2021年12月2日木曜日

21'-22' Offseason Boston Red Sox -Dec.-

12月です。労使協定の期限切れと新契約の合意が間に合わず、ロックアウト濃厚ということで期限前に各チーム大きく動きました。BOSも大型契約こそなかったものの、懸案の1つだった先発を開幕アウトのPaxtonも含めて3枚確保。あとはロックアウト明けにまずはRF、そしてリリーフと2Bの補強があれば。(前記事はこちら)。


[Transaction]

〇 12/1
Signed LHP James Paxton to a one-year contract with two option years.

Paxtonと契約。1年目$6Mに残り2年のオプションが各$13M。23年オプションを破棄すると$4Mのプレイヤーオプションが付き、$10Mはほぼギャランティーという内容のようです。

オプション破棄はAAVにカウントでしたっけ?そうなると$10Mがカウントになるので、ちょっとペイロールを圧迫しますが、その分2年目あたりは少し余裕が出て来る形かな?


Signed LHP Rich Hill to a one-year contract.

Hillと契約。単年$5Mでインセンティブで最大$8Mのようです。


Acquired SS/2B David Hamilton, 3B/1B Alex Binelas, and CF Jackie Bradley, Jr. from Milwaukee for RF Hunter Renfroe.

Hunter RenfroeをMILへトレード。見返りは何と昨年FAで出て行って、今季MILで不振で燻っていたJ. Bradley, Jr.が出戻り。またまずまずのProspectが2枚付いてきます。

目的はダウングレードかつ、金銭負担を増やす代わりに有望株を更に積み増すという内容。現在の23年開幕時の贅沢税の基準となるAAVの合計の予想は調停等のズレを含めて、$187M程度というのがCot's Baseball Contractのデータ。

これにPaxtonの$10M (バイアウト込みだと思う)、Rich Hillの$5M、それにBradley, Jr.とRenfroeの差$4Mを加えて、$206M。OFの補強に$15M以上、リリーフで$10M弱、2Bで$5Mと考えると新CBAで贅沢税のリミットが少し増えたとしても、リミットは超えそうですが。(詳細不明ですが、$197Mあたりという記事アリ。)

まぁProspectを蓄えるのは今季のドラフトまでで、そこからはトレードも含めてしばらくコンテンダーを目指すなら、お金を有望株に変えて蓄えるのも一つの策か。

現状だとRenfroeとBradley, Jr.ではRenfroeの方が上だろうが、レギュラーRFもしくはLFを加える予定なら、どちらにせよ控えとしての扱いになるし、そうなるとBradley, Jr.でも十分という判断か。

守備面もRFメインなら、今はRenfroeの肩に少し軍配が上がる可能性もあるが、Bradley, Jr.も守備だけなら十分に計算できるし、あとはFenwayに戻って少し揺り戻しがある可能性も十分にある。

もう一つのポイントは右打ちのRenfroeを左打ちのBradley. Jr.に変えたということだろうか。ここからイメージできるのは左のKyle Schwarberや右だが、あまりプラトーンを必要としないKris Bryantではなく、ポスティングの鈴木誠也に的を絞ったという可能性。

MLB初挑戦の彼のヘルプに左を置くのは自然な発想だろう。ただBryantやSchwarberでも対右でE. Hernandezを2Bに持って来て、という可能性もゼロではないが。

見返りの2枚の有望株はCINで#16と#17の有望株。Binelasの方は今季のドラ3だが、春先はTop 10の候補と言われていた選手。カレッジシーズンで不振で順位を下げたが、プロデビューは素晴らしく、持ち前のパワーを発揮している。

ちなみに全体#1のHenry Davis (PIT)のカレッジの同僚なのでBOSもよくスカウティングしていた可能性が高い。BOSだと、McDonoughが同じカレッジからのドラ3で同じく好デビュー。CFメインの彼が傘下で#20~25くらいなので、その少し下くらいか。

D. Hamiltonは19年のドラ8。ケガとCOVID-19でプロデビューが遅れたが、今季AAまででまずまずの打撃。パワーレスではなく、スピードがあり、出塁もまずまず。やはり#20~#30のあたりに入って来るだろう。

個人的にはRenfroeは悪くはないものの、21年からのアップグレードはRF/LFで、と考えていて、その場合Renfroeは他チームに上手くトレードしてリリーフの補強もしくは有望株の獲得をできればと考えていたので、年俸負担は比較的大きいものの、それをしつつどのみち必要なOF控えを同時に確保できたのは良いと思います。


Agreed to a one-year contract with C Kevin Plawecki.

Plaweckiと調停回避。$2M予想のところで$2.25Mだが、まぁこんなものだろう。


Signed RHP Michael Feliz and OF Christin Stewart to minor league deals.

M. Feliz、Stewartとマイナー契約。Felizは今季途中でCINからクレームして数合わせで投げていたけど、DFAしたところをOAKに獲られていた。

Stewartは15年のDETのドラ1。カレッジ時代から身体能力が高く、パワーポテンシャルを評価されていましたが、懸念のコンタクト面でMLBへの適応に悩んでおり、DETからDFAされてFAとなっていた。マイナーの実績はあるので、守備が良ければ、MLBで育てやすいタイプだと思うのですが、守備がイマイチなのでちょっと使いにくい。


〇 12/2
Chicago White Sox signed RHP Yacksel Rios.

MiLFAとなったYacksel RiosがCWSへ。


〇 12/3
Chicago Cubs signed LHP Stephen Gonsalves.
Miami signed LHP Matt Kent.

MiLFAとなった左腕2人が移籍。Stephen Gonsalvesは再契約できればと思っていたが。


〇 12/8
Selected LHP Austin Lambright from Kansas City and RHP Brian Keller from New York Yankees in the Minor League Phase of the Rule 5 Draft.

ロックアウト中ということで、40人ロスターに関係のあるMLBフェーズはロックアウト後に延期になりましたが、マイナーフェーズのみ開催。BOSからは誰も獲られず。BOSはKCから左腕のLambright、NYYから右腕のKellerを指名。

どちらも球威はあるけどノーコンというタイプですが、上手くリリーフでハマれば。LambrightはAndew Benintendiの見返りをKCから選ぶ時にリストに入っていたのでは、とも。ちなみにLADがCarson Fulmer、Jon DuplantierとMLB経験もあるかつての有望株を指名しています。FulmerはWalker BuehlerとVandyで同期でしたが、差が付いちゃいましたね。


〇 12/9
RHP Cole Milam retired.

下層のUDFAの右腕が引退。


〇 12/11
San Francisco signed LHP Enmanuel De Jesus.

左腕のEnmanuel De JesusがSFへ。リリーフではそこそこ球威が出ていたようなので、投手育成の上手いSFならひょっとすると。


〇 12/13
Signed an international free agent IF Claudio Simon.

20歳の2Bと契約。


〇 12/15
San Francisco signed C Jhonny Pereda.

捕手のJhonny PeredaがSFと契約。


〇 12/21
Signed UT Rob Refsnyder to a minor league deal.

Refsnyderとマイナー契約。NYYで15、16年とまずまずのMLBデビューを見せて、期待されていましたが、ツールが平凡でその後鳴かず飛ばず。各ポジションを守れるUTですが、元々がLF/2Bタイプで特別な守備力がある訳ではないタイプかと。


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