2011年11月30日水曜日

The Official Wine of Valencia CF



この前行ったスペイン料理のお店で、偶然Valencia CFのオフィシャルワインに出会いました。ロゴも入っていて、思わず写真に撮らせてもらいました。味は、よくわかりませんでしたが、白ワインにしては酸味の少ない、少しタンニンの香りのするワインだった気がします。

2011年11月24日木曜日

11' Weekly Topics -11/22~11/28

[11/22]

☆ AL MVPが発表になりました。Cy Young賞のJustin Verlander (DET)が投手にも関わらず280 pointで初受賞。おめでとうございます。Ellsburyは244 pointで惜しくも2位。やはりPOに出れなかったのが響いたんでしょうか。3位はJose Bautista (TOR)。A-GonとPedroiaも10位までに名を連ねています。


☆ 一昨季MLBデビュー、昨季はSEAで35試合に出場した、Greg Halmanが故郷オランダで、刺殺体で発見されました。オランダの警察は彼の弟Jasonを逮捕したそうです。08年オフに発表された、09年のランキングで、BAを始めとした各誌から、SEA傘下のNo.1 Prospectに選ばれていた選手。

低打率で三振が多いものの、素晴らしいパワーとスピードのパッケージを兼ね備えたCFで、最大限成長すればCurtis Granderson (OF, NYY)のようになるかもと思っていました。SEAとのトレードの噂が出ると、いつも気になっていた選手。弟も元オランダ代表の野球選手だったそうな。何があったのでしょうか。享年24歳。本当に残念です。お悔やみ申し上げます。


[11/24]

☆ MLBの新労使協定(CBA)が合意に至りました。ドラフトやInt. FAに関しては基本的に順位やピック数に応じて、ボーナス総額にラインがあり、それを超えるとラグジュアリータックスのような追加支払いとドラフトピックの剥奪と言ったペナルティがあるようです(詳細は書きませんが)。1年に一度の楽しみが、ちょっとつまらなくなりそう。


☆ FAへの調停申請の締め切りがありました。BOSはType AのPapiとType BのWheelerに調停をオファー。同じくType BのTekにはオファーしませんでした。Tekは現役を続ける意向ですから、受けられると割高ということなんでしょう。Papiは再契約に動いてるとも言われていましたが、現時点ではまとまらなかったよう。

Wheelerは賭けになるけど、まぁ拒否する可能性の方が少し高いと思うし(拒否することに合意しているという噂も)、健康ならまだ全く役に立たない選手ではないと思うので、個人的にもどっちかと言うとオファーして欲しい側でした。これで既に契約済みのJonathan Papelbonの補償も併せて、最も上手く行けば、ドラ1、ドラ1sで6つのピックが入ります。


[11/25]

☆ 書き忘れていましたが、BOSのフロントオフィスに昇格人事がありました。Assistant GMだったBen CheringtonさんがGMになったことを受け、スカウトと育成部門のトップだったMike HazenさんとVice PresidentだったBrian O'Halloranさんの2人がAssistant GM兼VPに昇格。

この他にも多くの異動がありました。また海外FA担当のトップだったCraig Shipleyさんは職を外されています。松坂さんの失敗やら、最近はInt. FAであまりパッとしないこともあり、この動きは好意的に取られているようです。


[11/28]

☆ 監督も決まらず、動きがありませんな。どうやらGMはDETのGene Lamoutを推しているのに対し、オーナー側がBobby Valentineさんを好んでるみたいですね。おいおい新GM就任の出だしからこんなんでいいのか?オーナーが口出すとロクなことにならないイメージが...


☆ Ligaの話題ですが、今季開始前にMalaga CFに強奪された元ValenciaのIscoが2試合連続ゴール。ここ4試合連続でスタメンを飾っているし、既に主力となりつつあるようです。あぁ...

2011年11月22日火曜日

11' Weekly Topics -11/15~11/21

[11/17]

☆ John SickelsさんのMinor League BallにXander Bogaertsに関する記事が出ていました。内容的には、来季High-Aで同様に成績を残せば、3BのProspectとしても全体Top 20になるだろうし、SSとしての可能性を見せればTop 10もあり得るというカンジ。これは嬉しい記事だけど、まぁさすがにそれは上手く行き過ぎな気もしますが。


☆ BAから12年ドラフトのHS Top 25が出ています(一瞬Top 100が見れたのですが、今はサブスクライブがないとTop 25のみ)。No.1はOF Byron Buxton。個人的にお気に入りのSS Gavin CecchiniはNo.8で、このクラスで最もSSに留まる可能性が高いと評されています。

12年ドラフトは弱いと言われているけど、HSに関していえば、11年にトップ層は劣るけど、全体の層的にはむしろ厚いとも。結局来季の補償制度は変わらなそうだし、HSの選手をしっかり見抜いて蓄えて欲しいなと。最近評価急上昇のLHP Matt Smoralなんて魅力的かも。


☆ AFLでショートリリーフとして使われ、11 G/14.1 IP/1.26 ERA/12 H/5 BB/10 Kとガンバっている、06年ドラ1のClayですが、速球は常時90 mph前半で、最速95 mphを出しているそう。同じく派遣組のHuntzingerもショートイニングではまずまずの結果を出しているし、来季この辺りがリリーフとして出て来てくれると嬉しい誤算になりますね。

2011年11月14日月曜日

Former Sox Prospect Review: Jonathan Papelbon, RHP

久しぶりにこのコーナーに帰ってきました(笑)。今回は、つい先頃正式にPHIとの契約が決まった、Jonathan Papelbon。PHIに行ってもBOS史上最高の生え抜きクローザーということは変わらないし、これからも応援したいと思います。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jonathan Papelbon (ジョナサン・パペルボン)
Full Name: Jonathan Robert Papelbon
Positions: RHRP/RHSP
Born: November 23, 1980
Birthplace: Jacksonville, Florida
Height: 6-4
Weight: 215
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 4th Round, 2003; 40th round, 2002 by Oakland
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $264,500
College: Mississippi State
High School: Bishop Kenny HS (FL)
MLB Debut: July 31, 2005 (Boston)
How Left: Free agency, signed with Philadelphia (November 2011)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

理想的な投手体格で素晴らしい腕を持つ。速球はMLBに到達後は主にリリーフで平均95 mph、最速98 mphと、クローザーとしては最高クラスではないが十分な威力がある。非常に伸びのあるボールで知られており、多くの空振りを奪っていたが、近年は球速こそ変わっていないものの、わずかに威力が落ちている印象。制球は速球派クローザーにしては例外的に非常に良く、四球は少ない。ただコマンドに関しては、勝負どころでやや甘く入ってしまうこともあり、近年はセーブ失敗が多い。ルーキーイヤーの06年シーズンに肩を疲労脱臼したため、負担がかかりにくいように少しメカニクスをいじったのが、コマンド・球威に影響を与えているとも言われている。セカンドピッチはスプリッターで、これを05年のSTでCurt Schillingに伝授されたことは、彼の投手としてのレベルを別次元に引き上げた。ケガ後しばらく使用をやや減らしていたが、ここ2年は再び決め球として使用している。またスライダーも切れ味の鋭い、質の高いピッチではあるが、MLBでは思ったほど効果的でない。コマンドがやや不安定というのが大きい。マイナーでは先発だっただけあり、かつてはチェンジアップやカーブも投げていたが、近年は投げていない。


[Background]

弟二人もドラフトされており、CHCの06年ドラ19のJeremyは左腕。BOSの06年ドラ48のJoshはサブマリン投手だったが、いずれもMLBに辿り着くことなく、10年のシーズン後にリリースされている。カレッジでは主にクローザーを務めた。02年にOAKがドラ40で指名もカレッジに戻ったが、これはその年のCollege World Seriesで敗退したため、再挑戦を希望したからだろう。PHIも契約できるなら、ドラ6で指名する予定だったそう。03年のドラフトではシニアーだったため、ドラ4まで落ちてBOSと契約。ここ10年でMLB全体でも最高のドラ4とされている。


[Profile]

03' : 03年のドラフト直後に契約し、SS-A Lowellでプロデビュー。カレッジではリリーフだったが、先発への転向に挑戦した。

04' : High-A Sarasotaで129.2 IP/2.64 ERA/153 Kと素晴らしい成績を残し、Jon Lesterと共に傘下のTop Prospectと認識されるようになった。

05' : AA Portlandでも文句なしで、AAA Pawtucketに昇格。崩壊するMLBリリーフ陣の補強として、リリーフ経験を積ませた後、7/31にMLBデビュー。印象的な投球を続け、3試合に先発した。

06' : 04年のWS制覇に貢献したクローザーKeith Foulkeがオフの手術から不安定な投球に終始したため、彼に代わりBOSのクローザーに就任。68.1 IP/0.92 ERA/35 SV/75 Kと文句なし。ただシーズン終盤に肩の疲労で脱臼したことから、連投能力に疑問符が付き、先発転向が打診された。

07' : STでしばらく先発として投げ、順調にいっていたように見えたが、Julian TavarezやJoel Pineiroといったクローザー候補の不甲斐なさを見かねたのか、本人が志願してクローザーに復帰。37 SVを挙げるなど、前年と遜色ない活躍で、WS優勝に貢献。優勝を決めた瞬間は上の写真の通りで、捕手のJason Varitekを抱き上げる、通常とは反対の光景は多くのBOSファンの目に焼き付いている。MLBでも最高クラスのクローザーと認識されるようになった。

08' : キャリアハイとなる41 SVを挙げるものの、前2年に比較するとやや支配力を失った感。

09' : 内容的には前年と似たような形で、PO-ALDSの、LAA戦でセーブ失敗。PO敗退に導いてしまう。また長期延長を拒否していることから、トレードの噂なども出始めた。

10' : ギリギリERA 3点台で37 SVを挙げるものの、キャリアワーストと言える成績。Daniel Bardの成長もあり、11年オフの流出が確実視されるようになった。

11' : 序盤ややもたつくも、中盤戦はほぼ完璧な投球で、6年連続30 SV。また87 K/10 BBと内容も素晴らしかったが、最終戦で9回2アウトから悪夢の2失点で、POを目前で逃す歴史的崩壊の当事者となってしまった。

11' Nov. : PHIと4年$50M+オプションで契約。

12' : 環境の変化を物ともせず、これまでで最多のシーズン70登板で38 SVを挙げ、改めて史上有数のクローザーであることを印象付けた。

13' : チーム状況が悪く、放出の噂などでモチベーションを落とした影響もあるのかもしれないが、やや奪三振率を落とし、キャリアで初めて9.00を切った。

14' : さかんに球威低下が言われるようになっているが、奪三振率こそ以前の水準ではないにしろ、防御率・被打率・与四死球率などでもキャリアでトップクラスの成績を残している。パワーだけではなく、総合力で抑えられるようになっており、今後もキャリアを築いて史上でもトップクラスのクローザーになりそう。

15' : PHIで安定して投げていたが、厳しいファンと悪いチーム状況から、チームを出たいと希望を見せ、デッドラインでWASへ。リーグ有数のクローザーだったDrew Storenを差し置いてクローザーとして投げ、本人はしっかり投げたものの、WASブルペン全体としてはむしろ悪化。シーズンの最後にチームの顔であるBryce Harperに掴みかかるなどして、ファンの印象も最悪に。

16' : 開幕からそこそこの投球を見せるも、ファンの怒りは冷めず、夏場に連続で打たれたところでリリース。BOS復帰も噂になったが、結局どことも契約せずにシーズンを終えた。


[Comment]

BOSで229 SVを挙げた偉大なクローザーというだけでなく、精神的に非常にタフで、なんやかんや言っても最後に彼が控えているという安心感はありました。多少変わり者だけど、キャラクターもBOSに良く合っていたし、マイナーからの生え抜きでもあるので、他球団に去ってしまうことも非常に残念です。PHIも非常に働き甲斐のあるチームだろうし、これまでのキャリアを比較されている、Mariano RiveraやTrevor Hoffmanのような歴史に残るクローザーになれるよう応援したいです。

2011年11月8日火曜日

KC and SF; Jonathan Sanchez and Melky Cabrera Trade

KCは豊富なMinorを持つけど、Prospectを含めない形で動いてきた。どちらもチームのニーズに合わせたしっかりした動きな反面、Top Prospectを要求できないという部分からも判るとおり、市場価値的には今一つという選手同士の交換。SFからProspectが1人付く。後釜的にはSFの方が充実してはいるが、一応それなりの先発投手を出すにしてはCabreraはレギュラーとしては今一つ。方向性としてはどちらも合っており、イーブンに近いか。


[Player (to KC)]

Jonathan Sanchez, LHP

SFの04年のドラ27。プエルトリコ出身。11年は調停回避で$4.8M。Super 2だった気がするので、FAまであと2年かな。速球は平均91 mph前後とすごく速くはないが、荒れ球で知られており、スライダー、チェンジアップと併せて奪三振率が高い。今でも9を超える数値を記録しているけど、BBが多くて、対戦打者が多いという面もある。11年はケガもあり、いつも以上にBBが多く、今一つのシーズンだった。昨季を除けば、健康度にも優れているし、まだ29歳とそれなりに若い。ただ一方でイニングを安定して稼げないし、これ以上年棒が上がるなら、コストパフォーマンスは今一つになってくるかも。


Ryan Verdugo, LHP

08年のドラ9。24歳でAAと年齢的にはやや高めながら、今季は130.1 IP/115 H/133 KとERAよりは良く見える。10年まではリリーフで投げていて、奪三振率はキャリアを通じて高い。BBに関してはやや多めではあるが、左のリリーフ、もしくは最大限育てば先発5番手にハマることもあるかも。


[Player (to SF)]

Melky Cabrera, OF

01年にInt. FAでNYYと契約。Javier VazquezのトレードでATLに移ったあと、10年オフにATLからリリース(Non-tender ?)されて、11年はKCと$1.25Mで契約。彼もSuper 2だっけ?FAまであと1年かな?OF3ポジションを守る利便性とハッスルプレーで、使い勝手の良さがある反面、CFとしての守備スタッツは平均を大きく割るし、パワーも平凡。早打ちの傾向も強い。強いチームなら4th OFが適性だろうが、11年はAVGは残した。


[Team Analysis (KC)]

昨季の最強Minorから、Eric Hosmerなど野手のProspectの昇格があったのに加え、Alex Gordonがやっと本来のポテンシャルを開花させるなど、野手に関しては目途が立ち始めたシーズンだったが、一方で先発に関してはZack Greinkeの放出、Luke Hocheverの伸び悩みなどに加えて、評価の高かった投手Prospect陣も、John LambがTJ、Mike Montgomery、Chris Dwyerが不振で、昇格したDanny Duffyもまだ安定にはほど遠い。リリーフ陣に関しては駒が揃いつつあるので、先発を整えることがオフの重要ポイントだった。

Sanchezの補強は、先発の強化という面では、個人的にはそこまで大きくはないと思うが、まだMinorを大きく削って、勝負に打って出るには少し早いか、という気もするし、無難と言えば無難か。Verdugoも左腕ということで、リリーフになるとしてもそれなりに有用。Cabreraは大きなトレード価値があるのなら、Top Prospectを見返りに要求したのだろうが、そこまでの価値は付かなかったのだと感じる。後釜には不安もあるけど、一応Lorenzo Cainがいるし、それなりの先発との交換というのは理に適ってる。


[Team Analysis (SF)]

Tim Lincecum、Matt Cain、Madison Bumgarnerに昨季日本から帰ってきて開花した、Ryan Vogelsong、契約がまだ残るBarry Zitoがいて、MLBで起用段階に入っているEric Surkampが控えているから、ローテの層はSanchez抜きでも申し分ない。昨季はPOを逃したが、来季もPOを目指すだろうし、ほどほどのProspectと交換するよりかは、未だにBuster PoseyとPablo Sandoval以外は平均以下の野手陣の強化に充てたいだろう。

OFはCarlos Beltranを失うし、必要だった。先発投手を出したにしてはCabreraは良いレギュラーではないし、今一つだが、守備を我慢してCFで使うなら攻撃面はなんとか平均水準には達していると思うし、他にも強化を狙いたいポジションも多いから、取りあえずの動きとしては悪くないか。より優れた選手を得ることができるなら、4th OFとしては申し分ないし。

2011年11月2日水曜日

11' Weekly Topics -11/1~11/7

[11/1]

☆ Elias Rankingが発表になっています。Type Bになる予定だったScutaroは予想通りオプション行使。PapiとPapがType A。WheelerとTekがType B。Tekはそういう予想だったっけ?Type Aの2人は取りあえず調停を申し込んで断られるでしょうが、あとの2人はどうですかね。Wheelerは地元出身だし、BOS希望も少し匂わせているけど、それ以上に自分を戦力として欲しているところに行きたいみたいだし、調停を申し込む方が有力か?


☆ NYYがC. C. Sabathiaと契約延長。まぁ抜けるとシャレにならないだろうし。Robinson Canoともそろそろ延長を考えないといけないし大変ですな。


[11/2]

☆ Gold Gloveが発表になり、BOSからはA-Gon、Pedroia、Ellsburyの3人が受賞。おめでと~。


☆ ちょっと前の話題になりますが、日本のNPBでもドラフトがありましたね。MLBではドラフト狂の自分ですが、NPBは応援してるチームもないし、軽くチェックするくらいなんですが。今季は、その中でも目玉の菅野智之投手は巨人の原監督の甥ということもあり、巨人が一本釣りか、と言われていたのが、日本ハムがまさかの交渉権獲得。

まぁ、色々言われているけど、ルールに則ってやっている以上、とやかく言ってもねぇ。本人もどうしても巨人に行きたいなら、リスクを負ってでも浪人して来年、再来年に賭ければいいわけで。しかし、より人材の限られる日本で、なぜウェイバー制で戦力の均衡を図るようにルールを変えていかないんでしょうね。


[11/3]

☆ Silver Sluggerも発表になりました。BOSからは、A-Gon、EllsburyがGold Gloveと同時受賞。PapiもDH部門で受賞しています。PedroiaはNYYのRobinson Canoに負け。TEXに行ったAdrian BeltreもGold Gloveと同時受賞ですね。おめでとうございます。


[11/6]

☆ CHC、BOS、LAAと次々にGMが決まっていく中、Andy MacPhailさんの後任がなかなか決まらなかったBALですが、どうやらTheo Epsteinさんの前のBOSのGM (94'~02'、その前はMontreal ExposのGM)のDan Duquetteさんと契約間近なようです。やや対人スキルに難があると言われますが、Hanley Ramirezの発掘など選手を見極める目には優れていると言われているし、その手腕に注目です。(追記)3年契約で合意したようです。

Josh Byrnesさんが新GMに昇格したSD。Kevin TowersさんがGMを務めるARI。ARIの前GMのJerry DiPotoさんを新GMに引き抜いたLAA。Theoさんに加えて、SDからJed HoyerさんをGMに、Jason McLeodさんをSenior Vice Presidentに迎えたCHCと、BOSにゆかりのあるチームがまた増えましたね。お互いにメリットのあるトレードなんかを積極的にできればなと。


[11/7]

☆ Michael Cudyer (UT, Type A FA, 前MIN)はPHIが熱心だそうで、ATLのMartin Prado (UT)にターゲットを変更しているよう。11年はやや低調だったけど、元々はコンタクトに優れたアベレージヒッターで内外野守れるUT。って、あれAvilesは?

PradoはUTと言っても、SSは守れないし、昨季は2Bすら守ってない。C-IF/C-OFとしてはパワーがない。ただFAで長期契約をこれ以上抱えるのはイヤなのは確かで(Cudyerならドラフトピックも失うし)、そこそこの見返りで得られるならありかな。

CLE and ATL; Derek Lowe Trade

オフシーズンのトレード第1号で、元BOSのDerek LoweがCLEに移っています。$10M程度をATLが負う。先発豊富なATLは年棒削減が主目的。見返りは平凡な左腕リリーフの若手で、少しでも年棒を負ってもらう代わりに、若手を諦めた形。どちらも素直な動きだけど、Loweの本質的な価値を考えればCLEがやや印象が良い。


[Player (to CLE)]

Derek Lowe, RHP

91年のSEAのドラ8。09年にFAでやや割高と言われた4年$60Mで契約。最終年の12年は$15M。Jason Varitekと共にBOSにトレードされてきたあと、先発、クローザーとして活躍。04年までBOSにいた。BOSで人気のある選手。未だに健康度に優れ、妥当な先発下位して十分な力がある。

今季はW9-17L/5.05 ERAとやや冴えなかったが、GO/AOは相変わらず2を越えているし、FIPも4点未満と、そう下り坂というカンジではない。BABIPが高めだったのとBBが若干増えたのが響いた感。速球は平均88 mphの素晴らしいシンカーで、ほとんど球速は変わっていない。ややカッターやスライダーの比率が上昇しており、シンカーの割合が減っていて、これもやや成績が下降したのと関係しているのか?


[Player (to ATL)]

Chris Jones, LHP

CLEの07年のドラ15。速球は最速で91 mph程度。10年にリリーフに転向し、まずまず三振は獲っているが、一方四球率なども平凡で、あまり特色がない。またHigh-Aに上がって既に3年目で、成績を残しているにも関わらずAA以上の経験がない点も気になる。投手を育てるのが上手いATLだし、こんな選手でもモノになったりすることはあるのか。


[Team Analysis (CLE)]

11年は野手の若手が育ったが、Drew Pomerantz、Alex Whiteという2人の元ドラ1を諦めて、Ubaldo Jimenezを得たにも関わらず、POを逃した。この点から言えば、やはり少し勝負を急ぎ過ぎたようにも映るが、一方でJimenezは今季も残るし、今季もPOを目指すシーズンになるだろう。Grady Sizemoreは抜けそうだが、Michael Blantleyを使えるし、LFかMatt LaPortaが期待を裏切っている1Bに主砲を迎え入れれば、オフェンスはMLBでも最強クラスになる。あとは先発を埋めればということで素早く動いて1枚埋めてきた。

Loweは未だに先発下位としては十分な力があるし、健康面も問題なく、計算しやすい選手だ。今でも$8M程度の価値はあるだろうし、実質$5Mで得られたのはうまくやったと思う。見返りのJonesも将来構想に響くような若手じゃないし、そもそも若返りの最中で、$5M程度を負ったが、ペイロールにはまだ余裕があるはず。


[Team Analysis (ATL)]

相変わらず投手の育成に非常に長けたチームで、投手は明確に余っていた。Lowe、Tim Hudson、Tommy Hanson、Jair Jurrjens、Brandon Beachyと既に5人いた上に、Mike Minor、Julio Teheran、Arodys Vizcaino、Randall Delgadoの既にMLBデビュー済みのBig 4が控える。Vizcaino、Delgadoはもう少し下で使うとしても、もうMinorやTeheranはAAAで育てる段階を過ぎている。

ということで残り1年で、戦力的にも価値が薄いLoweをまず出すのはわかる。ただ確かにLoweは成績を落としていたし、ある程度年棒を負うのは仕方ないとしても、少し足元を見られた感を受ける。もう少し年棒負担を減らすか、良い若手を奪えたような気はするが。得た見返りはさほど意味はない。次の動きとしてはOFの強化か?場合によってはJurrjensなんかを動かしてもおかしくはない。BOSも彼か残り1年のHudsonを狙えばいいんじゃないかな?