2022年10月1日土曜日

22'-23' Offseason By Position Outlook - Starter

ちょっと早いですが、今季も正式に終戦ということでオフシーズンの展望などをポジションに分けてまとめていきます。まずはSP編から。赤字は26人枠の候補。緑字は他ポジションからのコンバートもしくは、マイナーから昇格の可能性によるデプス。青字はFA/MiLFAまたはオプション破棄やノンテンダー濃厚な流出予定者。MLB関連はトランザクション内容を記録しますが、MiLBはデプスチャートの更新だけにします。


[23' Opening Roster Candidates]

RHSP Corey Kluber (23': $10M, 24': $11M option, signed on 1/6)
RHSP Nick Pivetta (23': $5.35M, 24': arb.3)
RHSP Brayan Bello (23': min., MiL option: 2)
LHSP Chris Sale (23': $27.5M, 24': $27.5M, 25': $20M option)
LHSP James Paxton (23': $4M, 24': 13M option, Option exercised on 11/9)
RHSP/RP Garrett Whitlock (23': $1M, under contract through 26'(+2 option years))


[Depth]

RHSP Josh Winckowski (23': min., MiL option: 2)
RHSP Bryan Mata (23': min., MiL options: 1)
LHSP Chris Murphy (23': min., MiL option: 3, Added to the Roster on 11/15)
LHSP Brandon Walter (23': min., MiL option: 3, Added to the Roster on 11/15)
RHSP/RP Kutter Crawford (23': min., MiL option: 2, Projected as RP)
RHRP/SP Tanner Houck (23': min., Projected as RP)
RHSP/RP Victor Santos (under MiL contract, Rule 5)


[Gone/Projected to Go]

RHSP Nathan Eovaldi (FA on 11/6, signed with TEX)
RHSP Michael Wacha (FA on 11/6, signed with SD)
LHSP Rich Hill (FA on 11/6, signed with PIT)
RHSP Connor Seabold (DFA'ed on 1/6, Traded to COL on 1/17)
RHSP Thaddeus Ward (Selected in the Rule 5 Draft by WAS on 12/7)
RHSP/RP Brian Keller (MiLFA on 11/10, signed with NPB Team)
RHRP/SP Easton McGee (Traded to SEA on 11/9)
LHRP/SP Kyle Hart (MiLFA on 11/10, signed with PHI)


[Outlook]

スターターの内、抜ける可能性があるのは、FAとなるEovaldi、Wacha、R. Hillの3人と、相互オプションのPaxton。この内、3月で43歳を迎えるHillは、家族との時間を増やすために、来シーズン開幕は契約せずに過ごし、夏前にどこかのチームと契約してシーズンの半分程度を投げたいとの意向。

他チームも熱心に誘うチームが出て来る可能性もあるが、直近の所属チームかつ、地元チームのBOSはHillにとっては当然優先度の高い選択肢になるだろうから、BOSにとっては、夏に投手が足りない時に、見返り無しで補強の選択肢があるというのは非常に魅力的。加えて、本人は先発起用に拘らないとのことで、左腕リリーフ不足気味のBOSにはそちらの面でも十分に選択肢に入って来るだろう。

Paxtonについては、今季全く働かず、失敗契約となっており、$13Mを来季支払う可能性は少なそうだ。今季半年から1/3程度投げて、かつての投球を見せてくれればそれなりにメリットのあるオプションになり得る可能性はあったが、賭けは失敗。ただ$4Mの選手オプションを行使して居残る可能性もゼロではないのか?その場合は他の選手との兼ね合いもあるが、手薄な左のリリーフとして起用しても良いかも。

EovaldiとWachaについてはQOを仕掛けるかが焦点となる。4人の中で最も残したいのは後半戦良い投球を見せているWacha。QOも安くはないが、個人的には他チームという選択肢を遠ざけるために仕掛けておいて、2年$24M~3年$36Mのどこかで延長というのを探っても良いと思うのだが。

Eovaldiについては逆に受けられると痛いので悩ましいという感じに。以前の彼なら間違いなくQO対象で、戻って来るならありがたいという感じだったが、若手も育っている現状で割高な契約で保持したい選手ではなくなっているが。Paxton、Wacha、Eovaldiと残られるとさすがに余剰が出て来てしまうが、誰かを手薄なブルペンへと選択肢も踏まえればペイロールの問題はあるにせよ、貪欲にQOというのもありかもしれないが。

これらの選手が全員抜けるとして、現陣容でローテに決まっているのは、C. Sale、Pivetta、Belloの3人だろう。Saleの状態や最近のメイクアップには不安もあるが、現状使うしかない。Belloはエースへの飛躍が期待されるシーズンに。Pivettaはもう一歩殻を突き破って欲しいが、現状でもローテ下位としては安定して稼働しており、コストを考えても問題ない一枚だろう。

その他では、今季序盤先発を務めたWhitlockと、マイナーを卒業し、一定の成長を見せた、CrawfordとWinckowskiまでは候補になるだろう。WhitlockについてはまずはFA選手たちの動向が決まってからか。先発としても大成する可能性を見せてはいるものの、後半戦はケガにも悩まされており、またブルペンが手薄な状況だけに悩ましいが、将来を考えれば先発で使って行きたい気持ちもあるが。

Crawfordも終盤ケガがあったし、先発として完全に証明されてはいないが、一時期は良かったし、ローテを争うチャンスは与えたいが。Winckowskiもガンバっているが、奪三振がやや低く、もう少しマイナーで変化球の修行をさせるのか、もしくはバルクリリーフで使ってみるか、というのが妥当なところだろう。個人的には前者だが。いずれにしてもマイナーオプションもあるのでどうとでもなるだろう。

来季以降はMataを筆頭に、マイナーからの生え抜きの台頭が十分に期待できる状況だが、来季しっかり勝ちに行く前提でFA等の流出者が全員残らないのであれば、外部からのFAやトレードでの補強が一枚必要にはなりそう。筆頭候補はFAになるCarlos Rodon (SF)だろう。Rodon、Sale、Bello、Pivettaに、5つ目の席をWhitlockとCrawfordで争うというのがブループリントだ。

一方で個人的には、QOや費用対コストという部分を考慮してWachaを残しても良いかなと考えているが、その場合でも血の入れ替えということを考えるとRodonを追うのも選択肢としては考えても良いかも。ただその場合は、年俸負担してでもSaleの放出を進める必要があると思っているが。


[MiLB Depth Chart]

RHSP Josh Winckowski (AAA/40-man roster)
RHSP Bryan Mata (AAA/40-man roster)
LHSP Chris Murphy (AAA/40-man roster)
LHSP Brandon Walter (AAA/40-man roster)
RHSP/RP Kutter Crawford (AAA/40-man roster)
RHSP/RP Victor Santos (AAA)
RHSP Sterling Sharp (AA)
RHSP Brian Van Belle (AA)
RHSP Chih-Jung Liu (AA)
LHSP Shane Drohan (AA)
RHSP Wyatt Olds (AA/High-A)
RHSP/RP Yusniel Padron-Artilles (AA/High-A)
RHSP Grant Gambrell (High-A/IL)
RHSP Tyler Uberstine (High-A)
RHSP Wilkelman Gonzalez (High-A)
RHSP Juan Daniel Encarnacion (High-A)
RHSP Bradley Blalock (High-A/IL)
LHSP Jeremy Wu-Yelland (High-A/IL)
LHSP/RP Jorge Rodriguez (High-A/IL)
RHSP Angel Bastardo (High-A/Low-A)
RHSP Reidis Sena (High-A/Low-A)
RHSP Hunter Dobbins (High-A/Low-A)
RHSP/RP Luis De La Rosa (High-A/Low-A)
RHSP/RP Gabriel Jackson (High-A/Low-A)
RHSP Nathanael Cruz (Low-A)
RHSP Luis Perales (Low-A)
RHSP Elmer Rodriguez-Cruz (Low-A)
RHSP Jedixson Paez (Low-A)
RHSP Brock Bell (Low-A/IL)
RHSP/RP Jose Ramirez (Low-A)
RHSP/RP Francis Hernandez (Low-A)
RHRP/SP Alex Hoppe (Low-A)
LHRP/SP Noah Dean (Low-A)
LHRP/SP Dalton Rogers (Low-A)
RHSP Yordanny Monegro (Low-A/FCL)
RHSP Eybersson Polanco (FCL)
RHSP Alvaro Mejias (FCL)
RHSP Willian Colmenares (FCL)
RHSP Yizreel Burnet (FCL)
RHSP David Jerez (FCL/DSL)
RHSP Cesar Ruiz (FCL/DSL)
RHSP Dennis Reguillo (FCL/DSL)
RHSP Cristian Nunez (FCL/DSL)
RHSP Luis Cohen (FCL/DSL)
RHSP Smil Guzman (FCL/DSL)
RHSP Jean Carlos Reyes (FCL/DSL)
RHSP Darlyn De La Cruz (DSL)
RHSP Jesus Garcia (DSL)
RHSP Argeny Sanchez (DSL)
RHSP/RP Ovis Portes (DSL)

4 件のコメント:

フェンウェイパーク さんのコメント...


BALでさえ凄く力を付けてきた今のア・リーグ東地区で勝ち抜くには「ブルペンが強力」であるべき。NYYやTBを見ていてそう感じます。

Wachaと再契約できるなら、先発ローテはSale、Wacha、Pivetta、Belloの4人。
FA投手に大金注ぎ込むならRodon一択。
シーズン中にMataが昇格できるレベルなら、ララさんのおっしゃるとおり、Saleはトレード期限前に放出もありと思います。

ブルペンはHouck、Whitlock、Crawford、Schreiber、Winckowski、Barnes、Kelly等から5枠、残り3枠は左腕で、FA獲得に加え、Murphy、Walter等もそこの候補にすべきかと。Paxtonが残るなら彼も候補。
ところで、菊池雄星は契約最終年でしたっけ?安いならブルペン左腕として獲得もありかと....
このブルペンなら、先発1枠はオープナーもありと思います。

昨オフにララさんがRodon獲得を推してた際には、TJ後、たった1年、しかもFAになる年に(キャリア最高レベルの)活躍しただけで大金使うのはリスクが大きいと思っていましたが、リーグが変わった今年も好投。
私も獲得の選択肢に入れるべきと思うようになりました。
さすがララさんと感心しながら、1年間、Rodonの投球結果を見ていたところです。

ララ さんのコメント...

フェンウェイパークさん

LADとか見ても、これでもか、とリリーフを強化してますもんね。1人2人Schreiberのような選手が台頭してくるとして、4人はハイレバレッジで計算できる選手がいて、一人ケガで欠けてまぁそこそこ厚いブルペン、というくらいでないと厳しいかもですね。

FAかトレードでできれば左腕の良いのを獲って、Houck、Whitlock + Barnes or Schreiberで、ようやくその計算ができるくらいでしょうかね。Whitlockを先発に回すならもう一枚という感じ。

左は1枚は流動的でもHillや有望株の台頭があればリプレースできるので、Taylorでもいいような気もしますが。一枚は必須として、もう一枚は右腕とのバランスやペイロールのバランスを見てですかね。

個人的には重なっている有望株も多いので、リリーフかOFの補強はFAでなくトレードもありかとは思います。MurphyやPaulinoなどRule 5ドラフト対象の選手でそれなりにSell Highできる可能性のある選手をトレードで消費することも検討して良いかと。

去年のRodonはQOも無かったし、Buy Lowかと思ったので(ただ一昨年はNon-tenderの後、そんなことを書いたような気もするので、1年勘違いしてるかも。)。次契約するとなるとかなりの規模になるとは思うので、その要求額にもよるかとは思いますが、4年$100M程度までなら割安と言えるくらいかもですね。

ただ、今契約を見たら、SFとは来年も契約あるんでしたっけ?選手オプションとなっていた記事もあったので、市場に出て来ると思ってたけど違ったらごめんなさい。

フェンウェイパーク さんのコメント...


Rodonは23年は選手オプションです。あっさり残留するかもしれませんねwww。
Rodonがオプション破棄した場合は獲得すべきという趣旨です。5年以内の契約なら。
他のFA市場に出てくる先発投手は、たぶん古巣と再契約、または、大型契約にはリスクが大き過ぎる人ばかりという印象を持ってます。

数値的なものを自分なりに分析したわけではありませんwwwが、Crawfordは基本的に速球系とナックルカーブ?やスライダーが中心で、フォームもテンポもせかせかしてて、ワークマンのように試合終盤に投げるブルペンの方が向いているのではないか?と感じます。

ララ さんのコメント...

フェンウェイパークさん

そうみたいですね。Cot's Baseball Contractにパッと見何も書いてなかったので、23年は確定しているのかと一瞬思ったけど、MLBTRには選手オプションになってましたね。

AAVが現状を超えて5年以上という契約を得られるかは微妙なラインですけど、$22.5M以上で4~5年か、もう少し低いAAVで6年は十分に得られそうな気もするのでopt outの可能性は高そうですね。

Crawfordはスタッフや身体のタイプ的には確かにブルペンに向いてそうな気もしますが、今季もブルペンではそんなに良くなかったので、先発ルーティンを守って投げるのが好きなタイプなのかな?という気もしますが、遅かれ早かれローテの競争は激しくなってくるでしょうし、ブルペンでもチャンスを得られたらしっかり切り替えて投げて欲しいですけどね。