2011年3月9日水曜日

Former Sox Prospect Review: Dan Butler, C

今回は、昨年打撃で驚きの開眼を遂げた、Dan Butler。ソリッドな守備スキルを備えた捕手で、近いうちに戦力になってくれるかも。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Dan Butler (ダン・バトラー)
Full Name: Daniel John Butler
Positions: C
Born: October 17, 1986
Birthplace: Phoenix, Arizona
Height: 5-10
Weight: 210
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: (1) Undrafted free agent (July 2009); (2) Minor league free agent (January 2016)
Signing Bonus: $10,000
College: Arizona
High School: Greenway HS (AZ)
MLB Debut: August 10, 2014 (Boston)
How Left: (1) Traded to Washington for Danny Rosenbaum (January 2015); (2) Retired (November 2018)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

捕手としては小柄だ。年齢が高めなこともあるが、守備全般で成熟した能力を持つ。フットワークとグラブ捌きに優れ、肩も平均かそれを少し超えるくらい。高い送球の精度を見せている。リード面に関しても評価が高い。打撃面ではツールは平凡だが、10年は大きな成長を見せた。高くバットを構え、オープンスタンスで打つ。スウィングスピード、パワーともに平凡だが、しっかりと当てるスキルを持ち、年齢が高いだけに、ディシプリンもしっかりしている。MLBのレギュラー捕手になるほど打てるとは思えないが、現状の打力をマイナー上層で保てるなら、MLBのバックアップ捕手になる力はある。


[Background]

07年にTJを受けたこともあり、Arizona大では控え捕手で、ドラフトもされなかったが。Cape Cod Leagueでの活躍を目にしたBOSがUDFAで契約。


[Profile]

09' : 契約当初は、マイナーの穴埋めの守備型捕手というイメージで、実際にSS-A Lowellでのプロデビューは、そのイメージを覆すものではなかった。

10' : Low-A Greenvilleで開幕すると、打撃で大幅な進歩を見せ、OPS .929という活躍。High-A Salemに昇格後も長打力は落としたもののしっかり打った。

11' : High-Aスタートで、前年ほどAVGは残せなかったが、しっかりボールを選び、三振も多くなかった。AFLに派遣され、そこでもコンタクトできていた。AA Portland、AAA Pawtucketでもプレー。

12' : AAスタートで、終盤戦AAAに昇格。今季もAVGはイマイチだったものの、選球眼はまずまずで三振も少なかった。オフにRule 5ドラフト対策で、40人ロスター入り。

13' : AAAでRyan Lavarnwayと併用されていた前半戦は打てていなかったが、コンスタントな打席数が与えられた後半戦は非常に好調。ソリッドなコンタクトと選球眼に、パワーも発揮。

14' : 開幕時は多くの捕手がロスターにいたが、A. J. Pierzynskiはリリース、Ryan Lavarnwayは1Bメインに転向で、後半戦は第3の捕手に。ただ昨年後半に開花した打撃はまた逆戻り。

15' Jan. : 再契約したCraig Breslowに枠を譲ってDFAされ、WASへトレード。

15' : WAS傘下AAAでプレーも打撃はイマイチ。入れ替わりのような形となったSandy Leonがある程度の出場機会をBOSで稼いだのはButlerにとっては不運だった。

16' Jan. : MiLFAで出戻り。

16' : 第3~4の捕手扱いになり、出番が少なかった。限られた機会ではよく打っている。オフにMiLFAになるも再契約。

17' : Blake Swihartの故障もあり、AAAで多くのプレータイムを得た。コンタクトは捕手としては悪くないと思うが、上の捕手2人も健康だったため、通年AAAでプレー。オフにMiLFAになるも再契約。

18' : AAAの控えを務めているが、今季はChristian Vazquez、Swihartの2人が戦列を離れた一瞬だけ4年ぶりのMLBへ。

18' Nov. : MiLFAになると同時に引退。


[Comment]

パワー・肩等でツール的にはMark Wagnerより少し弱いという印象だが、より完成度が高めなイメージ。ただまだAA以上で実績がないから、そこで打てるかどうか。年齢的にも11年に結果を残せるかどうかはかなり重要。何にせよ、これだけブレイクしたのは驚きだった。継続してガンバって欲しい。

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