2010年3月31日水曜日

10' Preseason Prospect Ranking & Position Outlook -Outfielder-

OFです。時間がなくなってきてちょっと適当気味ですが。時間があれば直したいです。(前回(09年終了時)のランキングはこちら。SP.comのOutlookはこちら。*は40人ロスター登録選手)


[Ranking]

Left from Ranking : RF Juan Bonifacio (Released), RF/LF Reid Engel (Released), RF/LF/1B Kade Keowen (Released)


Five-Star Prospect

1 (1). CF/LF Ryan Westmoreland, SS-A : 手術が成功して良かった。

Four-Star Prospect

2 (2). RF/CF Josh Reddick, MLB : STで大爆発。あとは選球眼だけ。

3 (3) RF/CF/LF Ryan Kalish, AA : BOSはCFもできると見ているみたい。

Three-Star Prospect

4 (4) CF Che-Hsuan Lin, High-A : 打撃以外は完璧。あとはどれだけ打てるか。

5 (5) CF Reymond Fuentes, GCL : 走塁は20-80の80。CFになれるそう。

6 (8) CF/RF Pete Hissey, Low-A : 最近評価が上がっている。

- (-). (RF/LF Daniel Nava, AA) : 文句なしに打ってる。

Two-Star Prospect

7 (6) RF/LF/CF Jason Place, AA : なんとかモノになって欲しいけど。

8 (7) LF David Mailman, High-A : もう一皮剥ければ。

9 (16) CF/LF Jeremy Hazelbaker, Low-A : 咋秋のFILのMVPだったそう。

10 (12) RF/LF Brandon Jacobs, GCL : 昨季のスティールピックと評判。

11 (9) CF/RF/LF Wilfred Pichardo, SS-A : 個人的には好きな選手。

One-Star Prospect

12 (8). RF/CF Mitch Dening, Low-A : 大きくランクを上げる力はある。

13 (11) RF Alex Hassan, Low-A : BOSじゃなかったらもっと注目されると思う。

14 (13) RF/LF Shannon Wilkerson, Low-A : 選球眼は伸ばしたい。

15 (14) CF Keury De La Cruz, DSL : USデビューみたいです。


Others : RF/LF Bryan Peterson (GCL), (RF/LF Zach Daeges (AAA)), (CF/RF Bubba Bell (AAA)), LF Seth Schwindenhammer (GCL), LF/1B Moko Moanaroa (GCL), CF/RF Ronald Bermudez (SS-A)


[MLB]
Starter (LF) : LF/CF Jacoby Ellsbuey*
Starter (CF) : CF Mike Cameron*
Starter (RF) : RF J. D. Drew*
Backup : RF/LF Jeremy Hermida*, IF/OF Bill Hall*
Other ST invitation : RF/CF Josh Reddick*, RF/CF/LF Ryan Kalish, RF Darnel McDonald, RF/LF Zach Daeges (likely DL)

CFには守備のいい新加入のCameronが入り、EllsburyはLFに回ります。これでRFのDrewと併せて十分平均以上のOF守備となるはず。ST好調のHermidaが4th OFで、両翼のどちらかが欠場すればそちらに回り、またCameron欠場時はEllsburyがCFにスライドしてLFに入ることになるでしょう。Hallは調子が良ければ対左で、特にDrewの休養などを兼ねて使われるかもしれません。

デプス的にはReddickがいて強力。AAAで選球眼を磨くことになりますが、STでは文句なく打ってるし、いつでも使えるでしょう。これにKalishがいて、これで十分だと思いますが、Daeges、Bell、あとはNavaなども打ってれば使っても悪くないと思います。ただ基本的には、良ければ小さなトレードで使ったりする方が可能性は強いかもしれません。McDonaldは元ドラ1だし化ければ、と毎年どこかが期待してるんだろうけど。


[AAA]
Starter (LF) : RF/LF Daniel Nava
Starter (CF) : RF/CF Josh Reddick
Starter (RF) : RF Darnel McDonald
Backup : CF/RF Bubba Bell, 1B/LF Aaron Bates
DL : RF/LF Zach Daeges

DaegesがDLスタートとなりそうで、NavaをAAAでスタートさせるのがいいかなと思います。彼はAAにいさせる意味はないと思うし。ReddickとMcDonaldは多分確定。控えは消去法でBell。


[AA]
Starter (LF) : RF/LF/CF Jason Place
Starter (CF) : CF Che-Hsuan Lin
Starter (RF) : RF/CF/LF Ryan Kalish
Backup : CF/RF Matt Sheely

Placeは確定。CFもツール的には守れる選手ですが、両翼に回されることが多くはなっています。KalishはAAAスタートでもおかしくはないですが、AAになりそう。Linも下の混み具合からAAに上げるかなと思います。打撃では、今でもステップでやや苦しんでいるようで、High-Aでもおかしくはないです。控えはNavaがAAなら、彼を含めて4人体制ですが、Sheelyを入れる可能性の方が高いか。個人的にはリリースされたEngelの方が好きでした。


[High-A]
Starter (LF) : LF David Mailman
Starter (CF) : CF/RF Pete Hissey
Starter (RF) : RF/CF Mitch Dening
Backup : LF Chih-Hsien Chiang, RF/LF Shannon Wilkerson

Mailman、Chiang以外はLow-AかどちらかというカンジのProspectが多いでです。Hissey、Hazelbakerはこの春好調でHigh-Aへのアピールをしていますが、どちらかはLow-Aか?あとはChiangやDening、Wilkersonらが有力。


[Low-A]
Starter (LF) : CF/LF Jeremy Hazelbaker
Starter (CF) : CF Reymond Fuentes
Starter (RF) : RF Alex Hassan
Backup : CF/RF Ronald Bermudez
DL : CF/LF Ryan Westmoreland

Westmorelandが手術で出遅れ。いつでもいいから戻って来て欲しいですね。FuentesはXSTからSS-Aという可能性もあり。Hassan、HazelbakerはHissey、WilkersonをHigh-Aとしたので。PichardoもLow-Aでもおかしくないんですけどね。


[SS-A]
Starter (LF) : RF/LF Brandon Jacobs
Starter (CF) : CF/RF/LF Wilfred Pichardo
Starter (RF) : RF/LF Bryan Peterson
Backup : LF Willie Holmes, 1B/LF Drew Hedman, LF/RF Tyler Yockey (release ?)

Jacobs、Petersonが堅い。Holmes、HedmanらはLow-Aのロスター枠に入れそうにないからというカンジ。ドラフト組もくるでしょう。


[GCL]
Starter (LF) : LF/1B Moko Moanaroa
Starter (CF) : CF Keury De La Cruz
Starter (RF) : LF Seth Schwindenhammer,
Backup : RF/CF Felix Sanchez

SchwindenhammerはGCLかな。あとはUS上陸のDe La Cruzがちょっと楽しみ。Sanchez、M. Moanoroaらも普通ならSS-Aなんでしょうけどね。


[DSL]
Starter (LF) : RF/LF Alfred Soto
Starter (CF) : RF Curtney Doran
Starter (RF) : RF Dreily Guerrero
Backup : CF Rafael Kortstam, LF/RF Javier Gutierrez, 2B/CF Luis Urena

よくわかりませんが、De La Cruzが卒業しただけなので、昨季のメンバーが主体になりそう。Kortstamは情報が少ないけど、どれくらいなのか見てみたいです。

2010年3月30日火曜日

10' Preseason Prospect Ranking & Position Outlook -Thirdbase-

3BのRankingと組織の概観です。とても薄いし、今ドラフトでは真に打てる3Bが欲しいです。(前回(09年終了時)のランキングはこちら。SP.comのOutlookはこちら。*は40人ロスター登録選手)


[Ranking]

Left from Ranking : none


Three-Star Prospect

1 (1). 3B Will Middlebrooks, Low-A : 今季のブレイクに期待。

- (-). (SS/3B David Renfroe, YTD (SS)) : できればSSで育って欲しいですが。

- (-). (SS/3B Yamaico Navarro, AA (SS)) : コンバートなら、3Bよりは2Bで試して欲しいけど。

Two-Star Prospect

2 (2). 3B/1B Jorge Jimenez, AA : 帰ってきてよかったです。

3 (3). 3B/1B Michael Almanzar, SS-A : ポテンシャルは疑いなしなんですが。

One-Star Prospect

4 (4). 3B Miles Head, GCL : 期待のパワーを見せて欲しい。

- (-). (C/3B Carson Blair, SS-A (C)) : 3Bの方が多く機会をもらう可能性も

5 (5). 3B/2B Jon Hee, High-A : 特に言及するほどの選手でもない。


Others : none


[MLB]
Starter : 3B Adrian Beltre*
Backup : 1B/3B Kevin Youkilis, IF/OF Bill Hall*, 3B/1B Mike Lowell* (possibly trade or DL)
Other ST invitation : IF Jed Lowrie*, IF Tug Hullet*

Beltreは早速守備でいいところを見せてますが、打撃の方は湿りがち。あんまし気負わず、下位打線で.270/.340/.460程度打ってくれればいいんですが、本人は来季後FA市場に出たいだろうし、そうも行かないか。打撃力はともかく、Hallがとりあえずいて、それ以外にもM-IFバックアップのHullet(出遅れ確実ですがLowrie)も3Bを守れるので、昨季ほどはYoukilisをまわす機会は減ると見られます。Jorge JimenezをRule5で奪われたのが痛く、純粋な3Bのでデプスはほぼ無い状態。Lowellは残るなら、守備負担減のために、Youksを3Bにして、1Bの方で使うかもしれません。


[AAA]
Starter : 3B/1B Jorge Jimenez
Backup : IF Kevin Fransen, OF Christian Colonel or IF Nate Spears

Jimenezが帰ってきたのでレギュラーは彼でしょう。Lowrieも復帰すればUT練習で守るかも。あとはAAAAタイプが何人かいて、Frandsenはロスター入りするかと思います。


[AA]
Starter : IF Nate Spears or IF Ray Chang
Backup : IF Ryan Khoury, SS/3B Yamaico Navarro

IglesiasがAAならNavarroが3Bで決まりなんですが、IglesiasをHigh-Aとしているので、ろくなのがいません。ただいずれにせよ、Navarroが回ってくるはず。Khouryとは時々守備位置を入れ替えるかもですね。


[High-A]
Starter : 3B Will Middlebrooks
Backup : 3B/2B Jon Hee

3B的にはまだまともなクラス。Middlebrooksがいます。今季は開幕から打ってもらいたいですがどうか?HeeもBackupならまずまず。


[Low-A]
Starter : 3B/1B Michael Almanzar
Backup : IF Zach Gentile

Almanzarはまだ打撃メカニクスで苦しんではいますが、少しずつ改善はしているらしい(希望的観測な気もしますが)。今季の開花も難しそうですが、取りあえずはLow-Aに行かせるのかなと思います。Renfroeも候補ですが、XST行きで確定みたい。


[SS-A]
Starter : A Draftee or SS/3B David Renfroe
Backup : C/3B Carson Blair, IF Roberto Ramos (release ?)

ドラフト次第でもありますが、いいカレッジのパワーヒッターが欲しいです。RenfroeはSTで3Bだったので、早めに3Bに移すのかも。カレッジ出を獲らないならHeadを上げるかも。


[GCL]
Starter : 3B Miles Head
Backup : SS Jose Garcia or a draftee

Headはパワーポテンシャルのある選手。層の薄い3Bだし、しっかり打って、早めの昇格を期待しています。


[DSL]
Starter : 3B Juan Ugas
Backup : 3B/C Aly Gonzalez

Ugasに捕手とどうなるかわからないですが、A. Gonzalezがいます。Ugasはもうちょい打てる選手のはずなんだけど...

2010年3月25日木曜日

Former Sox Prospect Review: Ryan Westmoreland, CF

今回はDavid Renfroeの予定だったんですけど、急遽Ryan Westmorelandに変えました。というのも、つい先日、Cavernous Malformation(海綿状奇形)という脳の腫瘍が発覚し、手術を受けたからです。本当は彼の無事を願って、手術前に書きたかったんですが、間に合わず(忙しいってイヤですね...)。喜ばしいことに、手術は無事成功しました!悪性ではなかったとはいえ、放っておけば命の危険もある病気だったそうですが、取りあえず一安心。術後の経過を注意して見ていく必要がありますが、なんとかベースボールプレーヤーとして復帰を目指せるのではないかと期待しています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Ryan Westmoreland (ライアン・ウェストモアランド)
Full Name: Ryan Michael Westmoreland
Positions: LF/(CF/RHSP/SS)
Born: April 27, 1990
Birthplace: Portsmouth, Rhode Island
Height: 6-2
Weight: 195
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: 5th round, 2008
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $1,604,000 ($2,000,000 deferred over five years)
High School: Portsmouth HS (RI)
How Left: Retired (March 2013)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

彼の長所は簡単に言えば「全部」です。今のところ少し三振が多いとは言え、MLBでも3割を打てるだけのコンタクト能力はありますし、選球眼はこの年齢にして完成されています。また特に身体がまだ成長途上にある高卒選手は概して、キャリア初期はパワーが発揮できないことが多いですが、将来的にも20発は十分に打てる選手になりそうです。また比較的大柄ながら、走力・走塁センスはCFとしても十分過ぎるほどで、CFにとどまるだけのレンジと、投手も務めたように素晴らしい肩の強さを持ちます。比較的ケガが多く、特に肩を手術した経歴があるため、負担の少ないLFあたりへのコンバートを予想する人もいますが、レンジ的には問題ないので、ケガに見舞われ続けない限りは、CFになっていくはずです。CFでこのツールパッケージというのは本当に類がないほど。スーパースターどころか、レジェンドクラスになっても不思議ではないです。


[Background]

ドラフト時のランキングはBA #113。5巡目指名だったが、$2Mという当時の3巡目以降の記録となるボーナスを払って入団にこぎつけた。Vanderbilt大のコミットがあり、契約は不可能と多くのチームが見ていたが、ニューイングランドRhode Island州出身の地元っ子で、BOSファンとして育ったことから、「BOSなら」と入団してくれました。高校時代はサッカーやバスケットボールの選手としてもトップクラスで、ベースボールでは投手としても活躍したアスリート。


[Profile]

09' : 肩の手術があったため少し出遅れ、SS-A Lowellでデビューとなりました。デビュー前から、ツールへの評価は高かったですが、結果は期待に違わないもの。.296/.401/.484とコンタクト、選球眼で素晴らしい成績を残し、パワー面でも223 ABで7 HR。初年度としては十分でしょう。さらには19 SBで0 CSの走力もインプレッシブ。

10' Mar. : 上にも書きましたが、脳の腫瘍が発覚し手術。幸いにも手術は成功し、命に別状はありませんでした。本当に良かった。

10'-12' : 懸命にリハビリに励んでいますが、12年にも同じ箇所を二度目の手術。そちらも成功し、復帰に向けてガンバっています。

13' Mar. : リハビリに取り組んでいましたが、神経のダメージから、元のようにプレーできるようには戻れず、高いレベルでプレーできないということから引退を発表。今後は学位を取得し、いつかベースボール関連の仕事をしたいそう。


[Comment]

術後の経過をまだ見ている段階ですし、現状ではプレーできるかどうかすらまだわかりません。場所が場所だけに、身体機能に影響が残らないとも限りません。ただ術後の全ての点において、ポジティブな兆候を示しているそうで、うまく行けば、フィールドに戻って来られるんじゃないかと思います。復帰するなら、まずはLow-Aでプレーするでしょう。とにかく何よりも無事で良かったですね!まだまだ先は長い19歳。フィールドに帰って来られる日を楽しみに待ちたいと思います。

(13年追記)残念ながら正式に引退を発表しました。脳の手術で、命があっただけでも幸運と言えばそうなんでしょうが、本当に天井のないレジェンドクラスにもなれる才能を持った選手で、しかもローカルボーイだっただけに残念で言葉も出ません。とにかくこれからは通常生活では問題なく、幸福に過ごせるように祈っています。Good Luck Westy !!

(14年追記)Westyの背番号25にちなんで、6/25にLowell SpinnersはRyan Westmoreland Dayを開催。そこでチーム史上初めて、背番号25が永久欠番となりました。こういう配慮は嬉しいですね。通常生活は問題なく送れているようで安心しました。

(15年追記)Westyがベースボールに帰ってきました。と言っても選手としてではなく、クラブチームのコーチとして。現在はFlorida州に住んでいるようですが、地元Rhode Island州の出身HSの近くのチームのよう。父もWestyの出身校でコーチをしているようですが、その指導を受けながら今後指導者の道を進むようです。嬉しいですね。いつかBOSのスタッフになって欲しいです。

2010年3月23日火曜日

10' Organization Prospect Ranking by BA, BP, THT, FG, JS-

今季(というか来季)のProspect Rankingが出始める時期です。基本的にはBOSしか興味がない自分ですが、今季は他の組織に関しても、Baseball AmericaのTop 10 (BA)、Baseball Prospectus Top 11 (BP)、The Hardball TimesのTop 10 (THT)、Fan GraphsのTop 10 (FG)、John SickelsさんのTop 20 (JS)などのRankingへのリンクだけでも作っておくことにします。(追記)見逃してたのを埋めて、リンクを完成しました。


[AL-East]

Baltimore Orioles - BA, BP, THT, FG, JS : Brian Matuszはさすがに評価が高い。伸びしろはそこまででもないと思いますが、普通にNo.2スターターくらいになりそう。 またGeorge Sherrillとのトレードで得たJosh BellはAFLでさらに評価を上げています。ただMatt Wieters、Chris Tilmanの卒業に加えて、Jake Ariettaが少し評価を落としたし、ドラフトでも全体#5でMatt Hobgoodと今ひとつな動きをしたため、Minor組織的には少し弱くなったか。

Boston Red Sox - BA, BP, THT, FG, JS : Callisさんは#7のシステムと未だに高く評価してくれていますが、上位クラスの投手やパワーバットの可能性に欠け、華やかさがないです。高卒(特に野手)をうまく育てられれば、下位の層は分厚いので、上がってくるかも。

New York Yankees - BA, BP, THT, FG, JS : Jesus Monteroはとても評価が高く、Austin Romineとか捕手のProspectが良い組織。大物はいないけど、投手Prospectはリリーフのデプスとしてうまく利用していると思います。相変わらずProspectはトレードチップ的な印象が強いが、資金があるのでInt. FAはいいのを獲っています。でもドラフト組はここ数年ショボイ。Slade Heathcottも悪くないでしょうが、昨季取り逃したGerrit Coleの補填と思えば微妙。

Tampa Bay Rays - BA, BP, THT, FG, JS : ドラフト全体1位とかの大物が結構卒業したけど、Desmond Jenningsとか毎年1人は結構な大物をリストに入れて来ている印象。昨季の全体1位のTim Beckhamは開花しますかね。投手層が強力で、再び全体でもトップを争うマイナーになってきたかも。W. DavisとかJeremy Hellicksonも先発の期待が掛かるいいProspectですし、BPでは5つ☆が5人も。上でそろそろ必要な1BやCのProspectが多少弱いのが微妙か?トレードで上手く動けば、数年は強力なチームが出来そうですがね。

Toronto Blue Jays - BA, BP, THT, FG, JS : Travis Sniderが卒業で、相変わらずこれといったProspectに欠けていましたが、Scott Rolen、Roy Halladayのトレードでずいぶん良くなりました。Rolenのトレードでは3Bの代役に加えて、得たZach Stewartの評価が高く、Josh Roenickeも年齢が高いけど、まずまず評価されていますのでいいトレードだった。Stewartは先発として見ていると思いますが、リリーフに移るなら全体でもトップクラスのリリーフになるかも。一方HalladayのトレードではDomonic Brownを奪えずでちょっと残念。ただMichael TaylorよりはBrett Wallaceの方がチーム事情に合致するのでOAKが乗ってきたのは幸いか。Wallaceはパワーとかポジションとかでどうか、という印象ですが打てる。


[AL-Central]

Chicago White Sox - BA, BP, THT, FG, JS : Gordon Beckhamは卒業したし、多くをトレードで消費しているチームだけあって弱い。Daniel Hudsonは昨季一気にMLBまで到達したけれど、これ以上の伸びは期待できず、せいぜいNo.3スターターと見られている。Jared Mitchelは身体能力は高いけどうまく育つか?

Cleveland Indians - BA, BP, THT, FG, JS : ファイヤーセールでかなり蓄えた。決定的なProspectはCarlos Santanaくらいですが、層なら全組織中でもトップかも。Santanaはやや守備に疑問がありますが、打撃はパワー、コンタクト、選球眼と素晴らしい評価をされていて全体でもTop10の有力候補。来季にはMLBに上がってくるでしょう。Lonnie Chisenhallも昨季は打ちまくった。あとはBOSから行ったNick Hagadoneなど、ポテンシャルの高いのが何人かいます。HagadoneはBAでは#3と相変わらず高く評価されており、Best Fastball、Best Sliderに選ばれているほか、2013年のNo.1スターターとされており、やっぱり痛い放出だったなぁと。

Detroit Tigers - BA, BP, THT, FG, JS : ここもMiguel Cabreraのトレードなどがあったし、やや薄めでしたが、Curtis Grandersonのトレードで少し回復。元々Casey Crosbyと09年ドラフトのJacob Turnerは全体でもトップクラスの投手Prospectでしたが、加えてNYYから来たAustin JacksonとARIから来たDaniel Schlerethまでは全体Top 100に入るであろうProspectです。SchlerethはBilly Wagner、B. J. Ryan、Brian Fuentesらに続くハイレベルな左腕クローザーになるかも。

Kansas City Royals - BA, BP, THT, FG, JS : Mike Moustakasがちょっと粗さを見せて、少し評価を下げたか。最近はドラフトなどでも結構つぎ込んでます。Mike Montgomery、Danny Duffyはともかく、Moustakas、Aaron Crow、Tim Melville、Wil Myers、Eric Hosmerらは評価が高いけど、まだ数字は伴ってないカンジ。 層的にはまだまだか。

Minnesota Twins - BA, BP, THT, FG, JS : JSで1-2のAaron HicksとBen Reveraは去年も#1、2だったかな。現状ではそこまで大物はいないと思いますが、Kyle Gibsonはいいと思うし、Miguel Sanoも獲った。Wilson Ramosも評価が高いと思う。 Hicksはまだ完全には数字は伴ってないけど、それでも全体Top 25という人もいるほどツールの評価は高い。


[AL-West]

Los Angeles Angels - BA, BP, THT, FG, JS : ここは全体でTop 30に入るProspectと言われると微妙だけど、その下にくるくらいのProspectの層が厚い組織かなと思います。誰が#1かも人によって違うでしょうけど、Mike Troutはパワーもあっていいと思う。 Hank Congerは以前は守備の評価が悪かったけど、だいぶ改善したという話。

Oakland Athletics - BA, BP, THT, FG, JS : ここも昨季ほどではないですが、しっかりとした層のある組織。Chris CarterはBOSにいた同姓同名選手とは別人で、昨季は凄まじく打った。Matt Hollidayのトレードで手に入れたBrett WallaceはMichael Taylorと交換で出してしまったけど、Taylorも昨季の成績なら上回る。AFLで話題を呼んだGrant Desmeはまだ粗いけど素質はあるし、M-IFもAdrian CardenasやJemile Weeks、Grant Greenらは水準以上のレギュラーになりうる。投手はあらかた卒業しましたが、まだデビューできていないとは言え、素質はMiLB全体でも三指に入るMichael Ynoaもいます。と思ったらDesmeは聖職者になるために、引退するそうです。ちょっと驚き。

Seatle Mariners - BA, BP, THT, FG, JS : 昨季は比較的悪くない組織という印象を受けたけど、Greg HalmanやCarlos Triunfelが評価を下げたし、Phillippe Aumontも出したので、組織的にはかなり弱くなったかもしれません。ただ09年ドラフト全体#2のDustin Ackleyはさすがに素晴らしいProspectです。1BやLFにはややパワーが足りませんが、CFも十分守っているらしく、CFか2Bとしてかなり打てる選手になりそうです。

Texas Rangers - BA, BP, THT, FG, JS : Neftali Feliz、Justin Smoak、Martin Perezの3人は全体Top 25のProspectでしょう。これにケガの不安とまだAFLで投げただけという点はマイナスなものの、AFLではエース級になれそうな投球を見せたTanner Scheppersがいます。Top 4は素晴らしい。ドラフトでMatt Purkeを逃したのは大きかったけど、それでもMichael Mainとかもいて、投手は全組織でもトップクラス。ただNo.1マイナー組織だった昨年からは評価を落としたProspectも何人かおり、全体1位の組織ではなくなったかも。


[NL-East]

Atlanta Braves - BA, BP, THT, FG, JS : Jason Heywardは全体の#1かも。昇格ペースの早めな組織かなと。Freddie Freeman、Julio Teheranあたりは全体のTop 100か?BAも出ました。マイナーの評価が割と高い。 NYYから来たArodys VizcainoはTeheranと近い評価をされています。これまではHSやJuCoの選手が多かったけど、去年のドラフトではちょっと印象が変わりました。

Florida Marlins - BA, BP, THT, FG, JS : Mike Stantonはまだまだ粗いけど、全Prospect中でもNo.1のパワーを誇る全体Top 5の有力候補。Logan Morrisonも1Bではトップクラス。Matt Dominguezは守備の評価が高い。昨年も野手Prospectなら全組織でNo.1かもといわれていましたが、今季もクローザー候補のRyan Tucker以外はやはり野手に固まってます。

New York Mets - BA, BP, THT, FG, JS : BAではJenrry Mejiaが#1。成績はぼちぼちというくらいに見えますけど。Wilmer FloresとFernando Martinezは相変わらず評価されています。ただMartinezはMLBでさっぱりで、やはり全体的に急がせすぎてるのが良くないのではとも。

Philadelphia Phillies - BA, BP, THT, FG, JS : Domonic Brown、Kyle Drabek、Michael Taylorとフラッグディールで出すのを拒否した3人はさすがに評価が高い。個人的にはDrabekはちょっと過大評価な気もするけど素質はあり。と思ったら、Roy HalladayのトレードでDrabekとTaylor(あとTravis D'Arnaudも)が出されてしまいました。 でもツールはトップクラスのAnthony Gose(08年ドラフトでは投手としても評価が高かった)、Trevor May、若くてポテンシャルの高い捕手のSebastian Valleなどがまだいます。

Washington Nationals - BA, BP, THT, FG, JS : Stephen Strasburgは期待通りの投げっぷり。Derrek Norrisは来季打てれば本物かな。Adrian Nietoとかもいるし、捕手層はいいなぁと思えるところ。Drew Storenはオーバードラフトで、ちょっと急いでるけど、今のところしっかりやっている。 来季はまたドラフト全体1位指名権を持ってますが、Bryce Harperをピックするか?


[NL-Central]

Chicago Cubs - BA, BP, THT, FG, JS : Starlin Castroはどう考えても急ぎすぎだと思うけど、打ってるし、守備もいいらしい。あとは少し弱い気がする。Andrew CashnerとかBrett Jacksonは来季次第では浮上してきそうですが。 ただCashnerは球威などの評価は高いけど、リリーフの方が適性だとは言われていますが。

Cincinati Reds - BA, BP, THT, FG, JS : ここはYonder Alonsoかと思っていましたが、BAではTodd Frazierが#1。Mike Leakeは09年組では完成度が高い。Chris Heiseyまではとてもいいと思う。 予想外でしたがAroldis Chapmanの獲得レースを制しました。疑問もあるけど、Prospectという意味ではやはりトップクラスなんでしょう。

Houston Astros - BA, BP, THT, FG, JS : 相変わらず薄いけど、Jason Castroは羨ましい。かつてBOSがピックして逃げられた捕手です。JordanLylesもしっかりしたProspect。Jiovanni Mierはまだよくわからないけど、良さそうという話。 この3人は全体のTop 100に入るんじゃないかと言われていて、BAでは最下位の組織ではなくなったと言われていました。

Milwaukee Brewers - BA, BP, THT, FG, JS : 野手の良い組織。上も結構生え抜きが多いですが、Alcides Escobar、Brett Lawrie、Matt Gamelなどがまだいます。Gamelは少し評価を下げたか。今ドラフトのEric Arnett、Kyle Heckathornはそこまで超大物でもないですが、堅実な投手Prospectになりそう。

Pittsburg Pirates - BABPTHTFGJS : Pedro AlvarezはHigh-Aではイマイチでしたが、AAでは爆発。将来は1Bだろうと見られていますが、パワーと選球眼はさすが。Brad LincolnはTJなどで、遅れているけど、素質は評価されています。Boston大卒の捕手 Tony Sanchezもオーバードラフトされたでしょうが、よく打った。トレードで奪ったProspectが上位を多く占めているチーム。

St. Louis Cardinals - BA, BP, THT, FG, JS : Colby Rasmusは卒業したし、Brett WallaceやChris Perezをトレードで消費したので、基本的には薄いかも。今季のドラフトでShelby Millerがスリップしてきたのは大きかったですが。Lance Lynnは今のところよくやっている。


[NL-West]

Arizona Diamondbacks - BA, BP, THT, FG, JS : Jarrod  Parkerはとてもいい、全体でも投手のTop 5(Top 3?)に入ろうか、というProspectでしたが、残念ながらTJ。それでも高く評価する人は多いでしょうが。Daniel SchlerethはCurtis Grandersonの絡むトレードで出したし、Parker以外は上位ピックが多かった今季のドラフト組がメイン。Mike BelfioreはBoston大出身でドラフトではちょっと欲しいなと思ってた選手。

Colorado Rockies - BA, BP, THT, FG, JS : Tyler Matzekをピックできた今ドラフトは同じく左腕のRex Brothersも指名できて良かった。Willin Rosario、Jhoulys Chacinで#3、4だからとてもいい組織ですね。左腕が強いのも魅力。上も生え抜きが多いし。トレードでもう少しうまく動ければとも思うけど。

Los Angeles Dodgers - BA, BP, THT, FG, JS : BAで#1のDee GordonはNYYなどで活躍したTom Gordonの息子。飛びぬけたProspectはいないけど相変わらずドラフトは上手いし、投手を中心に粒が揃った組織だと思う。Chris Withrow、Aaron Miller、Ethan Martinに09年ドラフトのGarrett Gouldとかはポテンシャルが高い。ただ08年のCarlos Santanaに続き、今季もJosh Bellを出したりと、そこそこのベテランの補強のために結構有望なProspectをポンと出すのがもったいない。

Sandiego Padres - BA, BP, THT, FG, JS : 昨季までは弱い組織だと思ってたけど、見過ごされていたと言われるProspectが結構開花したし、今ドラフトではDonovan TateにEverett Williamsを獲るなど、いつになく積極的なドラフトをした。Jake Peavyのトレードがイマイチだった感は強いけど、平均以上の組織にはなったと思います。Jaff Deckerは全くアスレティックではないけどよく打った。Adrian Gonzalezを売り捌けばさらにスゴイ組織になるかも。

San Francisco Giants - BA, BP, THT, FG, JS : Buster Poseyはリードやパワーなどいくつかの点で疑問も呈する人もいますが、基本的にトータルバランスに優れた捕手で、全体Top 5の有力候補です。Madison Bumgarnerも評価は高いけど、今季は球威を少し落とし、評価も少し下げたかも。Angel Villalonaが殺人罪で逮捕されたり、Tim Aldersonを出したりして、少し弱くなったけど、Zack Wheelerを始め、今季のドラフトはそこそこ良かったと思います。

2010年3月18日木曜日

10' Preseason Prospect Ranking & Position Outlook -Starter-

順番的には3Bでしたが、ちょっと変えて先に先発投手陣のRankingと組織の概観をまとめてしまいます。層の厚いBOSだけに、さすがにかなりの数のProspectがいて、特にHigh-A以下は激戦区ですが、エース級と言われるProspectはいませんので、今季はそういう選手が出てくることに期待。(前回(09年終了時)のランキングはこちら。SP.comのOutlookはこちらこちら。*は40人ロスター登録選手)


[Ranking]

Left from Ranking : LHP Jose Alvarez (Traded to FLA)


Five-Star Prospect

1 (1). RHP Casey Kelly, Hi-A : 投手に専念。STでも素晴らしかった。

Four-Star Prospect

2 (2). RHP Junichi Tazawa, MLB : STではまずまず。でもMAX 156 kmの速球はどこへ?

3 (3). RHP Michael Bowden, MLB : フォームを変えたらしい。まだ若いし期待してます。

4 (5). LHP Felix Doubront, AA : STでとてもいい。球威が上がったという話も。

5 (4). Stolmy Pimentel, RHP : 三つ☆とボーダーライン。スタッツ的には今ひとつ。

Three-Star Prospect

6 (6). RHP Kyle Weiland, Hi-A : コマンドはやはりもう少し鍛えたい

7 (7). RHP Alex Wilson, SS-A : 球威を取り戻せるか?

8 (9). RHP Stephen Fife, Hi-A : 高く評価されている。バランスがいい。

9 (12) LHP Drake Britton, SS-A : 期待度はうなぎのぼり。コケないといいですが。

10 (8). RHP Madison Younginer, YTD : ブルペンセッションでは良かったとか。

11 (10). RHP Roman Mendez, GCL : 注目のブレイク候補。

Two-Star Prospect

12 (11). LHP Fabian Williamson, Low-A : リリーフに移してもいいかなと思ってますが。

13 (13). RHP Adam Mills, AAA : MLBに適応できるか?

14 (16). RHP Brock Huntzinger, Low-A : 内容はそんなに悪くなかったとも。

15 (14). LHP Manny Rivera, GCL : 実力あり。ダークホース。

One-Star Prospect

16 (-). RHP Ryne Miller, AA : スターターでどこまでやれるでしょうか。

17 (15). RHP Caleb Clay, Low-A : そろそろリリーフ転向かも。スタッフはあるはず。

18 (17). RHP Eammon Portice, Hi-A : 個人的には割りと注目してるProspect。

19 (18). RHP Ryan Pressly, SS-A : 年齢的にもLow-Aは支配して欲しい。

20 (19). RHP Randy Consuegra, GCL : 彼もダークホース。


Others : RHP Mike Lee (Low-A), RHP Kendal Volz (YTD), RHP Seth Garrison (Hi-A), RHP Renny Parthemore (YTD), RHP Raynel Vellette (DSL), RHP Juan Rodriguez (DSL), LHP Hunter Cervenka (GCL), RHP Tyler Wilson (GCL), LHP Francisco Taveras (DSL), RHP Yunior Ortega (DSL), RHP Raul Alcantara (YTD)


[MLB]
Starter (fixed) : RHP Josh Beckett*, LHP John Lester*, RHP John Lackey*
Starter (likely) : RHP Clay Buchholz*, RHP Tim Wakefield* (possibly DL)
DL : RHP Daisuke Matsuzaka*
Other ST invitation : RHP Michael Bowden*, RHP Junichi Tazawa*, RHP Randor Bierd, RHP Adam Mills, LHP Kris Johnson, LHP Felix Doubront*, RHP Ryne Miller, RHP Casey Kelly, RHP Kyle Weiland

Beckett、Lester、Lackeyの3本柱は確定。6人の候補をどうするか、という話もありましたが、元3本柱の松坂さんの故障でカタがつきました。松坂さんはDLスタート、Buchholzが恐らく4番手で、Wakeはゆっくり目に調整で、もしかしたら4人で回せる4/15までは野手を14人にするために、DLにおいてMinorで投げさせたりするかもしれません。エースは昨季後半ならLesterでしたけど、彼はエンジンのかかりが遅いのか、STでは今ひとつ。Beckett、Lackeyは順調なSTを過ごしています。開幕はBeckettなんじゃないかと思ってますけど。しかし松坂さんが復帰して、誰もケガや不振じゃなかったらどうするんでしょうね?

すぐにMLBに上がってこれる位置にいるProspectは少ないし、デプスは弱めだと思いますけど、田澤はSTで良く、Doubrontもいい投球を見せています。Bowdenはフォームを変更したそうで、どうなるかはよくわからない。あとはゴロピッチャーのBierdにもちょっと期待していると言われてたけど、STではダメでした。Mills、Weilandも場合によっては機会があるかも。K. Johnsonはもうダメかな...田澤が序列的には一番目かなと思います。


[AAA]
Starter (fixed) : RHP Michael Bowden*, RHP Junichi Tazawa*, RHP Adam Mills
Starter (battling for 2 spots) : RHP Randor Bierd, LHP Felix Doubront* (possibly AA), LHP Fabio Castro*, LHP Kason Gabbard (likely DL)
DL : RHP Devern Hansack

Bowden、田澤にMillsまでは確定か。Bierdも恐らく入るかと思います。F. Castroは多分リリーフ要員なので、STでも素晴らしいDoubrontを素直にAAAスタートさせると思いますがどうか。Gabbard、Hansackはどうしたいのかわからないけど、取りあえずDLが予想されます。松坂と、もしかしたらWakeもDLリハブで投げるかも。


[AA]
Starter (fixed) : RHP Casey Kelly, RHP Kyle Weiland, RHP Ryne Miller
Starter (battling for 2 spots) : RHP Eammon Portice, RHP Ryne Lawson, LHP Kris Johnson, RHP Robert Coello, RHP Blake Maxwell, RHP Seth Garrison, RHP Travis Beazley (maybe DL)

完成度の高いKellyはAAスタートだと思いますが、場合によってはHi-Aも。Weiland、Millerはほぼ決まり。後はちょっと読めませんが、Porticeは可能性が高いです。Johnsonは先発でまだ使う気ならAAでしょう。もう1枠はLawsonかMaxwellの可能性が高いですが、場合によってはCoello、Garrison、そしてAAに来るならDoubrontもあり。Beazleyはリリースされるかなと思ってましたが、BOSは気に入ってるらしく、わざわざ手術を受けさせて回復を待つもようです。


[High-A]
Starter (fixed) : RHP Stephen Fife, RHP Stolmy Pimentel, RHP Brock Huntzinger
Starter (battling for 2 spots) : RHP Alex Wilson, RHP Caleb Clay, LHP Fabian Williamson, RHP Mike Lee

FifeはHi-Aでほぼ確定。シーズン半ばでのAA昇格が見込まれます。昨季1年をLow-Aで投げて、まずまずだったPimentelとHuntzingerも1つクラスが上がるはずです。A. WilsonはSeniorシーズンでドラフトされていることもあるし、Hi-Aに来るならスターターでしょうが、TJもあったし、無理させずにLow-Aという可能性も少しあるかなと。Clay、Williamson、M. LeeならClayだと思ってますが、BOSがWilliamsonの方を高く評価しているなら彼になるかも。自分的には先発で残っていくProspectとも思えないですが。Leeもダークホース的な結構面白いProspectですが、取りあえずブルペンからか?先発から外れた選手は、2番手で登板して長いイニングを投げるPiggy-backシステムが今年も使われそうです。


[Low-A]
Starter (fixed) : LHP Drake Britton, RHP Roman Mendez, LHP Manny Rivera
Starter (battling for 2 spots) : RHP Ryan Pressly, RHP Kendal Volz, LHP Cesar Cabral, RHP Yeiper Castillo, RHP Madison Younginer
Restricted List or release : RHP Austin Bailey

Brittonはとても楽しみ。TJがあったので、しばらくはイニングを絞るかもしれませんが、うまく行けばHi-A昇格もあるかも。Mendezもブレイクの可能性が高いファイヤーボーラーですし、M. Riveraも、ちょっと年齢が高めだけど左腕で実力派。この辺りまではほぼ確定で、残りの枠はPressly、Volzの可能性が高いと思います。Presslyは奪三振率が高く、まずまずのProspect。Volzは将来的にはリリーフに移すつもり獲ったと思いますが、今季は先発で様子見かな?元々カレッジのリリーバーをスターターに移すことの多いチームですし、またMinorは厚く、昇格を急がせる必要もないでしょう。

C. Cabral、Castilloは一応候補に挙げていますが、期待度は下がっており、Piggy-backかリリーフで間違いないでしょう。個人的には、Castilloはショートイニングのリリーフに専念すれば、割と生きるタイプと見ています。むしろLow-A Greenvilleに実家が近いYounginerが割って入る可能性は少しあるかも。最後にA. Baileyは...元々すごく期待されていたProspectなんですが、肩のケガの手術をする・しないで揉めて、もうBOSで投げることはないようです...とても残念。


[SS-A]
Starter (fixed) : RHP Madison Youndiner (maybe Low-A), RHP Randy Consuegra
Starter (battling for 3 spots) : RHP Juan Rodriguez, RHP Tyler Wilson, LHP Hunter Cervenka, RHP Kyle Stroup, LHP Richie Wasielewski, RHP Renny Parthemore, RHP Pedro Perez and draftees

Younginer、Consuegraあたりは期待度的に先発で確定。残りはドラフト組しだいですが、現状でも候補は多くいます。J. RodriguezはDSLで素晴らしかった投手。T. Wilson、Cervenkaは08年組で、ポテンシャル自体は期待されています。ParthemoreはGCLかもしれませんが、09年組でBAのドラフトTop200に入っていた期待の若手。


[GCL]
Starter (fixed) : RHP Raynel Vellette, LHP Francisco Taveras, RHP Renny Parthemore (maybe SS-A)
Starter (battling for 2 spots) : RHP Tyler Wilson, LHP Hunter Cervenka, LHP Nestor Lastreto, RHP Jennel Hudson and draftees

DSLからの昇格組が何人か来るでしょう。Vellette、F. Taverasはほぼ確定。あとはParthemoreやひょっとするとJ. Rodriguezがこちらかも。あとはSS-Aかどちらか、というのが何人かいます。Hudsonはあまり情報がないけど、SP.comでスターターでProjectionされていたから、そこそこなのかも。


[DSL]
Starter (fixed) : RHP Yunior Ortega, RHP Raul Alcantara, RHP Mario Alcantara
Starter (batlling for 2 spots) : RHP William Cuevas, LHP Ricardo Betancourt and signees

昨季ERA1点台のY. OrtegaはどうやらDSLに戻る模様。ちょっともったいないけど、ここを支配して来年SS-Aに直接来て欲しい。あとは2人のAlcantaraがいます(特に兄弟とかではないそうです)。R. Alcantaraの方はとてもポテンシャルの高いProspectらしく、期待です。それ以外では昨季リリーフだったW. Cuevasは元々スターターかと言われていたので、彼を使うのかな?あとは正直わかりません。

2010年3月15日月曜日

10' Preseason Prospect Ranking & Position Outlook -Secondbase&Shortstop-

M-IF (Middle-Infielder = 2B/SS)のRankingと組織の概観です。かぶる選手が多いのでまとめて考えることにしました。SSは昨年、ドラフトとInt. FAでJ. Iglesias、Vinicio、Renfroe、Thompsonと4人もの期待度の高いProspectを加えており、下層がかなり混みあっています。

2BもSSから移ったProspectを中心にまずまずのレベル。MLBもレギュラーはしっかりしていて、Iglesiasは比較的MLBに近いから、短期・長期のどちらでも不安はあまりないですが、今季のM-IFの控えが誰になるかが不透明です。(前回(09年終了時)のランキングはこちらこちら。SP.comのOutlookはこちら。*は40人ロスター登録選手)


[Ranking (2B)]

Left from Ranking : none


Three-Star Prospect

1 (1). 2B/SS Derrik Gibson, SS-A : 各誌でTop10にランクイン。 選球眼が魅力。

2 (2). 2B/SS Ryan Dent, Hi-A : 守備の評価が上がった。

Two-Star Prospect

3 (3). 2B Ken Roque, SS-A : ウィンターリーグでも打った。

One-Star Prospect

- (-). (2B/1B Jeff Natale, AAA) : よく鍛えてST入りしているそう。

4 (5). 2B/SS Joantoni Garcia, SS-A : 若いので。

- (4). (IF Ryan Khoury, AA) : 復活に期待。

5 (6) 2B Zach Gentile, Low-A : Propectと呼んでいいのだろうか。


Others : 2B/SS Derward Ruiz (DSL)


[Ranking (SS)]

Left from Ranking : RHP Casey Kelly (Converted to a pitcher)


Four-Star Prospect

1 (3). SS Jose Iglesias, YTD : AFL、STでコンタクト能力は見せている。

2 (2). SS/3B David Renfroe, YTD : とても楽しみなProspect。

Three-Star Prospect

3 (1). SS/3B Yamaico Navarro, AA : 筋肉を大幅につけており、3B転向か?

- (-). (2B/SS Derrik Gibson, SS-A (2B)) : SSでも鍛えてみたい。

Two-Star Prospect

4 (5). SS Oscar Tejeda, Low-A : 今季は復活に期待。

5 (6). SS Jose Vinicio, YTD : $1.9MのボーナスはAlmanzar以上。


Others : (2B/SS Ryan Dent, Hi-A (2B)), SS Jason Thompson (YTD), SS Jose Garcia (GCL)


[MLB]
Starter (2B) : 2B Dustin Pedroia*
Starter (SS) : SS Marco Scutaro*
Backup : SS Jed Lowrie* (likely AAA) or IF Tug Hullet* or SS Angel Sanchez, IF/OF Bill Hall*
Other ST invitation : SS Jose Iglesias*, SS/3B Yamaico Navarro

2BはPedroia、SSはScutaroでレギュラーは鉄板。ScutaroはBOSが求め続けたSSの答えになるでしょうか?ともにSTでは比較的好調なスタートを切っているレギュラー2人対して、バックアップがどうなるかは不透明。IglesiasやNavarroはさすがにまだ使えないし、本来ならすでにレギュラーSSになっていて欲しかったLowrieは昨季のケガで大きく後退。現状だと、そのLowrieかHall、それにHullet、A. Sanchezあたりが候補です。

この中だとHallはロスター入りは堅いし、場合によってはM-IFを守る可能性がありますが、かつてSSだったとは言え、近年はあまり守っていないし、元々の評価も高くないです。BOSはHallがSSを守れるかどうかに注目しているようですが、STでもまだそちらで機会はもらってないですし、現状では別の候補を優先している印象です。LowrieはSTで攻守ともに悪くないですし、可能性は残りますが、未だに手首は完全には回復していないようで、将来を考えてもAAAで少し調整という方向の方が有力。AAAで育てるタイミングは過ぎていますが、少し継続的に試合に出したいというのもあるかと思います。

A. Sanchezは守備はとても評価が高いですが、打力は及第点にも達していません。昨季のAAAでの成績は打者有利のリーグで出来過ぎだったと見られています。VelazquezやR. Changなどと共に、Lowrie、Hulletがプレーできない際のデプス扱いだと思います。現状だとやはりHulletが有力。ケガがあったようで、守備機会でやや出遅れているし、元々2Bが主戦場でSSとしていいディフェンダーではないですが、打力はこの範疇の選手としてはまずまず(それでも昨季はやや出来すぎでしょうが)。わざわざトレードで獲ってるし、ロスター枠確保のためにDFAする様子も見られないので、比較的期待してるんじゃないかと思います。

ProsepectのNavarroとIglesiasは今季はほとんど機会はないでしょう。特にNavarroはIglesiasとの兼ね合いもあり、今季中に3B転向が濃厚と言われています。ただIglesiasはすでに40人枠に入ってますし、STでも打ってるから、Minorでの成績次第ではセプテンバーコールアップで見られるかも。


[AAA]
Starter (2B) : IF Tug Hullet* or 2B/1B Jeff Natale
Starter (SS) : Jed Lowrie*
Backup : SS Angel Sanchez or IF Gil Velazquez (likely XST or DL)

MLBのバックアップを争う3人から恐らく2人。それとVelazquez、Nataleあたりで務めることになるはずです。Velazquezは枠のない時は、XSTやDLで待機を受け入れてくれる、いわゆるオーガニゼーションプレイヤー。 多分AAAスタートとなるSanchezはとても守備のいい選手で、最もSSらしい選手ですが、Lowrieがいるなら、将来性を考えて彼がSSを務めるんじゃないかと思います。


[AA]
Starter (2B) : IF Ryan Khoury
Starter (SS) : SS/3B Yamaico Navarro
Backup : IF Ray Chang
XST or release : 2B Luis Segovia, 3B/2B Aaron Reza

Iglesiasは契約当初はAAと見られていましたが、まだとても若く、BOS首脳陣もSTを見て判断するものの基本的にはHigh-Aに行かせる予定だということを言っていました。STで好調に打っているので、再びAAへの可能性が広がっては来ましたが、選球眼についてはやはり今ひとつですし、Hi-Aで1、2ヶ月ほど、この部分を重点的に鍛える方がいいかなと個人的にも思います。

なのでSSのレギュラーはY. Navarroでしょう。STでは相当筋肉をつけてきたようで、もはやM-IFには見えないと言われていました。彼はグラブ捌きは柔らかいと言われますが、将来的には2Bか3Bに移ると見られているようで、Iglesiasが昇格し次第、どちらかのポジション(恐らく3B)にコンバートされるようです。2BはKhouryかR. Changあたりか?選球眼のいいKhouryには控えUTとかで期待していたけど、昨季は不振で、そろそろ瀬戸際かもしれません。SegoviaとかRezaはHi-AとAAの間くらいにいる選手で、現状では枠がなさそう。DL or XSTで空きを待たされるか、リリースかという感じだと思います。


[High-A]
Starter (2B) : 2B/SS Ryan Dent
Starter (SS) : SS Jose Iglesias
Backup : 2B/3B Jon Hee

Hi-A~Low-Aは、元々の期待度は高いけど、未だブレイクしきれていない野手Prospectが結構います。多くは高卒やInt. FAで若いから期待度は残るけど、そろそろ開花の兆しを見せて欲しいもの。2Bはその中の1人、Dent。昨季は08年の悲惨さを思えば、選球眼、コンタクト、守備のいずれも大幅な向上を見せましたが、一応ドラ1だし、このくらいでは到底満足できないので、今季はさらなる向上に期待。

SSは今のところIglesiasがHigh-Aスタートとされているので、彼にしておきます。個人的には3BにはMddlebrooksがいるし、TejedaはIglesiasがHi-AならLow-Aに行くことになると思っています。SS/3B/DHとかで回せなくはないですが、Iglesiasの評価の高さを考えると可能性は低そう。なので控えはHeeかなと思います。SSを守った経験もありますが、Iglesiasの欠場時はHeeが2Bに入って、昨季は傘下の最優秀ディフェンダーに選ばれたDentがSSでプレーすることになるはずです。


[Low-A]
Starter (2B) : 2B/SS Derrik Gibson
Starter (SS) : SS Oscar Tejeda
Backup : 2B Ken Roque, 2B Zach Gentile (possibly XST)
XST : SS/3B David Renfroe, IF Tom Dibenedetto

Gibsonは確実にLow-Aに行くでしょう。SSも守れる選手ですが、SSはProspectが多いので、2Bの方をメインにプレーすることになりそうです。SSはRenfroeをどうするかが悩みどころ。期待度的には直接Low-Aでもおかしくないですが、Tejedaも使いたいし、Iglesiasは1、2ヶ月程度でAAに昇格するはずなので、XSTで開始と予想してみます。そのタイミングでTejedaをHi-Aに上げて、RenfroeがLow-Aというのが一番出場機会をシェアしやすいかなと思うし、Renfroeは打力のポテンシャルは高いですが、ディシプリンとかは磨かれていない選手で、XSTでそこを鍛えるのは悪くないと思います。

控えは個人的にはRoqueを推したいです。SS-Aに行く可能性も高い選手ですが、2Bの控えで使って、GibsonをSSに回す形も取れるし、GentileやDi BenedettoはMLBに辿り着けるとは思えないので、少しでも期待度のある彼を使ってみたい気がします。


[SS-A]
Starter (2B) : 2B/SS Joantoni Garcia
Starter (SS) : SS Jason Thompson
Backup or release : 2B Drew Dominguez, IF Roberto Ramos

Thompsonはケガもあったし、GCLかもしれませんが、Vinicioもいるのでこちらが有力。パワーはイマイチですが、アスレティックでスピードもあるSSです。あとはJos. GarciaやJoa. GarciaらがSSの候補ですが、どちらも昨季はあまり打てずで、2Bなどでプレーすることになるでしょうか。Joa. Garciaはこちらでしょう。RoqueがSS-Aなら控えか3Bかも。Jos. GarciaはGCLが有力。DominguezやRamosはドラフトで誰か獲ればリリースの可能性もあり。


[GCL]
Starter (2B) : SS Jose Garcia
Starter (SS) : SS Jose Vinicio
Backup or release : 2B Jordan Sallis

共に本来SSですが、$1.9Mのボーナスで獲得したVinicioはDSLを通さず、直接GCLと見られており、期待度の高い彼がSSのレギュラーでしょう。Jos. Garciaは2BでProjectionすることになります。打力はちょっと疑問ですが、守備を中心にそこそこの期待度は残ります。控えはこちらもドラフト次第。


[DSL]
Starter (2B): 2B/SS Derward Ruiz
Starter (SS) : SS Xander Bogaerts
Backup : 2B/OF Luis Urena, IF Heiker Meneses
Likely release : SS/2B Rafael Espinoza

昨季、少ない機会で選球眼を含め、結果を残したD. Ruizは2B/SSのどちらかのレギュラーかと思われます。昨季DSLの中ではまぁまぁというくらいには打ったUrenaもいますが、個人的にはRuizが2BでX. BogaertsがSSかなと思っています。あとはMenesesがいて控えか。年齢詐称疑惑のR. Espinozaは、それが事実ならリリースか?

2010年3月11日木曜日

Former Sox Prospect Review: Ryne Miller, RHP

今回はTop Prospectではなく、UDFA(ドラフト外入団)から09年はAAまで登りつめてきた、Ryne Millerを紹介します。入団時はUDFAとあって期待度は低かったですが、今ではマイナー上層でも面白い選手になってきています。


Photo from SoxProspect.com


[Player Data]

Name: Ryne Miller (ライン・ミラー)
Full Name: Ryne P. Miller
Positions: RHRP/RHSP
Born: September 25, 1985
Birthplace: North Richland Hills, Texas
Height: 6-4
Weight: 230
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: Undrafted free agent (July 2007)
Signing Bonus: $47,500
College: Weatherford College
High School: Richmond HS (TX)
How Left: Released (March 2011)
Player Link: MiLB.comFan GraphsBaseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

Millerの持ち球はフォーシームの速球にカーブとチェンジアップ。一時期サイドハンドで投げていましたが、BOS入りしてからは、制球を考えて、オーバーハンドに戻したそうで、球速的には現在91~92 mphで最速95 mph。球速自体はリリーフとしてズバ抜けているわけではなく、年齢的にも伸びしろは大きくないでしょうが、大きな体格から繰り出され、コマンドもいいので平均以上と見られています。またそれと同等以上に12-to-6の鋭いカーブの評価が高く、本人も自信を持っていて、カウント球にもアウトピッチにも使います。09年はチェンジアップも進歩を見せたそう。


[Background]

高校時にはドラフトにかからず、カレッジでは当初フットボールをプレーしていましたが、途中でベースボールに戻ってクローザーを務めていました。結局カレッジでもドラフトされませんでしたが、その後サイドハンドに転向したことで球威が上昇。98 mphに達するボールを投げているということで興味を持ったBOSと07年にUDFAで契約しました。


[Profile]

07' : GCLでプロデビュー。SS-Aと2クラスで投げた。

08' : Low-A Greenvilleで、制球に苦戦。

09 ' : 体重オーバーだったらしい前年の反省を踏まえて、15ポンドも減量し、素晴らしい身体つきでSTに入ったそうで、実際制球も大幅に向上。High-A Salemでリリーフとして素晴らしい成績を残し続け、High-AのAll-Starでは、2.0 IPを投げ5 Kを奪うパーフェクトピッチを見せMVPに輝きました。AA Portland昇格を勝ち取り、ここでも全く成績を落とすことはなく、その活躍に感心したAAのマネージャーは彼を先発で使うことを提案。3試合目は打ち込まれたものの、最初の2登板はしっかりとしたピッチングを見せました。

10' : AAの開幕ローテで投げますが、課題の制球力が逆戻り。コマンドに苦しみ被安打も増えました。シーズン半ばにはローテ落ちし、リリーフに戻りますが調子は取り戻せず。

11' Mar. : STでのロスター枠争いに敗れリリース。

11' : 独立リーグでプレー。


[Comment]

速球とカーブのスタッフは魅力的で、短い期間ですが、先発でもそこそこやっていたので、先発も悪くないですが、本質的にはMLBで3番手以上になれる可能性は少ないし、年齢的なこともあるので、リリーフ一本でやらせる方がいいとは思ってます。リリーフに専念すれば、10年中にもMLB昇格の可能性もあるし、将来的にもしっかりしたミドルリリーフになれる可能性は低くないとも思いますし。ただBOSは先発経験はリリーフをやる上でも意味があると考えているかもしれないですし、ダメならリリーフに戻せばいいので(先発転向で投球を崩さないかは心配ですが)、どうなるか見守っていきたいと思います。こういう這い上がってきた選手はやっぱり応援したいですね。

(11年追記) 11年のSTでリリースされました。10年は不調だったけど、先発転向に失敗したのが大きかった。やっぱりリリーフに集中させていた方が良かったんじゃないかと残念に思います。ポテンシャルの上限を引き出したかったのだろうけど、こういうところで、なかなかリリーフの即戦力が出てこないんじゃないかなぁ。

2010年3月8日月曜日

10' Preseason Prospect Ranking & Position Outlook -Firstbase-

1BのRankingと組織の概観です。こちらも下層が少し薄くなってきましたかね。LarsやRizzoはとても期待してて、特に今季はパワー面での成長が見たいです。(前回(09年終了時)のランキングはこちら。SP.comのOutlookはこちら。*は40人ロスター登録選手)


[Ranking]

Left from Ranking : 1B/OF Jeff Bailey (MiLFA)


Four-Star Prospect

1 (1). 1B Lars Anderson, AA : STではパワーを見せているそう。

2 (2). 1B Anthony Rizzo, Hi-A : 守備もすごく評価が高い。

Two-Star Prospect

- (3). (1B/LF Aaron Bates, AAA) : 1Bのデプスとして期待。

One-Star Prospect

3 (8). 1B Chris McGuiness, Low-A : ちょっと評価を低くし過ぎてました。

4 (5). 1B Boss Moanaroa, GCL : 今季は打席数を増やしたい。

5 (-). 1B Reynaldo Rodriguez, Ind. : 面白い獲得。


Others : 1B/C Jon Still (AA), 1B Mike Jones (Hi-A)


[MLB]
Starter (1B) : 1B/3B Kevin Youkilis*
Starter (DH) : DH David Ortiz*
Backup : C/1B Victor Martinez*, 3B/1B Mike Lowell* (possibly DL or trade), IF/OF Bill Hall*
Other ST invitation : 1B/LF Aaron Bates*, 1B Lars Anderson

Beltreが加入した今季はYoukilisは1Bがメインになるはず。主軸だけに今季はケガを減らして、もう少し安定感を見せて欲しいですね。バックアップはV. Martinezが1Bに入るなら、心強いんですが、それはイコールTekが打席に立つということだから、Tekが少し戻してくれないとあまり意味がありません。STでもいまひとつな感じは受けますが...

Lowellがトレードされるなら、HallがMartinezとともに1B控えになります。Lowellが残るなら1B/3B/DHの控えは彼が勤めるはず。打力的には当然そっちの方がいいんでしょうけど、ラグジュアリータックス的にどうか(オーバーを覚悟し始めたようにも見えますが)。Lowellの放出に関しては最近トーンダウンしていて、Epsteinさんの、残すかも的な発言もありましたが、その場合はHall(かPedroia)にSS控えを任せることになり、ちょっと不安です。

すでにSTが始まりましたが、今のところHallはSSはおろか2Bも守ってはいませんので、M-IF控えでHallという形はあまり考えていないかと思います。Hall自体は対左OF控えとしても使いそうで、まずロスター入りするでしょうから、M-IFの控えをLowrie/A. Sanchez/Hulettから選ぶとして、必然的にLowellはDLもしくはトレードということになりそうです。ただ4/15までは先発は4人で回せるので、松坂とWakeをDLにし、Lowellを入れて野手を14人という可能性もあり。

デプスはBates。昨季はAAAで苦戦したのでちょっと怖いですが、MLBではよく打ちました。ウィンターリーグでもまずまずだったし、取りあえずもしもの際は使ってみることになりそうです。あとはLarsがSTでいいらしく、どうせ冬にはRule5プロテクト対象だから、セプテンバーコールアップには見られるんじゃないかと思います。またB. Harperを最近獲りましたが、場合によっては使うのかも。


[AAA]
Starter : 1B/LF Aaron Bates*
Backup : 1B Brett Harper, 2B/1B Jeff Natale

BatesはLFも少し経験したし、右打ちでそれなりに有用です。AAAを打ち込んでくれることに期待。あとはパワーのあるHarperはDHと1B控えをこなすはず。Larsが早めに昇格してきてくれるといいんですがね。


[AA]
Starter (1B) : 1B Lars Anderson
Starter (DH) : 1B/C Jon Still
Backup : 1B Mike Jones

Larsがいます。RizzoもすでにHi-Aで適応してきているので、そろそろAAは卒業したいです。STでは懸案だったパワーも見せているようで、再び期待を取り戻せるか。Stillはちょっと立ち位置が微妙になってきていますが、DHのレギュラーと1B控えでロスター枠に入るかなと思っています。LinなどOFがAAに多いと、M. Jonesと2人は置けなくなるかもですが。そして、そのJonesが1B/DHの控えと予想します。今季はほぼラストチャンスに近いかも。


[High-A]
Starter : 1B Anthony Rizzo
Backup : C/1B Ty Weeden

Rizzoは昨季、打力だけでなく守備面も高く評価されていました。Larsがいなければ、AAでもいいんでしょうが、Hi-Aでパワー面を少し向上させるのは悪くない選択肢かと。Larsが昇格し次第、AAに行くでしょう。控えはR. Rodriguezと最初しましたが、Weedenという予想に変更しました。今季は1Bに本格転向するかもしれません。ケガ歴の多い選手ですので、守備の負担が少ないポジションで、ドラフト時に期待された打力が開花するのに期待です。


[Low-A]
Starter : 1B Chris McGuiness
Backup : 1B Reynald Rodriguez, 3B/1B Michael Almanzar

McGuinessは派手さには欠けるし、大物に育つとは思えませんが、コンタクト・パワー・選球眼とバランスが取れていて、まずまずの1Bです。スウィングスピードとかツールにはやや欠けてますから、相手のレベルが上がったときに、コンタクトできるかどうかが鍵です。うまく行けば、Batesのように、控えからプラトーンくらいにはなれるかもしれません。

控えはR. Rodriguezに訂正しました。経歴が経歴だけに、どこでスタートするかがちょっと難しいですが、MLB傘下ではRkレベルまでしか経験がないのでHi-Aよりはこちらの方が有力かなと。McGuinessもどうしてもレギュラーで使いたい、というほどの期待度ではないですし。ただXSTに行って、OFの練習をするのでは?なんて声もあり(その場合はHedmanを使うのでしょう)。 Almanzarを1Bで使うこともあるのかも。昨季はMiddlebrooksと同時起用時が多かったですが、今季はクラスが違うからどうなるか。


[SS-A]
Starter : A Draftee
Backup : 1B/LF Drew Hedman

ドラフトでどう動くかで変わって来るので、確かなことは書けませんが、今季はカレッジ選手の方が評価が高いので、Moanaroa兄弟をGCLでProjectionしておきます。高卒1Bで期待度の高い選手を獲ったりすれば、B. Moanaroaがこちらの1Bを務めるでしょう。控えは、今の時点ではHedmanか。これもドラフト次第ですが。


[GCL]
Starter : 1B Boss Moanaroa
Backup : LF/1B Moko Moanaroa

B. Moanaroaは結構面白いProspectです。若い選手ですが、体格が良くてパワーポテンシャルがあり、コンタクト・選球眼は昨季のGCLで見せつつあります。冬もオーストラリアのMLBでプレーし、しっかりと対応していたようです。兄のM. MoanaroaもLFがメインですが、体格も似ており、1Bで使う機会も増えてくるかもしれません。


[DSL]
Starter : 1B/3B Pedro Chourio or A Signee
Backup : 3B/1B/C Aly Gonzalez, OF/1B Javier Gutierrez

まだだれかと契約する可能性はありますが、それ以外だと、Chourioは4年目に突入させるか、A. Gonzalez、J. Gutierrezあたりを1Bでも使うか、というくらいしか現状で選択肢はありません。

2010年3月5日金曜日

10' Top100 Prospect Ranking by Project Prospect

PPも全体Top100が出ています。Jason Heywardが1位。ここはなんか、筆者の好みが強いですね~。Fernando MartinezがTop10とは...


[PP: 10' Top100 Prospects]

1. Jason Heyward, RF, Braves
2. Desmond Jennings, CF, Rays
3. Jesus Montero, C, Yankees
4. Stephen Strasburg, RHP, Nationals
5. Carlos Santana, C, Indians
6. Dustin Ackley, CF/LF, Mariners
7. Brian Matusz, LHP, Oriols
8. Buster Posey, C, Giants
9. Justin Smoak, 1B, Rangers
10. Fernando Martinez, LF/RF, Mets

27. Ryan Westmoreland, CF/LF, Red Sox
35. Casey Kelly, RHP, Red Sox
38. Jose Iglesias, SS, Red Sox
76. Josh Reddick, OF, Red Sox
80. Ryan Kalish, OF, Red Sox
84. Anthony Rizzo, 1B, Red Sox
96. Junichi Tazawa, RHP, Red Sox


BOSからは7人がランクイン。Larsがランク外ですが、J. Iglesiasがかなり高めなのと、Rizzoや田澤までランクイン。

10' Top101 Prospect Ranking by Baseball Prospectus

BPからはGoldsteinさんの全体Top101が出ています。こちらはStephen Strasburgが1位。Brian Matuszが意外に低いほか、Aroldis ChapmanがNo.10とTop10に。


[BP: 10' Top101 Prospects]

1. Stephen Strasburg, RHP, Nationals
2. Jason Heyward, OF, Braves
3. Neftali Feliz, RHP, Rangers
4. Jesus Montero, C, Yankees
5. Mike Stanton, OF, Marlins
6. Pedro Alvarez, 3B, Pirates
7. Desmond Jennings, OF, Rays
8. Carlos Santana, C, Indians
9. Buster Posey, C, Giants
10. Aroldis Chapman, LHP, Reds

14. Ryan Westmoreland, OF, Red Sox
30. Casey Kelly, RHP, Red Sox
58. Josh Reddick, OF, Red Sox
76. Ryan Kalish, OF, Red Sox


BOSからは4人がランクイン。くどいようですが、GoldsteinさんはLarsをあまり好んでいません。Kellyがちょっと低いかな。WestmorelandはNo.14とBAよりさらに上につけてもらっています。

2010年3月4日木曜日

10' Preseason Prospect Ranking & Position Outlook -Catcher-

プレシーズンのProspect Rankingに加えて、各ポジションの組織の概要をざっとまとめてみました。08年ドラフトでFederowiczとLavarnwayを獲ったのが効いて、まずまず悪くないデプスのポジションとなっていますが、Minor下層の方が弱いのが懸念材料です。MLBの方もちょうど過渡期ですし、上位のProspectはMLBでのチャンスをモノにしてもらいたいです。(前回(09年終了時)のランキングはこちら。SP.comのOutlookはこちら。*は40人ロスター登録選手)


[Ranking]

Left from Ranking : none


Four-Star Prospect

1 (1). C Luis Exposito, AA : ディシプリンをもう少し改善できれば。

Three-Star Prospect

2 (2). C Tim Federowicz, Hi-A : 守備の評価が相当高い。

3 (4). C Mark Wagner, AAA : DWLで評価を上げた。

4 (3). C Ryan Lavarnway, Low-A : 今季は守備で成長して欲しい。

One-Star Prospect

- (-). (C Dusty Brown, AAA) : 昨季とうとうMLBデビュー。

5 (5). C Oscar Perez, DSL : 守備はまずまずやっているとか。


Others : C/1B Ty Weeden (Low-A), C/3B Carson Blair (SS-A), C/3B Christian Vazquez (SS-A), C Leonel Escobar (GCL)


[MLB]
Starter : C/1B Victor Martinez*
Backup : C Jason Varitek*
Other ST invitation: C Dusty Brown*, C Mark Wagner*, C Gustavo Molina, C Luis Exposito

今季の正捕手はV. Martinezになります。打力的には問題なし。守備はリード面はTekから変わった選手ともうまくやっていますが、肩は低水準でまた今季もTBなどにフリーパスを許し続けることになりそう。控えとなったTekも肩は良くなく、守備のグレードアップに成功したBOSですがこのポジションだけはイマイチ。AAAのWagner、Brownは肩を含め守備が良く、個人的にはLowellがトレードされて、LowrieがしっかりMLBに定着するなら、Hall(もしくはTek)を切って、1B控えはMartinezに任せ、Wagnerを控え捕手で使ってみたい気はします。

ただ取りあえずは契約上のこともあって控えはTek。控えの役割に慣れていないのが、昨季後半さらに攻守で酷かった原因かもと言われていて、それは心配。デプスは取りあえず前半はBrownで、中盤以降はやや昇格後の適応に時間がかかるWagnerがAAAにアジャストしてくればWagnerということになりそうです。Martinezもケガの不安がない選手ではないので、Tekも含めて控え陣の奮起は必要不可欠でしょう。


[AAA]
Starter : C Mark Wagner*
Backup : C Dusty Brown*
XST or DL : Gustavo Molina

あまり悩む必要はなし。3:2くらいの比率でWagner優先で、スプリットしていくでしょう。どちらかを少しDHで使うこともあるかもしれません。G. MolinaはXSTかDLで、AAA以上の4人にケガ人が出た際に備えることになります。


[AA]
Starter : C Luis Exposito
Backup : C Juan Apodaca, 1B/C Jon Still (Likely 1B/DH)

ここもほぼ決まり。この冬にはRule5プロテクトが必要となるExpositoは少なくともAAは支配してもらわないと困ります。後はディシプリンの成長が見られるか、というところ。StillはおそらくAAだと思いますが、もう守ることはないか。


[High-A]
Starter : C Tim Federowicz
Backup : C/1B Ty Weeden, C/IF Will Vazquez (maybe XST)

レギュラーはFederowiczで決まりですが、控えをどうするか。最大の焦点はLavarnwayをHi-AとLow-Aのどちらに行かせるか、ということです。打撃ではすでにLow-Aを支配していて、Hi-Aが妥当なんですが、カレッジではOFを守る機会も多かったため、守備がやや未熟で、打席数はDHでの起用を行えば稼げるものの、FedrowiczがいるHi-Aでは十分に守備機会を得るのは難しいかもしれません。Low-Aの捕手層の弱さもあって、Low-Aに行くほうがやや可能性が高そうです。

DHにしてもJ. IglesiasがHi-AならTejedaあたりを使いたいかもしれませんし。ただ、シーズン途中にHi-Aに上げるのでも構わないと思いますが、AA以上もレギュラーが確定していてつまり気味で、どうするかという感じ。LavarnwayがLow-Aなら、控えはWeedenか?その場合、Weedenはそろそろ1Bへの転向が濃厚となっているので、UTなW. Vazquezをロスターに入れるかもしれません。LavarnwayがHi-AならDH込みのプラトーンで、特に控えはおかないでしょう。その場合はWeedenはLow-Aで、W. VazquezはXSTでしょう。


[Low-A]
Starter : C Ryan Lavarnway
Backup : C Michael Thomas
XST or DL : C Dan Butler, C Sean Killeen, C Maykol Sanchez (release ?)

取りあえずは上で書いたようにLavarnwayと予想。控えはThomasでしょう。LavarnwayがHi-Aなら、Weedenに、Blairを上げても面白いと思いますが。Lavarnwayの早めの昇格があるならXSTから年齢が高めの誰かをactivateすることになるか?


[SS-A]
Starter : C/3B Christian Vazquez
Backup : C Chia-Chu Chen, C/3B Carson Blair (DH/C/3B)

頭数は豊富なクラス。ショートシーズンにも関わらず、ButlerやKilleenはともかく、ローレベルとは言え、C. Vazquez、Blair、Chenと3人の候補がいて、しかも今季のドラフトはカレッジの方が層が厚いと言われていて、カレッジからドラフトされた捕手が加わる可能性もあり、混み合っています。昨季1番良かったのはC. Vazquezで、GCLで良く打ちましたが、Blairも捕手経験は浅いものの結構期待したい選手。ともに昨季は3Bとの兼務となっていました(Chenは捕手専門)。DH/3Bと振り分けて回していくのかもしれませんが、誰かをXSTから途中でLow-Aに上げることも考えた方がいいのかも。


[GCL]
Starter : C Oscar Perez
Backup : C Leonel Escobar

高卒ドラフト選手の加入はあまりないでしょうから、基本的にはO. PerezとEscobarの2人で回していくことになりそうです。ともにまずまず打撃のポテンシャルがあり、Lavarnwayの後ろにはあまりいいProspectがいないこともあり、期待したい選手たちです。


[DSL]
Starter : C Jair Bogaerts
Backup : 3B/C Aly Gonzalez
XST or release : C Derwin Pinto

A. Gonzalezは昨季のDSL開幕戦で捕手を守ったものの、それ以降は3Bに。守備が酷くて捕手失格になったのかも。ただ情報の少ないDSLなので今季を見たいです。J. Bogaertsはオランダ領アルバから契約した双子の片割れ。年齢の割には体格が良くてちょっと楽しみにしています。Pintoはさすがにリリースか?