2023年12月8日金曜日

23'-24' Offseason Boston Red Sox -Dec.-

12月です。Luis Urias、Alex Verdugoを整理気味に放出。12月は戦力積み増しに集中することになりそうですが、AL東は更に激戦区に(前記事はこちら)。


[Transaction]

〇 12/5
Acquired RHP Richard Fitts, RHP Nicholas Judice, and RHP Greg Weissert from New York Yankees for RF Alex Verdugo.

Alex Verdugoを前から興味と言われていたNYYへ放出。見返りは先発有望株のFittsに、MLBデビュー済のリリーフ右腕のWeissert、さらに長身のロッタリーアーム(Judice)。

Fittsは最速96~97 mph程度の速球とスライダーに、AAでも指折りの制球。やや球種のバラエティーに欠ける印象はあるが、スタッフとフロアーを備え、しっかりした有望株と言える。

Weissertはリリーフとしては球威は飛び抜けていないがスライダーが良いよう。マイナーに置けるリリーフデプスとしては、この前のI. Campbell、夏のRobertsonと合わせて層が厚くなった。

Judiceはプロデビューもまだの今季のドラフティーで、まだ何とも。オフェンスは、余剰気味だった左を整理して、今後右を強化できるのであれば、W. Abreuを筆頭に、ある程度穴埋めできてもおかしくない程度の計算はしても良いし、ペイロールを削減した効果もある。

ただVerdugoもやや出来過ぎ感はあったが、RF守備は現時点でマイナスになっているだろう。既に右のOFを加えるような雰囲気を見せているがオフェンスの上積みでカバーできるか。


〇 12/7
Acquired Rule 5 Pick RHP Justin Slaten from the New York Mets for LHP Ryan Ammons and cash considerations.

全体#8の指名権を持っていたNYMが指名したAA/AAA右腕のSlatenを今季ドラフトしたてのカレッジリリーフのRyan Ammonsとの交換で獲得。90 mph後半の速球にスライダーが良いが右のリリーフの枚数は多い中で枠を勝ち取れるか。


Selected UT Mickey Gasper from New York Yankees in the minor league phase of the Rule 5 Draft.

MiLフェーズのRule 5ドラフトでは、今季もNYMから指名。捕手と内野をこなすAAの選手のGasperを獲得。New Hampshire州出身のローカルボーイでもある。


Chicago White Sox selected LHP Shane Drohan in the Rule 5 Draft.
St. Louis selected RHP Ryan Fernandez in the Rule 5 Draft.

Shane Drohanがやはりというか全体#4でCWSが指名。戻ってこない可能性が高そう。Ryan FernandezもSTLへ。


Chicago White Sox selected RHP Jose Ramirez in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
Cincinnati selected RHP Brock Bell in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
Houston selected RHP Railin Perez in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
Los Angeles Angels selected RHP Ryan Miller in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
Toronto selected OF/1B Alexis Hernandez in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
Kansas City selected UT Ryan Fitzgerald in the minor league phase of the Rule 5 Draft.
St. Louis selected UT Johnfrank Salazar in the minor league phase of the Rule 5 Draft.

MiBフェーズでも総勢7名を指名されるなど狙い撃ちに。一番惜しいのはBrock Bellかな。ケガもありまだHigh-Aですが、以前の球威が戻ればリリーフとして期待できると思ってました。

Jose Ramirezもリリーフならもしかしたら。Alexis Hernandez、Johnfrank Salazarは大物ではないですが、傘下下層の中では比較的結果を出している選手だち。Ryan FitzgeraldはMLBのチャンスをもらえるなら本人には良かった、と言う可能性も。


〇 12/8
Acquired OF Tyler O'Neill from St. Louis for RHP Victor Santos and RHP Nick Robertson.

STLが損切の形で動かすことを検討していると言われていたO'Neillを獲得。見返りはVictor SantosとNick Robertsonの右腕二枚。

OFは枚数的には足りていたが、左右のバランスもあり、左のAlex Verdugoを放出して、右のO'Neillを加えた形。Rafaelaが定着するまではややCFが手薄ということもあり、Michael A. TayorのようなCF守備に優れた選手の加入も検討はしていたようだったが。

DuranのCFはまだまだな部分があるが、Wi. Abreu、Resfsnyder、今回のO'Neillは妥協気味としても一応守れるので、コスパを重視したイメージか。

一方でオフェンス面では、ややアンラッキー気味なデータとなっている現状でもパワーを中心に最低限のものは見せており、併用カードとしては十分な可能性がある。さらに21年の数字に少しでも戻れば大きな上積みとなる。ローリスクハイリターンの可能性。

見返りの内、Santosはそもそも今季MiLFAで流出予定だったのを引き留めた選手でロスには当たらないだろう。Robertsonは夏のKike Hernandezの見返りのセンターピースだったが、トライアルではアンインプレッシブ。

可能性は持っている選手だと思うが、オプション持ちのミドルリリーフ候補として、I. Campbell、Weissertの加入もあったことから、エクスペンダブルだった。残り1年でSTLとしては$5M台になりそうな調定額削減もあっての成立かと思うが、それなりに人気のある選手だったし、上手く交渉したと思える。総じて文句なしのトレードだろう。


〇 12/9
Signed international free agents RHP Charlie Zink and C Alexander Mambel.

2人の海外FAと契約。そろそろ契約期間終了。Zinkは昔いた日系のナックルボーラーと全く同姓同名。


〇 12/11
Signed IF Jamie Westrbook to a minor league deal.
Invited RHP Franklin German, LHP Jorge Benitez, LHP Cam Booser, LHP Helcris Olivarez, IF Jamie Westbrook, IF Eddy Alvarez, and OF Mark Contreras to Spring Training..

昨年NYYにいた選手とマイナー契約。AAAでは良く打っている。またNRIが一部発表


〇 12/13
Signed RHP Cooper Criswell to a one-year contract.

TBがDFAしてリリースしていたCriswellとマイナー契約。軟投派のスウィングマンで、ロングリリーフとは言えブルペンで平均90 mphに届かない球速で三振は取れない。

MLB契約でなくてもと思うが、まぁ$1Mだし最悪損切でもよいだろう。マイナーオプション持ちなので、SlatenやMurphy、Mataなどとロングリリーフを争わせた上、場合によってはマイナーデプスか。


〇 12/14
Signed C Roberto Perez to a minor league contract.

ベテランのRo. Perezとマイナー契約。


〇 12/21
Signed C Mark Kolozsvary to a minor league contract.

守備の良いデプス捕手と契約。


Released OF Jesus Prado.

DSLのOFをリリース。


Arizona signed C Ronaldo Hernandez.

BOSではチャンスに恵まれなかったRonaldo HernandezをMike HazenのARIがマイナー契約。


〇 12/30
Acquired 2B/SS Vaughn Grissom from Atlanta for LHP Chris Sale and cash considerations.

ATLへChris Saleを放出。M-IFの若手のGrissomを獲得し、Saleの$27.5Mの来季年俸の内の$17Mを負担する。Giolitoで一枚埋めたローテから二枚必要な状態に逆戻りも、補強が必須だった2Bを埋める好印象なトレード。

Grissomは下位指名も育成の上手いATL傘下で評価を上げた有望株でMLBで使う時期に来ていたが、野手各ポジションで囲い込みを進めるATLで、IFはAustin Riley、Ozzie Albies、Arlando Arcia (以前はDansby Swanson)にブロックされて十分な出場機会が得られていなかった。まだ丸々6年雇えて、MLBに到達済みかつ、ファーストルックでは良い印象の有望株に近い選手ということで非常に価値がある。

パワーは平凡だが、それも向上する可能性があり、SSの守備自体はもう一歩のようだが、2Bとしてはそれなりのディフェンダーになり得るし、24年はSS控えでも起用できそう。2Bの補強は必須だった中、申し分のない人材が得られたと言える。

Saleは年間の稼働率が計算できないものの、23年のパフォーマンスからは投げられるなら、全盛期とは言えないまでもまだ相手をねじ伏せる投球が期待でき、デプスはあってかつWSに向けたプラスアルファを求めていたATLとは上手く利害が一致したと言えそう。

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