BOSのWS制覇で、13年のMLBシーズンは終了。オフシーズンのストーブリーグがスタートです。BOSはまずはEllsburyを筆頭とした、FA選手に調停をオファーするのか、再契約するか、といったことを決定しないといけません(前記事はこちら)。
[Transaction]
○ 10/31
RHP Joel Hanrahan, C Jarrod Saltalamacchia, 1B Mike Napoli, SS Stephen Drew, IF John McDonald, and CF Jacoby Ellsbury filed for free agency.
Salty、Napoli、S. Drew、そしてEllsburyの4人を中心に、6人の選手がMLBのFAになりました。Cherington GMのリリーフ失敗トレードの1人HanrahanもひっそりとFAになっています。Ellsburyら4人に関しては、引き留めも考慮しているようで、特にNapoliは調停を仕掛けて受諾して残る可能性が高い。
○ 11/1
Exercised 2014 contract option for LHP Jon Lester.
Lesterの14年の$13Mオプションを予定通り行使し、もう一年BOSに戻って来ることが確定。POでは、やはり彼がエースだというところを改めて確認させてもらったし、来年もよろしくお願いします。本人は契約延長にも乗り気で、前回ほどのディスカウントは無いでしょうが、適正な価格で延長をする可能性は高そうです。
○ 11/2
Declined the 2014 contract option on LHP Matt Thornton.
Matt Thorntonのオプションは破棄。$6Mのオプションは高すぎて、お話にならなかったですが、何気にバイアウトも$1Mと高額。WSのロスターにすら入らず、彼を連れてきたのも、正直失敗トレード気味。
○ 11/4
Made qualifying offers to 1B Mike Napoli, SS Stephen Drew, and CF Jacoby Ellsbury.
FAになった選手の中で、Napoli、S. Drew、Ellsburyに調停をオファー。受諾すれば$14.1Mの単年契約となります。Ellsburyは拒否確定。BOSもそれなりの額をオファーしそうですが、J. Bradley, Jr.の存在もあり、ドラフトピックを残して、他チームへ移る可能性が高そう。
NapoliはBOSに残りたいと言っており、受諾の可能性が高い。1年$14.1Mはわずかに高い気がするし、正直他に行ってもらってドラフトピックの方が嬉しいのだけど、1年契約ということを考えればまずまずリーズナブルでしょう。また調停受諾後に、単年の額を下げた2年契約などをオファーする可能性も。
Drewは最後の最後で活躍を見せたけど、X. Bogaertsがいる以上、基本的には来季のBOSには不要。Scott Borasクライアントで、調停は拒否する可能性が高いけど、ドラフト指名権譲渡のおまけ付きで、新天地を見つけるのはやや難航しそうだし、Bogaertsを3Bに回すこともできるし、守備の良さを含めて、額が下がるなら、BOS自体が再契約に動く可能性もある。
Saltyには調停を申請せず。1年$14.1Mは高いということかもしれないけど、市場にはドラフト指名権譲渡付きのBrian McCann (ATL)を除けば、Saltyがベストの選手だし、BOSには絶対的な後釜候補はいない。Saltyはまだ28歳と若く、健康度にも優れており、指名権譲渡が無ければ、確実に複数年契約を得られる選手だし、捕手を求めるチームも多い。かなりの確率で調停を拒否するだろうし、オファーしなかったのは理解しがたい。
Outrighted 1B/3B Brandon Snyder and OF Quintin Berry to AAA Pawtucket, made them free agents.
Activated RHP Andrew Bailey, RHP Alex Wilson, LHP Andrew Miller, and OF Ryan Kalish from the 60-day DL.
シーズンが終わったため、60日DLが適用されなくなり、4人の選手が40人ロスターに復帰。また、Brandon Snyder、Quintin Berryの2人をロスターから外し、MiLFAにしています。A. Baileyはどのみちノンテンダー以外ありえないし、枠的なことを考えて、さっさとリリースすればいいのに。現在の40人枠には36人の選手が登録されています。
○ 11/5
RHP Anthony Carter, RHP Miguel Celestino, RHP Terry Doyle, RHP Marco Duarte, RHP Charlie Haeger, RHP Brock Huntzinger, RHP Bobby Lanigan, RHP Gerardo Olivares, RHP Nate Striz, LHP Will Latimer, LHP Matt Maloney, LHP Jack McGeary, LHP Eric Niesen, LHP Rafael Perez, LHP Manny Rivera, LHP Ryan Rowland-Smith, C Alberto Rosario, C/1B Matt Spring, 1B/LF Mark Hamilton, 3B/1B Mario Martinez, IF Jonathan Diaz, IF Vladimir Frias, OF Ronald Bermudez, OF Mitch Maier, UT Ryan Dent, UT Justin Henry, UT Drew Sutton, and UT Tony Thomas declared minor league free agents.
上記の選手がMiLFAになりました。Anthony CarterとBrock Huntzingerは再契約してもらいたいな。
○ 11/11
1B Mike Napoli, SS Stephen Drew, and CF Jacoby Ellsbury declined qualifying offers.
QOを申請したいた3人が全員拒否。いずれも他チームに移籍すれば、BOSは補償ピックを受け取れます。S. Drewに関しては、ベストシナリオですね。BOSにはX. Bogaertsがいるし、しっかりと再就職先を探してください。Ellsburyも恐らくは他球団に移るでしょう。Napoliに関しては、BOSも引き留めに動いているようで、他の選択肢も少ないし、基本は戻ってきてもらいたいんでしょうけど、あまりに高くなるようなら考えもの。
○11/12
Toronto signed IF Jonathan Diaz to a minor league deal.
今季IFのデプスとして契約し、一時期MLBに呼ばれて5試合でプレーしたJonathan DiazがTORとマイナー契約。昨年BOSに来る前はTORのみでプレーした選手で、古巣復帰となります。1年間の出稼ぎで、MLB出場機会とリングをもらえて幸運でしたね。
○ 11/15
Signed LHP Tommy Layne and UT Mike McCoy to minor league deals.
Re-signed 3B/1B Mario Martinez to a minor league deal.
MiLFAになっていたM. Martinezとリサイン。High-A/Low-Aの3Bの穴埋め。また左腕リリーフのLayne、UTのMcCoyと契約。前者は対左ワンポイントとして、SDで2年間のMLBで40試合に投げている。スロットを変えて投げるようで、12年は良かった。後者は色々守れる典型的なAAAA選手。
Arizona signed LHP Ryan Rowland-Smith.
Colorado signed RHP Nate Striz.
Ryan Rowland-SmithがARIと契約。昨季AAAでは良かったけど上には呼ばれず。また、Nate StrizがCOLへ。リサインして欲しい選手の一人ではあったが。
○ 11/18
Baltimore signed RHP Brock Huntzinger.
MiLFAになっていたBrock HuntzingerがBALと契約。07年ドラ3で、BOSのマイナーを追い始めた頃にKyle Weiland (HOU)と共に最初にお気に入りになった投手の一人。AAAでは良かったけど結局BOSではMLBに上がる機会は得られなかった。残念です。
○ 11/20
Purchased the contract of RHP Anthony Ranaudo, 3B Garin Cecchini, and OF Bryce Brentz.
Rule 5ドラフト対策で3人がロスター入り。昨年のButlerやHassanのようなサプライズは無し。他チームでは、元BOSのBryan Price (CLE)、Raul Alcantara (OAK)がプロテクトされ、Mile Head (OAK)、Brandon Jacobs (CWS)あたりは漏れたよう。
BOSでのプロテクト漏れでは、Almanzar、L. Diaz、C. Hernandez、M. Price、Younginer等。リリーフ投手を指名しやすいという点からするとDiazやPriceはピックされる可能性も。他チームでは、個人的にJesse Hahn (TB)なんかが漏れればなぁ、と思ってたけどさすがにプロテクトされている。
Released RHP Wildyn Florian and RHP Edixon Pacheco.
DSLから2人のリリーフをリリース。
San Diego signed RHP Anthony Carter.
昨季AAAで良く投げたAnthony CarterがSDと契約。上で使ってみてもと思ったし、帰ってきてもらいたかったんですが。
○ 11/21
Acquired RHP Burke Badenhop from Milwaukee for LHP Luis Ortega.
MILから右腕のBadenhopを獲得。見返りは20歳の左腕Luis Ortega。Badenhopの加入で40人ロスターは、ちょうど40人に。速球は平均で80 mph後半、最速でも90 mph前半で、さほど三振の取れる選手ではないが、シンカーボーラーで、スライダーと合わせて、ゴロを打たせる。チェンジアップもまずまずだが、対左の成績は良くない。ロングリリーフよりも1 IP以内で、右打者を中心に投げさせる起用法になるだろう。
ROOGYや6回あたりに投げさせるにはまずまず悪くない選手で、ここ数年安定して投げており、登板数やスタッツ全般で大きな浮き沈みが無い。見返りも、現状はさほどのスタッフ・伸びしろ共に無く、無視できる程度の損失であることから、評判の良いトレードではあるが、個人的にはこれもやはり気に入らない。
理由としては、今オフのブルペン陣に加えるべき選手のプロファイルは、前にも一度書いたけど、①右腕、②セットアップから代役クローザーも務められる選手、③できればゴロ系、の条件を満たす選手ただ1人で、特に②を重要と、個人的には考えていたからだ。
先発が6枚いることから、Workmanのブルペンスタートもほぼ確定的で、後ろから上原、田澤、Breslow、Workman、A. Millerの5人がほぼ枠に確定しており、今回のBadenhopもこうなった以上枠に入ってくるだろう。しかし、タイプ的に言って、Badenhopはロングリリーフには向いていない。セットアッパータイプを更に加えると、ロングリリーフが必要な場面で少し難がある。
来季クローザーに入るであろう上原は、シーズン中のフル回転に加えて、ポストシーズンでの酷使から、燃え尽き症候群の懸念があり、球威に頼るタイプではないとは言え、年齢的にもかなりのベテランではある。田澤、Breslowあたりも調子を下げてシーズンを終えていることから、獲るなら8~9回を任せうる実績のあるリリーフ、というのがあった。確かに右打者をワンポイントで抑えられる投手もいても悪くはないにせよ、田澤、Workmanらもいるし、後ろのリリーフが崩れて後から探すよりもずっと探しやすいはず。
そもそもMILがこの程度の見返りで手放したのも、あと1年でFAで、$2.1M程度の調定額が予想されており、役割に対して割高に感じていたからであろう。下手すればノンテンダーするよりも何らかの見返りを、という程度の感覚だったのかも。
選手の価値的な収支は明らかにプラスだろうが、イマイチブルペンの構成にフィットしない上に、明らかに割高。B. Villarealはともかく、R. De La Rosa、A. Wilson、Brittonなど傘下にもある程度デプスがあり、場合によってはWebsterやRanaudoなどを短期でリリーフで使っても良いと思うのだが。毎回のことだが、重要度の低いところから、割高な選手で埋めて行くのはどうなんだ。
Baltimore signed OF Ronald Bermudez.
Los Angeles Dodgers signed C Alberto Rosario.
Ronald BermudezがBALへ。また上層の控え捕手だったAlberto RosarioがLADへ。
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