2011年12月28日水曜日

11'-12' Offseason Boston Red Sox -Sep.~Oct.-

てっきりポストシーズンがあるものと思ってたので、なかなか書いてませんでしたが、BOSのシーズンは唐突に終わって長いオフシーズン開始です。(前記事はこちら)。


[Transaction]

○ 9/30
LHP Randy Williams and LHP Dennys Reyes declared free agency

今季MLBの対左リリーフとして少し投げたRandy WilliamsとDennys ReyesがMiLFAに。Reyasは開幕ロスターを与えられたけど、1ミリも役に立たんかったな。GCLで最初の試合だったかに投げて以来姿を看なかったけど半年ほど何してたんでしょうね。


○ 10/3
LHP Hideki Okajima and UT Drew Sutton declared free agency.

岡島とDrew SuttonもMiLFA。岡島も全く役に立たなかった。枚数重ねりゃ良いってもんでもないですな。


○ 10/21
Outrighted OF Joey Gathright to AAA.

Gathrightが40人枠を外れてAAAへ。60日DLから復帰する選手に枠を空けることになります。MiLFAになるでしょう。


○ 10/25
Resigned RHP Charlie Haeger to a minor league deal.

ナックルボーラーのHaegerと再契約。AA/AAAでは良かったけど、有事にどこまで戦力となるかは疑問。


○ 10/30
Exercised the 2012 option on SS Marco Scutaro.

Scutaroの$6Mのオプションを行使。多少守備も落ちてきており、健康面も不安と言うことで、わずかに高めには思えるが、終盤はオフェンスでも良く貢献したし、未だにしっかりしたレギュラークラスということで、行使するだろうと言われていました。市場にはJose Reyes (Type A, NYM)も出ては来るけど、これだけ失敗FAの大型契約を抱えている現状では手を出しづらい。また思ったより安めで得られるならScutaroはそれほど出しにくくもない。


LHP Erik Bedard, RHP Tim Wakefieldfiled, RHP Jonathan Papelbon, LHP Trever Miller, C Jason Varitek, OF JD Drew, UT Conor Jackson and DH David Ortiz for free agency.

PapとPapiがType A。TekがType B。TekとWakeはまだ引退はしなさそう。ゴタゴタもあったし、とうとう違うユニフォームの2人を見ることになるんでしょうか。


○ 10/31
Declined the 2012 options on RHP Dan Wheeler and RHP Scott Atchison, making Wheeler a free agent.

WheelerとAtchisonのオプションを破棄。WheelerはType Bでバイアウトなしということで破棄が濃厚だった。Type B FAなのでできれば調停を仕掛けたいが、地元出身ということで、少し受けられる可能性がある。MLB契約が提示されない選手ではないと思うが、ややリスクは高め。Atchisonは、オプションを破棄しても調停期間内のはず。Service Time的にはSuper 2に当たるが、今季のService Timeの関係でまだ調停に入らないはず。オプション切れではありますが、25人に残すなら最低年棒で雇えることになるのかな?


Activated RHP Daisuke Matsuzaka, RHP Bobby Jenks, LHP Rich Hill, 1B/3B Kevin Youkilis and OF Ryan Kalish off of the 60-day DL.

60日DLはオフの間は適用されません。松坂さんに枠を1つ割かないといけないんでしょうか?

2011年12月26日月曜日

12' BOS Prospect Ranking by Fan Graphs

BAより先にFGから出ていました。昨季はTop 10だったけど、今季は+5人とSleeperをピックアップ。


[FG: 12' BOS Top 15 Prospects]

1. Xander Bogaerts, 3B/SS

2. Will Middlebrooks, 3B

3. Garin Cecchini, 3B

4. Blake Swihart, C

5. Matt Barnes, RHP

6. Anthony Ranaudo, RHP

7. Jackie Bradley Jr., OF

8. Ryan Lavarnway, C

9. Henry Owens, LHP

10. Brandon Jacobs, OF

11. Jose Iglesias, SS

12. Bryce Brentz, OF

13. Kolbrin Vitek, 3B/OF

14. Junichi Tazawa, RHP

15. Miles Head, 3B

Sleeper Alert: Jose Vinicio, SS


上位はかなりCeiling重視のセレクション。またデータ解析に優れたサイトだけあって、MiddlebrooksやBrentzのようにディシプリンの悪い選手は低め。ポジションが将来的なことも含めて書いてるけど、Headが3Bになってるのは間違えたんでしょう。No.15まででCoyleが入ってないのは意外。

2011年12月22日木曜日

Former Sox Prospect Review: Noe Ramirez, RHP

今回は、11年のドラ4、Noe Ramirez。BOSには珍しい、素晴らしいチェンジアップを持った、実績十分のカレッジ先発投手。即戦力として大きく期待しています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Noe Ramirez (ノゥイー・ラミレス)
Full Name: Noe Ramirez
Positions: RHRP/RHSP
Born: December 22, 1989
Birthplace: Los Angeles, California
Height: 6-3
Weight: 180
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 4th round, 2011
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $625,000
College: California State-Fullerton
High School: Alhambra HS (CA)
MLB Debut: July 3, 2015 (Boston)
How Left: Claimed off waivers by Los Angeles Angels (August 2017)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

やや細身だが、比較的長身で投手体型をしている。速球は常時89~91 mphとさほど速くないが、素晴らしい制球力・コマンドを駆使して投げる。カレッジのジュニアのシーズンに少し球威が伸び、最速で93~94 mphを出せる。なんといっても素晴らしいのは82~84 mphのチェンジアップで、チェンジアップアーティストとも言われるほど。カレッジの先輩であるRicky Romero (TOR)から握りを教わったそう。スライダーも投げるが、こちらは平均以下。


[Background]

名門Cal State大Fullerton校でフレッシュマンの時からローテを張る実力派。レベルの高い地区にいながら、素晴らしい成績を残し続けているのは見事。Romeroから教えてもらったチェンジアップを、同じCalifornia州のカレッジUCLAのGerrti Cole (PIT、11年全体#1)に逆に教えたそうで、Coleはこれを機に一気にチェンジアップの評価を上げた。11年のドラフトでは、ドラ4まで落ちてBOSにピックされるが、例年ならサンドイッチピックで指名されてもおかしくなかった選手。Scott Boras物件であり、11年のドラフトデッドラインまで契約しなかった。契約後SS-A Lowellのロスターに入るも登板はなし。


[Profile]

12' : 出遅れたあと、Low-A Greenvilleでのプロデビュー戦でノーヒッターを達成。期待が高まったが、その後は、K/BBこのまずまずなものの、HRも多く打たれイマイチ。

13' : 早くもリリーフ転向。これが吉と出て、High-A Salem/AA Portlandで素晴らしい投球を見せた。しっかりした奪三振率に、制球も安定しているし、ゴロ率も高い。オフはAFLに傘下。

14' : 奪三振率は少し落ちたが、AAでクローザーを1年間務めて18セーブ。被打率、四死球率共に素晴らしく、申し分のない安定感を見せた。リーグのAll-Starゲームの出場者に選ばれるも出場せず。POでは途中でAAA Pawtucketに昇格。

15' : AAAではさすがの安定感で7月に初コールアップ。最初のコールアップ後はすぐにマイナーに戻ったが、8月末に再びMLBに上がってくると、ミドルリリーフでしっかりした投球を見せた。サイドアームながら、対左の成績も悪くない。

16' : 同じサイドアームで対右打者を得意とするCarson Smithが出遅れたことで代役として開幕MLBを勝ち取ったのは良かったが、MLBではコマンド・制球で物足りず、安定した投球を見せられなかった。

17' : AAAではイニング数以上の奪三振を奪うなど、安定した投球を見せるが、右腕リリーフが多く台頭したこともあり、MLBでの出番に恵まれず。

17' Aug. : DFAしたところをLAAがクレーム。

17' : LAA移籍後は少ない機会ながらMLBで好投を見せた。

18' : 後半戦にやや数字を落としたが、チームでも最も登板機会の多いリリーフとして安定した投球。奪三振率もよく、95三振を奪った。

19' : ケガで少し登板数が減ったが、各スタッツは前年同様に好成績。

20' : COVID-19の短縮シーズンの中、LAAでソリッドに投げるも、K/BBなどの内容は低下。

21' : 開幕からイマイチでマイナー落ち後、リリースされてARIと契約。ARIでは持ち前の投球を取り戻し好投。

22' : ARIでブルペンの一角としてフル稼働。やや安定感は低かったが。


[Comment]

MLBで先発としてやっていけるかどうかはチェンジアップに掛かっているという投手は非常に多い。BOSが近年、良い先発を輩出できていないのは、傘下にチェンジアップが良い投手が少ないというのも関係していると思う。その意味では彼には個人的には非常に期待している。さほど球威はないし、うまくいってもローテ下位だろうが、スライダーが平均レベルになれば、十分そうなれると思う。あとはColeに教えたように、BOSの多くの選手に必殺チェンジアップを伝授して上げて欲しい。

Former Sox Prospect Review: Justin Masterson, RHP

今回は、何で今さらというカンジですが、Justin Masterson。長身をギクシャクさせながらサイドから投げ込むシンカーは球威も素晴らしく、いわゆる技巧派サイドハンドとは全く別物。Victor MartinezはBOSで良く働いてくれましたが、失ったものも大きく、未だに先発補強でBOSが度々取り返したいという噂が立つほど出したのを悔やんでる選手。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Justin Masterson (ジャスティン・マスターソン)
Full Name: Justin Daniel Masterson
Positions: RHSP/RHRP
Born: March 22, 1985
Birthplace: Kingston, Jamaica
Resides: Beavercreek, Ohio
Height: 6-6
Weight: 250
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 2nd round, 2006
How Acquired: (1) Draft; (2) Free agent (December 2014)
Signing Bonus: $510,000
College: San Diego State
High School: Beavercreek HS (OH)
MLB Debut: April 24, 2008 (Boston)
How Left: (1) Traded to Cleveland with Nick Hagadone and Bryan Price for Victor Martinez (July 2009); (2) Released (August 2015)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

非常に長身で、ピッチャーらしい体格をしている。3/5スロットとも言われる、少し高めのサイドスローで、ややギクシャクとしたモーションで投げる。ベストピッチは言うに及ばず、素晴らしいプラスのシンカー。球速は84~94 mphとスピードを変えて投げることができる。現在は平均で93 mph。最速で98 mphまで出たことがあり、素晴らしく沈む。これが投球の7割を占める完全なシンカーボーラー。80 mph前半のスライダーも素晴らしいピッチで、右打者に対しては、シンカーとのコンボで威力を発揮し、多くのゴロを打たせる。77~81 mphのサークルチェンジアップは先発としては平均に届くかどうかというところで、かつては左打者を苦手にしていた。


[Background]

父親が教師で赴任していたジャマイカで生まれた。ちなみに母親も教師。当初はBethel大に入学するが、San Diego State大にトランスファーした。05年にCape Cod Leagueでリリーフとして投げ、10 SVを挙げてブレイク。カレッジでは2年までリリーフだったが、ジュニアーになってスターターに転向。この頃からカレッジのリリーフをスターターとして獲ることをしだしたBOSにドラ2でピックされる。カレッジの成績はしっかりしているが、素晴らしいというほどではなく契約金も抑え目。チームメイトに人気のあるキャラクター。


[Profile]

06' : SS-A Lowellでリリーフとして投げ。31.2 IP/0.85 ERA/20 H/2 BB/33 Kの素晴らしい活躍。シーズン後に、BOSが次シーズンの先発起用を決定した。

07' : High-A Lancaster/AA Portlandで先発として投げ、ERAは4点台とやや目立たない成績。Low-Aをスキップした上に、California Leagueの環境にもやや足を引っ張られた。

08' : AA Portlandでソリッドな活躍をし、Clay Buchholzなどの不調で先発の駒が足りなかったBOSへとコールアップ。スポットスタートでまずまずの活躍を見せた後、AAA Pawtucketに送り返されるも、シーズン中盤以降は、崩壊しかけのMLBブルペンの救世主としてセットアップに定着。夏の時点では、BOSのNo.1 Prospectと見なされるようになった。

09' : STではスターターとして好成績を残すも、Brad Penny、Tim Wakefield、John Smoltzなどのベテラン陣を外すわけにもいかなかったため、リリーフとして起用。悪くはないが、対左と言う弱点もあり、イマイチピリッとしない投球に終始。

09' July : Mike Lowell、Jason Varitek、David Ortizなどのベテラン陣にケガの不安もあり、POへの強化としてCLEからVictor Martinezを獲得。見返りとして、投のTop PrpspectだったNick HagadoneらとCLEへ。

09 : CLE移籍後はやや制球難。

10' : ローテは守ったものの、コマンド、対左といった弱点がもろに出て、やや不調。

11' : 再びPO争いをしたCLEの中でもローテの大黒柱の活躍。BOSが夏のフラッグディールで触手を伸ばすも、あっさり断られた。

12' : しっかりとイニングを稼ぎ、不振のチームの中で黙々と先発の仕事をこなした。

13' : 開幕からALトップクラスの素晴らしい投球。MLB No.1のゴロ率で、MLB全体でも有数の安定感を見せるエースの地位を固めている。

14' : CLEのエースとして開幕したが、足のケガを引きずって投げており、球速の低下もあって不振。夏のフラッグディールでSTLにトレード。

14' Dec. : Jon LesterとのFA契約に失敗した直後、同じく傘下出身のFA先発Mastersonとの1年契約が決まった。

15' : 先発ローテの一角として開幕したが、不調のチームに引き摺られたのか、自身も本来の姿を取り戻せず。DL入り後、ブルペンへ降格させられた。

15' Aug. : ブルペン移行で少し上向きにも見えたが、最終的にはDFA後リリース。

16' : PITとマイナー契約して再起を図るも、AAAで不振でブルペンへ。結局MLBには戻れず。

17' : LAD傘下のAAAで先発として投げるが、MLBでは出番なし。


[Comment]

BOSでは先発・リリーフどちらも対応できる器用さが逆に仇となり、不遇をかこった感。09年にPennyらを獲らずにしっかり彼を先発でガマンして使っていれば、今頃はしっかりとした生え抜きの先発になっていたんじゃないかと。そうすればJohn Lackeyなんて獲らなくても良かったかもな~とか。数字自体は凄く目立つわけではないけど、安定してイニングを稼げる若い先発はホントに重要。FAで帰ってきて欲しいな。

(15年追記)近年の下部組織が生み出したトップクラスの投手だけど、良い時期を他球団で過ごし、BOSでは目立った活躍ができずにBOSファンの人気者になれなかったのが残念です。

11' Weekly Topics -12/20~12/31

[12/21]

☆ 若干乗り遅れましたが、日本ハムのダルビッシュ有のポスティングはTEXが最高額で落札。かの松坂さんの$51.1Mを超える$51.7M程度だそうです。よりによってTEXかぁ。またALが厳しくなるというのと、打者有利の環境的にTEXには行って欲しくなかったですがね~。

色んなとこでちょこちょこ書いてるけど、個人的に不安視しているのは、やはりスライダーの曲りの早さと、平凡なチェンジアップですかね。NPBのように簡単にスライダーを振ってくれないと思うし。特に速球は良く動くけど、あまり精密なコマンドがあるわけでもないですし、より動きの大きい2シーム(?)はボールゾーンに外れることも多いイメージです。

松坂さんと同様、カウント球に少し苦労するんじゃないかなと。当然追い込めるなら、スライダーのキレ自体は素晴らしいし、三振を奪う能力はあるんですけどね。カッターや2シームを駆使して如何に有利なカウントに簡単に持っていくかでしょうね(当たり前っちゃ当たり前だけど)。


☆ Melanconのトレード後も動くと言っていたCherington GMだけど、やはり苦労しているみたいですね。Joaquim Soria (KC)やFrancisco Cordero (前CIN)などの名前もあがっていますが。ってか、やっぱMelanconのクローザーに不安を持ってるんじゃないか...。そこまでして獲るような選手だったのか?またペイロールがあまりないみたいな発言もちょっとなぁ...。トレードで足元見られるんじゃないの?


[12/22]

☆ CHCからのTheoさんの補償ですが、どうやらほとんど何も得られなさそうです。一応、これ以上BOSからスタッフを引き抜かないことで合意したそうですが、既にGarin CecchiniやAnthony RanaudoをスカウティングしたスタッフがCHCへ行っています。

何だかなぁ。これだけ交渉時間を掛けたのに。補償に合意もせず、TheoさんがCHCに行くことを許可したのはLarry Luchhino球団社長ではありますが。Cherington GMの手腕に疑問が募っていく今日この頃。


[12/23]

☆ 11年のラグジュアリータックスはNYYとBOSのみが支払うことになり、BOSは$3.4Mだそうです。まぁこのくらいならとも思うけど、これだけ使ってPOに出れなきゃ、そりゃ首脳は責任取らせられるわとも。


☆ Gio Gonzalez (元OAK)がWASへ。交換相手を見てみると、ウチのMinorじゃ話にならんと思いつつも、ずっと真剣に交渉してきたようで、Finalistだったとも。ただこれで方針転換で、黒田博樹 (前LAD)に猛チャージと(Yahoo Japan)が報じています。

斉藤隆 (MIL)の例を見ても、LADからAL-Eastへの移籍で十分な結果が残せるとは思えないし、単年契約とは言え$13Mは高すぎる気がします。ただLackeyが1年後に帰ってくるから、ベテランななら単年で、というのもわからなくはない。Roy Oswalt (前PHI)とどちらが安く済むでしょうか。


[12/29]

☆ 年末ですね。皆様今年も大変お世話になりました。良いお年をm(_ _)m

2011年12月15日木曜日

11'-12' International FA - Cuban FA Board

Int. FAの内、CubaからのProspectに関するスレッドを分けました。


[11'-12' Cuban Prospects]

-. Yoenis Cespedes, OF → OAK ($36M/4y) : 今季最高のCubaからのProspectと。年齢を食ってるけど即戦力。FLA、CHCなどが興味。(追記)FLAが熱心で、新球場を見せたりして、正式オファーまでしていたそうですが、急転直下OAKと契約。FLAのオファーと額もそう変わりませんが。15年後にFAになれるという条項が効いたか?

-. Jorge Soler, OF → CHC ($30M/9y) : 19歳のOF。素質はCespedesより上かも。CHCがフロントランナー。(追記)CHCと9年$30Mで確定。

-. Gerardo Concepcion, LHP → CHC ($7M+$1M incentive) : Theoさんは最近Cubaに熱心。18歳。速球は80 mph後半で、純粋なスタッフよりは、投球術の完成度への評価が高い。

-. Onelkis Garicia, LHP → LAD ($382K via draft (3rd round)) : 一応Cubaの選手ということで、このスレッドに挙げていますが、FAではなく、12年のドラフトにかかるようです。サンドイッチピックから3rd roundの可能性。

-. Adonis Garcia, IF/OF : 26歳と年を食っている。NYYはOFとして、OAKはIFとして興味とか。

-. Omir Luis Rodriguez, LHP → NYY ($4M) : 19歳のレフティ。93 mphほどまで出る速球を持つ。NYYと契約。

-. Armando Rivero, RHP : 23歳と年齢はやや高めだが、リリーフなら90 mph後半に達する球威がある。2シームも良い。

-. Yasel Puig, OF → LAD ($42M/7y) : Jorge Solerほどのツールはないが、プラスのランナーで、平均レベルの打撃・パワーもある。CFに留まれるかどうかはわからない。(6/28追記)LADと7年$42Mで決定。Cespedesより高いとは...。

11' Weekly Topics -12/13~12/19

[12/13]

☆ 今更ですがAlbert Pujols (前STL)とC. J. Wilson (前TEX)がLAAと契約しました。PO枠が拡大になるとは言え、またALが厳しくなりそうです。まぁそれはそれとして、Papiの調停受諾と残留が決まり、残りのドラフトピックの譲渡が必要なType A FAは、Prince Fielder (前MIL)、Jimmy Rollins (前PHI)の2人に。

RollinsはPHIと契約なら関係なしで、ウチが獲ることもないと思いますし、Fielderも両チームはないでしょう。BOSはドラ1が2つとサンドイッチピック1つはほぼ確定的。あとはDan WheelerがMLB契約してくれればサンドイッチピックがもう1つに。 ドラフトのボーナス制限が付いて、どんなドラフトになるのか予想がつきませんが、まぁピックは多いに越したことはないし。


[12/15]

☆ さよならWeiland。はぁ...。Nick Hagadoneがトレードされた時以来の喪失感です。HOUでガンバって。つ~か、Melanconにクローザーやらせる気?まぁBardが先発で、Jenksもあれだし、それしかないんだろうけど。悔しいけど、NYYの8回セットアップの方が数倍良いピッチャーだぜorz。

2011年12月14日水曜日

Former Sox Prospect Review: Joantoni Garcia, 2B/SS

今回は、昨冬にリリースされた、Jonatoni Garcia。契約時は結構期待度が高いと言われてたし、DSLをスキップした選手だったんですが。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Joantoni Garcia (ジョアントニー・ガルシア)
Full Name: Joantoni Garcia
Positions: 2B/SS/3B/1B
Born: September 9, 1990
Birthplace: Caracas, Venezuela
Height: 5-11
Weight: 165
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2007)
Signing Bonus: Not Announced
How Left: Released (November 2011)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

小柄なM-IFで、アスレティックだが、今後も大きくは成長しないだろう。滑らかなスウィングを持つが、ボールの見極めが悪く、オーバーマッチされやすい。パワーもほとんどない。優れた守備能力を持つ選手で、基礎がしっかりできており、しっかりボールの前に入ってプレーする。SSでも2Bでも動きは滑らかだ。グラブ捌きも良い。ただ肩があまり強くないので、現在は2Bの方が多くなっている。


[Profile]

08' : DSLをスキップし、GCLでプロデビュー。17歳ながら、AVG .253とそこそこのプレーを見せた。

09' : SS-A Lowellに昇格。しかしAVG1割台と苦戦。

10' : Low-A Greenvilleでも少しプレーしたが、ロスターフィル的なカンジ、シーズン半ばからSS-Aへ戻った。

11' : 同じく、一時期High-A Salemに上がるも、やはりSS-Aで進歩が見られず。

11' Nov. : リリース。


[Comment]

年齢から言えば、随分とアグレッシブに昇格させてみたけど、うまくいかなかった。南米系の選手は早打ちが多いし、早上げはあまり良くない気がする。

2011年12月13日火曜日

Former Sox Prospect Review: Seth Garrison, RHP

今回は、先日引退した、Seth Garrison。年齢は高いけど、先発としてもまずまず投げてて、リリーフならもしかしたらと思ってたけど、ここ2年はケガが多かった。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Seth Garrison (セス・ガリソン)
Full Name: Seth A. Garrison
Positions: RHRP/RHSP/(3B)
Born: August 13, 1985
Birthplace: Dallas, Texas
Height: 6-5
Weight: 220
Bats: Both
Throws: Right
Drafted: 23rd round, 2008; 25th round, 2007 by Boston
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Anounced
College: Texas Christian
High School: Coppell HS (TX)
How Left: Retired (November 2011)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

非常に大柄で理想的な投手体型。その長身を生かして、オーバーハンドから投げ込む。メカニクスは安定している。速球は大体90~92 mphで、最速で93 mph。少し動く。制球は平均的。78~80 mphのハードカーブと平凡な83 mph前後のチェンジアップを持つ。対左の成績が良い。カレッジで野手からコンバートされたため、さほど腕を酷使していない。


[Background]

TCUで3Bから投手にコンバートされた。07年にTJを受けており、BOSがそれでも指名したが、契約に至らず。しかし08年もBOSが再びピック。よほど気に入っていたのか。シニアーということもあり、この年に契約。


[Profile]

08' : SS-A Lowellでプロデビュー。クローザーを務め、9 SVを挙げた。

09' : Low-Aをスキップし、High-A Salemで開幕。しかもローテの席を得た。25 GSし、ERA 3.90とぼちぼちの成績。

10' : High-Aでプレーするもケガに悩まされる。Rk/SS-Aと合わせて16 Gしか投げれず、秋はAFLに参加。

11' : AA Portlandに昇格。リリーフで、40.0 IP/4.28 ERA/35 H/37 Kとまずまずも、ケガで多くプレーできず。

11' Nov. : ケガに悩まされて引退を選択。


[Comment]

11年の成績も、ケガがありながらAAでまずまずというカンジで、ここで引退というのはちょっともったいないようにも感じた。

2011年12月12日月曜日

12' BOS My Top 50 Prospect Ranking

そろそろWinter Leagueも終盤戦で、各誌からRankingもポロポロ出て来ています。BA、BP、JSあたりが出てくる前に個人的な傘下のProspectのTop 50 (!)を発表いたします。正直見たことのないProspectも多いので、一般的なリストに比べるとパフォーマンスの比重が強くなっているかも。


[12' BOS My Top 50 Prospects]

Five-Star Prospect

1. Will Middlebrooks, 3B : 今季は素晴らしい成長で一躍BOSのNo.1 Prospectに登りつめた。元々評価の高い肩・守備に加えて、全方向に安定してパワーを発揮できるようになった。現状でも良い時のJoe Credeのような、AVG .280に25-30本打てて、素晴らしい守備という平均以上のレギュラーになれると見られているが、それ以上のAll-StarクラスになるにはやはりK/BBの向上が不可欠。AFLでも変化球に対して身体が突っ込んでしまうという悪癖で多くの三振を重ねたし、個人的には来季AAAで苦戦すると思う。それを乗り越えて、13年にはレギュラーとして定着に期待。

2011年12月10日土曜日

Former Sox Prospect Review: Jordan Flasher, RHP

今回は、先日リリースされた、Jordan Flasher。カレッジのリリーフ右腕の中ではポテンシャルがあると思ってたけど、ケガばかりでダメだった。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jordan Flasher (ジョーダン・フラッシャー)
Full Name: Jordan Arthur Flasher
Positions: RHRP
Born: October 14, 1987
Birthplace: Manassas, Virginia
Height: 5-11
Weight: 165
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 22nd round, 2009; 39th round, 2008 by Toronto
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Announced
College: George Mason
High School: Osbourn Park HS (VA)
How Left: Released (November 2011)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

やや小柄な右腕。腕が強く、08年のTJ前は、92~94 mphの速球に12-to-6のカーブを投げていた。TJ後は少し球速を落としていたそう。


[Profile]

09' : GCLでプロデビュー。SS-A Lowellとあわせて12 Gに登板。

10' : Low-A Greenvilleで、ケガもあり、27 Gに投げ、45.1 IPで51 Kを奪う。

11' : やはりケガで出遅れ。Low-Aではまずまずも、High-A Salemに昇格後はコマンドに苦しんだ。

11' Nov. : リリース。


[Comment]

健康度が最悪だった。出ていればかなり三振を奪っていたし、それなりに面白いと思っていたのだが。

Former Sox Prospect Review: Mitch Herold, LHP

今回は、先日リリースされた、Mitch Herold。まずまずの左腕リリーフと思ってたけど、あっさりとリリース。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Mitch Herold (ミッチ・ヘラルド)
Full Name: Mitchell Todd Herold
Positions: LHRP
Born: June 18, 1986
Birthplace: Merritt Island, Florida
Height: 6-0
Weight: 200
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 16th round, 2008
How Acquired: Draft
Signing Bonus: Not Announced
College: Central Florida
High School: Cocoa HS (FL)
How Left: Released (November 2011)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

平均的なサイズ。90 mph前半の速球に加えて、平凡なスラーブを投げる。チェンジアップはイマイチ。アグレッシブな投手で、積極的にストライクを投げ、ゴロを打たせる。時折コマンドに苦しむ。


[Profile]

08' : SS-A Lowellでプロデビュー。しっかりと三振を奪った。

09' : Low-A Greenvilleでイニング数以上の三振と素晴らしいゴロ率を記録。

10' : High-A Salemでは25.2 IPでたった12 Hだったが、AA Portlandでは少し打たれた。

11' : High-Aでまずまずも、ケガもありアピールするに至らず。

11' Nov. : リリース。


[Comment]

マイナー下層ではまずまずに見えたけど。ケガがあったのも残念。

2011年12月9日金曜日

11'-12' Offseason Boston Red Sox -Rule 5 Draft-

BOSにはあまり嬉しくないRule 5ドラフトの季節です。今季は多くの高校生を指名した07年高卒組と08年のカレッジ組が対象。去年あたりからプロテクトもかなり難しくなっていますが、Erik Bedardのトレードで何人か消費したので少しは守りやすくなりました(前記事はこちら)。


[11' BOS Rule 5 Draft Eligible Players]

RHP Anatanaer Batista, RHP Yeiper Castillo, RHP Miguel Celestino, RHP Caleb Clay, RHP Brandon Duckworth, RHP Justin Erasmus, RHP Ruben Flores, RHP Seth Garrison, RHP Miguel Gonzalez, RHP Charlie Haeger, RHP Jennel Hudson, RHP Brock Huntzinger, RHP Jeremy Kehrt, RHP Matt Kramer, RHP Michael Lee, RHP Leandro Marin, RHP Dennis Neuman, RHP Michael Olmsted, RHP Tony Pena, RHP Eammon Portice, RHP Ryan Pressly, RHP Charle Rosario, RHP Pete Ruiz

LHP Drake Britton, LHP Cesar Cabral, LHP Mitch Herold, LHP Will Latimer, LHP Manny Rivera

C Josue Peley, C Matt Spring

1B/3B Michael Almanzar, SS/2B/CF Ryan Dent, 2B/SS Joantoni Garcia, 2B Zach Gentile, IF Jon Hee, 3B Will Middlebrooks, IF Roberto Ramos, 1B/LF Reynaldo Rodriguez, 2B Nate Spears, 2B Tony Thomas

OF Ronald Bermudez, OF Mitch Dening, CF Che-Hsuan Lin, LF David Mailman, LF/RF Daniel Nava, OF Wilfred Pichardo


ピックされる可能性がある選手を太字にしてます。Middlebrooksは確実。次にBrittonは今季は酷かったけど、スタッフへの評価と左腕というところを考えれば、やはりプロテクトしたいところ。LinもAAAでは打てなかったけど、プロテクトが濃厚と見られています。それとリリーフ左腕のCabralまでが候補。昨季のRule 5でも指名されたCabralは個人的にはピックされる可能性はBrittonやLinより上だと思うし、個人的にLinより優先したい。

その次はAAまで来ているR. RodriguezかMLB経験のあるNavaあたりかと言われているが、さすがにここまでプロテクトすることは不可能。個人的にはAFLでリリーフとして良く投げているClayは彼らよりピックの可能性が高いと思ってるし、できればプロテクトしたいが、シーズンの成績を見ればAFLの成績だけではプロテクトは厳しいところ。

あとは同じくAFLで投げているHuntzingerやPortice、あとはまだHigh-Aだが左腕と言うことでRivera辺りもリリーフとしてピックされる可能性が無くはない。CelestinoやDentはさすがに可能性は無いかな。


[Roster Move]

○ 11/18
Purchased the contracts of 3B Will Middlebrooks and CF Che-Hsuan Lin from AAA and LHP Drake Britton from High-A.

Rule 5対象者のプロテクトのために、Middlebrooks、Lin、Brittonが40人枠に入りました。4人は厳しいかとは思っていましたが、やはりCabralは入らず。ピックされる可能性は非常に高いと思います。正直Linが来季MLBで打てると思えないし、NLで5th OFとして使われる可能性もなくはないですが、Cabralを優先してもらいたかった。もうすぐ使えて、オプションもフルに残す左腕リリーフは貴重だと思うし、オプション切れのHill、Bowden、Atchisonらを外してでもプロテクトする価値があると思いますが。正直個人的には松坂さんを外してでもプロテクトして欲しかったなと。STでリターンされる方に賭けたのでしょうか。また他チームですが、一昨季TEXへ行ったRoman Mendezや、昨季のErik Bedardのトレードで移籍のStephen Fife、Chih-Hsien Changなども各チームの40人ロスターに入っています。


[11' Rule 5 Draft Board]

Steve Johnson, RHP, BAL
Cesar Cabral, RHP, BOS
Pat Venditte, BHP, NYY
Marquis Fleming, RHP, TB
Nick Barnese, RHP, TB
Cole Figueroa, 2B, TB
John Anderson, LHP, TOR

Terry Doyle, RHP, CWS
Jordan Danks, OF, CWS
Jay Voss, LHP, DET
Brandon Sisk, LHP, KC
David Bromberg, RHP, MIN
Angel Morales, OF, MIN
Cole DeVries, RHP, MIN

Loek Van Mil, RHP, LAA
Trevor Reckling, RHP, LAA
Shane Peterson, OF, OAK
James Simmons, RHP, OAK
Johan Yan, RHP, TEX
Ryan Kelly, RHP, TEX
Erasmo Ramirez, RHP, SEA

Paul Gran, IF, MIA
Jake Smolinski, UT, MIA
Peter Andrelczyk, RHP, MIA
Collin McHugh, RHP, NYM
Rhiner Cruz, RHP, NYM
B.J. Rosenberg, RHP, PHI
Jiwan James, OF, PHI
Brad Meyers, RHP, WAS

Dae Eun-Rhee, RHP, CHC
Ryan Flaherty, UT, CHC
Jeffry Antigua, LHP, CHC
Kody Hinze, 1B/DH, HOU
Dan Merklinger, LHP, MIL
Daniel Meadows, LHP, MIL
Diego Moreno, RHP, PIT
Aaron Pribanic, RHP, PIT
David Kopp, RHP, STL
Tommy Pham, CF, STL

Parker Frazier, RHP, COL
Ethan Martin, RHP, LAD
Nick Schmidt, RHP, SD

SP.comから拾ってきた、Rule 5でプロテクトされなかった有力選手のリストです。今季良くなかったようですが、PITのDiego MorenoやLADのEthan Martin、LAAのTrevor Recklingは昨季までは評価の高い選手でした。リリーフ候補として、TBのNick BarneseやMarquis Fleming、WASのBrad Meyersなんかも悪くないかも。野手ではOFのJiwan Jamesが最も有力かな?これを見るとやはりCabralはピックされそうな気がします。


[11' Rule 5 Draft (MLB Phase)]

1. Astros - RHP Rhiner Cruz from Mets.
2. Twins - RHP Terry Doyle from White Sox.
3. Mariners - LHP Lucas Luetge from Brewers.
4. Orioles - UT Ryan Flaherty from Cubs.
5. Royals - LHP Cesar Cabral from Red Sox; traded to Yankees for cash.
6. Cubs - RHP Lendy Castillo from Phillies.
7. Padres
8. Pirates - SS Gustavo Nunez from Tigers.
9. Marlins
10. Rockies
11. Athletics
12. Mets
13. White Sox
14. Reds
15. Indians
16. Nationals
17. Blue Jays
18. Dodgers
19. Angels
20. Giants
21. Braves - LHP Robert Fish from Angels.
22. Cardinals - OF Erik Komatsu from Nationals.
23. Red Sox - 3B Marwin Gonzalez from Cubs, traded to Astros for RHP Marco Duarte.
24. Rays
25. Diamondbacks - RHP Brett Lorin from Pirates.
26. Tigers
27. Brewers
28. Rangers
29. Yankees - RHP Brad Meyers from Nationals.
30. Phillies


#5でKCがCesar Cabralをピック。こちらも元BOSのYamaico NavarroをPITにトレードして枠を空けたし、Cabralを好んでるという話だったけど、Cabralをキャッシュと引き換えにNYYにトレード。今一つKCの意図は分からないが、NYYで活躍されるのは悔しいな。昨年もRule 5でセレクトされてWaiverに掛かっているので、今季25人枠を外れたらMiLFAになるそう。絶対プロテクトしなかったのは失敗だと思う。

またBOSは#23でCHCからMarwin Gonzalezをセレクト。AA/AAAで打撃成績はまずまずで、IF-UTとして使うのかと思いきや、HOUへトレード。見返りは、HOUがAAA Phaseの#1でCOLからセレクトしたMarco Duarte。HOUは2巡目でGonzalezが欲しかったのだろうか?ってかCHCって、Theoさんの補償じゃないよね?イマイチ意図の掴みづらいRule 5 Draftでした。

見返りのDuarteは24歳のRHPで速球は94 mph程度まで。制球は難あり。COL傘下に属していたが、数年前にLow-Aで少し投げただけで、主にMexican Leagueで投げていた。ここはAAA相当と言われるし、25人枠はもちろん40人ロスターにも入れる必要はないので、Gonzalezを使う気がなかったのならまずまずの動きでしょう。


[12' Rule 5 Draft (AAA Phase)]

1. Astros - RHP Marco Duarte from Rockies, traded to Red Sox for 3B Marwin Gonzalez.
23. Red Sox - C Gerardo Olivares from Rays.


HOUがBOSにトレードするDuarteをピックしたのに加えて、BOS自身も捕手のOlivaresをピック。23歳でSS-Aでプレーしていたこともあり、ピックの意味は良くわからない。

2011年12月8日木曜日

TOR and CWS; Sergio Santos Trade

CWSのクローザーだった、Sergio SantosがTORへ。見返りは今季大きくブレークしてTOR傘下のTop Pitching Prospectの1人に成長した、Nestor Molina。CWSはファイヤーセールモードで、Prospectを奪いに掛かっているが、個人的にはSantosの割安な契約を考えるとTORがうまくやったと思う。Alex Anthopolous GMはやはりトレード上手。一方、CWSのKenny Williams GMは相変わらずセンスがない。


[Player (to TOR)]

Sergio Santos, RHP

ARIの02年のドラ1。12年から始まる3年$8.25M契約があり、12年が$1M、13年が$2.75M、14年が$3.75Mと格安。さらに3年のオプションが付き、15年$6M、16年$8M、17年$8.75M。バイアウトは各年で$0.75M。まだ28歳だし、今のレベルでクローザーを務められるなら全部行使しても十分割に合う。やや制球難と、クローザー経験が1年というのはあるが、10年もセットアップとしてハイレベルだし、実力的にはクローザーとして申し分ない。

ドラフト時はSSだったが打撃が酷く、CWS傘下で投手転向して大成功。元々強肩で有名だったのはあるが、ここまで伸びるとは。ARIからTroy GlausのトレードでTORに移籍したことがあり、出戻りとなる。速球は平均で95 mphを越え、100 mph近く出る。これに切れ味鋭いスライダーで多くの三振を奪う。チェンジアップもそれなりに投げる。未だにBBは多いが、三振も多く奪い、FIPはここ2年は3点前後。


[Player (to CWS)]

Nestor Molina, RHP

TORの06年のInt. FA。09年に投手転向をするまでは、C-OF/C-IFだった。投手転向後、2年間はリリーフ。BBは少なくERAも良いが、奪三振率も平凡で、さほど期待度の高い選手ではなかったが、今季先発転向しHigh-A/AAで大ブレイク。層の厚いTOR傘下でもトップクラスの投手Prospectとなった。奪三振率も向上したが、何と言ってもBB/9が異常に低い。

速球は最速93~94 mphと割と平凡だが、スプリッターが良く、これで三振を奪う。チェンジアップもまずまずだが、ブレイキングボールは目立たない。これらをコマンドを駆使して投げる。元野手だけに年齢をやや食っており、今オフにRule 5対象だったため、40人枠入りしている。先発での伸びしろに期待する声も多いが、2ピッチ投手で、来季のTORのクローザー候補にも挙がっていたように、リリーフが適性というようにも思える。


[Team Analysis (TOR)]

今季はクローザーに悩まされた。とは言え、Type A/BのFA補償を重視して、Jon RauchやFrank Franciscoなどをクローザーとしたから当たり前と言えばそうなのだが。その彼らもFAになり、Marc Rzepczynski、Octavio Dotel、Jason Frazorなんかもトレードで出してしまったから、後ろを任せる投手は実質Casey Jansen1人のみ。補強は必須だった。セットアップクラスは頭数は多い先発から誰か回したりでなんとかなるのかもしれないが、クローザーはなかなかそうはいかない。

その意味では大きな補強だった。Molina自体をクローザーで使おうかなんて話もあったが、MLB経験0ではさすがにムリだろうし、Santosの割安かつ長い保有期間を考えれば、Molinaを出してもお釣りが来る。Molinaは先発のデプスと言う意味もあったが、上限は高めとは言え、現実的に先発3番手以上になれる可能性はさほど高くないという点では、Henderson AlvarezやDeck McGuireなど、AA以上にもまずまず層はあるし、凄く響くということはないだろう。むしろ実質今季のみの実績で、来季如何では評価が最も高い時に売れたということもあり得るし。


[Team Analysis (CWS)]

これまでMinorを破壊し続けながら戦い続けてきたが、そろそろ限界を悟ったようで、John DanksやGavin FloydからGordon Beckhamまで、多くをトレード候補としてファイヤーセールに踏み切るようだ。これでProspectをかき集めたいのだろうが、如何せん悲しいかなWilliams GMに見る目がない。夏もしっかりした先発のEdwin Jacksonを出して得たのは、Frazorと、Prospectで言えば、賞味期限切れが近づいているZack Stewartのみ。

今回も残り最大6年でまだそれなりに若く、今が最も美味しい時期のSantosを出して得たのが、現時点では評価が高いとは言え、まだ実績1年で、将来性も振れが大きいMolinaただ1人。これなら自分ならSantos保持をしたいとこだが。一応代役では、こちらも放出候補とは言え、まだMatt Thorntonが残っているし、先発転向を予定してはいるが、Chris Saleもいる。再建期に入るのであれば、評価向上を狙ってFrazorに任せるのも悪くない。まぁ、見返りが妥当なら出すのは問題ないのだが、残り6年なら、再建期を終えてもまだ契約が起こっているだろうし、これだけあっさり出したのはイマイチピンとこない。

11' Weekly Topics -12/6~12/12

[12/7]

☆ Valencia CFはアウェーでChelsea FCに3-0で敗れ、11'-12' Champions League敗退が決定いたしました。今季のチームはビッグネームはいないですが、なかなか良いと思うんですけどね。ただ、こういう大舞台では、組織力はあってなんぼで、個の力が勝敗を決することも多いし、早く借金返済が終わって欲しいなと。ELもあると思いますが、Ligaに集中してもらいたいですね。


☆ BOSがOAKのクローザーAndrew Baileyに興味と言われています。恐らく現状では対価が高すぎて手が出ないでしょうが、かなり本気で欲しがっているように見えます。Ryan Madson (前PHI)やFrancisco Rodriguez (前MIL)は値段が高すぎると思っているのでしょうか。良いリリーフというだけではなく、クローザー経験者に絞ってるようなカンジで、ひょっとしたら本気でD. Bardの先発転向を考えているのかも。すでにCherington GMがBardに先発/リリーフの希望をヒヤリングしたようですし。


☆ 後で否定されましたが、一時BOSが西武ライオンズからポスティングされた中島裕之のビッドで最高額をつけたという噂が出ました。兵庫県出身ということもあり、個人的には現時点でのNPB・MLBを問わず、日本人の野手で最も好きな選手。MLBでSSを十分に守れるレンジがあるかはやや疑問ですが、以前は悪かった守備も改善しており、現時点のNPBでヤクルトスワローズの青木憲親に次ぐ2番目と高く評価される打撃技術に、逆方向に長打を放つパワーもまずまず。

スピードも西武の中軸打者ながら毎年15 SB程度決めているし、何より日本人の打者にしてはまずまずボールを見る。二塁打を稼げそうだし、MLBで見てみたい選手ではありますが、BOSは既にScutaroのオプションを行使しているし、UTとしてはLowrie、Avilesと2人いるのでややフィット感は低い。いずれかにトレード価値があるならともかく、首脳陣が否定したこともあるけど、可能性は低そう。


☆ Papiは調停受諾の構えを見せているそう。3年契約を待っていると言われていたけど、BOSへ戻りたいのが大きいみたいで、調停を受けられると、昨季の$12.5MからさらにUPして、$15M程度になるだろうから、BOSは少なくとも2年で単年の額を落とした契約を提示せざるを得ないというのを見越しているよう。BOSは既に2年$18Mを提示したが、Papi側の最低ラインは2年$25Mだそう。$20~22M辺りでまとまる気がしてきました。


[12/8]

☆ 中島裕之選手のビッドはNYYが最高額だったみたい。好きな選手と書いた直後によりによって...。複雑ですが、纏まるなら、彼だけは一応応援しようかと思います。


☆ OAKのAndrew Baileyの見返り要求は依然高く、Reddick+Prospectを拒否られたそうな。Middlebrooks要求という噂は間違いだったみたいだけど、OAKならこれくらい要求されても不思議じゃない。ただ今季はクローザーのFAが多かったこともあり、今のところクローザーの市場価値は低い。Ryan Madson (前PHI)さえ、職を未だに見つけられていない有り様だ。

TORのSergio Santosのトレードを見ると、さすがにMiddlebrooksを要求されるなら諦める方が良いと思う。他では、Lowire、Workman、R. AlcantaraをOAKが好んでるらしいが、前2人のパッケージならともかく、R. Alcantaraは出したくない。


☆ 脳の手術で1年半以上も戦列を離れているWestmorelandが、ドミニカのInstructional Leagueでゲームの打席に立ったそうです。嬉しいニュースですね。まだ守備・走塁はムリみたいだけど、今季中にDHで帰って来られるかも。ガンバって!


[12/12]

☆ Cherington GMが正式にD. Bardの先発転向を認めました。取りあえずSTで様子を見てということではありますが。まぁこれが吉と出るか凶と出るかは結果論にはなってしまいますが、個人的には戦略としては悪くないと思っています。コマンドとかイニング数の増加など不安はあれど、今季の先発・クローザーそれぞれの市場を見ると、リリーフ補強の方が選択肢は多いだろうし。

ただそれをするならBardに代わるクローザー候補を確保してから発表すべきだった気がします。こうなってしまえば、Andrew Bailey (OAK)など足元を見られるのは当然。かつてのJonathan PapelbonのようにSTでまたリリーフに戻る可能性もあるけど、本気で先発で考えるのなら、そろそろRyan Madson (前PHI)あたりを決めないと。


☆ BOSがScutaroのトレードを検討しているとか。?。きっちりした代役がいるわけでもないし、そもそもそれならオプション破棄で、Type B FAで補償をもらえば良かったのでは?全く価値のない選手じゃないけど、サンドイッチピックよりも良い見返りが得られるようには見えないし、多少年棒負担も付くと思うし。調停申請すれば受けられると思っていたのか?ピンとこない噂です。

2011年12月3日土曜日

11' Weekly Topics -11/29~12/5

[11/30]

☆ 新監督はBobby Valentineさんでほぼ決まりなようです。日本で千葉ロッテの監督をやってて日本人の知名度は高い。61歳でMLBで最後に監督をしたのは、02年のNYM。オーナー側の強権発動な雰囲気もあるし、あまりいい印象がないのですが...。新GMのCheringtonさんは、Theo Epsteinさんと異なり、熟考型だそうですが、確かに動きが重いカンジがしますね。 (追記)2年契約で確定しました。


[12/3]

☆ Heath Bell (前SD)がMIAと契約(MIAってまだ慣れませんね)。BOSが興味ありと言われていた大物リリーフがまた1人消えました。Jonathan BronxtonもKCみたいですし。BOSはRyan Madsonの値下がりを待っているのでしょうか?あとはDETからFAのJoel Zumayaに真っ先に声を掛けたそうです。1年$1~1.5M程度ならまずまずかと思います。