2010年4月22日木曜日

Former Sox Prospect Review: Hunter Strickland, RHP

このシリーズ2回目の今回は、トレードされてしまった、Hunter Stricklandです。すごく目立っていたProspectじゃないけど、個人的にはとても気に入ってた選手です。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Hunter Strickland (ハンター・ストリックランド)
Full Name: Hunter Drew Strickland
Positions: RHRP/RHSP
Born: September 24, 1988
Birthplace: Zebulon, Georgia
Height: 6-4
Weight: 220
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 18th round, 2007
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $123,250
High School: Pike County HS (GA)
MLB Debut: September 1, 2014 (San Francisco)
How Left: Traded to Pittsburgh with Argenis Diaz for Adam LaRoche (July 2009)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

非常に長身で、リラックスしたスムーズなフォームをしている。BOS時代は速球は88~91 mphで、最速93 mph。しかしケガから復帰後は、リリーフに移ったこともあり、12年には最速96 mph、14年には平均98 mph、最速101 mphにも達した。元々はフラットな球筋と言われていたが、沈みも良くなっている。セカンドピッチはスライダーで、こちらも速球の球速向上に伴い、以前の81 mph程度から現在は85 mph程度となっている。チェンジアップも同様に平均89 mphと球速は上がっている。速球とやや球速差が小さく、落差は小さ目。元々優れた制球力の持ち主だったが、現在はそこにパワースタッフが加わり、非常に制球の良いファイヤーボーラーという稀有な選手となっている。BOSの複数の選手が、練習態度の素晴らしい選手に名前を挙げるなど、非常に野球に取り組む姿勢が素晴らしい選手。


[Profile]

07' : ドラフト後、比較的早く契約し、GCLでプロデビュー。

08' : SS-A Lowellで投げた。Drake Brittonの離脱に伴いローテ入り。

09' : Low-A Greenvilleで、制球の良さを見せた。特に光るのはシーズン開幕をリリーフで迎えながら、途中で先発昇格し、先発の方がいい成績を残していたこと。

09' July : フルシーズンデビューでしっかり投げており、期待度が上がってきたところだったが、Adam LaRocheのトレードでPITへ。

09' : 移籍後も先発でまずまず投げているが、三振が取れていない。

10' : 肩痛であまり投げられず。最終的には肩の回旋腱板の再建手術を受けることに。

11' : ケガの影響で全休。

12' : PIT傘下のHigh-Aでまずまず投げた後、AAでもリリーフに移ってしっかり投げた。リリーフに移ってから球威が上昇し、最速95~96 mphを記録。オフには、Rule 5ドラフト対策でやや驚きだったが40人ロスター入り。

13' : さすがにMLBには遠いと判断されて結局DFAされたが、SFがクレーム。途中で40人枠からは外れたものの、SF傘下のHigh-Aでリリーフとして好投した。

14' : SF傘下のAAで圧巻の奪三振率とK/BBを残すと、AAAをスキップして、セプテンバーコールアップでMLBへ。速球は最速101 mphにも達するようになったそう。9月にMLBにデビューしたばかりながら、監督の信頼を勝ち取り、POのロスターに加わり、接戦で投げた。

15' : 通年でMLBとはならなかったものの、被打率・制球・奪三振率といずれも文句なしの投球。二年目でしっかりと適応した。

16' : 押しも押されぬSFのセットアッパーに。K/BBが相変わらず素晴らしい。近い将来クローザーになりそう。

17' : クローザーはやらせてもらえないものの、リリーフの中核として投げた。ただ、与四死球率が少し上がり、またチームがPO絶望となったため、夏にはトレード話が多く出た。

18' : 前年も少しスタッツが落ちたが、球威の低下(それでも平均95 mphだが)とケガもあって、更に内容が悪く。K/BBも2を切ってしまった。

19' : SEAで開幕し、開幕シリーズではBOSを相手にも投げたが乱調ですぐにILへ。復帰してすぐにWASへトレードされて最終的にはWS優勝を味わうものの、POも含め自身の貢献度はイマイチ。

20' : NYMで4試合に登板したのみ。

21' : マイナー契約から這い上がったTBでソリッドな投球を見せ、LAAがトレード獲得。しかしLAAでは乱調でDFAもその後拾ったMILでは再び本来の投球を見せ、ポストシーズンでもチームに貢献した。

22' : かつての切れ味はないが、リビルドチームということもあり、CINで通年ブルペンとして稼働。

23' : CINのAAAで不調。MLBで投げずに終わる。

24' : LAAで70試合近くに投げるなど復活。健在ぶりをアピールした。


[Comment]

年齢的にもこれからで、PITでは先発として使われるでしょうし、チャンスを勝ち取ってMLBまで上がってきて欲しいです。

(14年追記)SFで大きく成長し、14年終盤に100 mph投手として大ブレイクしています。球威の割に制球力が非常に高い。ずっとBOSにいたらこれだけ成長したかはわからないけど、今となっては非常に惜しい放出になっています。

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