2021年1月8日金曜日

21' Draft Watch - Draft Board 8 (M-IF)

2B/SSです。Marcelo Mayerの株が更に上がり、全体#1の最有力候補になる一方、Jordan Lawlarはコンタクト面でわずかに評価を落としているが、それでもTop 5有力。Khalil Watsonも全体#2の噂が出るなど上昇中。Brady House (HS-3B/SS)も合わせて、全体Top 8の内の4人をHS-SSが占めそう。Top 100以内のSS/2B有望株も多く、上位で1人は指名したいところ。


[21' Draft Board (M-IF)]

Marcelo Mayer, SS, Eastlake HS, CA (HS)

Photo from Perfect Games USA

B/T: L-R
Height: 6-3
Weight: 180
Commitment: Southern California
Ranking: MLB #1
Projection: Frontrunner of #1, Likely Top 3

Comments: エリートクラスのコンタクトスキルに、優れたアプローチを持ち、現状はギャップヒッターだが、体格的に平均以上のパワーが付く可能性が高い。スピードは平均を少し上回るくらいだが、プラスのアームと優れた守備センスを持ち、SSに留まることが確実視される。体格と左打ちというところからか、Corey Seager (LAD)と比較されることも。パワー面で進歩を見せており、今や全体#1の最有力候補。


Jordan Lawlar, SS, Jesuit Prep, TX (HS)

Photo from Youtube

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 185
Commitment: Vanderbilt
Ranking: MLB #3
Projection: Likely Top 5

Comments: 19年の全体#2指名のBobby Witt, Jr. (KC)とも比較される5ツールタイプのSSで、パワーなど身体ツールでは若干遅れを取るものの、洗練度で上回り、優れたコンタクト能力とディシプリンを持つ。スピードもプラスで、SSに文句なく留まる守備のツールがある。年齢が少し高く、進学の場合はソフモアでドラフト候補になる年齢であり、また少し三振が多い点は懸念されるが、SSに残れる選手であるのとオフェンスの伸びしろのトータルパッケージが魅力。


Kahlil Watson, SS, Wake Forest HS, NC (HS)

Photo from HighSchoolOT.com

B/T: L-R
Height: 5-9
Weight: 180
Commitment: North Carolina State
Ranking: MLB #4
Projection: Likely Top 8

Comments: データではかなり小さい体格となっているが、それよりはサイズはあるよう。素晴らしい身体ツールと、爆発的なスウィングスピードを持ち、小柄ながらパワーも付きそう。ディシプリンも優れている。プラスのスピードがあり、磨かれればSSでプレーできる可能性もあるが、CFなどに移る可能性も。やや気まぐれな性格を懸念するスカウトもいるよう。打撃のみならMarcello Mayer、Jordan Lawlarを現時点で上回っており、ドラフト直前の試合でも評価を上げているが、体格の小ささとSSに留まる確率で少し遅れを取る。それでも全体#2までの可能性があり、Top 5~6くらいでの指名の可能性が高い。


Matt McLain, SS, UCLA (Jr.)

Photo from UCLA Athletics Official

B/T: R-R
Height: 5-10
Weight: 175
Last Drafted: 1st round (18') by ARI
Ranking: MLB #12
Projection: Early 1st round to Mid 1st round

Comments: 3年前にややオーバードラフト気味にARIがドラ1で指名したので、プレドラフトディールかと思いきや決裂するという結果に。しかしUCLAで文句なしの結果を残しており、ARIの眼力も間違いでなかったことを示している。身長は低いが、しっかりとしたアスリート体格で、シュアなバッティングが魅力。筋肉を付けたことである程度のパワーも見せるだろう。スピードはプラス。SSを守れるツールがあるが、チームでは複数のポジションでプレーしており、Austin Martin (TOR)を彷彿とさせる。SS経験も深いという点ではNick Gonzalez (CWS)の方がイメージが近いかもだが。上限はさほどでもないが、ソリッドなIFレギュラーになれる可能性の高いハイフロアーな選手。春先やや低調で少し評価を下げたが、尻上がりに調子を上げている最中の5月に親指の骨折。


Peyton Stovall, 2B/SS, Haugton HS, LA (HS)

Photo from HighSchoolOT.com

B/T: L-R
Height: 6-0
Weight: 180
Commitment: Arkansas
Ranking: MLB #29
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: 非常にナチュラルで滑らかなスウィングを持ち、今クラスでもNo.1のピュアヒッターとも。体格は大きくないが、ボールのバレリングが良く、20 HR以上打てると見られる。現在はSSだが、クィックネスや肩に欠け、プロで常時SSは難しいと見られる。


Tyler Black, 2B/3B, Wright State (Jr.)

Photo from DiamondDreamsBaseball.Wordpress.com

B/T: L-R
Height: 6-2
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #57
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: カナダ出身で、以前はアイスホッケーを多くプレーしていたが、現在はベースボールに専念している。ソフモアまではやや打撃で苦戦したが、元々優れたピュアヒッターで、優れたスウィングスピードと選球眼があり、パワーもまずまず発揮できるだろう。スピードは平均的だが、走塁の本能がある。フレッシュマンの時は2Bでソフモアでは3Bに移ったが、肩のケガもあり、今季は再び2Bへ。


Connor Norby, 2B, East Carolina (Jr.)

Photo from star-telegram.com

B/T: R-R
Height: 5-10
Weight: 185
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #58
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: 打撃特化の選手で、カレッジの3年間で優れたコンタクトを見せ続け、また今季はパワーも発揮している。エネルギッシュな選手だが、身体的ツールにはさほど恵まれておらず、2BやLF、1Bなどあまりツールを必要としないポジションに限られそう。Dustin Pedroiaのドラフト時の評価を思い出すと、割とBOSは好きなタイプかも。


Trey Sweeney, SS, Eastern Illinois (Jr.)

Photo from Eastern Illinois University Athletics Official

B/T: L-R
Height: 6-4
Weight: 200
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #55
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: スウィングメカニクスはやや堅いが、ハンドアイコーディネーションが良く、左投手も苦にしない。ナチュラルなバレリングと身体的パワーでHRも打てるようになりそう。チームではSSで、堅実な守備を見せるが、平均以下のスピードでプロでは3B転向がほぼ確実のよう。


Cody Morrissette, SS/3B, Boston College (Jr.)

Comments: BOS関連選手編を参照。


Max Muncy, SS, Thousand Oaks HS, CA (HS)

Photo from Venture County Star

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 180
Commitment: Arkansas
Ranking: MLB #38
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: LADのMax Muncyと同名だが、血縁関係はない。やや磨かれておらず、オーバースウィングになりがちだが、優れたスウィングスピードで平均以上のパワーを持つ可能性が高い。平均的なスピード、運動能力でSSでプレーすることは可能だが、2Bや3Bの方がナチュラルになるかも。Dansby Swanson (ATL)やIan Kinslerと比較される。


Carson Williams, SS/RHP, Torrey Pines HS, CA (HS)

Photo from MaxPrep.com

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 180
Commitment: California
Ranking: MLB #41
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: M-IFとしては比較的成熟した身体でポリッシュな選手。ナチュラルなスウィングスピードとパワーがあり、平均以上のパワーポテンシャルがあるものの、少しレベルの高い相手にコンタクトに苦戦する傾向も。スピードは平均的だが、守備の本能と、投手としても高い評価を受ける肩でSSに留まる可能性は高い。95 mphを投げる投手としての彼の方を好むスカウトも。


Ryan Bliss, SS/2B, Auburn (Jr.)

Comments: BOS関連選手編を参照。


Peyton Wilson, 2B/OF/C, Alabama (So.)

Photo from rolltide.com

B/T: S-R
Height: 5-9
Weight: 180
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #68
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: フレッシュマンの昨年はOFと控え捕手で、今季は2Bでプレーするオールラウンダー。通常のカレッジの2Bとはタイプの異なる選手でプラス以上のスピードに小柄な体格から想像できる以上のツールを持つ。バットスピードが速く、サプライジングなパワーがあるが、どちらかというと中軸よりもリードオフタイプ。守備面でも捕手やSS、CFを含めてどこでもある程度守れるツールがあり、スーパーUTとして活躍できる選手。


Jose Torres, SS, North Carolina State (So.)

Photo from StarNewsOnline.com

B/T: S-R
Height: 6-0
Weight: 170
Last Drafted: 24th round (19') by MIL
Ranking: MLB #69
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: ドミニカ共和国出身で、USに渡り、北東部Maryland州に移住。そういった先天的なツールもあり、カレッジのSSの中では最もSSに留まるツールを持つ選手と認識されている。非常にスムーズなフィールディングで肩も強い。やや早打ちだが、コンタクトも成長しており、身体が成熟すれば打撃面でも貢献できる可能性。


Cooper Kinney, 2B, Baylor HS, TN (HS)

Photo from Chattanooga Times Free Press

B/T: L-R
Height: 6-3
Weight: 200
Commitment: South Carolina
Ranking: MLB #84
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: ハイレベルの有望株ということで、通常のチームならSSを務めていそうだが、同校にはSSの有望株Daniel Coronaがいるため、2Bで多くプレーしているよう。とは言え、スピード的にもプロでも2Bや1B、LFといったポジションがメインになるだろう。優れた身体的パワーに加え、ボールをよく見るディシプリンと逆方向にも打てる洗練度を備えたバットファーストの有望株。


Noah Miller, SS, Ozaukee HS, WI (HS)

Photo from BaseballProspectJournal.com

B/T: S-R
Height: 6-0
Weight: 185
Commitment: Alabama
Ranking: MLB #62
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 兄はCLE傘下でプレーしているOwen Miller。身体ツールは飛び抜けていないが、洗練されたスキルを持つ選手で、ゾーンへの理解が高く、高いコンタクト能力を見せる。現状ではパワー面も含め、右打席の方が良い打者。守備面も同様で、飛び抜けたスピードと肩はないが、守備本能でSSとしてしっかりプレーしている。今後身体が成長するなら良い選手になりそう。


Cody Schrier, SS, JSerra HS, CA (HS)

Photo from Perfect Game USA

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 205
Commitment: UCLA
Ranking: MLB #63
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 年齢の割に成熟した身体で、高い運動能力を持つ。少し粗削りだが、高いパワーポテンシャルがある。平均的なスピードで、2B/3B向きとも見られるが、肩などは十分なので、ハードにトレーニングを積めばSSとしてやっていくこともできそう。


Alex Mooney, SS, St. Mary's Prep, MI (HS)

Photo from The Oakland Press

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 180
Commitment: Duke
Ranking: MLB #64
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: ややプルヒッターのきらいはあるが、コンパクトなスウィングでバットスピードが速く、コンタクトとパワーを両立できる可能性がある。肩は強く、守備スキルもしっかりしているが、スピードとレンジはやや限定的。SSの可能性はあるが、2B/3Bに移る可能性も。


Davis Diaz, SS/C, Acalanes HS, CA (HS)

Photo from AcalanesBoosters.com

B/T: R-R
Height: 5-11
Weight: 175
Commitment: Vanderbilt
Ranking: MLB #71
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 飛ぶ抜けたツールがないが、12Uの頃からTeam USAでプレーするなど、名前の知れた選手。優れたバットスピードでラインドライブを放ち、ある程度HRも打てるようになるだろう。元々SSで、スピードは平凡だが、洗練された守備スキルを持ってプレーしているが、この春は捕手としてもプレー。それらの有望株として注視しているチームもあるだろう。Vandyコミットで進学の可能性は高めの選手。


Edwin Arroyo, SS/LHP, Central Pointe Christian HS, FL (HS)

Photo from PrepBaseballReports.com

B/T: S-S
Height: 6-0
Weight: 175
Commitment: Florida State
Ranking: MLB #83
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: プエルトリコ出身でFlorida州でプレーする。素晴らしい運動能力の持ち主で、特筆すべきは両打ちなだけでなく、両投げで、IFでプレーする時は右投げだが、マウンドでは左で投げることができる。現状ではパワーはさほどないが、向上する余地はありそう。右打者としての方が現状は進歩している。身体ツールはSSとして十分。


Cameron Cauley, SS, Barbers Hill HS, TX (HS)

Photo from BayTownSun.com

B/T: R-R
Height: 5-10
Weight: 170
Commitment: Texas Tech
Ranking: MLB #92
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 小柄ながらハイレベルなツールを持つ選手。ディシプリンが高く、広角にラインドライブを放つ。引っ張ればある程度HRも打てるだろう。プラスのスピードがあり、守備のスキルもSSとして十分。惜しむらくは肩が平凡で、SSとしてはハンデも抱える。それを克服するクィックネスや送球モーションの洗練に期待したい。

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