2011年6月21日火曜日

11/06/20 Game72 vs San Diego Padres ~Andrew Miller's Debut for Sox~



Game Review書くのはホント久しぶりです。試合見てないことも多いし、bmbさんとこや、BFさん、Nomar5さんのブログで、毎日の試合は詳しくレポートされているので、あんまし自分で書くこともないからなんですが、今日はたまたまA. MillerのBOSでのデビュー戦を見れたし、上の写真が気に入ったので(笑)、ちょっとMillerの経歴を振り返りながら。

Millerは典型的ないわゆる球は速いけど、的な選手。スタッフは06年のドラフトでも、ボーナス要求がなければ全体1位指名と言われるほどでした。D. BardとUNCで同僚だったのは有名な話。全体6位でDETに指名されMLB契約。その年にはMLBデビューしますが、お決まりの制球難。球威はあり、その後もTop Prospectと見られてはいるものの、MLBには定着できない状態が続き、07年オフにはMiguel CabreraとのトレードでFLAへ。ここでも制球に悩み、メカニクスをいじったりもして、徐々に球威と評価を下げていきました。

昨オフにはBOSがトレード獲得したのち、一旦Non-tenderしたんですが、BardからBOSの話を聞いて再契約したらしいです。STでは、メカニクスを気にせず思った通り投げさせるというCurt Youngコーチの指導で、球威と自信を取り戻し、AAAスタートとなるも、腐らずにAAAでしっかりした投球を続けました。開幕から、まぁさすがにこんなもんか、というカンジでかなりBB自体は出していたのですが、初回になかなかストライクゾーンを見つけられないということから、試合前のブルペンで「シュミレーションゲームのように少し長めに1 IP程度を想定して投げ、一度休んだ後、2回のマウンドに登るイメージで先発する」というBOSアドバイスがピタリとはまり、以降は4 GS/25.1 IPでたったの3 BB。6/15にはOpt. Outできる条項があったのもあり、とうとうコールアップされています。ちなみに6/15を前に、NYYなどが、Opt. Outして自分のところにおいでと誘った(ちなみに禁止されている行為です)にも関わらず、BOSを信頼して残っています。

前置きが長くなりましたが、今日の試合はまずまずこれまでのレポート通り。さすがにMLBデビューしてから長いだけあって、特に緊張する様子もなく、AAAでの成果をそのまま出せたんじゃないかな。速球は92~96 mphというところ。コマンドはやはり構えたところにはほとんど行かないというようなカンジではあったけど、ストライクが入らないという状態ではなかった。少し沈んでいるようで、AAAのときと同様に多くのゴロを打たせており、ランナーを出しても、大崩れしなかった要因だと思う。

スライダーは80 mph弱というところ。AAAでのレポートでは"nasty(いやらしい)"と聞いていたが、速球の球速を考えれば、球速的には遅い部類に入り、スラーブという呼び方が相応しいと思う。クラシックな12-to-6のカーブのような縦への変化よりは横方向への変化が大きく見える。Anthony Rizzoの第1打席の空振りを奪ったボールなんかは割と良く見えたけど、やはり時折高目に浮いて危険なボールになっているように見える。

チェンジアップに関しては、あまり良い評判を聞いていなかったけど、思ったより多く投げていて、球速的には80 mph中盤というところ。逆にこちらは球速的にはかなり速く、また変化も小さかった。少し球速を出しすぎているから、変化が小さいのだと思うが、今日見た印象だと、それが逆に速球だと思って振る打者に効果的だったような気がした。こちらも高目に浮くことはあるし、もう少し球速を落として落差を大きくし、緩急をつけられた方がいいのかもしれないが、スプリッターのような感覚で使うならこれでも悪くないかもとも思う。Randy Johnsonも緩い球は使わずに、速球、スライダーに時折スプリッターを混ぜるようなスタイルだったと思うし。

今後としては、自分的にはやはりスライダーを磨くことが第一かと思う。速球は左腕としては非常にスピードがあるけど、多く空振りを奪うよりはゴロを打たせる球筋に見える。ボール球ははっきりとそうわかるし、あまりコースをついても仕方ないので、できる限り低めに集めながら、どんどんストライクゾーンに投げた方がいいのでは。ある程度ヒットは打たれるだろうが、ゴロを打たせている限り、致命傷にはなりづらいし、すぐにエース級の投球を求めている訳でもないので。その上で、追い込んだ時には、スライダーで三振が奪えればいいと思う。

全般的に見れば、やはり貧打のSD打線に助けられた感は否めないし、まだ今年1年先発ローテを守れるようには見えないのだけど、取りあえずMLBの先発で通用するスタッフはあるところは見せたし、初登板としては合格かと思う。

そういえば、Rizzoくんお帰り。21歳だし、まだまだ磨くところは多いだろうけど、自信と風格があって、すでにSDの近未来の1Bとして、ゆるぎない存在感がある感じがします。肩も強いですね~。A-Gonの後釜としてFAで来てくれたらなとか思うけど、まだ早いですね(汗)。ケガだけは気を付けて、すくすく育ってもらいたいです。

2 件のコメント:

BF さんのコメント...

今のところ基本の3球種
をしっかりコントロールすることに焦点を当ててるって感じですかね。
やっぱり四球で走者出したりすると
少しコントロールに神経質になって
腕が振れなくなるってのはあるかな。
意外とチェンジアップが多くてびっくりしました。聞いていたよりも悪くなかったですね。以前のPicth/FXなんか見ても
速球とチェンジアップは本当に動きが同じで全ての球種の縦と横の変化量だけ示すグラフ見てみると完全にその二つは重なってたたけど今回見た時は少し落差が出てきてたので多少リファインしたのかなと言う感じはしました。
左のグラウンダーだけ三遊間の守備はちょっと影響大きいかもしれないですね。昨日もいい三遊間ならって打球は結構あったかな。

なにはともあれ再スタート地点に立って新しい気持ちで頑張ってほしいです。キャモンズさんがまた爆弾投下しましたか。キャッシュマンはタンパリング否定してましたけどあってもおかしくないかな(笑)

ララ さんのコメント...

BFさん

自分も、ちょっと置きに行ってる速球は気になりました。きわどいとこ狙わなくていいので、低めだけ意識して、思い切り投げこめば、取りあえずゴロになるかなって思うんですけどね(^_^;)

まぁしばらくは4、5番手(ラッキーがビシッとしてくれれば5番手でいいんですが)で投げてくれれば十分なんで、打たれてもいいから、自分から崩れる過去の状態に戻らないようにしてくれれば。

チェンジアップは良いボールとは言えないけど、左の速球派のサードピッチという点では、それなりに効果を見せていたかなと思います。もちろんしっかりと落差・球速差をつけて、空振りを取れるようなボールになれば、その方が良いんですけど、それよりも速球・スライダーに磨きをかける方が重要かなと個人的には思ってます。

Youksも打力を考えれば3Bとしては許容なんだけど、守備範囲とかはやっぱりトップクラスではないですね。契約延長するなら、やっぱりDHと兼任にするかして、Lowrie(安易なミスは減らして欲しいけど)か理想的にはMiddlebrooksが3Bを守ってくれたらなと。

タンパリングはあるでしょうね。多分どこもやってるんじゃないですかね(^_^;)。ウチも多分やってないと、1年のレンタルになる可能性がある中で、A-GonにKellyとRizzoは出せなかったんじゃないかな。