[Transaction]
◯ 7/1
Agreed to terms with OF Reymond Fuentes
ドラ1のFuentesと契約です。ボーナスは$1.13Mで、もともと昨季のKellyなどに比べれば要求は低く、すんなり決まるだろうと言われていました。現状やや細く、パワーにはあまり期待できないでしょうし、ドラ1としては少し弱いです。たた今季のドラフト市場は今イチで、しょうがないと言えばしょうがない。Int. FAや下位ピックにその分をつぎ込むと思います。ざっと見て、これで確実に獲れるところは獲ったという印象で、これからどれだけ契約できるかがドラフトの成否に関わるでしょう。
◯ 7/2
Agreed to terms with SS Jose Vinicio, LHP Victor Payano, RHP Raul Alcantara and RHP Mario Alcantara
7/2のInt. FA交渉解禁に伴い、ほぼ合意に達していたと言われる、4人との契約が合意です。メディカルおよびドラッグチェックなどが終われば、ドミニカのアカデミーで来季までトレーニングとなると思います。Vinicioは来季GCL、あとの選手はDSLに行くはずです。→その後、Payanoはメディカルチェックをパスできず、正式契約はしない模様です。
◯ 7/6
Purchased the contract of 1B/OF Aaron Bates from AAA
Transferred IF Jed Lowrie from 15-day DL to 60-day DL
1B控えのJ. BaileyがDL入り、ということでAAAからBatesをコールアップしています。初昇格おめでとう!06年のドラ3。Larsがいたこともあり、あまり目立たなかったし、Top Prospectとは見られていなかったですが、今季はAAで爆発、AAAに昇格していました。
パワーポテンシャルもありますが、タイプ的には中距離ヒッターで、スウィングをコンパクト目に抑え、コンタクトを重視。選球眼はまずまず。今季はLFにも挑戦し、レンジ的にも最低限守るようです。
とは言え、AAAでも満足に打っておらず、少し早いかという印象は拭えません。Carterという手もありましたが、右打ちという部分を優先しました。ただBate自身は左を打ち込むというタイプではなく、どちらかというと対右の方が成績がいいくらい。トレードバイトの顔見せということもありえるのかな?
Batesの40人ロスター入りに伴い、Lowrieを60日DLに移動しました。DL入りした時点から60日がすでに経っているので、アクティベイトには何の影響もありません。ただ、DLから復帰させる際には誰かを40人ロスターから外す必要があり、現状ではVan Everyを60日DLに移すのが濃厚です。
◯ 7/8
Activated Jed Lowrie from 60-day DL and optioned him to A-
Designated OF Jon Van Every for Assignment
LowrieがDLから復帰しましたが、SS-Aにオプションされています。雨や死球を受けたりで、リハブが今イチうまく進まなかったのもありそうです。SS-Aに行ったのはAAAやAAが雨ばかりだからでしょうか?あとはロスター枠の問題もあるかも。
Lowellとどちらの復帰が早いかはわかりませんが、結局はLugoをどうにかしないと、MLBに再び定着させづらいですね。Lugoは今季の打撃成績はまずまずなので、年棒の大半を負担すれば、CINなどが興味を示しているみたいですが。
またLowrieを40人ロスターへ戻すために、ケガで今季絶望のVan EveryをDFAしました。60日DLに入れるかな?と思ったけど、それだとシーズン終了直後に40人枠に戻すかDFAするかの選択をせまられるので、ここでDFAしておくことを選びました。今だと戦力にならないのでWaiverは通過しやすいと思います。
◯ 7/9
Agreed to terms with SS Jose Iglesias on four year deal
Int. FAでキューバから亡命して来たSSのJ. Iglesiasと4年$8.2MのMLB契約を結びました。$6Mが契約金(ボーナス)になる模様です。守備の良いSSでグラブ捌きはスカウティングで20-80の80をつけられています。レンジやスピードは平均的ですが、肩はプラスの評価。最大の問題は打撃で、まだ19歳(年齢はちゃんと確認したのかな?)と若いですが、体格的にも伸びしろはあまり大きくないみたいです。
来季までにちゃんとビザが降りれば、完成度的にはHi-Aくらいに行くはずと見られています。正直打撃に難があって、昇格スピードにもそこまで期待できない選手にMLB契約を提示する必要があったのかと...なおかつ40人ロスターを占めるわけで、この冬に大量のRule5ドラフト対象者を抱えるチームとしてはあまり好ましくない契約には見えます。あとはそれだけのものに見合った活躍ができるかというところですね。
◯ 7/16
Purchased the contract of LHP Isaac Hess from Ind. League and signed him to a minor league deal
Ind. League(独立リーグ)の左腕HessとMinor契約。臀部のケガが原因でドラフトにかからず、Ind. Leagueで投げていました。成績はまずまずで、まずはHi-AかもしかするとLo-Aでリリーフか。一昨季は独立リーグでNo.1 Prospectと言われたNavaを獲ってますし、昨季もLoopとかまずまず上位にランクされていました。こういうところでも抜け目なく動きますね。
◯ 7/17
Activated 3B Mike Lowell from 15-day DL
Optioned 1B/LF Aaron Bates to AAA
Recalled RHP Clay Buchholz from AAA
Designated SS Julio Lugo for assignment
とうとうLugoがDFAです。SSとしてはまずまず打ってるにしろ、なんせ守備がヒドすぎて控えでは使いにくいので、LowellとLowrieの復帰にともないDFAとなりました。年棒が高すぎるので、Waiverでどこかが拾うことはないですが、一応トレードすることは可能。Waiverを通過した場合はMinor行きを受け入れることはないでしょうから、FAになるのを待つチームが多そうですが。
Buchholzが今季初昇格。All-Starに選ばれたBeckettとWakeの登板間隔調整という名目ですが、トレードや後半戦に向けてどれくらい投げれるのかを試すという意味合いが強そうです。BateはAAAに送り返されました。昇格当初はさっぱりでしたが、最後はいいところで打ったりして、今後に期待が持てます。右打ちということで、Larsあたりが昇格しても控えにしやすいので今回の昇格はポジティブな要素になりました。
◯ 7/18
Recalled IF Jed Lowrie from AAA
Optioned RHP Clay Buchholz to AAA
Released OF Jon Van Every
Buchholzが予定通りスポットスタートをこなしてAAAにオプション。LowrieがやっとMLBに復帰です。春先はSTで絶好調だったものの手首を再び痛めてDLに入っていました。代役のGreenはここまで予想外の活躍で穴を埋めてくれていましたが、少しずつ失速して来てはいるのでLowrieにはしっかりとした貢献が求められますね。またCFのデプスで40人ロスターに入っていたVan Everyがリリース。今季絶望なだけにしかたないですが、CFのデプスはどうするんでしょうね?
◯ 7/21
Recalled RHP Clay Buchholz from AAA
Wakeが腰を痛めてDL入り。Buchholzが予想以上に早く、再びMLBに復帰しました。Wakeの腰はもうシーズン後半戦の恒例になりつつありますが、今季はここまでローテを守り続けて貢献していただけに仕方ないです。むしろ彼を酷使せざるを得ない状況に追い込んだ他の先発陣の不甲斐なさが問題。これでますますPennyは出しづらくなりました。でも来季を考えればBuchholzをしっかり使うチャンスですし、Buchholzにはここでしっかり一本立ちしてもらいたいですね。
◯ 7/22
Acquired 1B Adam LaRoche from PIT for SS Argenis Diaz and RHP Hunter Strickland
最近の打撃不振に業を煮やしたか、デッドラインが近づくなかで1BのLaRocheを獲得。PITはサラリーダンプとマイナーの補充が目的で、今季の残りサラリーの$3MほどをBOSが負担。代わりに出したのは40人ロスターに入っているSSのDiazとLo-Aの先発Strickland。個人的にはLaRocheがあまり好きではないのと、Stricklandを結構買っているのでこのトレード自体は好みではありませんが、それでもうまくやったトレードだと言えると思います。
LaRocheの契約は残り半年でうまくいけばTypeBになる可能性がありますし、例年後半戦に強い選手でもあります。LaRocheは左打ちなので1B/3BでLowellとの変則プラトーン(対右は1B LaRoche、3B Youks、対左で1B Youks、3B Lowell)を組めます。年棒負担にしてもBOSの財政力からすれば大きな問題はないですし、見返りも今のところ大きく育ちそうにない選手です。問題は今季は今イチのLaRocheで果たして十分な補強になるのかということですが、個人的にEpsteinさんは、そこまで現状を不安視していないのではとも思っています。例年この時期に調子を落としていますし、シーズン終盤を見据えて、意図的にペースダウンしてる部分もあるのかも。
出した選手のうち、Diazは守備の才能が素晴らしいSSで、MLBでもゴールドグラブ並みの守備力を持つようになるとも言われますが、如何せん打撃が弱い。選球眼、パワーとも今ひとつで今季はAAでも序盤良かったものの、現在のAVGは.250程度。すでに40人ロスター入りして、オプションを2回消費しているのもマイナスです。Hi-AのY. Navarroをブロックしていましたし、来季はIglesiasも加入することもあって、余剰と言えなくもない存在でした。SSが不足しているチームにはそれなりの価値があるでしょうし、選球眼を磨けば、守備型のUTにはなれるかもしれません。
Stricklandは現状では制球はいいものの、球威、変化球とも平凡で、プロジェクションとしては、変化球を整えてミドルリリーフというくらいですが、体格があり、Lesterとも比較されるシンプルなモーションで投げることから球威が伸びる可能性は結構高いと言われており、個人的にはマークしているダークホースの1人だったので残念です。
Acquired 1B/LF Chris Duncan and PTBNL from STL for SS Julio Lugo and cash
DFAしたLugoはNYMあたりがリリースを待っていたらしいですが、STLが見返りを払って持って行ってくれました。見返りは穴は多いですがパワーのあるDuncan。Lugoの残り契約(1年半)の年棒約$13.5MはBOSが全負担ということで、Middle IFが不足しているチームにはまずまず人気が出たため、ただよりはマシな見返りが得られました。
LugoはSTLでは2Bで使われる模様。近年、少し選球眼も改善してますし、2Bとしても最低限は打てます。守備もSSよりは守るでしょう。Duncanは06年のWS制覇時から07年に掛けては守備は最低クラスなもののパワーがあるLFでしたが、腰のヘルニアに悩まされています。AAAに行く見通しで、オプションが残っているのはいいですが、今季スーパー2の調停選手なので、ずっとMinorに置いとくには資金的に辛いです。AAAで今季終了まで使って、戻らないようならNon-tenderするでしょう。1B/両翼タイプはAAAに多くいて、Carterとかなり立場的に被ります(その後McAnultyをリリースしてリプレースしました)。今季はケガに悩まされていますが、Daegesもいるので、ロスター枠的にも少し動かしたりしたいところかも。
◯ 7/24
Designated OF/1B Mark Kotsay for assignement
LaRocheの獲得に伴って、同じ左打ちの1B控えのKotsayがDFA。ポジション的には使いやすいので、年棒負担でどこかがトレードで持って行くかと思います。昨季途中にトレードで獲得して以降、BOSでは主に1B控えでした。元々守備力が売りのCFだっただけに、このポジションとしてはやや打力不足。AVGは最低限は残しているけど、OBP、SLGが今イチでした。
1B守備は素晴らしかったし、ケガの不安があるBaldelliがいるので、純粋な控え選手としては悪くなかったけど、Lowellのケガの不安と打線全体が低調なので、Lowellとプラトーンになる、もう少し上の打力を持った1Bが必要になったのが大きいです。個人的には割と好きな選手だっただけに残念ですが、どこかしらでまだ機会をもらえるでしょう。お疲れさまでした。
◯ 7/27
Agreed to terms with C Dan Butler (UDFA)
マイナーな動きが1つ。BOSは守備のいい捕手をドラフト下位かUDFAでよく獲りますが、大抵はロスターの穴を埋めたりするための動きで、1、2年でリリースされることが多いです。
◯ 7/28
Aquired OF Brian Anderson from CWS for OF/1B Mark Kotsay (and cash?)
DFAされたKotsayはCWSが見返りを払って獲得しました。おそらく年棒はほぼBOSが負担することになるでしょう。LaRocheに弾き出されていた選手で、1Bとしては打力がやや弱いですが、まだOFも十分に守れ、守備型のレギュラー、もしくは控えとしては価値があります。CFとしては守備範囲がやや落ちているでしょうが、肩が強くRFとしては水準をこえています。
CWSはJermaine Dye (RF)、Carlos Quentin (LF)、Dewayne Wise (CF)、Scott Podsednik (LF)といてOFは比較的揃っている印象がありましたが、Wiseがあまり打てていないですし、1B控えのJoshua Fieldsも弱いので、使いやすいKotsayに手を伸ばしたみたいです。見返りは元Top ProspectのB. Andersonで伸び悩んでいる典型的なタイプ。Van EveryのリリースやKotsayのDFAなどでCF控えが手薄になっていたのでデプスは結構切実に必要していたので、見返りとしてはかなりいいものを手に出来たように思います。
今年で多分オプション切れですが、BaldelliもFAになるので特に来季どう使うかというのも考えなくていいです。AAAに置いておき、Baldelliの故障に対する保険になれれば十分。右打ちなのでF. GuzmanとBellのどちらかを弾き出して併用されそうです。
◯ 7/31
Acquired C/1B Victor Martinez from CLE for RHP Justin Masterson, LHP Nick Hagadone, RHP Bryan Price
とうとうフラッグディール最終日で動きました。Roy Halladay (TOR)、Adrian Gonzalez (SD)、Martinezの中で最も要求が低かったMartinezを獲得。他の2人はBuchholz+Top Prospect 3、4人くらいの要求でしたので、これはさすがに飲めなかったです。
Martinezは捕手としては確かに打てますが、捕手だからという部分も大きく、1Bとしては水準を上回るくらいですし、また捕手としては守備の評価は高くないので、強化幅はとても大きいと言うほどではないです。また対価は傘下でもトップクラスの若手投手3人ということで、通常にチームならそこまでいいトレードとも言えませんが、投手の若手層が分厚いチームであることと、同地区のライバル TB(同じくMartinezの獲得の力を入れていた)に行くのも同時阻止できたこと、来季も契約が残ることなどから、なんとかまずまず良いトレードだと言えます。
MartinezはC/1B/DHなどで使い回されるはずで、特に左打席の打力の方がややいいので、対右では、Cか1Bでフルに出場するでしょう。対左ではLowell、Varitekともまずまず打てるので、Papiの代わりにDHで使うこともあるかも。Lowell、Varitekらを休ませながら使えるという意味では大きいです。
ただロスターが少しキツくなる面もあり、すでにKottarasをDLに入れています。Wakeの復帰後どうするのかはまだよくわかりません(9月まで復帰を遅らせてロスターの拡大を待つかと思いますが)。またOFのやり繰りも少し難しくなりました(4th OFのBaldelliが故障が多いため)。緊急時にはYouksやGreenを両翼で使うことになりそうです。
出した選手はリリーフに移る可能性もありますが、しっかりした先発になれる可能性も持ちます。来季くらいまでは再建に入りそうなCLEとしては、残り1年と少しのMartinezを出すのに十分な戦果だと言えるでしょう。BOSファンの間ではBuchholzを出さずに済んだし、リリーフの可能性が結構ある選手3人で穫れたのは良かったという意見が強いですが、このレベルを3枚出すのはやはり結構キビしいです。
Mastersonは昨季、先発・リリーフでフル回転した投手。FAまで5年以上あります。昨季はスポットスターターでよく投げたのち、崩壊しかけていたブルペンに回り、セットアッパーとしてチームを支えました。サイドアームからの90 mph後半まで出るシンカーが売りで、これにスライダーを併せて、右はしっかり抑えます。逆にチェンジアップはこのSTでも改善を試みていましたが、現状では今イチで、対左の被打率はかなり悪いです。チェンジアップを進めることが出来れば、2、3番手の先発の可能性を持つと言われています。現状でもミドルリリーフとしてはまずまずで、最低限しっかりしたセットアップにはなりそう。
Hagadoneは最速97~98 mphの沈む速球を持つパワーアームで、左腕ということもあり、将来的にはフロントラインスターターの可能性を持ちます。ただ昨季TJをやってしまい、今季は復帰後、球威は92~96 mphと回復してきたものの、制球とスライダーがまだ戻りきってはいません。Lo-Aまでしか昇格させていなかった上に1年を棒に振ったこともあって、リリーフの可能性が示唆されていました。チェンジアップもまだ未整備でもあります。
確かに年齢的なこともあって、TJの1年間は評価を引き下げましたが、現状でも最低左の支配的なセットアップになれると言われていますし、何よりBOS傘下の投手層は厚みはあるものの、フロントラインスターターの可能性を持つProspectはHagadoneを除くとほとんどいないと意味で痛いです。上位ProspectのKellyやPimentelも上限は2、3番手と言われてますし、(契約できれば)YounginerやGCLのRoman Mendezはポテンシャルを感じるものの先が余りにも長い。2、3年以内にフロントラインクラスのポテンシャルを持つ若手が台頭する可能性を失ってしまったのは残念です。MastersonやPriceも良い選手ですし、好きなProspectでしたが、Hagadoneがやはり最も痛いです。
Priceも上2人に比べれば、大きくはないですが、95~97 mphほどまで出せる速球とキレの鋭いスライダーを持ちます。今季はHi-Aに昇格後少し苦しんでおり、制球力やチェンジアップも未整備と言うこともあって、同期のWeilandやFifeに完成度では遅れをとっていました。リリーバーに移る可能性も結構ありますが、John Sickelsさんなどは成長には時間がかかるだろうが、上手く磨けばいいスターターになれると評価しており、ポテンシャルの上限はまずまず高いProspectです。
Martinezは10年のオフにTypeAになる可能性が高いですし、そこまでしっかり働いてくれれば、BOS自体はWinとなるでしょうが、同時にCLEもかなりのものを手にしました。しかし、これを見ると、BOSはやはりカレッジ出身の選手の方が評価が高いですね。まぁ何より、取りあえず3人はCLEでガンバって欲しいです。
Acquired 1B Casey Kotchman from ATL for Adam LaRoche and cash (~$1M)
Martinezを獲ったことを受けて、先日獲得したばかりのLaRocheをATLのKotchmanとトレードしました。パワーではLaRocheが上回りますが、守備やコンタクトはKotchmanが上ですし、今季の成績もKotchmanの方がいいです。また来季も比較的安めで雇えます。Martinezを獲って、どちらかと言えば、守備力重視の控えタイプの方がフィットするロスター構成になったBOSにとっては、単体として見ればかなりいいトレードに見えます。Hunter StricklandとArgenis Diazで残り2年以上あるまずまずの1Bを穫れたのはトレード収支的にはプラス。ATLの動きは正直よくわからないです。後半戦に強いLaRocheが爆発すれば、パワー面でアップグレードにはなりますが。
Kotchmanは1Bとしてはパワーは平均をかなり下回りますが、コンタクトに優れたアベレージヒッタータイプ。選球眼はそこそこですが、早打ちで当てていくタイプです。中距離打者で、Fenwayには適合しそう。また守備は動きやレンジ、肩など全般的に高評価で、かなりレベルの高い1Bです。守備力ではYouksを凌ぐかもしれません。Papi、Lowell、Varitekの休養に併せて、少し機会をもらうのと、試合終盤の守備固め(3B Youks)を担います。使い方的には少しもったいない気もしますが、来季はもしかするとLowellあたりの放出を睨んでいるのかも。
ただ個人的には、それほど多くの打席数を稼がせずに、守備固めなどがメインになるのなら、OFも守れるKotsayの方が良かったように思います。さすがに打力ではKotchmanの方が上ですが、1B/3B/C/DHはMartinezとYouksがほぼフル出場と考えれば、Kotchmanの打席はあまりないように思えます。Youksを少しLFで使ったりするなら、少し機会は増えますが、可能性は大きくはなさそう。Kotchmanも練習すればLFを守るのでは?とも言われていますが、MiLB、MLBを通して経験がなく、STからならともかく、さすがにリスキーです。LaRocheの獲得の方が先だったから、仕方ないと言えば仕方ないですが、BayやDrewが負傷退場しているのを見ると、Kotsayがベンチにいた方が、ロスターの柔軟性は高かったなと。
Purchased the contract of RHP Marcus McBeth from AAA and OF Josh Reddick from AA
Designated 2B/3B Travis Denker for assignment
MastersonとLaRocheがトレードされたことで、7/31の試合のために2つのスポットをAAAのリリーフのMcBethとAAのTop ProspectのOF Reddickで埋めてきました。40人ロスターの席を作るために、松坂を60日DLに移動し、DenkerをDFA。Denkerはどこかが獲るかもしれません。
McBethの方は、BowdenはちょうどAAAの登板を終えてレストが間に合わず、H. Jonesは最近内容が良くないということで白羽の矢がたちました。昨季途中にMiLFAで獲った29歳の選手でAAAではERA 2.28に51.1 IP/31 H/17 BB/54 KとAAAレベルでは十分な成績を残しています。本来ならF. Cabreraの方が有力でしたが、ちょうど、お子さんが生まれるということで、ベネズエラに帰っていました。
Reddickの方はやや意味不明な動き。彼はAAでしっかり打ってますが、AAA未経験で、何より、これでオプションを今季1つ消費してしまうのが確定的(ルールが複雑ですが、今シーズンの残りでMinorの在籍が20日以下なら消費されない模様ですが、これはまずないでしょう)です。来季は契約延長がなければBayが抜けるので、LFにDrewを移す可能性はありますが、左打ちばかりのOF陣は好まないでしょう。11年まで残るDrewの契約が終わるまで、レギュラー定着がないとすると、12年にはOut of Optionになってしまいます。一応昇格後よく打っており、11年には本格稼働できそうで、10年オフに残り1年のDrewを何とかして出す可能性はありますが。MLBで打っているのをみるのはとても嬉しいですが、色々動きをムズカしくするなら、Carterあたりをコールアップしておき、Reddickの昇格は来季からで良かったようにも思います。
Agreed to terms with OF/RHP Alex Hassan
ドラ20のHassanと契約。思ったより安い契約金($100K前後)で捕まえたようです。当初は投手として指名していたものの、Cape Cod LeagueではOFでまずまずのパフォーマンスを見せており、こちらで使う模様。あとは契約交渉期限まであと10日あまりということで、そろそろRenfroe、Younginerらの朗報が聞きたいですね。
[Injury Information]
◯ 7/6
Placed 1B/OF Jeff Bailey on the 15-day DL
J. Baileyは足首を痛めた模様です。今季2度目の昇格で、少し良くなっていたので残念。彼にとってもチャンスなんですが。ケガの状態についてはまだあまり情報が出ていませんのであとで追記します。
◯ 7/21
Placed RHP Tim Wakefield on 15-day DL
Wakeが持病の腰を痛めてDL入りです。コルチゾンを打っているとかで、症状は結構重め。でもDLに入る前に(登板はできませんでしたが)All-Starに出れてホントに良かったですね。Beckett、Lester、Penny、Smoltz、Buchholzと5枚いるとは言え、Smoltzも良くないですし、POまでには帰って来て欲しいです。
◯ 7/30
Transferred RHP Daisuke Matsuzaka to 60-day DL
40人ロスターに空きを作るために、松坂を60日DLに移動。キャッチボールは始めたようですが、パフォーマンス低下の肉体的原因がはっきりしないことに加えて、球団とゴタゴタ(下記参照)があったこともあり、今シーズンは復帰できるかもよくわかりません。オフにはトレードにも耳を傾けると言われています(引き取り手があるかは微妙ですが)。6/21にDL入りしているので、復帰は最短でも8月末で、どうせそれには間に合わないでしょう。60日DLへの移動は妥当な動きに見えます。
[Rumors]
◯ 7/8
TOR released B. J. Ryan and will trade Roy Halladay ?
TORの動きが慌ただしくなってきました。元クローザーの左腕 Ryanをリリース。2010年までの高額契約があるので、Waiverではどうせ手を挙げるチームはないだろうし、Minorへのオプションも受け入れないだろうから、仕方がないです。高額契約を結んでいたこともあり、TORがTJからの復帰を急がせたからとも言われますが、球威が落ちており、今年は悲惨な成績。
どこかがMLB契約を提示するでしょう。最低保証額でいいですし、対左なら使えるかもしれないですから。取りあえずDLに入れて、しばらくリハブをさせることになると思います。Ryanとしては価値のリビルドをしたいでしょうし、将来的にも枠を保証されやすいチームがいいでしょうね。NLで投手有利の本拠があれば理想的。STLあたりかな?と思いますが。
Halladayに関しては彼に関する話を聞くことはあるといった趣旨の発言をGMがしただけで、明確に売りに出す訳ではないですが、TORはキビしいAL東で、少しずつ沈み始めており、撤退もにらみながらの動きというのはしょうがないところ。
個人的には、MLB最強投手と思っていますし、そんじょそこらの見返りでオファーするなんて、逆におこがましいと思ってしまうくらいリスペクトしてます。BOSならBuchholzかLesterに誰をつけるかというところからでしょうね。ただTORは再建モードに入る訳ではなさそうですし(それをするにはVarnon Wellsの契約は重すぎる)、AL東のチームには出さない的な噂も聞こえますが。
◯ 7/27
About Daisuke Matsuzaka
これまでも、たびたび投げ込みによる調整を主張して首脳陣と意見が割れていた松坂さんですが、首脳陣との意見の違いについて、内部のやりとりを日本のメディアの記者に暴露してしまい、その内容がコラムになったことで激しくバッシング(メディアおよび首脳陣から)を受けています。
問題はどちらが正しいかではなく、内部事情を暴露したことで、これはイメージを大きく損ないます。この冬出そうにも、恐らく買い手はほとんどつかないでしょう。ファンの間でも、もうダメ元で思う通りやらせてみたら?なんてのも。ほとんど不良債権扱いですね。Lugoも去った今、Drewなどと共にファンの標的になる気がします。
◯ 7/29
Trade Deadline
いわゆるフラッグディールのデッドラインが近づいてきました。BOSはRoy HalladayとVictor Martinezに狙いを絞ったみたいですが、どうでしょうね。正直打線が今の状態だとHalladay獲ってもあまりかわらない気も。Martinezはフィットすると思いますけど、捕手なので割高ですね。BuchholzはMartinezには出さないと言っているようですが、このラインは譲って欲しくないです。ちなみにKellyとWestmorelandはアンタッチャブルで、D. Bardもそれに近いプロテクションがかかっているようです。
[News]
◯ 7/30
David Ortiz (and Manny Ramirez) tested positive for PEDS in 03'
ステロイド使用に対する違反やルールが決まっていなかった03'年に、名前を公表しないことを前提に行われたステロイドのテストで、OrtizとRamirezが陽性だったことがわかりました。もちろん彼らだけが使用していたわけではなく、恐らくかなり多くの選手(Alex Rodriguezしかり)がステロイドを使用していたと思われますが、残念と言えば残念。今後また色んな事実が明らかになるでしょうが、禁止以降は使ってないならいいんですけどね...ここ1、2年、急激に成績が落ちこんでいたりと、疑わしいと言えばそうな面もありますし。こういった雑音を振り払うためにも、残りのシーズンは奮起してくれると期待したいです。
2 件のコメント:
大きく動きましたね~。これはバックホルツには絶対成功してもらわないと。
またヘルナンデス獲得にもかなり力を入れていたようで。信じていいのかわからんけど
今朝も選手リスト付で1対5のトレードをレッドソックス側がオファーしていたなんて記事が出てましね。
来期以降ベケットレスターに次ぐ投手と言ってもFAだと実力はあるけど故障が怖い
みたいなハーデン、ラッキー、
べダードみたいな投手ばかりでこのあたりも
考慮して動いたのかなあと。ベケットも
2011以降はまだ不確実ですし。
そう考えるとオフは
ヘルナンデスやヘイレンのような健康で実力ある投手をトレードで獲得する可能性のほうが高いのかな。
このままだと日本進出と田沢獲得の
影響を入れても
松坂に大金使ったのが悔やまれますし来期以降の3人目とは確実に計算されないでしょうね。ボストンの記者がトレードしろ的な記事出してますけどこれだけ価値が落ちたらそんな簡単にも出せないですよね・・。
ポスティングにかかった費用も莫大だし。
ウェイクは症状がよくないみたいでまた
コーチゾン打ったたみたいだし最低でも数週間はかかりそうですね。こりゃ9月まで無理ですか・・。スモルツ、バックホルツと
厳しい状況が続いているだけにちょっと痛いですね。まあ元気なら元気でロスターのやりくりが今度は大変になりそうですけど。
ボウデンの先発の出番もあるでしょうかね。
パピは残念の一言です。ラウリーになんとか
結果出してほしいのですが少し苦しんでますかね。
ボストンフィーバーさん
こんにちは〜(^-^) お忙しい中、いらしていただいてありがとうございます。
投手どうするんでしょうねぇ。バックにはガンバってもらわないと困りますね。見てるとセットになるとファストボールを狙い打たれている気がしますね。ランナーいないときもいいムーブはしてるけど、ちょっとばらついてBBが多いし、春先のベケットみたいなイメージです。やっぱり変化球でカウントを稼げるようになって欲しいですねぇ。
ヘルナンデスの記事はどうなんでしょうね。まだ開花しきってないとは思うし、とても若いけど、ボストンでエースになれるのかなぁ?オフとは言わず、現状でも確かにエース級を1人入れて、スモルツをリリーフに回せたら、かなり強固な投手陣にはなりそうですが...
動くならトレードよりもFA希望かなぁ?今季もドラ1のフエンテスくん(彼もよくやってますけど)には悪いですが、彼ぐらいのドラ1ならサバシアとかをFAで獲っておけばとも思います...
まぁ松坂は取りあえず、1年目でWS獲ったからと割り切ってます(彼のおかげとも言い難いですが)。投手のFA長期契約は成功する方が稀ですしね。ただ日本の野球会は未だに精神論の年配の指導者のせいで、若いうちから酷使されているので、いくら良い選手(ダルビッシュとか)でも、ポスティングやFAでも長期契約は避けて欲しいですね。
スモルツは次で8試合目ですので、今度ダメならトレードも現実味を帯びてきそうですね。ウェイクが早く戻れるなら、ペニーをどこかに出す三角トレードなんかでプロスペクトの支出を抑えても、とも思いますが。
ボウデンはスライダーをマスターして、今とてもいいカンジだと思います。先発でも結構やるんじゃないかと(^-^)
パピは...でも禁止されていなかった時代だし、気持ちもわからなくはないです。ちょっとした違いで、あっさりリリースが待っている世界ですから。他の選手が使ってるのに、あえて自分だけ使わないで不利になるのも何だか納得いかないでしょうし...
ラウリーはちょっとまだスウィングが鈍いカンジですね。自分的には守備さえしっかりしてくれれば、今のチーム状況なら、焦らず少しずつ上がってくれればと思ってます(^_^;)
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