2025年11月26日水曜日

25' Today's Topics - 11/25

[Today's Topics)]

下記の通り、S. Grayを補強。ローテはCrochet、Gray、Belloが確定し、残り二枠をRichard Fittsは戦線から離脱したものの、Sandoval、Crawford、Dobbins、Harrison、Early、Tolleの6人で争う状態。

これにCriswellがいて、更に40人枠に追加されたUberstine、Drohan、Sandlinとプロジェクションはしづらいが上限はフロントラインのPeralesが控え、更にはTORのTrey Yesavageよろしく、Witherspoon、M. Phillips、Eyansonという今季のドラフトBig 3も出て来る可能性がある。

Breslowとしても更なる先発投手補強の可能性は否定しなかったものの、直近はバットに集中という通り、他からよっぽど魅力的なオファーでもない限りは積極的に更にローテ強化に資金や有望株を費やすことはなさそう。

また資金的にもまだかなり動ける幅を残した動きになったことから、パワーバットはFAの線が優先だろうか。Pete AlonsoとAlex Bregmanを筆頭にEugenio Suarez、あとはNPBから岡本和真か村上宗隆。ただペイロールは調停入れても$194Mというくらいでまだそれなりに空いてはいるが贅沢税の最初のライン$241Mに対して、CBTは$221Mとあと$20Mで贅沢税支払いに入る。

AlonsoやBregmanとなるとAAVで$25~30Mは確実に超えてくるだろうから、さすがに二名は厳しいところ。贅沢税支払い自体はある程度覚悟はしているだろうが、毎年確実に超過することが確定するところまで思い切れるとは思えないが。

また先発投手のトレード相手にOF陣を絡めなかったことも、今後の動き方をどう考えるのかを難しくする。あまり市場に詳しくないが、IF補強の見返りでOFを出すようなパートナーがいるのだろうか?ARIへOFを出してKetel Marteという案は見たことはあるが、下り坂に入ってきそうな年齢の選手とわざわざ入れ替えるのもややピンと来ない。

1B/DH Alonso/Casas/吉田、2B Marte、3B Mayer、SS Storyというのも悪くはない気もするが、それならOFを整理せず、2B Rafaelaの併用というのもそんなに悪くも無い気もするが。

CFでGGを獲ったRafaelaを2Bで使うのは宝の持ち腐れという意見も多いが、DuranがLFよりもCFを得意としており、CFとしては良いディフェンダーであることと、Rafaelaは今季2Bで出ていた時の方がオフェンスが良かった気がするのも理由。邪推だが、CFだと守備に全力投球してしまうとかもあったりして。

まぁまだ始まったばかりにしては大きなポイントがまず埋まった状態にできたのは大きい。年内にはC-IFのパワーヒッターの目途が付くと良いですね。


[Recent Transactions]

〇 11/25
Acquired RHP Sonny Gray and cash considerations from St. Louis for RHP Richard Fitts, LHP Brandon Clarke, and a PTBNL or cash considerations.

懸案の先発二番手にSTLからS. Grayを獲得。元契約は26年が$35Mで27年は$30Mのチームオプション/バイアウト$5Mだったのを、ノートレード条項の破棄の条件として27年オプションは相互オプションに変更されています。Grayの最低保証額は$41Mとなるようですが、STLが$20Mのキャッシュを付けるそうです。

見返りはRichard FittsとBrandon ClarkeにPTBNLかキャッシュが少し付くよう。内容的にPTBNLは大きくはないでしょう。ひょっとするとRule 5ドラフトで指名されなければMonegroやMullinsあたりが付くのかもしれないですが。

出したものはやや空振りを奪えないとは言え、十分なスタッフとゴロ率ですぐにMLBで使えて、丸6年雇える先発のFittsに制球難ではあるが100 mphの速球を左から繰り出し、ベストケースでフロントエンドの可能性のあるClarkeということで小さくはない。

一方で、Fittsはライバル争いがBOS史上最高レベルに過熱している状態だし、Clarkeも近年のBOSの投手スカウティングと育成の結晶でシーズン半ばには全体Top 100レベルの評価を受ける選手ではあるものの、元手としてはドラ5だしやや制球面の不安もあり、現時点ではアンタッチャブルとは言えないクラス。

GrayはMatt Barnesと同期の既に36歳ですが、それなりの健康度に加えて、先発二番手と三番手の間くらいの支配力ではあるが、安定して試合を作る能力も加味してWAR 4.0とJoe Ryan (MIN)よりもむしろ高い評価指標もあるくらいで右投手でベテランということも含め、現在のローテーションには非常にフィットしている。

勿論下降線リスクは高い年齢だが、今のところその兆候は見られず下降線が緩やかなタイプで1年か長くて2年契約ということを考えると不良債権リスクは極小。その間に芽生えて来た若い芽が取って代わってくれる可能性大の中では、パワーバットに使う資金も残した上でベストムーブだと言えるだろう。


〇 11/26
Signed IF Vinny Capra to a minor league contract.

Capraとマイナー契約。AAAAタイプのIF-UTというタイプでSogardを40人枠から外すなどして失うなら代わりくらいのイメージか。


This Month's Transactions ~November~

2025年11月23日日曜日

25' Today's Topics - 11/22

[Today's Topics)]

複数年契約を結んでいない保有期間内選手への契約テンダーの期限でしたが、既にDFAしているJosh WinckowskiとNathaniel Loweは当然ですがノンテンダー。それ以外にはHouckやWongもコストを考えると可能性ありと見られていましたが、Wongとは調停回避で既に契約済。

Houckもカットという判断にはなりませんでした。恐らく来年、再来年は、今季据え置きに近いでしょうから、延長等が無いなら来季のSandoval同様のケースで、約$8Mを27年の一年間のパフォーマンスに向けた投資と考えることになりそう。

40人枠はフルの状態のままで、Rule 5ドラフトで誰かを獲る可能性があるなら1、2枠は捻出しておきたいが、獲らないにしてもここから先発二番手、リリーフが左は最低一枚、C-IFのパワーヒッター一枚に、もう一人IFで4名はこれから迎え入れる必要あり。

このタイミングでのカットは必須ではなかったので残ったが、まずはJ. MoranとGrissomは必要になり次第カットされるだろう。あとはCriswellはリスクはあるがわざわざ増額で1年契約したのはオプション切れの中でマイナーアサインを受けてもらうためだと思うので、オフなのか開幕前なのかはわからないが一旦DFAという可能性はあるか。

SogardとD. Hamiltonは、T. Grayの加入も考えると択一が妥当かもしれない。Eatonは正直切ってもどうにでもなると思うし、UT的なところで言うと、K. Campbellにそうなって欲しいというのはあるが、Eatonは守備も良いようなので、現時点ではすぐに切るという判断にはならないだろう。

あとは不良債権ぎみの吉田、Hicksか。STLは新オーナーがリビルドに向けてベテランを整理していく方針で、それも有望株よりも金銭負担を重視するよう。Sonny GrayやNolan Arenadoはチーム的にはフィットするし、吉田はChaim Bloomが元々契約した選手で、Hicksも元STL。金銭全負担に近くなるとは思うが、戦力向上を考えるなら相手としては検討しがいがあるかも。

2025年11月19日水曜日

25' Today's Topics - 11/18

[Today's Topics)]

GMミーティングが終わり、今日はQO受諾の期限とRule 5に向けたロスター登録期限ということで各チーム動きが多くなっています。

QO関係で言うと、Trent Grishamが残るNYYは予定外だったかな?OFでKyle TuckerやCody Bellinger(リサイン)などの大物を狙いそうな気もする中で動きやすさに多少の影響が出そう。

一方で、MILではBrandon Woodruffが残留。彼自身もちょっと興味はありましたが、これでFreddy Peraltaがトレードに出される可能性が高まったのではないかと。

Rule 5ドラフトではMullinsをプロテクトしなかったのは少し残念ですが、Sandlin、Drohan、Uberstineとプロテクト無しならほぼ確実に獲られそうな選手はプロテクトし切れたのは満足。

一方でロスター整理ということで、WinckowskiやN. LoweのDFAやLuis Guerreroのトレードはともかく、Brennan Bernardino、Chris Murphyとミドルリリーフの左腕候補二名を一気に放出。

クローザーのChapmanを除けば、左のリリーフ専門はJ. Moran一人に。Moran自体むしろ40人枠を割くべきかは微妙なレベルの選手で、先発二番手とC-IFのパワーバットに加えて、左腕のリリーフ補強も必須になったか。

Steven Matzとの再契約の可能性は比較的高めと思いますし、ミドルとしては妥当か。セットアップでもう一人左腕がいても良いが、ここはHarrison、Tolle、Early、Drohanと充実の先発左腕候補から誰かを使うことも選択肢には入っているのかも。

2025年11月12日水曜日

25' Today's Topics - 11/11

[Today's Topics)]

GMミーティングが始まっており、Breslowのコメントは前とあまり変わらず2番手(フロントエンド)の先発と中軸打者を補強するということで、まぁそれが不要なチームはほぼ無いんじゃないかという突っ込みは置いておいて、少しずつ噂とは言わないまでも色々予想なども出てますね。

ちなみにStoryは守備スタッツが落ちたものの、ケガ明け初年度の終盤に少しまとまって悪いプレーが出ただけと見て、26年もSSのファーストチョイスとするようです。Mayerには健康に一年プレーし続けるという課題を提示してパワーアップを求めています。

まぁやっぱりPete Alonsoは獲りに行くんじゃないかと言う予想の一方、PHI出戻りが予想されるKyle Schwarberに興味を持っているという噂も。Alonsoならともかく、Schwarberだと吉田の席は完全に無い気がしますがどうでしょうか。

過去に在籍歴もあるし、1B/3BでさらにAlonsoとは言わずとも右の岡本和真かEugenio Suarezを獲るならDH Schwarberは理想ではありますが。

投手はMLBTRではDylan Ceaseを予想していましたが、やはり引き続きMINのJoe Ryanを注視しているみたいです。MIN的には出す方向の可能性が高いので、夏はべらぼうな見返りを要求されたところからどの程度値下げがあるか?

また残り1年の選手を出しがちなMILのFreddy Peraltaはもう少しリーズナブルだろうし、OFが強いニーズのKCがBOSかLAAのOFを欲しがっているという話もあり、J. DuranやW. Abreuを見返りにCole RaganやKris Bubicを狙うかもなんて予想も。

Prospect Profile: Dorian Soto, IF

今回は、25年の海外FA契約の目玉、Dorian Sotoくん。まだUSデビューもしていない選手ですが、高いツールの評価に加えて順調な一年目で既にランキングでも高い評価を受けているので取り上げます。

Photo from Courtesy of Player

[Player Data]

Name: Dorian Soto (ドリアン・ソト)
Full Name: Dorian Soto
Position: SS/3B/2B
Born: February 14, 2008
Birthplace: San Cristobal, Dominican Republic
Height: 6-3
Weight: 185
Bats: Both
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (January 2025)
Signing Bonus: $1,400,000
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

優れたメイクアップに加えて、両打席から滑らかなスウィングと既に比較的長身でパワー面でも上位になる可能性が高い。スピードと体格から将来的には3Bあたりへのコンバートが濃厚。


[Background]

契約時のランキングはMLB #8。


[Profile]

25' ; DSLでプロデビュー。期待に恥じない活躍もやや失速気味で元々の高い期待を更に超えるとまでは行かなかったが、申し分のない一年目。


[Comment]

このブログを始めた年に生まれた選手と思うと感慨深いですね。大きく育って欲しい。

Prospect Profile: Anderson Fermin, OF

今回は、不作気味の24年の海外FAクラスではまずまずガンバっている、Anderson Ferminくん。運動能力の高い、ポリッシュな選手。

Photo from Courtesy of Player

[Player Data]

Name: Anderson Fermin (アンダーソン・ファーミン)
Full Name: Anderson Roberto Fermin
Position: CF/LF/RF/(SS)
Born: September 2, 2006
Birthplace: Puerto Plata, Dominican Republic
Height: 5-11
Weight: 175
Bats: Both
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (January 2024)
Signing Bonus: $400,000
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

アマチュア自体はSSでプレーしたが、プロ入り後プラスのスピードを生かしてOFへ。CFでプレーできる可能性はある。コンタクトの良さに加えて、非常にボールをよく見るのが特徴。一方でまだひ弱さを感じる打撃で強い打球を打てていない点は成長が求められる。


[Profile]

24' : DSLでプロデビュー。CFをほぼフルで務め、DSLのオールスターゲームにも選ばれるなど、優れたコンタクトを見せた。一方でパワーを欠く。

25' : FCLでは出遅れもあり、低調なスタートかつポジションも両翼メインからスタートしたが、シーズンが進むとCFでオフェンスも向上。終盤はJustin Gonzalesの昇格の穴埋めでLow-A Salemへ。


[Comment]

まだ大きな期待ができそうな結果は示していないが、順調には来ているので、これから成長期だろうし期待はしている。

Former Sox Prospect Review: Vladimir Asencio, OF

今回は、先日リリースされてしまった、Vladimir Asencio。一応同クラスでBOSの契約した中では最大の選手だったので、こんな選手もいたな、と取り上げておきます。

Photo from SoxProspect.com, Credited to Kelly O'Connor

[Player Data]

Name: Vladimir Asencio (ウラディミール・アセンシオ)
Full Name: Vladimir Asencio
Position: CF/LF/RF
Born: December 13, 2006
Birthplace: Santo Domingo, Dominican Republic
Height: 5-10
Weight: 165
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (January 2024)
Signing Bonus: $1,000,000
How Left: Released (November 2025)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

体格は大きくないが、ヒットツールを中心にバランスの取れた選手。広角にラインドライブを打てる点をチームは気に入ったよう。スピードは飛び抜けていないが守備のセンスには優れておりCFを守れると見られる。


[Background]

契約時のランキングはMLB #33。


[Profile]

24' : DSLでプロデビューもコンタクト、パワーいずれも全くダメ。

25' : 再びDSLでプレーも鳴かず飛ばず。終盤は制限リストに入った。

25' Nov. : リリース。


[Comment]

24年クラスはJustin Gonzalesがガンバっているものの、Top 2のAsencioとCarlos CarrasquelはFCLにも上がれずリリースと不作。