2011年5月24日火曜日

Former Sox Prospect Review: Derrik Gibson, UT

今回は、Aクラスで若干苦しんでいる、Derrik Gibson。パワー以外の全てのツールに選球眼も優れた、バランスの良い選手で割とお気に入り。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Derrik Gibson (デリック・ギブソン)
Full Name: Derrik C. Gibson
Positions: SS/2B/CF/3B/LF/RF
Born: December 5, 1989
Birthplace: Seaford, Delaware
Height: 6-1
Weight: 170
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 2nd round, 2008
Signing Bonus: $600,000
How Acquired: Draft
High School: Seaford HS (DE)
How Left: Minor league free agency, signed with Baltimore (November 2014)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

もう少し筋肉が付く可能性はあるが、アスリートタイプの体型をしている。非常いスピードに優れ、傘下でもトップを争うほど。素晴らしいレンジと滑らかなフットワークを持つ。打席から1Bよりも、ベースパス、盗塁等により優れる。全体的に基礎がしっかりした、インテリジェントな選手だ。肩は平均的だが、送球の精度に優れる。少し送球メカニクスがギクシャクしており、またダブルプレーの完成等にも向上の余地あり。肩の強さ的に、どちらかと言えば、将来的には2Bだが、SSも十分こなせるだろう。やや狭めのスタンスから、クィックなリストで、コンパクトでスムーズなスウィングをする。パワーはもう少し付くかもしれないが、成長してもギャップヒッタータイプだろう。年齢、ポジションの割には成熟したアプローチをしている。


[Background]

北東部Delaware州出身。ドラフト時のランキングはBA #199。指名順位の割には低めだったが、3年後のドラ1とも言われ、素質は評価が高かった。


[Profile]

08' : GCLでプロデビュー。Casey Kellyの存在もあり、3Bでのプレーも多かった。GCLではKellyを上回るAVG .309を残し、その年中にSS-A Lowellに昇格。

09' : この年もSS-Aでプレー。AVG .290に加え、39 BB/42 Kと高卒2年目のM-IFとしては例外的なほど、優れたアプローチに、28 SBの足を見せ、傘下でもTop10級の評価を受けた。

10' : Low-A Greenvilleでフルシーズンデビューを飾り、選球眼、スピードは相変わらず素晴らしいところを見せるが、コンタクト面でややオーバーマッチされている感があり、AVG .230と苦しんだ。後半戦はやや向上。

11' : High-A Salemでプレー。やはりコンタクトに苦しんだ。守備はSSがメインに戻った。

12' : AA Portlandで、5月は好調だったが、あとはさっぱり。前年度までと似た傾向で、M-IFとしてはまずまず四球を選んだが、AVGが伸びない上に、パワーは全くない。Xander Bogaerts昇格後は、Kolbrin Vitek不在の3Bに回ることが多かった。

13' : AAで徐々にロスターフィラー的な役割へと追い込まれている。後半戦はまずまず打ったし、相変わらずM-IFとしては選球眼はある。

14' : 最早終わったProspectだと見られていたが、中盤戦からAAでMookie Bettsの抜けたCFを務めると、突如打撃が開花。最終的に3割を超えるアベレージを残しAAA Pawtucketへ。AAのAll-Starゲームに出場。

14' Nov. : せっかく元々の期待に見合った選手になりかけて来たところでMiLFAに。BALと契約。

15' : BAL傘下AA/AAAでプレー。選球眼は示しているが、アベレージ・パワーがやはりダメ。

16' : NYMのAAでしっかりとコンタクト、出塁を見せた。

17' : COL傘下で、PCLでのプレーにも関わらず、打率が大きく低下。三塁打を多く放つなど、かつての片鱗は見えるが、MLBは厳しそう。

18' : COL-AAAではよく打っていたが、30試合ほどしか出ていない。


[Comment]

SS/2BのM-IFに恐らくCFも十分守るだろうし、しっかり打てればUTには十分なれる。パワーが限定的だけに、それ以上になるのは難しいかもしれないが、それでも有用性の高い選手になれるし、元来コンタクトも悪くないはずなので、しっかり鍛えて打てるようになって欲しい。

(14年追記)ようやくAA、AAAというところで結果を残せるようになったところでMiLFAに。故郷がDelaware州で、隣のMaryland州ということもあったのかBALと契約しています。BOSではBrock HoltがUTとしてガンバっているけど、GibsonはHoltよりもスピードがあるし、同じようなUTとしてMLBで輝ける可能性はある。ガンバって。

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