2014年5月27日火曜日

14' Draft Watch - Boston's Needs

やっと仕事の方が一段落しましたが、ドラフトまで2週間を切ってしまった。各ポジションの注目選手の更新と最終モックドラフト作ってたらほぼ手一杯になりそう。各チームのニーズ分析等は今年はできなそうです。取りあえずBOSのだけは。


[14' Boston's Needs]

Starter (RHP) : 優先度B。先発になれるような傘下の有望株は上層に集中しており、Brandon Workman、Rubby De La Rosa、Allen Webster、Anthony Ranaudo、Matt BarnesといずれもAAAに達しているが、今季はいずれも完璧とも言い難い成績。またエースの器と言える選手もおらず、エースになれるような選手は当然欲しい。

ただここ数年投手を重視してピックしてきたにも関わらず、目立った選手が出てきていないということで、Ben Cherington GMの眼力にはかなり疑問も感じるし、下層の野手がかなり薄くなって来ていることもあり、ドラ3くらいまででは野手が何人か欲しいという印象は強い。そうなると当然投手は少数精鋭で、上限の高そうな選手の指名に絞りたい。

また今季はInt. FAで少なくともトップアームを2人は獲りそうというのも考慮する必要がある。若い選手をそちらで獲ることと、HS-RHPのリスクの高さを考慮すると、よっぽどの選手が落ちてこない限り、HSアームには個人的にはあまり手を出して欲しくない。#26で指名する価値があるのは、Tyler Kolek (HS-RHP)は当然ムリとして、Touki Toussaint (HS-RHP)、Grant Holmes (HS-RHP)、それにギリギリだけど球種豊富なSean Reid-Foley (HS-RHP)までか。進学希望の強いJacob Bukauskas (HS-RHP)をドラ1sやドラ2で口説き落とせるなら面白いが。

カレッジアームも一時期ほどは良くないが、逆に言うと元々評価の高かった選手がスリップしてくる可能性はある。可能性は低そうだが、万が一Jeff Hoffman (Jr.-RHP)が残っているなら当然考慮したいし、Tyler Beede (Jr.-RHP)もドラ1からスリップする可能性がゼロではないとも。コマンドを崩しているのは残念だが、4月くらいまではTop 5ピックの有力候補だった。地元Massachusetts州出身で3年前は熱望していた選手だし、リスクはあるが残っているなら是非とも指名したい。

他では、Luke Weaver (Jr.-RHP)は随分評価が下がったし、自分も今なら少なくとも#33までは待ちたいが、復活すれば大きい。一方こちらもTJがあってスリップしそうなErick Fedde (Jr.-RHP)は、残っていれば指名して欲しいという意見もあるけど、個人的には#26ではパスかな。速球も球速は悪くないが、エースタイプというよりはNo.3スタータータイプ。完成度の高い即戦力という売りで全体Top 10候補だった選手がTJとなれば魅力が半減する。また大穴だが、今日の最終登板でKarsten Whitson (rJr.-RHP)が96 mphを投げるなど素晴らしかったよう。#33としてはやや微妙だが、あまり投手を指名していなくてドラ2~3に残るなら面白いかもしれない。


Starter (LHP) : 優先度B~C。傘下No.1投手ProspectのHenry Owensを筆頭に、上限は低めだが既にAAでしっかり投げているBrian Johnson、High-A以下にもCody Kukuk、Trey Ballと上限は比較的高い有望株がいる。今季のInt. FAで左腕を獲るかはわからないが、ここ数年Dedgar Jimenez、Emmanuel De Jesus、Jhonathan Diazと獲っており、Cherington GMはかなり左腕を好んでいるよう。ただ今のところ全体#7という超高順位で指名したBallがイマイチだし、Cherington GMの獲得した左腕の多くが軟投派気味ということもあって、若干食傷気味。

HS左腕はFoster Griffin (HS-LHP)あたりでも#26にはもう一歩という感。Kodi Medeiros (HS-LHP)もリリーフ向きと言われるし、#33では考慮すべきはGriffinくらいで、他はドラ2以降ならという程度かな。カレッジでは、可能性は低いがSean Newcomb (Jr.-LHP)なら欲しいが、今やTop 10ピックの有力候補になりつつある。Brandon Finnegan (Jr.-LHP)はもし落ちてくるなら妥当な選択肢だし、Cherington GMの性格を考えると結構有りうる選択肢だとも思うが、今季はややケガの不安を見せている。体格が小さめということもあり、リリーフの可能性を考えるとどうかなと。


Reliever : 優先度B~C。昨年開花したリリーフの多くが今季は躓き気味。Noe Ramirezこそまずまず投げているが、元々ROOGYからミドルリリーフが上限だろうし、Madison Younginerはボロボロ。Chris Martin (COL)はムダに放出されたに等しいし、Matt Priceに至ってはリリース。即戦力との期待でドラ3で獲ったAustin Maddoxはさっぱり。Alex Wilsonは評価を戻して来ているが、Drake Brittonもイマイチ。

先発から移りそうな選手では、Workmanを始めとした上層の先発候補はもちろんいるが、その次の層としてはLightが上手くリリーフで嵌まってくれればという感じか。もしMercedesがリリーフになるなら、最大限でクローザーの可能性も持つと思うが、まだ不確定要素が強過ぎる。上原浩治はオフにFAだし、田澤純一も契約延長の噂が聞こえて来ず、中長期的なクローザーとは見られていないようにも感じる。クローザークラスのポテンシャルを持つ本格派のリリーフはニーズは無いことはない。

ただやはりリリーフはリリーフだし、野手のパワーヒッターなどに比べるとニーズが落ちる。Nick Burdi (Jr.-RHP)やNick Howard (Jr.-RHP/IF)など1巡目近い位置での指名が予想される選手もいるとは言え、#26でリリーフというのももったいないという気がする。よりフロアーは低いが、ドラ3以降でMichael Cederoth (Jr.-RHP)やA. J. Vanegas (Sr.-RHP)が獲れるのに期待するのがまずは無難か。Massachusetts州出身のAdam Ravenelle (Jr.-RHP)も個人的には気になる名前で、クローザークラスではないが、ドラ4、5くらいなら考えても良いかも。


Catcher : 優先度C~B。MLBの2人(A. J. Pierzynski、David Ross)はオフにFA。しかも今季はパッとせず、再契約の可能性は小さい。ただ、成長を信じてストップギャップとしてPierzynskiを選ばせる要因となったChristian VazquezとBlake Swihartは進歩はしているものの、15年の正捕手としてはまだ尚早だろう。Ryan LavarnwayやDan Butlerも期待通りにはいっておらず、14年オフは再び捕手について考える必要が出てきそう。

とは言え、そこで再びつなぎの人材を入れるにせよ、しっかりした正捕手を得るにせよ、どのみちドラフトした選手がそこに間に合う訳ではない。比較的早く上がって来れそうなKyle Schwarber (Jr.-C/1B)やMax Pentecost (Jr.-C)はムダとまでは言わないが、ややタイミング的には合わないかも。将来的なことを考えて、より若く、上限の高い捕手ならいてもいいかもしれないが、STで問題を起こしたJon Denneyをどう扱うか次第な面もある。Chase Vallot (HS-C)への興味が囁かれるが、比較的似たタイプのDenneyを上手く更生して育てるのが第一の選択肢だろう。


Firstbase : 優先度A~B。傘下は壊滅的な状況だったが、このところTravis Shawがガンバっている。パワーと忍耐強さがあり、Jim CallisさんにもMLBレギュラーの上限と言われていた。とは言え現在はまだAAAにちょうど昇格した直後の段階で、ツール的にもプラトーンがまずは現実的なところに思える。しばらくはMike NapoliとMike Carp、それにDaniel NavaとShawあたりに賄えるとして、将来的にはこのポジションのレギュラーになれる選手が欲しい。Rafael Deversはその可能性を持つが、パワー面の上限に関しては若干不透明な面もある。

難しいのは1Bとしてドラフトに掛かる選手は一部のカレッジ選手を除いて多くないというところ。一応そんな中でも今季は比較的選択肢がある方で、上記のSchwarberやA. J. Reed (Jr.-1B/LHP)、Casey Gillaspie (Jr.-1B)などはドラ1sまでの指名が予想されるし、特にReedはBOSへ予想されていることも多い。今季カレッジのHR王で20-80の70のパワーとも言われるReedは特に#33ではそこまで悪い選択肢でもないかもだが、純粋なバットスピードよりも体格的なパワーがある選手でプロでその力を発揮できるかはやや疑問視もされている。

上記の選手には拘らないが、ドラフト時には他のポジションであっても、将来的に1Bを務められるだけのパワーポテンシャルがある選手が、できれば複数欲しい。Braxton Davidson (HS-OF/1B)は両翼でもプレーするが、1Bになりそうな選手としては非常に魅力的。彼は#26や#33で欲しいと思っている選手の一人です。またローカルボーイのJustin Bellinger (HS-1B)も、随分評価を落としてしまったし、契約は難しいかもだが、ツールはあるし、チャンスがあれば狙ってもらいたい。


Secondbase : 優先度C。Dustin Pedroiaがいて、Mookie Bettsは今や傘下No.1 Prospect。Sean Coyleも出ている時は悪くないし、Wendell Rijoまで台頭。まず必要の無いポジションだと言える。2BになりそうなSSもそうだし、相当打てるとしても、現在の傘下の状態を考えれば、両翼や1Bとして相応しいパワーがある選手でなければパスしたい。Michael Chavis (HS-3B/2B)なら3Bとして見れるので、まだ可能性はあるかもしれないが、Forrest Wall (HS-2B)のような選手へのニーズは低い。


Thirdbase : 優先度B~C。Will Middlebrooksの失墜とGarin Cecchiniのパワーの無さがやや頭をもたげて来ている。このどちらもが満足できる選択肢とならなかった場合、少し構想が不確実になる。Deversがいるとは言え、先は長いだろうし、まだ計算するには早い。Coyleも悪くないが、3BとしてBOSでレギュラーを張れる程になれるかは微妙。若くて上限の高い選手としては、Deversに期待するとしても、比較的早く戦力になれる選手へのニーズはそれなりにある。

とは言え、これに適合するようなカレッジの選択肢は多くない。Tyler Sparkes (Jr.-3B)やAlex Blandino (Jr.-3B)、Matt Chapman (Jr.-3B/RHP)では#33としてもやや微妙。一方で、HSでもM. Chavisは比較的整っており、どのポジションになるにしても十分に打てそうな選手。パワー面で主軸を打てるほどになれると信じるなら、#26での指名も悪くないかも。ただこれらの戦略は、Xander Bogaertsを3Bへ移さないと仮定してのものであり、彼をそちらに移すことが青写真としてあるならば、少なくとも5年以上は特に候補が必要無くなるだろうが。


Shortstop : 優先度B。Jose Vinicioが失敗で、Tzu-Wei Linももう一歩打てていないが、X. Bogaertsは今季開幕SSだったし、守備には全く文句の無いDeven Marreroも控えている。Javier GuerraやRaymel Floresなど南米からも継続的に身体能力の高い守備者を連れてきているし、そこそこ層はある。ただ全体的にライトヒッティングな選手が目立つし、そういった選手の多くがクラスが上がるにつれて苦しんでいる。もちろん守備が最優先なのは、ポジション柄仕方ないのだが、ある程度しっかり打てる選手でないと、そもそもMLBに上がれないという現実もある。

こちらもX. Bogaertsの動向次第な面が強いが、いずれにしても重要性の高いポジションだけに需要はある。ただライトヒッティングな選手はInt. FAで多く獲っている訳だし、どちらかと言うとSS/2Bになるような選手よりも、3Bに移ったとしても十分な攻撃性能を持てるような選手の方がニーズだろう。Jacob Gatewood (HS-SS/3B)は、スウィングの穴が大きく、BOSが育てるのを苦手とするタイプではあるが、20-80の70とも言われるパワーの持ち主。Ti'Quan Forbes (HS-SS/3B)あたりもドラ2以降なら考慮しても良いかも。


Outfielder : 優先度A。Jackie Bradley, Jr.はMLBに定着したし、Manuel Margotもまずまず期待を裏切らない程度には打っているが、傘下全体でOFの薄さが目立つ。Bradley, Jr.はMLBで期待されたほどには適応していないし、上層で数少ないOFのProspectであるBryce BrentzもMiddlebrooks同様、セレクティブな打席を求められる中で、本来のパワーを発揮する場面が減っている。一応、最近BettsをCFを中心としてOFでプレーさせており、CFは左右のバランスも含めて、何とか目処は立てられなくはない。

問題はやはり両翼だろう。CecchiniあたりがOFに転向する可能性もあるが、それを考慮しても、決定的にパワーの可能性に欠けている。特に1Bも薄いし、上でも書いたように、パワーの可能性を2枚程度は上位指名したいところ。Brentzや場合によってはMiddlebrooksやX. Bogaertsが移る可能性もあるし、パワーが伸びてこないCecchiniくらいしか左の候補がいないため、左の強打者が必要だろう。

このプロフィールに適合する選手としては、上記のDavidsonや、Derek Fisher (Jr.-OF)がまずは重い浮かぶ。特にFisherのパワーポテンシャルは非常に高いし、BOSはUVaをよく見に行っているらしく、BOSの指名候補として名前が頻繁に出ている。ただケガの影響もあるのか、カレッジでも期待されたほどにはパワーを発揮できておらず、またBrentz同様に若干メイクアップやベースボールIQへの不安が。#26でというより、#33で指名できれば妥当かな、という感覚でいる。

またパワーのある両翼タイプのMonte Harrison (HS-OF)、CF守備に加えてパワーの伸びしろもあるDerek Hill (HS-OF)、ツールのあるMarcus Wilson (HS-OF)あたりもBOSのピックとして予想が多い選手たちだ。最近ややコンタクト能力に疑問を呈されて評価を下げているが、超強肩も含め、ツールはトップクラスのMichael Gettys (HS-OF/RHP)や、安定感のある打撃が売りのMike Papi (Jr.-OF/1B)などはいずれも上位指名の候補と考えても良さそう。

2 件のコメント:

BOS好き さんのコメント...

こんにちはー
更新お疲れ様ですm(__)m

ドラフトまで残り一週間を切りましたね!
今年のドラフトはなかなか気になる選手が多くて、あともう一つ1順目指名権があればなーというところです(笑)

個人的には#26ではMediros,Reid Foley,落ちてくるならBeede,Hoffmanといった先発投手を指名してほしいです
Reid Foleyは動画を見て一目惚れしたのですが、落ちてきませんかね
どちらかといえば欲しいのはHS-Pの方でしょうし、傘下の状況にもフィットすると思うのですが
ただ後ろの二人のようなエースになり得る存在がスリップしてくるのであれば是非指名して貰いたいです

そして#33では中軸を打つタイプのスラッガーを指名して欲しいですね
Davidson,A.J.Reed,Fisher,Gillaspieあたりから落ちてきた選手を
特に好きなのはDavidsonですが、まあこの中の選手を指名してくれるのであれば文句は言いません
あともう一枚指名権があれば、さらにGettysやGatewoodなんかのリスキーな高校生野手を指名したいなんて考えるのですが残念です

2順目以降はCederothやMontes de Oca、Forbesなんかを指名出来ればなと思っています
Montes de Ocaなんて化ければ凄い投手になりそうな気がします
後はVargaやGareth Morganなんかも狙ってほしいです
昨年、一昨年のような指名はしないでほしいですね

長々とすみませんm(__)m
更新楽しみにしています

ララ さんのコメント...

BOS好きさん

返信が遅くなり、申し訳ありません。

S. Drewはどこでもいいからさっさとオファー受けて欲しかったですね。X. Bogaertsが最近SSで良いプレーを見せているのでなおさらです。

そうですね~、自分も#26でエース級の投手を、#33でパワーヒッターを、というのが理想です。元々はSean Newcombを希望していたけど、ムリっぽいですね。

Reid-Foreyは自分も動画見て、なかなか良いなと思いました。ただエースよりはNo.3タイプかな、とも思うけど。#26だとギリギリのラインでしょうね。完成度も高そうだし、残ってない可能性の方が若干高そうですが。

自分もDavidson、Fisherという順ですかね。ホントもう一枚ピックがあればなぁって感じですけど。ReedとGillaspieはやっぱり上限が低そうなので、どちらかというと彼らよりは残っているならGettysかな~?

ドラ2~3では、DavidsonやFisherを指名した上でもう一枚OFが欲しいですね。Gareth Morganは残っていればいいですね。

Montes De Ocaはあの体格で最速96~97 mphだそうですから、スカウティングを見るだけなら相当良さそうですね。ドラ1候補に挙げられても良さそうなんだけど、そこまでの人気ではなさそうなのは、何かあるんですかね~?