帰が決定。フィジカルがまだで(お正月だから?)、正式発表前。条件もはっきりとしないが、MLB契約は間違いないみたい。非保証かも。 Jenks、Wheelerと契約して一応形になったブルペンですが、左はMinorの選手ばかりだったので、オプションを探していると言われていた。TypeBのBrian Fuentesがまだ市場に残っているけど、さすがに3年$15Mとか積む余裕はあまり残ってないみたいだから、もう少し落ちる左腕を物色してたみたい。年々成績を落としている選手だけど、昨季終盤はまずまずのところを見せていたから、健康であれば、まだ6、7回というところを投げるにはそれなりか。もう少し左殺しに特化したタイプの方がフィットはしているが、BOSでの実績豊富というメリットもある。 $1M前後ならまずまずかと思います。

ブルペンは確定カードが、Pap、Bard、Jenks、Wheeler、Wakeの5枚。残り2枚を争うのが、MLB契約ではAtchison、Albers、岡島。40人枠に入っている、Bowden、Doubront、Coello、M. Fox(DFAされそうだが)。Minor契約でHill、A. Miller、それに、DiNardo、Duckworth、Bergmann、R. Williamsなど。CoelloやM. Fox、DiNardo以降の面々はデプス程度で可能性は低い。Bowdenももう少しMinorで鍛えるでしょう。Doubrontは力量的にはこの中でも上位ですが、岡島を獲ったことで、先発のデプスとしてもう少しAAAで修行になるかと思います。

A. Millerも同様のことが言え、AAAで先発として使い、もう少しサードピッチ・コマンドの改善に取り組むでしょう。確定カードで左がいないから、岡島かHillで1枚という計算かな。基本的には実績豊富な岡島で行き、MinorにHillをキープという形で、万が一岡島がダメならHillというイメージ。最後の1枚はロングも可能なAtchisonかAlbersで、この2人よりもHillの方が良ければ、左2枚にすることもあり得るかもしれない。取りあえずこれで開幕ロスターを争う面子は確定したと思います。

(追記)契約がオフィシャルに。1/1から移動しました。MLB契約で1年$1.75M。インセンティブがMAXで$550K付くそうです。また本来はFAまであと2年ですが、11年後にFAになる権利があるそう。どのみち凄まじい活躍をしない限りはNon-tenderだろうから、あまり意味はないかも。TypeBには十分なる可能性があるけど、MLBキャリアも終盤だから、調停を仕掛けたら受諾されるかも。あまりドラフト補償は期待できないし、欲を言えば、A. MillerかHillがハマって、どこかにトレードできれば、金銭的にも助かる。予想はしてたけど、$1.75Mはちょっと高い。これまでの功労金なのか。非保証とも聞いてないので、岡島で1枚は確定かも。残りをAtchison、Albers、Hillあたりで争うのか。


Designated C/1B Max Ramirez for assignment.
CHC claimed C/1B Max Ramirez off waivers.

岡島のロスター枠を作るために、TEXからClaimしていたMax RamirezをDFA。CHCが手を挙げました。PH/DH/3rd C/1Bというポジションで、何とか枠を作れないわけじゃなかったけど、さすがに25人に入れるほどの実績はなかった。CHCはMLBに近い位置にいたRobinson ChirinosをMatt GarzaのトレードでTBに送ったからスマートな動き。1BのCarlos Penaは左に弱いから、1B控え兼捕手でロスターに組み込みやすいし。


Released RHP Randy Consuegra, and RHP Wilson Matos.

2人の投手がリリース。どちらもコントロールが酷く、仕方ないか。Randy Consuegraは09年のGCLでなかなか良かった選手だったので、期待してたんですが、昨季は凄まじかった。


○ 1/13
Released RHP Matt Fox, and 1B Jon Still.

DFAされていた、Matt Foxがそのままリリース。MINからClaimして、少し見てたんですが、ダメダメ。しかし最近までロスターを占めていたのが謎ですが。また昨年1年お休みしていたJon Stillもリリース。引退すると言われてたけど、結局こういう形に。Minor下層では良く打ってたので残念です。


○ 1/18
Signed RHP Jonathan Papelbon and OF Jacoby Ellsbury.

調停権のある2人と調停回避。Papが$12M、Ellsburyが$2.4M。Papは調停最終年で、さすがにかなり高くなってしまった。Papは普通の感覚なら$11~11.5Mくらいじゃないかとは言われてたけど、Papだし強気の要求をされて負けると痛いので。Theoさんは調停を好まないというのもある。やっぱり基本的には良い人なんじゃなかろうか。Jenksの獲得、Bardの存在で、恐らく来オフは流出だろうけど、しっかり成績を残してもらわないと戦力的にも、ドラフトピック的にも困る。

Ellsburyは昨季ケガばかりだったけど、その前の働きを考えたらこんなもんか。あと2回の調停を経れば、やっぱり$10Mくらいになるかもしれないし、長期契約でなくとも、調停前を囲う複数年契約をしといた方が、たとえトレードで出すことになっても有利かなと思うのですが、Boras物件だし難しいのかな。今季はAAVの関係もあって、やるにしても来季なのかもしれませんが。とにかく、これで主な動きは終了でしょう。既にラグジュアリータックスのラインを$6M弱超えているという話ですが、これを削るのは困難でしょうね。やれるとしたら、Papiと複数年を結んで、年平均を下げるくらいか($12.5M → $8M+$8M+$3M optionとか)。


○ 1/24
Resigned RHP Matt Fox to a minor league deal.

一度リリースしたM. Foxをリサイン。DFAしてOutrightと何が違うのかはわからないけど、MLBに上がって、一定期間たった選手は、色々とMinorに行かせるのが大変みたいですね。個人的にはあんまし期待していない。


○ 2/1
Signed C Paul Hoover to a minor league deal.

今年も来ましたか。AAAのデプス捕手。DLかXSTで待機し、Exposito、M. Wagner不在時にロスター入りするでしょう。


○ 2/4
TB signed 2B/3B Felipe Lopez to a minor league deal.
TOR signed IF Niuman Romero to a minor league deal.

TypeBだったFelipe Lopezが残念ながら、Minor契約でTBへ。開幕ロスターに入っても補償は受けられないらしい。SDが昨年末に彼をClaimしてたから、適当なPropsectと金銭を送る代わりにMLB契約で獲ってもらえ的なアイデアもありましたが。これでTypeB以上の動向は決定。ドラフトオーダーも確定したことになります。 またAAAでプレーしていたNiuman RomeroはTORへ。


○ 2/5
Signed LHP Dennys Reyes to a minor league deal.

FAの左腕D. ReyesとMinor契約です。MLBロスター入りで$900K、インセンティブ込みで最大$1.4M。確認情報ではないけど、5/1か6/1にMLBまでに上がれなかったらOpt. Outできるんじゃないかという話(Opt. Outは3/25)。一応はチェンジアップも持つますが、基本的に90 mph前後の速球と、スライダーの2ピッチのみが9割という典型的な左のワンポイント。昨季はSTLにいたけど、あまり左を抑えていない。ただケガがあったみたいで、今オフの序盤にPHIと$1.5Mで合意してたけど破談になったのもこれが原因と言われている。Minor契約という意味ではいいのかもしれませんが、岡島、D.Reyes、その他諸々を雇う資金で1人確実な左(Brian Fuentesみたいな)を獲れたんじゃないかという気も。まぁMinorも左は少ないし、デプスはいるに越したことはないけど。


○ 2/7
Signed international free agent C Beau Bishop to a minor league deal.
Resigned LHP Tommy Hottvy to a minor league deal.


ニュージーランドから17歳の捕手、Bishopを獲得。ニュージーランドというのもそうだけど、何よりの驚きは、ベースボールではなく、ソフトボールの選手であること。ニュージーランドのプロリーグ(?)では最も若い選手ながら、かなり期待されていたようです。不安も大きいけど、USの高校生でベースボール経験1、2年でドラフトされる選手もいるし、トライアウトを見て獲得を決めたそうなので。 またHottvyと再契約。左のデプスかな。


Released OF Javier Gutierrez, LHP Kiler Gil, LHP Israel Perez, and OF Raoell Kortstam.

あとはDSLから4人をリリース。Javier GutierrezとIsrael Perezは契約時は期待してたんだけど。


○ 2/9
Signed RHP Alfredo Aceves.
Designated RHP Robert Coello for assignment.

09年はNYYで活躍したAcevesと契約。MLB/Minorのスプリットで契約内容が決まっているけど、一応MLB契約だそうです。まだサービスタイムは1年ちょっとなんだけど、今季は$650Kで$100Kのインセンティブが付く模様。Minorなら$200K。オプションがまだ2つ残ってて、スターターのデプスと見ているらしいから、AAAで投げることになるかと思う。腰のケガがあって、NYYから出されたみたいだから、その状態を見たいだろう。最低保証額くらいで雇ったつもりなのかも。CoelloがDFA。AAAの奪三振率が素晴らしく、Waiverで手を挙げるチームはありそう。ちょっともったいないけど、もう彼ぐらいしか切るのはいない。Acevesか岡島をMinor契約で獲れていれば良かったんですが。


○ 2/12
Signed international free agent LHP Itsuki Shoda.
Purchased the contract of RHP Matt Kramer from Sioux City of the American Association and signed him to a minor league deal.

日本人投手の正田樹とMinor契約。桐生第一高校で甲子園優勝した年は自分も見てました。高校生としては完成度が高くて、アウトコースにしっかり決める制球力とスライダー、そして左であることというのが高校生としては優れていた。ただ同時に球威等にはさほど魅力を感じなかったから、プロではどうかなという目では見ていました。実際、02年に日本ハムで新人王に輝いたけど、その後は鳴かず飛ばず。慣れられると辛いタイプの投手かと思います。ここ2年ほどは中国活躍してたそう。レベル的にもどうかと思いますし、あまり期待はしていない。またInd. Leagueから、Kramerと契約。現在は捕手兼1Bですが、投手転向させる予定。STでは常時93~95 mphの速球と87 mphのスライダーを投げているそう。本当なら結構いい獲得かも。Coelloもそうだし、捕手からのコンバートは好きですね。


○ 2/15
Acquired 2B/OF Tony Thomas from CHC for RHP Robert Coello.

DFAになっていたRobert CoelloがCHCにトレード。見返りはAAの2B T. Thomas。CoelloはMLBで印象的なデビューはできなかったけど、AAA/AAでK/9が10を超えており、スウィングマンで使われていたから、ロングもこなせる。カーブを鍛えればしっかりしたリリーフになるだろうし、オプションもフルで残しているから使いでがある。Waiverは通過しないのは明らかだったし、DFAした時点でどこかしらにトレードすることは仕方なかった。恐らくいくつかのチームが手を挙げて、見返りが1番魅力だったチームに行くことになったんでしょう。苦労人だし、CHCでもガンバって。

見返りのT. Thomasは小柄だが、パワーのある2B。CHCの07年のドラ3。三振は多いが、11 HRのパワーに加え、29 2B/11 3B/15 SB/2 CSの足も良い。10年は少し出来過ぎだと思うけど。SSはプロではほとんど守っておらず、逆に少しOFの経験がある。AAAでLunaかSuttonを押し出すんじゃないかと思う。カレッジ出で少し年齢は高めだが、まずまず悪くない見返りなんじゃないかと思う。BOSのニーズはMinor上層のリリーフだけど、リリーフを出してのトレードでそれを得るのは難しいだろうし。


OF Luke Yoder retired.

下層のOF Luke Yoderが引退。MLBまで行けるような選手じゃなかったけど、10年のドラフト組なのに早かった。

Former Sox Prospect Review: Robert Coello, RHP

今回は、昨年一気にブレイクしてMLBデビューを果たした、Robert Coelloです。なんといっても、捕手として期待されながら、ケガでリリースされ、独立リーグでプレーして再び這い上がったというのが凄い。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Robert Coello (ロベルト・コエーヨ)
Full Name: Robert Coello
Positions: RHRP/RHSP
Born: November 23, 1984
Birthplace: Winter Haven, Florida
Height: 6-5
Weight: 250
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 20th round, 2004 by Cincinnati; 46th round, 2003 by Kansas City
How Acquired: Contract purchased from Edmonton of the Golden Baseball League (November 2008)
Signing Bonus: Not Announced
College: Okaloosa-Walton CC
High School: Lake Region HS (FL)
MLB Debut: September 6, 2010 (Boston)
How Left: Traded to Chicago Cubs for Tony Thomas (February 2011)
Player Link: MLB.com, Fan GraphsBaseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

元々は期待度の高い捕手だったけど、開花せずで投手転向。捕手出身だけに非常に大柄でがっちりしている。速球は91~93 mphで最速94 mph。ややフラットと言われる。アウトピッチはMLBでは珍しくフォークだ。80 mph前半で、プラスの三振を奪えるボール。サードピッチとしてカーブとチェンジアップを持つが、いずれも改善を要する平均以下のピッチ。速球とフォークで三振を奪えるが、圧倒的な球威はなく、カーブも平凡だからMLBではミドルリリーフだろう。


[Background]

元捕手で、独立リーグから、10年はMLBまで登りつめたことで、第二のDaniel Navaと言われ、ちょっと話題になった。04年にCINにドラフトされ、期待度の高い捕手だったが、05年にケガで全休。リリースされた。06年はLAAに拾われ、投手に転向。マイナー下層でまずまずも、再契約はされず。08年は独立リーグでプレー。BAから契約した中で#7のProspectとランクされる。11月にBOSとマイナー契約


[Profile]

09' : High-A Salemで66.0 IP/2.05 ERA/38 H/34 BB/82 Kと素晴らしい成績。冬にはMexican Winter Leagueに送られ、先発としてこちらでも良く投げた。確か1年契約だったけど、活躍が認められて再契約したはず。

10' : AA Portland/AAA Pautucketで先発として素晴らしい奪三振率を残す。ただAAAでは少し打たれ、MLBを見据えて、再びリリーフへ。セプテンバーコールアップでMLBデビュー。少ないサンプルながら、まずまず三振を獲れるところを見せたけど、コマンド・制球はまだ改善を要するように見える。

11' Feb. : Alfredo Aceves獲得に際し、40人ロスター枠をあけるためにDFA。競合を睨んだCHCが、Tony Thomasの見返りにトレードで獲得しました。

11' : CHC傘下AA/AAAでスウィングマン的な役割で投げたが平凡な成績。

12' : TORのAAAで良く投げているが、MLBには定着できていない。

13' : MiLFAでLAAへ移り、AAAで素晴らしい奪三振率を残した。MLBでも奪三振率は良いが、フライボーラー傾向もあり、安定していない。

14' : NYY、BALと渡り歩き、TB以外のAL-East 4球団に所属したことになった。どちらの傘下でもAAAで素晴らしい奪三振率を残した。

15' : SFとTEX傘下で主に先発で投げた。奪三振率はリリーフ時に比べて落ちている感じ。

16' : 韓国に渡ってプレー。


[Comment]

ドミナントなスタッフを持っているわけじゃないけど、フォークは結構レアな球種で、MLBでも三振の獲れるリリーフになれる可能性はある。もう少しコマンドやサードピッチは磨かなければいけないと思うけど、投手経験が浅いから、年齢の割にまだ伸びしろはあると思います。サクセスストーリーを続けて欲しい。

2011年2月15日火曜日

Former Sox Prospect Review: Charlie Zink, RHP

今回紹介するのは、なつかしのナックルボーラー、Charlie Zink。長い下積みを経て、MLBまで飾ったんですが、定着できなかった。日系選手ということもあり、色々と感慨深い選手です。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Charlie Zink (チャーリー・ジンク)
Full Name: Charles Tadao Zink
Positions: RHSP/RHRP
Born: August 26, 1979
Birthplace: El Dorado Hills, California
Height: 6-1
Weight: 190
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not Drafted
How Acquired: Undrafted free agent (April 2002)
Signing Bonus: Not Announced
College: Savannah College of Art and Design
High School: Oak Ridge HS (CA)
MLB Debut: August 12, 2008 (Boston)
How Left: Minor league free agency, signed with St. Louis (December 2009)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

絶滅危惧種のナックルボーラー。アスレティックだと言われる。70 mphに届くくらいの球速のナックルは、Tim Wakefieldのそれには遠く及ばないものの、まずまず良い球種と言われる。Wakeほどはそれに頼ることはできず、投球の60%~70%を占める(Wakeは80%程度)。80 mph前半から中盤の速球と、70 mph中盤から後半のカッターを交える。コマンドはナックルという球種の難しさもあるが不安定。平均的な牽制のムーブをする。


[Background]

日系の選手でミドルネームはTadao(タダオ)。Zinkを指導していたコーチの推薦によりUDFAとして入団。


[Player Profile]

02' : Low-A Augustaでプロデビュー。

03' : 03年には先発転向し、High-A Sarasota/AA PortlandでERA 3点台と健闘。AFLに参加。BPから04年版のマイナー全体のランキングで#50にランクされる。またSTをWakeと共に行うようになる。

04' : High-A/AAでERA 5点台と不調。

05' : AAではまずまずも、AAA Pawtucketでは炎上。二度目のAFLへ。

06' : AAAで平凡なシーズンを送る。

07' : やはりAAAではイマイチ。

08' : 目立たないProspectになっていたが、AAA Pawtucketでブレイク。ERA 2.84、シーズントータルで14勝の活躍をし、David Pauleyと共にチームを引っ張った。8月にはWakeの代役として運命的なMLBデビューを飾る。しかしMLBではナックルもあまり通じず、打ちこまれた。

09' : 先発のデプスとして期待されたが、前年を下回る成績に終始。

09' Dec. : MiLFAに。1月にSTLと契約。

10' : STでSTLからリリースされ、MIN傘下で投げた。

11' : 独立リーグでプレー。


[Comment]

Wakeの引退が迫る中、NYMのR. A. Dickeyが唯一MLBで活躍するナックルボーラーとなっています。Wakeほどのナックルの変化は出せないだろうし、Dickeyの強み(Wakeより球速のあるナックル)を見習って活躍して欲しいなと思っているんですが、11年はプレーする場所はあるでしょうか。

Former Sox Prospect Review: Oscar Tejeda, UT

今回は、先日40人ロスター入りした、Oscar Tejeda。若くてツールに優れる魅力的なProspectだけど、未完成で粗いし、Michael Almanzarほどではないにしろ自信過剰気味だから、うまく育てて欲しい選手。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Oscar Tejeda (オスカー・テヘーダ)
Full Name: Moises Oscar Perdomo Tejeda
Positions: 2B/SS/LF/3B/1B/CF/RF
Born: December 26, 1989
Birthplace: Sabana Grande de Palen, Dominican Republic
Height: 6-1
Weight: 170
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: (1) International free agent (July 2006); (2) Minor league free agent (February 2015)
Signing Bonus: $525,000
How Left: (1) Claimed off waivers by Pittsburgh (June 2012); (2) Minor league free agency (November 2015)
Player Link: MiLBcomFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

最高クラスのアスリート。ピッチャーが投球モーションに入るまで、せわしなくバットを動かすスタイル。スウィングはやや長いが、素晴らしいバットスピードを持ち、ファストボールヒッターだ。10年は期待されていたパワーも見せ始め、2Bとしては平均以上になるだろう。11年はかなり筋肉を付けている。ディシプリンは悪く、早打ちでオフスピードピッチには苦しんでいる。平均的なスピードを持つ。フットワーク・グラブ捌きは未熟だが、2Bに移って以降はこちらでの高い適性を評価されている。肩は以前は3Bを務めたこともあり、非常に強肩で、傘下のIFではWill Middlebrooksに次ぐレベル。精度も高いが、まだばらつく。体格が成長するようなら3Bか両翼に移るかもしれない。12年にはLFにコンバート。以前は少し健康面に難があった。自信家で、ツールに頼っている面はある。


[Profile]

07' : DSLをスキップして、GCLでデビュー。 SS-A Lowell昇格後も3割近いAVGを維持し、傘下でもトップクラスのポテンシャルを持つProspectと認識される。

08' : Low-A Greenvilleでプレー。1年目は病気で出遅れたのも若干響いた。

09' : 再びLow-Aでプレーしますが、速球は打てるものの、変化球に全く対応できず、評価が下落。

10' : 2Bへ転向し、守備負担減もあったのか、打撃絶好調。相変わらず早打ちながら、11 HRとポテンシャルは高いと言われていたパワーも示し始めました。秋にはRule 5ドラフト対策で40人ロスター入り。

11' : STではMLBの試合で打ちまくり、その身体能力を見せつけるも、いざ開幕したAA Portlandでは、やはりブレイキングボールに悩まされ、低調なまま1年を過ごす。

12' : 体重を増やし、ポジションもLFに移って打力を生かすべく、シーズンに臨みますが、ケガもあり凡庸な出来。

12' Jun. : Kevin Youkilisのトレードで得た、Zach Stewart、Brent Lillibridgeの枠を確保するためにDFA。ウェーバーにかけたところ、PITがクレーム。

12' : PIT傘下では、再び2BやSSなどで使われる場面も。

13' : 前年度にOFを経験し、この年は初めて1Bの守備にも就いたため、キャリアでバッテリー以外の7ポジション全てでプレーした選手となった。打撃は奮わず、AA/AAA通算でAVG 1割台。

14' : WAS傘下でプレー。打者有利のCalifornia Leagueではまずまず打つも、AAではさっぱり。

15' Feb. : MiLFAとして出戻り。まずはロスターフィラーでしょうが、かつての期待を取り戻せるか。

15' :  High-A/AAでCF以外の6ポジションをこなした。かつてはボーナスベイビーとして期待されていたが、今や数合わせのロスターフィラーに。

15' Nov. : MiLFAに。


[Comment]

ポテンシャルは買ってるし、好きな若手の1人。11年はAA開幕が予想されているし、MLBへの道が見えてきた。ただディシプリンが酷いので、あと2年以上はかかると思う。SSで育てくれればと思っていた選手だけど、スピードは平凡だから2Bが向いていると言えばそう。ただ肩は十分に強いし、少しSSを守れれば、価値は上がるとは思うんですが。ただパワーをもっと伸ばし、攻撃型2Bになっていくんだろうなとは思ってます。

(12年追記)身体能力的才能に頼って成長が遅れている感はあるし、OFに移って、BOSのデプスチャートではさらに順位を落としてはいるものの、まだ22歳で、これだけのツールのある選手だし、いつ何時ブレイクするかわからない。そう思うともったいない気がします。こういう選手をロスターに置き続けるのは困難ではあるけど、こういう選手の育成について、もっと改善してもらいたいです。

2011年2月14日月曜日

Former Sox Prospect Review: Kendal Volz, RHP

今回は、先発をやってるけど、将来は優れたリリーフなって欲しいと思っている、Kendal Volz。スタッフは良いものを持っている選手だと思います。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Kendal Volz (ケンダール・ヴォルツ)
Full Name: William Kendal Volz
Positions: RHRP/RHSP
Born: December 2, 1987
Birthplace: San Antonio, Texas
Height: 6-5
Weight: 225
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 9th round, 2009; 50th round, 2006 by Arizona
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $550,000
College: Baylor
High School: Smithson Valley HS (TX)
How Left: Traded to Kansas City with Yamaico Navarro for Mike Aviles (July 2011)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

大きな体格から、非常に重く、沈む90 mph前半の速球を投げ、ゴロを打たせる。これがメインの球種で、それに80 mph前半のスライダーを混ぜる。スライダーはまずまずだが、アウトピッチとしては平凡。チェンジアップは発展途上。メカニクスに問題があり、コマンドも不安定。メカニクスを矯正しなければ、伸びることはないだろうと見られています。


[Background]

高校時代から、名前の知れた投手ですが、Baylor大で平凡な成績。ただソフモアのシーズンにTeam USAに選ばれ、そのクローザーとしてドミナントな素晴らしい投球をした。これで一気に期待度を上げ、一時はドラ1の候補と言われるものの、ジュニアーのシーズンもイマイチでスリップ。ドラフト時のランキングはBA #92/PG #113。


[Profile]

10' : BOSらしく、まずは先発で育成。Low-A Greenvilleで1年を過ごした。コマンドが、と言われていたにしては、最初の数登板はBBを全く出さず、シーズンのK/BBは6.71と素晴らしかったが、後半戦は、ややパフォーマンスも引き下げ、Low-Aにも関わらず、期待度の高いカレッジの選手にしては、被打率、K/9はイマイチ。GO/AOも平凡でした。

11' : High-A Salemでリリーフに転向。近年の育成法から考えると早めのコンバートでしたが、これが功を奏し、51.1 IP/42 H/12 BB/56 Kと素晴らしい成績。傘下トップクラスのリリーフのProspectへと成長してきました。

11' July : Mike Avilesの見返りにKCへトレード。

11' : 11年中にAAまで昇格するがやや成績を落とした。

12' : 開幕からAAで順調も、7月に筋肉の断裂をおこした。

12' July : ケガの影響から引退を決意。


[Comment]

先発としてはカレッジから通じて平凡だし、何と言ってもTeam USAでの活躍が印象に強いから、やっぱり将来的にはセットアップ以上のリリーフとして見ています。リリーフに集中すれば、09年にでもMLBデビューできるとも言われていたけど、メカニクスの問題もあるし、あまり急いでも失敗しやすいタイプだと思う。もう1、2年の間にメカニクス、コマンド、セカンドピッチ以降をしっかり鍛えて、いいリリーフになって欲しいです。

(12年追記)Rule 5ドラフトまで1年以上あるのに、何でAvilesなんかに、と思ったけど、結果的にはAvilesも結構活躍しており、悪いトレードではなかった。ただ本来のポテンシャルを考えれば、もう少しBOS傘下でじっくり磨いて欲しかったなと。

Former Sox Prospect Review: Jeff Corsaletti, LF/CF

今回紹介するのは、Jeff Corsaletti。マイナー上層まで結構活躍してたんですけど、後続の有力なProspectに機会を奪われ、押し出されてしまった感じ。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jeff Corsaletti (ジェフ・コルサレッティ)
Full Name: Jeffrey A. Corsaletti
Positions: LF/CF/RF
Born: February 22, 1983
Port Charlotte, Florida
Height: 6-0
Weight: 190
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: 6th round, 2005; 22nd round, 2004 by Cleveland
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $50,000
College: Florida
High School: Charlotte HS (FL)
How Left: Traded to Pittsburgh (May 2009)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

平均的という言葉が似合う選手で、サイズを含めて飛び抜けたツールがない。比較的コンタクトに優れた選手で、じっくりボールを見る。年齢が高めなだけあって、ディシプリンに優れた打者。パワーは平凡。肩はイマイチだが、まずまず走力はあり、以前はそれなりにCFもこなしたが、年々SBも減らしており、レンジに関してもCFとしては平均以下と見られています。LFとしてはまずまず。4th OFタイプ。


[Player Profile]

05' : Low-A Greenvilleでプロデビュー。長打力はイマイチながら、AVG .357/OBP .429は素晴らしかった。

06' : High-A Wilmingtonでまずまず。

07' : AA Portlandに昇格。クラスが上がるにつれて少しずつ成績が低下。

08' : スウィング改造のため、XSTに居残りしましたが、AAに戻ると大爆発。295 AB/12 HR/.312/.417/.529と、素晴らしい活躍。この年のAAは、Josh ReddickやRyan KalishといったTop Prospectの上の代のOFが活躍してて、Bubba Bell、Zach Daeges、CorsalettiのOF陣はホントによく打った。その中で、一歩先にAAA Pawtucketに昇格したが、なかなか適応できず。

09' : AAAで開幕したが、少しずつ機会を減らしていった。

09' May : PITへ金銭トレード。

09' : PIT傘下AAAでAVG .231と不振。

10' : FLAに移ったが、Low-A~AAAの4クラスでロスターフィラー的に起用。


[Comment]

08年のAAではパワーも開花して、MLBまで行くかなと期待したんですが。守備・走塁でアドバンテージを稼げないだけに、打てないと厳しい。AAAに対応できなかったのが残念。まだ可能性は残していると思うし、うまく機会が得られるチームに行って欲しいですけど。

2011年2月10日木曜日

Former Sox Prospect Review: Jason Rice, RHP

今回は、傘下のリリーフProspectでもトップクラスの、Jason Rice。昨年はリリーフで悩んだだけに、今季何かあった際にいつでも使える状態になっていて欲しい。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jason Rice (ジェイソン・ライス)
Full Name: Jason Rice
Postions: RHRP/RHSP
Born: May 13, 1986
Birthplace: Los Angeles, California
Height: 5-10
Weight: 190
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 11th round, 2005 by Chicago White Sox
How Acquired: Rule 5 Draft, AAA phase (December 2008)
College: Chaffey JC
How Left: Traded to Oakland for Conor Jackson (August 2011)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

小柄だが、威力のある速球を投げる右腕。CWS傘下では先発がメインだったが、BOSでリリーフに本格転向してからは、平均で92~94 mph、最速96 mphを投げている。70 mph後半のカーブがセカンドピッチで、こちらもまずまず空振りを奪えるセカンドピッチ。基本的には速球で押す、2ピッチの投手。三振を奪い、被打率も良いが、時折コマンドを乱し、制球力自体も平均以下。


[Background]

CWS傘下では平凡な先発・スウィングマンだったが、マイナーフェーズのRule 5ドラフトでピック。


[Profile]

09' : High-A Salemで、リリーフとして素晴らしい成績。

10' : AA Portlandに昇格。 やや四球が多いし、GO/AOも下がったが、被打率、奪三振率は素晴らしかった。AFLにも参加。10年終了時では傘下上層のリリーフProspectの中でもNo.1になり、Rule 5でプロテクトされるかと思っていた。結果的にはプロテクトしなかったが、奪われることはなかった。

11' : AAA Pawtucketでソリッドな成績。MLBに呼ばれるかなと思っていたけど、ロスター枠もありチャンスは来ず。

11' Aug. : 内外野両翼を守れるConner Jacksonを得た見返りでOAKへ。

12' : ATLでプレーしているが制球難。


[Comment]

マイナーのRule 5ドラフトでピックされるくらいの選手が活躍するなんて、そうそうないと思うし、グッドピックだった。MLBでもしっかりやれる可能性を持っているとは思う。ただ球威のある選手だけど、速球一本でMLBで通用するほどではないはず。AAAで、ある程度四球が多くても、三振を奪っているなら近いうちに上げてみる価値はある。ただAAA以上でしっかりと活躍するには、セカンドピッチのカーブのコマンドや、サードピッチの改善がないと厳しいんじゃないかと思う。

(12年追記)AAAレベルではしっかりした選手だけど、MLBではやはり厳しいのかも。C. Jacksonもさほど役に立ったとも言えないけど、上手くトレードで消費できたとは思う。

2011年2月8日火曜日

Former Sox Prospect Review: Luis Sumoza, OF

今回紹介するのは、Mark Kotsayの見返りにATLへトレードされたLuis Sumoza。トレードしたときは有望で、もったいないと思ったけど、あまり成長せずにこの冬にリリースされたみたい。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Luis Sumoza (ルイス・サモザ)
Full Name: Luis Loenardo Trejo Sumoza
Positions: RF/CF/LF/1B
Born: July 15, 1988
Birthplace: Maracay, Venezuela
Height: 6-0
Weight: 170
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2004)
Signing Bonus: $200,000
How Left: Traded to Atlanta for Mark Kotsay (August 2008)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

ツールに恵まれた、ベネズエラ出身のOF。がっしりした身体をしており、高いパワーポテンシャルを持つ。運動能力が高く、5ツールタイプだと言われていた。スピードもまずまずで、レンジも広い。肩は平均的で、BOS傘下ではLFを守っていたが、RFにも十分対応できる。オープンスタンスから打つ。スウィングは長く、三振が多い。未完成な選手だ。


[Player Profile]

05' : VSLでプロデビュー。この時のチームはBOSとSDの共通チームだったようですね。

06' : GCLでUSデビュー。

07' : GCLで2年目を過ごすが平凡。

08' : SS-A Lowellに昇格すると、193 AB/11 HR/.301/.366/.549と期待の打力が開花。

08' July : 面白いPropsectになってきたと思ったら、KotsayとのトレードでATLへ。このときは結構ショックでした。

08' : ATL傘下ではLow-Aでプレー。

09' : Low-AでAVG .271を残すが、4 HRとパワーが低減。

10' : High-AでAVG .219と不振で、シーズン後にリリースされてしまいました。

11' : 全休。

12' : 独立リーグでプレー。

13' : 全休

14' : ベネズエラのウィンターリーグでプレー。


[Comment]

08年は、コンタクト・パワーとあまりにも素晴らしかっただけに、ここまで上のクラスに適応できないとは思いませんでした。スウィングの大きさが原因かなとは思いますが、やっぱりスタッツだけではこういうのはなかなかわかりませんね。自分もProspect達のプレーを実際に見れたらなぁと思いました。

2011年2月7日月曜日

Former Sox Prospect Review: Jeremy Hazelbaker, OF

今回は、昨年Low-A Greenvilleで63 SBと走りまくった、Jeremy Hazelbaker。しっかり打ってるし、パワーもまずまずで、結構面白いProspectになってきました。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jeremy Hazelbaker (ジェレミー・ヘイゼルベイカー)
Full Name: Jeremy Philip Hazelbaker
Positions: RF/CF/LF
Born: August 14, 1987
Birthplace: Muncie, Indiana
Height: 6-3
Weight:190
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: 4th round, 2009
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $191,700
College: Ball State
High School: Wapahani HS (IN)
How Left: Traded to Los Angeles Dodgers for Alex Castellanos (October 2013)
MLB Debut: April 3, 2016 (St. Louis)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

アスレティックなCF。やや細身だが、ボールを救い上げるのが上手く、平均レベルのパワーがある。筋肉が付けば、パワーは伸びるかもしれない。スピードは最高レベルではないにしろ素晴らしいし、良いインスティンクトを持ち、積極的にチャレンジするため、多くの盗塁を稼ぐ。レンジも広い。ただルート取りの勘が少し悪く、向上を要する。肩は平均的。


[Background]

Ball State大では、10年のBOSのドラ1 Kolbrin Vitekとチームメイトだった。ドラフトイヤーにBall State大でブレイク。ドラフト時のランキングはBA #107/PG #144。


[Profile]

09' : SS-A Lowell/Low-Aでプロデビューし、やや期待外れ感があったものの、秋のFILではMVPに輝いた。

10' : Low-AでOPS .815とまずまず。12 HRとそれなりにパワーも示したし、前述のように63 SBとリーグの盗塁王に。やや年齢は高いけど、期待度が上がってきました。

11' : High-A SalemでAVG .279を残すと、AA Portlandに昇格。しばらく適応に苦しみますが、後半戦はアジャスト。計17 HRに47 SB。

12' : 序盤、OFの混み具合もあったが、AAで出番が少なく、上層の控えになっていくのかと思ったが、中盤以降調子を上げ、HRを荒稼ぎ。相変わらずスピードも素晴らしく、K. De La Cruzと並ぶ20 HR/20 SBにあと1 HRだった。終盤AAA Pawtucketに昇格。

13' : AAAで4月は素晴らしいスタートを切り、4月だけで5 HR。OFを探しているチームが彼を欲しがっているという噂も出ていたが、そこから尻すぼみに。スピードは今季も見せたし、2ケタを打つパワーは十分にあるけど、K/BBの悪さは改善せず。

13' Oct. : Alex Castellanosの見返りでLADへトレード。

14' : LAD傘下で不調なシーズン。売りだったパワーも、三塁打は多いが、HRが減った。まだ粗いし、選球眼もあまり伸びていない。

15' : 充実の一年を過ごした。LADの傘下AAでスタートしたが、途中でSTLへ。PCLとは言え、そこではOPS 1.000近い強打を見せた。シーズン通算で.313/.385/.531/.916/13 HR/24 SB。これまでは盗塁も失敗が多いイメージだったが、成功率を大幅に向上。STLでなければMLB昇格の可能性は十分にあった。

16' : 引き続き所属するSTLのSTで良いプレーを見せると、開幕ロスター入りはならなかったものの、ケガ人の影響で初のコールアップ。デビュー直後から特にパワー面で印象を残すと、そのまま通期でロスターに残った。途中出場が多く、成績も下がったものの、200 AB程度で12 HRとパワーが素晴らしい。

17' : Mike Hazenの誘いかARIへ。同期のReymond Fuentesと共に控えOFを務め、少ないサンプル数ながら、良い打撃を見せた。

18' : ARIを数試合でリリースされ、TB、MIN傘下でプレーするも打率2割前半と苦戦。MLBでの出番は無かった。

19' : 韓国リーグと独立リーグでプレー。


[Comment]

CFで行くのか、もう少しパワーも付けていくのか、どういうタイプを目指すのか気になる選手。パワーは伸びても15 HR以上するバッターにはなれないと思うし、RFになれるほど肩も強くないから、できればCFに留まれればいいと思うけど、特に筋肉を付けるならスピードとレンジ(ルート取り)がどうか。Ryan Kalishなんかもそうだったけど、CFになれるかどうかは選手価値を大きく左右する。打てる選手だけど、ちょっとアンバランスなカンジで、ドラフト時は正直あんまし気に入ってなかった。Low-AではCFで被っていたReymond Fuentesが抜けたし、CFとしてやって行けるのかに注目したい。

(13年追記)LADへトレードされました。マイナー上層の中ではスピードのあるタイプは少なかったので残念。マイナー上層では、パワーは見せるものの、選球眼を示せなかったことで、BOSのフロントは彼をあまり評価していなかったのかと思います。LADもOFは厚い壁がありますが、何とかMLBへの最後の階段を上がり切って欲しいですね。

Former Sox Prospect Review: Bryce Cox, RHP

今回は、かつてBOSの未来のクローザーと言われていた、Bryce Cox。短所をなかなか克服できず、残念ながら今のところ期待された活躍をできてないリリーフ。つい先日、とうとうリリースされてしましました。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Bryce Cox (ブライス・コックス)
Full Name: Bryson O. Cox
Positions: RHRP
Born: August 10, 1984
Birthplace: Carrollton, Texas
Height: 6-4
Weight: 205
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 3rd round, 2006; 13th round, 2005 by Los Angeles Angels
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $250,000
College: Rice
High School: Newman Smith HS (TX)
How Left: Released (March 2011)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

長身のリリーフ右腕。スリークォーターから投げる速球は、89~92 mphで、手元で変化し、多くのゴロを打たせる。78~82 mphのスライダーはドラフトイヤーは傘下でも最高のスタッフと言われたピッチだが、2年目以降はその支配力を失っている。79~80 mphのチェンジアップはたまにしか投げない。元々コマンドには難を抱える投手で、06年のCWS優勝時は、それを克服して活躍したものの、今でもやや不安定だ。ドラフト時は、将来のクローザーとして期待されていたが、クローザーとしての精神力の強さにも疑問を持たれる選手だ。


[Background]

06年はRice大で、ドラフト直後に行われたCWSでドミナントなクローザーとして優勝に大きく貢献した。


[Profile]

06' : SS-A Lowellでプロデビュー。すぐにHigh-A Wilmingtonに昇格し、素晴らしい投球を見せた。この頃はまさに絶頂期で、06年のBOSが指名した選手の中でも最も良いんじゃないかと言われた。当時はJonathan Papelbonは将来的には先発と見られていたし、Craig Hansenもいたが、Coxこそが将来のクローザーと見られていて、08年にはその座に就くだろうと言われていた。

07' : AA Portlandで開幕するが、制球に大苦戦。スライダーの神通力も失せ、シーズン中に、Low-A Greenvilleへ降格。

08' : Low-Aで成績を取り戻すが、High-A Lancaster昇格後はやはりダメ。

09' : AAで1年を過ごす。

10' : AAでGO/AOが高く、それなりに投げているものの、K/BBが低く、被打率等も平凡。かつての期待はなくなりつつあります。

11' Mar. : STで枠を争うも、結局リリース。


[Comment]

Rice大の投手は腕はいいけど制球が、と言われるらしいが、彼もその典型。制球に悩んで、スライダーの支配力を失ったし、速球も少し落としたんだと思う。スライダーさえ戻れば、それなりにやれる可能性はあるけど、年齢的にもちょっと厳しいかもしれない。

(11年追記) とうとうリリース。どこかでキャリアを続けるんでしょうか。

2011年2月5日土曜日

11' Draft Watch - Draft Order

Felipe LopezがTBとMinor契約で落ち着いたため(わざとMinor契約にしたってことで、異議を申し立てるみたいですが、多分補償はもらえないでしょう)、11年のドラフトオーダーが決まりました。

BOSはCrawfordと契約して、元々のドラ1全体#26を失いましたが、TypeA FAだったVictor MartinezとAdrian Beltreが素晴らしい新天地を選んでくれたため、プロテクトされていない最高の順位である#19を始め、#26、#36、#40と全体50位以内に4つもピックがあります。100位以内にはドラ2#81を含めて5つ。豊作と言われる今年のドラフトだけに、期待したいと思います。


[11' Draft Order]

First Round

1. Pittsburgh
2. Seattle
3. Arizona
4. Baltimore
5. Kansas City
6. Washington
7. Arizona - for failure to sign 2010 draft pick Barret Loux
8. Cleveland
9. Chicago Cubs
10. San Diego - for failure to sign 2010 draft pick Karsten Whitson
11. Houston
12. Milwaukee
13. New York Mets
14. Florida
15. Milwaukee - for failure to sign 2010 draft pick Dylan Covey
16. Los Angeles Dogers
17. Los Angeles Angels
18. Oakland
(-cut-off for free agent compensation-)
19. Boston - from DET for Victor Martinez
20. Colorado
21. Toronto
22. St. Louis
23. Washington - from CWS for Adam Dunn
24. Tampa Bay - from BOS for Carl Crawford
25. San Diego
26. Boston - from TEX for Adrian Beltre
27. Cincinnati
28. Atlanta
29. San Francisco
30. Minnesota
31. Tampa Bay - from NYY for Rafael Soriano
32. Tampa Bay
33. Texas - from PHI for Cliff Lee

Former Sox Prospect Review: Madison Younginer, RHP

今回は、傘下でも有数のパワーピッチャー、Madison Younginer。若き高卒右腕で、ポテンシャルはトップクラス。是非エース級に育って欲しい選手です。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Madison Younginer (マディソン・ヤンジナー)
Full Name: John Madison Younginer
Positions: RHRP/RHSP
Born: November 3, 1990
Birthplace: Augusta, Georgia
Resides: Simpsonville, South Carolina
Height: 6-4
Weight: 195
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 7th round, 2009
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $975,000
High School: Mauldin HS (SC)
MLB Debut: August 7, 2016 (Atlanta)
How Left: Minor league free agency, signed with Atlanta (November 2015)
Player Link: MLB,com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

長身のファイヤーボーラー。 フォーシームは常時93~95 mphで、最速は97 mphにも達する。ムーブは悪くないが、球速を出そうとするとフラットになることも。より沈む89~90 mphのツーシームも投げる。打者の手元で12-to-6のシャープな変化をする、73~76 mphのカーブは彼のアウトピッチ。14年にはBAからリーグのベストカーブにも選ばれたほど。83~84 mphのチェンジアップは正しいアームスロットから投げた際は利き手側に変化しながら鋭く落ち、素晴らしいピッチになる可能性を見せているが、オフスピードピッチのコマンドは速球以上に悪い。メカニクスに大きな難のある投手で、その影響もあり、制球も良くない。元々はフロントラインスターターのポテンシャルを持つと見られていたが、メカニクスが改善させなければリリーフと見るスカウトも多い。


[Background]

BOS傘下でもプレーした元ドラ1のBrandon Snyderとは従兄弟同士。ドラ1級のスタッフを持つと有名なProspectだったが、メカニクスへの懸念に加え、HSではリリーフで使われていたこともあってスリップした。ドラフト時のランキングはBA #45/PG #50。


[Profile]

10' : SS-A Lowellでデビュー。期待度が高く、またGreenvilleのすぐ近くに住んでいるため、Low-Aスタートも予想されたが、メカニクスの矯正等、XSTでやるべきことは多かったようだ。実際に、62.0 IP/56 Hは悪くないものの、31 BB/40 Kとと苦しみ、またランナーを出すとさらに良くなかった。

11' : SS-Aでプレーも、球威も落ちていたそうでイマイチ。

12' : 自宅の傍のLow-A Greenvilleで投げるも、改めてBustであることを確認させられる1年だった。3年間、何の成長も見せておらず、GO/AO以外の全てのスタッツが論外。

13' : Low-Aで、リリーフとして開幕。開幕当初は不安定だったが、徐々に向上。High-A Salemでもしっかりとした投球を見せた。奪三振率も素晴らしい。

14' : High-Aで4、7月は打ち込まれたが、他の月はしっかりと投げた。BAからCarolina LeagueのNo.1カーブに選ばれた。被HRゼロも目を引く。POではHigh-Aが敗退後AA Portlandに昇格。

15' : すっかりリリーフも板に付き、AAでやや奪三振は少ないものの、ゴロを多く打たせてしっかりとした投球を見せた。セプテンバーコールアップで抜けた選手の穴を埋める形で最終盤にAAA Pawtucket昇格。

15' Nov. : 時間切れのMiLFAでATLへ。

16' : ATL-AAのクローザーとして好投を見せると、嬉しいMLB初昇格。しかしMLBでは打ち込まれ、マイナーに戻ってもAAでは乱調。終盤にDFAされた。

17' : LADに移り、AAAで投げるも、パッとしない内容。

18' : LADとSFのマイナーで投げるもボロボロ。


[Comment]

前評判ほど球速が出ない高卒投手が多い中で、96 mphを出しているし、才能は本物だと思う。ただ球威、カーブの変化の鋭さの割に三振が奪えておらず、コマンドの悪さが伺える。できるだけ早く、メカニクスを矯正し、ブレイクして欲しい。

(15年追記)リリーフ転向後はまずまず球威も出ていたし、カーブは14年にもBAからリーグのベストとされたくらいのボールになっていたのに、結果を残せなかった。近年はマイナー全体で球速が上がっているし、彼くらいではコマンドもしっかりしないと打ち取れなかったのかも。

Former Sox Prospect Review: Jorge Jimenez, 3B/1B

今回は、Jorge Jimenez。10年はイマイチだったけど、打撃能力は買っている選手。これでAAAの野手Prospectは網羅したかな。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jorge Jimenez (ホルヘ・ヒメネス)
Full Name: Jorge Enrique Jimenez
Positions: 3B/1B/2B
Born: September 12, 1984
Birthplace: Santurce, Puerto Rico
Resides: Porterville, California
Height: 6-2
Weight: 215
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: 15th round, 2006
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Announced
College: Porterville CC
How Left: Released (April 2011)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

希少な左打ちのIF。がっしりとした体格で、比較的運動量力も高い。スムーズなスウィングで、ラインドライブヒッターだ。15 HR程度する力はあるが、MLBのC-IFとしては平均以下だろう。コンタクト能力は彼の最大のツールで、ディシプリンも向上している。スピードは平凡だが、レンジは悪くない。ただフットワークは向上が必要だし、反応にも少し難を抱える。グラブ捌きは平均的だ。送球の安定感に欠けるが、肩は強い。平均をやや割るぐらいの3Bだと思う。1Bも守るがこちらでも平凡。


[Profile]

06' : SS-A Lowellでプロデビュー。

07' : 2年目もSS-Aに留まり、この時点では大した選手ではなく、下層の補充くらいにしか思われていなかった

08' : STで評価を上げ、Low-AをスキップしてHigh-A Lancasterへ。素晴らしい活躍を見せ、一気にAA Portlandまで昇格した。前年までショートシーズンでプレーしていた選手だけにこれは驚いた。

09' : AAでさらに印象的な活躍。前年まで、打てるものの、パワーや選球眼に難を抱える選手でしたが、498 AB/AVG .289/13 HR/52 BB/70 Kと、その部分が大きく向上。AAAの野手陣が、AAAAタイプの選手ばかりの年だったので、早く昇格して欲しいと思ってました。

09' Dec. : プロテクトしなかったため、Rule 5ドラフトでHOUに指名された。

10' Mar. : HOUから返却。

10' : ようやくAAA Pawtucketに昇格したが、AVG .217/3 HRと絶不調で、かなり期待度は失った。

11' Apr. : リリース。

12' : プレーせず。

13' : 独立リーグでプレー。


[Comment]

左打ちのIFは珍しいし、09年まではかなり期待してたんですが。1B/3Bとしてはパワーがなく、2Bくらいを守れるんなら価値は高い選手だったと思います。11年はSTで成績を残し、再び活躍して欲しいです。

(11年追記) 結局リリース。彼もAAAで打てなかった。PawtucketのあるInternational Leagueは投手有利のいうのもあるが、みんなここで躓きますね。

Former Sox Prospect Review: Argenis Diaz, SS

今回紹介するのは、以前PITへトレードされたArgenis Diaz。Jose Iglesiasと似たタイプで、かつては傘下でもそれなりに知られたProspectだった。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Argenis Jose Diaz
Resistered: Argenis Diaz (アージェニス・ディアス)
Positions: SS/3B/2B/LF
Born: February 12, 1987
Birthplace: Guatire, Venezuela
Height: 6-0
Weight: 190
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2003)
Signing Bonus: Not Announced
MLB Debut: April 21, 2010 (Pittsburgh)
How Left: Traded to Pittsburgh with Hunter Strickland for Adam LaRoche (July 2009)
Player Link: MLB.com, Fan GraphsBaseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

小柄なベネズエラのSS。何よりもその守備力で知られており、マイナー時代から、すでに現時点でMLBゴールドグラブを獲れる、と言われていたほど。完璧なグラブ捌きに強肩を誇る。盗塁の脅威になるほどのスピードはないものの、フットワークも素晴らしく、プラスのレンジを持つ。集中力を欠いて、簡単なプレーをミスする傾向があったが、それも改善している。問題は打撃で、まずまず当てる能力はあるものの、早打ちで四球を選べないし、パワーも全くない。Jose Iglesiasと似たタイプだ。バントは上手く、左はそれなりに打てる。


[Player Profile]

04' : VSLでプロデビュー。

05' : 再びVSLへ。2年をここで過ごした。

06' : GCLでUSデビュー。

07' : SS-AをスキップしてLow-A Greenvilleへ。ここでAVG .279としっかり打ったため、MLBには遠いものの、Rule 5プロテクトで40人ロスター入り。

08' : High-A LancasterとAA PortlandでしっかりしたAVGを残し、その守備力と、取りあえずコンタクトはできる、ということで、傘下のSSの中でも、上位のProspectと認識されるようになりました。

09' : AAであまり打てず。やはり打撃力の上限が低い、ということで評価が下がり始めた。

09' July : Mark Kotsayの故障と打てなさに見切りをつけ放出。代役としてPITからAdam LaRocheを獲得した見返りにトレード。

09' : PITのAAAでプレー。

10' : 4月にMLBデビューを果たした。

11' : DETのAAAでAVG .279としっかり打っているが、MLBでは出番無し。

12' : DETのAAAで引き続きプレー。AVG .253とやや成績を引き下げた。

13' : DETのAAAでプレー。08年以来のHRを放っている。

14' : CIN傘下でプレーした後ARIへ。パワーレスながら、相変わらずマイナーではしっかりコンタクトしている。

15' : MIN傘下AAAでいつも通り。打撃はそこそこのコンタクトとノーパワー。

16' : DET傘下AAAで控えIFとしてプレー。

17' : 前年同様、DET傘下AAAで控えIFとしてプレー。


[Comment]

AAA以上ではAVG .250前後をウロウロしてるし、パワー・出塁も全くなしと予想通りのところに落ち着いているが、守備力とチーム状況もあってまだそれなりに機会は得られそう。オプションももうそろそろないだろうし、あとはMLBで何とか適応していくしかなさそうですね。 LaRocheとのトレード時はイマイチと思ったし、LaRocheはすぐにCasey Kotchmanとトレードされたが、SEAにKotchmanを送った見返りに得たBill Hallは思った以上に活躍したし、一緒にくっついてきたMiguel Celestinoの評価もまずまずだから、悪くないトレードだったのかも。

2011年2月4日金曜日

Former Sox Prospect Review: Alex Wilson, RHP

今回は、つい先日STのNRI(ロスター登録外招待選手)に選ばれた右腕、Alex Wilson。マイナーでは先発で投げているけど、リリーフなら昇格も早く、支配的なリリーフになれると言われている選手で、STに呼ばれたということは、今季中にMLBデビューもあるかもしれません。

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[Player Data]

Name: Alex Wilson (アレックス・ウィルソン)
Full Name: William Alexander Wilson
Positions: RHRP/RHSP
Born: November 3, 1986
Birthplace: Dhahran, Saudi Arabia
Resides: Hurricane, West Virginia
Height: 6-0
Weight: 215
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 2nd round, 2009; 10th round, 2008 by Chicago Cubs
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $470,700
College: Texas A&M
High School: Hurricane HS (WV)
MLB Debut: April 11, 2013 (Boston)
How Left : Traded to Detroit with Yoenis Cespedes and Gabe Speier for Rick Porcello (December 2014)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

クリーンなメカニクスで投げる。速球はアマチュア時代に90 mphを記録し速球派と見られていたが、プロでは90 mph前半、最速95 mph前後。かつては80 mph前半のスライダーをアウトピッチとしていたが、MLB昇格2年目からは、80 mph後半の手元で鋭く変化するカッターを多く投げており、近年は速球とほぼ半々の割合。その投球スタイルもあり、奪三振率はあまり高くないが、安定した投球を見せている。


[Background]

登録ではWest Virginia州生まれとなっているけど、父親のJimが天然ガスの会社に所属する地理学者で、赴任先だったサウジアラビアで生まれた。その後、Louisiana州、Tennessee州、West Virginia州と引っ越し、HSからはWest Virginia州が実家となっている。08年のドラフト前も期待度の高いProspectだったが、07年にTJを受けたためスリップ。CHCが10巡目で指名するも契約せず。カレッジに戻る際に、Winthrop大からTexas A&M大にトランスファーした。09年ドラフト時のクラスはジュニアーだったが、1年をTJで休んでRed-Shirtになっているので、年齢的には08年のカレッジ組と同じ。

[Profile]

09' : Kendal Volzと共に、リリーフなら09年中のデビューも可能と言われたけど、BOSらしく先発として、SS-A Lowellでデビュー。36.0 IP/10 H/7 BB/33 Kとさすがというところを見せる。

10' : High-A Salemを順調にクリアするも、AA Portland昇格後は16 G/6.66 ERA/78.1 IP/95 H/34 BB/56 Kと苦しんだ。速球の低めへの制球、サードピッチの不足があったようだが、初のフルシーズンで疲労などもあったのかも。

11' : AA Portlandで開幕。奪三振率はもう一歩だが、しっかりと投げ、AAのAll-Starゲームにも出場。ただその試合では9回に登板も、1回を投げ切れず、Stephen Fifeのリリーフを仰いだ。終盤AAA Pawtucketに昇格。チームから傘下最優秀投手に選ばれた。

12' : AAAのローテで開幕も、MLBでAlfredo Aceves、Mark Melanconが開幕から立て続けに打たれ、急遽リリーフに転向、昇格に備えたが、その後MLBブルペンは持ち直し、むしろ先発が弱い状況に。マイナーでも今季は良い成績を残した右腕リリーフが多く、ややもったいないカンジにも。リリーフに移って以降も、奪三振率、被打率と平凡で、予想されたほど成績は伸びていなかった。オフにRule 5ドラフト対策で、40人ロスター入り。

13' : STからしっかりしたピッチングを見せ、AAAで開幕もJohn Lackeyのケガで空いた枠にコールアップ。4/11のホームBAL戦、2-3ビハインドの9回表にMLB初登板。1 IPを1 K無失点に抑えるデビューを飾った。サウジアラビア生まれの選手としては2人目のメジャーリーガーとなった。BOS首脳陣もできるだけ上で見たいと言って期待を掛けていたが、徐々に打たれるように。後半は右親指のケガでほぼ全休。

14' : 6月は大荒れしたが、AAAではソリッドな成績。MLBでもまずまず投げた。とは言え、MLBでは明らかに奪三振率も落ちているし、内容的にも平凡。

14' Dec. : Yoenis CespedesとRick PorcelloのトレードのパッケージとしてDETへトレード。

15' : DETでしっかりとしたミドルリリーフとしてブレイク。奪三振率こそ低いものの、被打率が良かった。終盤戦はPO戦線を脱落したチームにおいて、セットアップに昇格。

16' : 前年同様、三振は少ないものの、被打率が良く、フルシーズン投げて防御率2点台。しっかりとしたリリーフとして定着している。

17' : 少し被打率や防御率が悪化したが、DETのブルペンでフル稼働している。

18' : 奪三振率は相変わらずイマイチも、被打率が向上し、安定した投球を続けている。チームが再建期ということもあり、夏にはBOSのリリーフ補強の候補として取りざたされた。

19' : 近年の安定した実績にも関わらず、就職難にあえぎ、マイナー契約でMILへ。MLBへ昇格するも打たれ、8月にリリース。


[Comment]

AAでの打ち込まれぶりから、リリーフという声も強くなり、実際にBOSもリリーフと見ているようですが、TJからの回復期間というのもあるし、フルシーズンの疲労等もあっただろうから、大きくは心配していないし、急いでリリーフに移す必要もないと思っています。ただ支配的なリリーフになれる素材だし、今季中にデビューがあるのなら、それはそれで楽しみだし、活躍して欲しい。

Former Sox Prospect Review: Chris Smith, RHP

今回紹介するのは、Chris Smith。BOSでデビューしたけど、他の球団に移って活躍しています。ウチももう少しリリーフの若手を輩出していきたいんだけど。


Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Chris Smith (クリス・スミス)
Full Name: Christopher Michael Smith
Positions: RHRP/RHSP
Born: April 9, 1981
Birthplace: Apple Valley, California
Height: 6-0
Weight: 190
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 4th Round, 2002
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Announced
College: California-Riverside
High School: Hesperia HS (CA)
MLB Debut: June 21, 2008 (Boston)
How Left: Minor league free agency, signed with Milwaukee (December 2008)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

体格は平均的。89~93 mphの速球は平均的だが、82 mphのパワーカーブが良い。元々先発だっただけに、チェンジアップもしっかりしている。卓越したコマンドと投球勘を持つ選手で、失投が少ないし、変化球でしっかりカウントを稼げる。 リリーフに移ってとても成功した。


[Player Profile]

02' : SS-A Lowellでプロデビュー。

03' : 02年に事故(?)があったそうで、3クラスで平凡な成績に

04' : AA Portlandでまずまずの成功を収めた。

05' : AAで打たれる。AFLに参加。

06' : AA/AAA Pawtucketで先発としてそこそこ投げた。

07' : またもAAでピリッとせず、AAAでリリーフに移った。

08' : 本格的にリリーフに転向し、AAAのクローザーを務め、15 SV/3.19 ERAを残す。6月にコールアップされ、MLBデビュー。しかし、MLBでは打ちこまれた。

08' Dec. : MiLFAになり、MILと契約。

09' : MILでまずまずのミドルリリーフとして活躍。35試合に登板した。

10' : MILで3試合の登板に終わった。

11' : SEAの傘下でプレーもMLBでは出番無し。

12' : 全休。

13' : 独立リーグでプレーした後、SDと契約。

14' : 引き続きSD傘下で投げ、PCLの環境下ながらまずまずの投球。

15' : SD傘下で先発として投げ、まずまずの投球を見せた。ロスターフィラー扱いなのだろうが、成績的にはMLBに呼ばれても不思議ではない内容。

16' : OAKのAAAで先発としてローテを守った後、MLBのブルペンで13試合ながら好投。

17' : OAKで前年ほぼ同様の役割ながら、成績は下降気味。


[Comment]

BOSはこういったミッドレベルの若手には厳しい環境というのがわかりますね。最強地区にある上に、打者有利な球場。常勝を義務付けられたチームでもある。特に投手の若手はNLに行けば、そこそこやれるかもしれないですね。Michael BowdenとかもNLなら今頃ローテ投手だったかも。

Former Sox Prospect Review: Aaron Bates, 1B/LF

今回は、マイナー上層の1B、Aaron Bates。既にMLBデビューを果たしており、Adrian Gonzalezが肩を手術した今季は、春からしっかりアピールしてもらいたい選手の1人。

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[Player Data]

Name: Aaron Bates (アーロン・ベイツ)
Full Name: Aaron Bates
Positions: 1B/LF/RF
Born: March 10, 1984
Birthplace: New York, New York
Height: 6-4
Weight: 230
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 3rd round, 2006; 8th round, 2005 by Florida
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $440,000
College: North Carolina State
High School: Archbishop Mitty HS (CA)
MLB Debut: July 6, 2009 (Boston)
How Left: Released (April 2011)
Player Link: MLB.com, Fan GraphsBaseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

大柄で、元々はパワーヒッターとして期待されており、マイナー下層ではその力を見せたが、上のクラスでは中距離ヒッターに留まっている。09年に、スウィングを短く整えたのもあるようだ。優れたディシプリンと選球眼を持ち、コンタクト能力も高い。右打者だが、右投手の方を良く打つ。外角の変化球には強くないが、流し打つ技術はしっかりしている。守備者としては、ツールは平均的だが、基礎面がしっかりしており、グラブ捌きは素晴らしい。エラースローを処理するのが上手い。レンジや肩は平均だが、堅実な守備力を持つ1Bです。09年にOF守備の練習を積み、パートタイムでそれなりに守るレベルにはある。スピードはなく、レンジもOFでは狭いが、獲れる範囲の打球はしっかり処理することができる。


[Background]

北東部New York州出身だが、HSはCalifornia州。ソフモアでもドラフトされているし、05年のCape Cod LeagueでHR王に輝きたこともあり、大きく期待されて入団。


[Profile]

06' : SS-A Lowellでプロデビュー。

07' : High-A Lancasterで373 AB/24 HRと期待のパワーを見せつける。

08' : AA Portlandでプレーするが、パワーナンバーが落ち、またLars Andersonの台頭もあって、将来の1Bとは見られなくなる。

09' : LFへ移った開幕からAAで絶好調。AAA Pawtucketに昇格後は適応に苦しむも、7月にはMLBへ昇格。しばらく1B/OFとして有用なデプスになると思っていた。

10' : AAAに適応できず。シーズン半ばで、ロスター枠を作るためにDFAされて、AAAにOutrightされた。

11' Apr. : ロスター枠争いに破れてリリース。

11' : MIN傘下でプレー。AAAでAVG .316と打ったがMLBでは出番無し。

12' : MINと再契約するも成績低下。

13' : 独立リーグでプレー。

14' : 1年振りにMLB傘下に戻るが、ロスターフィラーとして6試合に出場したのみ。


[Comment]

1Bに加えて、それなりにLFも守るし、右打ちの1Bということで有用性は高いんですが、ややパワーに欠けていたり、右なのに左投手を打ち込めないのが難点。選球眼はいいし、しっかり左を打てるようになれば、Kevin Youkilisが3Bに回った今は、チャンスだと思うんですが。

(11年追記) AAAで結果が残せずにリリース。AAまでは申し分なく打っていたんですが。元々あったはずのパワーを発揮できなかったのが残念。

2011年2月3日木曜日

11' Draft Watch - Draft Board 8 (Red Sox Linked Player)

各ポジションのProspect紹介で終わろうと思ったけど、今季はBOSの地元ニューイングランドに良いタレントが豊富なので、別スレッドでまとめてみます。もう一つ、Draft Boardを作っておきます。過去にBOSがピックしたけど、契約していない選手の紹介。(OF編はこちら)。

ニューイングランド地方は、BOSの地元Massachusetts州を中心に、お隣のRhode Island州(Rocco Baldelli、Ryan Westmorelandはここ出身)、New Hampshire州、Maine州、Connecticut州、Vermont州で構成されます。USAの北東部に位置し、寒冷な気候と、小さめな州が多いこともあって、Florida、California、Texasのような州と比べると、タレントは絶対的に少ないです。

*これ書いてて気づいたんですが、このブログでたびたび、RenfroeやSchwindenhammerをニューイングランド出身と書いていましたが勘違いでした。RenfroeはMississippi、SchwindenhammerはIllinoisです。現在、傘下のニューイングランド出身選手は、Hassan、K. Fernandezと、Prospectじゃないけど、HillがMassachusetts。WestmorelandとKapsteinがRhode Island。あとは、生まれはCaliforniaみたいですけど、LavarnwayはYale大(Connecticut)出身。同様にドミニカ生まれだけど、R. ReyesはMassachusettsの高校から契約した。


[11' Draft Board (BOS Linked Player)]

☆ Matt Barnes, RHP, Connecticut (Jr.)


B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Projection: Top 10, at Least Top 15
Connection: Connecticut Native

Comments: 個人的に今のところ、ドラ1-#19に最も欲しいと思っている投手。昨夏に大きく評価を上げた選手で、97 mphに達する速球は今ドラフトでもGerrit Coleに次ぐ、Second-Bestとも。エクセレントなブレイキングボールとチェンジアップ持つ。コマンドの安定が成績UPの要因みたいです。George Springerと同じく、ニューイングランドのConnecticut州出身で、ローカルボーイと言う意味でも魅力的。落ちてくる可能性は低いけど、そうなったら絶対に獲って欲しい。最大の問題はNYYファンなことか(笑)。

2011年2月2日水曜日

Former Sox Prospect Review: Stolmy Pimentel, RHP

今回は、投のTop Prospectの1人、Stolmy Pimentelです。ここまでは順調に成長しているけど、そろそろ大ブレイクに期待したい。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Stolmy Pimentel (ストルミー・ピメンテル)
Full Name: Stolmy Ramon Pimentel
Position: RHSP/RHRP
Born: February 1, 1990
Birthplace: San Cristobal, Dominican Republic
Height: 6-3
Weight: 230
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2006)
Signing Bonus: $25,000
MLB Debut: September 4, 2013 (Pittsburgh)
How Left: Traded to Pittsburgh with Mark Melancon, Ivan De Jesus, Jr. and Jerry Sands for Joel Hanrahan and Brock Holt (December 2012)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

まだ少し細身だが長身のドミニカン。 スリークォーターからスムーズなフォームで投げ、リリースも安定している。速球はかつては最速94~95 mphだったが、11年頃から体格が向上し、常時93~95 mph、最速97 mph程度まで出るようになっている。リリーフでは98 mphが出たとも。80 mph後半の2シームとカッターも併用する。78~82 mphのチェンジアップは彼のアウトピッチで、プラスのポテンシャルを持つ。70 mph前半から中盤の12-to-6のカーブも鋭く変化をするが、コマンドが不安定で改善を要する。基本的には制球は悪くない投手だが、いずれの球種もまだコマンドが磨かれておらず、登板ごとに調子もバラつく。11年頃からは、体格の変化でメカニクスのバランスを見失っている。


[Profile]

07' : プロデビューした07年のDSLで素晴らしい成績。ラテンプログラムの最優秀投手に選ばれる。

08' : GCLをスキップし、SS-A Lowellへ。こちらでも順調に投げ、Top Prospectの1人と見なされるようになる。

09' : 09年に、19歳でLow-A Greenvilleへ。少し被安打が多かったが、K/BB等も悪くなく、イニングもしっかり稼いだ。特に一度DLに入って以降は安定していた。10年は、High-A Salemへ。少しBB/9が上がったものの、被打率は向上。秋にはRule5対策で40人ロスター入りした。

10' : High-A Salemで1年投げた。ただ年々スタッツを落としてきた。

11' : AA Portlandで開幕。体格が成長し、球威が向上したと言われたものの、コマンドを完全に見失いボロボロ。終盤High-Aへ降格したが、不安定なまま。オフはDWLでリリーフとして投げ、98 mphを記録。

12' : 酷い前シーズンから、コマンドを磨いて、立て直してきた。まだコマンドが乱れて、醜い登板をすることもあったが、後半戦は3.17 ERAと、そういった試合は減った。球威の上昇から、被打率もシーズンが進むにつれ向上。

12' Dec. : Joel Hanrahanの見返りとしてPITへ。

13' : マイナーオプション最終年でリリーフ転向も噂にはなったが、マイナーでは今季も先発に集中。奪三振率はイマイチながら、被打率、ゴロ率は良く、球に力はありそう。セプテンバーコールアップでMLBへ昇格し、デビューを飾っている。

14' : オプション切れということもあり、リリーフとして起用されている。ケガなのかシーズンの多くを休み、マイナーでは7試合のリハブ登板。MLBでは安定感はまだまだだが、素質は見せ始めており、三振は奪っている。終盤イマイチな登板が多くなり、8月半ばから再びDLへ。

15' : ウェーバークレームでTEXへ。一応MLBでも少し投げたが、主戦場はAAA。悪くはないが良くもない。MLB通算50 IPはクリアー。

16' : NYMのAAAでボロボロ。Mexican Leagueにレンタルに出された。


[Comment]

年齢の割に上のリーグで投げているし、クラスが上がってもしっかり対応しているのは素晴らしい。ただ少しドミナントさには欠け、各誌の評価もさほど高くない。そろそろ肉体的にも成熟して来るだろうし、40人枠にも入ったから、MLBにアピールするような投球に期待。Casey Kellyも抜けたし、しっかりと育ってもらいたいです。

(12年追記)オプションも残り少なくなっていたし、仕方ない面はあるけど、少し兆しが見え始めていただけにちょっと残念。メカニクスさえ安定すれば先発の期待もまだあると思うし、PITならチャンスもあるでしょう。ガンバって。