2011年5月23日月曜日

Former Sox Prospect Review: Bryce Brentz, RF/LF

今回は、ポテンシャルを発揮し始め、先日High-Aへと昇格した、Bryce Brentz。10年ドラフトの半年前は、ドラフトで最高のOFと呼ばれていた。素晴らしいパワーを持つ逸材です。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Bryce Brentz (ブライス・ブレンツ)
Full Name: Bryce Everett Brentz
Positions: RF/LF/CF
Born: December 30, 1988
Birthplace: Knoxville, Tennessee
Height: 6-0
Weight: 200
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Supplemental 1st round, 2010
How Acquired: (1) Draft; (2) Signed via free agency (January 2019)
Signing Bonus: $889,200
College: Middle Tennessee State
High School: South Doyle HS (TN)
MLB Debut: September 17, 2014 (Boston)
How Left: (1) Traded to Pittsburgh (February 2018); (2) Minor league free agency (November 2019)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

すごく大柄ではないが、がっちりした身体つきをしている。クラウチングスタイルでゆっくりと構える。非常に鋭いスウィングで、大きなフォロースルーを取り、高いパワーを発揮している。パワー面のポテンシャルは高く、25~30 HRは十分に打てるだろう。やや引っ張りにかかることも多いが、広角に長打を打てる選手だ。打席では、ややアグレッシブなヒッターだ。スピード面は平均的だが、投手を務めていたこともあり、プラスの強肩でRFタイプだ。打球の読み等を向上していけば、十分RFに留まるだろう。


[Background]

ソフモアのシーズンに、SLG .930/28 HRと、とんでもない数字を残し、10年のドラフトでは最高のOFとして、全体Top 5は堅いだろうと言われたが、足首のケガもあって、10年は成績を落としスリップ。ドラフト時のランキングはBA #28/PG #20。


[Profile]

10' : SS-A Lowellでデビューするも、カレッジでトップクラスだった選手とは思えない酷い成績に終始。ただ終盤は少し、アジャストの気配を見せ、FILでも引き続き好調だったらしい。

11' : メガネからコンタクトレンズに変えて臨んだこともあり、Low-A Greenvilleで、開幕から格の違いを見せた。High-A Salemに昇格後はさすがにAVGは落ち着いたが、Ryan Lavarnwayと並び、シーズン30 HRを達成。マイナー有数のパワーヒッターと認識されるようになった。

12' : フリースウィンガーで三振が多いという傾向は今季もあまり改善しなかったが、AAでAVG .285と打ち、順調に期待度を増している。レギュラーシーズン17 HRと昨季の30 HRからは大幅減となったが、AAA Pawtucket昇格後POで2 HRを放つなど大活躍。AFLに参加し、Rising Star Gameでプレー。AFLのAll Prospect Teamにも選ばれた。

13' : AAAのPOでの1発を合わせて、傘下唯一の20 HRを達成。相変わらず出ていれば素晴らしいパワーを見せるが、今季は開幕前の猟銃の暴発騒動に始まり、ややメイクアップ、試合に臨む姿勢に疑問符が。オフにはDWLでプレーも不振。11月にRule 5ドラフト対策で40人ロスター入り。

14' : 前半戦、ボールを見ることに集中してるかと思ったが、そのせいで打撃を崩したか、低アベレージに。一時DL入りして復帰後はさすがのパワーを見せた。セプテンバーコールアップでMLBデビューすると、フリースウィンガーながら、長打力を見せた。

15' : AAAでの開幕数試合、よく四球を選んで期待させたが、結局は例年通り。パワーは見せるも、三振が多く、コンタクト・出塁ができなかった。今年も親指の腱の故障で半分以上を棒に振った。

16' : またケガで出遅れ。チームに合流後、全く打てず一旦AAへの降格を味わい、完全に終わったかと思ったが、AAで調子を少し戻すと、AAAに復帰してし ばらく好調。MLBのLFにケガ人が相次いだこともあり、出番が回ってくると、MLBでもまずまずの打撃を見せ、短期間だがLFのレギュラー格となった。 しかし、Andrew Benintendiの昇格でお役目御免に。

17' : オプション切れで開幕前にDFA。クレームも無く、開幕後も例年通りの内容で完全に終わったと思われたが、そこから少し休んでいる間にスウィングを整え、劇的な復活。コンタクトだけでなく、持ち前のパワーも存分に発揮し、AAAで31 HR。当然9月のヘルプと思っていたけど、マイナー軽視の某GMが枠が無い、という意味不明な理由で呼ばず。オフにMiLFA予定だったが、40人枠ロスターに入れて流出を阻止。

18' Feb. : 4th OFを予定されていたが、J.D. Martinezとの契約で余剰となり、PITへトレード。

18' : 開幕前にPITをDFAされて、NYMへ。序盤やや不調だったものの、前年以上の成績を残したが、ケガもあって、シーズンの半分以上を欠場。出ている時はよく打っているのでもったいない。

19' Jan. : MiLFAとしてBOSに出戻り。

19' : パワーはさすがのものがあるが、腐り気味なのか、マイナーでも以前のように打てず、後半戦は控えに。

19' : MiLFAに。


[Comment]

11年はLow-Aで開幕と、少しファンが残念に思うスタートだったが、前年からの不安をふっとばす素晴らしい打撃を見せています。High-A昇格後も出足好調。コンタクトをするように指示されたことが功を奏してるとも。期待されたパワーをしっかり示しているのは素晴らしいので、あとはAAに上がったあと苦しまないように、しっかりボールの判断を磨いて欲しいですね。

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