2019年8月4日日曜日

19' Draft Result - By Team Draft Review

今更ですが、各チームのドラフト結果のレビューです。


[AL-East]

Baltimore Orioles - 全体#1ではやはりAdley Rutschman (C, Rd.1)。個人的には一般的な評価ほどズバ抜けた選手だとは思っていないけど、取りあえずは文句無しのピックだろう。Gunner Henderson (SS, Rd.2)は良いピックだと思うし、しばらくリビルドだろうからチームの根幹となるポジションにオールスター級の上限のある選手を加えたのは申し分ない。一方、Kyle Stowers (OF, Rd.2.5)、Zach Watson (OF, Rd.3)は同じく重要なセンターラインなのは良いが、やや打撃に疑問が。以下もさほど目ぼしいピックは無し。Hendersonがそれなりにオーバースロットになるのかも。上の2人がいるので、80/100以下は無いが、それ以上となる要素は少ない。

Boston Red Sox - ドラ1の順位を10コ落とされ、スロットも全チームで最も小さかったが、全体的にガンバった指名をしていると思える。Cameron Cannon (IF, Rd.2)はもしSSで使えるのならかなり良い可能性があるし、Matthew Lugo (SS, Rd.2)はドラ1でもおかしくない潜在能力。Noah Song (RHP, Rd.4)も海軍のコミットの問題でスリップしているが、プレーできるなら非常に良い。70/100くらいは付けれる。

New York Yankees - Anthony Volpe (SS, Rd.1)は若干オーバードラフト気味だが、SSでプレーできる限りは、最低限IF控えにはなれそう。あとはT.J. Sikkema (LHP, Rd.1.5)を筆頭にカレッジの選手が多く、近年の成功路線を踏襲している。どちらかと言うとハイフロアー、ローシーリングで、さほど高くは評価できないが、それなりのリターンを得られる可能性は高い。Jack Leiter (RHP, Rd.20)と契約できるなら少し点数は変わるが、55/100くらいか。

Tampa Bay Rays - Greg Jones (SS, Rd.1)は個人的にBOSのトップピックで欲しいと思っていた選手。以降も近年の攻めたドラフト通り、J.J. Goss (RHP, Rd.1.5)、Seth Johnson (RHP, Rd.1.5)、John Doxakis (LHP, Rd.2)とTop 50級の投手を次々指名。Graem Stinson (LHP, Rd.4)も上手く育てばスティールになる可能性がある。相変わらず中軸候補が薄いのが若干マイナスだが、それ以外はほぼ満点か。95/100。

Toronto Blue Jays - Alek Manoah (RHP, Rd.1)、Kendall Williams (RHP, Rd.2)と投手重視のドラフトに。IFを中心に若手野手は揃って来たことからの指名路線に思える。それ以外には目立つ大物は少ないが、Philip Clarke (C, Rd.9)はこのラウンドで契約できるなら非常に大きなスティールの可能性。65~70/100くらいかな。


[AL-Central]

Chicago White Sox - 近年ずっと上位ピックがあったチームで、今年も例年に引き続き、Andrew Vaughn (1B, Rd.1)と、ハイフロアーなトップクラスのカレッジ選手を指名。その下のドラ2~4はHSの選手で特に、Matthew Thompson (RHP, Rd.2)、Andrew Dalquist )RHP, Rd.3)の二人は共に$2M超えと結構なオーバースロットで契約。なんとかそろそろコンテンダーに転じたいチーム事情に沿っているとは思うが、個人的には選んでいる選手はどちらかと言うとあまり評価していない。Vaughnは打てるだろうが、木のバットでそこまでパワーを示せるか?額面上は悪くないと思うが、個人的には60~65/100程度。

Cleveland Indians - Daniel Espino (RHP, Rd.1)を筆頭に、Yordys Valdez (SS, Rd.2)、Joe Naranjo (1B, Rd.3)、Christian Cairo (SS, Rd.4)とトップ4ピックがHS選手と近年の傾向を踏襲している。育成は良いチームだし、悪くはないと思うし、伸びしろは大きいが現状では平均的。55~60/100あたりか。

Detroit Tigers - Riley Greene (OF, Rd.1)は打てるし、スピードも素晴らしい。HS選手で多少リスクはあるが、全体#5としても悪くない賭けだろう。Nick Quintana (IF, Rd.)は悪くないが、指名位置とスロットの大きさを考えれば、もう一歩攻めても良かった。ドラ3~7もMLBのTop 200に入る選手が揃っているが、カレッジの野手ばかりでさほど伸びしろは感じない。Zack Hess (RHP, Rd.7)はメジャーネームだし、ドラ7としてはまずまずだと思うが。Greene次第で60~65/100。

Kansas City Royals - Bobby Witt, Jr. (SS, Rd.1)はBrendan Rogers (COL)のようなタイプになりそうだし、年によっては全体#1でもおかしくない。素晴らしいピック。Brady McConnell (SS, Rd.2)はカレッジの選手にしては上限が高いが、リスクも高めで、指名位置、ボーナスと共に若干オーバー気味な印象。Alec Marsh (RHP, Rd.2.5)、John Rave (OF, Rd.4)あたりもボチボチ。80~85/100か。

Minnesota Twins - Keoni Cavaco (IF, Rd.1)はSSになれるなら良いかもしれないが、守備の評価はさほど高くないようだし、3Bになるなら指名順位的にも微妙。Matt Wallner (OF, Rd.1.5)、Matt Canterio (RHP, Rd.2)もカレッジ選手にしては若干リスクが高めであまり好みではない。Will Holland (SS, Rd.5)はスティールだと思うが、全般的にはほどほどの指名順位とエクストラピックがある割には今一つ。40/100。


[AL-West]

Houston Astros - ドラ6までMLB公式のTop 200以内の選手を指名したが、いずれもNo.100~200前後のミッドレベルに見える選手。ドラ4のColin Barber (OF)のみHSの選手でオーバースロットもしているが、ドラ1、2からアンダースロットと、消極的に見える指名。スカウティングに自信があるからかもだけど、額面からは15/100とかの厳しいものになる。

Los Angeles Angels - Will Wilson (SS. Rd.1)はしっかりしたピックだと思うし、Kyren Paris (SS, Rd.2)は個人的にはさほど良いとは思えないが、Jack Kochanowicz (RHP, Rd.3)は位置的に見ても良い指名だと思う。Erik Rivera (OF, Rd.4)まで比較的上限のある選手を選び、その下もボチボチのカレッジ選手を厚く指名している。60/100あたりか。

Oakland Athletics - Logan Davidson (SS, Rd.1)は木のバットで打てるかというリスクは高めだが、ツールがありハイリターンの可能性。下のストラテジー次第では悪くないピックだと思うが、その下の方はやや冴えない。Tyler Baum (RHP, Rd.2)は悪くないが飛び抜けてもおらず、それ以外ではKyle McCann (C, Rd.4)、Drew Millas (C, Rd.7)と二人のカレッジ捕手が多少目立つくらい。全体で考えても今一つか。30~35/100。

Seattle Mariners - George Kirby (RHP, Rd.1)はカレッジ投手としてはフロアーに加えて上限の高さも割とあって魅力的。#20台で指名するにはグッドピックだろう。Brandon Williamson (LHP, Rd.2)もしっかりしているが、Isaiah Campbell (RHP, 2.5)は指名位置からしてもスティール。Red-Shirt Jr.にしてはボーナスを削れなかったが、実力的にも十分それだけの価値はある。ドラ4までカレッジ投手で、ドラ10まででもめぼしい野手はドラ5のAustin Shenton (3B)くらいだが、元々投手育成を得意とするチームだし、良い価値を得られる可能性が十分にある。75~80/100。

Texas Rangers - Josh Jung (3B, Rd.1)はランキングからすると少しオーバースロットにも見えるがとにかくよく打てそうだし十分な価値があると見る。一方で、その次も同じカレッジ3BのDavis Wendzel (3B, Rd.1.5)なのはやや気になる。Wendzelは2BやOFでも使えるのかもだが。その下も大きく目立つ選手はおらず、Jung次第という印象。55~60/100くらいか。


[NL-East]

Atlanta Braves - トップピックは昨年のCarter Stewartに逃げられた補償だが、Shea Langeliers (C)。守備は良いし、最低限控え捕手にはなれそうだが、プロで打てるか。Braden Shewmake (SS, Rd.1)、Beau Philip (SS, Rd.2)と連続でカレッジSSを指名しているが、どちらも割とオーバードラフト気味。一方でドラ11以降で$300Kを超えるようなHS選手との契約をいくつかしている。昨年の失敗で、あわやTop 10ピックを消失するところだったし、上位を抑え気味して、逃げられてもリスクの少ない下位に回す戦略なのだろう。全体Top 10を含め、ドラ1に2ピックあったチームとしては、もう一歩上限が欲しかった気もするが、Top 2ピックがしっかり育てば65/100程度か。

Miami Marlins - J.J. Bleday (OF, Rd.1)には贔屓目もあるが、まずは文句無しだろう。木のバットでどこまでパワーを発揮できるかだが、Nick Markakisを若干オフェンス寄りにした感じの選手になれると期待できる。あとはKameron Misner (OF, Rd.1.5)、Nasim Nunez (SS, Rd.2)に加えて、Evan Fitterer (RHP, Rd.5)に$1.5Mをつぎ込み、この4人以外は可能性の低めな選手がほとんど。Bleday以外の3人はややリスクは高め。60~65/100くらいか。

New York Mets - Brett Baty (3B, Rd.1)、Josh Wolf (RHP, Rd.2)に加え、ドラ3でスリップしたMatthew Allan (RHP)に特攻。結果、ドラ4以降では、Jake Mangrum (OF, Rd,4)はシニアーでは超人気銘柄で、ここを$20Kで上手くゲットしているが、それを除けば、ボーナスを浮かせるだけの選手を指名。AllanはHSでも1、2番目に名前の挙がる選手だし、その期待通りに育つなら、上手くやったなる可能性もある。BatyはHS選手としては上限に加えて、フロアーもまずまず高そうだし、Wolfも悪くない。リスクは高いが、嫌いではない指名に思う。65~80/100。

Philadelphia Phillies - Bryson Stott (SS, Rd.1)はカレッジSSとしては上限が高く、Top 10でもおかしくない。良い指名だろう。Jamari Baylor (SS, Rd.3)はハイリスクだが、上限は高い。Erik Miller (LHP, Rd,4)は好みは分かれるだろうが、腕は良いし、最低限リリーフでは使えそう。Andrew Shultz (RHP, Rd.6)も指名位置からするとなかなか。ドラ2がなかった割にはまずまず上手く立ち回った方だろう。70/100。

Washington Nationals - Jackson Rutledge (RHP, Rd.1)はHSでNo.1の投手だと思うし、全体#17での指名は素晴らしい。さほど高くもつかなかったのも良い。Drew Mendoza (3B, Rd.3)はややリスクはあるが、パワーがあって、最近のベースボールにフィットしている可能性がある。Matt Cronin (LHP, Rd.4)、Tyler Dyson (RHP, Rd.5)はビッグプログラムのカレッジアームでリリーフで使うなら早めに上がれる可能性はある。特に前者はリリーフ専門では今季でNo.1。ドラ2がなく、ドラ11以下に回せるボーナスは多くなかったが、もう少しHS選手のロッタリーピックを獲っても良かった気もするが。評価はRutledge次第だが、70~75/100くらいか。


[NL-Central]

Chicago Cubs - Ryan Jenses (RHP, Rd.1)は球威があるが、カレッジリリーフで、世間の評判はドラ1にはほど遠い。Chase Strumpf (2B, Rd.2)、Michael McAvene (RHP, Rd.3)も上限は限られる。上位で削った分で、Ethan Hearn (C, Rd.6)、Davidjohn Herz (LHP, Rd.8)をオーバースロットで引き抜いているが、元々狙っていた選手かは不明だし、ロッタリーピックとしてもどうか。Jensenが先発で投げるならまずまずかもだが、額面上はイマイチ。40/100。

Cincinnati Reds - Nick Lodolo (LHP, Rd.1)はHS時代から著名な選手だし、伸びしろもカレッジ選手としては大きめ。フロアー的な部分でTop 5になるほどではないと思うが、#7ならまずまずか。Rece Hinds (SS, Rd.2)、Tyler Callihan (2B, Rd.3)も攻めている。Ivan Johnson (2B, Rd.4)、Graham Ashcraft (RHP, Rd.6)、Quin Cotton (OF, Rd.8)などもそこそこ期待度のある選手を安めに上手く契約できている。まずまずグッドなドラフトだろう。75/100。

Milwaukee Brewers - ここもチームが成熟期に入って来た一方、ドラフト順位が下がったからだろうが、以前のような上限重視の攻撃的なドラフトよりは、上位は最低限の貢献が期待できそうなカレッジ選手を選んでいる。Ethan Small (LHP, Rd.1)、Nick Kahle (C, Rd.3)、Thomas Dillard (C, Rd.4)など。Antoine Kelly (RHP, Rd.2)はやや将来性を重視したピックになっているが。Gabe Holt (OF, Rd.7)、David Hamilton (SS, Rd.8)あたりのカレッジ選手でオーバースロットになっているのはもうちょっと削れたのでは、とも思うが、まずまずバランス良く指名できたか。55/100。

Pittsburgh Pirates - Quinn Priester (RHP, Rd.1)は文句なし。Sammy Siani (OF, Rd.1.5)は血筋もまずまずだし、評価も悪くないが、$2M以上積むべき選手かは疑問。Matt Gorski (OF, Rd.2)、Jared Triolo (IF, Rd.2.5)はややオーバードラフト気味。以降はドラ11以降でそこまで名前が知れていないHS選手何人かをオーバースロットで契約しているが、そこまで目を引く選手はいないか。ドラ1は申し分ないが、エクストラピックが2つあったにしてはもう一歩か。55~60/100。

St. Louis Cardinals - Trejyn Fletcher (OF, Rd.2)は北東部出身の選手でリスクはあるが、育成の上手いチームだし、ひょっとすると大ブレイクするかも。Zack Thompson (LHP, Rd.1)はそこまで良いとは思えないが、ハイフロアーで妥当なピックだろう。Torey Locey (RHP, Rd.3)、Andre Pallante (RHP, Rd.4)などあとは投手中心に、順位相応の選手をピック。珍しくロッタリーピック等がなく、例年のようなフレキシブルさのない中で、ソリッドに動いた印象。65/100くらいか。


[NL-West]

Arizona Diamondbacks - Corbin Carroll (OF, Rd.1)は小柄だが、優れたツールを持つ選手で、元BOSのMike Hazenにとっては指名しやすい選手だっただろう。Blake Walston (LHP, Rd.1)、Brennan Malone (RHP, Rd.1.5)も上限の高いHS選手で、特に後者はHS-RHPの中でもトップクラス。Touki Toussaint (ATL)を出して失敗した過去を取り戻せるか。Drey Jameson (RHP, Rd.1.5)はソフモアながらスロット以下で契約。今季のソフモアではトップクラスの選手で個人的にも良いと思っていた。全チーム最大のスロットを生かして、ドラ10まででMLB公式のTop 200を12人も獲った上に、ドラ12、ドラ16とHSの選手にかなりのオーバースロット。特にAvery Short (LHP, Rd.12)は$1M近くを受け取っている。少しリスクはあるが文句無しの95~100/100。

Colorado Rockies - ここもチームが円熟期でドラフト位置が下がり、以前のような上限重視よりもソリッドで計算できる選手の指名が増えている。Mike Toglia (1B, Rd.1)、Aaron Shunk (3B, Rd.2)などは得意とする強打の選手の指名になりそう。悪くないのかもしれないが、とは言えドラ30まで、そして契約者全員がカレッジ選手なのはさすがにステディーに行き過ぎか。特に3BはNolan Arenadoが要る訳で、ブロックされるのは必至なのだし。どこかで少しセーブして、ドラ11以下で$200~300KのHS選手を何枚か抑えても、という気はする。55/100。

Los Angeles Dodgers - Kody House (3B, Rd.1)、Michael Busch (2B, Rd.1)と打てるカレッジバットをドラ1で2人指名。特にBuschはディフェンシブホームは気になるが、打力は素晴らしい。HSの上位指名は、Jimmy Lewis (RHP, Rd.2.5)のみだが、Ryan Pepiot (RHP, Rd.3)などドラ3~5までソリッドに厚みを加えている。契約者が少なく、MLBからマイナーまで充実した組織であることを感じさせる。上位1/3に入り、ドラ1ピック順位が低いチームらしい指名傾向だが、その中では合格点以上だろう。70/100。

San Diego Padres - 上のチームの選択により、ドラフトのベスト4の一人と言われた、C.J. Abrams (SS, Rd.1)をドラ1で指名。パワーはさほどなく、SS守備の評価もイマイチだが、CFになるとしても申し分ない。一方でその下では、Joshua Mears (OF, Rd.2)、Logan Driscoll (C, Rd.2.5)など市場評価的にはオーバードラフト気味な選手を指名。実際にアンダースロットでの契約となっている。浮いた分の多くは、$3Mをつぎ込んだHudson Head (OF, Rd.3)へ。よっぽど気に入っているのかもしれないが、補償ピックを受けられるドラ3までで、世間の評価からするとその近辺の選手にこれだけ費やすのはやや費用対効果が悪い気がするが。その評価に相応しい成績を残すならスティールだし、そうでないなら大赤字。振れ幅は大きくなりそう。65~75/100。

San Francisco Giants - Hunter Bishop (OF, Rd.1)はカレッジでも有数の選手で上限も高い。これを#10でアンダースロットで契約できたのは素晴らしい。Logan Wyatt (1B, Rd.2)、Tyler Fitzgerald (SS, Rd.4)などカレッジからのピックと、HS選手をバランス良く指名している。Fitzgeraldがカレッジの選手としてはややローフロアーな印象だし、あとはオーバースロットしたHSピック3人がどう育つかだが80/100付けても良いかも。

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