2011年9月20日火曜日

12' Draft Watch - Boston's Needs

BOSのニーズ分析と自分なりの好みのドラフトです。あんまし深い意味はない。


[12' BOS Positional Needs]

Pitcher : 優先度A。昨季も投手はさっぱりだった。Britton、Pimentelは悲惨だったし、RanaudoやWorkmanも現状ではしっかりしたローテ投手になれるか不安の方も大きい。Barnesはここまでのところ素晴らしいし、Owensも才能は見せている。ここ数年、なかなか優れた投手を排出できておらず、育成を見直して欲しいのはあるけど、当然継続して、有望な投手を指名していく努力は必要だろう。LesterやBuchholzも劣化なのかと不安になる投球を続けているし、優先度としては非常に高い。

ただ今ドラフトは投手はかなり薄く、Mark Appel、Lucas Giolito、Kyle Zimmer、Kevin Gausmanを除けば、豊作だった11年のドラフトならドラ1中盤に入れる選手はいないとも。上位3ピックの内最低1人は投手だろうが、しっかりと見抜いて指名して欲しい。下位でスリップした選手を指名しづらくなった新CBAの元でのドラフトだし、上位でリスクの高い高校生を狙うかどうかは悩ましい。もちろん伸びしろの大きい、エースのポテンシャルのある選手は傘下にも欠けているし、そういったタイプは特にカレッジからBOSの位置で指名することは困難。

High Floor/Low Ceilingなカレッジ投手か、High Ceiling/Low Floorな高校生かでまずは悩むところ。あとは左右の優先度では、しばらく左腕が不足気味であったが、昨季Owens、Kukukを指名し、JuCoから獲ったM. Penaも今のところ良いということで、どうしても左というカンジではない。バランス的には、カレッジで左腕が一枚いても良いが、どちらかというと基本的には左右に拘らず一番良い投手が欲しい。

個人的には、現状では失敗ピックなるリスクを冒して指名するほどの高校生投手は少ないように見えるし、3~5番手でも良いので、とりあえずしっかりした先発になれる選手のデプスを増やしたいと考えていて、どちらかというとある程度の選手が残っていればカレッジの選手に傾いている。

BOSまで残る可能性がそこそこある中では、Brian Johnsonはあまみ好みではない。個人的にはChris Beckが好みだが、今季はコマンドに苦しみ、かなり評価を下げており、BOSのスカウトがどう評価するか。#31や#37で残っているなら面白そうだが。他では評価を上げている、Chris StrattonやAndrew Hearneyなどは#24で指名するのでも悪くないだろう。伸びしろという点では、エキサイティングなピックというわけではないが、現状のニーズから言えばしっかりしたピックになるのでは。

#24、#31辺りで首尾よくしっかりしたカレッジ投手を指名できたなら、スロットで契約できるとして、#37、ドラ2~3辺りで、1人はHigh Ceilingな高校生投手を指名したい。それより下になるとさすがに契約にこぎつけるのも大変だろうし。Taylore CherryやMitchell Traver、Hunter Virantら多少評価を落としているが、伸びしろの大きい選手を狙いたい。New Jersey出身のパワーアームPat Lightも欲しい選手の1人。

一方、かなり上位の高校生アームが残っていた場合#24で考えてもいいかもしれない。Zach Eflinが残っていれば個人的に狙って欲しいし、やや評価を落としているが、Walker Weickelも本来のポテンシャルを信じるなら魅力的だ。


Catcher : 優先度B。Saltyはやはり攻守に不安が大きいが、Lavarnwayは今季、かなり守備を改善しており、多少パワーを見せられていないが、もうそろそろ使える状態になりつつある。やはりAAでイマイチ打てていないが、Butlerも守備面を中心に比較的まとまった選手で、控えとしては十分使えそう。また昨季大きく成長を見せた、C. VazquezがHigh-Aでもまずまずやっているし、上層はしっかりした厚みがあると言える

また下層でも、11年ドラフトで最高の捕手であるSwihartと契約し、将来の正捕手候補はいる状態。Weemsも併せて、下層に有望株を補充できたことから、ニーズとしては少し下がったと言える。ドラフト候補を見ても、Mike ZuninoはTop 5確定だろうし、Stryker Trahanは少し魅力的だが、Swihartとの年齢の近さを考えると、基本的には投手など他のポジションを優先したくなる。#31や#37で残っていれば、上限の高いTrahanは、指名しても良いかというくらい。


Firstbase : 優先度C。A-Gonがいる以上、優先度は高くない。傘下では薄いポジションではあるが、一応AAAにはLarsがいるし、R. Rodriguez、Shawらも控えとしては使えるかもしれない。1B専門のタイプであれば獲る必要性が低いが、他のポジションも勤まるRichie ShafferやVictor Roacheのようなトップクラスのパワーヒッターであれば、非常に貴重だし、獲っておいても良いが。ただShafferは3Bも豊富だしあまりフィットしない気もする。一方ケガがあったとは言え、#37までRoacheがスリップするなら本来の力的に言えば大きなスティールになると思う。あとはドラ3以降の下位であれば、高校生で1枚欲しいところが、契約は困難だし、ムリして1Bを追う必要性は低い。


Secondbase : 優先度C。やはりPedroiaがいるし、優先しづらいポジションだ。SSから移るProspectもいるだろうし。TejedaがOFに移り上層はDentやMenesesなど打力に欠けたタイプばかりになったが、High-Aに昇格したCoyleはPedroiaに似た、パワー・スピードを兼ね備えた有望な選手だ。Pedroiaが抜けることがあれば、後釜になれるだろう。また下層でも将来は2Bと言われる、Bettsもオーバースロットで獲った。一応、New JerseyのSteve Nyisztorと、ConnecticutのL. J. Mazzilliと、ローカルに近い地域出身の2Bタイプが比較的上位にランクされているが、さほどパワーもなく、良くてUTかというカンジで魅力に欠ける。


Thirdbase : 優先度C。Youksの健康と3B守備はかなり危険水準に来ているが、MiddlebrooksがMLBでもインプレッシブな活躍を見せており。ここ1年の内にYouksを追いやって3Bのレギュラーを奪うのはほぼ確定事項となった。それ以降でも、10年ドラ1のVitekはやや失望気味だが、Low-Aにも打撃ポテンシャルは傘下最高クラスのCecchiniがおり、Renfroeも今季少し向上を見せている。以前は薄いポジションだったが、現在はMLB全体でもトップクラスと言える層がある。

Trey Williams、Joey Gallo、Rio Ruizら、HSの3Bが豊富なクラスでもあるし、結構BOSのMockで3Bをピックしているものも見るが、個人的な優先度は低い。Shafferはドラ1上位と言われているし、1Bがやや薄くなってきているから、落ちてきたら獲っても悪くはないと思うが、それでも投手やSSを優先してもらいたい気がする。特に、Stephen Piscottyなど打てるがパワーがイマイチというタイプは絶対に回避してもらいたい。


Shortstop : 優先度A。X. Bogaertsは素晴らしいが、SSには残らないと言われている。J. Iglesias、Vinicioら、守備の評価が高い選手は、やはり打撃が弱く、育っても9番打者でしかない。Deven Marreroは評価を落としていて、ひょっとしたら残ってるかもしれないが、やはり打撃の上限は低い。それよりも魅力的なのは、Gavin Cecchini。兄ほどパワーはないが、優れたラインドライブヒッティング能力と、SSとしてやっていけると言われる身体能力の持ち主。最上位ピック#24の第1希望はずっと彼です。

08年のGibson以降、ドラフトではしっかりしたSSを獲っていないし、そろそろ獲ってもいい頃。VinicioがLow-Aスタートになっており、SS-A Lowellの世代のSSがいないというのもあるし、HS-SSは最もニーズが高いポジションと言える。Gav. Cecchiniはただ#20を越えて落ちてくる可能性はほとんどない。となれば他のHS-SSを物色したいが、#24で獲るほどの選手は少ない。Addison Russellは守備面で少し評価を上げており、もしかしたらSSになれるかもと言われるようになってきている。BOSがSSに残れると見ているなら#24や#31でピックしても良いかも。

他ではTanner Rahierは好みの選手だが、攻守ともに評価を落としており、SSとも見られなくなっている。評価を上げているCorey Seagerもポジションに関しては同様だ。どうせ3Bになるだろうという選手は今季は遠慮したい。守備で言えば、Jesmuel Valentin-Diazは多少肩が弱いにせよ、SSに残れる選手ですが、打力の上限が低い。唯一C. J. HinojosaはSSの可能性と打撃のポテンシャルを兼ね備えた選手だが、ケガによるスリップと要求額の高さから指名しづらい選手だ。


Outfielder : 優先度B。LFはしばらくCrawfordで決まり。CFは取りあえずあと2年はEllsburyがいる。RFはJosh Reddickを放出し、Hassanなど、何人かもう少しで戦力になれそうなのはいるが、Kalishも含め、まだ確たる将来構想はない。場合によってはトレードを考えることになるかもしれないが、それよりも将来構想的には、AAまで来ている、右打ちのパワーヒッターBrentzが重要か。彼がMLBまで順調に来れば、しばらくは安泰だろう。Jacobsも今季大きく成長したし、H. RamosやVitekらもいて、両翼の緊急のニーズはない。ただ現在のMLBは左打者が多く、それに対して右打ちのOFが育ってきているのは良いが、逆に左でパワーの可能性のある選手があまりいなくなってきた。両翼タイプならこの可能性が欲しいところ。

一方でCFはEllsbury次第だが、Borasクライアントだし、やはり将来構想には含めにくい。昨季の成績は申し分なかったが、抜けることをある程度想定に入れておかないといけない。ただ今季High-Aで開幕したJ. Bradley Jr.が開幕から絶好調で、ひとまずCFの後釜は心配なさそうだ。ただパワーの上限は限られる選手で、Westmorelandのような攻守にポテンシャルの高いHSのCFは確保しておく方がいいかもしれない。Rhett Wisemanはローカルボーイで気になる選手の1人だ。

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